月夜裏 野々香 小説の部屋

   

After Midway

 

 

第69話 1959年 『・・・うそ! まじっ!』

 01/01 キューバで、カストロの革命が成功。バチスタは、ドミニカへ亡命。

 01/02 ソ連 ルナ1号打ち上げ。

  

   

 02/26

 イギリス領ローデシア(ザンビア + ジンバブエ)、ボツワナで武装蜂起が起こる、

 民衆が南アフリカ公国への編入を求めた。

 イギリス軍が国境から撤退していく、

 AK47を振りかざした黒人たちが乱射しながら雄叫びを上げて騒ぐ、

 アフリカ公国の黒人たちは、今後の見通しで苦笑いしていた。

 そして、日本人は、ため息交じり、

 「・・・騙くらかして、また、楽をする人間が増えそうですな」

 「南アフリカの黒人とインド人ばかりが私腹を肥やすのは、いただけませんね」

 「それは誤解です」

 「小ずるくて英語のわかる人が騙すんですよ」

 「新大陸から再移民の黒人がほとんどで公国の人とは限りませんから・・・」

 「ナミビアの近代化もまだだというのに・・・」

 「貧富の差や差別は困りますよ」

 「日本に爵位を大盤振る舞いしてもらえれば助かりますよ」

 「・・・ある程度、品位とか、品格を求めたいですがね」

 「皇族の立場は、ごろつきの親分ではありませんから・・・」

 「日本人のおかげで、随分、品位が良くなっていると思いますよ」

 「もっと日本人との混血が進めば良いのですが・・・・」

 「・・・・・・・・」

 日本は、イギリス連邦との取引で支障をきたすことを恐れる。

 出雲州は人質。

 南アフリカ公国海軍といえど、イギリス海軍と戦える訳もなく、

 秋津州防衛も危うい。

 振りかざしているAK47のおかげで日本より、

 ソ連が悪者に思われるのが救いだが。

 それでも、日本の工作機械で南アフリカ公国で量産しているAK47だった。

 そして、知る人ぞ知る公然の秘密でもある。

   

 ケープタウン沖では、南アフリカ公国海軍とイギリス海軍が睨み合う。

 戦うためより、交渉のための睨み合いで、

 互いに有利に歩み寄るためのデモンストレーションでしかない。

 砲艦外交のための艦隊。

 イギリス海軍

 46800トン級空母(イーグル、アーク・ロイヤル)。40機×2

 27800トン級空母(アルビオン、ブルワーク)。20機×2

 48500トン級戦艦バンガードを核にした40隻のイギリス機動部隊。

   

  

 南アフリカ公国海軍

  ズールー(ヨークタウンU)

 28000トン級エセックス型(ズールー(ヨークタウンU)、コーサ(フランクリン)) 40機×2

 6000トン級やまぶき型 8隻

 2000トン級龍号型潜水艦 14隻

 南アフリカ公国海軍は、艦名に部族名を付ける。

    

 エセックス型2隻の輸出はアメリカと日本の外交戦略上の綱引きの結果だった。

 南アフリカ公国の意識をアフリカ大陸から海洋に向けさせようという意図が働いた。

 そして、アメリカがダイヤなど地下資源欲しさで輸出したものだった。

 日本への転売、貸与は売買契約上、禁止。

 しかし、日本の工廠での改装は認められている。

 改装すればジェット機60機〜80機程度の運用は可能になるらしい、

 南アフリカ公国のアメリカ空母購入が

 イギリス領ローデシア(ザンビア + ジンバブエ)、ボツワナの黒人の武装蜂起を足した節があって、

 なんとも迷惑な話し。

 

 空母ズールー (ヨークタウンU) 艦橋

 日系将校とドイツ系将校が艦隊参謀だった。

 元アメリカ黒人水兵とインド系水兵が就き、

 慣熟訓練中の機動部隊だった。

 練度の関係で、まったく勝ち目がないのだが見栄えだけは、それなり。

 「・・・ご気分は? 提督」

 日系参謀は、海に慣れていない黒人提督を気遣う。

 「・・・ああ、少し気分が悪い」

 船が全長150mを越えている場合、ピッチングが少なく、横揺れがメインだった。

 船酔いというより、足が地面についていない不安から来るものが大きい、

 これが潜水艦だと本当に酔うため、揺れやすい海上に浮上も出来ない、

 ドイツ系雇われ艦長に同情してしまう。

 「会談が終わるまでの我慢ですな」

 「イギリス海軍は攻撃してこないのだろうか」

 「こちらが攻撃しない限りは大丈夫のはずです」

 「だといいが」

 「残りのアフリカ植民地の独立に対する協議ですから意地の張り合いですよ」

 「・・黒人の勢いは火の如くだ・・・」

 「勢いはあります」 苦笑

 「・・・若い頃、日本の戦艦長門、陸奥がケープタウンに入港したとき」

 「白人が慌てふためきながら逃げ惑っている姿を見ていた」

 「・・・・」

 「心が躍ったよ。涙が溢れて、とまらなかった」

 「そして、陸奥が沈んだと聞いて、一晩中泣いた・・・・・」

 「・・・部族間の諸問題もありますので・・・・」

 「アフリカ大陸は黒人のものだ。白人の好きにはさせん」

 「あ・・・で、出来れば、しばらく、自重していただきたいですな」

 「・・・・・・」 憮然

 「南アフリカの内政事情は、お分かりのはずです」

 「・・・上手くいかんな」

 「人種に関係なく、国政は困難なものです」

 「・・・しかし、向こうから転がり込んで来たらどうするのだ」

 「そ、その時は・・・やむ得ませんが・・・」

 「準備だけはしていた」

 「しかし、今回のローデシアとボツワナの武装蜂起は南アフリカ公国の扇動ではないぞ」

 「自発的な要素が強い」

 「ええ、供給した武器弾薬が少しばかり多かったのかもしれませんね」

 「・・・白人など、恐るに足らん」

 「「・・・・・・・」」

 日本人の参謀は、昨夜、散々、話し合ったことが

 『忘れられている〜!!』 と、泣きたくなった。

 そして、ドイツ系参謀は苦笑いしている。

 とんでもない勘違いだ。

 近代科学と工業機械、発明の9割以上が白人世界から、

 日本が輸出した工作機械も、大元は欧米諸国から購入したものだった。

 日本の工業化は、欧米を模倣しながら習得したに過ぎない、

 列強の強大さを骨身に染みている日本と、

 列強の楔を解き、

 アフリカ大陸黒人解放政策に燃える南アフリカ公国の意識の差は大きい、

 イギリス艦載機は、スーパーマリン シミター。

 米英製艦載機の空中戦は見物だった。

 南アフリカ公国、空母艦載機は、全て傭兵パイロットばかり、

 公国独自の航空部隊で頼りになるのは陸上機だろうか、

 空母に搭載されていたグラマンF11F(F11)タイガー100機は、陸上で訓練中、

 雷燕53機と月影27機が陸上基地に配備されているが訓練中、

 空母艦載機の雷燕(艦載機型・翼面積28u)100機も陸上基地で訓練中、

 雷風4型の120機、これも訓練中、

 機動部隊は、見かけ倒しもいいところで、

 実体は、泣けてくる有様といえた。

 イギリス艦隊の前で離着陸訓練すら怖くて出来ない、

 と言いたいが性能以上に練度の関係で無理、

 日本、アメリカ、ドイツの教官はイギリス海軍と事を構えたくないのか、様子見。

 もっとも、日本、アメリカ、ドイツの傭兵パイロットもいて、

 そちらは準備に余念はない。

 南アフリカ公国機動部隊上空を飛ぶ機体は、全て日独米の傭兵パイロットだった。

   

  ※雷燕(艦載機型・翼面積28u) 艦載機用にデルタ翼風に生産されたもので、

    離着艦を重視したせいか性能が低下、必然的に訓練用。

    インド人、黒人の艦載機パイロット養成に有用だった。

  

   

 03/03 

 南アフリカ公国は、ナミビア、ボツワナ、ローデシア(ザンビア、ジンバブエ)と

 南アフリカ公国連合条約を調印。

 イギリスと南アフリカ公国の協議も終わる。

 帰還していくイギリス機動部隊。

 見送る南アフリカ公国艦隊から歓声が上がり、

 無理して、ケープタウン沖まで遠征してきたインド機動部隊も大喜び。

  

  

 インド機動部隊。

 ヴィラート(イントレピッド)、ヴィクラマディチャ(ホーネットU)。

 6000トン級やまぶき型8隻。

 給油艦2隻。

 こちらもアメリカから購入したエセックス空母と、日本から購入した巡洋艦だった。

 少なくとも南アフリカ公国海軍より練度が高い、

 それでもインドまで帰還できるかどうか、不安がよぎる。

 「やれやれ “福祉国家” “揺りかごから墓場まで” に救われたかな」

 日系参謀は黒人水兵の喜び様を見て不安を感じる。

 「イギリスも労働者保護で企業の国有化では国際競争力も低下するでしょう」

 近くにいるドイツ系参謀も同感らしい。

 「「・・・・・・・・・・」」

 日独参謀が同時にため息を付いた理由がわからない黒人の提督は、部下と一緒に喜んでいた。

 イギリスは、ケープタウンに核爆弾を落とせる国だ。

 たんにイギリスに南アフリカ公国を制圧する戦力がなく、

 国際的な非難を恐れただけともいえる。

 南アフリカの地下資源は大きい。

 シベリアのダイアを確保していても南アフリカの地下資源もあるという強みも失いたくない、

 イギリス海軍が戦わずして退いていく、

 その気になれば南アフリカ機動部隊も、インド機動部隊も、壊滅させるのは造作もない事だった。

 これは、戦略的な狡猾さ以外の何者でもない。

 せめて、自信に実力が追いつくだけの慣熟訓練をするしかなかった。

  

  

 この南アフリカ公国のアフリカ黒人開放政策の成果が

 アメリカ合衆国、南米の黒人社会に影響を与えてしまう、

 幻想を抱いた黒人は、我も、我もと南アフリカ公国移民が加速していく、

 そして、もう一つ、南アフリカ公国とインドの関係を深めさせてしまう、

 有色人種諸国連合の結束を強めたインド機動部隊の喜望峰遠征は、勝ち負けに関わらず、

 戦略的な意味合いで大きかった。

 ケープタウンに入港する南アフリカ公国機動部隊と

 インド機動部隊は、黒人・インド民衆から大歓迎を受ける。

 両艦隊に就任している日本人とドイツ人の参謀は、どんよりとしているのだが・・・・・

   

  

 03/05 アメリカ、トルコ、イラクと相互防衛条約を調印。

 欧米諸国がアフガニスタンから西側、

 日本がパキスタンから東側で南アジア反ソ包囲網を分担してしまう。

 とはいえ、ほとんどの場合、重複。

 それぞれ、政治、経済、軍事、文化の得意分野で補完し合っての反ソ包囲網。

 というわけで、アメリカ、トルコ、イラクと相互防衛条約調印の席に日系アメリカ人がいたりする。

 アメリカ日系社会の地位が向上し、戦中の賠償がなされたのもこの頃だった。

 日系アメリカ人がいると有色人種諸国との外交が柔軟に対応できて便利だった。

 という訳で、なかには韓国系アメリカ人も混じっていたりする。

 見掛けが似ていて、ほとんど、わからず。押しが強い、

 しかし、交渉相手に韓国に利権を持つ人間がいたり、

 情事の不祥事でバレたりと、

 お得意の賄賂攻勢で成功したりと、

 朝鮮戦争以来の信頼回復、巻き返し工作も、

 よろけながらという感じになってしまう。

  

 

 そして、日本に幻想を抱いている者は、日系アメリカ人に日本の市民権の購入を聞いたりする、

 国土と人口密度の関係からアメリカ移民でグリーンカードと市民権の方が成功率が高い。

 しかし、有色人種諸国の動きが目覚しいと意識も変わる。

 南アフリカ公国のアフリカ大陸黒人解放政策。

 インド・パキスタン連合の反共反ソ包囲網の活躍。

 東南アジア諸国の経済成長。

 これらを日本と結び付け、自分も、自国も、という事になったりする。

 “そのときの時流に、たまたま乗っただけだ”

 と言っても、通用しない。

 自由資本主義も共産主義もイヤ。

 だから日本。

 しかし、肝心の日本は、自由資本主義に向かって段階式に移行していた。

  

  

 03/12 ダライラマ14世がチベット独立宣言。

 アジア・アフリカ連合の隆盛を感じたチベットが中国からの独立を宣言、

 インドとパキスタンは、嫌がらせで武器弾薬を供給していただけであり、

 日本も寝耳に水で、まったく準備していなかった。

 

   

 03/17 少年マガジンと少年サンデー創刊。

  

   

 03/19 チベット反乱。

 チベット反乱軍とは、名ばかりで大半がチベットに移民してきた漢民族。

 武力を使う必要もない。

 中国の人口の9割が漢民族なのだから民族移動するだけ。

 貧富の格差を考えれば、チベットは、あっという間に中国人の国。

 そして、それが起こってしまう。

 大自然に溶け込んだポタラ宮の周辺で罰当たりな銃撃戦が展開される。

 インド・パキスタン傭兵がダライ・ラマ14世を守るために銃撃戦に参戦する。

 指揮官の印パ混血将校は、印パ共闘の象徴で能力の不足を補っていた。

 というより、過激なイスラム兵のお目付け役として混血系の指揮官が就いて押さえ役。

 チベット側の反撃は意外だったのか、

 中国軍と中国民衆は浮き足立って後退していく。

 「・・・インドとパキスタンに通信してくれ」

 「ああ、数が多い、本格的に介入してこなければいいが・・・」

 「いまのところ、小火器ばかりだ。これなら地の利で何とか、なる」

 イスラム教とヒンズー教は互いに嫌って分離独立。

 憎しみも、愛おしさも、相手を思う比重は大きく重い。

 イザ戦場で戦友になると相手の考え、

 気持ちが通じるのか気が合ったりする。

 中国のチベット併合に反発したのがチベット仏教より、チベットのイスラム教徒であり、

 武器弾薬を手に入れると、カシミールから流れてきたイスラム過激派と連合し、

 ゲリラ戦を始めてしまう。

 そして、漢民族の武装蜂起に対して即応、

 もちろん、AK47を手にしている。

 さらにソ連製をコピーした120mmと82mmのM1943迫撃砲も砲撃を開始し、

 中国軍を押し返していく、

 冗談半分で中国軍にロシア語を聞かせたりするのも嫌がらせだった。

 そして、混乱する中国軍をラサから追い返してしまう。

   

  

 03/23

 中国軍が反乱軍を支援するため、チベットへ侵攻。

 インドとパキスタンは、行き掛かり上、印パ義勇軍をチベットに派遣し始める。

 そして、チベット戦争が始まる、

 イスラム教(パキスタン)・ヒンズー教(インド)義勇軍がチベットへ潜入。

 インド・パキスタンから武器弾薬の供給を受けたチベット軍が中国軍に反撃する、

 インド・パキスタン連合義勇軍は、国家間戦争を避けるため、

 ヒンズー・イスラム宗教色を減らしたいくせに宗教色を全面に出す矛盾を抱えてしまう、

 そして、宗教、言語、文化、人種の違いに悩みながら中国軍と交戦。

 「・・・牛は、神聖な生き物、駄目だろう」

 「いや、忌むべき豚を食べる方が問題だ」

 「・・・中国人は、何でも食べるが?」 チベット兵

 「「絶対に殺す!」」 印パ義勇軍

 「日本人は?」 チベット兵

 「日本人は特別に許してやる」

 「・・・そうそう、特別、特別」

 チベット内戦は、イスラム・ヒンズー・チベット宗教連合軍と共産軍の戦いへと様相を変えていく。

 印パ義勇軍と武器弾薬がヒマラヤを越えていく、

 しかし、同時に共産ゲリラもヒマラヤを越えてインド・パキスタンに潜入する。

 そして、双方のテロ・ゲリラ戦争が過熱していく、

  

  

 03/28

 インド・パキスタン・南アフリカ公国がチベット独立支持を表明。

 武器貸与法を適用すると宣言。

  

 デリー 某ホテル

 有色人種が集まって会談。

 共通言語は、悲しいことに英語だったりする。

 「アジア・アフリカ連合は共産主義世界だけでなく」

 「白人世界とキリスト教世界まで敵にまわすのではないか」

 「あ、いや、ちょっと待ってください」

 「日本は単一民族で、ご理解され難いかもしれませんがアジア諸国全体は違います」

 「そうです。インド、パキスタン、南アフリカ公国、東南アジア諸国も一枚岩ではない」

 「民族が違い、言語が違い、文化も、宗教も違う」

 「アメリカ帝国主義の民主主義という戯言を真に受ければ国がバラバラにされてしまう」

 「日本の市民権、混血優遇政策でニカワの様に繋ぎとめられていますが現実は、それほど強くはない」

 「宥和政策は、別にプラスアルファが必要です」

 「そして、融和の為の絶え間ない努力は不可欠」

 「・・・・」

 「外敵の存在はプラスアルファ。国内の問題を緩和させてしまう要素が強い」

 「その通り、同じ民族でも言葉が違う」

 「そう、同じパンジャブ人でも言葉が通じない」

 「同じ民族。スンニ派とシーア派が内戦を起こしかねない」

 「・・・ああ・・・しかし・・・」

 「我々は、共に共通の敵と戦った共通の歴史観、歴史認識は必要です」

 「戦友という関係は非常に強い」

 「その通り、外敵の存在によって、国内の差別を軽減化させることが出来る」

 「ソ連は核兵器を保有し、中国も強大な軍事力と勢いがあります」

 「まともに敵対するのは危険かと思いますが・・・」

 「核兵器など恐れるに足りない」

 「誇りを失い、国内で互いに憎み合う方が恐ろしい」

 大多数が頷く、

 無知は、怖い。

 貧困であるがゆえに失う怖さを知らないと思うべきか。

 日本が知っている恐怖。蓄財を失う喪失感。

 物質的な富を人質を取られ、臆病になっていると思うべきか。

 誇り、体面、プライドを守ろうとし、国を滅ぼしかけた民族の代表とすれば・・・・

 国土を焼け野原にされた記憶が蘇る。

 意識の差は大きく、

 日本側は、気持ちを理解しても理性で付いていけない。

 あるいは、理性で理解できても気持ちで付いていけない。

 日本代表は、国際情勢から自重を求めて閉会する。

  

  

 弾丸列車計画

 戦後のドサクサ、民主化前に土地の強制収用。

 広軌1676mmの新規格で建設されたことで 「新幹線」という総称が定着していく、

 もう戦争をイメージするような名称はコリゴリらしい、

 紆余曲折があっても理想的なルート選定が進む。

 日米英講和による貿易再開。

 独立条約による資源の確保。

 民主化と規制緩和による市場経済の活性化。

 秋田ドイツ租界地。

 中国内戦、朝鮮需要、朝鮮戦争需要。

 南アフリカ公国、インド、東南アジア諸国との貿易拡大。

 市民権売却。

 武器弾薬の輸出。

 いくつかのプラス要素が絡まって日本経済は天文学的な戦債を償還し、

 国家産業を飛躍的に成長させていた。

 最初、インフラ整備で負担だった出雲州、秋津州、昭南州、朱雀、瑞穂州も

 少しずつ工業化が進み、経済的な自立が進む。

 時折、起こる不正腐敗によって規制が強化され、

 経済が鈍化しても右上がりの成長を続けている。

 新幹線は経済成長の象徴だった。

 軌道の確認のため220kmで疾走する新幹線 “ひかり” 通常運行は260kmも可能になった。

 欧州の列車より広軌く、余裕があって個室も大きい。

 オリンピックに備えて、さらに路線を延長していた。

 数人の日本人が乗っていた。

 「・・・ポルトガルとの会見は1時間遅れるらしい」

 「モザンビークとアンゴラか」

 「どちらも沿岸に接し、ポルトガル軍だけでなく、イギリス・フランス軍も駐留している」

 「内陸部と違って抵抗も激しい。黒人独立勢力を本気で抑えるつもりだろうか」

 「泣き言かな・・・」

 「泣きたいのは日本の方だ」

 「黒人暴走のツケで南アフリカ公国への支援の増大」

 「白人世界の締め付けの対象が日本も含まれては洒落にならんよ」

 「白人も、散々旨みを吸ってきたのだから、いい加減に手放せばいいんだ」

 「執着ばかりで意地汚く、みっともない」

 「なかなか。言えないがな・・・」

 「それを言うと日本の独立条約も、時間の問題になる」

 「日本の代わりに言ってくれる国は多い。日本が悪者になる必要はない」

 「しかし・・・あまり、白人世界を刺激して欲しくないな、しわ寄せが日本に来て困る」

 「そうそう。ライセンスを渋られたおかげで、この新幹線も手間取ったよ」

 「あっちも、こっちもだな」

 「IC(集積回路)のライセンスも渋られている」

 「微細加工なのに工場が大きくなるのは、なぜなんだ」

 「アメリカ側のIC工場の写真だ」

 写真が見せられる。

 「「「「・・・・・」」」」

 「空気と水が綺麗じゃないとホコリが基盤に付着するんだ」

 「やれやれ、白人世界全体の発明発見。蓄積された技術を改良する速度が違うか」

 「科学者、技術者、熟練工員、研究員、学生の数で負け、市場経済から上がる利益の差も大きい」

 「開発速度、量で差は、ますます開くばかりだ」

 「一つの分野に割ける人口が違うよ。研究員を支える人口も、財力も、設備もね」

 「ドイツの工業技術で融通が利くのが助かるね」

 「質実剛健過ぎて大衆車に向かない面もあるが」

 「東南アジア、インド、南アフリカの資源が救いだよ。予想外の出来事には呆れるがね」

 「チベット独立戦争は、まいったよ」

 「南アフリカも印パ連合も急展開だな。なんなんだ。あのパワーは?」

 「新興国家は、元気がいいものだ」

 「勢いがついて止まらないでは、すまないぞ」

 「宗教、人種、民族、文化、言語、宗教、識字率。全部違う」

 「貧富の差が広がれば共産主義に突け込まれる」

 「既に突け込まれているじゃないか」

 「だから突っ込み返しているだろう、反ソ反共で敵を作れば国内問題を誤魔化せる」

 「印パ共に共産ゲリラによる破壊工作と襲撃事件が相次いでいるぞ」

 「しかし、報復でモスクワや北京で自爆テロとはイスラム教過激派も無茶苦茶するな」

 「スターリンより、はるかに良識があるフルシチョフもキレるだろう」

 「ものには限度がある」

 「たしかにカシミールに原爆を落とされたくないな」

 「だが国と国の戦いになっていない。有神教と無神教の宗教戦争だろう」

 「共産主義を宗教と認めればね」

 「仏教は、巻き添えを食らいたくないよ」

 「仏教は、そうでも。神道は仲間扱いだな」

 「そうだった」

 「しかし、中東もきな臭い」

 「イスラエルとアラブがぶつかると。アメリカと拗れるぞ」

 「ソ連とぶつかると、北ベトナム課がごねるし、いい加減、ソフトランニングしたいね」

 「いまのところ、ぶつかっているのは中国だよ」

 「中国か・・・」

 「ソ連の技術供与で国力が増しているからな」

 「革命方針で対立していたと思ったのに〜」

 「都市革命からでも、農村革命からでも、共産革命はいやだがね」

 「中ソの関係が良いのは印パの突き上げだろう」

 「もう少し大人しくしていたら中ソはケンカ別れしていたのに・・・」

 「確かに・・・」

 「そういえば、イギリスが北海油田を開発するらしいぞ」

 「油田か・・・・良いな」

 「我が国も東シナ海辺りを浚ってみるか」

 「予算、あったかな」

 「前倒しでいいんじゃないか、油田が出たら元が採れる」

 「南シナ海でもいいが東シナ海は、中国が海軍力を整備する前にやってしまうべきだろうな」

 「そうだな・・・」

 「もっとも海底油田掘削技術。ライセンスできるかどうかだな」

 「自力開発だと時間がかかりすぎる」

 「まぁ〜 渋るといっても世の中お金だよ」

 「国の技術でなければ金を注ぎ込めば邪魔されない限り買えるさ」

 「アメリカ政府に買い支えられて導入できない技術は多い」

 「そうだった」

 「しかし、アメリカもケチだよな」

 「空母を日本に売らずに、インドや南アフリカに売りやがって」

 「売ってくれ。とも言い難いがね」

 「たぶん、日本より先にインド、南アフリカに輸出する方が外交戦略上の利益があると考えたんだろう」

 「改装とメンテナンスは、日本で引き受けられそうだから悪くないだろうよ」

 「だがアメリカは、インド洋の基盤つくりに。ソコトラ島を丸ごと買い取る勢いだ」

 「人口10000人に10万ドルずつ渡して、10億ドルで済むという発想は、お金持ちの証拠だよ」

 「10万ドル欲しさにソコトラ島に引っ越したくなるね」

 「折りを見てアメリカ領に編入か・・・」

 「イギリスも戦略拠点をアメリカに売り渡すのは弱っている証拠かな」

 「弱るだろうな」

 「アフリカ大陸を黒人に取られるか。自ら独立させるか。共産革命か」

 「植民地維持は、ナシか?」

 「フランスの状況を見れば、イギリスが同じ轍を踏むとは思えない」

 「せいぜい時間稼ぎか、自ら独立させるだろうな」

 「南アフリカは内政で収拾が付くまで大人しくしないと」

 「差別から社会不安が増大して、共産ゲリラをおびき寄せてしまう」

 「内政に目を瞑って、一気にアフリカ大陸を、という黒人もいる」

 「アフリカ大陸の実態を知らないからだ」

 「日本人も、アフリカが一枚岩でない方が良いと考える勢力もある」

 「南アフリカ公国の身の丈が大きくなるかは、黒人の行政能力次第だろう」

 「こちらが人でなし扱いされるような策を弄する必要はない」

 「普通に支援しても見込みがあるかどうか・・・・」

  

  

 09/24

 米軍の黒いジェット機(U2型機)が宇瑠島(ウルルン)飛行場に不時着。

 滑走路の脇

 C130輸送機が横に並び、アメリカの整備士がU2偵察機を修復していた。

 遠巻きに日本兵が警備している。

 「・・・いやあ、カッコいいねぇ」

 「実に羨ましい」

 「これって、貸しになるんだよな」

 「まさか、口だけの礼じゃ 済まないだろう」

 「日本を偵察していたみたいだし」

 「ふっ 市民権があれば、それなりの距離で、いくらでも写真が撮れるのに・・・・・」

 「日本も、まともな偵察機が欲しいよ」

 「そうそう、雷燕やプロペラの月影に偵察を代行させるなんて邪道だよ」

 「相場は、どのくらいかな」

 「・・・・拾い主は、10分の1だよな」

 「じゃ エンジンを・・・」

 「あはは・・・そりゃ無理だって」

  

  

 09/30

 ソ連首相フルシチョフが中国を訪問。

 チベット反乱軍と中国軍のチベット侵攻を支持。

 中ソ共同声明。

 “蒙昧無知な宗教勢力が既得権益を保持するため”

 “我々の同志、純朴なる農民、労働者を搾取していることは明白である”

 “農民と労働者は、団結し、結束して、立ち上がり、最後まで戦う”

 “これは、決して、国家的侵略ではなく”

 “全世界の同志、大多数の農民と労働者の自由のためである・・・・”

  

  

 10/20

 中国軍 VS チベット軍+印パ義勇軍がラサに至る山道で交戦。

 互いに使っている武器はソ連製だった。

 もっとも宗教連合軍側は日本製工作機械で作ったもので性能が良く。

 命中率に比例する。

 問題は、戦場が平均標高4000mのチベット。

 霧なのかといえば標高からすると雲だったり。

 空気が薄く、それなりに起伏があるが見晴らしは良い、

 突撃銃より38式小銃の方が重宝がられて引っ張り出されたり。

 しかし、それでは、不味いだろう。で、

 シモノフM1936(SVS)が日本の工作機械で生産。

 チベットに送られていく、

 宗教連合義勇軍は国家を背景にしていないスタンスが維持され、

 中ソ不和も誘えたりする。

 しかし、環境が環境で、どちらも大戦力を動かせない、

 さらに酸素ボンベが必要で、

 これをなんとか間に合わせで準備できるのは日本だけだった。

  

 戦線から離れた場所に数人の男たちがいた。

 コンロで火を炊く、

 気圧が低いため圧力鍋風の飯ごうが使われる。 

 標高が高い為、チキンラーメンは、少しばかり芯が残っていた。

 それでも現地の米より食べやすかった。

 作られると器に入れられ、食しながら戦場を観戦する。

 銃声と喧騒が周囲に木霊し。

 迫撃砲の発射と爆発の音が透き通って響く、

 「こんな美しい自然の中で、殺し合うなんて・・・」

 「まったく・・・」 東洋人

 『『『おまえが言うな!!』』』 白人

 「しかし、少数民族の人権が認められていないのは問題だな」

 「ウィグルは、どうなのかね」

 「ウィグルへの武器弾薬の供給は細々とです」

 「イスラム教徒が反政府運動を起こしていますが漢民族の数は圧倒的に多いですから」

 「そして、チベットより標高が低いので漢民族の戦力は、それほど目減りしない」

 「苦戦するはずです」

 「確かに。この息苦しさで戦闘は辛いがチベット軍は有利な条件だ」

 「軍の練度が上がれば武器弾薬の供給だけで戦えそうだな」

 「ええ、インド・パキスタンも高地出身者を送っているようですが環境的に辛いですね」

 ずー・・・・ずる・・・ずる・・・

 「・・・忌々しいが自由主義陣営は共産勢力の拡大」

 ・・・ずー・・・ずる・・・ずー・・・

 「共産ゲリラに有効な手段を持ち合わせていない」

 ・・・ずー・・・ずる・・・ずー・・・

 「日本がヒンズー・イスラム・チベット宗教連合を構築し、共産圏側に反撃しているのは評価するよ」

 ・・・ずー・・・・ずる・・・ずー・・・

 『・・・・こいつら相変わらず日本を黒幕にして、欲求不満をぶつけやがって・・・』 日本人

 ・・・ずる・・・ずー・・・・ずる・・・

 「だが、諸刃の剣でもある」

 「中東政策では反ユダヤでイスラム圏が結束している」

 ・・・ずる・・・ずー・・・・ずる・・・

 「アルジェリアへもイスラム義勇兵が流れ込んでいる」

 ずー・・・・ずる・・・ずー・・・

 「義勇兵〜 とんでもない。あれは、殺戮。殺人集団だ」 フランス人

 『『『『どっちが?・・・』』』』

 ずー・・・・ずる・・・ずる・・・

 「特にアフリカ大陸、中央部は南アフリカ公国側ゲリラ、イスラム過激派、共産ゲリラが台頭し利権を脅かしている」

 ずる・・・ずる・・・ずー・・・・

 「有色人種諸国連合の結束は、どういうつもりだ」

 「チキンラーメンで誤魔化せると思わないことだ」

 ずる・・・ずー・・・・ずる・・・ はぁ〜

 「誤解されているようですが多くの場合。日本の外交は緊急避難ですよ」

 「「「「・・・・・」」」」

 「資源を持っていない。加工貿易でしか生きていけない国が侵略や謀略などと、とんでもない」

 「しかし、現に日本は、我々の権益を脅かしている」

 「い、いや、黒人には、黒人の意見があり」

 「黄色人は、黄色人の意見があると思いますが。それに彼ら先住民の土地です」

 「彼らは国家運営などできんよ」

 「我々に任せるのが一番良いのだ」

 「先住民にとってもだ・・・」

 「いい加減、日本人も学んでも良さそうなものだ」

 「」

 「」

 戦場は、神々しい自然のためか、息苦しさのせいか、

 どちらも及び腰、戦線は動きにくかった。

    

    

 ドイツ系、アフリカ系黒人がコンビを組んで漫才。

 日本語も上手いのか、観客を沸かせる。

 ドイツ系の漫才は、ビールを少し飲んで始めるのがコツらしい。

 無骨でまじめなドイツ系の印象が変わってしまうのか、それだけで楽しい。

 この時期、日本に馴染んだドイツ系、アフリカ系、インド系、

 パキスタン系、東南アジア系の社会進出が進む。

 日本人の職場を奪いかねない状況だが人口に占める比率は1パーセント程度で、それほど高くない。

 しかし、その3倍は祖国か、別の国に住んでいる。

 市民権をもっと出すべきだという者も少なくなく、

 市民権をこれ以上出すのは危険だという者も少なくない、

 「留学・労働許可だけなら良いのでは?」

 「いや、それも不味い」

 など、いろんな考えが出てくる。

 大多数は慎重にという感じで、日本人に刺激を与える点で効果があり、

 文化的な多様性が作られやすくなり、

 逆説的に日本古来の伝統復活したり、

 リニューアルされたり・・・・・

  

  

 そして、有色人種諸国。

 日本人町があるところでは日本風がブームになっていく。

 欧米諸国に追いついて戦争までする日本に憧れと思い込みは強く、学ぶことに躊躇しない。

 そして、日本人町も最初は消費する側だった、

 しかし、いつの間にか、生産する側となり、

 外から買い物客が押し寄せ、潤い始める。

 しかし、日本を嫌う人間もいたりする。

 ケープタウン

 理髪店

 日本人の店主と黒人の客。

 「日本人は、外国人に冷たいね」

 「東京は、冷たく苦しかった」

 「だから僕は、アフリカに戻ってきたよ」

 「日本人も田舎から東京に行く者は多いです」

 「・・・・・」

 「でも、ほとんどは、上手くいかなくて地方に戻ったりしますよ」

 「外国人にだけ冷たいわけじゃないですよ」

 「自分の国に戻ってきて思うのは不便で平和じゃないと思うことかな」

 「・・・・」

 「国が大きくなっても豊かになっていない」

 「共産ゲリラが入り込んでくるんじゃ 大きくしない方が良かった・・・・」

 「共産ゲリラの本部は、ソビエトらしいですから・・・」

 「モスクワを吹き飛ばしてやる」

 「あははは、黒人は目立つので、あまり行かないほうが良いと思いますよ。寒いですし」

 「・・・寒いのは、いやだな。日本は、寒かった」

 「それに夏は、ジトジトして気持ちが悪かったよ」

 「湿気が多いですから」

 「地震は怖かったかな。戻ってきた理由の半分は、あれだね」

 「確かに怖いですね」

 「ほとんどの日本人は逃げられませんけど」

 「よく、あれだけ、地震、津波、台風が来るのに日本は発展しているのだろう」

 「山が多くて、小さく狭いのに・・・・・」

 「自然に鍛えられて何度も作り直して、常に働かないと生きていけないからでしょう」

 「日本人町は居心地がいいね」

 「ありがとうございます」

 「その言葉もね」

  

  

 12/09 アイゼンハワー大統領がインドを訪問。

 国家間共同声明だけでなく。

 キリスト・ヒンズー・イスラム・チベット・仏教。

 宗教連合共同宣言がなされる。

 “共産主義は、宗教が持つ崇高な精神を脅かし、人々のアイデンティティを喪失させている”

 “人類を低次元な動物として扱う共産主義は、人類の敵であり悪魔の思想。誘惑である”

 “我々 崇高なる精神を有する国家群は共に手を取って崇高な精神世界を守っていく・・・”

 

 

  

 男の夢

 おバカな熟年・壮年。

 夢を追う航空科・技術系の学生。

 面白がる子供が集まり、

 ボロ倉庫で、なにやら戦闘機を改装している。

 退職金を使われた女たちが呆れたように見ている。

 男たちは気にした風でもない。

 あちらこちらから寄付金が送り込まれてくるのか、それなりにやっている。

 学生の彼女もほったらかし、

 大戦末期、ゼロ戦の後継機として開発されていた艦上戦闘機。烈風。

 試作機まで漕ぎ着けた。

 アメリカ製の治具・部品・燃料で性能を向上させた誉を載せたゼロ戦6型と疾風が活躍し、

 烈風の出番は遅らされ、

 より強力なエンテカナード戦闘機 “雷風” 登場で、お蔵入り。

 その後、ジェットプロップエンジンを烈風に装備、

 命脈を保とうとしたところで、設計段階でジェットプロップエンジン装備の雷風2型に負け。

 雷風4型で、とどめを刺される。

 さらにジェットエンジンを装備した雷風3型、雷風5型が日の目を見るに至り、

 艦載機としての道も閉ざされる。

 翼面積を増やし、性能を低下させてもプロペラ機よりマシだった。

 そして、さらに進化を遂げた雷燕が現れると、もはや、捨て去られる身。

 しかし、思い入れの強い有志が集まっての自己満足が行われる。

 そして、最後の花道・・・

 “むかし、世話して、やっただろう” とか言いながら、

 雷風4型から不明不調という名目でジェットプロップエンジンを貰い、

 最新の部品と機材で作られた烈風は見る者を震るわせる。

烈風 原型機 ジェットプロップ装備型

備考 改装項目

エンジン (hp) 2200

3000

 

全長×全幅×全高 (m) 10.98×14.00×4.29 11.20×14.00×4.36

主翼折り畳み

翼面積 (u) 31.30 31.30

層流翼

自重 (kg) 3266 4000

 

最大重量 (kg) 4720 5400

 

最高速度 (km/h) 670 780

 

航続力 (km) 1800 1800  
武装 20mm×4 20mm×4

マウザー

  60kg×2  

 

     

プロペラ

      電装品
     

 

  ※烈風は、史実より、少しばかり性能が向上しています。

  

 大空を飛ぶ、新生した烈風は、生まれ変わったような運動性能を発揮。

 格闘性能向きの軌跡を描きながら大空を旋回し機動する。

 大馬力が大型の機体を限界にまで引っ張り、

 格闘性能を発揮しながらも計算どおりの高速。

 というより、馬力からして高速機型にするとプロペラ自体が空気抵抗で空回りしてしまう。

 Ta152より。

 ホーカー シー・フュアリより。

 ノースアメリカン P−51マスタングより。

 ググラマン F8Fベアキャットより強く。

 それでも総合力で、雷風4型に負け。

 ジェット戦闘機には完全に負ける。

 それでも哀愁が漂うのか、見る者を和ませ。

 欲望を満たした熟年・壮年・学生は、それぞれに感慨深げに空を見上げ。

 子供たちは、はしゃぐ。

 ぼんやり、見ている女たちも、やっと終わった。と、一息。

  

  

駄文同盟.com

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 月夜裏 野々香です。

 黒人世界で唯一、近代化しつつありました南アフリカ公国です。

 日本に倣って植民地への根回し工作していたようです、

 しかし、勢いがつき過ぎて予定より早く植民地が武装蜂起で独立、

 南アフリカ公国への連邦加盟で肥大化。

 南アフリカ公国の近代化は鈍化します。

 連合される側は独立勢力が十分に育つ前に南アフリカ公国と連合を望み、

 実質、併合に近い形で連邦制へと移行します、

 南アフリカ公国は、突然、身の丈が大きくなり、

 日本連邦は、動揺し、

 イギリスとフランスは怒る。

 ポルトガルは泣きが入って、

 アメリカと西ドイツは訝しげに日和見だった。

 そしてソビエトは、機会を窺う。

   

 とはいえ、日本は市民権のおかげか、

 有力者の御子息と縁戚関係が進んでいるのか。

 爵位の大盤振る舞いか。

 日本・南アフリカ公国との関係は、さらに強化されていく模様です。

  ※スワジランド、レントは、部族意識が強く連邦枠の独立国です。

    小さいのに王国だったりです。

   

南アフリカ公国連合 面積(ku) パーセント
南アフリカ公国 1219090

黒人76パーセント

(ズールー、コーサ、ペディ、ソト、ツワナ、トンガ、スワジ、ンデベレ、ベンダ)

日系人4パーセント

ドイツ系3パーセント

アメリカ黒人6パーセント

南米系黒人2パーセント

カラード (アフリカ人とアフリカーナーの混血) 9パーセント インド人

ナミビア公国 824269

黒人 86パーセント

  オバンボ50パーセント

  カバンゴ9パーセント

  ヘレロ、ダマラ、ナマ、コイ、サン、ツワナ)

日系人4.3パーセント

ドイツ系 2パーセント

混血 7.4パーセント

ボツワナ公国 581730

ツワナ75パーセント

カランガ、バサルワ、ガラガディ 4パーセント

その他 21%

ジンバブエ公国 390759

ショナ71パーセント

ンデベレ16パーセント

その他13パーセント

ザンビア公国 752614

アフリカ人 (70 以上の部族) 98.7パーセント

ヨーロッパ人 1.1パーセント

その他 0.2パーセント

  3768462

 

   

 

スワジランド王国 17363

スワジ 95パーセント

その他のアフリカ人 2パーセント

ヨーロッパ人 3パーセント

レント王国 30355

バソト 79パーセント

ングニ 20パーセント

サン、グリクワ、その他1パーセント

  3816180

 

 イギリスによる区分けが、そのまま使われて独立しました。

 黒人といえども一枚岩でなく、紛争が行われたりするので、

 天皇家から爵位を貰って、名目上の地位が確立されていきます。

 いずれ、行政が行き届きやすい部族、民族、言語を単位とした区画へ移行する予定で、

 王国、公国、侯国、伯爵領が増えていくことになります。

 381万6180kuという黒人大国が誕生してしまいました。

 因みに日本連邦の420万0213kuより小さく、

 インドの316万5596kuより大きいです、

 勢いは強いようです。

 近代化と行政が馴染むまで “待った” が、かかれば良いのですが、

 植民地側の黒人独立勢力は、勢いがついて浮き足立っているようです。

  

 

 インド・パキスタン義勇軍と中国軍が衝突。

 おかげで、史実で不和になるはずの中ソ関係が保たれました。

 とはいえ、印パ関係も蜜月といった感じになるので、

 東西の総合バランスで微妙です。

    

 

 有色人種諸国が日本を核に結束しようとしています。

 日本連邦は、出雲州と秋津州を人質を取られて、どんより気味。

 それでも経済的な利権が強化されているのか、

 経済界に引き摺られ、有色人種諸国側へと追いやられつつです。

   

 この時期、ヒロシマ、ナガサキ、オワフの被爆地と

 第5福竜丸(東南アジア留学生含む)の被爆で非核団体は、史実より強くなっています。

 予算の関係で核武装で通常戦力の手抜きしたい西側陣営は、不利な状況です。

   

 国際情勢は、複雑になってしまいました。

 アメリカ・西欧(西ドイツ) VS ソ連・東欧(東ドイツ)

 南ベトナム(アメリカ) VS 北ベトナム(日本・ソ連) VS 中国

 海南(遼東)国(アメリカ) VS 中国

 韓国 (欧米諸国・南アフリカ公国・印パ連合・東南アジア諸国) VS 朝鮮(ソ連・中国)

 チベット内戦 (インド・パキスタン・チベット宗教連合) VS (中国・ソ連)

 アフリカ大陸 (南アフリカ公国連合 VS 共産ゲリラ VS 植民地総督府 VS イスラム過激派)

 中東 イスラエル(アメリカ) VS イスラム圏(ソ連)

 詳細は、さらに込み入ってますが冷戦です。

   

   

 南アフリカ公国は、自国の海軍工廠が実力不足なので、

 秋津・朱雀(ケルゲレン)の海軍工廠。

 インドは、オーバーホールを銀河島(ディエゴガルシア)か、昭南の海軍工廠を使って。

 インド洋では、有色人種諸国が勢力を伸ばしそうです。

  

   

 

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