月夜裏 野々香 小説の部屋

    

After Midway

    

第46話 1946/03 『サルジニア・コルシカ島とバトス・ミリン半島』

 日本人のサルジニア・コルシカへの移民は進みつつあった。

 企業農法、農業機械など機械化による効率的な農業経営が成功。

 山がちな斜面に水田が広がり始める。

 イタリア風、フランス風、日本風の融合した風景が作られ調和していく。

 コルシカ島を因幡島、サルジニア島を出雲島と改称。

 出雲神話にまつわる地名を各地につけて日本語明記に変えていった。

 

 そして、バトス・ミリン半島を北秋津、南秋津と改称。秋津州とした。

 日本政府は小型の製鉄所を建設を開始。

 発電所、製油所など近代化に必要な最小限の設備の建設を決める。

 人口は、それぞれ、10万に達していた。

 日本は、1950年までに条約に従って出雲300万。秋津150万の人口にする計画を立てていく。

 米英は、日本を戦争不可にさせるため。

 日本政府がどんなに助けようとしても見殺しにしか出来ない場所に日本人の殖民地を作らせていく。

 

 

 満州

 ソ連軍と国民軍が一触即発のまま向かい合い。

 アメリカとソビエトの交渉がベルリンで始まる。

 アメリカは、満州域のソ連の利権を承認しており、いまさら覆せない。

 しかし、中国国民軍が満州を自衛し、

 アメリカの利権を守るというのであれば話しは、変わってくる。

 

 この時期、国民軍100万がアメリカ製兵器・武器弾薬で大興安嶺、小興安嶺の防衛線を守り。

 ソ連は、対ドイツ戦に投入していた戦力の大半を満州戦線に配備していた。

 

 中国内戦は激化の一途をたどり、

 共産主義勢力は、その数を増大しつつあった。

 

 日本軍は、アメリカ軍が関東に委棄した兵器・武器弾薬を流用したことで、

 アメリカ製兵器の呼び水になってしまう。

 合理化しながらアメリカ製の装備で一新されるようになり、

 軍事費を抑えながら対ソ戦争を戦い抜こうとしていた。

    

   

 

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第45話 1946/02 『満州利権売却』
第46話 1946/03 『サルジニア・コルシカ島とバトス・ミリン半島』
第47話 1946/04 『資本と共産』