第69話 1919年 『世界十字軍大戦?』
ユダヤ暦5679年 皇紀2579年 明治18年
第122代明治天皇(40) 第17代将軍 島津忠重(33)
世界中で軍拡ラッシュ (笑
民需中心でも産業が大きくなっていく、
大資本の投入による大量生産で、生産、雇用、所得の集約が行われると、地域の格差が広がっていく、
利息の乗数効果で元金を超えてしまい、
巨大になった株利権の配当、社債、国債の支払いが累積し、
庶民生活が苦しくなると、政府への不満だけが大きくなっていく、
支配層や大財閥は、子飼い社員と、その他の賃金格差を広げることで利権を守ろうと、
地位と収入の相続化により世襲が行われるようになり、
インフレーションは、貧富の二極化のスタグフレーションへと変化していく、
鉄鉱石、石炭、石油などの資源と、商品など国外との交易が大きくなっていくと、
格差を広げるために国外の生産品を購入するようになり、
紙幣の担保になる “金” が足りなくなり、
膨れ上がった借金を返済するため、社会資本の循環に支障をきたしていく、
民需でも不足しがちな紙幣が、再生産の利かない軍需に流れてしまうと、
弱者から紙幣が奪われ、貧乏人と、犯罪者と、自殺者が増え、殺されていく、
勝ち組でさえ、金融詐欺で、スケープゴートにされ、
時には、犯罪という形で巻き込まれ、不幸な事件でした、で、処分されていく、
権力基盤を保つため、格差を維持するための “金本位制度” のせいなんだけど、
欧米諸国は、限界と思っていたら、
世界中でオスマン(スペイン)風邪が広がっている、
ひょっとしたら、オスマン風邪で、資産や資本を再配分できるなら
開戦を先伸ばしできるかもしれない、
そうそう、史実のアメリカ発の感染症が、スペイン風邪となった経緯は、プロパガンダで、
この世界だと、スペイン風邪は、オスマン風と名称を変えている。
名称を変えさせたのは、広告力の力で、ユダヤ資本の情報操作・印象操作かもしれないけど、
日本でも被害者が現れ、
おれの魔法で、スペイン風邪の治療も増えている。
和親条約会議で、観光客制限が始まって
今年の観光客は、半分以下かな。
日本幕藩連合は、大中小280藩を21藩に統廃合した連邦国家で、
幕藩連合議会は、21藩主席と、
藩内軋轢を100万人長という形で、旧藩主や公家の裏閨閥・闇閨閥、
あるいは、旧藩主の代理人の著名人、成り金、成り上がりを国政に押し上げた100議席ほどで構成されていた。
100万人長は、毎年、増加する予定で、
今後、省庁閥、師弟閥、地域豪閥、旗本を中心に100万人長として盛り立てられそうな勢いだ。
そして、バラマキ効果によって、新興勢力が雨後の筍のように出現している。
それは、それで、実力主義でいいのだけど、
いまの幕藩連合の日本は、好景気なんで、対外戦争なんて気分じゃないんだよね。
1月
播磨藩
大晦日の除夜の鐘と、初日の出と、初詣が静かに流れていく、
妻方の播磨藩で、独楽を回したり、凧をあげたり、羽子板やったり、
親戚付き合いで、本音とか。建て前とか。
コミュ症ヲタのおれは、苦痛だね。
でも、扶桑と樺太藩と播磨藩の絆も強くなったみたいだし、
それはそれとして、悪くないのかもしれない、
それにしてもまぁ 国際情勢は、ともかく、日本の正月は、のどかだ。
新聞を見ても、清国艦隊が領海に近付いたとか、
対馬沖にイギリス軍機が近づいたとか、その程度で、大きな国内問題は起きていないようだ。
それに比べ、欧米列強は、貧困層が広がっている
不況になると、犯罪が犯罪を生む、
加害者は、生きるために被害者を作り、
被害者が生きていくために加害者に立ち位置を変える事も珍しくなくなる。
犠牲者に混じって、良心的な自由主義者や民主主義者が増え、権力と富の先鋭化が進む、
不況下の欧米人の神経を逆撫でるかのように、
イスラエル系らしいピエロ男たちが、無差別暴力を繰り返し、なぜか捕まらない、
そして、ピエロ男とオスマン風邪の被害が比例しているよう巧妙な印象操作がされている。
そう、なんとなく、戦争の足音が近づいている。そんな気がするし、
北イスラエル王国親衛隊からも幾つかの開戦シナリオが同時シナリオで並行していると警告が相次いでいる。
もっとも、戦争するのはわかっていても、いつ起こるかまでは、未定らしい、
オスマン帝国が先か。アチェ王国が先か・・・・
おかげで、南米貿易、欧米貿易、中東貿易に関わっている業者は、神経質になっているし、
対応に追われている。
まぁ おれの資産も、一部が、ナミビア、中東、インド洋にあるし、失うのは、惜しい気がする。
おれは 日本軍将兵の命 > 海外地自己資本 だけど、
ほかの資産家は 海外地自己資産 > 日本軍将兵の命 の気分らしい (笑
軍産複合体の一部は、利権の為なら、農民上がりの将兵が何人死のうと、開戦したい資本家も少なくない、
その辺の見極めは、重要だとしても、
どういう国と国の組み合わせになるのか。気になるところだ。
ちなみにバルナ・パトウミ城塞都市は、日本人30万人ずつが居住し、将兵2万ずつ4万が配備され、
日本・イスラエル自治区は、日本人300万人が住みと、将兵5万人が配備されている。
その気になれば、予備役を招集して将兵を3倍まで増やせるけど、
皆殺しに遭うかもしれないという恐怖心は、常に抱いている。
「ロシアがどう出るか」
「オスマン帝国は、ロシアの参戦がなければ、負けないでしょうが」
「ロシアが参戦すると。日本は動きにくいですね」
「確かに、状況によれば、清露戦争もあり得るのでは?」
「まぁ 清国海軍は、強大でも、ハリボテ感が強いですからね」
「清国は、北のロシア帝国。東の英仏米独。南のチワン合衆国ですし」
「常識的に考えるなら、戦略的に動かないでしょう」
「まして、日本と開戦するなど、百害あって一利なしですからね」
「清国人は戦闘が弱いかもしれないが。戦略眼は、信用してもいいですよ」
「時司君は、ロシアの友人がいたと思ったが、いい情報でもないのか?」
「ドイツ次第だそうですよ。ドイツが動かなければ、ロシア軍も動けないそうです」
「なるほど、ドイツが十字軍に参加しない限り、ロシアの参戦は、ないと・・・」
「もちろん、ドイツも、ロシアが十字軍に参戦しない限り、ドイツ軍も動かないでしょうね」
「十字軍戦争は、白人対黄色人種の戦いになる可能性もあるわけか」
「ええ・・・」
この時期になると、日本外交部と、
イギリス、ロシア、フランス、アメリカ、ドイツ、オランダの外交部との個別交渉が始まる。
「ねぇ ねぇ 日本」
「何ですか?」
「もし、おれの国と、オスマンが戦争になったら、日本は、どうする?」
「・・・・・・」
みたいな (笑
イギリスは、豪州・カナダ・インドを守りたいので、日本に参戦して欲しくない、
ロシアは、日本の中東利権を保護するから、参戦しないで、
フランスは、イギリスが痛い目に遭うのなら、どっちでもいいや。
アメリカは、中南米支配と、欧州の足場取りで忙しいから、日本は邪魔しないで!
ドイツは、山東半島を失っても、ほかで帳尻合わせできるから、どんと、こいや!
オランダは、日本とは、むかしからの付き合いがあるよね。仲良しだったよね。
幕藩連合とは言えば、開戦は、その時の国際情勢と、議会の石票次第になる。
確実に開戦するには、他国から攻撃されるよりなかった。
むろん、意図的に不況にし、格差を広げ、言いなりにする藩主を増やし、
問答無用で開戦する手もあるけど、今大戦には、間に合いそうにない、
中東自治区でオスマンの国防費で、1500t級潜水艦を建造輸出中。
水上1200t 8kt 36海里/4.7kt
水中1500t 15kt 13000海里/8kt
全長82m×全幅7.4m
533mm魚雷6基
たぶん、黒海の制海権くらいなら十分に取れる。たぶん
2月
冠婚葬祭で気付いたのだが、100万人長の出自がどうあれ、
武家衆は、100万旗将という扱いをするようになり、
公家衆は、100万人長官という扱いをしていた。
これは、藩主が10人長を民権代表として行政に関わらせていくにつれ強大になったからで、
世襲封建のトップダウン人事にない、民主制ボトムアップ人事の扱いに苦慮し、妥協し始めたのかもしれない。
100万人長が100人以上いる幕藩連合議会では、1000万人長と1億人長を暫定的に決めることも可能で、
既得権と世襲だけで領民に信任されてない藩主の権威は、どこにあるのかということになってる。
安政維新で武家諸法度を廃止させて、55年ほど経過している。
武家諸法度の何が問題かというと、
封建時代、有用な法度だからと言って、産業革命以降も有用と限らず、
むしろ、弊害が大きくなった。
綾波時代、幕藩連合軍編成のドサクサで、武家諸法度を有名無実にしたけど、
武士階級の多くは、領民との格差を心の拠り所にしていて、
各藩とも近代産業でも支障ないよう再編集しつつ保持しているらしい、
そして、素行不良という意味ではないが、
武家諸法度を無視する出来そこないのバカ息子が近代産業で役に立ったり、
武家諸法度に忠実であろうとする真面目息子が近代産業の邪魔者になることが多々ある。
この正邪捻じれた状態で、どうにかこうにか、近代産業を盛り立てたのだから、
おれ、偉い? おれ、偉い?
って、いう気分。
未来の日本でいうと、
戦前、薩長の戦争か革命かの戦争経済で暴走した結果の日本帝国滅亡で、
戦後、日教組教育で有能な学生が、有能な政治家・官僚になるより、
反日の手先になり、国体破壊に血道をあげ、日本人の民族浄化をしてる。
この世界でも、
旧態依然の思想で形成された制度は、有能になるほど、近代化の足を引っ張るわけで、
有害図書を何とかしたいのだけど、封建時代からの既得権があるし、
明治維新のような、流れぶった切りじゃないので、そうもいかない、
現状は、旧来の封建制と、
巨大産業の総意を汲み取りやすい民主制が混然としてる感じ、
やれやれ (笑
それはそれとして、日本は、幕藩連合議会に開戦権があり、
天皇は、議会で開戦が発動しない限り、戦争主導の権限を将軍に与えられないし、
将軍は、迎撃攻勢権だけがある。
迎撃攻勢権は、国境を超えてきた敵軍を排除する命令を出せるだけで、
敵軍が国境を超えてこない限り発動しない、
議会は、石票で多数を得られない限り、なにも決められないし、
権力掌握の弊害と、戦争被害のリスクが高く、特定産業が得をする情勢を嫌う傾向が強かった。
つまり、日本は、侵略されない限り、平和ってこと、
そして、国防予算は、イスラム圏と、スペイン・ポルトガル語圏から
武器弾薬の発注が増え、国防産業基盤だけは大きくなっていた。
京都 幕藩連合軍総司令部
将軍と、数人の藩主と、100万人長と、おれと、将兵たちが見守る中、
図上演習が行われ、駒が動かされていく、
電子計算機で、数量計算、地勢計算、輸送・補給計算、移動計算が行われ、
勝敗が決していく、
「緒戦が問題だな」
「ええ、後手になりますから、師団長と旅団長の才能で、損害に大きな差が出そうです”
「指揮官は、大丈夫なんだろうな」
「叩き上げの准将が実権を握ってるので、無理な作戦はしないでしょう」
「叩き上げといっても歩兵や工兵視点で戦意を量り、実行可能な命令かを判断しやすいだけで」
「体験していない兵科は不安だし、総合判断だけなら統計的な数値が取れているし、頼りすぎるのもね」
「叩き上げがいるという安心感が良いんだよ」
「そうか」
「それにしても、清国は、軍艦が多すぎる」
「大陸利権と交換に、ゴミ箱みたいな軍艦を押し付けられたそうですよ」
「利権を守るための軍艦だろう。軍艦を買うために利権を売っては本末転倒だ」
「資源開発能力がないとき。最低限の権力基盤を守りながら、国の資産価値を上げるとき、軍事力は有望ですよ」
「ふん、じゃ 日本がそうならなかったのは、亡き綾波殿と、時司のおかげだな」
「花咲か爺の犬みたいですけどね」
「あははは、時司殿を殺そうという連中は、入国を制限してるよ」
『だといいのですが・・・』
「助かります」
「しかし、潜水艦が予定通りの活躍ができないと辛いぞ」
「清国軍艦に対し、既に撃沈判定を出していますよ」
「状況証拠だけだからな」
「航空機は、どうなってる?」
「500馬力級発動機の開発に成功してます。いい戦闘機ですよ」
「10mm機銃の調子は?」
「いいようです。陸軍でも戦車や装甲車両に搭載できるので喜んでますよ」
「そうか。しかし、数が少ないのが心配だな」
「カモメ機の生産工場を流用できるので、月産200機は、製造できます」
「あと、幾つかの工場は、軍需工場用に転用できるよう補助金を出してますので」
「戦争が始まれば、12か月で、月産2500機体制に移行できるはずです」
「そうか。パイロットは?」
「カモメ機で飛行時間が、十分な予備役が多いですし」
「戦闘機と爆撃機の機体転換訓練は、一か月もかからないでしょう」
「あ、戦時に移行すると、高層建築の建設がとまりますが・・・」
「「「「「「・・・・・・」」」」」 ぴくっ!
石票は、国政や権力基盤と直結してる。
そして、高層建築の多くは、農業用高層建築で、
これから権力奪取を狙う諸藩は、敏感になった。
「・・・まぁ 現状で止まるのなら、公平かもしれないな」
「「「・・・・・・」」」 ぶっすぅ〜
「しかし、欧米列強のインドネシア投資が増えてるし、インド洋を分断されたら、どうしようもないな」
「アチェ任せなのが辛いですね」
「だが、敵国にもよるが豪州は、十分に取れるし。失地も回復できるだろう」
「上陸作戦は?」
「可能ですが、敵艦隊の動きが未定ですがね」
「敵味方だけは、はっきりさせて欲しいものだ」
「敵味方がはっきりしないのは、外交戦略戦に成功しているからでしょう」
「日本は、世界一の産業国ではあるが、資源が不足しがちで、未開発地も大きい」
「それに戦争になれば、金融のバラマキが増えるではないか」
「そうなったら、100万人長議員が、今以上に偉そうにするだろうし」
「戦後の民需転換を考えると。敵国は、必要最小限にしてもらいたいものだ」
敵国は、主に海軍力で、争っているイギリスの事だった。
しかし、赤十字戦争になると、白人・キリスト教世界全てを敵に回しかねないため、
幕藩連合議会は、開戦を避ける傾向が強かった。
現地、日本イスラエル自治区・バルナ・パトウミの工業生産能力は、オスマン帝国全体の4割ほど
ナミビアの工業生産力は、中東自治区の10倍。
インド洋ニコバル諸島の生産力は、中東自治区の2倍。
インド洋には、艦隊基地が建設され、
24000t級戦艦 敷島 朝日 初瀬 三笠
26000t級戦艦 香取 鹿島 薩摩 安芸
6000t級新高型巡洋艦 20隻
2000t級潜水艦 20隻
が配備され、
日本商船は、潜水艦を曳航できる機構を備えていた。
戦争になれば、オスマン帝国を支えられそうな工業力なものの、
元々のオスマン帝国の工業力自体が日本に依存して、脆弱なので、
戦争が始まると、アチェと日本がオランダ領インドネシアを占領しない限り、見通しが暗く、
イギリス、フランス、アメリカは、インドネシアが占領されないようテコ入れしていた。
70口径40mm6束砲が対空砲弾を打ち上げていた。
初速1000m/s 1500発/分 射程12000m
砲台は、50口径120mm連装砲の重量に匹敵した。
砲塔は電動で高速で旋回し、油圧で砲身を上下させた。
電探と直結して、標的の距離と、速度と、方向を弾道計算し、
未来予測位置に砲塔を向け、砲身を合わせることができた。
標的の速度が速くなるほど、演算処理は高速を求められ、プログラムが複雑になった。
安かろう悪かろうの機銃をたくさん配置するより、
強力な対空機銃を有効な場所に配置する方が、狭いプラットフォームを有効に利用できたし、
少人数化を達しやすかった。
この時代、こういうモノがあると、戦争も悪くないと思えてくるのだから不思議だ。
そうそう、将兵の多くは、自分たちが使う兵器の思い入れより、
歴史・政治・経済について話し合うのが好きだし、
次の給与で買う有価証券の銘柄を話し合うのも好きなようだ。
たぶん、老後の安寧と、宝くじの感覚で買ってるような気がする。
もっとも、メリットがリスクを上回るので、宝くじより堅実で、失敗が少ないからだろう。
そうそう、戦車開発も進めさせた。
12t級78式戦車
全長4.5m×全幅2.24m×全高2.23m
150馬力 50km/h 200km
50口径40mm砲 10mm機銃2丁
土木建設機械で、基礎があるので、
あとは、想像力かな。
だいたいの完成形を知ってるので、おれ、作れそう。
ていうか、多砲塔戦車なんて寄り道はしない、
あと、日本イスラエル自治区で量産できるようにするし、オスマン帝国に運び込まないとね。
つか、西暦じゃなく、皇歴で押し切られちまったぜ!
一生の不覚
ていうか、下2桁がユダヤ歴と同じなんですけど、
本当に皇歴なのかって、思うね。
3月
オスマン帝国とサウジアラビアの間で国境紛争
朝鮮半島で三・一独立運動
久しぶりの樺太藩。
北欧的な街並みが・・・
高層建築が建ってる。
楕円形の建物が多いのは、風が強いからだろうか。
高層域の建築は、風との戦いでもあるようだ。
油田と工業と海産の収益で得た資金のほとんどを
地下開発と、洋上風力発電と、農業用高層建築に注ぎ込んでる感じ、
まぁ 冬が寒くても室内栽培ならなんとかなるし、
人口が増えれば、労力も増えた。
そして、綾波以来の高度技術者集団が集まっている。
綾波家の家長総司(62)が将軍になれないのは、石票が小さすぎるだけなので、
新素材建材に伴って、一気に石票が伸びていく可能性もある。
仮に、将軍になるとしたら、次の代か。次の代・・・
そして、それは、西国諸藩にしたら経済の重心が北に移動するので、悪夢だし、
いまの現将軍の島津は嫌がるだろうな。
まぁ まだ、わからないけどね。
しかし、地下鉄の伸び具合が凄い、というより、扶桑の開発モデルだけはある。
規模は、扶桑の百数十倍だろうか。
あとは、宗谷海峡と津軽海峡を海底トンネルで結べば、一気に産業を底上げできそう。
そうそう、樺太にもおれに忠誠を誓ってくれる家臣団が少なからずいる。
一番、子供の中で先代藩主に似てるから、当然と言えば当然なのかもね。
別に野心があるわけでもなし、のんびりと、故郷? を堪能して
人材を発掘して、産業を興すかな。
未来からすると、細々とした商品を考え付くし、産業を興すと、ポスト分けで、味方を増やせる。
やだねぇ 天下り用企業のことだよ (笑
最近やり始めたのが、電話・電映を使ったサービスで、
電話回線で、特定の家の電映に文章や映像を提供するというもの、
未来のネットの応用だけど、ウケたらしい、
問題は、電話回線が塞がりやすいし、電話代が高くつくことなので、
大きな施設とか、富裕層が使ってる。
北海藩 厚岸国際港
幕府の防疫・貿易管理局と、
21藩の出張所と、大企業の貿易所と
各国の商館が建設されていた。
長崎国際港と同じ形式が取られていて、
国際競技場が建設され、
貿易量・観光客など、制限された開港だった。
それでも、貿易量が増え、北海藩を中心にした販路が形成されている、
「高層建築が、意外に増えてるじゃないか」
「石票と直結してますし、余剰作物をロシアに輸出しやすいですからね」
「津軽海峡トンネルと。宗谷海峡トンネルが完成すれば、松前将軍もありですか?」
「あははははは・・・国際港がある藩は、将軍になりにくいでしょう」
「なるほど、言われてみると、そうですな」
「ですが、石票は、可能な限り増やしたいものです」
「時に、オスマン帝国とサウジアラビアが国境紛争を起こしてるとか」
「欧米のイスラム離反工作だと思いますけど、武器を輸出し過ぎたのかもしれませんね」
「オスマン帝国が孤立すると。まずいのでは?」
「そうですね」
「オスマン帝国が敗北すると、イスラム世界は、各個撃破されそうです」
「そうなると、日本は・・・」
「侵略されたら開戦でしょう」
「そうなりますか」
「そうなりますね」
「「・・・・・」」
長崎
花見の席に外国人たちがたくさんいる。
大戦が近いとは、思えない光景なのだけど、
外国にも主戦派軍需利権と、不戦派民需利権の確執があって、国境を超えた調整をしている。
そうそう、オスマン(スペイン)風邪で死者が増え、
資産の再配分がしやすく、徴兵がしにくい社会情勢になりつつあった。
ひょっとしたら、大戦が遅れるかもしれないという気配もある。
日本は、世界最強の教育水準を誇り、
世界最大の産業生産力で欧米露列強を引き離している、
誰が、武器持って戦うんだよ。このまま、平和でいいじゃんの良識競争派と、
戦争してぇ 格差広げて、天下取りてぇ 成り上がり死ね、の統制支配派に分かれ、
電音12回線(全国6回線:藩内6回線)
電映16回線(全国8回線:藩内8回線)
新聞、雑誌、書籍
を使った情報戦と思想戦が展開される。
この情勢になっても、主戦派も不戦派もマスメディアを支配する力はなく、
大半がバラマキ社会資本を目当ての広告販売が多く、創作モノによる思考誘導が主流だった。
戦争賛成、戦争反対の直接的意見は、少ないようだ。
しかし、朝鮮系日本人と、潜入した在日が、自画自賛しつつ、
味方の藩主・100万人長を応援し、
味方しない藩主・100万人長の誹謗中傷を繰り返し、縁者を陥れたりしている。
あと、責められそうになると自作自演で被害者に成り済ましたり、大泣きしたりだ。
真っ当な官僚が在日を国外に追い出そうとしてるのだけど、
朝鮮勢力が軍需利権と結びついて、愛国を叫び、軍事拡大、戦争戦争と騒ぐので、なかなか、追い出せず、
いつの間にか、潜入して赤ん坊を摩り替えて既得権に浸透してたりするね。
ていうか、大多数の日本人は、英仏米と戦って血を流し。朝鮮人を解放してやるつもりはない (笑
しかし、既に借金して投資している利権配当狙い同士の抗争なので、どちらも簡単に引けない情勢で、
おれの命も狙われそうな気配がチラホラと、
ていうか、朝鮮人は、成人の儀式で、日本人を始末することがあるので、超〜コワイ
あと、戦争になると、金融バラマキを財源に戦費が増えるのから格差が縮まるよ。
って、いうと、たいていの権力層は、開戦に躊躇するんだよね。
たとえ戦争で勝っても、自分の社会的序列が低くなったら、面白くないわけよ。
32000t級ニューメキシコ級戦艦アイダホ
全長190m×全幅29.6m×吃水9.1m
27500馬力 21kt 8000海里/12kt
50口径356mm3連装砲4基 25口径127mm砲8基
56口径40mm砲 70口径20mm砲40基
533mm魚雷発射管2基
4月
インドでマハトマ・ガンディーが第1次サティヤーグラハ(非暴力・不服従)運動を開始
インドでイギリス軍が発砲し、インド民衆に数百人の死傷者がでる(アムリットサル事件)
堺利彦・山川均らが「社会主義研究」創刊
電音
“欧米諸国でオスマン風邪は、オスマン帝国の細菌兵器だと、新聞広告が流れているそうですよ”
“それは、本当ですか?”
“風邪は、アメリカ発デトロイトやサウスカロライナ州なんですけど、変ですよね”
“それ、印象操作なんじゃないですか?”
“トンでもない印象操作ですね。欧米の庶民は、真実を知ってるのですか?”
“税金と利権で国民から社会資本を奪って、貧困層を増やし、労働時間を長くすることで”
“正確な情報収集ができないようにしてるのかもしれません”
“そういえば、欧米諸国民に、反オスマン意識が強まっているらしく”
“十字軍戦争に反対できない空気が形成されているみたいですよ”
“空気って、電音・電営。利害一致。要職への贈収賄。共通認識。扇動者が作ってますよね”
“欧米だと、利権が発行している新聞、雑誌、書籍、ラジオですね”
“日本との違いは、あるのですか?”
“日本は藩内地場産業が強く。欧米は財閥産業利権が強いようです”
“欧米は、日本より中央集権が強いということでしょうか”
“いえ、金融支配が強いということです”
“ああ、日本は、金融が14歳男子以上へのバラマキなのに。欧米は中央銀行の貸し借り金融でしたね”
“つまり、日本は、過疎地でも一定数の人口が存在するなら民主経済が成り立つのに”
“欧米は、中央銀行の貸し借りが決めてるというわけです”
“オスマン風邪の被害で戦争が起きにくいという情報もありますが”
“確かに。しかし、オスマン風邪の原因をオスマン帝国のせいにできれば・・・”
“それは、怖い話しですね”
“ええ、それで、バルナ・バトゥミ。日本イスラエル自治区から着々と、開戦の噂が入ってくるわけで”
“バルカン半島は、火薬庫みたいになってるそうです”
“バルカン半島は、火薬庫という文章自体。戦争させたいという意思の表れでは?”
“現地は、不参戦の意思も存在しますよ”
“ええ、確かに。しかし、独立勢力は、資金提供を受けて火に油ですし、凶悪化してますよ”
“日本も巻き込まれるのですか?”
“現地の独立勢力と交渉中のようですが”
“現地日本自治区と、オスマン帝国は同盟関係にありますから”
“その上、オスマン帝国と、イラン・サウジアラビアは、国境紛争中ですよ”
“全包囲ですか。困りましたね”
“ええ、本当に・・・”
図書館に立ち寄ると、
世界中の新聞・雑誌・書籍が置いてある。
語学を勉強をしながら翻訳して、外国の様子を解析し、
外国新聞雑誌なるものを掲載して日銭を稼いでる師弟人脈が存在する。
戦争が近づいてるせいか、列強の動向が気になるのか、売れ行きがいいのか、盛況なようだ。
ピエロ男の襲撃。オスマン風邪。十字軍。
この記事が近い場所に並べられ、結び付けられるように民衆の不安を煽っている。
こんなことで、大衆を戦争に扇動できるのなら楽しいのかもしれない、
引っ掛かる方もどうかしてるが、不況で大衆が金を持っていなくて新聞と雑誌が売れず、
金を持ってるクライアントに逆らえないのかもしれない、
そして、企業群も、庶民から集めた財政で生かされてる状況に近付くと逆らえない、
まったく、政府が庶民から金を奪い始めると碌なことがない、
南アメリカ原産のキヌアを栽培させている。
まぁ 栄養価高いし、戦争が近いし、戦闘食になりそうなんで、
缶詰に入れてオスマン軍に供給できれば、列強相手に頑張ってくれるはず。
たぶん。
5月
清国で五・四民主化運動
カーチスNC4飛行艇がニューヨークからリスボンに到着(初の大西洋横断飛行成功)
1919年5月29日の日食。重力レンズ効果を初めて観測した事例。
カウツキー「資本論解説」日本語訳
清国人と会合、
清国で、五・四民主化運動が起きた。
君主制議会民主主義と言いながら、
代表は、軍閥の傀儡で、不満を持つ領民のガス抜きをしただけ、
清朝は政治口出しするな、で、一新したように見せてるけど、
軍閥支配は、変わらないし、旧態依然の封建制度かな。
元々 清朝皇帝は、末期で、紫禁城の中にしか権力が及ばず、幽閉状態で、
それを明文化しただけに過ぎない。
そして、藩臣の大規模交換出向がないので、
軍閥共和制で、軍閥が領民を支配し好き勝手やっているし、
日本の幕藩連合と似て非なる制度だ。
それまでの中国王朝は、末期になると統治機構が失われ、
戦国乱世に移行し、強力な支配者の出現により、滅ぼされるのだけど、
清朝が生き長らえているのは、外国資本が強力な中央集権を望んでいないからに過ぎない、
ロシア、イギリス、フランス、アメリカ、ドイツは、清国の領地を掠め取り、徐々に利権を侵食している、
そのおかげで、鉄鉱石と石炭の採掘が増え、
金欲しさで、日本に資源が流れてくるので、日本の開発を進められるのだけど、戦争になったらそれがとまる。
清国にしたら、千載一遇のチャンスで、
日本が、イギリス、ロシア、フランス、アメリカ、ドイツと戦争になれば
奪われた利権を取り戻し、外患のくびきを外せる。
そんな思惑があるのだけど、
日本は、資源が欲しいのであって、大陸を支配したいわけじゃなく、現状でも構わなかった。
でも、一部の軍需産業と、右翼が、大陸支配したいと騒いでるようだ。
そんなことしても、日本国民の大多数は幸せになれそうにないので勘弁して欲しい、
「北京には、まだ、連合国軍がいるのですか?」
「いるある。何とか追い出したいある」
「もし戦争になったら、清国軍が出兵する可能性はあるのですか?」
「外国軍を追い出せるのなら、出兵でも何でもするある」
「一番、追い出したい、外国軍は?」
「朝鮮軍ある。あいつらの人民浸透戦術で清国人は、空中分解ある」
「犯罪もあいつらが起こしてるある」
「しかし、背後にいるのは、イギリスとアメリカある」
「あいつらが、犯罪を起こすよう命令しているある」
「今後の見通しは?」
「オスマン帝国が勝てばいいある」
「そのオスマン帝国と戦争するので?」
「本当は、いやある。でも、仕方がないある。でもオスマン帝国に勝って欲しいある」
「なるほど」
6月
戦争になると、ドサクサに殺されやすくなるのか。
スペインに北イスラエル王国親衛隊の避難所が作られているらしい、
ピエロ男たちの活動が不活発で、
新聞も、主戦派が煽っていなくて、比較的まともな世相で、
たぶん、スペインは、大戦に参戦しない、と思われたらしい、
ていうか、没落貴族が北イスラエル王国親衛隊に入隊するのもここだし、
欧米貴族の裏閨閥と、闇閨閥の溜まり場みたいになって、北イスラエル王国親衛隊とパイプを作ってる。
河川敷で寝ころぶ理由は、幾つかある。
“風が・・・”
チラッ!
いい歳しても、チラリズムは、男のロマンだし、若返りの源泉だよな。
えへへ えへへ へへへへへ・・・
今年は、戦争が起こりそうだし、日本にいることにしよう。
ていうか、10000文紙幣を錬成して銅行の金庫に保管しておかないと、
戦争になったら、財政は、国防費に集中するし、
金融のバラマキも増やさないと社会資本が乏しくなる。
5000文紙幣以下は、印刷するだけでいいのだけど、
品質は、10000文紙幣が圧倒的で、信任紙幣と言われ、
一定の割合で、必要とされているからね。
太陽が水平線に向かって沈んでいく、
“風が・・・”
“風が殺気を運んできやがる・・・”
7月
ローマ法王ベネディクトゥス15世暗殺され世界十字軍大戦が始まる。
ニコライ二世襲撃される。
バルカン半島独立蜂起
朝鮮がオスマン帝国に宣戦布告
ブルガリア独立宣言
グルジア独立宣言
ルーマニアがオスマン帝国に宣戦布告
ロシアがオスマン帝国に宣戦布告
ギリシャ独立を宣言
イタリアがオスマン帝国に宣戦布告、
アルバニア独立を宣言
オーストリア=ハンガリー帝国がオスマン帝国に宣戦布告
イギリスがオスマン帝国に宣戦布告
フランスがオスマン帝国に宣戦布告
アラブ独立宣言
リビア独立宣言
ドイツ帝国がオスマン帝国に宣戦布告
清国がオスマン帝国に宣戦布告
アメリカ合衆国がオスマン帝国に宣戦布告
十字軍大戦がはじまると、日本外務省も対処が始まる。
せいぜい、スペイン・ポルトガル語圏と、
エジプト、イラン、サウジアラビアの参戦を見送らせた程度で、
なんか、空気的にオスマン悪者。日本?
みたいな。
金本位制で、お金を印刷したくて、戦争起こしたくせに
金本位制で、お金を印刷したくて、戦争起こしたくせに
金本位制で、お金を印刷したくて、戦争起こしたくせに
しかし、そんなこと言っても、外国の国民には伝わりにくい、
そして、兵力不足と戦意不足を補うために清国も参戦しているのか、させられているのか。
ていうか、世界中が一ヵ国相手にイジメかよ (笑
そして、
アチェ反政府武装蜂起。
インドネシア独立戦争。
マレーシア独立戦争。
ビルマ独立戦争。
どっちも時限爆弾が炸裂した的な (笑
やるなアチェ王国
京都 幕藩連合国防省
幕藩連合で、14歳以上へのバラマキが10000文となった。
そして、国防費が増大し、臨時地租税と、臨時所得税が課税され、
このままだと、格差が一気に縮んでしまうため、戦時国債が発行された。
そして、日本の軍需産業が急速に生産を増やした。
庶民が買うこともできないモノを生産しても赤字なのだけど、
イスラム強国と、スペイン・ポルトガル語圏が大人買いしてくれるのだった。
図上演習は、オスマン帝国と、アチェ王国を中心に行われている。
オスマン帝国の戦線は、バルカン半島全域とコーカサス山脈で、
バルカン半島は、バルカン諸国と、ルーマニア軍、オーストリア=ハンガリー軍、ロシア軍が侵攻し、
コーカサス山脈は、グルジア軍、アゼルバイジャン軍、ロシア軍が攻勢をかけてきた。
孤立しているリビアで、アルジェリアのフランス軍の攻撃を受けている。
そして、アチェは、反政府軍と交戦状態で、
インドネシア、マレーシア、ビルマは、独立戦争が始まっている。
いまのところ、日本は、交戦状態になく、
清国の派遣艦隊が南下している。
「クレタ島から日本商船が追い出されそうだって?」
「間違って撃沈するかもしれないと、警告されている」
「クレタ島は、まだ、オスマン領だよな」
「いまのところはね」
「地上戦は?」
「オスマンは、反乱軍を鎮圧しながら戦線を構築してるので苦戦中かな」
「まぁ 世界中を相手に戦争だからな」
「スペインとポルトガルは?」
「いまのところ、不況を口実に参戦を見送らせていますが」
「一応、カトリック国家ですから、状況的に長く持たないでしょう」
「問題は、オスマン帝国内のアラブ人の反乱ですね」
「まったく、こればっかりは、どうしようもないが・・・」
「武器弾薬の供給は足りてるのか」
「ええ、宣戦布告前から増産体制に入ってますし」
「オスマン帝国への海上交通路は、いまのところ、妨害されていません」
「まぁ 日本商船を妨害すると、お互い様になるからな」
「ところで、来年のアントワープオリンピックは、どうする気なんだ? やるのか?」
「ベルギーは中立ですが、なんとなく、参加しにくいですな」
「戦域が中東と地中海・黒海に収まってるなら、なんとか、なりそうだが」
学校
“なぜ、戦争になるのか”
“人は、大地と、海の恵みから糧を得て生きてきたのですが”
“欧米列強で産業革命と資本集約と労働集約で工業化が進む中、中央銀行が誕生しました”
“中央銀行制度により銀行から借金することで、豊かな生活を得られ”
“巨大産業は、膨大な富と、物質をもたらしています”
“しかし、本当に欧米社会は、豊かになったのか”
“しかし、人は大地の恵みでなく、中央銀行が発行する紙幣に生かされる状態になっています”
“人々は、中央銀行発行する紙幣を借りて生活するようになりました”
“その借金の利息は、乗数効果により金保有量である元金を上回っています”
“富だけを得て、借金だけを別の者たちに押し付けているでしょう”
“銀行からの借金返済を国民全体の税金で賄うように誘導され”
“弱者から貧困層に陥れられ、銀行国家の奴隷と化している”
“犯罪が多発し、反社会的な悪党が増大していく”
“しかし、国内の富が得られなくなると。自動的に不況が起こるわけです”
“日本でも犯罪は起こるでしょう”
“欧米列強で起こっている組織犯罪の規模は、もっと大きいのです”
“新聞と雑誌で、正義を悪。悪を正義と嘘を流して、私腹を肥やして財政を奪い合い”
“公務員は、賄賂を貰って、身内のいない1人暮らしの個人情報を悪党に教え”
“医者と薬剤師が毒をばら撒いて患者を増やし、収入源にしてしまう”
“警察が犯罪者と結びつき、罪のない庶民を殺して、財産を奪うのです”
“軍隊は、予算獲得のために、対外戦争のための紛争を画策させられるでしょう”
“国家は、借金返済のため、外国利権を奪い取ることを要求させられ”
“戦争するため、世界中で紛争を起こしているわけです”
“欧米列強は、中央銀行の支配する利権戦国時代となっており”
“利権だけが人間社会であり。国家は牢獄。国民は奴隷なわけです”
“聖書の黙示録では “竜は、この獣に、自分の力と王座と大きな権威とを与えた” とあります”
“竜が帝国支配であるとしたら、獣は、金融支配かもしれません”
“彼らは、戦争で国家が疲弊しようと、国民が死のうと、困らないのです”
“逆に戦災が、次の富をもたらす利権の温床となるわけです”
“確かに銅行は、うまみが少ないかもしれませんし”
“14歳以上の男子へのバラマキは、格差を縮めるどころか、成り金を作り”
“既得権に不利な戦いを強いられているかもしれない”
“しかし、国家と、国民にすれば、まだ、救いが大きいわけです・・・・・”
8月
第三次アフガン戦争の結果、アフガニスタンとイギリスがラワルピンディ条約を締結
アフガニスタンがイギリスから独立
オーマンとザンジバルがオスマン帝国に援軍を送る。
バルカン半島戦線とコーカサス戦線の戦いを電映でリアルタイムで見ていた。
オスマン帝国軍が有利に戦えているのは、
オスマン帝国艦隊が、ロシア黒海艦隊を全滅したからで、
カモメ機を改造した戦闘機が制空権を支配しているからだろう。
そして、オスマン帝国潜水艦艦隊が、
地中海で、イギリス、フランス、アメリカ、ドイツ、イタリア、オーストリア艦隊に損害を与えている。
いまのところ、日本自治領は、攻撃されていないようだ。
というのもバルナにブルガリア人区とグルジア人区も含まれ、
万が一、オスマンが勝ってしまった時の保険になっているからだ。
欧米の航空機は、日本より劣っている。
というより、史実の1919年の戦闘機より劣っている。
ドイツ空軍は、フォッカー Dr.I
全長5.77m×全幅7.18m×全高2.98m
585kg
110馬力 160km/h
7.9mm機関銃×2(前方固定)
イギリス空軍は、ソッピース パップ
自重358kg/運用重量557kg/
全長5.89m×全高2.87m×翼幅8.08m
80馬力 速度180km/h 航続距離3時間
7.7 mm機銃×1
フランス空軍戦闘機ニューポール 11
自重344kg/運用重量480kg/最大離陸重量550kg
全長5.8m×全高2.4m×翼幅7.55m
80馬力 速度156km/h 航続距離330km
7.7mm機関銃×1
そして、日本がオスマンに輸出したのは、300馬力級発動機の戦闘機だった。
オスマン帝国空軍
全長6.90m×全幅8.50m×全高3.132m
自重940kg/全備量1280kg
300馬力発動機 速度215km/h 航続時間2.5h
機関銃10mm機銃×2 爆弾120kg
オスマン空軍戦闘機は、圧倒的な戦闘力でイギリス機、フランス機、ドイツ機を撃墜し、
制空権を握ると、戦車と共に地上戦を支配していた。
京都 伏見城
「日本でオリンピックをやれないかって来たけど」
「来年だろう」
「スペインで断られたので回ってきたらしい」
「そら、急すぎだろう」
「長崎はできるらしいけど」
「あそこは、元々国際試合用施設が多いからな」
「やれやれ」
9月
クレタ島上陸作戦
イギリス、フランス、イタリア、アメリカ、オーストリア・ハンガリーの連合艦隊による上陸作戦が始まり、
100万人の連合軍将兵が上陸する。
クレタ島のオスマン帝国守備隊は、20万人ほどしかおらず、
艦砲の届かない大熊(北斗七星)座に配置した7つの近代星型要塞で、徹底抗戦の構えを見せていた。
もっとも、日本がオスマン帝国に輸出したカモメ機の改造戦闘機は、制空力が圧倒的で、
連合国軍空軍機を撃墜しているらしい、
もう一つの戦線は、アチェ王国にあるけど、反政府軍と内戦の真っ最中、
チャンスのはずのオランダ植民地軍も、武装蜂起を繰り返すインドネシア軍との交戦に忙殺され、
双方とも宣戦布告できない状況にあった。
京都
幕藩連合議会は、開戦か不戦で荒れている。
結局、石票次第で、攻撃されない限り開戦を見送る側が体勢を占めている、
不決断と言われようが、現状のバラマキなら民需への回帰も可能だった。
料亭
政官財の集まり、
「クレタ島航路を遮断されたな」
「キプロスに上陸されたら万事窮すですな」
「ペルシャ湾から自治州まで鉄道があるよ」
「陸路に依存するのは、まずかろう」
「戦車の揚陸は?」
「いまのところ、マラッカ海峡を通過できるので問題ないですよ」
「封鎖されたらどうする」
「その時は、イギリスに宣戦布告して、豪州を取りに行けばいいじゃないですか」
「とれるのか?」
「たぶん」
「それならいいが、朝鮮と台湾の英仏米軍は、手強くないか」
「そうでもない」
「清国は、日本が英仏米独露と事を構えるのなら、共に戦うと」
「なんか、嫌」
「まぁ 確かに」
「しかし、スペイン・ポルトガルは、日本に味方できなくなりましたな」
「法王暗殺とは、思い切った手を・・・・」
「暗殺は、本当にイスラム教徒の仕業で? 逮捕されたピエロ男たちも?」
「らしいね」
「らしいね。とは、いい加減な」
「見た目、オスマン帝国のアラブ人で、本人たちがそう言い張れば、そうなのかもしれないとしか」
「嘘くさい話しだ」
「欧米人は何で、信じられる」
「新聞がそうだそうだと言い張ってるからでしょう」
「アホが」
「とはいえ、オスマン帝国軍は、頑張ってるようじゃないか」
「イランと、サウジアラビアも、オスマン帝国側に靡く、方向らしい」
「本当に?」
「外務省ががんばったらしい」
「オスマン帝国が国境紛争の件で、退いてくれるのなら。という条件ですが」
「オスマン帝国が、それで、援軍が得られるのなら、悪い取引じゃないのか」
「足し算と引き算だと、そうなりますがね」
「しかし、今回のバラマキ。戦争が起きなければ、我々の顔ぶれ。変わりかねませんな」
「左様。いくらオスマン帝国に肩入れしたところで」
「どこの国も日本に砲弾をぶっ放さないのでは、国防費を地租税で払わされたら、たまったものじゃない」
「だから、臨時所得税と、軍事国債を発行したのだろう」
「その赤字を解消するのは、地租税ということでしょうが」
「まぁまぁ 一種の保険ですよ」
「清国艦隊が日本に大砲を撃ってくるのではなかったのですか?」
「まさか。清国の反日は民衆のガス抜きのためで、本気じゃないでしょう」
「今回の清国参戦は?」
「欧米将兵の戦意喪失に備えての保険でしょう」
「清国が欧米金融マフィアの茶番に乗るとは、意外でしたね」
「それだけ、潰しの利く奴隷兵士がいるのでしょう」
「チワン独立戦争で不穏分子を相殺したとか、言ってたと思うが」
「また、湧いて出たのでは?」
「日本人は、知的水準と生産力ばかり高くなって、潰しの利く人間がいなくなりましたよ」
「いまじゃ 日本人総小金持ちだ」
「いいじゃないですか。積極的に投資して、積極的に働いてくれている」
「君のところは、投資が多いだろうが・・・」
「うちの産業は、伸び悩みだよ」
「問題は、日本が攻撃されたとき、戦えるかということでしょう」
「攻撃されるのなら、まだいいですがね」
「こんな金融を続けられたら、あと、10年で、ここにいる顔ぶれが全て変わってしまうぞ」
「藩主以外はね」
「藩主は、石票なんだよ」
「石票持ちの新参が現れれば、こっちから握手を求めて、委任状を貰うのに媚びなきゃならん」
「日本が負けるよりましでは?」
「ふん!」
「いっそ、バラマキを廃止して、中央銀行制を執った方が楽だな」
「楽なのは、金融一族と、その傘下企業だけですよ」
「何世代後は、金融一族と仲違いするだろうし、そうなったら、大多数の国民に預金がなく」
「金融を握った一族に、隷属させられるだけでしょう」
「たぶん、殺し合いになるか。国民を自殺に追い込んで大搾取するか・・・・」
「「「・・・・・・」」」 ぶっすぅう〜
「時に・・・40000t級空母2隻は、役に立つのであろうな」
「イギリスとアメリカも空母を建造中ですし。ここで旗艦空母は、重要になるでしょう」
「戦艦建造計画を潰した甲斐があるといいな?」
「戦艦乗員は、対潜訓練で恐慌状態でしてね」
「大型艦建造は、空母か、揚陸艦か、補給艦くらいですよ」
「欧米列強は、大型戦艦を絶賛建造中だが」
「きっと、欧米列強の潜水艦性能が劣っているのですよ」
「だといいが・・・」
「それと、例のアレ・・・」
「荷揚げはしてますし、現地生産もしてますし、あとは、訓練して、実戦ですね」
「んん・・・新兵器を渡してよかったものか」
「新兵器と言っても劣化品ですし、欧米露相手なら丁度いいハッタリになりますよ」
10月
孫文
アメリカ合衆国でボルステッド(禁酒)法)制定
大阪軍港
39120t級長門型空母 長門 陸奥
全長290m×全幅34m×吃水8.8m
200000馬力 34kt 12000海里/16kt
60口径120mm砲8基 70口径40mm6束砲8基
艦上機150機以上
長門型空母は、最初から航空索敵と航空攻撃と艦隊防空を行える旗艦として設計され、
最初から、おれが仕様のほとんどで関わってる。
艦橋主機操作方式と、集中監視機関制御方式と、
球状艦首と、エンクローズド・バウを採用して
建材は可能な限り、新素材で軽量化させている。
軽量化の何がいいかというと、積載量を余計に搭載できて、
海上をクルリと旋回できることが上げられる。
トップヘビーだと、艦が遠心力で引っ繰り返るところを、傾斜を少なくできた。
また、撃沈に至るまでの時間的余裕が大きく、回復できる可能性も高くなった。
日本各地で製造したモジュールを運び込んで組み立てる方式は、兵装/tで無駄が大きいけど、
修理・改装が容易で、日本の全艦船で採用され、
採用されていないのは、輸出用艦船くらい、
次代を担う将校たちが航空母艦を見学していた。
「艦でもっとも安全な区画で、全周囲を監視できるとはね」
「電映器と電探が破壊されない限り、ですがね」
「まぁ そうだが、空母は砲戦に参加することはない」
「航空攻撃を受けますよ」
「そういう時代が来ますかね」
「オスマン帝国空軍と、英仏独露米連合空軍は、既に地上戦を左右してます」
「当然、次は、海上戦を左右するでしょう」
「しかし、防音ゴムで艦を覆って、艦首艦尾舷側にまで音響室を増設とはな」
「機関室の音が五月蠅過ぎて、海中に潜む潜水艦が発見できないのでは、撃沈されますよ」
「まぁ 砲撃戦を避ける空母はいいとしても」
「砲撃戦を主任務にする戦艦の改装もとなると、口から泡を出していたぞ」
「砲撃戦をする前に潜水艦に雷撃されては、面白くないでしょう」
「そうかもしれんが、魚雷の直撃を防ぐまでに至らない」
電音によると、
クレタ島に上陸したイギリス、フランス、ドイツ、アメリカ連合軍は、
艦砲射撃の届かない7つの星形要塞に立て籠もるオスマン軍を包囲し、
砲兵部隊による要塞攻撃を開始していた。
対し、オスマン軍は、12t級デーブ(78式)戦車40両を先頭に連合軍陣地に夜襲を仕掛け、
連合軍の陣営を突破蹂躙し、
文字通り連合軍砲兵部隊を壊滅させ、
8つの師団を橋頭堡に追い詰め降伏させ、
橋頭堡に集積されていた戦略物資の山を捕獲してしまう。
戦利品は、オスマン帝国守備隊を数年戦える余裕を与え、
その中には、イギリスとフランスが生産し配備し荷揚げしたばかりの
マークI戦車40両。サン・シャモン突撃戦車40両があった。
新聞によると、
78式戦車がバルカン半島と、カフカス戦線、アラブ反乱域に、投入されると、
路線外の反乱軍も、鎮圧され、
戦線が持ち直され、
オスマン帝国軍は、78式戦車の配備に比例して、作戦がしやすくなったらしい、
そうそう、イギリスとフランスが戦車を少しずつ投入してるけど78式戦車が強いんだよな (笑
11月
第259代ローマ教皇ピウス11世選出
清国、キャフタ協定を破棄、外モンゴルの自治を撤廃し、直接統治を導入
食品工業株式会社(現在のキユーピー)設立
幕府と藩は、私塾・寺子屋の延長で器になる学校を建設し、
適正年齢教科書を定め、適正年齢試験を行うだけとなっていた。
学校は、一般に開放された器でしかなくなり、
教室は、師匠と弟子の絆だけ、年齢枠の壁を超えた叡智集団と化していた。
学校と、駅、港湾、飛行場、図書館、博物館、美術館、
運動施設、農業施設、各種研究施設が結びつくのは、自然の成り行きといえた。
これらの施設は、数百人規模の師弟人脈を持つ師匠向けの研究予算で建設され、
経費を浮かすため、別の師弟人脈に又貸しすることも珍しくなかった。
その周辺に商業施設が並び、学校と、微妙な関係を築いている。
例えば本屋と古本屋。
本屋の集客数が、そもそも論なんだけど
この世界の本屋の集客数は、悪くない。
図書館には、幕府・全21藩の適正年齢教科書と、適正年齢試験問題集が置いてあるし、
多種多様な本が揃ってるけど、量が足りない、
貸出されている場合があって、
その時は、運任せの古本屋か、売れ筋を揃える本屋で買うことになった。
そうそう、たまにノートを売ってる古本屋があって、出来のいいノートだと高く売れるらしい、
12月
電音によると、
米英艦隊に護衛された清国・朝鮮軍がオスマン帝国領クレタ島に上陸したらしい、
アメリカの新聞に、大英仏米属国朝鮮と書かれた朝鮮旗が誇らしげに翻っている写真が載ってる。
アメリカに戦争で負けると、日本も、ああなってしまうかと思うと、悲しくなるねぇ
バラマキで増えた余剰資金で、楽になったのは、
利息の返済と、配当金の支払いと、給与の支払い、経費の支払いだったけど、
それは、国民から稼ぐことができる商品を生産し、サービスをしている企業だけで、
ほとんどの国民は、余剰資金を投資に回していた。
そして、投資先は、先は見えないけど、戦争が続いている間は配当が大きな軍需産業の投機か、
やっぱり、着実な収益が見込める土木産業か。
みんなで、お金を集めて、独立しよう系かな。
なんにせよ。
相変わらず、土木建設は強いし、日本の農業自給率は、150パーセントを超えて、
余剰作物は、加工され、缶詰として、海外に輸出されていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おれ 妻 千代 (78) 総司(62) 慶司(60) 佐奈(58) 晃司(54)
おれ、 綾波 源司(あやなみ げんじ) ⇒⇒⇒ 時司史朗(ときつかさ しろう) 44
ロゼ・ティーナ(35) 露瀬 統司(17) 露瀬 千夏(15) 露瀬 陽介(12)
智子(32歳) 時司 頼経(14) 直衛(12) 美智(10) 雪妃(8)
史実5503万人
戦記1億8889万人
日本 1億人0702万
瑞樹 6157万人
扶桑 63万0658人
ナミビア・インド洋諸島・パレスチナ 1336万人
フィリピン 1537万人
第68話 1918年 『被害者=加害者の迫害戦略』 |
第69話 1919年 『世界十字軍大戦?』 |
第70話 1920年 『デュエル! 戦争になったら、本気を出す。キリ!』 |