月夜裏 野々香 小説の部屋

    

錬成系 維新戦記 『1kg級魔法使いで』

 

  

 第70話 1920年 『デュエル! 戦争になったら、本気を出す。キリ!』

 

 ユダヤ暦5680年  皇紀2580年  明治19年

 第122代明治天皇(41)   第17代将軍 島津忠重(34)

 

 

 おれの名は、時司史朗(ときつかさ しろう)。二つ名はレッド・レヴィアタン

 未来人だ。

 こっちの世界では、45歳ということになっているけど、

 1度目の綾波 源司(あやなみ げんじ)の人生を足すと69年、この時代にいる。

 過去の世界で、何をしてるかというと、闇の勢力と戦っている (笑

 欧米金融マフィア 「日本に対し、朝鮮系日本人の 暗躍 と 在日の潜入」

 おれ 「北イスラエル親衛隊を防御表示」

 欧米金融マフィア 「や、やるな」

 おれ  「お、おまえもな」

 欧米金融マフィア 「欧米諸国に対し “不況” 効果発動 と “ピエロ男”招喚 し、ターンエンド」

 おれ 「“オスマン帝国” の守備表示と、伏せカード で、ターンエンド」

 欧米金融マフィア 「アチェ王国に対し、伏せカードを配置し、ターンエンド」

 おれ 「“アチェ王国” 守備表示と、伏せカード で、ターンエンド」

 欧米金融マフィア 「ふふふ・・・・勝った」

 おれ 「な、なにぃ」

 欧米金融マフィア 「“オスマン風邪”魔法を発動し “法王”を墓地に送って “十字軍世界大戦” を発動」

 おれ 「な、なんだと」

 欧米金融マフィア 「バルカン半島諸国 “独立戦争”」

 「モンスターカード “ロシア” “イギリス” “フランス” “ドイツ” “アメリカ” “イタリア” は “オスマン帝国” “オーマン” “ザンジバル” を攻撃」

 おれ 「ぐっ!」

 欧米金融マフィア 「まだ終わらないぞ、追加効果発動。アチェ王国に対し “トラップ 反乱” を発動」

 おれ 「なんの、オスマン艦隊で黒海ロシア艦隊を攻撃」

 欧米金融マフィア 「ぐはぁ!」

 おれ 「まだ終わらない、オスマン帝国で、伏せカード “戦闘機” “戦車” “擲弾筒” を発動」

 おれ 「特殊兵器効果により、イランとサウジアラビアの参戦凍結」

 おれ 「さらに、オランダ領インドネシアに対し “トラップ 独立戦争” を発動」

 欧米金融マフィア 「ぐはぁ!」

 「「うぬぬぬぬ」」

 欧米金融マフィア 「なぜ逆らう?」

 おれ 「時が見えるからだ」

 欧米金融マフィア 「意味不明だよ」

 おれ 「あはははは・・・」

 欧米金融マフィア 「モンスターカード “清国” で日本攻撃!」

 おれ  「トラックカード発動。モンスター麻痺」 

 「「うぬぬぬぬ・・・・」」

 いま、こんな感じ (笑

 

 

 

 1月

  東洋工業設立

 

 日本を支えているのは、日本人であって、利権ではない、

 利権が大きくなるほど、影が大きくなり、闇が深くなる。

 困ったものだ。

 利権に媚び諂う者は、利権を守るために、外資に惑わされ、癌細胞のように社会に蔓延り、

 我田引水で日本を歪め、保身で日本人を殺し、既得権を守るために戦争を望むだろう。

 今年も、そんな日本にいる。

 京都で、大晦日から正月を過ごすと、なんとなく、日本の原風景という感じなのだけど、

 凧より高い高層建築が増えてるので、随分と違って見えるかもしれない、

 科学技術は遅れてるけど、未来の日本より生活が豊かかも

 しかし、主戦派が騒ぐほど海外地投資が減るので勘弁して欲しい、

 マジで、

 

 

 

 日本の南北格差は、江戸中期から開発の始まった北海藩や

 江戸末期から開発が始まった樺太藩、千島藩を除く18藩の支配力が強くなった。

 関東以西から関東以北への投資で、農業用高層建築を建設しているし、

 北方基幹産業の配当の多くが、西国諸国へ流れ行く、

 バラマキは、ほぼ人口比なので、

 北海藩、樺太藩、千島藩の人口が増えれば、自力経済が強くなるけど、

 樺太藩を除くと、経済力で西国諸国を圧倒してる藩は少ないようだ。

 そうそう、バラマキで投資が増え、

 幕府は公共投資。各企業は設備投資を行って、生産力を伸ばしている。

 オスマン帝国への投資は、他国の経済制裁を覚悟してのことで、投資の足枷になっている。

 とうぜん、朝鮮系日本人と在日が、バスに乗り遅れるなと、対オスマン参戦を叫ぶけど、

 なんとか、押さえ込んでる。

 ていうか、なんで、欧米の味方しないといけないかな。

 内需馬鹿でかいから世界への依存率低いし、

 世界中と戦争しても、たぶん、負けないんだけど、

 

 

 ブラジルで鉱山利権を手に入れた。

 30000t級戦艦4隻、6000t級新高型巡洋艦12隻を輸出するけど、安いものかもしれないね。

 まぁ この対価が軍需産業に与える影響は大きくて、

 海外地に要塞を幾つか建設できるくらい、

 要塞を中心に街が作られることもあるので、ポストとしても好まれやすいようだ。

 戦争は、中立国にとってもメシウマなんだろうね。

 

 

 

 

 

 2月

  日立製作所設立

 

 

  扶桑160万石

  樺太藩196万石    千島藩96万石

  北海藩327万石

  出羽藩535万石   陸奥藩958万石

  加賀藩388万石   信越藩464万石

  京府藩354万石   尾張藩328万石   富士藩285万石   関東藩718万石

  南紀藩300万石

  関芸藩298万石   上瀬藩395万石   播磨藩392万石

  伊予藩425万石

  肥前藩164万石   筑紫藩285万石   豊原藩203万石

  肥後藩239万石

  薩摩藩357万石

  瑞樹1387万石

  ナミビア486万石

 

 日本全国(扶桑160万石 日本6109万石 瑞樹1387万石 ナミビア486万石)で石高が増えている、

 日本の6109万石は、江戸時代の約3.3倍で、品種改良と農業用高層建築のおかげ、

 生産価格調整を目的としたノーフォーク農法と、休耕地の混成制が定められている。

 最新の農業用高層建築は、計算上、敷地面積の50倍の作物を栽培できるわけで、

 淡水化と、電力と、建材を確保できるなら、地盤で試算しても3億万石の作物を産することができた。

 海外地は、平地農地も多いけど、

 平均石高を割り出すまで10年ほどかかるから、農業用高層建築が先に公認されるらしい、

 ていうか、西国諸藩が東北・北海道・樺太に嫌がらせしていたことを、

 東北以北が、南方海外地に対し、雨季が激しいからとか、嫌がらせしてるらしい、

 おれ、その辺の政争事は、面倒だから、あまりかかわらないようにしている。

 農業用高層建築は、藩主、旧藩主、旗本、豪商が、一族総取りで建設することもあるし、

 豪農とか成り金で、持ち高層建築と石票の両方持ってることもある、

 あと、幕府が、僻地だけど防衛上、必要な場所に建てることもあるけど、少数派、

 ほとんどは、リスク分散のため銅行の共同信託で農業用高層建築を建設する、

 投資額に比例して、石票と配当と家賃の一部が入ってくるけど、

 石票が目当てなので、配当と家賃は、それほど大きくない、

 家臣団で守る必要もないから、配当の支払いだけが膨らんでいく、

 資本主義って怖いわ。

 そんなわけで、おれ、石票で18万石程度持ってる。

 一昔前なら、ちょっとした大名藩並みだけど、

 藩主と家臣団と領民の持ち分があるわけだし、

 武家でも、1人で、それだけの石票を持ってる者は少ない、

 銅行に行くと、議員と石票の委任状価格を書いた札が張られ、

 委任状の売買も行われている。

 14歳でバラマキを貰う前から小遣いを投資信託で投資することも珍しくないので、

 日本全国で、農業用高層建築がポンポン建っている、

 人の政治力は、資産や職業や収入じゃなく、石票で判断されるから

 ひょっとしたら資本主義じゃなく、石票主義なのかもしれない、

 

 

 なんか招待状が来たので行ってみると、

 おれが綾波の頃、最初に偽の宗旨人別帳を作ってもらった廃村で、

 いまは、神社が再建されて、町が作られていた。

 おれにしたら、死んだ親父の生まれ故郷ってわけ、

 別に来るつもりなかったけど、綾波本家が出席できなくて、おれに回ってきただけ、

 ていうか、綾波の里って、名前になってるし、

 里ってわりに、高層建築が建って、10万人近く住んで、

 綾波を輩出した町というか、

 綾波家の生家とか、墓とかあって、資料館には、少年時代の逸話とか、

 綾波饅頭とか、綾波弁当があって。独特な空気が生まれてる。

 あはははは・・・・

 ちょっと、笑った。

 普通、こういうところに来ると、

 探偵は、殺人事件に巻き込まれるのがお約束だけど、

 おれは、探偵じゃないから、お約束は、発生しないようだ。

 経済効果が生まれてるし、そういうことにしておくか。

 ていうか、本人だし、似てるんで、似てないよって、証明の方に、苦労した。

 

 

 

 

 

 3月

  鈴木式織機設立

  平塚らいてう・市川房枝らが新婦人協会を結成

 

    

 正妻の子供たち、時司 頼経(15)  直衛(13)  美智(11)  雪妃(9)

 愛人の子供たち、露瀬 統司(18)  陽介(13)

 子供たちも大きくなったので、海外地の利権管理を教えている。

 でもまぁ 師弟人脈で学んでる内容もそれぞれ違うし、進みたい方向も分かれてる気がするけど、

 ちなみにハーフ、クォーターまで、職業制限があって、公務員になりにくいかな、

 そうそう、千夏(16)も嫁ぐのが早かったけど、

 美智(11)と雪妃(9)の嫁ぎ先とか、あれこれ、話しが舞い込んでる。

 武家と公家の端くれになると、娘は “家の道具” 的な空気が強いし、

 学校では、嫁入り修行ばかりしていて、たぶん、大和撫子っぽい、

 たまに娘の作った料理を食べてるけど、

 調理器が本格的なのかもしれないけど、子供の割に本格的だし丁寧に作ってる気がする。

 まぁ 結局、おれが働いて財産を増やすほど、

 娘婿候補者の閨閥が大きくなるし、娘が望む選択肢も増えるようだ。

 もっとも、インフレ続きで、財産・家柄より、人柄・能力で決めることが増えてるらしい、

 

 

 

 

 

 利権マフィアが日本人を右翼利権と左翼利権に分断しようと画策している。

 目的は、権力層と労働者層を憎しみ合わせて、戦わせることで、

 幾つかの師弟人脈が、欧米の分断工作に乗るべきじゃないと、警戒を投げかけているし、

 いまのところ、問題ないようだ。

 まぁ それでも世襲利権保守と、労働組合利権に走る馬鹿がいて、

 中道派を挟み撃ちにして、攻撃している。

 こいつら、誹謗中傷と自画自賛で左右対立を演出しやがるし、

 自分たちが加害者と思われるのが嫌だからと、自作自演で被害者を装ったりするから始末が悪い、

 朝鮮系日本人と在日が利権マフィアに多いのは、

 誹謗中傷、自画自賛、自作自演が得意だからで、むかしからやっている。

 

 

 タバコ会社

 タバコは、鎮静と覚醒と麻痺させる精神効果があって、重要軍需物資の範疇として、輸出される。

 コーランの教えだと、自身を傷つけるものを飲食してはならないし、

 浪費を戒められているので、普通、有害な嗜好品は売りにくい、

 しかし、人を殺人鬼にしなければならない戦場で、タバコの効果は捨てがたく、

 オスマン将校に有用性が確認されると、輸出が増えている。

 タバコより、マリファナが効果があるので、そちらも輸出してるけど、まだ、少量だ。

 まぁ 禁煙状態、喫煙状態、マリファナ状態で人を殺せる人数の統計があって、

 喫煙兵士が強化兵士マーク01型なら、マリファナ吸引兵士が強化兵士マーク02型って、感じ、

 普通の将校は、マリファナを送れって、言うかな。

 未来だと、抗鬱剤が人を殺人鬼にする薬として、戦場で多用されている、

 抗鬱剤吸引兵士は、強化兵士マーク03型で、

 使うと “もう、何も怖くない 人を殺せるぜ!” って、

 気持ちで、全く躊躇後悔しない人格になった。

 不法入国した人たちも多用してる。なんでだろう (笑

 精神科の先生が抗鬱剤を売って、患者が人を殺すマッチポンプと、

 心神喪失の精神疾患だから救済するアフターケアがあるし、

 社会不安が増すほど、抗鬱剤も売れるし、

 身にならないバラエティで不安を煽って。犯罪系のドラマでストレスかけてが増えてるかな。

 あと、犯罪を妖怪や霊のせいしたりの番組で、空気を作ってるみたいだ。

 製薬会社は強力な広告スポンサーだから、マスメディアもだんまり、笑っちゃうね (笑

 そこまでして、金が欲しいか。って気もするけど、

 この世界だと、まだ、そこまで狂っていない、

 うんうん、広告業界も、そういう、のどかな時代もあったね。

 ちなみに戦場で人を殺した人間がタバコ類をやめると、

 フラッシュバックで、苦しむし、自殺してしまうかもしれないわけで、

 自殺したくなければ服用を続けざるを得ない、

 そして、戦場で何度かその種の薬を使うと、常用性が高くなるので固定客だし、会社はニンマリだ。

 まぁ 平時の事を思うなら、あまり売らない方がいいけど、

 タバコくらいなら、勝つためって、目を瞑るかな。

 ていうか、人を殺せる人数の統計からして、おれ、死んだら地獄行きかもな。

 

 

 

 4月

 第7回長崎オリンピック開会(〜9月12日)で二度目のオリンピックが日本の長崎で行われた。

 欧米キリスト教国家群と、イスラム教国家群の選手同士が、不穏な空気の中で、競技している。

 本当いうと、オリンピックなんて、一度やれば十分だし、やりたくなかったけど、

 日本は、皇統的にユダヤ教神道で、仏教徒が多いし、中立と思われたのかもしれない、

 電映と電音の両方で記録して、審判を公正にすると宣言してるので、

 たぶん、公正に行われてる気がする

 日本の電話・電音・電映通信ケーブルは、日本圏だけでなく、

 主要イスラム教国に伸び、バルカン半島・スペイン・ポルトガルまで届いている。

 あと、回線利用者が少ないけど、

 オーストリア=ハンガリーと、極東ロシアと、アメリカのワシントン州の一部にも伸びてるし、

 ナミビアからブラジルとアルゼンチンにも伸びてるので、

 全世界的に映像と電音を楽しめたかもしれない、

 ちなみに、通信回線は、戦争になっても切断しない。

 切断すると、高額賠償になる契約がされている。

 

 

 

 ガリポリの戦い

 なぜ、ガリポリの戦いが起きたのか。

 バルカン戦線と、カフカス戦線と、クレタ島攻防戦で膠着状態だったから、

 制海権があるし、冬季明けの作戦で景気良さそうだったから、

 オスマン艦隊が黒海に引き篭もっていたから、

 オスマン潜水艦が地中海全域で暴れていたから、

 オスマンの戦闘機と戦車が強力で、攻めきれなかったから、

 イギリス海軍大臣ウィンストン・チャーチルが馬鹿だったから、

 最大は、オスマン風邪の元凶のイスタンブルを占領しない限り

 オスマン風邪がとまらないと、各国国民が信じたから、

 医学根拠も科学的根拠もないけどね、

 流言で、ガリポリ上陸部隊は、狂信十字軍国家連合軍みたいになってる。

 どちらにしろ、日本・イスラエル自治区で、

 戦闘機と、戦車と、潜水艦が量産してオスマン帝国に納入している。

 それを続けられるうちは、何とか戦えるはず、たぶん、

 

 

 綾波時代の妻 千代(79)は、樺太藩綾波家乳母流で、弟子を増やし、大成しつつあるらしい、

 でも、乳母教室は、女だらけの人脈で、

 たまに関連業者が出入りするだけ、

 男が入らないので、なにやってるのか、不穏な空気が漂ってる感じだ。

 たまに、料理大会とか、掃除大会とか、洗濯大会みたいなことが行われ、

 乳母教室の序列を証明してる、

 おれ、幻滅したくないので、遠くから元妻を見てたけど、

 品のいい婆さんになっちまったな。そんな気がした。

 たぶん、いまの妻も、時司乳母流教室なんて、やるかもしれないね。

 歳をとって、引退すると自分の人脈を欲しくなるらしい、

 

 

 

 5月

 600馬力級戦闘機が飛び立っていく、

  自重1100kg/全備重1600kg

  全長7.60m×全幅11.30m×全高3.28m  翼面積19u

  600馬力  速度480km/h   航続距離900km

    10mm機銃2丁    ハードポイント5基 爆弾or増漕 100kg

 輸出用戦闘機が300馬力なので、

 科学技術力と、工業力と、航空産業は相当進んでる。

 でも採算性で生産してるのは、カモメ機と輸送機だけで、カモメ機だと150馬力ほどしかない、

 あと、25t級77式戦車の出来も悪くない、

  全長7m×全幅2.8m×全高2.5m

   300馬力  40km/h  320km

   45口径75mm砲  10mm機関砲2基

 ちなみに輸出用の12t級78式戦車よりはるかに優れているので、

 もし、オスマン帝国に輸出したら、

 バルカン半島とコーカサスの全域を制圧して、黒海全域を占領できるかもしれない、

 

 

 

 

 戦争になったら国家は、中央銀行から金を借りまくる。

 借りた金は、武器弾薬と徴兵に使われ、

 国家財政によって支えられた企業は、軍需生産をいくらでも増やすことができた。

 結果、紙幣が企業から庶民にまで行き渡って、景気が良くなる。

 それは、欧米諸国の金融が、中央銀行の貸し借りでやっているからであって、

 日本は、14歳以上の男子にばら撒いているので、下剋上に移行しており、

 新興企業に苦戦する既得権企業が格差を広げたいための戦争だった。

 まぁ 戦争しなくても、中立国は、海外輸出が増える。

 輸出を増やすことで、国内生産品のだぶつきを捌けるわけで、

 それだけで大助かり、

 一番、利潤の大きな軍需物資がオスマン帝国・アチェ王国だったとしても、

 普通の企業にしたら大儲けだった。

 

 あと、オスマン帝国とは、幾つか契約を結んでいて、

 その一つに戦場撮影権がある。

 映像や写真を撮ったらオスマン軍と折半にするというもので、

 戦時中は、政府と軍関係者が見ることができて、

 戦後は、映画や雑誌に使うことが許されていた。

 オスマン軍が重要でないと判断した映像と写真は、すぐに公開できた。

 そして、オスマン軍、オーマン軍、ザンジバル軍の共同戦線は、戦意高揚になるので、

 丁寧に撮影して、国威高揚に使われているし、

 視察部隊と参加してるイラン軍とサウジアラビア軍の様子も撮ってるかな。

 

 

  41125t級フッド型巡洋戦艦

    全長262.3m×全幅28.9m×吃水10.2m

     144000馬力   29.5kt  8900海里/14kt

      42口径381mm連装砲4基  50口径140mm砲12基  50口径102mm砲4基

      533mm水上魚雷発射管4基  533mm水中魚雷発射管2基  

 

 

 

 

 6月

  カール・マルクス「資本論」邦訳

 

 アメリカで、朝鮮人が架空戦記を書いて当ててるらしい、

 朝鮮人が日本の省庁・大企業ダンジョンに潜入し、

 要人を暗殺しながら主を倒して、お宝をゲットし、省庁利権を外資に解放し、闇社会を支配し、

 日本の政官財をコントロールしつつ、日本をアメリカに朝貢するらしい、

 そういや、未来にも、馬鹿右翼というか、

 頼りになりそうで真逆の方向に突っ走る愛国利権保守の金集め詐欺集団がいたねぇ

 怖い怖い

 

 

 

 政官財の世襲と天下りが強大になるほど、寄生虫のように、癌のように、国家を蝕んでいく、

 権力基盤の不正腐敗が大きくなるほど、既得権が有利になる法体系が作られ、

 国民を上意下達で教育し、マスメディアを使って洗脳し、

 国民同士が結束しないようコミュニティを破壊し、

 意図的に悪を擁護し、正義を貶め、治安を悪化させ、

 国民同士の潰し合い、殺し合いで、権力を守ろうとする。

 そして、権力基盤を強大にし、先鋭化させたい者たちにとって、

 アウトローは、必要なのかもしれない、

 しかし、外患は、外患の思惑があって、

 朝鮮系日本人と在日は、反日という大局観で結束し、

 右翼利権や左翼利権という中局観で利権擁護を分担し、

 私利私欲な達成の小局観を目指している。

 対する日本利権は、小局観の保身と、中局観な利権で味方を作るとするあまり、

 反日を抱え込んでしまう傾向にある。

 まぁ いくら、おれが言っても、利権中心で、国家観と民族間が育ちにくい、

 そんな日本の街で、

 利権右翼が、愛国を煽って、反清露・親米仏英を叫ぶ

 既得権が一番、楽して儲かるからで、

 バラマキで縮まった格差を一気に広げられる。

 自称経済学者が、大企業にお駄賃を貰って、

 屁理屈でバラマキを廃止し、軍需企業優遇財政を進めてる。

 反日はあらゆる利権で結束しているのに、

 対し、幕藩連合や藩の情報局ときたら中局の組織権益のために命懸けになっても、

 大局の国益や民族益のために小指一つ動かそうとしない、

 そういった国内利権と連動して、

 欧米諸国は、対オスマン戦で清国・朝鮮兵を利用しつつ、清国軍を押さえ、

 大陸利権を守るという器用な謀略工作をしていた。

 単純な東アジアの戦力差だけでなく、

 欧米工作員や協力者が清国内にいるからできることで、

 それがなければ、清国軍が満州や朝鮮に侵攻しても不思議ではなかった。

 しかし、オスマン戦で、欧米列強が弱いと、わかれば、

 清国軍が満州・朝鮮に侵攻する可能性が、次第に大きくなるわけで、

 欧米列強は、何としてもオスマン帝国を打倒しなければならない情勢になっている。

 

 

 

 33190t級テネシー型戦艦テネシー

 全長190.2m×全幅29.6m×吃水9.4m

 28900馬力   21kt   8000海里/10kt

  50口径356mm三連装砲4基  51口径127mm砲14基  50口径76mm砲4基

  533mm水中魚雷発射管2基  

 

 

 

 

 7月

 清国で北洋軍閥同士の安直戦争が起きたのは、

 たぶん、満州の露ロシア利権と組み、山東半島のドイツ利権を攻撃する派閥と、

 山東半島のドイツ利権と組み、満州のロシア利権を攻撃する派閥の内輪揉めらしい、

 たぶん、内戦を仕向けたのは、対オスマン戦で苦戦している欧米露で、

 その方が安全と思った外資だろうか。

 どちらにしろ、清国は、大枚叩いて欧米の戦艦群を買っても役に立たず、港で燻ぶらせている。

 日本と戦争するように圧力をかけてるみたいだけど、

 清国側にも日本親派や北イスラエル王国親衛隊がいて、戦争回避工作を繰り返している。

 

 

 史実でいうところの八八艦隊計画案は、議会で出てこなかった。

 軍は、予算内で軍を装備するのであって、軍が予算を決めるのではないからだ。

 ほとんどの議員は、来年の委任状というか、石票計算で忙しいらしいし、

 国民も石票欲しさで働いている。

 この世界の日本の議員は、石票を持ってる人間の言うことしか耳に届かないわけで、

 石票が欲しければ、投資しろということになる。

 まぁ だから農業用高層建築が建ち続けるのだけど、巡洋艦1隻分くらいの予算をかけて建設する。

 しかし、金のなる木でもあるので、いずれ、投資を回収できるわけで、軍艦より人気があるかな

 でも、39120t級長門型空母の3番艦 加賀と、 4番艦 土佐 の建造が、決まったらしい。

 

 

 最近、オーストリア=ハンガリーとの通信が増えているようだ。

 一部の電音・電映が欧米からの視点で、戦況を見せているらしい、

 まぁ いろんな見方があるわけだし、おれも見ている。

 ていうか、おれも、そうだけど、

 白人系美少女と、その混血が身近に多いので、

 日本って、意外に欧米贔屓なんだよね。これが・・・

 欧米が負けるほど、白人美少女の日本行きが増えるし、

 もっと、非情になれよって思うけど、民族性ってやつね。

 

 

 

 8月

  アメリカ合衆国憲法修正第19条が発効し女性参政権が認められる。

 

 

 この世界の甲子園は

   14〜17歳   18〜21歳   22〜25歳

   26〜29歳   30〜33歳   34〜37歳

 の6階級に分かれている。

 各藩は有力野球人脈を育成して、甲子園を目指せさせている。

 あと、女子野球の乙巫園もある、

 三十路過ぎたおばさん野球なんて見たくないけどね。

 参加資格は、師弟人脈階級20人以上で、藩大会、海外区大会で優勝していること、

 運営費は、くじにしたので、

 優勝に近づくほどチームの賞金が大きくなるし、選手への分配も増えた。

 客も的中すると、それなりに実入りがある。

 ただ、層が広いので、かけ金が分散されて、動くお金は、あまり大きくない、

 思うところあって、プロ野球は作らせませんでした (笑

 サッカーとか、ほかの競技も同じ構造なので、

 セミプロはあるけど、プロは、ない気がするね。

 でも、見てる分は、それなりに楽しいかな。

 ちなみに外国産の球技より国内産球技が人気あるし、

 国内産球技より武道が人気ある感じなので、史実の野球人口よりやや少ない、

 「やあ、レッド・レヴィアタン」

 「なんか。恥ずかしい名称だな」

 「自分でつけたのじゃないのなら、恥ずかしがることないでしょう」

 「あははは・・・」

 「野球が好みなのか?」

 「オリンピックと重なって、どうなるかと思ってね」

 「それで、海外戦のオリンピックじゃなく、国内戦の甲子園に?」

 「野球を見に来たのは、目立ちたくないアメリカのお偉いさんの心証を良くするためでね」

 「戦争になるのか?」

 「会ってるのは、北米インディアンルートのお偉いさん」

 「ああ、インディアンは大丈夫なのか?」

 「アメリカもオスマンと戦争してるのに、内戦で戦いたくないだろうけど」

 「ホワイトハウスは、絶賛、民族浄化中のインディアン人口が増えてるのが気に入らないらしい」

 「そりゃ いろいろ、困るな」

 「アメリカが困るというのなら、日本が楽になるし。インディアンには頑張って欲しいね」

 「時司。財界の一部は、戦争を望んでるぞ」

 「軍需産業は、戦争で儲かるからな。前科者も片付けられるし」

 

 

 電音報道によると、

 バルカン半島戦と、ガリポリ戦と、クレタ戦で、毒ガスが使われたらしい、

 事前に毒ガスを使うのは知っていたし、

 毒ガスマスクとか、対独ガスの軍服を送っていたけど、数が少なかったので大騒ぎだ。

 反撃用の毒ガスをオスマン軍に渡し、空中散布させたので、

 連合軍とオスマン軍の間で3日間の休戦会議が行われ、

 毒ガス使用禁止の調印が行われた。

 あんまり使いたくなかったけど、

 オスマン側が毒ガスで反撃しないと、連合国軍が使い続けるので、しょうがない的な。

 

 

 

 9月

 ニューヨークのウォール街でイスラム系爆破テロによって馬車が爆発、

  38名の死者と約400名の負傷者を出し、世界初の車爆弾を用いたテロとなった。

 イランとサウジアラビアが、オスマン帝国の支援を表明。

 

 

 バラマキ額が100000文になると、働かない者が少し増えたが、

 労働意欲の低い人間は最初から邪魔でしかなく、

 それ以上に、既得権に胡坐をかく老害の方が有害だった。

 しかし、ほとんど者は、投資熱に走ったし、そうでなくても消費財を増やした。

 多彩な商品を買うための消費が生産を生み、雇用に繋がら所得となり、投資として循環し、

 意欲的な新商品の生産と、新しい雇用に繋がった。

 幾つかの藩が基幹産業を興すと、副次的な産業が興った。

 旧基幹産業を握っていた藩の既得権業績が少しばかり陰りを見せたものの

 サウジアラビア、イランの参戦により、さらに軍需が伸びて、生産を増やした。

 

 

 

 関東藩

 ガス自動車と、電気自動車の試運転が行われている。

 元をたどると、南関東ガス油田と、ガス火力発電所で作った電気で、関東藩にしたら大きな利益だ。

 戦争で、軍需産業が増産に次ぐ増産で、トラックの需要が増えている。

 そして、高い時給で学生を雇う企業も増え、教室の空席が目立ち始めたとも聞く、

 試運転を観に来たのは、飛行場でもトラックを使うからで、いろいろ接待されている。

 南関東ガスがどのくらい強いかというと、未来でいうと東×くらい (笑

 軍の納入できたら “信頼” という保障で、売り上げが伸びるし、利益も大きくなる。

 当然、接待過剰で、えげつない交渉が行われたりするかな。

 ていうか。利権のえげつなさを知らないとしたら、働いたことがない人間くらいで、

 後ろ盾のがなく家族を抱えた社員にとっては、生命線ってやつだ。

 もっともバラマキと好景気で、別の会社でもいいや、っていう空気は強いけどね。

 ちなみに南関東ガス油田の株は持ってるし、電気自動車でもいいんだけど、

 

 

 

 

 新聞読むと、

 オスマン攻防戦の戦況が地図に描かれ、情勢と、解説が行われている。

 兵力が大きな連合軍は、冬季に移行する前に戦線を拡大しようと攻勢を開始し、

 兵力の少ないオスマン帝国軍は、戦闘機と戦車を効率的に運用して迎撃している。

 あと、50mm擲弾筒は、役に立ってるらしい、

 この時代、誰か、お偉いさんの情報分析を真に受けたり追随したりしない。

 自分で検証、反証が行われ、多元的にシミュレーションを展開している気がする。

 それでもまぁ 白人系混血が多い割に、オスマン帝国寄りの論調なので、ホッとしている。

 

 

 

 

 

 

 10月

 新聞によると、

 バルカン上空で

 日本製のオスマン空軍戦闘機65機と、英仏独空軍戦闘機165機が空中戦を展開した。

 オスマン帝国空軍は、8機を失う代わりに、連合空軍132機を撃墜して戦線を支えたらしい、

 がんばれ、オスマン帝国。

 

 

 この世界の文化祭と体育祭も師弟人脈を単位に行われている。

 弟子は、普通7から9の師弟人脈を跨いでるので、

 同時期に文化祭や体育祭を開催すると、

 7〜9分の1の弟子で作品を発表しなければならず、不人気な師や科目が不利になる、

 そして、文化祭と体育祭は、師弟人脈が弟子を増やす最大のお祭りなわけで、

 秋から始まった文化祭は、夏と冬に広がり、反対の季節、春でも行われ、

 年間行事になっている。

 そして、大きな師弟人脈だと、内弟子だけで講師陣を固められ、

 低年齢から高年齢までエスカレーター式に登れる。

 その方が給与と研究費を増やせるためで、

 独学で教室作って、いきなり師匠で大成するとしたら、飛行機を飛ばして、航空力学とか、

 そんな方法しかないかな。

 航空力学師弟人脈だと、滑空機。人力飛行機。動力飛行機の実演飛行とか。

 飛行機設計や飛行機模型の展覧会が行われてたりしている。

 いまは、日本がオスマンに輸出した戦闘機が大活躍しているせいか、大人気だ。

 おれの講演も増えてるけど、子供もたくさんいる。

 子供だからと言って、馬鹿にしちゃいけない、

 この時代、子供世代が圧倒的に多いし、

 子供を味方にできる師弟人脈は、圧倒的に強いし、将来まで安泰かな。

 インフレ中は、子供の投資が増えるので、誰もかれも投資するし、

 デフレ中は、子供の芽を摘み取っても金を保存する。

 ちなみに身寄りのない老人がデフレ中に投資しても騙し取られて殺されるだけだから、やめとけ、

 

 

 

  電音

  “これまでの十字軍大戦の戦況を推移として、押さえるとですね”

  “バルカン半島戦とカフカス戦は、要塞戦と塹壕戦が中心で”

  “大規模突撃は、機関銃の掃射と、野砲の支援砲撃のせいで、死体の山が作られているようです”

  “対塹壕戦兵器というか、対機関銃兵器というか。戦車なんですけどね”

  “欧米列強軍は、戦車の数が多く、たまに100両単位で攻勢をかけるのですけど”

  “オスマン軍は、戦車の数が少なくて10両ほどを分散配置してるようですが、攻勢防御がほとんどのようです”

  “戦車戦は、オスマンが勝ってるのですか?”

  “欧米戦車10両に対し、オスマン戦車1両ほどらしいです”

  “ですが、オスマン戦車は、性能がいいらしく、制空権と地の利を合わせて、数が少なくても有利に戦えてるようですね”

  “カフカス戦は、ロシア側に戦車がなくて、オスマン軍の防衛陣地は一度も破られていないようです”

  “こちらも、ロシアは、同盟国から支援を受けてるので、油断禁物ですけどね”

  “今後、寒くなって来るので、戦線で大きな動きは、少なくなるはずです”

  “ガリポリ戦は、どうでしょう?”

  “ガリポリ戦は、オスマン帝国の戦車が優秀なせいで、侵攻が頓挫しています”

  “というのも制海権は、オスマン帝国艦隊が黒海側に引っ込んだまま”

  “英米仏独米の艦隊がエーゲ海の島々を占領してローテーションで守って兵站として利用していますが”

  “オスマン潜水艦の反撃に苦戦しているようです”

  “どちらにしろ、冬季になると、ガリポリ戦が注目ですね”

  “クレタ島は、どうなんでしょう”

  “クレタ島は、連合軍が島の7割を占領して、要塞戦ですね”

  “オスマン側への補給路が断たれているので、あと、数か月で降伏かもしれません”

  “毒ガスは、もう、使われていないのですか?”

  “調停時、日本のオスマン大使と、ドイツ大使が協定文を確認し”

  “新聞と雑誌に全文が掲載されてます”

  “たぶん、今後、毒ガスは使用しないと思います”

  

  

  

 

 

 

 

 11月

 アメリカ合衆国で無線ラジオ放送が営業開始

 

 本屋に行くと新刊が並ぶ、

 主戦派小説。不戦派小説。国権派小説。民権派小説。

 利己・拝金小説。退廃小説。官能小説・・・・

 利権の肝いりで子飼いの作家に書かせているのだけど、

 国民に “こう思って欲しい” “こう考えて欲しい” と思うような雑誌や小説が溢れている。

 藩が違えば億単位の広告費が使われて部数や版数が違うので、

 なにかしらテコ入れが行われてるのだろう。

 まぁ おれもテコ入れしてるけどね。

 生産税をかけたら情報操作が難しくなるだろうけど、

 大衆を騙そうとしてる側、インチキの大きい側がより大きな圧力をかけてる感じだ。

 冬が近づくにつれ、戦線が膠着していく、

 寒いと億劫になるし、体を動かしたくないからね。

 何にしろ、戦争になるのか。不戦のままいけるのか。微妙かな。

 ただ、欧米と違って、中央銀行に金を借りて戦争するのでなく、

 国民への紙幣バラマキで、間接的に紙幣を増やして、戦争するわけで、開戦に消極的だ。

 

 

 

 アスロックに似た対潜兵器を試作させている。

 ロケットで対潜魚雷を打ち上げて、敵潜水艦上空からパラシュートで落とし、

 小型音響魚雷で潜水艦を撃沈するものだ。

 そうそう、開発に際し、難癖があった。

 限られた予算を既得権が奪い合ってるので、既製品が中心になる。

 新兵器の開発なんてやろうものなら、下手をすると軍属利権マフィアに殺される。

 まぁ それでも、政治力と根性で押し切ったよ。

 そして、どこで研究開発試作生産するか大きな利権になるわけで、

 有用と思える兵器でさえ、足の引っ張り合いが行われる。

 なにやってるんだろうね、まったく、馬鹿野郎どもが・・・・

 なんにしても、戦艦派にしたら、ノイローゼから抜け出せるかもって、希望を持たせられそうだ。

 飛行機から落とす方式は、成功してるけど、

 ロケット打ち上げの段階で梃子摺ってるらしい、

 もっとも、日本潜水艦を見つけることは、困難で、

 魚雷発射に気付き、回避しながら、アスロックを打ち上げる暇があるかどうか。

 というのが現状で、大型戦艦が潜水艦に対し、不利は変わらない、

 

 

 

 

 12月

 農業用高層建築が建つ頃になると、農民公募が始まる。

 機械化で楽ができ、1人で百数十倍の生産力で、

 建設費、減価償却費、経費を差し引いても、雇われ農民の収入を大きくできた。

 エレベーターは、作物を上げ下ろしするためのもので、フロア全体が機械化され、

 作付出来る作物の種類も増え、さらに使いやすくなっていた。

 そして、外光を室内に取り込みやすく、温度調整もしやすかった。

 「新型農業機械は、どうです?」

 「暦をセットすると、ほぼ自動かな」

 「じゃ 土を見るだけか」

 「土壌も、電子顕微鏡で調べて適正作物を研究しているらしい」

 「市場を見る目はともかく。どの作物と土壌が合うかは、経験と勘が頼りだし。いつになるやら」

 「なんにしても、農業用高層建築が増えるほど、衣食住は、安定するし、政治の裾野も広がる」

 「戦争で建材が高騰して予定が狂わされたけどね」

 「優先権を軍需産業にとられたけど。バラマキも増えたからな」

 「従業員が、軍需で働いても、稼いだ金を政治力の石票に回すか」

 「配当の大きな軍需産業株に回すかで、わかれるな」

 「新聞は、配当が大きな軍需産業株に回せ、が、強いんじゃないか」

 「ふっ 領民を騙せればな」

 「騙せそうですか?」

 「軍需産業買えって言ってる連中が、政治力が欲しくて、農業用高層建築を建設してるようじゃな・・・」

 

 

 電映を見ていると、日本・イスラエル自治区が映っていた。

 戦争を前後して、開戦派の南ユダ系第13白人支族タルムード派の造反と

 不戦派の北イスラエル王国10支族の日本公家衆の反発が大きくなり、

 全ユダヤ会議が荒れまくっているらしく、騒然とした空気が漂っている。

 事の発端は、2600年以上もむかしの古代イスラエル王国のユダヤ教で、

 聖書の十戒の内容を引っくり返すだけで、悪魔教になるのだから質が悪く、

 司祭のレビ族とユダ族が結託して、イスラエルを支配しようとし、

 それが元で、北イスラエル王国が分離して、南ユダとわかれた。

 南ユダ王国は、暗躍と、外患誘致でアッシリアに北イスラエル王国を攻撃させて滅ぼしたものの

 北イスラエル王国10支族は東回りで日本に移動し、

 念願かなって北イスラエルを滅亡させた南ユダは、国力を回復させることができず、バビロンによって滅ぼされた。

 南ユダ2支族は、西回りで欧米諸国に移動した。

 そして、今日、北イスラエル10支族の子孫と、南ユダ2支族系13部族が、

 もう一度、イスラエルを舞台に政争してるのだから呆れ返る。

 

 

 日本・イスラエル自治区は、表向き、公用語がヘブライ語で、

 第一外国語は、オスマン語と日本語なのだけど、

 日本人が圧倒的に多く、日本語が多い、

 元々 古代イスラエル王国ユダヤ10支族の影響を受けた日本語と、

 南ユダ諸派が伝承し続けたヘブライ語は、

 ほかの言語と比較すると、はるかに、相似性と親和性が高く、

 イントネーションやアクセントが日本語に近付いている気がする。

 

 なんにしても、オスマン帝国の工業力の4割が、この自治区に集中していて、

 開戦後、オスマン帝国から自治区への発注が増え、

 代償として自治区の利権が強まり、さらに工業力が伸びているらしく、

 工場の建設ラッシュ、生産ラッシュが続いている。

 そして、戦争しているのだからと、欧米連合艦隊が日本・イスラエル自治区を砲撃する可能性はあるものの、

 欧米露列強は、日清戦争で日本が泥沼に陥って疲弊した後、対日宣戦布告する腹積もりらしく、

 現状で対日参戦ができるほどの戦力的余裕がなかった。

 

 

 まぁ おかげで、中東で働いた賃金は、割増しの割増しで、

 日本人の入植も続いてるのも特徴的かな。

 

 

 キリスト教連合国

   イギリス  フランス  ドイツ  イタリア  アメリカ

     オーストリア=ハンガリー  ルーマニア  ロシア

       セルビア  クロアチア  ブルガリア  ボスニア  マケドニア  ギリシャ

          インド  清国  朝鮮

                VS

 イスラム教連合国

   オスマン帝国  オーマン  ザンジバル  イラン  サウジアラビア

 

 アチェ王国内戦

 オランダ領インドネシア独立戦争

 

 世界大戦は、中東を中心にバルカン半島とカフカスで行われていた。

 アチェ王国内戦と、オランダ領インドネシア独立戦争は、名目上、別物として扱われてるけど、

 全部、繋がっている。

 清国と朝鮮が参戦したのは、購入した戦艦部隊の対価で、外貨の支払いのためで、

 将兵一山幾らという計算になる。

 戦争も金次第なのだから、怖いねぇ ユダヤ型金融システムは・・・・

 

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  おれ   妻 千代 (79)   総司(63)  慶司(61)  佐奈(59)  晃司(55)

 

 おれ、 綾波 源司(あやなみ げんじ)  ⇒⇒⇒  時司史朗(ときつかさ しろう) 45

 ロゼ・ティーナ(36)   露瀬 統司(18)  露瀬 千夏(16)  露瀬 陽介(13)

 智子(33歳)  時司 頼経(15)  直衛(13)  美智(11)  雪妃(9)

 

 

 

 史実5547万人

 戦記1億9417万人  

   日本 1億人0832万

   瑞樹 6287万人

   扶桑 68万6109人

   ナミビア・インド洋諸島・パレスチナ 1466万人

   フィリピン 1667万人

 

 

 

 

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第69話 1919年 『世界十字軍大戦』
第70話 1920年 『デュエル! 戦争になったら、本気を出す。キリ!』
第71話 1921年 『見つめるのは30年先の未来』