月夜裏 野々香 小説の部屋

    

錬成系 維新戦記 『1kg級魔法使いで』

 

  

  

 第88話 1938年 『育む者と。奪う者と。』

 

 ユダヤ暦5698年  皇紀2598年  明治37年

 第122代明治天皇(59)   18代将軍 池田 徳真(34)

  

 

 欧米列強は、膨大な戦時国債を償還しなければならず、戦後不況に陥っていた。

 紙幣を大量発行し、借金を薄めればいいのだけど、

 紙幣発行の裏付けになる “金” がなかった。

 かといって、不換紙幣移行は、権力層と富裕層を権力基盤を喪失させかねないし、

 紙幣の存在価値が失われる可能性がある。

 そして 保有する金以上に発行した紙幣を金に変えようとする富裕層が多く、

 貨幣の信用を守るため、金の兌換を停止するよりなくなっていた。

 というより、既に超のつく富裕層が中央銀行から 金塊 を抜いていて、

 兌換取引を停止するよりなくなっていた。

 

 

 特に、イギリスは、オスマン帝国を打倒するどころか、インドを失って、財政が傾いていた。

 イギリスは、苦し紛れに兵器・武器弾薬を輸出したり、

 資源を日本に投げ売りすることで、権力基盤を強化しようと考えるのは、無理からぬことで、

 資源を持つ国も同様の政策を執りはじめた。

 各国とも生き残り策のため資源輸出で金策に励み、資源価格の下落が続いている。

 

 

 この平和な時代の国際情勢は、軍事力の大きさより、

 国力(生産力)の大きさに比例する。

  日本、ドイツ帝国、アメリカ、イギリス、オスマン帝国、ソビエト連邦、

  オーストリア=ハンガリー帝国、ブラジル、インド帝国、コロンビア、スペイン、

  メキシコ、フランス、極東ロシア、清国、イラン、イタリア・・・の順になっている。

 特に顕著なのが国外でも建設事業を展開できる日本で、

 各国の権力層と富裕層は、資源を日本に売ることで建設事業を発注し権力基盤を強大化した。

 日本の建築物が、国力に比例するとわかると、各国で競争になり、

 対価の一部を日本の利権にする方式も、世界中に広がろうとしていた。

 この日本の利権は、和親条約の相互条約に触れるので、5年間の返済自動更新の形で続けられることになった。

 高層建築の補修フロアという形で展開され、

 フロアの一角に、旅館の形で、工作員や駐在員の宿舎を作ることができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 1月

 正月の番組で、南極基地の様子が映し出されている。

 しばらく見てない間に南極基地は大きくなり、シールド工法で地下網が自己増殖中かな。

 食料と風力エネルギーの自給率が高くなっていて、

 その気になれば、数百人が生活できるらしい、

 南極で数百人を生活させることに意味があるかというと、

 現地に住まう者の動機が飛躍的な開発に繋がるわけで、

 器さえ作れば、あとは、希少な人材の確率の問題で、なんとかなるかもしれない、

 

 

 

 

 日本の総人口は、年内3億1969万人に達する。

 アメリカは、1億3166万人。ソビエト1億6000万人。ドイツは6946万人。

 イギリスは4440万人。フランスは4410万人・・・

 日本は、いまのところ、欧米露主要4か国を合わせたより生産力があって、

 余剰生産力の多くは、海外輸出として現れ、輸入する側は、競争原理で、国内産業の芽が潰される。

 外国産業依存は、国家戦略上、面白くないことで、

 国民の雇用減と、資本・資源の流出は、国民の生産力を減退させるためボディブローのように効いてくる。

 それでも列強同士が競争に勝つために、輸入せざるを得ないモノがあり、

 この世界の日本は、そういったモノを生産する力があった。

 

 

 史実だと、金本位制で、紙幣量が金の保有量に制限され、

 人口を増やすと、1人当たりの紙幣量が減少してデフレになってしまう。

 幕末以降、金の海外流出が続いたのに、人口が増加し、

 1人当たりの金の含有量は、年々減少し、明治、大正、昭和は、万年デフレだったといえる。

 この世界の日本は、銅本位制で、

 人口増加率より、銅の生産増加率が勝ったことから、人口が増加してもインフレが続いていた。

 また、中央集権でないことから藩や100万人長が、相互に不正腐敗を監視出来た。

 中央が腐敗すると、地方まで腐敗していくという光景は少なく、

 バラマキ効果で、経済は下剋上が続き、新陳代謝の激しさのせいか、

 特定利権の一人勝ちはなく、常に新しい産業が興ろうとしていた。

 

 

 国家は成長するという情勢で、軍人を総人口1パーセントにすると、319万人に達する。

 これは、列強最小の比率といってもいいのだけど、

 日本は島国だし、地の利は、国防に利するし、隣国の半分の兵力で守れるじゃないかという意見があり、

 そして、隣国の清国人口は4億ほどで、軍人は500万人ほど、

 そんな意見が出ると、さらに兵数が減少してしまうほど、日本の人口は大きかった。

 兵装の性能は、戦力を引き揚げることから、

 一定以上の国防予算が必要とされ、人件費の形でなく、

 軍需産業、施設費、開発費、兵装・装備品、補充・補給品として現れた。

 旅客機で、与那国島(28.91ku)に到着した。

 最高峰は、自然の宇良部岳231mでなく、人工の250m級高層建築で、

 海抜10m〜50mほどのところに点々と、建設されている。

 石票稼ぎで領主と地主が建設したので、島民の多くは、農業従事者になるが、

 漁業従事者も少なくない、

 商業・鉱業地区もあるけど、それほど大きくない、

 軍事基地を見聞すると、

 戦闘指揮所、兵器・武器弾薬庫、燃料、備蓄食料など2個師団分の施設と空間が、地下網の中に作られている。

 駐留は、管理大隊に過ぎず、空き室は、普段、閉じられている。

 中央指揮所

 「広いな」

 「ええ、同じような区画が繰り返されているだけですが、一日じゃ回りきれません」

 「その気になれば、島民全員を避難させられますよ」

 「その前に、増援が間に合えばいいがね」

 「島民の予備役なら、すぐ、集められるでしょう」

 「台湾からの領空侵犯と領海侵犯は?」

 「軍備増強が行われているようですが、不気味なほど、静かです」

 「清国の領空侵犯や領海侵犯の方が多いほどです」

 「清国は、欧米の咬ませ犬だし、本気ではないだろう」

 「この島は、対欧米前線基地なのですがね」

 「だから、欧米は、清国を日本に嗾けさせてる」

 「日清戦争になれば、欧米は高みの見物ができるし。日本軍の弱点を探すこともできる」

 「なるほど」

 「まぁ そんな小細工に乗る気はないがね」

 「しかし、ドイツ帝国が南京に全長300m級の造船所を建設しているとか」

 「でかいな」

 「でかく作れば、メンテナンスでもドイツが儲けられるからでしょう」

 「んん、しかし、内陸に造船所を作るとはね」

 「空襲されないように、でしょう」

 「ドイツ帝国は、大儲けなんじゃないか」

 「というより、希少金属が高騰してるので、たぶん、資源と交換したのでしょう」

 「爆撃機や潜水艦を清国に輸出されるのも痛いが。基礎工業力を身に付けられる方が痛いな」

 「清国人は、身に付けばいいのですが、借り物ですからね」

 「そうかもしれんが、不安だよ」

 

 

 

 

 尖閣諸島 魚釣島(3.82ku)

 山を刳り貫いた基地が建設され、滑走路には、飛行機が並んでいる。

 清国が、たまに飛行機を飛ばしてくる。

 欧米列強は、清国に、 “日本の領空侵犯、領海侵犯するなら、飛行機や軍艦を売ってやる” といわれているらしい、

 清国は、対露、対経、対チワンで、軍事力を必要としていて、日本への侵犯を繰り返している。

 まぁ 事情が分かってるので、下々の気持ちは、どうか知らないが、直接、砲火を交えるわけじゃなし、

 資源の輸入と、商品の輸出は、拡大している。

 厳密に言うなら、この魚釣島の要塞化だけでなく、

 沖縄列島の要塞化も、清国の取引利益で整備できたようなものだし、悪くないといえる。

 

 

 

 飛行機に乗ると、サマル島に向かい、

 サマル島で給油したのち、瑞樹へ向かう。

 移動が速くなったものだ。

 

 

 瑞樹人口は、9466万人で、史実の日本より多い、

 ていうか、1961年代の人口に匹敵している。

 といっても、瑞樹自体巨大な島で、南太平洋全体の島々も含んでいて、

 日本人は、巨大な高層建築に住でることが多く、

 沿線以外は、過疎地と未開地が広がっている。

 毎年、17歳〜 の移民が入ってくるので海外地特有の人口構成で歪だ。

 それでも、家族が増えているので、子供も増えている。

 土木建設か鉱山で20年くらい働くと、日本で働く倍の実入りがあって、

 石票を買うか。株を買うか。口座に金を貯め込むか選択が別れるし、

 高層建築のフロアの一角を所有するか、平地の家主かで、

 土木建設か鉱山で仕事を続けるか、別の仕事にするか、日本に帰るかで、人生戦略で、わかれる。

 統計だと、37〜39歳くらいには、結婚していて、子供が2〜3人いる計算になる。

 親が農民だと、そのまま、農業移民で、農業用高層建築で、雇用されることが多い。

 こちらは、栽培する作物が決められていたり、取引相手も決まっていたり、

 休閑地を守りながら、一定以上の作物生産(石票)を強いられる。

 一般に土建業より収入が低いと言われているけど、

 上積み分は、自分の収入になるので、土建より歩合率が大きいようだ。

 こちらも、石票を買うか。株を買うか。選択肢があるけど、肉体労働の土木建設より定着しやすく、

 そのまま、死ぬまで働き続け、子供に仕事を続けさせることが多い。

 あと、漁業も石票目的で企業が船を建造し、漁民に貸し出すことが多い、

 こちらも一定以上の漁獲量(石票)が求められ、

 それ以上は、漁民の収入になる方式が採用されている。

 農業より、投機的で収入の落差が激しいらしい。

 ほか、商業・工業は、土木より賃金が低いことが一般的だけど、

 体力仕事の土木建設を退役して流れ込むらしい、

 儲けてる一部の企業は、土木建設並みの賃金になることがあるようだ。

 まだ探査したことのない路線で、のんびりと、資源探査をするつもり、

 のんびりといっても新幹線並みに速いけどね。

 

 

 

 1933年12月24日に戦争が終わってから5年、

 日本人の人口も増えてるけど、戦災孤児の白人美少女も増えた気がする。

 おかげで、相対的に値段が下がり、白人美少女を囲うことが増え、

  ハーフ(2分の1)10人長   クォーター(4分の1)100人長

  ワンエイス(8分の1)1000人長   ワンシクスティーンス(16分の1)10000人長

 と、法的上限が作られている。

 10人長は、公務員としての資格は、100人長を選べるだけだけど、

 100人長以上は、公務が振り分けられ、藩主・公家の子飼いと並ぶ公務員の源泉になっていて、

 師弟人脈、企業・宗教代理人、閨閥とも深く関わっている。

 そんなわけで、法的上限が決められたと言っても、その地位に就ける混血は、少数派かな。

 

 学校に立ち寄ると、

 明治天皇と、将軍の写真があって、

 その下に先任100万人長、主任100万人長、副任100万人長の写真が飾っている。

 内地藩だと、藩主が飾ってるので、海外地だと100万人長になるのかな。

 藩主と100万人長だと、藩主が上で、

 藩主と1000万人長なら、1000万人長が上だって気がする。

 だから1000万人長が公認されないのだけど、

 暗黙の了解で、知ってる人間は、誰が1000万人長か知ってる。

 瑞樹は、北から南に向かって、非公式な1000万人長区画が形成されている。

 瑞樹の1000万長区画は、3つで、先任、主任、副任の9人がいて、権限はないものの、

 海外地では、藩主以上の権威がありそう。

 

 

 

 自分の死体を準備をするのは、1kg単位で複製を作れなくもない、

 しかし、1日10kgだと、軽く、5日、かかる

 とはいえ、バラバラ遺体は、おれが望むところじゃないし、

 家族のショックも大きいだろう。

 そんなわけで、この手は、使いにくい、

 どこかに、おれそっくりの死体が落ちていないかな。

 

 

 

 

 

 2月

 その気になれば、瑞樹の産業だけで、史実の旧日本帝国軍並みの軍事力を揃えられる。

 しかし、周辺に敵対勢力が少ないので、軍事力は内向きで済むし、

 経済は、産業の増殖が中心なので、工業化が進んでる気がする。

 

 なにか、政治集団が集会を行ってる。

 瑞樹の影響力が大きくなるほど、政治集団が増える傾向にあるようだ。

 一国政治を支配する方法で、国権派右翼と、民権派左翼に極論分断する方法がある。

 本来、国権も民権もバランスの問題に過ぎないし、分断できるようなものじゃないのだけど、

 外国の工作員が潜入し、右翼と左翼に資金提供すると、外国を右翼化させたり左翼化させたりできる。

 

 

 未来の日本だと、

 米軍基地反対と叫ぶ左翼の資金は、日本が買ったアメリカ国債から流れてるし、

 日本の利権保守にもアメリカ国債から流れている。

 アメリカが右翼と左翼の仕様と資金量を決めてるので、コントロール下にある。

 そんなわけで、日本のため、日本人のための右翼と左翼は、存在しないし、

 日本の政治政策人事は、アメリカの仕様と資金に操作されている。

 なぜこんなことになったのかというと、

 日本人の単一性と資質が、

 世界のマジョリティを分断するユダヤ戦略を妨害する勢力として認識されているからかもしれない。

 

 そんなわけで、この世界でも、

 欧米列強に雇われた日本人に似て、声の大きな工作員が日本の国権と民権を分断し、バランス破壊しようと入り込んでるし、

 工作部隊の一部は、瑞樹で、暗躍している風だ。

 「彼らの規模は?」

 「50人前後でしょうか」

 「中核は?」

 「5人で。残りは、日当を貰ってるようです」

 「国内企業の賛同者は?」

 「いえ、全て外資で賄われているようです」

 「まだ、気にする必要はないか」

 「ええ」

 「もう少し増えて、利権が接近する前に、何人か潜り込ませ、違う仕様を広めさせて分断してみると面白いかもな」

 「分断の分断ですか?」

 「本当は、存在しない方が、国家は緩やかに成長していくからな」

 「しかし、分断だって、金が必要になるのでは?」

 「いやいや、大部分がアルバイトでやってるような半端ものだし」

 「違う仕様で分断を掛けたら、やる気をなくすだろう」

 

 

 

 

 

 

 

 3月

  立正佼成会創立

  メキシコが国内にある外国所有下の石油資源をすべて国有化

  笠松隕石(岐阜県羽島郡笠松町の民家に隕石が落下)

 

 

 瑞樹 南都(ポートモレスビー)

  12000t級妙高型巡洋艦

    全長203m×全幅20m×吃水6m

     120000馬力  32kt  15000海里/16kt

       60口径150mm連装砲4基    70口径40mm6束砲8基

       対潜ロケット4基60発       533mm魚雷 4連装2基

       水上機4機

 

  12000t級黒姫型原子力巡洋艦  

   全長210m×全幅22m×吃水5.8m

    小型ナトリウム冷却高速炉 電気推進

       50000kw(37500馬力)3基150000kw(112500馬力)  32kt  40年間

        70口径150mm連装砲4基   70口径25mm6束機関砲8基

        対潜ロケット弾6基60発    533mm魚雷 4連装2基

        ヘリコプター1機

 

 瑞樹で巡洋艦を建造している。

 新型の黒姫型原子力巡洋艦と、旧型の高雄型巡洋艦は、兵装上の違いは少なかった。

 ただ、電子装備は、集積回路などが使われ、

 射撃用レーダー、自動追尾装置、自動装填装置など、年々向上し、高度な火器管制が可能になっていた。

 「チタンの量を増やしているって?」

 「複雑な部品は無理ですが、量産が軌道に乗ったようです」

 「砲弾の命中率が向上しているらしいじゃないか」

 「新型砲に換装した高雄型は、悪条件でも、70パーセントくらいでしょうか」

 「高雄型より、少し大きくなってるようだが」

 「全体的に、軽量化してるので、そのままだと、甲板が高くなってしまいますね」

 「トップヘビーで、大砲を撃ったら、振動が大きくなるので、幅を広げています」

 「ヘリコプターは、受け入れられそう?」

 「はい、艦を航行させながらヘリを離着艦させられるので、安全性が増しますからね」

 「あと、空母や兵糧艦との連絡も容易になります」

 「サイドスラスターは、どうだろう」

 「基本的に高雄型後期と同じサイドスラスターを採用しています」

 「舵をやられても、こいつで機動できますね」

 「空母大和が楽しみだ」

 「建造は、これからですので、変更があるなら、まだ間に合いますよ」

 「んん・・・人事はつくしたよ。あとは、現場と調整して欲しい」

 

 

 

 

 

 

 欧米帰りの工作員が、日本で、イナゴ商法をやりたがっている。

 イナゴは、作物を育てることはなく、食い散らしながら大地を行き交う。

 やり方は、紙幣の力で利権を買い漁り、利権が高騰すると、利権ごと売り潰して、

 別の地域の利権を金の力で買い漁り、利権が高騰すると、利権ごと売り潰してしまう。

 作物どころか、森まで、禿山にされて、

 残るのは、1パーセントの超お金持ちと、

 99パーセントの乞食と、貧困層と、犯罪者と、兵士と、娼婦かな (笑

 欧米帰りは、本気でこれをやるから、

 利己主義と拝金主義の相互不信で、コミュニティまで喪失させられる。

 日本経済がズタズタになるし、社会基盤を破壊される。

 それで、欧米帰りのエリートの おれTUEEEEEEE! なのだから、

 立ち位置と、視点が変わるだけで、とんでもないことをやらかしてくれる。

 どういう人種かというと、

 未来だと、あいつだ、あいつ、

 たしか・・・ 竹・・・ 竹・・・ なんだっけ、名前、忘れた。

 この世界でも、欧米帰りは、そんな工作員に魔改造されていることが多い、

 そういうタイプが、瑞樹にもいて、経歴を聞いたら、

 やっぱり、アメリカ・イギリス帰りだった (笑

 

 

 

 

 

 4月

  有限会社法公布

  

 瑞樹 カラクリ研究所

 日本がイスラエル王国を継承したという証明は、国際的な日本の国威に繋がる、

 そんなわけで、いま、式神ゴーレムを研究開発中、

 バイオ系もあるけど、日本人は電子機械工学が得意なようだ。

 質量の軽い不燃マグネシウムは、役に立ちそうだけど、

 二足歩行は、バランスが悪く、

 有線で、電力供給して、操縦するけど、何とか歩行している。

 これだけの動きで、倉庫一杯のIC電子制御装置が使われている。

 未来人のおれにしたら、ちょっと首をかしげるけど、現場は、感無量のようだ。

 軍事機密なので、一般人は、目にすることがなく、

 十を超える師弟人脈で、受け継がれている。

 海外地に工場があるのは、諸藩と企業が協力しやすいからで、藩を超えた先端技術が結集している。

 幾つかの軍需系工場では、天井に送電用ケーブル線と、操縦用有線が配置されていて、

 実地の実験が続けられているらしい、

 構造が分かれは、錬成で、もっと、いいものを作れるから、

 もうしばらく、様子見かな。

 

 

 おれは、分け隔てなく治療すると有名だ。

 別に、博愛主義者じゃない、

 有力者の治療は、政策的な交換条件で行われ、

 庶民の治療は、味方を増やすために行われ、

 貧困層の治療は、信望者や私兵を抱え込むため行う。

 労の割に実が小さいけど、魔法だし、

 ていうか、社会資本で循環させる紙幣と、治療とどっちが大事だよって話し、

 

 ほかの有力者にしたら、おれの私兵数と、味方の数は尋常でなく、

 下手な宗教団体より多い、

 有力者が宗教団体と仲良くなるのは、味方を作るためと、傭兵が必要だからだろう。

 多くの有力者が大企業の味方をし、富の集約を目論み、権力基盤の先鋭化を望むけど、

 おれは、再配分で紙幣を循環させようと模索するので、逆を行くことが多い、

 利権は、マムシと同じで、国家という腹を食い破って、外資利権を貪り、

 国民の労力を搾取して、生活を脅かす可能性があるからで、

 特に生殺与奪権を握ってしまう企業は、危険だ。

 まぁ どちらかというと、おれ、民権派かな。

 でも共産主義というわけじゃない、

 世襲天下り既得権より、国民生活や新興企業を大事にしているって感じ、

 

 

 

 

 5月

 新聞によると、

 ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、コロンビア、チリ、

 インド連合、アチェ王国

 オスマン帝国、イラン、サウジアラビア、オーマン、ザンジバル、

 カナダ、オーストラリアの権力層・富裕層は、金のなる木、権力基盤を欲し、

 日本の建設業者は、高層建築の大発注を受けているらしい。

 対価は、喉から手が出るほど欲しい資源で、

 各国とも資源を投げ売りしてでも、日本に高層建築を建設してもらいたいらしい。

 日本の建設事業もライバル企業や新興建設業の追随をかわすため、

 財政投資や内需以外の外需利権を欲していて、

 圧倒的な発注に、序列を作って受注しているようだ。

 

 

 有力者の一部が日清友好を推進しようとしている。

 清国で安く物を作って日本で売れば、そりゃ 大儲けだろう。

 しかし、未来人のおれは、

 中国100円ショップ品で、日本の中小企業がバタバタと潰されたことを知っている。

 失業に追い込まれ、犯罪に走ったか。何人、首をくくって自殺したか。

 何人の女性が水商売に追い込まれたかは、知らんけど、

 日清友好で得をする者は、日清友好で損をする人間を踏み台にして得をしている。

 まぁ 戦争は、利害関係から起きるので、

 友好だろうと、戦争だろうと、

 人民浸透戦術から身を守る利権と預貯金の小さい、一般人にしたら迷惑この上ない、

 日清友好を言い出す工作員と、日清戦争を言い出す工作員は、同根で、

 日清戦争を望む外資と繋がってる気がする。

 

 

 

 

 

 

 6月

  エノケン一座が日劇に初出演

  不二家設立

 

 遅れたファティマの予言が一部漏れてきた。

 公式でないので、公開はできないけど、 

  “やがて、世界は、サタンによって支配されるでしょう”

  “それは、人々がそれまで、神の御心を足蹴にするような行動を重ねてきた結果、自ら招いたことなのです”

  “サタンはまず、教会と学会を支配します”

  “そのため、一瞬のうちに、人類を滅ぼしてしまうような武器が開発されますが、教会はそれを止める力と意志を失っています”

  “この武器を使った戦いが世界のあちこちで火を噴くでしょう”

  “火と煙が地球上を覆い、海の水まで、沸々と煮え返ります”

  “この異常な現象によって、地上にあるもの、水中にあるもの、空にあるものまで破壊されてしまうでしょう”

  “人類は、9分の7が死に絶えてしまうでしょう”

  “しかし、死者はまだ幸いです”

  “生き残った者は、死ねなかったことを激しく悔み、死者をうらやむほどの苦痛と苦悩に晒されるのですから”

  “誰が残されるのか。あるいは残される者はないのか・・・”

  “今、私に見えるのは、地球上のいたる所で勝利の歌を歌うサタンと死神の姿です”

 

 おれの歴史改変は、ファティマの予言を遅らせたらしい、

 でも、基本的に内容が変わらない未来かもしれない、

 

 

 

 電音

 音楽が流れてる。

 世界中の楽器が、ほぼ国産で作られてるし、音響技術が良くなって、心地いい音になってきている。

 音響に特化した高層建築もあって、たぶん、盛況なのかもしれない、

 日本で年間に生まれる作曲は、1000曲を超える。

 海外の影響も受けてるけど、欧米列強の影響より、中東やスペイン系が多いようだ。

 一度も耳にすることもなく消えていく歌も少なくない、

 著作権は、国の行政印紙と深く関わっていて、国が著作権を保障する代わりに、印紙代が入る仕組みになっている。

 そんなわけで国が、作詞・作曲とも記録媒体に保存し、自動的に文章を検索比較して、

 5つを超える単語で同一のものがあると、疑惑マークがつくようになってる。

 図書館で音楽や映像を視聴室できるようにしているけど、

 死ぬまで、書物を読み終えられなさそうだし、視聴も終わらないわけで、

 日本は、文化大国といえなくもない。

 

 

 

 

 

 

 

 7月

  フォルクスワーゲン・ビートルが発表

  阪神大水害

  ソビエトより亡命したリュシコフが東京山王ホテルで記者会見

  ブエノスアイレス講和条約 チャコ戦争終結 (1932年〜)

  オーストリアの登山家ハインリッヒ・ハラーがアイガー北壁初登頂に成功

 

 

 チャコ戦争終結で、ボリビア・パラグアイ・アルゼンチン国境 ピルコマヨ4500kuは、安泰な気がする。

 しかし、戦後のボリビアと、パラグアイは、悲惨だな。

 戦争に勝つためとはいえ、外資に国権の一部を売り渡し、

 国民を奴隷のように働かせないといけないなんて、アホだろう、みたいな。

 

 

 瑞樹は、広い、開発域も広い、

 高原地帯は、太陽が近いけど、涼しくて、別荘地帯が建設されていて、宿泊中、

 ただ雨が多く、地震で脆くなって、土砂崩れも少なくない。

 酷い時は、流し込んだ凝固剤層ごと崩れ落ちることもあって、かなり怖い場所でもある。

 あと、高低差があるので、4輪駆動車で気合で上り下りすることもある。

 おれは、危険な地盤があると、開発から外すけど、

 おれ以外の資本も、年々増えていて、勝手に開発が始まってる。

 ていうか、おれの真似して開発してるので、当然、上手くいかない勢力も増える。

 安全を考えるなら急勾配域は、やめとくか、

 地下深くの地層をぶち抜いた鉄塔でケーブルカーを走らせるか、吊り橋を作るか。

 シールド工法で山岳をぶち抜いて、地層の強い地所を開発するのがいいかもしれない。

 

 

 

 

 電映はカラーになっているし、

 電映漫画は、1970年代の画質で、年間300本くらい現れてる。

 100万人分の1本だと、少なめな気がするけど、質がいいものが多い気がする。

 フィリピン電映漫画は、フィリピン人や近くの東南アジアに発注できて画質が有利になってる気がする。

 やっぱし、後進国に発注して、格差を広げたほうが画質が良くなるんだろうか。

 漫画の内容は、一部、外資・朝鮮系の影響を受けたものもあるけど、

 歴史もの、海外地もの、戦争もの、SF・ファンタジーもの、家族、職業、地域、宗教など、堅いのが多い、

 朝鮮系日本人と在日たちは、日本と日本人を怠けさせ、分断し、

 戦争か、革命に誘導して、貶めるような作品を自画自賛するし、

 日本と日本人が勤労勤勉や信頼を重んじるもの、誇りを持てるもの、

 結束させるような作品は、誹謗中傷を繰り返す傾向があるようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 8月

  グライダー競技大会(霧ヶ峰滑空場)

 

 山岳レースが行われている。

 既に日本、瑞樹、扶桑、ナミビア、イスラエル、フィリピンで自動車生産工場が稼働していて、

 各メーカーが、レースを競っていた。

 最強は、瑞穂系自動車会社だったけど、

 幾つかの藩営と、海外地系と、独立系自動車会社も瑞穂系自動車会社に追い付き追い越せと、躍起になっていた。

 その成果を見せるのが、各地で行われている自動車レースで、

 瑞樹の山岳レースは、高低差3200mもある山岳道を上り下りするレースだった。

 開発者は、外国だと、戦闘機設計を手掛けられる技術者が少なくなく、

 電算機器を駆使しながら新機軸の機構を取り入れ、設計と性能を高めていた。

 おかげで、勢いよく、山を登っていく自動車を見かけるのだけど、

 レースは、ガソリン、ディーゼル、電気、ガスと、馬力、車体重量など等級分けされてる。

 一体成型の車体とか、馬力も大きくなってるので、未来の自動車に近付いてる気がするね。

 あと、不整地用のハンヴィー系とか、バギー系は、人気があるようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 9月

 新型装甲列車は、全体的に車高の低い新幹線で、砲塔がカバーで覆われている。

 装甲は、複合装甲が採用されていて、軽量な割に強靭で、

 十分な物資も積載していることから、単体の戦闘力も高かった。

 装甲列車が有用な割に嫌われているのは、

 開戦でもない限り、鉄道会社ダイヤの隙間に入れてもらう日陰ものにもかかわらず、

 軍人の体質で、機動性、柔軟性、臨機応変を重視しているからで、

 機会があれば、ダイヤを無視しかねない、不遜な態度も、目についていた。

 日本陸軍は、装甲列車を多用し、

 鉄道ダイヤに対する民間との意識差を埋めるために、複線と、支線を増やしていたものの、

 貨客線は、収益を上げるために、増え続け、

 装甲列車の移動は、ますます、後回しにされている。

 結果的に、民間貨客鉄道管制と、敬遠の仲といかないまでも、疎まれている。

 変わって、代用として、浮かび上がったのが、大型戦闘支援装甲車で、

 大型バスや、ホバークラフトまで研究されている。

 ちなみに、瑞穂の南側は、ホバークラフトが好まれているらしい。

 

 

 この頃、日本ユダヤ神社は、イスラエル・中東で古い文献を発掘し、

 翻訳し、独自に聖書を解釈し始めていた。

 実のところ、北イスラエル10支族を継承した日本は、

 南ユダ諸派の旧約聖書からも、

 新約聖書を決めた西暦325年のニカイア公会議からも独立して、検証できる立場にあった。

 もちろん、イエスの教義を統一させる必要性もなく、

 22の藩と3つの海外地から32冊の聖書が作られていた。

 そのうち、多神教型聖書を採用した聖書は10冊、欧米列強で注目され、

 北イスラエル10支族系聖書として、翻訳出版されていた。

 ちなみに、和親条約は、相互条約で、

 教義を中心とした独自の教会施設を置かず、布教しないなら、出版の自由が保障されている。

 日本国内で、聖書で教義を統一させなかったのは、日本国が古代イスラエル王国を継承したのであって、

 ユダヤ教を継承したわけではないという立場と、無駄な宗教争いを避けるためかな、

 

 

 

 

 10月

  アメリカの女子野球団51名が来日

  アメリカでオーソン・ウェルズ演出のSFドラマ「火星人来襲」

 

 

  電映刑事ドラマ

  マジックミラーの向こう側が映されている。

  “密入国して、仏像を盗んだって?”

  “朝鮮人が日本に仏教を教えたニダ。回収を頼まれたニダ”

  “朝鮮は、むかしから、日本と、大陸のルートを封鎖していたじゃないか”

  “おかげで大陸に船を出すたびに、行きに半分。帰りに半分が沈んだ”

  “そんなことないニダ。日本が朝鮮に敬意を表さないのがいけないニダ”

  “敬意って?”

  “金ニダ”

  “どうやって、瑞樹まで来た?”

  “朝鮮人と日本人は、同根ニダ。バラマキが欲しいニダ”

  “半島に帰れ”

  “バラマキをくれないのは、朝鮮人を差別してるからニダ”

  “半島に帰れ”

  “日本人は、朝鮮人を馬鹿にしてるニダ”

  “半島に帰れ”

  “秀吉は、朝鮮人から文化と、言語と、財産を奪ったニダ。補償するニダ”

  “半島に帰れ”

  “日本人は、欧米列強と、清国の朝鮮侵攻から朝鮮人民を見捨てたニダ。補償を要求するニダ”

  “半島に帰れ”

  “本当は、仏像泥棒は、フェイクニダ?”

  “ほぉ フェイク・・・”

  “清国が日本を侵略する計画を立ててるニダ”

  “ほぉ”

  “今なら、半島の清国軍を壊滅させて、朝鮮を解放できるニダ”

  “なんで、日本人人が血を流してまで、そんなことをせにゃならんのだ”

  “尊い犠牲ニダ。でも、お巡りさんは、朝鮮利権を手に入れられるニダ”

  “特に欲しくない”

  “朝鮮の資源と、朝鮮人を奴隷にできるニダ。利権があったら、お巡りさんの一族は、左団扇ニダ”

  “特に欲しくないかな”

  “じゃ・・・”

  “お、お巡りさんのために、日本人から金を騙し取って、お巡りさんに貢ぐニダ”

  “半島に帰れ”

  “お巡りさんのために、日本人の家から財産を盗んで、お巡りさんに貢ぐニダ”

  “半島に帰れ”

  “お、お巡りさんのために、人を殺してやるニダ”

  “誰かいないニカ? 親でも、奥さんでも、バカ息子でも保険金が出るニダ”

  “恨みのある近所の馬鹿でも、上司でも、同僚でも、後輩でも、やるニダ”

  “・・・・半島に帰れ”

  “10人長選挙で応援してやるニダ」

  “二人で、日本人を踏み躙って。お巡りさんは、日本を維新するニダ”

  “全朝鮮人民がお巡りさんの味方ニダ。お巡りさんは、思いのままに、新しい日本を創造するニダ”

  “誰に、そう云えと?”

  “白人の偉い人ニダ”

  “・・・・・・” ため息

  “ところで、おまえ、特技はなんだ?”

  “嘘、盗み、恐喝、殺し。特に、偽造、捏造、劣造が得意ニダ”

  “そりゃ 権力者が重宝しそうな能力ばかりだな”

  “そうニダ。お偉いさんに、とっても喜ばれる才能ニダ〜♪”

  “紹介してくれたら、お巡りさんのボーナスも増えるニダ〜♪”

  “わかった。ナミビアで、高給・高待遇の仕事を紹介してやろう”

  “本当ニカ? 聞いてた通りニダ。粘り勝ちニダ”

  “・・・・・・” ため息

 

 

  

 電映を見ていると著名人が ウル−カナン御遍路 をやっていた。

     “あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい”

     “そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし”

     “あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう”

     “あなたの名は祝福となる”

     “あなたを祝福する者をわたしは祝福し”

     “あなたを呪う者をわたしは呪う”

     “地上の全ての民族は、あなたによって祝福される”

 明治天皇のイスラエル王継承式以来、

 日本でも注目され、四国八十八ヵ所を終えると、ウル−カナン御遍路を行こうとする者が増え、

 有力な番組局と幾つかの企業は、金になると思ったのか、

 ウル−カナンの巡礼路を整備し、聖典の民の始祖アブラハムの追走という感じで、炎天下の旅の様子を映し始める。

 ちなみに、信仰があるのでやってるというより、歴史、文化、異国の3つ同時に浸りたいだけのツアーといわれている。

 ちなみに、欧米人の巡礼者たちも急増している。

 そういや、むかしは、オスマン帝国の交戦国だったらしいけど、

 世の中、金ってことで、普通に巡礼している。

 

 

 

 

 

 

 

 11月

  ドイツ帝国でユダヤ人迫害開始(水晶の夜)

 

 

 

 高層建築が建設されている。

 地震の多い地域は、よほど地盤が強靭でなければ、せいぜい200m級高層建築で、

 どうせ、高層建築を建設するのなら

 地震の少ない場所に建てたほうが耐久年数が長く、

 日照が強くて水利のある地域が収益が大きい、

 というのが一般的かな。

 そんなわけで、瑞樹は、樺太、ナミビア、ニューカレドニアに比べ、低い高層建築が建っている。

 それでも外国に比べると、近代的な高層建築群が並んでる。

 おれ所有のフロアがある。

 一応、おれの隠し子が住んでることになっているけど、

 若返ったおれだ。

 何回か、住む場所を変えたり、隠し子を入れ替えたりで、

 隠し子がいたけど、どんな子供だっけ、みたいにしている。

 おれも、若返った子供の年齢の子供と、喋って見せたりとか、

 いろいろ、工作しているかな。

 もう、面倒くさいぜ、

 

 

 

 オスマン帝国の報告書によると、

 バトゥミを起点にコーカサス山脈を周回する地下鉄道建設が始まったらしい、

 計画では、主線2400kmと、支線1000kmと、地下網1200kmにも及ぶ、

 地熱と水力が得られるし、日本軍も駐留することになったらしい、

 別に要らない気がするのだけど、

 利権が8割近くあるおいしさで、ついに調印したらしい、

 ちなみに、ソビエト連邦は、じわじわと国力を増やして、軍備を増強しているらしい、

 あと、バルナを起点としたスタラ山脈も地下鉄を掘るらしく、日本が掘ることになったらしい、

 こちら側も日本の利権が8割を占めてるので、おいしいようだ。

 オスマン帝国は、日本に防波堤を作らせ、利益も日本にあげることにして、

 自分たちは、防波堤の内側で、人口を回復させ、戦力も温存する気のようだ。

 たぶん、日本人がアブラハムの直系だと、日本と事を構えるのは、不味い、と思うと見込んでるのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 12月

  愛三工業設立

  マキタ設立

  南アフリカでシーラカンスの現生種が発見される

  東京高速鉄道が開業。

 

 

 一式戦闘機 隼

   自重2700kg/全備重3750kg

   全長9.74m×全幅11.30m×全高3.4m  翼面積21u

   2000馬力     700km/h     1400km(増槽2500km)

   機関砲15mm×4    空対空ロケット弾 4kg(50mm×1000mm) 10基

   増槽・爆弾500kg

 

 欧米列強に先行した工業力の結実が飛んだ。

 欧米列強もオスマン帝国との交戦で、航空機を発達させているけど、

 ここまで完成度の高いレプシロ戦闘機は、開発してないはず。

 外見は、未来の疾風に似てるけど、疾風より強力な戦闘機な気がする。

 エンジンの稼働率は高く、量産性と整備性も優れている。

 定数は、4000機。

 年間800機を生産するけど、

 5年以内にターボプロップエンジンか、ジェット戦闘機が飛ぶので、

 隼は旧来型エンジンで最後の機体になるんじゃないかな。

 防空は、おれが、若返って遊べるくらいの余裕が、あるはず。

 日本の防空は、早期警戒管制飛行船と対潜哨戒飛行船が中心で、

 各種レーダー装備した4発指揮管制機1機と、戦闘機50機が迎撃を担当している。

 攻撃は、4発爆撃機800機、双発攻撃機1000機、単発攻撃機2000機

 4発対潜哨戒機200機が担当している。

 4発輸送機500機。2発輸送機500機が定数配備されるようになると、

 現状の予算比では、国防予算が苦しくなっていく、

 もっと、整備性を高める必要があるかもしれない、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  綾波 総司(81)  慶司(79)  佐奈(77)  晃司(73)

 

 おれ、 綾波 源司(あやなみ げんじ)  ⇒⇒⇒  時司史朗(ときつかさ しろう) 63

 ロゼ・ティーナ(54)   露瀬 統司(36)  露瀬 千夏(34)  露瀬 陽介(31)

 智子(52歳)  時司 頼経(33)  直衛(31)  美智(29)  雪妃(27)

 

 

  

 

 史実    7053万人

 戦記    3億1969万人

   日本  1億3817万人

   瑞樹     9466万人

   扶桑      303万4391人

   フィリピン  4841万人

   ナミビア・インド洋諸島・イスラエル  4440万人

      スペイン・ポルトガル国境 カディス 200ku

      ベネゼエラ トルトゥガ島 156ku

      コロンビア・ペルー・ブラジル国境 レティシア4500ku

      ボリビア・パラグアイ・アルゼンチン国境 ピルコマヨ4500ku

      ウルグアイ バラ デル シュイ 100ku

      メキシコ・グアテマラ国境 200ku

      チリ ファン・フェルナンデス諸島 182ku

 

 

 

 

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第87話 1937年 『利権保守の犬が、愛国心とか (笑』
第88話 1938年 『育む者と。奪う者と。』
第89話 1939年 『大和文明勲章あげるから言うこときいて (笑』