月夜裏 野々香 小説の部屋

    

After Midway

     

第39話 1945/08 『終 戦』

 この時期、アメリカ機動部隊と輸送部隊は、上陸作戦が始まって4ヶ月。

 作戦は継続され、疲弊して広域索敵が困難になっていた。

 九十九里(関東) ←−−→ ミッドウェー島 ←−−→ オワフ島(真珠湾) ←−−→ アメリカ西海岸

 シャトル輸送は、護衛空母、護衛艦、対潜哨戒機による航路帯防衛と島礁の防衛に限定されていく。

  

 ティルピッツ、伊勢、日向の高速戦艦部隊が日本海を抜けて、オホーツク海を通過。

 その後、濃霧を利用してベーリング海で給油。

 アメリカ海軍は、輸送航路防衛に傾注する余り日本の高速戦艦部隊の移動を感知できなかった。

 日本本土防空戦でアメリカ航空部隊は、関東防空に押し込まれ、危機的状態に陥っていた。

 それでもアメリカ軍は日本軍を欺き、巧みな陽動作戦を展開することに成功する。

 

 8月6日、広島に世界初の原爆を日本に投下してしまう。

 

 8月9日、長崎原爆投下。

 

 ダーウィン 日本捕虜返還事務局

 「どういうことだ。本国からは?」

 「シャトル便で勅命書を送ってくるそうだ」

 「それでは遅いぞ。ぐずぐずしていたら、次の原爆が落とされるぞ」

 そして、白い二式大艇がダーウィンに着水する。

 日本からの臨時便は、ダーウィンの米英代表も注目する、

 「全て、勅命書で、やり取りか・・・」

 「天皇の裁決だよ。誰も異論を挟めない」

 「どんな返事かな」

 

 

 8月11日、

 大西洋で凱旋帰還中だった。

 大型輸送船5隻が伊号2隻の雷撃で撃沈。70345人が溺死する、

 

 ダーウィンの日本代表は、条件付降伏と銘打った素案をアメリカ代表とイギリス代表に手渡した。

 「なんだこれは?」

 「交渉中の内容に条件付降伏と銘打っただけじゃないか」

 「こりゃ駄目だろう」

 「あはは、日本は、この期に及んで時間稼ぎか」

 

 8月12日、

 日本の高速戦艦部隊がオワフ島沖の護衛艦隊を壊滅させて片道夜襲を決行。

 ティルピッツ、伊勢、日向がオアフ島北西岸にハレイワと呼ばれる海岸に半舷上陸。

 夜明け前に1200発の砲弾を6つの飛行場に着弾させようとしていた。

  

 ティルピッツ艦橋

 「・・・撃て! 全弾、撃ち尽くせ」 提督

 「真珠湾以来の大戦果になりそうですね」 副官

 山陰に隠れて見えなかったものの、

 30km先の真珠湾の方向は、赤黒く燃えている。

 「そうだな。自殺に近い作戦だが・・・」

 「皆殺しに合うのは覚悟していますよ」

 「干潮の時期だったから満潮になれば、離岸、出来るかもしれないな」

 「ええ、かなり艦底を損傷していますが浸水は止めています」

 「燃料さえ補給できれば、帰還も難しくないかもしれませんね」

 「・・・護衛の艦隊が無事に帰還できれば良いが」

 「輸送艦と合流できれば、大丈夫だと思います」

 「しかし、二度も戦艦で半舷上陸させられるとはな」

 「陛下の勅命とはいえ、戦艦の認識が変わりますよ」

 「これで、日本に残されてた戦艦は長門1隻だけだ」

 「燃料が少なく、速度が遅くて、外されましたからね」

 戦艦ティルピッツ、伊勢、日向から撃ち出される砲弾は、オアフ島の飛行場6つを壊滅させ。

 重油タンクを炎上させていた。

 そして、他のホノルルの町へ、主砲を向けようとした時・・・

 フォード島の飛行場に格納していた原子爆弾が誘爆。

 閃光が真珠湾に停泊していた第2任務艦隊と艦船200隻と、

 オアフ住民30万、将兵30万を一瞬にして覆い、

 全てを巻き込んで溶かしてしまう。

 ワイアナエ山脈とコオラウ山脈の隙間から火球と、

 その後の爆発と爆音が轟いた。

 「「「「「「・・・・・・」」」」」」

 提督と副官。

 そして、乗員たちは、絶句。

 その光景を見詰める

 距離にして30km。

 地上爆発で山脈という遮蔽物があっても、

 その爆発の大きさとキノコ雲は、一生残るものだった。

 真珠湾の核爆発は、備蓄していた重油を全て焼失させ、

 日本侵攻能力を喪失させてしまった。

 真珠湾 停泊艦隊 

  第2任務艦隊 全滅

  バンカーヒル、レキシントンU、インディペンデント、ベローウッド、(290機)、

  小型戦艦グアム

  軽巡サンジュアン、モントピーア、バーミンガム、ツーソン、

  駆逐艦15隻、

  輸送船97隻が真珠湾で被爆し沈没。

  

 

 相模湾沖

 アメリカ機動部隊は、対地支援のため爆撃部隊を離発艦させていた。

 エセックス艦橋

 「・・・パールハーバーがやられただと?」

 「原子爆弾が誘爆。パールハーバーは壊滅です」

 「日本機動部隊か?」

 「いえ、ティルピッツ、伊勢、日向。戦艦3隻による艦隊特攻です」

 「3隻ともオアフ島に座礁して、真珠湾を砲撃したそうです」

 「艦隊を出撃させるぞ」

 「ですが、対地支援は?」

 「日本海軍を潰せば、戦争は終わる」

 「戦艦を突入させるため日本機動部隊が支援しているはずだ」

 「給油が済み次第、ハワイに急行する」

 

 

 ダーウィン

 米英代表が戦局の流れに焦り始める。

 「パールハーバーが原爆の誘爆で壊滅だと・・・」

 「・・・もう、兵站線を維持できないことになるな」

 「関東に上陸したアメリカ軍は、孤立してしまうぞ・・・」

 「本国は?」

 「・・・今電報が来ました」

 通信兵が電報を手渡す。

  

 

 8月13日

 アメリカ機動部隊がハワイに向かって移動しているときを見計らって、

 日本の第1、第3、第4機動部隊が行動を起こした。

  

 

 第1機動部隊、(大鳳、瑞鶴、翔鶴)

  利根、妙高、那智、足柄、羽黒

   駆逐艦、夕雲、巻雲、長風、秋雲、風雲、巻波、高波、大波、清波、玉波、

 

 

 

 第3機動部隊、(雲龍、天城、葛城)

  最上、鈴谷、

   駆逐艦、早波、浜波、沖波、岸波、朝霜、早霜、秋霜、清霜、藤波、涼波、

 第4機動部隊、(千歳、千代田、日進、瑞鳳)、120機

  能代、矢矧、酒匂

   駆逐艦、陽炎、不知火、黒潮、親潮、早潮、雪風、天津風、時津風、

  

 

 

 長門と巡洋艦部隊

  長門、

  五十鈴、名取、由良、阿武隈、夕張

   駆逐艦、吹雪、白雪、初雪、むら雲、薄雲、白雲、磯波、浦波、綾波、敷波、

   駆逐艦、白露、時雨、村雨、夕立

  

 

 長門の艦隊が関東沖合の上陸作戦部隊を攻撃。

 長門 艦橋

 「ふ♪ 雑魚どもを撃沈しろ。訓練と思って良いぞ」

 対空仕様に改装された巡洋艦でも15.5cm砲。

 駆逐艦でさえ、127mm砲。

 1400トン級護衛艦の76.2mm砲、魚雷もない小型艦など、射的の的だった。

 

 ガンビアベイ 艦橋

 長門の主砲がガンビアベイに向けられる。

 「っ・・・なんで、今頃・・・もっと早く発見せんか!」

 「対地攻撃に艦載機を取られすぎました」

 「・・・駄目だ。相模湾に押さえ込まれてしまったぞ。逃げられん」

 日本艦隊の艦砲射撃と空襲によって、

 護衛空母20隻と護衛艦80隻が次々に撃沈されていく。

 今度は、御殿場のマッカーサーから平文が発信される。

 “第34任務部隊は何処にありや 何処にありや。全世界は知らんと欲す”

 相模湾に押し込められたアメリカ上陸作戦艦隊で、

 燃料が乏しかった輸送船500隻は沈没を免れるため九十九里浜に乗り上げる。

 

  

 大鳳 艦橋

 「とりあえず航空機を発艦させて、日本本土に上陸させろ!」

 「離陸滑走距離は、最大にとれ」

 「まったく。ゼロ戦6型というのは、始末に終えませんね」

 「ふ とりあえず。南方の航空部隊、最後の便だ」

 「駆逐艦に乗せたパイロットは、早く陸上に降ろせよ」

 「はっ!」

 「南方の陸戦部隊は、若狭湾に向かっているだろうな」

 「はっ! そのはずです」

 「アメリカ機動部隊が戻ってくる前に終わらせるぞ」

 「はい」

 

 

 ダーウィン

 米英代表の顔色は悪い

 「未確認だが相模湾の上陸作戦部隊も壊滅的打撃を受けたらしい」

 「関東のアメリカ軍は?」

 「アメリカ本国から電報が来たよ。もはやこれまでだそうだ」

 「では、準備を進めて良いんだな」

 「ああ、ブラジルのあれも含めよう」

 「ふ♪ 転んでもタダでは、起きないか」

 「日本に感謝すべきかもしれないな」

   

 

 8月14日

 ハワイに向かっていたアメリカ機動部隊

 エセックス艦橋

 “第34任務部隊は何処にありや 何処にありや。全世界は知らんと欲す”

 提督が電報を叩きつける

 相模湾に日本艦隊が投入されたことを聞くと、

 最大戦速で東京湾の日本機動部隊の元に取って返す。

 しかし、日本機動部隊は、アメリカ機動部隊の接近を知ると、

 日本海に逃げ込んでいく。

  

 

 北大西洋

 伊400号3隻が輸送船団を雷撃して、輸送船3隻を撃沈。

 凱旋帰還中だった将兵20145人が溺死。

 第2機動部隊が大西洋上の輸送船7隻を拿捕してしまう、

 伊400 艦橋

 「やれやれ、護衛艦がほとんどいないな」

 「大西洋の作戦が終わったと思ったのでしょう」

 「ふっ♪」

 「もっと撃沈して、太平洋の護衛艦を大西洋に引き戻してやろう」

 「はい」

   

 

 8月15日

 ダーウィン

 日本は、対米英条件付降伏に調印。

 日米英3国が戦闘中止と戦争終結を全世界に発表する。

 日本の条件付降伏が朝鮮半島で知られると独立蜂起が起こり、

 朝鮮各地で大極旗が翻る。

   

 ソ連軍は、満州侵攻を諦めずに総攻撃を開始する。

 しかし、日本軍の頑強な抵抗にあって挫かれてしまう。

 日米英講和が結ばれたのち、

 オアフ攻撃をした日本残存艦隊とアメリカ機動部隊が南鳥島沖の洋上で擦れ違う。

   

  

 御殿場方面

 マッカーサー司令

 マッカーサー将軍は、地図を睨みながら参謀と作戦を検討していた。

 御殿場を抜けないマッカーサー将軍は、イライラとしていた。

 「ハワイがやられたら補給計画が全て狂ってしまうぞ。本当にハワイがやられたのか?」

 「はい、真珠湾は全滅だそうです」

 「・・・だから、原爆を御殿場に落とせと言ったんだ!!」

 「ですが大幅に戦線を後退させなければならず、味方にも損害が及ぶとか」

 「くそっ! 朝鮮人の言うことを真に受けて攻撃すれば、大損害だ」

 「日本のことは日本人が、よほど知っている。当たり前か」

 「朝鮮人。期待させた割には、たいしたことはありませんでしたね」

 「空挺部隊が到着するまで待っては?」

 通信兵が慌ててテントに入ってくる。

 「・・・マッカーサー将軍。日本が条件付降伏に調印しました。日本軍と停戦です」 通信兵

 

 

 前橋方面

 パットン将軍

 双眼鏡で山岳地帯を見詰めるパットン将軍

 「・・・M4シャーマン戦車同士で撃ち合うとはね」 パットン将軍

 「14:00時にM26戦車を突撃させる事ができそうです」 参謀

 「そうか・・・何とか突破できそうだな・・・・」

 通信兵が伝令に来る。

 「日本と停戦です。攻撃を中止されたし、大統領命令です」

 

 

  

    

 呉の臨時作戦室

 高級官僚と将校たちが条件付講和条約を検討していた。

 「・・・この、サルジニア・コルシカの300万以上」

 「それにバトス半島にミリン半島の150万以上」

 「日本統治との日本人を移民させるのはどういう事だ」

 「日本は要求していないだろう」

 「まさか日本人が捕虜を返還したのにアメリカが無差別爆撃と原爆投下で後ろめたかったわけじゃないだろう」

 「サルジニア・コルシカ。バトス半島にミリン半島の住人は、米英軍が強制的に移民させるそうだ」

 「一番可能性の高いのは、人質だろうな」

 「しかし、ブラジルのバトス半島とミリン半島の地峡の領土を承認というのは何だ」

 「占領してないぞ。要求もしていない」

 「バトス半島とミリン半島の地峡もアメリカ軍が接収する」

 「“サンパウロとリオの日本軍を移動しろ” だそうだ」

 「だから、地中海の島も、ブラジルの半島も、人質だよ」

 「日本を戦争できないようにしたいのだろう」

 「ところで、ブラジルの件は、アメリカが調停案を出したようだが」

 「うまみ分けだろう。ブラジル内部の権益をかなり得ているようだ」

 「しかし、欲しくも無い領土をどうして、やろうというのかな」

 「サルジニア・コルシカ。それにバトス半島にミリン半島か」

 「種明かしをすると、それは、日本を悪者にするためだな」

 「サルジニア・コルシカ。バトス半島とミリン半島の地峡の日本領有は必要なのさ」

 「ブラジルは、大統領が捕虜にされて、バラバラになって崩壊寸前だ」

 「南アメリカ全体が戦乱に巻き込まれる可能性もある」

 「アメリカは、当面、現体制を維持させることで。バルガス大統領から権益を得ようとしているのだろう」

 「・・・まあ、良いか」

 「北米も、南米も、日系人保護の名目で全部。その半島に集めよう」

 「そうだな。最悪でも水と食料と電力は確保しないとな・・・」

 「それ・・・とんでもない重荷だな」

 「ところで、ブラジル海軍には、ド級戦艦があったはずだが・・・聞いているか?」

 「いえ」

 書類を確認する。

 「たしか・・・ジェーン年艦に・・・ミナス・ジェライスとサンパウロだな。どうしたんだろう」

 「戦ったという話しは、聞いていないな」

 「第2機動部隊がブラジルの軍事力を根こそぎ攻撃したんだろう」

 「港湾にいたとしたら、そのまま沈んでいるんじゃないか」

 「バトス半島とミリン半島の接収も順調なら・・・そうなんだろうか・・・」

 「こちらの移民は150万だったな」

 「げっ! 全部で、日本人450万の人質か」

 「あっさりと日本の条件付要求を呑んだだけあるな」

 「条件付降伏といっても・・・あれは、降伏じゃないだろう」

 「日本側の一方的に都合の良い要求じゃないか」

 「あの時は、広島と長崎の原子爆弾で慌てたのだろう」

 「日本側が講和の内容を検討していた」

 「しかし、さらに原爆が落とされると思って、基本講和条約を条件付降伏という名前を付けて提出したんだ」

 「そして、その深夜、艦砲射撃でハワイの原子爆弾が誘爆」

 「そして、アメリカ上陸作戦艦隊の大損害」

 「米英両国は、これ以上日本側に天秤が傾くと」

 「日本が態度を硬化させて関東のアメリカ軍が餓死してしまう」

 「諦めてサルジニア・コルシカに日本人を移民させて人質にする方法を選んだのだろう」

 「バトス半島とミリン地峡は、後から取ってつけたものだな」

 「結局、アメリカ機動部隊と雌雄を決さなかったのが良かったのだろうか」

 「雌雄を決する前に終わったのだろう」

 「たぶん、どちらも艦載機パイロットが残っていないと思うがな」

 「日本海に逃げたあと補給と艦載機を補充して、艦隊特攻で反撃するはずだったのだから」

 「アメリカ機動部隊は、ハワイのティルピッツ、伊勢、日向を攻撃するか」

 「日本海に回った日本機動部隊を攻撃するか迷っていた」

 「まあ、本土防空戦で日本軍の勝利が決まり、関東のアメリカ軍100万が帰還できなくなっていた」

 「日米ともギリギリだったのさ」

 「ところで、朝鮮半島はいいのか?」

 「陛下は、中国、満州、朝鮮の利権をアメリカに転売したよ」

 「本当は、朝鮮人を皆殺しにしても半島は維持すべきだろうな」

 「勅命は、問答無用だろう」

 「まぁ 関東上陸で朝鮮人の蜂起で本性はわかった。同化は失敗だ」

 「それに東南アジアを植民地から開放して独立させてしまった手前」

 「朝鮮民族を抑圧すると問題がある」

 「アメリカも朝鮮支配で日本に圧力をかけようとするだろうな」

 「日本民族のままなら、第1級民族として世界で振舞えるというのに」

 「アメリカの属国になれば、同化政策でなくて、家畜政策だ」

 「しかし、日本が条件付降伏した途端にな」

 「“勝った! 勝った!” と喜んで “独立万歳!” とはね・・・一進会も迂闊だ」

 「転売されたというのに条件付降伏の内容が分からないのだろう」

 「まあ、良い。それより、満州防衛線はどうするつもりだ?」

 「アメリカと交渉している」

 「関東の兵器・武器弾薬、資材を置いていくならアメリカの朝鮮支配を容認する。で、話しを進めている」

 「それで良いのか?」

 「関東の兵器・武器弾薬、機材を朝鮮半島にもって行かれたら日本は、終わりだぞ」

 「なるほど・・・」

 「それに対ソ戦で関東に置いていかれる兵器・武器弾薬、資材が使えるのは大きい」

 「満州防衛にも使えるし、例の作戦にも使える」

 「本当にやるのか?」

 「アメリカは対ソ連戦に介入しないと確約している。だから問題はない」

 「日本のドイツ人戦犯の引渡し条約は?」

 「佐官以上はベルリンで日本の弁護の下で裁判を受ける」

 「尉官以下は、日本の裁判に連合国が検察を出すことになる」

 「ナチの幹部は、罪状により日本側で、ベルリンか東京か決めるそうだ」

 「一般の民間人は」

 「民間人は問題なかろう」

 「だいたい、軍人が国を守るために戦っているのが犯罪行為になるなら」

 「世界中の軍人が裁かれることになる」

 「米英戦略爆撃部隊が民間人を殺した人数に対して責任を追及するわけにも行かない」

 「当然、ドイツ軍人に対する責任追及は負けたという以外にない」

 「確かにそうだが上手くやってくれ。これ以上、アメリカとこじれたくない」

 「そうだな」

 「日本が段階的に民主化していくという事でアメリカも矛先を収める気になったようなものだ」

 「段階的は、民主化を進めるさ」

 「農地改革と鉄道と道路。公共施設を確保してからな」

 「そうだな」

  

  

日本残存艦隊

 第1機動部隊、(大鳳、瑞鶴、翔鶴)、220機

  利根、妙高、那智、足柄、羽黒

   駆逐艦、夕雲、巻雲、長風、秋雲、風雲、巻波、高波、大波、清波、玉波

   

 

 第2機動部隊、(シャルンホルスト、グナイゼナウ)160機

  筑摩、高雄、愛宕、摩耶、鳥海、大淀、

   駆逐艦、秋月、照月、涼月、初月、新月、若月、霜月、冬月、春月、宵月、花月、夏月

  

  

 第3機動部隊、(雲龍、天城、葛城)195機

  最上、鈴谷

   駆逐艦、早波、浜波、沖波、岸波、朝霜、早霜、秋霜、清霜、藤波、涼波

 

 第4機動部隊、(千歳、千代田、日進、瑞鳳)、120機

  能代、矢矧、酒匂

   駆逐艦、陽炎、不知火、黒潮、親潮、早潮、雪風、天津風、時津風、

  

  

  

 戦艦部隊、

 長門、ティルピッツ、伊勢、日向

   駆逐艦、浦風、磯風、浜風、谷風、野分、萩風、舞風

   駆逐艦、朝潮、大潮、満潮、荒潮、朝雲、

   駆逐艦、曙、漣、潮

  

  

 巡洋艦部隊

  五十鈴、名取、由良、阿武隈、那珂、川内、神通、夕張

   駆逐艦、吹雪、白雪、初雪、むら雲、薄雲、白雲、磯波、浦波、綾波、敷波、

   駆逐艦、白露、時雨、村雨、夕立

  

    

 対潜部隊 (大鷹、冲鷹、神鷹、海鷹)、香取、鹿島、香椎

 神風、朝風、春風、松風、旗風、朝凪、夕凪

 睦月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、長月、三日月、望月、夕月

  

 

 

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第38話 1945/07 『本土決戦とリオデジャネイロ上陸作戦』
第39話 1945/08 『終 戦』
第40話 1945/09 『日ソ極東戦争と日米英の思惑』