第44話 1946/01 『再建と満州利権売却』
日本は、冬季を利用して、関東、名古屋、大阪の再建を進める。
焼け野原となり。湿地帯となった関東の再建は、困難を極めた。
しかし、それ以上に困難だったのは、既成勢力、地場勢力を排しての計画都市。
民主化移行前に国家的な強権が行使される。
農地改革、土地収用など、戦前にこれだけの事がやれていればと思われるほど。
戦後再建のドサクサで、かなり、えげつない事が行われ、
国に土地が奪われ、または、強制的に土地を換えさせられる。
河川を塞いだ旧式戦艦13隻を護岸工事で河川脇に埋め立てて記念艦として整備。
役に立ったのが米英戦車を改造した土木建設機械だった。
そして、部品を流用した農業機械だった。
朝鮮半島
アメリカが軍政を敷いて、投資が進み、
その資本に誘われるようにアメリカ人の移民が増加。
日本は、朝鮮半島で近代的な生活を望むアメリカ人に生活必需品を供給することで外貨を増やしていく。
ダーウィン講和条約後
アメリカは、中国、満州、朝鮮半島の利権購入し確保してしまう。
日本軍は、イギリス、フランスの植民地を崩壊させて独立させ、自由貿易を可能にし。
混乱に陥ったブラジルの利権に食い込むことが出来た利益は計り知れない。
アメリカ資本は、独自に独立国に交渉団を派遣し、
必要な資源の買い付けや製品の売込みを始める。
そして、その後を追う日本資本はアメリカの真似て市場を広げようとする。
日本の対米英戦争が終わり。
日ソ戦争で、ソ連軍の侵攻が食い止めると、ソ連の武器弾薬が中国共産軍へ流れる。
中国国民軍と中国共産軍の内戦は、徐々に拡大。
中国大陸の共産化が面白くないアメリカも中国内戦に介入。
今度は、アメリカ製の武器弾薬が中国国民軍に流れ込んでいく。
満州は極寒であり、前線は身動き一つできなかった。
アメリカは、南京政府を買収し、蒋介石と組むと、
国民軍、南京軍の精鋭部隊をハルピンにまで前進させ、満州の防衛をさせる。
日本は、満州利権を売却した代金を受け取ると、
米・中国軍に大興安嶺、小興安嶺防衛線を引き渡し、満州から撤収していく。
中国国民軍とアメリカ軍事顧問団は、満州防衛線を再構築し始める。
ソ連軍は、補給待ちと冬季で攻撃も満足に出来なかった。
満州戦線の行く末は、ベルリンで調整されていく、
とある一室
「ポツダムでの約束でソ連の満州支配は込みのはず」
「だが満州の利権は、アメリカが日本から購入している」
「約束は?」
「約束は守っている。しかし、満州を守っているのは、アメリカ軍でなく中国軍だ」
「」
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