第78話 1978年 『日本の生きる道』
01/
フォルクスワーゲン社が、「かぶと虫」の生産を打ち切り。
秋田自動車工業が権利を買い取り、軽量・省エネ型「かぶと虫」を生産。
03/
米韓合同演習「チーム・スピリット78」が開始される。
04/
サンシャイン60が完成する。
戦後直後、秋田のドイツ人租界地は、戦災から逃れるドイツ人の受け皿となっていた。
戦前・戦中・戦後にかけ、
ドイツからのUボート、
あるいは、水上艦船で日本に供給された工業製品と技術は日本に根付き、
日本の復興と再建は、恐るべき早さで成し遂げられた。
無論、ドイツの人材、技術、機械ばかりではなかったとしても、
日独融合型工業技術は、綿々と戦後も引き継がれ、
焼け野原と湿地の戦後直後であるのにもかかわらず新規開発を行い、
工業力だけでなく、いくつかの分野で想像力を発揮していた。
米ソ冷戦構造の険悪な国際情勢下、
誤解と錯誤の紙一重によって、先の大戦講和がなされたことから
一つボタンを掛け違えば、工業立国の芽生えさえなく、
国際社会の中で孤立していた可能性も否定できない、
壁に向かって鉛筆を投げたら、倒れないまま、ピタリと立った、
というべき希な現象であり、
気宇な情勢から戦後再建を綱渡りした日本といえた。
日本連邦は、余裕で戦後を乗り切ったわけでもなく、
そういった経緯から秋田のドイツ租界地は、その後も利権が延命されていた。
ドイツ人はドイツと日本との文化的な差異を理解すると、
秋田租界地の外に職場と住居を広げ、
日本の高度成長にかかわりながら工業、食料で社会に進出し、
戦後、移民が絶たなかったことから人口は増え、
いまでは、人口70万人に達していた。
言語と文化摩擦はあるものの、
日本人同士の離婚率と比べ、3パーセント多い程度で、
ドイツ人同士の離婚率とあまり変わらない、
日独の縁組は、日本最多の国際縁組となり珍しい事でなくなっていた。
国際結婚で、およそ、オーソドックスな決まりごとは守られ、
結婚すれば、異国籍のままでも持続的な居住権が認められ、
子供は出生主義で、日本国籍と両親の国籍を成人まで二重国籍が認められる、
その後、一つの国籍となる。
しかし、法人(企業)相続の関係で日独二国間で縺れ
クッション的な役割で日本市民権の発券となり、
その後、市民権を世界の枠組みに広げた結果、国際市場な有価証券となってしまう、
そして、国家予算でいう “印紙収入” の覧に息をのむような数字が記載される、
そういった日独関係にあるにもかかわらず、
日本とドイツの政府間レベルは、疎遠で距離があり、
事務レベルな関係にとどまっていた。
日本とドイツは、国際社会で警戒されやすい関係といえた。
戦前戦中は、トップダウン式で日独軍事同盟。
戦後の日独政府は空々しく、
日独縁戚を中心とした民間の草の根交流から絆が積み上げられていた。
ドイツでJIS系メインフレームが増えたのも、そういった関係の存続を望んでのことであり、
2バイト方式は、ハードルが高かったものの、
多言語に強いことから、非英語圏で選択されやすかった。
自国言語のROMユニットを差し込めば、母国語でプログラムができる。
高額ながら英語を知らなくてもプログラムを組めるのなら人材育成で有利。
利益の大きい企業からJIS系コンピューターを使い始める。
しかし、一番大きな要因は、価格低下と性能の向上が進んだこと。
そして、英語圏への反発があった。
フランスが右に並ぶと、イタリア、スペインもJIS規格メインフレームが売れ、
JIS規格コンピューターがニカワの如く、非英語圏を繋ぎ始めていた。
「・・・アメリカが、CADでコンピュータを設計をしてるよ」
「有効射程に追いついたと思ったら、また引き離されそうだな」
「分かっている。ジーメンスニクスドルフ社も、オリベッティ社もJIS規格に合わせつつある」
「今のところ価格面、性能面ともIBM系が有利だが・・・」
「ハードとソフトの細切れを連結させたJIS規格と」
「ハードとプログラム・ソフトを階層で分けたIBM規格」
「どちらにもメリット・デメリットがある」
「しかし、戦えると思っているよ」
「我田引水で英語を主軸にしてしまった彼らの傲慢さが敗因になるだろうな」
「問題は、汎用性で不利だが・・・」
「それは、汎用性の考え方だね」
「我々のメインフレームは、ハードとソフトが一体だから」
「小さな修正と調整ならハードディスクのパラメーター・データーを変えればいい」
「不良があれば交換も難しくない」
「しかし、小まめなプログラム変更と性能向上」
「違う目的の仕事は、ユニットを変えるしかなさそうだな」
「IBMは、プログラムソフトを入れ替える」
「プログラムソフトという目に見えない付加価値をどうみるかだな」
「少なくとも汎用性で負けても、再インストールの誤作動という心配は、少ないだろう」
「そして、肝心のOS、アプリケーションもハードディスク内で運用することだろうな」
「JIS規格は、それぞれ、機能ごとにユニットで分けている」
「それにユニット方式なら、新しいユニットを買っても、古いユニットを売ることもできる」
「IBM系は、プログラムが使い捨てで、それができない」
「縦割りが良いか、横割りが良いか。まだ、これからでしょう」
「性能、価格。負けた方の打撃は、大きいです。共生できるのなら良いのですが」
「アップルコンピュータも面白かったな」
「あれも一つの世界を構築するはずだよ」
「じゃ 三つに割れますかね」
「どうだろうな。どちらにしろ、国防費にかまけていられないよ」
「アメリカが、そうしてくれるのなら、むしろ嬉しいがね」
「ソ連の軍拡。がんばってもらいたいですね」
「まったくだ。ソ連がロシア人を酷使して、軍拡。アメリカもそれに付き合って財源を軍事費に」
「その間に日本と欧州が電子計算機で追いつく」
「筋書きとしては、良いのですがね」
05/
中国がベトナムの華僑追放問題に対して批判を表明。ベトナムも反論する。
北極海
米ソは、欧州、カシミール、極東に衛星国や緩衝地帯を挟み、睨み合う。
御馴染のメルカトル図法で見たときのイメージといえた。
しかし、球体の表面積が精確な地表で、
その見方をすれば、米ソは、カナダを頭越しに挟み、北極海をまたいでいた。
そこは、大陸間弾道ミサイル(ICBM)が最短距離で行き交う空域であり、
潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)も、戦略爆撃機も、北極海で対峙している。
日本海軍も、扶桑州が北極海に面しているため、相応の戦力を展開させていた。
この氷の海域で重要なのは、砕氷艦。
そして、原子力潜水艦・・・
日本海軍、
砕氷艦はあっても原子力潜水艦はない。
それでも、陸地からSOSUS網、通信・充電用ケーブルを引っ張り、
海底補充基地(元潜水艦)を敷設し、領域内の活動をしていた。
海上でさえ、通信管制を強いられる日本海軍艦艇で、最も孤立しておらず、
自由に内地と連絡をとれるのは、海底ケーブルと接続中の潜水艦だった。
陸地近くの大陸棚でしかSOSUS網を形成できない。
SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)以降、
潜水艦戦は、通商敗戦の概念から切り離される。
洋上で、のんびり船団攻撃したり、
浮上して一服というイメージを持っていたら過去の遺物であり、
労害というほかない。
互いの原子力弾道ミサイル潜水艦を領海内に潜ませ、
戦端を前後して互いの攻撃原子力潜水艦を敵の領海に突撃させ、
SLBM発射前に原子力弾道ミサイル潜水艦を撃沈する。
攻守自在に使える攻撃型原子力潜水艦こそ有用なのであって、
内海防衛にしか使えない通常潜水艦は、敵領海の原子力弾道ミサイル潜水艦に手を出せず、
片手落ちにされてしまう。
日本海軍はSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)以降の古い潜水艦戦略を踏襲している。
かと思えば、SOSUS網と一緒に
海底発射弾道ミサイル(Bottom of the sea discharge ballistic missile)、
通称BSLBMが配置されていたり・・・
冷戦時代は、北極海に軍艦を配備している事実が重要だった。
北極海に領土が面しているのは、日本(扶桑)、アメリカ(カナダ)、ソ連、
カナダ、デンマーク(グリーンランド)、ノルウェー、アイスランドの6ヵ国しかなく、
実質、日米ソが神経を尖らせていた。
一般に領海は12海里(約22.2km)以内と、
条件的にプラスされる接続水域12海里(約22.2km)だけで、
広大な排他的経済水域200海里(約370.km)と公海に比べると皮一枚といえた。
日本の海底発射弾道ミサイル(BSLBM)は、開発が遅く、
国土防衛は重要という国権と、
家の近くに核ミサイルがあるのは嫌という民権の妥協の末のことであり、
旧潜水艦を改造した発射筒は、移動式で、
やまひめ型潜水艦に守られ、島礁領海や本土沿いを回遊させていた。
当然、北極海にも・・・
制海権は、領海と公海に関わりなく、武力行使できる実質的な制海権であり、
守る守れないは国力と海軍力の差でもある。
排他的経済水域 (漁業・鉱物資源・石油ガス資源) も制海権と深くかかわっていた。
海図
扶桑(北東シベリア)のコリマ川を挟んで日ソ国境線が存在し、
赤線で引っ張られた領海線が北に向かって伸びている。
そして、領海線に内側に沿って、日本のSOSUS網もクモの巣状に広がろうとしていた。
日本の潜水艦は、海峡と海底発射弾道ミサイル(BSLBM)を守るために存在していた。
通常型潜水艦は、臭いが染み付きやすかった。
“あかえそ” “おきえそ” が艦外カメラで操艦、
通信・補充基地のケーブルに連結される。
基地とドッキングした状態のときもあればケーブルで繋がれ、待機もある。
送電中なら原子力潜水艦と同様、水も、空気も好きなだけ作れ、空調完備だった。
SOSUS網を介し、本土、僚艦の潜水艦と自由に通信もできた。
「・・・艦長、たまには、潜水艦でも通らないですかね」
「領海内を通過されると、対応しなければならんな」
原子力潜水艦は、大型で水圧を多く受け、
通常潜水艦は小型で水圧も弱く、耐久性で有利といえた。
しかし、原子力潜水艦の優位性は高く、
米ソ超大国だけでなく、イギリス、フランスも原子力潜水艦を建造していた。
日本が通常潜水艦なのは、財政的な理由だけでなく。
SOSUS網の内側であれば、通常潜水艦で対応できるシステムを構築しているからだった。
海底の地形も平坦ではなく、山あり、谷ありであり、
SOSUS網の敷設も簡単ではない、
代わりに海図さえしっかりしていれば隠れる場所に困らず。
通常型潜水艦は、静粛性で勝るためホームグランドであれば有利ともいえる。
「・・・反応です」
SOSUS網に潜水艦が引っ掛かる。
日本の経済水域内に入ろうとしていた。
領海ではないのだから航行するのは自由なのだが・・・
海底発射弾道ミサイル(BSLBM)に近付いてるため、緊張感が増していく、
「・・・天候が良いので対潜哨戒機を出すそうです」
SOSUS網の情報は陸海空統合司令部に直結していた。
「・・・追跡するか、こっちの方が近いな」
通信機のスイッチを入れる。
「・・・木梨艦長 “おきえそ” は、バックアップを頼む」
「了解です。田辺艦長」
「艦長、スクリュー音だと・・・・ヴィクター級原子力潜水艦のようです・・・・2隻です」
「正面に回って、ピンを打ってやるか」
20ノット弱の通常潜水艦が、
30ノット以上の原子力潜水艦を追跡できるわけがない。
しかし、監視していることを伝え、早々に引き揚げるように圧力をかける。
SOSUS網を使い、ピンガーを打つ事もできる。
もっとも、戦争でもなければ敷設されているSOSUS網の場所を教えるわけにもいかず。
こういう場合は、潜水艦で追い返すか、
対潜哨戒機や巡洋艦を近づけさせて、ばれている事を伝える。
潜水艦が、もっとも嫌うのは、位置がばれることであり、
位置がばれると、ほとんどの場合、逃げる。
というわけで、潜水艦同士の追いかけっこが始まる。
海中には、海底の地形だけでなく、
混合層、水温躍層、深海等温層。
シャドウゾーン、アフタヌーンエフェクトなど、
ソナーの反応が違う海中の層があって森羅万象。
自艦の性能と複雑に変化する自然を利用する。
戦闘になれば、デコイ(囮)、マスカー(気泡)、ポリマー(境界層制御剤)を使ったり。
相手潜水艦の直後についたり。(スクリューのバッフルでソナーが、聞こえず死角)
原子力潜水艦の速度なら急回頭(ナックル)の水流で魚雷を逸らせるなど操艦戦術が要求される。
そして、北極海といえば、厄介な代物があった。
氷山
北極海では、氷山に紛れるという戦術も可能になった。
ソビエトは、原子力潜水艦と通常潜水艦を攻守で使い分け、数で勝負していた。
日本は、通常潜水艦で、SOSUS網、静粛性、ソナー、デコイ、非磁性化など、
小賢しい装備類に予算をかけたのと対比しやすく、
どちらも限られた予算で国情と戦略に合わせて振り分けたのだから、どちらが正解ともいえない。
ソビエトは、通商破壊とアメリカ本土攻撃を優先しただけであり、
日本は、大戦中の経験則の延長で通商航路帯防衛を優先し、
その後、海底発射弾道ミサイル(BSLBM)防衛も兼ねる海軍へと移行してしまう。
潜水艦は、本来、攻撃性の強い艦種だったものの、
ソナー技術の向上とホーミング魚雷がモノになったことから航路帯・BSLBMの防衛に転用され、
おかげで、ソビエト潜水艦が数に任せて強行突破しない限り、
日本のSOSUS網、潜水艦、哨戒機部隊、巡洋艦戦隊を出し抜く事ができなくなっていた。
それでも懲りずにやってくる。
これは、互いに相手のウィークポイントを探り、
練達を目的とする、一種のゲームともいえた。
侵入する側は、相手の対潜能力を確認し、
そして、侵入経路の選定を検証するため、
守る側は、隙がないことを相手に伝える義務があり、
ワザと隙を作って危険な進路を教え、
イザという時は、壊滅させてしまう方法もある。
とはいえ、経済水域内に放射能をばら撒かれるのも癪に障り、
海山や海谷など正確な海図を作らせると戦場になったとき、相手が有利になってしまう。
というわけで、相手を出し抜こうとする潜水艦と。
いつでも撃沈できる優位な位置に付こうとする潜水艦の駆け引きが始まる。
“やまひめ”型潜水艦
水中戦強化型の龍号型 (伊号改)。
接収したドイツのUボート(]]T型)。
捕獲したアメリカ潜水艦(ガトー型)。
戦後、日本は、これらの優れた点を融合して “やまひめ” 型潜水艦を開発し、
建造と量産を続けていた。
通常型潜水艦としては秀作で、
日本は原子力潜水艦の開発・建造費をケチってSOSUS網とソナー・蓄電池など、
電子装備を向上させていた。
「毎回、毎回、懲りない連中だ・・・」
「原子力が駄目でも、スターリングエンジンが欲しいものだ」
「研究だけは、しているようですが熱膨張・熱収縮で気体漏れするようです」
「そんなところだろうな」
「最新のものは、換気・空気浄化・照明・空調がせいぜいで、動力まで回せないとか」
「それでもいいよ」
「ワルター機関の過酸化水素、一酸化炭素、二酸化炭素の漏洩に比べれば、マシだ」
「ワルター機関は、結局、機関室を密閉して、遠隔操作できませんでしたからね」
「・・か、艦長、ヴィクター級の反応が一つ消えました」
「シャドウゾーンに入ったか、停止した模様です」
「減速ギヤや冷却水循環ポンプの音は?」
「いえ」
SOSUS網から切り離されると、途端に情報量が低下する。
例え、いま、核戦争が始まったとしても、無線を傍受できる深度に上がるか。
海底のSOSUS網に接続しなければ分からない。
「・・・1隻を隠して、1隻を囮か・・・・シャドウゾーンに入ったと考えるべきか・・・」
「・・・・マスカー(気泡)か、ポリマー(境界層制御剤)の類ですかね」
一時的に音を聞こえなくするような研究は、どこの国でも考えられていた。
「日本海軍の潜水艦を相手に・・・小癪な・・・」
「どうしたものでしょうか?」
「知っていても、知らない振りをするか、知らなくても、知っている振りをするか・・・・」
「戦争中と違って、面倒ですね」
「戦争は、わかりやすいよ。やるか、やられるかだ」
「エンジン停止。60秒後、取舵20」
「どうするんですか?」
艦長が、予想進行方向と、こちらの潜水艦の動きを海図に描いていく。
慣性で進んでいた潜水艦が徐々に速度を落としながら海流に乗って移動し始める。
「・・・・この辺りは、庭だよ。艦舷に海流を当てて移動する」
「省エネですね」
「原子力潜水艦の艦長は、通常潜水艦の苦労を理解しにくいよ」
日本の潜水艦が静かにソ連潜水艦に向かって、接近していく。
「今の速度は?」
「・・・1ノットで海流に流されています」
1.852km/h。歩くよりも遅い、大した速度ではなかった。
こちらの位置を知られていた場合、有効な戦法であり、
知られていなければ、無駄な動きでもある。
それでも無音で電力も使わずに移動できるのなら使う。
互いの相対速度を予測しながら・・・・・・・・
「・・・艦長・・・冷却水循環ポンプの音です」
・・・・時間を計っていく。
「・・・ピンガー打て!。急速潜航」
コン!!!!
という轟音が、すぐに反射されて戻ってくる。
魚雷戦ならありえない距離だが、これで少しは懲りるだろうか。
ソ連潜水艦は、数十メートル先からピンガーを打たれたことになる。
耳を済ませていたソナー士は、たまったものじゃないだろう。
そして、こっちの位置もばれるのだが、
この辺り一帯に音響が広がるので、大騒ぎになる。
「ソ連潜水艦が速度を上げました・・・回頭しつつ、引き揚げていきます」
「やれやれ」
「・・・この海域を離れていくようです」
「・・艦長・・・新たに2隻反応がありました・・・・・距離1200mと距離1300m」
「タイプは?」
「・・・氷山の影。反応の大きさから、たぶん、アメリカのスタージョン級原子力潜水艦のようです」
「・・・・・」
「・・・速度を上げました。この海域から、離れていくようです」
「アメリカの原子力潜水艦は、見つかりにくいということかな」
「そのようです」
さすがというべきか。単純に距離と考えるべきか。
SOSUS網の記録を見るしかなかった。
06/
日本初の波力発電船「海明」が公開される。
某所で非公式会議
黄色人同士がテーブルを挟んで座っていた。
「・・・・日本は、アメリカから揚陸艦2隻を購入し、我が韓国を占領するつもりニカ?」
「4000人弱の日本軍将兵で韓国軍70万と戦って韓国を占領できると、お考えで?」
「・・・半島南岸の日本軍と合同するつもりだ」
「海外州を除くと、日本陸軍は、26万弱。韓国軍は70万。どっちが強いでしょうか?」
「・・・・・・・・」
日本軍は、兵力で負けても、システマチックに戦え、
総合力で前時代的な韓国軍を圧倒している。
韓国軍は、財政上の理由で兵士に猛訓練を課し、
超人的なマンパワーで、1対1以上の戦闘力を発揮するしかない、
日本軍は、その気になれば、鎧袖一触、
幹線道路を遮断して孤立させて各個撃破。
シミュレーションでは、半島の一画を占領することもできた。
しかし、兵器も、武器も、弾薬は高額で財政的な負担も大きく、
日本の国土を守るためならともかく、
韓国兵士を殺傷するために武器弾薬を使いたくない、
頼まれても半島に攻め上がるのは、お断り・・・
むろん、韓国は、そういった事情を認めない。
「・・・・・・」 憮然
「それに韓国は、在韓アメリカ軍将兵4万がいるじゃありませんか」
「海南国もアメリカ軍将兵4万がいて、手が出ませんよ」
「・・・・・・・」
実のところ、韓国軍は怖くない、
しかし、在韓アメリカ軍、在海アメリカ軍は怖い。
心配なのは、韓半島で時折起こる反米、反欧、反蛮(有色人種)暴動だった。
日本は、やまぶき型を東南アジア諸国に売却しており、
有事の際、これらの東南アジア諸国艦隊が韓国に向かってくる。
韓国を搾取している有色人種諸国の住人が攻撃された場合、
日本は、人道支援で補給を行なうことになっていた。
実のところ、そういう状況も避けたいのだが、
韓国側は、人質に取っているかのような素振りを見え隠れさせる。
『どこまで腐っているんだろうか・・・』
「・・・ということで、日本が韓国に攻めあがるということはありませんよ」
「双方の誤解を埋めるため、日韓国交回復が必要だと分かるはずニダ」
『国交を回復すると、反日も増えそうだな。国交回復しなければ反日もない』
「韓国との交易は、東南アジア諸国、欧州、アメリカの代理店を仲介して行なわれている」
「彼らの権益を脅かすことになるので、すぐというわけには・・・・」
「・・・じ、冗談ではないニダ」
「これ以上、我が国と我が民族の自尊心を貶めよというニカ?」
「あんな蛮人どもの風下に立つわけにはいかないニダ」
「??」
「我が国民は、断じて蛮人どもに劣るような民族ではないニダ」
「あ・・ああ・・・誤解があるようですが・・・」
「日本の国外であれ、国内であれ、日本人にも、有色人種の上司もいます」
「取引先にも有色人種は多いですし」
「どちらかというと、日本人も有色人種の仲間ですし・・・」
「・・・・・・」 憮然
社会を家族の延長として見やすい民族、
1才年が違うとオッパ(兄)と呼ばせたりする。
美しいと思えたりするのだが国内用の自己満足で、
国、人種、民族が違うと、都合のいいように解釈してしまう。
韓国人が日本人と有色人種を先祖の墓に土下座させ、敬拝させることを望んだとしても、
韓国人が日本人や有色人種の墓に土下座して敬拝することはない。
多くの国は他人を他人として扱い、仕事だけの繋がりもありうる。
日本人も、そういった人間関係と儒教的な要素を重視する向きがあった。
「・・・我々は、世界一優秀な民族ニダ」
「金がないだけで使う側に回れば世界で一番うまく使えるニダ」
「お金を作るのが苦手なだけニダ」
「優秀であるのに虐げられているだけニダ」
「しかるに・・・・・」
『局長、お金を作れないのに、お金をうまく使えるのは、浪費なのでは?』
『両班は高貴だから、お金を作るといった下賎なことをしてはならないのだ』
『な、なるほど・・・それで上手くいくのですか』
『儒教を諳んじ、それを教えることで民衆に敬われ、お金が入ってくることになっている』
『教師ですか?』
『そう。韓国の教師は子供を人質にとり、生かすも殺すも自由だ』
『生徒の親からたくさん貰える。韓国人は教師になりたがる』
「・・・・と、いったわけで、我が民族のあまりの優秀さに周辺国がやっかみ」
「妬むあまり我が国は、蛮人の上司が多いニダ」
「珍しくありませんよ。我が国にも外国人の上司はいる」
「我が韓国民族は、野蛮な異民族に抑圧されてるニダ」
「韓国の経済成長は、戦後からこれまでにかけて不況にもならず回復傾向にあるようです」
「全て外国人の持ち物ニダ」
「世界一優秀な韓民族が半島社会の底辺にいるニダ」
「そうでしょうか? 韓国の生産と所得は年々上がっているようですが」
「それは、外国人の消費ニダ」
「キムチの消費量も同じ比率で伸びていますが? ・・・酒も・・・タバコも・・・・」
「・・・・・・・・・・」
刹那的に使っているようだ。
「と、とにかく、日本の軍事拡大は、アジア太平洋諸国のバランスを狂わせてしまうニダ」
「F4ファントムと強襲揚陸艦は、侵略を前提としたもので認めるわけには行かないニダ」
「いや、強襲揚陸艦は、自国の島礁防衛や国際的な救援を目的としたもので・・・侵略などと・・・」
「仮に韓国が北朝鮮から侵攻されたとしても、使用しないと思いますよ」
「・・・・・・」 憮然
「」
「」
07/
ソロモン諸島独立。
ボンで第4回主要先進国首脳会議が開催。
アメリカは、ソビエト反体制派裁判の報復でタス通信向けのコンピュータを輸出不許可とする。
人を轢き殺した車が去っていく、
世界共通なのだが誰も見ていないと確認すると、人は轢き逃げしやすい、
しかし、国が変わると常識も変わる、
インド
轢き殺した相手がダリットなら、人が見ていようと見ていまいと無罪、
轢き殺した相手が上層階層だと自分のみならず、身内まで生かすも殺すも相手次第、
情状酌量抜きの死刑もあることから命懸け、
どちらであれ、自分より貧しい服を着ているかで判断する、
法が適用されるのは同じ階層の人間だけ、
カーストが強過ぎて、法は、まともなに機能していない、
そして、事件を目撃した少年が正義感で轢かれた人を助けようとしたり、
犯人を追いかけたり、警察に通報したり、面倒を背負い込むこともない、
道路の脇で、無機物と化したダリットの死体が横たわる。
インドに住んでいると死体慣れし、不感症になっていく、
インドが、おかしいのだろうか。
多数決ならインド人は、日本人より多い。
「・・・ルル。この男を使うのか」
「・・・ああ・・・・」
ルルが封筒をダリットの死体に隠す。
いくつかの工作のうちのひとつ。ただの撹乱だった。
こういった撹乱は、同時並行で、幾つもやっており、
幾つ仕掛けたか忘れるほどだ。
そして、村の中。
K大佐の巧妙な罠もあった。
親を殺し、ルルとヤマトが殺したと子供に刷り込んでいく。
そうすれば、ダリットの子供であっても、ルルやヤマトを憎み・・・・・・
情報が漏洩しやすくなる。
スラム街は小屋が入り組んで集まり、潜みやすかった。
「・・・あそこだ!!」 子供
「「げっ!」」
「「「まて、ニダ!!」」」
×ね×ね機械旅団の装甲車がスラム街を破壊しながら追いかける、
ルルとヤマトは必死に逃げ回り・・・
「こら!! お前ら もう許さんニダ!」
「○○藩王を襲って、俺のせいにしたニダ!!」
「そっちこそ オランダ企業の倉庫を襲って、俺たちのせいにしたな。ずるいぞ!!」
「うるさいニダ。お前たちのせいで出費が増えたニダ。補償するニダ!!」
「「いやだねぇ〜」」
「大人しく捕まって俺を出世させるニダ!」
「「人望が足りねえよ」」
「み、身の潔白を証明するニダ!!」
「「嘘つき!」」
「ヤマト! 逃げるとは、卑怯ニダ」
「日本人なら清々堂々と戦って玉砕するニダ!!」
「「K大佐の・・・・」」
「!?」
「「ば〜か〜!! ば〜か〜!!! ば〜か〜!!!!」」
「lhふswがぅすぃAGBV.;wgUJZDI;.BVHI bv UJい!!!!」
インド
ダリット殲滅本部 ×ね×ね機械旅団
K大佐は・・・
「・・・この偽札は、ルルとヤマトの反乱軍が作ったものニダ」
「」
「ス、スラム街を破壊したのは、ルルとヤマトの装甲車で・・・・」
「」
「私のせいにしているだけニダ・・・・私は潔白ニダ!!」
「」
「・・・いや、だから、違うニダ」
「あの卑劣で汚いゴロツキどもがバラモン(司祭)とクシャトリア(王・貴族)を仲たがいさせ」
「そして、ビアイシャ(平民)とスードラ(奴隷)を結束させようとしているニダ」
「全部、やつらの悪巧みと陰謀ニダ」
「」
「いや、だから、やつらは、反体制派ニダ。インド社会を根底から・・・」
「いや・・・・違うニダ〜」 < T ・ T >
インドカースト制を守ろうとする正義のヒーローK大佐の一日が過ぎていく。
08/
郵便貯金のオンライン化が開始される。
アニメ映画「さらば宇宙戦艦ヤマト」。
北京、日米中友好条約が調印。
運輸相がリニアモーターカー計画を国鉄方式と
日航方式の2方式で進める方針を決定する。
イランで激しいデモが続き、アムゼガル内閣が総辞職。
09/
イランで王政打倒のデモが過激になり軍が発砲。内閣が戒厳令布告。
イランのシャリフエマミ首相が下院で新政府の政策大綱を発表。
戒厳令布告についての事後承認を求める。
しかし、一部議員が戒厳令を批判して退場。
イラン北東部でマグニチュード7.2の地震が起る。死者1万8320人。
日米独代表団が北京入り、
各国代表とも中国を用心していた。
「・・・中国の兵法書は読んだかね」
「ええ、読みました」
「たぶん、接待攻勢をしてくるはずだ」
「食べ物に・・・酒に・・・・女に・・・最初は、小さな貸しをだんだん大きくしていく」
「わかっていますよ」
「私たちは、兄弟だとか言いながら・・・弱みを握ってくるんですよね」
「そのあと、我々の猜疑心を利用して分裂させ」
「疑心暗鬼にさせながら、撹乱、そして、仲間同士で戦わせるんだ」
「そうでしょうね。よくある手ですよ」
「まったく。アメリカでも中国マフィアには手を焼いている」
「人情を巧みに利用しますから」
「本国に、こいつは、駄目だ、外交できないとか、無能とか、脅しをかけたり」
「だいたい。国家の上層部同士で結託して、庶民生活を踏みにじろうなどという」
「あこぎな常識を国際情勢に広げてはいかんよ」
「まったく」
「国で抜いてきたし、美味い物も食ってきた」
「金を受け取らなければ負けない」
「よ〜し。がんばろうぜ」
「「「「おお〜!!!」」」」
おぉおおおおおお!!
よりどりみどり
おぉおおおおおお!!!!
よりどりみどり
中国6000年の奥義炸裂。
雑技〜!!!
おぉおおおおおお!!!!!!!!!!!!!
おぉおおおおおお!!!!!!!!!!!!!
よりどりみどり・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・酒池肉林・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日米独中の協力事業。
鉄鉱石鉱山開発から圧延工程に致る一環した製鉄事業。
80億マルク長期信用貸付が調印。
日本の政府専用機の最初の仕事は、満載されたお土産運びだったそうな・・・・・
そして、新日鐵が、上海宝山製鉄所建設で中国と議定書を調印。
某所
「・・・・中国が嫌いなの?」
「嫌いなわけじゃないさ。商品も売れるし。安い商品も買える」
「中国には、たくさんの資源が眠っているの」
「それが企業と労働者を助けて、消費者は安い製品を買えるって言ってたわ」
「でも、いずれは安い商品が流れ込んできて弱い企業が潰れて」
「犯罪者とか入国してきたら困るじゃないか!」
「希少金属。タングステンがあると優秀な工作機械をたくさん作れる」
「製品の品質、精度を上げることができるの」
「日本も、そうなの?」
「そうよ」
「だから、中国のほうが、良いんだ! 中国があるから弱者切捨てなんだ!」
「中国に行ったこともないくせに」
「だって、中国は、怖いって、みんなが言うんだ」
「わかろうとしたの? 中国の素晴らしさを」
「わかろうとした」
「どうして、わかろうとしないの」
「わかろうとしたんだよ!!」
「・・・・・・」
「だけど、だけど、日本で失業者が増えるじゃないか!!」
「日本も品物が行き渡り始めて、物が売れなくなってきているの」
「だから、このままだと、失業者が増えるのは同じなの」
「だけど・・・・」
「程度の低い製品なら負けても」
「莫大な利益を設備投資に回せば、もっと、技術を付加価値の高い物にできるの」
「だ、だけど・・・・・・」
「生活も楽になるの」
「中国大陸の資源と消費は、それだけの力を日本に与えてくれるの」
「・・・・・・」
10/
韓国在野勢力とキリスト教関係者ら300人が
朴正煕大統領の退陣と民主的憲法制定を求める国民宣言を発表。
ローマ教皇ヨハネ・パウロ1世の死去、
コンクラーベ(教皇選挙)
ポーランド出身カロル・ボイティワ枢機卿が選出されヨハネ・パウロ2世と称する。
中国副首相のトウ小平が来日する。
イランの反政府騒動が再燃する。
円高が進み、1ドルが175円50銭を記録する。
11/
アメリカ政府が緊急ドル防衛策を発表する。
西側と東側は、忌々しく思いながらも、
南北ベトナムを一国二体制の見本として注目する。
南北ベトナム連邦条約調印。
壁際の日米ソ中の要人たち。
「なんで、この国だけ温度差が違うんだ」
「妥協の結果ある」
「ベトナム人同士も戦うって雰囲気じゃないし」
「まっとうな民族なら外国人の策謀にハマり、同じ民族同士で殺し合うような手に乗らないさ」
「ベトナムは、元々、食料の自給率が高い上に資源もそれなり」
「日本との取引で北は豊かになっているから、戦意なんてないよ」
個人所得を尊重する資本主義と、
個人所得より平等を優先する共産主義。
もっとも、北ベトナムも賃金格差の小さい日本を共産主義の範疇で可能な限り模倣しており、
南ベトナムもアメリカの傀儡でありながら、日本型資本主義に影響されていた。
矛盾する体制を折半案を出そうとするが、適当なアイデアがないのか。
政治外交軍事の中心をダナンに置き。
州線を境に二つの州法で内政をやってしまう。
元々、部族社会が強く、国家意識も小さいせい。
どちらの所得も、それほど変わらない。
競争を良しとしない者、能力の低い者は、北ベトナムに向かいやすく、
競争し富を求める者、能力の高い者は、南ベトナムに行きやすい、
南の競争社会で負けた者は、福祉が整って職がある北で再起を図り、
資本金が溜まると、南ベトナムに向かっていく、
この体制が本当に機能するのか、
既に機能していたから連邦になったとも言える。
12/
イランのアシュラの祭日、全国で2000万人がパーレビ国王の退位を要求するデモが起こる。
テヘラン
大規模な反国王デモ。市街戦が起こり原油の生産が中止。
イラン国王が国外退去を表明する。
6000t級やまぶき型巡洋艦 |
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日本海・東シナ海 | 北太平洋・北極海 | 南太平洋・南シナ海 | 地中海・インド・太平洋 | 年度 | |||||
第一次 | やまぶき | あかしや | あじさい | あすなろ | さざんか | しもつけ | ねむのき | ろうばい | 56年度艦 |
第二次 | しゃくなげ | さるすべり | ゆきやなぎ | はなみずき | はなずおう | うめもどき | こむらさき | かくれみの | 60年度艦 |
第三次 | ゆきざさ | ゆずりは | えにしだ | くちなし | くましで | みずなら | もくせい | もくれん | 64年度艦 |
第四次 | えのきぐさ | からすむぎ | からすうり | くまやなぎ | ひめうつぎ | もみじがさ | つくしはぎ | すずめうり | 68年度艦 |
第五次 | あかまつ | つめくさ | つゆくさ | かまつか | あかしで | しらかし | しらすげ | とだしば | 72年度艦 |
第六次 | やぶつばき | やまざくら | さねかづら | しろよめな | つるまさき | とねあざみ | とぼしがら | かすまぐさ | 74年度艦 |
第七次 | さわしば | せんぶり | やまうり | あわぶき | かさすげ | おにすげ | あおみず | あおすげ | 76年度艦 |
第八次 | むくげ | やつで | のぶき | みずき | みつば | よもぎ | さつき | すすき | 78年度艦 |
2500トン級 やまひめ型 潜水艦 |
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第一次 | やまひめ | おおひめ | たかさご | おにひげ | こしなが | このしろ | むぎつく | ひらまさ | |
第二次 | しいら | ひめじ | あしろ | やつめ | めじな | やまめ | あまご | いさき | |
第三次 | くさやむろ | おあかむろ | あかひめじ | よめひめじ | くろさぎ | わかさぎ | ひいらぎ | かわはぎ | |
第四次 | あかむつ | くろむつ | ばらむつ | やせむつ | かわむつ | ぬまむつ | たかはや | しらはや | |
第五次 | あかえそ | おきえそ | しまそい | くろそい | おいかわ | まつかわ | あかいさき | しまいさき | |
第六次 | あおはた | あかはた | あざはた | きじはた | るりはた | にじはた | あかはぜ | さびはぜ | |
第七次 | やりぬめり | ほろぬめり | せとぬめり | そこぬめり | やいとはた | おおめはた | いやごはた | ほうきはた | |
第八次 | ゆめかさご | みのかさご | ふさかさご | しろかさご | ぎんあなご | くろあなご | しろあなご | おきあなご |
クジュウクリ型強襲揚陸艦 (タラワ)
強襲揚陸艦 さがみ 1977年10月就役 (サイパン)
強襲揚陸艦 かしま 1978年9月就役 (ベロー・ウッド)
ワスプ型強襲揚陸艦 イオージマ
だいたい、同じトン数で、似ています。これしかないので、勘弁です。
78年度艦が就役。
日本の海軍大綱は日本海軍から戦前戦中艦が消え、
戦後艦艇によって固められると概ね完了してしまう。
訓練維持費・装備更新費用・諸経費価格は、毎年膨れ上がり、
頭を抱えながら経費が切り詰められ、
次世代型巡洋艦、次世代型潜水艦の研究開発と建造準備がなされる。
ここで問題となったのは、黒字減らしでアメリカから押し付けられた “さがみ” “かしま” だろうか。
空母を押し付けられたわけではないのだから、予算上は、国債発行で凌いでいる。
これも、日本人がアメ車を買わないから?
日本が建設機械と工作機械を購入しなくなり、逆に輸出し始めたから?
アメリカの生産者は、ムッ!と来るのだろう。
このままでは、別荘の暖房をつけたまま年を越せなくなる。
当然、貿易摩擦も大きくなる。
アメリカが巨大な帝国でも需要に応じて生産し、
供給されたものを消費する循環で経済が支えられている。
国内で売れない分は、国外で買ってもらうしかなかった。
「もっとアメリカ製を買ってやれよ」
「そうそう」
総論で賛成でも、
日本産業や消費者は気が進まない。
「おまえ、買えよ」
ニーズが合わない。
「これ、嫌・・・」
各論で反対だった。
政府が国債で買わされるのだから、結局は、国民の負債となり、
そのツケも子孫に・・・・・
『孝行息子で良かったよ』
『海外に行ったり。ニートになったり。しないでくれよ』
『がんばってね。○○ちゃん♪』
親不孝ならぬ子不幸というのは、あるのだろうか。
とはいえ、日本海軍。
“さがみ” “かしま”の就役。
「「「「おぉおおお〜!」」」」
ぱち! ぱち! ぱち! ぱち!
「宙に浮いてる・・・」 感動
「いゃぁあ〜ん ハリアーさま〜♪」 ウルウル
ほとんど、嗜好品状態。
「子供たちよ。甲斐性のない父を許してくれ。これも国防のため・・・」
「お前たちの苦労は、無駄にしないからな・・・」 うっとり〜
そして、“さがみ”と“かしま”は、維持費をケチるためなのか、
緊急展開部隊の巡回旗艦として配備される。
実のところ、アメリカ海軍以外で、日本海軍に勝てそうな海軍は存在しない。
かろうじて、大西洋側のソ連海軍くらい、
良識のある人間は、過分な戦力ではないのか。というが、
あれこれ、日本海軍の脆弱性をあげつらい
“このくらいは、いるんだ”
ということになって、落ち着く。
比較すると相手も似たような脆弱性だったりするのだが強いことは良いこと。で収まる。
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月夜裏 野々香です。
この年、円のドル相場が1ドル=237円90銭の新高値をつけ、
10月31日は、175円50銭を記録。
K大佐とルル&ヤマトが使っている兵法の36計を幾つか抜粋し、
安直な単語で、並べてしまいました。
いくつか、重複しているような。
あまり整理されていないような、です。
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大嘘をつく。 孤立した遊兵、弱いやつをやる。
内輪もめさせる。 偽情報で撹乱させて弱らせてから攻撃。
火事場泥棒のごとく。 陽動作戦は当たり前。
虚虚実実。 迂回して背後をつく。
内紛があるところは、放置する。 平和とか言いながら、戦争準備。
敵の弱将を強敵だといって出世させて、強将を貶める。
隙・油断している時を突く。 本陣を確認するため、騒ぎを起こす。
屍でも役に立てよ。 自軍に有利なところへ引きずり出せ。
逃げ道をつくって、背後から襲う。 囮を使う、負けた振り。
目的達成のため標的を落とす。目的が達せられないのなら、標的は、無意味。
元から絶つ。 内乱の誘発。 引き際を見極める。
禍根を断つ。 遠交近攻、
外交戦略で、よく使われます。
弱者同盟の分断。 浸透 愚行の振り。
背水の陣。 意表をつく。 面従背反。
快楽で堕落させる。 敵の諜報を利用。 肉を切って骨を絶つ。
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これらを旧日本陸海軍も知っていたら・・・・・・
と、思ってしまいます。
実を言うと、知っていて、諳んじていたりします。
では、なぜ戦うことになったのか。
そして、負けたのか。
兵法を使わなかったからです。
政治、外交、軍事、全般で応用できたはずですが、つまり、それ以上のものがあった。
一番使ったのが兵法とは全然関係のない、
五族協和。王道楽土。艦隊決戦。英霊。鬼畜米英。八紘一宇。
日本民族を鼓舞できて、萌えるのでしょうか。
それが乗りやすいからといって、自分で自分の首を絞めては駄目です。
さらにセクト主義。
陸海軍を磨り潰しても国を守るべきが、
「鉄がないから旧式艦を解体しようよ」 「いやだ。俺の職場」
「イギリス軍捕虜がアメリカ軍捕虜をリンチして・・・・・カキ・・カキ・・」
「そんな、卑劣なことは、しなくてもいい」
「ソビエト諜報部がアメリカ太平洋艦隊の動きと、ドイツ東部戦線の動きの交換を・・・・」
「ドイツが誤解するから下らんことをするな」
「陸海軍の兵器を統合しようよ」
「死んでも嫌」
「ガナルカナルなんて、やめようよ」
「英霊がいるんだ」
「海上護衛戦は?」
「そんなものに貴重な駆逐艦が使えるか! 艦隊決戦」
「通商破壊は?」
「馬鹿を言うな、戦艦、空母を撃沈するんだ!」
陸海軍のために国を磨り潰されるなんて・・・・
「満州の国教をキリスト教と儒教にすれば・・・・」
「満州の国教は、恐れ多くも天照の神であ〜る 決定!!」
まして、満州を守るために日本を磨り潰すなんて・・・・・・・・
『ミッドウェー海戦のあと』では、これらを天皇の勅命書で粉砕してしまいました。
ベトナム連邦条約
資本主義と共産主義のハーモニーでしょうか。
むかし、資本・共産二体制融合のSF小説を書こうとして、体制破綻したやつです。
ベトナム連邦は、破綻しないで成功するでしょうか。
1978年です。
注目は、宇宙空母ギャラクティカでしょうか。
スターウォーズより好きなのですが、チャンバラに負けたのか・・・・
西遊記は、途中で・・・・面白かったのに・・・・・
ハーロックは、優しい海賊という感じで、落ち着いてしまいました。
宇宙(海上)保安庁でしょうか。
もっと海賊らしさが、あっても良いような。
日本のクモ男は、仮面・・ |
|
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スターウォーズより好き | |||
よろしくです。
第87話 1977年 『他が為に金がなる』 |
第88話 1978年 『日本の生きる道』 |
第89話 1979年 『小さな国の偉大な実験』 |