月夜裏 野々香 小説の部屋

    

錬成系 維新戦記 『1kg級魔法使いで』

 

  

 第74話 1924年 『ニャハハハハハハハハ!!!』

 

 ユダヤ暦5684年  皇紀2584年  明治23年

 第122代明治天皇(45)   第17代将軍 島津忠重(38)

 

 

 十字軍世界大戦は、まだ続いている。

 イスラム圏は “アラーの聖戦” と読んでいるので、世界宗教戦争と言えるかもしれない、

 発端は、列強が産業を大きくしたいのに金本位制では、産業を大きくできない、

 しかし、ただで国民に紙幣をばら撒くと、権力基盤が破壊されるし、

 既得権の格差は維持したいという、実に身勝手な方法で、世界大戦という形が取られたわけで、

 黒幕は、偽ユダヤなのだけど、

 戦争が終わらないのは、欧米列強が十分な紙幣量を確保し切れていないから

 あと、戦利品が足りない。

 そして、都市破壊が足りず戦後復興利権が見込めない・・・・

 そうそう、守勢で兵力を温存しているオスマン軍は、徐々に練度を上げており、

 日本からの輸送分と、日本イスラエル自治区で生産される武器弾薬が増産されていることから、

 余剰戦力も増やしてるし、

 面従腹背の清国は、ロシア満州領か、ドイツ山東半島か。対日参戦か迷ってるし。

 そのことを感じ取っているスペイン・ポルトガル語圏は、参戦を押さえられそう。

 全体的にいうと、欧米列強の十字軍世界大戦は、抜けるに抜けられない蟻地獄みたいな (笑

 

 

 そして、国内、

 幕藩連合草創年を1854年からとすれば、70年が経過した。

 黒船の脅威に対抗するため、

 幕府と藩、藩と藩が互いの家臣団を交換させることで、幕藩連合が成立したものの、

 厳密にいうと、武士団同士の大連合でしかなく、

 民主主義国家ではないし、国民国家でもなかった。

 それでも、他藩の家臣を受け入れるのだし、

 石高を石票として議決票にしたのだから、将軍の地位さえ、

 まな板の鯉になってしまった。

 最初、有力藩だけだったの議会は、中小藩の統廃合を加速させ、

 大藩でさえ石票欲しさで統廃合に巻き込まれてしまう。

 その道のりは、薄氷を踏むが如く、砂州を渡るが如く、泥沼を進むが如くで、試行錯誤が繰り返され、

 各藩に多様な事象が発生したことが、記録されている。

 封建的な藩主と家臣の主従関係で成り立つ組織を全国レベルに押し上げるためなのだけど、

 石票による藩主の合議制が決まり、将軍でさえ、石票の多数決で選出されることが決まった。

 もちろん、全国レベルの組織再編に財源はいるのだけど、

 綾波が銅銭と銅札を両替したことで、大量の高額紙幣が流通し、紙幣の出来の良さから銅銭を駆逐してしまう。

 さらに、全国的に地租税を掛けることで、無地主を取り、

 タダの紙切れを必要な紙幣とすることができたのだった。

 この辺の経緯は、明治維新で使われた手腕を流用させてもらったのだが、

 ちょっとしたニュアンスの違いで、多様な変化を見せた。

 まぁ 内戦にならなくてよかったね。と〜♪

 

 なんにしても、藩主への忠誠心の強い家臣団に他藩の家臣団が紛れ込んだことから疑心暗鬼に陥るものの、

 主従関係さえ確立されるなら、次第に融和的になっていった。

 10人長選挙の始まりは、海外地の行政の手伝いからで、

 アメリカ型民主主義の真似は、面白くないと、綾波が押し切った。

 テーブル選挙で選出される10人長は、代々仕えてきた家臣団とも、他藩から来た家臣団とも、明らかに毛並みが違う。

 だからといって、大きな問題となる様な事はなかった。

 10人長制は、多数決というシンプルイズベストな選出で決められ、公務職に割り振られる、

 彼らの多くは、任期だけ公職と、公約と、選挙に投票してくれた者たちに忠実なのであって、

 彼らの藩主に対する姿勢は、儀礼でしかなく、それ以上でも、それ以下でもなかった。

 逆に言うと、忠誠も少ないが、任期があり、

 独自の家臣団を持っていないことから、弑逆の恐れも少ないと気付くわけで、

 家臣団の忠義といいつつも面従腹背なところと、違いがないことにも気付いてしまう。

 ここで、家臣団を減少させ、10人長が増えてしまうという状況が生まれた。

 

 もう一つ、藩主が気付いたのが、地租税を財政としたことで、

 将軍も藩主も石高制に準じて、家臣団を編成できたものの

 家臣に支払う俸禄に堪えかね。徐々に家臣団を削減していくよりなく、

 というより、負担の大きな家臣を囲っていると、豪商たちの財力に負けてしまう。事に気付いたのかもしれない。

 ていうか、教えたのだけどね。

 将軍と藩主は、黒腑に備え、早々に税制、学制、軍制を整備したのだけど、

 これもおれが、未来情報を利用して、干渉したかな。

 なんにしても、旧来の家臣団は、藩と省庁の要職と、その護衛しか残らなくなってしまう。

 そして、10人長制は、藩主・公家衆、旧藩主、師弟人脈、企業、宗教などの派閥とも絡み、

 本人か、代理人が選出されやすかった。

 

天皇 皇族
摂家
清華家 大臣家 羽林家 名家 半家
(諸大夫家)
1
将軍 藩主 重臣 家臣 藩士
1 12 120 1200
21 84 840 8400
100万人長 10万人長 1万人長 1000人長 100人長 10人長
130 1300 13000 13万 130万 1300万
幕藩連合議会 130 100 1000 1万 10万 100万
省庁・軍・法曹・教育 600 6000 6万 60万 600万
21藩・海外地議会 600 6000 6万 60万 600万

 この時期、海外地だけでなく、内地でも10人長制が選出されるようになり、

 将軍・藩主の家臣団と、10人長制の勢力は、一気に逆転した。

 ただ10人長制は、非合法的な手段、暴力による連続任期があることから、同じ地区での連続任期を禁じられた。

 また、1000万人長は、藩主格を超え、将軍、天皇に準じることから、公式には選抜されていない、

 

 武家社会だった江戸時代は、中期以降、商人の力が強まり、後期になると町人文化が栄え、

 安政になると、黒船来航によって、天皇家の力が盛り返しつつあったけど、

 経済は、銅行を中心とした工業、農業、海運、漁業、鉱業を中心とした近代産業に移行し、

 武家衆と公家衆は、石票を保持しながらも、増大していく産業に飲み込まれていった。

 幕藩連合成立以降、実権は、幕藩連合議会の石票に牛耳られ、

 世襲天下りより、正統性の強い10人長制へ行政と実務が移行していた。

 武家衆と公家衆の資産は、一時、増加したものの、

 民衆の資産と、民衆から利益を上げる企業と資本家は、数が多く、

 相対的には、武家と公家の資産比率は、急速に減少していた。

 まぁ バラマキのせいなんだけどね。

 

 そして、石票で圧倒的な議決権を持っていいても、

 年々 数に圧倒されていることに気付いていて、

 旧藩主の海外地への転封を模索していた。

 もっとも、そうなると、現地の反発やら、海外資産やらがどうなっていくのか、

 藩主仲間の間でも意見が合わず、まとまりに欠け、将軍も調整できない情勢かな。

 

 

 

 

 1月

  イギリスで労働党マクドナルド内閣成立

  第1回冬季オリンピックとなる長野オリンピックが開幕。(〜2月5日)

 

 

 清国は、清朝が力を失い軍閥政治に移行していた。

 欧米列強の軍艦や武器を買わされ、借金の支払いのため利権を奪われていたものの、

 支那軍閥は、日本の急成長を目の当たりに知って、少なからず影響されていた。

 そして、代表団を紫禁城に送っていており、

 政治的に結束していなくとも、バラバラというわけではなかった。

 各軍閥とも、欧米から武器を購入し、

 対価として、欧米に労働者を輸出し、中東に艦隊や兵力を派遣させつつ、

 面従腹背に軍事力を強めていた。

 奉直戦争で奉天派軍閥の張作霖が直隸派を破ると、清国の民衆の間で 扶清滅洋 が復活していた。

 もっとも、矢面になる民衆をたきつけているのは、軍閥なので、欧米資本もどこまで対応するのか、苦慮してる感じだ。

 

 

 

 キーボードから文字を入力して、電話回線を通じて、文字を発信できる。

 文字を特定の電話回線に送って、記録媒体に残すと、未来のメール機能となり、

 文字を公共記録媒体に残し、自由に閲覧できるようにできるようにすると、Twitterになる。

 また、特定の暗号で閲覧出来る機構にすれば、分野別のTwitterになった。

 必要なのは、トランジスターの生産と、キーボードなどの端末機器の開発だった。

 幕藩連合が乗り気になったのは、

 文字の方が音声より正確に意図が伝えられ、記録を残せるからで、

 今後、政治、軍事、企業で、必須になると期待された。

 税収を必要とする幕藩連合は、通信関連企業の株保有率を伸ばし、

 便乗する藩主や議員も相次いだ。

 この頃、記録媒体の主流は、磁気ディスクとトランジスターだけど、

 トランジスターで基本回路を構築

 集積回路を一つの基盤に集約させたものは、集積回路(IC)になるわけで、

 小型化により電力消費が進み、性能を向上させられるため、

 その研究も少しずつ進んでいる。

 欧米列強では、まだ、真空管が使われていた時期だ。

 

 

 電子機器は、戦艦に載せられ、

 砲弾、大気、波濤、潮汐、相対速度、相対距離など、弾道計算などの火器管制に使われ、

 1パーセント〜15パーセントだった命中率を20パーセント以上、底上げさせていた。

 日本の主要艦艇が連装砲8基に抑えさせていた所以でもあるけど、

 最新の試作集積回路を採用した戦艦は、その命中率を5パーセント底上げさせてしまう。

 戦艦 比叡

 「この冬の海で、命中率2割6分か・・・」

 「測距器を敵艦に向けるだけで、自動で、砲塔と砲身を動かせるのですから驚きですよ」

 「1隻で、列強の戦艦部隊とケンカできるかもしれないな」

 「反動の大きな360mm砲より。反動の小さな300mm砲や150mm砲の方が命中率がいい」

 「300mm砲弾や150mm砲弾じゃ 戦艦を撃沈できないよ」

 「しかし、大砲は、4門もあれば十分という気にもなってくる」

 「時司殿。命中率は、もっと引き上げられるのか」

 「砲弾の先端に集積回路と電探を装備して、誘導させられるなら・・・」

 「軍事予算を削って、でかい工場を建てたのだから、それくらいの気を利かせてもらわないと困るがね」

 「しかし、列強の砲弾の命中率が1パーセント〜15パーセントというのは、本当なんだろうな」

 「観戦武官の報告では、そうらしいですよ」

 「信じられん」

 「イギリスは、砲塔基部の一部を日本に発注し続けているので、信憑性があると思いますよ」

 「あんなもの砲塔を水平に回すだけの機構だろう」

 「よどみなく、水平に回せるのが工業技術なんじゃないですか」

 「敵に塩を送るとは・・・しかし、よくも信頼されてるものだ」

 「叩いて、どこからでも均等な反応があると真円で品質が均等って、わかりますから」

 「純粋な工学の問題で、ナショナリズムの問題じゃないでしょう」

 「まさか、国内用の軍事技術で輸出してるのじゃないだろうな」

 「戦争が始まる直前まで、イギリスが提供した設計と材質で製造して輸出していたと思いますよ」

 

 

 

 

 

 

 2月

  ジョージ・ガーシュウィン『ラプソディ・イン・ブルー』初演

 

 電子装置を使った製図制御計算式を設計している。

 未来でいうところのCADだ。

 トランジスターを何個使うんだろうな。

 仮に何個使ったとしても、製造できなければ意味がないわけだけど、

 数値制御3軸工作機を使うことで滑らかな曲線も製造可能になりつつあった。

 そして、工業用ロボットによる大量生産に繋がる。

 一連の歴史の流れを知るなら、

 その方向に資金を注ぎ込んでいけばいいだけで、時代を加速させることができた。

 まぁ 設備投資や計画を潰されるかもしれない既得権は、面白くないといった表情を見せるのだけど、

 おれに投資してくれる人間は、敵味方に関わらず増えてるわけで、

 産業自体は、着実に大きくなっている。

 部品を組み立てていくと、小銃や機関銃が完成し、箱詰めされ、オスマン帝国に輸出されていく、

 日本製の武器弾薬が、イスラムの戦線を支えているのは、もはや、国際常識と化している。

 そして、スペイン・ポルトガル語圏も、南米縦横断鉄道網を整備しつつ、

 日本製武器で国防を固め、次の戦争に備えている。

 

 

 凝灰岩と砕石を粉にして合わせるとジオポリマーになる。

 凝灰岩は、火山地帯で形成されるのでたくさんあるが、

 そのジオポリマーが日本の街と公共施設と道路の基盤を形成している。

 そして、カモメ機の生産が増えると、

 ジオポリマーの滑走路が敷かれた飛行場が各地に建設されている。

 黄色人種の日本人が飛行機を作って自ら飛ばし、

 黄色人種が量産した戦闘機がオスマン帝国の戦線を守り、

 黄色人種の戦車が欧米列強の戦車を撃破していた。

 観光で日本に来た白人たちは、観光で旅客機に乗り、

 点々と地平線の彼方まで建つ100m〜200m級高層建築を見て、口から泡を吹いて倒れんばかりだ。

 そう、日本が北イスラエル王国を継承したと信じない限り、あり得ない。

 そして、それを認めると、

 アブラハムは白人でなく、その子孫も白人でないことが白日の下に晒され、

 欧州の白人系ユダヤ人は、なんなのという命題を突きつけられる。

 そして、現実に日本イスラエル自治区が中東に作られ、

 戦争が終結すると日本に譲渡されることが決まっている。

 貧富の格差を埋めようとしないキリスト教は、解体寸前で、中世のような信仰は、得られなくなってきている。

 そう、十字軍世界大戦がはじまったのは、キリスト教にとって、最後のチャンスであり、必然だったのかもしれない、

 

 

 

 

 

 3月

 インドネシアのオランダ軍は、インドネシア人の武装蜂起で、苦境に陥っていた。

 欧米諸国に増援を頼っても、オスマン帝国に苦戦している状況で増援などできるものではなかった。

 なんというか、欧米露列強の精神の根底を繋ぐキリスト教そのものが崩壊しつつあった。

 しかし、良しにつれ、悪しきにつれ、拠り所になるのは、共通認識になる聖書で、

 イエス・キリストの死と、かかわりのない北イスラエル王国を継承した日本が注目されている。

 そして、南ユダ白人系タルムード派にしたら、

 せっかく、世襲キリスト教貴族を潰せそうなところで、

 それらが日本に靡いて行ったら、なんのために世界戦争を画策したのか、わからない状況に陥いる、

 仮に金融支配型世界の構築に向かうにしても、精神的主柱の権威がなければ、容易に覆され、打倒される。

 仕方なく、悪魔教という精神構造で社会のヒエラルキーを構築しようとしても、

 自分や自分の子孫が手下の反乱に殺される未来しか見えてこない、

 

 

 いい歳扱いて、久しぶりに走ってる。

 ああ、歳は関係ないよね。走った方が健康的だし、一般参加の飛脚大会なんだけど、

 オリンピックも近かったので、そんな空気だったかな。

 ちょっと、アキレス腱が縮んでた気がしてたので、丁度良かった気もする。

 ほら、武士って、日本刀が好きで、あんま、走らないから、

 武士が有視界短期決戦思考に陥りやすいのは、仕方がないかな。

 まぁ 軍隊になって、持久力と足腰重視で走らされるようになったし、

 球技人口が増えてから徒走が重視され、システマティックな分担も考慮されつつあるかな。

 それが元で、武術や剣術でも鍛錬の一環で徒走が取り入れられたのだけどね。

 でも飛脚の血筋の者は、流石に早い、

 ていうか、21藩が代表を送って一等を奪い合ってるので、もう、なんていうか。

 3冠王、4冠王、6冠王とか、ゴロゴロ・・・・

 目が怖いよ。あんたたち、

 

 

 

 

 電音

 “友人から聞いた話しなのですが。チワン合衆国南万港にルノーFT17軽戦車が陸揚げされてるそうです”

 “本当ですか? キリスト教国家連合は、イスラム教国家群と交戦中なんですよね”

 “清国が、山東半島か、満州に攻め込む動きを見せてるので、牽制なのですね”

 “つまり、清国軍が山東半島か。満州に攻め込めば、チワン合衆国が北上すると?”

 “そう思わせたいのでは?”

 “それは・・・ひょっとしたら、東アジア大戦になりますね”

 “日本が清国に攻め込むと言う人たちもいるようですよ”

 “ああ、戦争したら漁夫の利で儲かる連中か”

 “戦争利権にお駄賃を貰って騒いでる馬鹿野郎か”

 “日本人に死んで欲しい外国人で。本人は、戦場に行かない階級で。身内も戦場にはいかない連中だと思います”

 “ですよね”

 “自分さえよければ、国家や国民は死ねっていうのが、利権ってやつですからね”

 

 

 

 

 4月

  宮沢賢治『春と修羅』出版

 

 農業用高層建築の屋上に水槽を置き、耐震効果として、利用しているのだけど、

 水槽に魚を飼い糞を肥料にする水耕型高層建築が研究されている。

 水耕農法は、師弟人脈を中心に少しずつ増えているけど、

 元々土になれた農民は、不信感いっぱいで、

 若い農民が試行錯誤しながら生産することが多く、色眼鏡で見られている。

 師弟人脈が形成されて一世代ほどしか経っていないので、仕方がないのかもしれない。

 こういうのに予算を使うと、因縁をつけてくる勢力が現れる。

 国難に何やってんねん、的な (笑

 利権屋に金を貰ってるので、執拗に攻撃してくる。

 特に輸入業者と結託する政官財は、自給率を下げると、

 国と国民の生命線というか。生殺与奪権を握れて、莫大な利益を上げられて美味しいみたいだ。

 農家を目の敵にしている。

 そして、利権と結託する在日が、そういった思惑というか陰謀を隠し、

 国民の目と耳と口を塞いで、明文化しようとすると圧力をかけて来るわ、

 ミスリードさせようとするわ、貶めて来るわ、もう、たいへん、

 油を作る藻のボツリオコッカス・ブラウニーの研究もしてるけど、

 こっちもなぜか、圧力を受けてる節がある。

 

 衣食住・教育・雇用の自給率が国防で、どの程度の価値があるのか。

 格差が末端兵士の士気をどれほど低下させるのか。

 大半の軍人は、上意下達の体育会系で、

 視点が低く、視野が狭いのか、衣食住・雇用より、武器弾薬を欲するけど、

 衣食住・教育・雇用がなければ、戦争遂行能力を喪失してしまう。

 史実の日本軍が前線が崩壊した途端に敗走が始まったのも、

 利権支配と、想像性の喪失と、狭心的で我田引水な思想に端を発している。

 軍需関係に資金提供を受けてる師弟人脈だと、

 衣食住・教育・雇用の自給率を引き下げても 軍 > 民 になりやすいのだけど、

 綾波学派は、まだ 軍 < 民 を貫いているようだ。

 

 

 

 

 電映

 オスマン帝国の歴史アニメが流れている。

 オスマン1世から始まる壮大な叙事詩なのだけど、

 流し始めたとたん、オスマン帝国で、通信ケーブル網が伸び、

 端末の電映器が売れ始めたらしい、

 戦争中になにやってるんだろうね。

 ていうか、欧米列強からも “おらがとこの歴史アニメも作ってけろ” という、打診が舞い込んだらしい、

 戦争中になにやってるんだろうね。

 

 

 

 

 

 5月

  ウラジーミル・レーニン「新国家論」 邦訳。ウラジオストクで発行。

  厚岸オリンピック開幕。

 

 欧米露が好むと好まざるとに関わらず、

 欧米露から日本に石炭、石油、鉄鉱石が輸入され、

 日本から欧米露に商品が輸出されていく、

 資源を日本に輸出し、日本から買った日用品を国内で売り、

 国内生産を押さえることで、工員に支払う賃金を最小限とし、

 消費させることで貧富の格差を広げる単純なマクロ収支構造なのだけど、

 欧米は、何としても戦争を継続させなければならず、

 そのためには、兵士が稼いだ賃金を回収して、社会資本を奪うことで、

 戦争を経済循環の中心にするよりなかった。

 そう、何事も、金融支配と、イスラムの打倒と中東利権の掌握のためで、

 そのため、日本の国力が伸びようと、

 ゴイムが何千万死のうと、やり遂げるつもりのようだ。

 

 

 北イスラエル王国親衛隊のアイルランドの代理人に武器を渡した。

 1922年にアイルランド自由国が成立して、自治領になったのだけど、

 北アイルランドが残ってて、燻ぶってる。

 やり方は、イスラム潜水艦で海岸に近付き、不法上陸し、武器弾薬を埋めて隠すだけ、

 あとは、武器を運び込んだ代理人たちが

 信用できる組織が現れたら、武器を埋めた場所を組織に教える。

 代理人は、4人組で。潜水艦で運べる小銃数百丁と、弾薬数万発。

 イスラム潜水艦隊は、護身用魚雷を数本載せただけで出航だし、

 危険な思いして、自己戦果なし、

 そして、代理人が騙されたら、敵に武器を渡すことになるだけなので、撫すくれたけど、

 こういうのは、オリンピックと同じで、やることに意義があるんだよ。たぶん。

 ちなみに欧米列強が朝鮮人を日本に潜入させるときも、カバンに武器と札束と麻薬を詰め込んで日本に送り込むね。

 だから日本がバラマキをすると、所得差が縮まるし、

 ほとんどの日本人は、不正でなく、正当な方法で稼ぐ選択するので、

 外患は、格差を広げ聖域を作りたがる既得利権と、

 世襲を望む公家衆武家衆と、天下りしたがる官僚と、結びつくけど

 裾野を広げる組織形成で失敗しやすく、資金難で撤収に追いやられてしまう。

 しかし、アイルランド人は、反イングランドが強く、戦う意思があるので、

 組織はすぐに大きくなるだろう。

 たぶん。

 

 

 

 

 

 この世界の日本は、天皇が文化と歴史の象徴であって、政治、経済の中心ではない、

 天皇中心の中央集権でなく、

 幕藩連合議会の石票で、将軍を決めるし、

 議会の議決が、将軍の権力よりも強いので、

 各藩とも石票を集め、我田引水と離合集散を行っている。

 藩主は、将軍より権力が安定してるけど、

 それは、藩議会の石票次第で、石票か為に失敗すると、藩主交替の憂き目に遭うため

 政治権力は、最大公約数的な政策に走りやすく、流動的になりやすい、

 10人長制は、6年制で、民間活力や社会の大多数的な願望を集約しやすい傾向があり、

 100万人長は、藩主と並んで議会を構成するが、議決は、多数決でなく、石票の合計で決まる。

 100万人長が藩主に勝つには、反藩主の石票を集めなければならず、不利だ。

 それでも、旧藩主並みの石票を持つ100万人長も少なくない、

 1000万人長は、公式的に認められてはいない、

 経済は、瑞穂銅行が全国的なネットワークを構築し、

 14歳以上の男子に均等にバラマキをしているので、経済戦国時代に突入している。

 既得権は、世襲天下りの税制投資に頼り過ぎると、新興企業に負けるため、必要最小限の天下りしかとらず、

 実力不足の世襲や天下りは、嫌われやすい、

 日本の権力は、安定しておらず、流動的ながら、社会資本は、莫大で、成り金が発生しやすく、

 既得権と、新興勢力の逆転も珍しくないようだ。

 政治経済の利害とは別に、師弟人脈は、宗教と並んで、日本社会に大きな影響を与えている。

 宗教組織が10人長形式の組織に移行してしまうのは、ある意味自然で、

 信者を地区を割り振りながら、10人長、100人長、1000人長を押さえつつあるようだ。

 

 

 

 

 6月

  “律法学者とパリサイ人とは、モーセの座にすわっている”

  “だから、彼らがあなたがたに言うことは、みな守って実行しなさい”

  “しかし、彼らのすることには、習うな。彼らは言うだけで、実行しない”

  “偽善な律法学者、パリサイ人たちよ。あなたがたは、禍である”

  “あなたがたは、天国を閉ざして人々を入らせない”

  “自分も入らないし、入ろうとする人を入らせもしない”

  “偽善な律法学者、パリサイ人たちよ。あなたがたは、禍である”

  “あなたがたはひとりの改宗者をつくるために、海と陸とを巡り歩く”

  “そして、つくったなら、彼を自分より倍もひどい地獄の子にする”

  “偽善な律法学者、パリサイ人たちよ。あなたがたは、禍である”

  “はっか、いのんど、クミンなどの薬味の十分の一を宮に納めておりながら”

  “律法の中でもっと重要な、公平と憐れみと忠実とを見のがしている”

  “それもしなければならないが、これも見逃してはならない”

  “偽善な律法学者、パリサイ人たちよ。あなたがたは、禍である”

  “杯と皿との外側は清めるが、内側は貪欲と放縦とで満ちている”

  “盲目なパリサイ人よ。まず、杯の内側を清めるがよい”

  “そうすれば、外側も清くなるであろう”

  “偽善な律法学者、パリサイ人たちよ。あなたがたは、禍である”

  “あなたがたは白く塗った墓に似ている”

  “外側は美しく見えるが、内側は死人の骨や、あらゆる不潔なものでいっぱいである”

  “このようにあなたがたも、外側は人に正しく見えるが、内側は偽善と不法とでいっぱいである”

  “ああ、エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し”

  “おまえにつかわされた人たちを石で打ち殺す者よ”

  “ちょうど、めんどりが翼の下にそのひなを集めるように”

  “わたしはおまえの子らを幾たび集めようとしたことであろう”

  “それだのに、おまえたちは応じようとしなかった”

  “見よ、おまえたちの家は見捨てられてしまう”

 

 そう、南ユダ2支族諸派の家は、見捨てられてしまう。

 しかし、神とアブラハムとの契約は、結ばれたままで、いまに至り、欧米列強を金融支配している。

 ユダヤ型金融システムが世界大戦の種を撒いたわけで、

 その神の祝福は、ギ×スもびっくりの力を秘めているわけで、

 北イスラエル王国を継承する日本にも悪影響を及ぼしている。

 まったく、困ったものだ。

 

 そうそう、南ユダ諸派2支族は、新約聖書を使わない、

 しかし、北イスラエル王国10支族のユダヤ神社は、イエスキリストを肯定も否定もしておらず、

 新約聖書も検証対象として読まれている。

 「旧約は、編纂が進んでるの?」

 「14の師弟人脈が個別に聖書を編纂して、一つにまとめてる最中だけど」

 「2つの師弟人脈が聖書編纂すると言い出してね」

 「あ、あと、5つの師弟人脈も聖書を調査し始めてる」

 「主要21藩。勢揃いだな」

 「北イスラエル10支族編纂の旧約。世界的な影響を考えたら、おれにやらせろって、思うでしょう」

 「中央集権国家なら、中央大学が編纂して終わりなんだけどな」

 「1億人超えの国家が中央集権で、中央大学が考えた知識を権威で押しつけとか。下々は、たまったものじゃないでしょ」

 「まぁ そりゃそうかもね」

 「しかし、藩が強過ぎても、領民が惨めだ」

 「領民は、バラマキがあるから都市からも、藩からも、幕府からも自立しているよ」

 「となると、聖書編纂したがる師弟人脈は、もっと現れるかもしれないな」

 「権威の序列がないから、いいモノが出たら、簡単に打倒されるだろう」

 「しかし、聖書だからな。出来の良い悪いは、ないような気もするが」

 「イスラエルでの発掘次第じゃないのか」

 「それはあるね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 7月

 オランダ領インドネシアからオランダ軍と列強義勇軍が撤収しつつあるらしい、

 もう、武装した現地人が撃ってるんで、逃亡するしかなくなっている。

 アチェ王国軍は、反乱を首謀していたオランダ植民地軍が逃亡すると、一気にスマトラ全域を制圧しようと、進軍している。

 そして、小さな国が大きくなる時、歪が生じ、生産力で不足し、隙間が生じる。

 利権を埋めるだけの王族利権がなければ、王族利権を埋める他部族が必要だし、

 生産力が不足になれば、現地民を雇用しなければならないし、現地から収得するよりない、

 そして、その雇用形態が現地民の生活水準を下回れば、奴隷と名称を変え、

 生産収得が理にかなうものでなく、横暴になれば、強奪になるのである。

 新たな利権を形成するのにも与えるものが何もなければ、現地民は、支配者が入れ替わるだけで、なんの益もないということになり、

 現地の者たちから見ると、排斥すべき侵略者、略奪者となった。

 アチェ王国は、日本と交易を結びつつ、政治、経済、軍事を成熟させてきた。

 しかし、その一部は、クーデターによって、失われ、再建途上にあった。

 そう、スマトラ全土を制圧しても、国力がないことは、明確で、

 頼るべきは、同胞のイスラム圏であるが、そのイスラム圏でさえ、日本の支援がなければ、数ヵ月後、敗戦するよりなかった。

 そして、京都では、アチェ王国代表と日本の外務省の間で、

 幾つか、交渉事が行われている。

 役職上、一部を耳にするが、日本に有利な項目が並んでいる。

 

 

 

 

 欧米露で厭戦気運が広がっているらしい。

 紙幣を印刷ほど、金の裏付けのない、印刷物であると。誰でも気付くようになり、

 利権と格差を維持しつつ、産業基盤を増強し、

 国民を殺すことで、さらに格差を広げてると気付き始める。

 そう、もし、紙幣を稼いで換金すると、支払い停止になることは、明確で、

 英仏独米露の金融システムは、デフォルト確実で、

 国軍兵士の死傷さえ望んで、

 オスマンのが祖国に攻めて来るとか。イスタンブルは白人世界の生命線とか。

 子供騙しのすり替えが行われ、前線への突撃が命じられているらしい。

 生殺与奪利権を煽って、マジョリティを殺し合わせると、得するとしても、そこまでやるのかね。

 

 

 

 

 

 

 8月

 なんか、欧米で、アチェ王国イスラム軍の虐殺というタイトルで、インドネシア人の残虐写真集が発売されてる。

 どう考えても、オランダ軍がやったんじゃないのかと、思えるのだけど、

 こういうのは、出したもん勝ちなのかもしれない、

 あと、オスマン軍がアラブ人を虐殺した写真集とかも書店に並んでいたりする。

 どれも、原価割れするような値段で売ってるし、広告戦略なんだろうな。

 この時代は、電話・電音・電映ケーブル通信を使った双方向通信は可能だけど、

 常時接続未満の時代だし、

 庶民の間での検証なんてないから、

 師弟人脈や地域コミュニティがしっかりしていないと、意識が流される。

 まぁ たいていは、嘘と気付いてる感じだ。たぶん。

 

 

 

 そうそう、藩主たちの一部というか。有力企業体の一部というか。

 幕藩連合国家公務試験で、高等官(キャリア)システムを構築したがってる。

 適正年齢試験だと35歳以上だけど、

 年齢制限25歳以下の精鋭部隊を作りたいとか。

 理由は、閨閥、裏閨閥、闇閨閥をこっそり入れることができて、誰も疑わない、みたいな。

 ぶっちゃけ、試験の前に答えを教えて、在日の手下も入れることができるぜ、的な

 もし馬鹿で、間違えても、点数付けるのは、高等官システムを守る閨閥の長だし、

 学閥の独立は、見せかけで、

 みんな閨閥関連者で、権力中枢を固められるぜ

 ニャハハハハハハハハ!!!!!

 というのが動機なんだけど、

 学問を箔付けに使っちゃいかん・・・ けど・・・

 おれにも、

  露瀬 統司(22)  千夏(20)  陽介(17)

  時司 頼経(19)  直衛(17)  美智(15)  雪妃(13)

 一族がいて、綾波一族も増えてるし、どうしたものか。

 でも、中央集権でできても、

 幕藩連合は、幕府と藩、藩と藩が相互監視してるし、

 大型の師弟人脈の子供でさえ、師匠の才覚がないと、弟子が離れていくし、

 師匠に創造性、探求心、向上心がない教室は、閑古鳥が鳴きはじめる、

 とうぶん、無理というか、制度変えないと、無理だな (笑

 

 

 

 

 9月

 北アフリカ戦線は、エジプト・オスマン連合軍がメルサマトルーを占領しているけど、

 包囲されてるので、ピンチ。

 制海権がないのに陸路がないと、待っているのは、餓死だ。

 ていうか、制海権がないのに戦えてるのは、航空戦力と戦車戦で勝ってるから、

 

 

 北イスラエル王国親衛隊が、偽ユダヤがゾンビ薬を試作してるとのことらしい。

 ゾンビ薬は、死薬と生薬にわかれる。

 死薬を飲ませて言うことを利かないと、生薬を上げない、

 すると、死薬を飲んだ要人は、死ぬって、2段階の薬らしい、

 おっかねぇ 未来の日本も、この手の薬を飲まされて生殺与奪権を奪われた要人がいるんだろうか。

 まぁ ある意味、究極の兵器だわ、

 

 

 

 

 

 

 10月

  阪急甲陽線開業

  ヒジャーズ王国で国王フサインが退位

  荒川放水路通水式(岩淵水門完成)

  第1回明治神宮競技大会

  西表島北北東海底火山が噴火。その後大量の軽石が漂流し、日本各地の海岸に漂着。

 

 

 

 新聞を読んでると、

 なんか、無差別殺人が起きた。

 犯人は、利害関係者の身内を殺して、政敵・商敵の心を折るのだけど、

 主犯の利権と。実行犯の日本人によく似た外国人組織にわかれ

 仮に実行犯を捕らえることができたとしても、直接の利害関係はない、

 主犯と、実行犯を結ぶ、仲介者は、犯行前に半島に帰還してるので、

 まぁ 捕まらない。

 しかし、こういう派手な無差別殺人は、見せしめみたいなもので、

 普通は、自転車とか、バイクですれ違いざまに接触して、毒針で刺したりとか。

 よろけた振りして毒針で刺したりが多いらしい、

 半島の英仏米に押し込まれた在日は、朝鮮系日本人に擁護されているけど、利権と結託している。

 日本政治の操縦桿である利権保守利権と、人権左翼利権との結びつきを強めている。

 もっとも、共産国が誕生していないことから、

 左翼と右翼は操縦桿となりえていないし、

 ほとんどの藩主と、100万長議員は、国権と民権のバランスが話題の中心で、左右対立を利用した政治支配を望んでいない、

 そういう点で、この世界の日本は、中庸かもしれない、

 そんな世相を切り崩すため利権がらみで、暗殺やテロが行われるのだけど、

 朝鮮系日本人と在日は、日本国民の反韓反朝機運を恐れ、ステルス形態を保持しつつ、利権の闇に潜んでる、みたいだ。

 

 

 

 

 

 

 11月

  孫文が神戸市で大アジア主義講演

  財団法人東洋文庫設立

  トーマス・マン『魔の山』

 

 孫文は、清国を解体する分離主義者として、支援されているのかもしれない。

 共産主義のいう正反合は、国家解体と利権奪取の戦略で、

 正反は、何度でも入れ替えが利くし、入れ替えるたびに利権が手に入る。

 よくよく考えるなら、経済浸透で権力基盤を分断し、

 利己主義と拝金主義で、国民国家をバラバラに解体するのは、ユダヤの成功体験に根差した必勝法と言える。

 そして、十字軍大戦で、欧米列強が弱まるということは、清国が起死回生の反撃の機会の両方を与えられている。

 もう一つ、イギリス領インドも独立し得る機会にあるようだ。

 

 

 

 

 12月

  大同洋紙店創立

  岩国のシロヘビが天然記念物に指定

 

 

 クリスマスの華やかな空気は、未来の日本と同じで、お祭りとして定着してる。

 イスラム系の友人は、白人系の娘を見ると撫すくれるし、クリスマスツリーを見ても、ため息をつく、

 「断食は、お祭りにならんだろう」

 「イード・アル=アドハー(犠牲祭)だってある」

 「日本人は農耕民族だから、血が得意じゃないんだよ」

 「戦争してないと、気楽になれるもんだな」

 「殺し合ってはいないが、経済戦国時代真っ盛りだ」

 「新興企業の商品開発一つで、大手や老舗が傾く」

 「そっちの戦争の方がいいよ。国と民族は、亡びないからな」

 「社主や株主は、資産をどこに依存するか。バクバクなんだぞ」

 「心臓を止められるよりいいさ」

 「ふっ」

 「日本は、参戦しないのだろう」

 「積極的にはな」

 「オスマンがやられたら、次は、日本だ」

 「いや、貧富の激しい、ロシアか。ドイツだろう」

 「それか、清国だな」

 「清国の動きは注視しているよ。唯一日本を挑発している国だからね」

 「国が挑発してるのでなく。挑発させてる利権があるのだろう」

 「日本が、どこと戦争するかで、オスマン帝国の存亡が決まる」

 彼は、イスラム系の王家筋で、第××王子で、

 日本人にキリスト教の信仰があるからというより、クリスマスが儲かるからというのは、知ってるようだ。

 とりあえず、クリスマスに浮かれ気分で喫茶店に入った。

 パイプ状の穴を空けたジオポリマーの壁に温水や温風を通し、セントラルヒーティングとして使っているので、壁に温かみを感じる。

 最近は、電線と伝熱性の高い素材を通してるタイプもあるので、

 そっちの方が、温度を調整しやすいらしい、

 どちらにしても、エアコンやストーブと違って、即効性がなく、昼夜を通して、一定の温度で調整している。

 店内装飾は、未来の近付いてる気がする。

 というか、センスのいい店を真似したり、改良したりするので、毎年のように居心地のいい店が増えてる。

 まぁ おかげで、雨後の竹の子のように喫茶店が増え、浮沈の激しい業界だけど、

 バラマキがあるので、店主の表情に焦りはなさそうだ。

 メニューを見ると、洋風菓子も和菓子も、洗練されてきてる気がする。

 今日は、モンブランとドボシュ・トルテの気分・・・・

 第××王子は、見聞を広げようと、キョロキョロしている。

 彼は、北イスラエル王国親衛隊と、どういう関係を結ぶかで、悩んでるらしい、

 プラスは大きいのに。中東で勢力が大きくなってるイスラエル10支族だからね。

 日本イスラエル自治区が正式に日本に譲渡されたら、

 全ユダヤ議会との関係が強まり、宗教色が強くなりそうと判断されたからだ。

 しかし、日本に来ると、宗教性がほとんどなく、戸惑っている。

 そして、どこの宗教施設に行っても、冠婚葬祭行事が中心で、信仰は、どこかに追いやられているのだから混乱している。

 

 何気に、新聞を読むと、

 海外情勢が中心で、国内政争、藩内政争、企業内輪話が並んでる。

 社会系の記事は、とりとめがないが、気になったのは、これ、

 日本の家庭用主要発電は、

 冷蔵庫、調理器具、照明器具、風呂、通信ケーブル、セントラルヒーティング・・・などで、

 早い話し、1人10wも使っておらず、地熱スターリング発電で賄えている。

 むろん、消費電力に凹凸があるわけだし、

 農業用高層建築などは、顕著に電力を外部に依存している。

 不足分は、水力発電、火力発電、風力発電、大規模地熱発電などから配電されるが、

 大規模発電の多くは、産業用だった。

 電力会社が中央集権の片棒を担いでいるのは、史実で知ってるので、

 家の建築の際、家庭用電力だけは、自給できるよう手配させてるし、

 都市、町、村などの自治体も予算さえ注ぎ込めば、

 領域内の地熱スターリング発電や風力発電で、最低限必要な電力を確保できた。

 そして、大企業も電力の自給のための投資は、怠らないことから、

 大規模発電の行先は、国策基幹産業と製造業者の補完用電力としか認識されていない、

 この世界の日本は、まぁ 未来の日本のような産業利権に生殺与奪を握られておらず、

 電力支配されていない点でも、民主的な側面が強い、

 そんな民権が強い日本で、利権右翼が戦争したがっている者たちがいる。

 彼らが幾ら軍需株を買ったのか気になるところだ。

 彼らは、株の配当のために戦争を乞い願うが、

 普通の国民は、戦争が始まった途端、厭戦気運に囚われ、平和を望む、

 しかし、利権右翼は、買った軍需株が値下がらないよう、

 平和に暮らしている人々を徴兵し、戦場に送って、見知らぬ人間と殺し合わせ、

 自分たちが復讐されないよう敵軍に兵士を殺させる。

 精神論で、無茶な作戦を強いる将校は、たいてい、利権と深いかかわりがあって、

 証拠隠滅で、将兵の口を塞ぐことを旨としている。

 そして、軍需株で儲けた利権右翼が、儲けた金で、大きな家を建て、

 戦場で働き手を失った家の娘たちを買い漁り、戦争孤児を囲って、私兵というか、手下にするわけだ。

 いわゆる、愛国という美辞麗句に隠れた闇の利権集団が存在しているわけで、

 そういうことが、英仏独米露で起きている。

 おれも軍需産業株を持ってるんで、その一人だけど、

 正直に言おう、日本が戦争に突入したら、配当やら企業利益やらで資産が100倍に増える (笑

 そういや、史実の日本でも起こったっけ、

 しかし、利権屋に雇われたインチキ学者連中は、いい加減、頭に来るというか、

 マジ、始末したい気分、

 「あ、王子。今年の君の国の通商破壊の戦果が載ってるぞ」

 「本当に。見せてくれ」

 第××王子は、目を輝かせた。

 「ほら、公式発表文と、こちらの推測分で、数字が少し違うがね」

 「へぇ〜 日本製潜水艦と、巡洋艦って、すげぇ〜」

 「乗員は、君の同胞じゃないか」

 「日本の潜水艦は、もっと、性能がいいんだろう。物凄い牽制になるんじゃない?」

 「かもね・・・」

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  おれ   妻 千代 (83)   総司(67)  慶司(65)  佐奈(63)  晃司(59)

 

 おれ、 綾波 源司(あやなみ げんじ)  ⇒⇒⇒  時司史朗(ときつかさ しろう) 49

 ロゼ・ティーナ(40)   露瀬 統司(22)  露瀬 千夏(20)  露瀬 陽介(17)

 智子(37歳)  時司 頼経(19)  直衛(17)  美智(15)  雪妃(13)

 

 

  

 

 史実    5835万人

 戦記 2億1682万人

   日本  1億1292万人

   瑞樹     6945万人

   扶桑      96万1169人

   ナミビア・インド洋諸島・パレスチナ 1924万人

   フィリピン 2325万人

 

 

 

 

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第73話 1923年 『ゴイムなんか。死ねばいいんだよ!』
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第75話 1925年 『世界コロッセウムと。国軍グラディエーターと。』