月夜裏 野々香 小説の部屋

After Midway

 

 

    

第90話 1980年 『偽善とエゴ』

 紛争を望む組織が存在した。

 紛争で莫大な利益が転がり込む勢力が存在した。

 彼らの利益は、同じ国民から吸い上げる予算配分と消費経済であり、

 海外に売却した製品の購入代金。

 そして、購入代金代わりの利権だった。

 その利権のごく一部が庶民に還元される。

 紛争の種は、紛争国に転がっており、

 彼らは、結託して紛争を起こしてコントロールしようと画策、

 武器という肥料を与え、憎しみという水を与える、

 成長させていけば生存圏と権力闘争から戦いが始まる。

 後は、漁夫の利を得ればいいだけだった。

 彼らは、偽善者であり、為政者で、それらしく振舞う。

 しかし、大多数は産業を維持しなければ家族を養えない者たちだった。

 需要と供給をコントロールすることで生活の糧にする。

 彼らを責めるとしても責任の所在。半分は紛争地にある。

 少なくとも、彼ら為政者・偽善者は、教唆、扇動が多く、

 巨大な軍事力で直接、侵略・略奪を行わず。

 合法的な取引で間接的に利益を上げようとしていた。

  

  

 01/

 ECがアフガニスタンへの食糧援助を一時停止。

 

 インドで総選挙。

 

 ソ連軍がアフガニスタンの首都カブールなど主要州都を制圧。

 

 アメリカがソ連のアフガニスタン軍事介入に対して報復措置を発表。

 

 チベットの宗教国家連合がソ連のアフガニスタン侵攻を非難。

 

 アメリカ国務長官ブラウンが中国訪問。中国が消極的にソ連のアフガニスタン侵攻を批判。

 

 インド総選挙が行われる(インディラ・ガンジーの国民会議派が勝利する)。

 

 アフガニスタン介入に関する国連緊急特別総会が開幕。

 

 本田技研工業が、アメリカのオハイオ州に、小型自動車の生産工場建設を発表。

 

 

 国連緊急特別総会

 全外国軍にアフガニスタンからの即時無条件撤退を求める決議案が可決される。

 

 インドの総選挙で国民会議派が圧勝した結果、インディラ・ガンジーが再び首相となる。

 

 アメリカがソ連のアフガニスタンへの侵攻に抗議し、モスクワオリンピックのボイコットを表明する。

 

 ソ連の反体制指導者サハロフ博士が夫人とともにゴーリキー市に流刑となる。

 

 カーター大統領、中東での対ソ防衛に対するカーター・ドクトリンを発表する。

 

 イタリア・スペイン両共産党書記長がソ連のアフガニスタン侵攻とサハロフ国内流刑を非難する。

 

 資源調査会が、「ゴミ発電」の推進を科学技術庁に建議する。

 

 

 02/

 アフガニスタン、ソ連軍進駐に反対する大規模なストが起こる。ゲリラと政府軍の戦闘が激化する。

 

 コロンビアで、ゲリラが大使館を占拠し、17ヵ国の大使ら44人が人質になる。

 

 中国共産党が、胡耀邦を総書記に選出し、劉少奇前国家主席の名誉を回復する。

 

 

 03/

 フランスのジスカールデスタン大統領がアラブ湾岸諸国を歴訪する(10日まで)。

  

  

 インド

 部屋の中を歩き回るルルの表情は険しい。

 ×ね×ね機械化旅団 K大佐の工作で追い詰められている。

 周りには、数人の仲間たちがいた。

 『・・・裏切りか・・・・怪しいといえば、怪しいが・・・・どうしたものか・・・・』

 “の”の字状態のヤマト

 「ルル・・・心が自由になるって、寂しいんだね」 ヤマト

 「おまえなぁ 引き摺っていると、コーネリアに捕まって、良いように締め上げられるぞ」

 「ふ そ、それも、良いかも・・・」

 「おまえ・・・マゾか?」

 「まさか」

 「逆に向こうを捕まえて、好きなようにすれば良いだろう」

 「ん・・・・よ〜し! やるぞぉ・・・」

 『・・・なんか、お前のほうがモジモジしそうだぞ。大丈夫か』

 メス蟷螂に立ち向かっていく、オス蟷螂のような気がしないでもない。

 互いに捕まえ合おうというのだから一種の相思相愛。

 単にどっちが主導権を取り合うため争っている。

 どっちが主導権を握っても、やることが同じだとしたら・・・

 カーストとダリットの戦いも主導権争いに近いのだから似ている。

 『それにしても・・・・』

 「・・・・うがぁ〜! なんだ、この偽札は! 首領に言っとけ! このヘタレが!」

 「小学生だって、こんなに綴りを間違えんぞ!」

 「ひぇええ! すみませんニダ、すみませんニダ」

 投げつけられるスーツケース。

 ・・・ぐはぁっ!!!

 「ケンチャナで偽札、つくるな!!」

 

  

 インド上層階 パーティー会場

 仮面舞踏会というものがある。

 西洋の座興なのだが英国にかぶれたインドでも行われる。

 各国外交官も参席して華やかで外交の場にもなっていた。

 インド情勢は、それどころではない、

 しかし、立場上、出なければならないときもあり、

 馴染んだパーティなのだが気分がすぐれず、

 コーネリアと腹心ダールトンは、仮面を付けて壁の花・・・

 「コーネリア様。今月のバラモンとクシャトリアの被害者です」

 「酷いな・・・」

 「5分の1は、あの蛇使いか。インド全体で5分の1ともなれば大変なものだ」

 「しかし、女子供をはずしているところを見ると我々より良心的のようだな」

 「アチュート(不可触賎民)は、人外ですから」

 「これだけの被害だ」

 「ダリット(壊された民)と呼んでやるべきだろう」

 「そうですな」

 「例の話し、進めた方が良いのかな」

 「ダリットのIT産業へ斡旋ですか」

 「確か、新しい職業ですからカーストによる職業制約はありません」

 「しかし、教育がされていません・・・・」

 IT業界も識字率しだい。

 それなりに教育が受けられるビアイシャ(平民)が多く、

 せいぜいスードラ(奴隷)だろうか。

 教育を受けられないダリットは論外だった。

 しかし、コンピュータ言語は、コボル型であれ、フォートラン型であれ。

 価格さえ、クリアできれば可能性があった。

 日本JIS規格コンピューターは、自国言語プログラムに置き換えられ、

 英語が不明な人間にも才能の幅を広げてしまう。

 「だが日本町の日本人は、ダリットも教育している」

 「むかしは、良かったですな。すべての者がカーストを支持しました」

 「最下層のスードラ(奴隷)でさえ、輪廻が怖くてカースト制に付いたというのに・・・・」

 「ダリットの反乱のせいだけではない」

 「バラモン、クシャトリアとも相互不信だ」

 「カースト側同士でも戦わされている」

 「やつらの策略は高度だ」

 「おそらく。ルルという男の策略だと思われています」

 「頭が痛いな・・・・」

 仮面をつけた男が一人、目の前に立っていた。

 「一曲、如何ですか? マドモワゼル」

 「・・・お相手しよう」

  

 曲が流れていた。

 「・・・・・・・・・・」

 「・・・・・・・・・・」

 「・・・・・・・・・・」

 「神出鬼没だな。ヤマト」

 「あれ? ばれるようなことは、しなかったのに」

 「威圧感のあるダールトンを意に介さず。私を誘うのだから相手は限られよう」

 「それに日本人の目は、ここで珍しいのだよ」

 「・・・・・」

 「・・・まさか私と、踊るために忍び込んできたのではあるまい」 コーネリア

 「もちろん、コーネリア。君と踊るために忍び込んだに決まってるよ」

 「では、この曲が終わったら、お前の人生も、終わり。ということになるな」

 「それは残念。プレゼントを用意してきたのに・・・」

 「どんな、プレゼントだ?」

 「王侯貴族は、パーティのたびに隙ができる」

 「・・・ヤマト・・・外国人も多いのだぞ。わかっているのか」

 「ダンスは良いね。コーネリアが緊張しているのがすぐに伝わる」

 「外国人を殺せば、お前たちの方が不利になるのだぞ」

 「・・・無事に帰れたら教えて上げるよ」

 「・・・・・」

 数分後、ダンスが終わると、ヤマトが、去っていく。  ( 。 ・ _ ・ 。 )ノ”

 「・・・・・・・・・・」

 そして、爆発音。

 屋根の給水タンクが破壊され、

 天井から水が落ち、パーティー会場は水び出しとなった。

 「・・・あの・・・・くそガキがぁ〜!!」

 びしょ濡れのコーネリアの怒号が走る。

 「・・・ダールトン。準備させているヘリを急行させ、あの男を付けさせろ!」

 「部隊のヘリはナパーム弾を満載させておけ、アジトごと。灰にしてやる」

  

 数十機のヘリがジュート畑の周りを周回していた。

 ヘリ CH47 チヌーク

 月影VTOLより安く、利便性の良い輸送ヘリだった。

 「コーネリア様、赤外線探知機に反応があります。どうやら、ここがアジトのようです」

 ジュート畑に数十人の人影が熱源として、モニターに映し出されていた。

 「全周囲からナパーム弾を落とせ。焼き払え!!」

 ヘリ部隊が次々とナパームを投下、爆炎がジュート畑を燃やしていく。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 モニターに映される人影が恐慌状態で逃げ惑う、

 そして、炎に追い詰められ、赤外線モニターが真っ白になっていく、

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 誰も生き残れないと推測が付いた。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 火が消えていくと、ジュート畑に描かれたインクの文字が浮かび上がる。

 「・・・コーネリア様に対して、なんてことを・・・・・・」 ダールトン

 

 

ラフィー・コーネリア 好きだ。

  

お前は、俺のものだ  ヤマト

 

 面白がるコーネリア。

 「・・・ふ・・・ヤマト・・・待ってろ。ペットにしてやる」

 ちょっとだけ頬が赤い。

  

 丘の向こう側

 ルルとヤマトは双眼鏡を眺める

 ジュート畑は燃やされ、

 数十体の元人間の黒炭が転がっていた。

 「ヤマト。K大佐の呼び出し情報に引っかかった裏切り者の数は、思ったより多いな」

 「ダリットの結束も金次第なんだな・・・」

 「それだけ貧しいということだ」

 「・・・K大佐はいないようだ。死んだのは代理人らしい」

 「でも、本当にナパーム弾を落とすなんて、酷いよ・・・コーネリア・・・」 (T・T)

 「あの残酷さは、性的虐待を受けたことがあるか。処女の証拠だよ」

 「性格からして多分、処女だ。良かったな、ヤマト」

 「むふっ♪」  ( ^ ー ^ )

 インクで描かれた文字とダリットの死体が焼け跡に残された。

  

  

  

 04/

 テヘランのアメリカ大使館占拠事件。

 人質の政府移管を拒否されたアメリカが、イランと国交を断絶。

 

 アメリカが駐イラン大使館人質救出作戦に失敗。

 

 

 05/

 イギリスでイラン大使館がゲリラに占拠される。

 

 フロリダ州で全員白人で構成された陪審員が

 黒人を殺害した白人の元警官4人に無罪の評決を下した。

 黒人4000人が抗議集会を開き、暴動となる。

 

 

 韓国全土に非常戒厳令が敷かれていた。

 金大中ら反体制派が大量逮捕され、

 朴大統領射殺の全載圭前KCIA部長ら5被告の死刑が確定し、

 光州市で武装した学生・市民が全市を制圧し(光州事件)。

 その後、韓国軍が光州市に突入して殺戮が行われた。

 私設軍によって囲まれた外国人ホテルから見物客が見下ろしていた。

 韓国で上層階層は、外国人ばかり、

 一部の特権階級(裏切り者・売国奴)の韓国人がようやく仲間に入れる場所だった。

 「・・・・激しいねぇ」

 「商売上がったりだよ」

 「君たちは、儲けそうなのか」

 「ボチボチニダ」

 数人の韓国人たちがいた。

 彼らを裏切り者・売国奴と呼ぶ韓国人が多い、

 しかし、韓国の半分を売ったとしても韓国人が資本を集め、

 民族資本を形成できるなら、民族国家再建の機会は訪れる。

 光州事件を利用した韓国人は利益を上げることができそうだった。

 一部が外国人に流れても大部分は、彼らの利益となり、

 韓国民族資本は、暴虐と葛藤と流血の色で毎年のように膨れ上がった。

 

 

 中国の華国鋒首相が初めて来日する。

  

  

 06/

 ソビエトがアメリカに対し

 核兵器を発射したとの情報がアメリカ戦略空軍指令部のコンピュータに流れた。

 誤報とわかるまでの3分間、対ソ核戦争の非常警戒態勢がとられる。

 

 ベネチア・サミットが開催。

  

 中部イタリアのボローニャから

 シチリアのパレルモに向かっていたイタリア国内航空会社「イタビア」の

 DC9が地中海上空で爆発して墜落し、乗客・乗員81人全員が死亡。

 1997年、NATO軍機が旅客機を誤射したことが明らかにされる。

 

 07/

 ソニーが8ミリビデオの試作機を発表する。

 

 宇宙開発委員会が、H1ロケットの開発計画を決定する。

 

 西アフリカのモーリタニア・イスラム共和国で、奴隷制度廃止が宣言される。

 

 ボリビアで軍事クーデターが起こる。

 

 

 第22回モスクワオリンピック開催。

 ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議して米国・日本などがボイコットで不参加し、

 白けた競技が続いていた。

 白人と黄色人が並んで座っている。

 「くっそぉ〜 資本主義のやつら、ソビエト人民に恥をかかせやがって」

 「アフガニスタン政権の要請に基づいての正式な進駐。治安維持なんですがね」

 「情報操作しやがって、汚いやつらだ」

 「宗教国家連合の方はインドが引き気味ですので時間的余裕があるようですが・・・・」

 「アメリカの反応が思ったより早かったか」

 「融和的なカーター大統領にしては意外だな」

 「大統領は人気職ですからね」

 「彼は、共産主義の危機感を煽るために利用されただけかと」

 「紛争は拡大せねばならん」

 「国外の資源を押さえ、ソビエトの資源を高く売らねばならんのだ」

 「中国も同意です」

 「共産主義の拡大と資源の高騰は一石二鳥なのですが西側諸国も利権拡大は同じですから」

 「うぬぬぬ・・・」

 「宗教なぞ信じぬが、あいつらがバビロンに巣食う獣だというのは信じるぞ」

 「さしずめ、こっちは反キリストですかね」

 「じゃ 宗教国家連合は偽預言者だな・・・・・」

 「・・・・・・・」

 「・・・・・・・」

 「ベトナム連邦では、お世話になりました」

 「中国も日米と国交を回復して、アフガンで反対票を投じただろう」

 「中国は、独立国ですので、自由な国交を選択できる権利があるはずです」

 「それに、反対票ではなく、棄権でしたよ」

 「ベトナムの自由と共産の連邦制の影響は少なくない。共産圏でも動揺が広がっている」

 「特に西ドイツと東ドイツですか?」

 「いまのところ、軍事力で抑えているがドイツ民族全てを抑えられるわけではない」

 「血の代価で東西ドイツの統合は可能ですか?」

 「困ったことになった・・・」

 「ベトナム方式なら体制を変えることなく。自由主義と共産主義のメリットを利用し」

 「そして、デメリットの一部を相殺してしまう・・・・」

 「ソビエトもベトナム連邦を支援しておきながら・・・・・」

 「支援したのは東南アジア課だ」

 「それに北ベトナムは、ソビエト連邦の権益があったのだ」

 「我が中国も権益を優先しますよ」

 「日米との国交回復、ご理解していただけると思いますが?」

 「理解できないわけではないよ。面白くないだけだ」

 「アフガンは、どのような展開をお望みで?」

 「基本戦略は、共産主義の拡大に伴う紛争の拡大」

 「そのことによる海外資源の押さえと、資源の収益拡大だよ」

 「アフガンに関しては、西側諸国の反応を見るためでもある」

 「中国としては国交回復による利益で近代化を目指していますよ」

 「彼らは、一時的には収益を上げることになりますが利益を追求すれば必ず隙が生まれます」

 「付け込む隙があれば共同歩調を取っていただきたい」

 「東欧・中東での工作を支援して貰えるのだろうな」

 「もちろん。中国側も紛争拡大によって資源高騰が見込めますし」

 「中国の消費に頼って、近代化が進むはずです」

 「イラン・イラク戦争によって、ソ連の石油は、調子がいいがパキスタンの動きが気がかりだ」

 「こちらの諜報だと、パキスタンも自国の近代化のため、アフガニスタンを利用するようです」

 「パキスタンも、他国の紛争を利用できるだけの工業力がついたということか・・・・・」

 「自らの手を汚さずに利益を上げる。日本の真似でしょうな」

 「日本人め、忌々しい国だ」

 「あのキリスト像がクレムリンを指差していると思うだけで腹が立つ」

 「ですが極東ソビエトは、日本との交易で経済が活性化しているのでは?」

 「・・・ソビエト中央から切り離されても生きて行けるほどの収支らしい」

 「危険では?」

 「もう、手遅れだ。日本との国境を封鎖すれば餓死者多数で暴動が起こる」

 「忌々しいことばかりですな」

 「日本といい。ベトナム連邦といい。パキスタンといい。宗教国家連合といい・・・・」

 「南アフリカ公国連合もだ」

 「あそこの治安が安定しているから資源の高騰が進まないのだ」

 「ソビエトがアフガンで引っかからなければ・・・」

 「今頃、シベリアと欧州鉄道は、西側諸国のオリンピック観光客で満載だったでしょうに・・」

 「アフガニスタン政権が進駐を要請したのだ」

 「西側の罠だったかもしれませんね」

 「かもしれんな・・・・」

 

 

 08/

 イタリアのボローニャ中央駅。極右組織による爆弾テロが発生し、死者84人。

 

 ポーランドのグダニスクの造船労働者1万6000人がストに突入する。

 

 アメリカが、日本製小型トラックの関税を引き上げる。

 

 沖縄東方 ソ連原潜の火災。日本海軍が救援し、救出。

 

 韓国で崔圭夏大統領が辞任し。全斗煥(チョン・ドファン)が大統領に選出。

 韓国、旧憲法下の統一主体国民会議の選出で、全斗煥大統領の就任式が行われる。

 

 

 ベトナム連邦

 資本主義と共産主義の連邦制国家。

 世界的に注目を集めるベトナムに各国の政府関係者、マスコミが集まっていた。

 この国ほど、思想によって分断された状況を自国の有利に終息させた国は存在しない。

 隣のカンボジアは、親米ロン・ノル政権と、

 反政府勢力のポル・ポトが内戦で殺しあっている。

 ベトナムは、平和そのもの。

 自由資本主義 VS 共産主義という構図がベトナムになかった。

 州境は、平穏そのもので、世界の常識がベトナムだけ通用しない、

 「・・・・あのうぅ・・・どちらへ」 レポーター

 「南ベトナムで儲けようと思って・・・・」 北ベトナム人

 利己主義的な利益を求める者が南ベトナム州へ向かい。

 「・・・・あのうぅ・・・どちらへ」 レポーター

 「安定した職に就きたくて・・・・」

 国の公共投資に誘われ、低賃金でも必ず職がある北ベトナムに向かう者もいる。

 「あ、あのうぅ・・・」

 「「・・・・」」

 「全世界的な資本主義と共産主義の思想戦と対立について、どう思われますか?」 レポーター

 「「・・・くだらない」」

 「「「「「・・・・・・」」」」」

  

  

 09/

 

 トルコで無血軍事クーデターが起こり、ケナン・エヴェレン参謀総長が全権を掌握する。

 

 韓国軍法会議で、金大中に死刑判決が下る。

 

 日本と韓国が、大型トロール船の漁獲量を半減することで妥結する。

 

 イランでシーア派によるイスラム宗教革命(1979年)後、親米のパーレビー政権が倒れ、

 ホメイニー師がチベットから帰還して、法王制? へ移行していく、

 そして、イランの混乱を弱体化と認識した国があった。

 イラク空軍は、イラン空港10ヵ所を爆撃してしまう、

 石油輸出で重要なシャトル・アラブ川使用権を巡る国境紛争は、

 イラン・イラク戦争に発展する。

 

 もちろん、国境紛争だけでなく。

 アラブ・イスラム VS 非アラブ・イスラム

 スンニー派 VS シーア派

 アラブ VS ペルシャ(イラン)

 歴史的な民族・宗派・文化の軋轢も絡んでいる。

 先進諸国にとって石油は重要でも、イランとイラクは重要ではない、

 端的にいうと、どうなろうと知ったことではないのだが石油は欲しかった。

 当然、利権欲しさに加担したいのだが、どちらも石油が採れる。

  

 アラビア湾。

 アメリカ空母ミニッツ 艦橋

 「・・・衛星の情報どおりですかな」 背広の男

 「アフガニスタンといい。イラン・イラク戦争といい。追い風ですか?」 制服の男

 「設備投資して、ようやく、開発した兵器も多い。売れなくては困るよ」

 「むかし、オランダでチューリップの球根が大暴騰したそうです」

 「そして、熱が冷めて、正気に戻ると大暴落・・・」

 「経済のことは、私の方がプロだよ」

 「球根と兵器では、質がまったく違う。全て計算付くだよ」

 「計算付くですか・・・人質救出作戦の失敗も?」

 「まさか。リスクの大きな小細工はしないよ」  ( ̄ー ̄)

 「・・・運の良いことで・・・」

 「イランとイラクが我々の兵器で潰し合ってくれたら兵器が売れる」

 「両国が弱体化すれば、石油という利権も得やすい」

 「破壊と創造を支配するんですか? まるで神ですな」

 「いやぁ〜 神では、こういったスリルは、得られないよ」

 「戦争と平和を創造する。ともいうかな」

 『・・・悪魔・・・』

 「我々は、資源と資本を得るため、近代技術の一端を後進国に輸出している」

 「このままでは、日本のように手が付けられなくなってしまう」

 「しかし、同じ程度の国と国を争わせれば社会的な軋轢で自壊するだろう」

 「基本的には、自分の手を汚さずが、好ましい」

 「日本の干渉があるのでは?」

 「日本は物事を創造し起こすことより、起こった事に合わせるタイプが多い」

 「海外州は、我々に近いが、それでも保守的だ」

 「日本は我々の後について、少しばかりの利益で喜ぶだろう」

 「南アフリカ公国とパキスタンは、別の意見かも知れませんよ」

 「あいつらは、むかしの日本に近くて野心的だ」

 「それに輪をかけて、妙に知的な側面もある」

 「日系人との混血が、そうさせている報告を受けている」

 「第二の日本になるのでは?」

 「内政を固めることができれば、多分、そう、なるだろうな」

 「内政を固められなければ?」

 「混血優遇政策の公職と、日本の市民権の利権で成り立っている」

 「だが人間は利権だけでは動かない、感情が優先する事もある・・・」

 「それに紛争の種は残っているよ」

 「同じ民族でも、豊かになれば貧富の格差が広がり、拝金主義の裏切り者が出てくる」

 「アメリカ合衆国は、散々その手で付け込まれたがね」

 「日本の産業も世界有数の巨大産業になって貧富の格差が広がっている」

 「今後は、例え、日本人の中でも貧富の格差が大きくなるはず・・・」

 アメリカ海軍は、原子力機関を装備する大型艦が多く兵站線という点で優れていた。

 予算さえあればインド洋に展開することもたやすい。

 この時期、ソコトラ島の海軍基地は、規模が大きくなっていた。

 最も住む者は少なく、

 軍事基地の機能ばかりで負担が大きいといえた。

 そして、なぜか、日本の土建業者の家族が住んでいたりする。

 日本のように民間先行で経済基盤がある基地は負担も小さく、

 アメリカ機動部隊が気分よく停泊するのは日本の港だった。

  

  

 10/

 第13回国勢調査 日本人の人口は、1億3705万7485人。

 

 アルジェリア北西部

 マグニチュード7.5と6.4の直下型地震で、死者2590人。負傷者8252人。

 

 韓国、新憲法草案に対する国民投票で、新憲法が承認される。

 韓国で新憲法が公布され、第5共和国が始まる。

 

 アメリカ大統領選挙でレーガン(共和党)が、現職大統領カーター(民主党)を破って当選。

 パーティー会場

 白人・黄色人

 「・・・アフガニスタンで共産主義の脅威を高めて、タカ派の登場ですか?」

 「都合が良いようですな。作為的なものを感じますよ」

 「ふ だが計算外のことも起こる・・・・」

 「ベトナム連邦?」

 「付け入る隙はないのだろうか。呉越同舟で上手くやられると売り上げに響く」

 「ベトナム人は本気ですよ」

 「手は尽くしたのですが金を受け取る者はいませんでした」

 「全ベトナム国民が結束していたら手が出ないか」

 「それにバレた場合のリスクが大き過ぎますよ。お互い倒閣ものです」

 「それはまずいな」

 「せっかく作ったタカ派政府と国民の追い風もあるのに・・・」

 「ここで、足をすくわれたくない」

 「ベトナム連邦支持。アメリカでも増えているのでは?」

 「ふん! 偽善者どもは救世主扱いだよ。困ったことに、うじゃうじゃいる」

 「日本もホーおじさんとの縁で味方をする者が多いですし」

 「西ドイツと東ドイツも、ベトナム連邦で交渉を始めているようです」

 「んん・・・・」

 「お得意の方法は使わなかったので?」

 「駄目だ。教育が行き届きすぎた。殉教者を作れば取り返しがつかなくなる」

 「もっと早くやれば良かったんですよ」

 「雇ったやつが途中で止めたんだ。神のお告げがあったんだと」

 「あはは・・・」

 「チベットの風に当たって、変なやつが増えたよ」

 「最近、多いですな」

 「まったくだ、悪巧みが、こうも進まなくなるとは・・・・」

 「建前の時代ですよ」

 「くだらん」

 「アメリカが作ったのでは?」

 「民主主義は、偽善が絶対条件なのだ」

  

 

 11/

 ボイジャー1号が土星に最接近する。

 

 北京で、江青ら四人組の裁判が始まる。

 

 

 12/

 第1回日中閣僚会議が終了する。対中円借款に調印する。

 

 80年の日本の自動車生産台数が1000万台を突破。アメリカを抜き世界1となる。

 

 中国の人民日報が、論文で「毛首席は文化大革命で過ち」と初めて名指しで批判する。

 

 日本の粗鋼生産がアメリカを上回ったことが判明する。

 某所

 「やっぱり、中国市場で設備投資に弾みがついたようで・・・」

 「将来に不安がなければ、株投資も楽しいだろうな」

 

 

 イラン

 イランはシーア派が多く、

 パキスタンはスンニー派が多い、

 どちらも非アラブのイスラム教が共通だった。

 イランとイラクが戦ってる状況下で、

 パキスタンがイランに圧力をかけられる意味は大きかった。

 パキスタンは、チベットの宗教連合に影響力があり、

 西側諸国と連合で政治経済軍事も安定し、

 工業力はイスラム圏でも有数だった。

 そして、日本人はパキスタンを介して、イランに独自のパイプを構築していた。

 「・・・人質解放の件は?」

 「わかっていますよ。日本側に引き渡しましょう」

 「アメリカに恥をかかせられば気分が良いですからな」

 「それは助かります」

 「ところで、日本の防空システムですが迎撃の遅れは、マンパワーにあったと?」

 「はい、記録では、国境を越える前に敵機を探知してますし」

 「5分ほど余裕があったかと思います」

 「経ったの5分・・・」

 「通常、陸地で国境を接してる場合、2機から4機ほどですが」

 「交替でスクランブル要員を機上待機させておきます」

 「あとは、大型防空サイトと対空ミサイルの組み合わせも有効です」

 「そして、そのスクランブル機の組み合わせで、戦えると?」

 「イランは山がちですからね」

 「こちらから、出て行かなければ効果的ですよ」

 イランとイラクは日本の顧客だった。

 開戦後、雷燕2型を売るのは支障があったものの、

 顧客に助言することはできた。

 

 

 56年、雷燕1型 4500kg/6500kg 推力3600kg×1基。

 64年、雷燕2型 5000kg/8500kg 推力8200kg×1基。

 定められた推力を質量で振り分けることで機体の性質が決まってしまう。

 機体設計は、積載能力、空力特性、機動特性のほか、美観、

 デザインが良ければ多少高くても欲しくなるもので、

 日本製は積載量が少ない弱点があるものの、迎撃戦闘機として申し分なく、

 好かれ易い機体といえた。

 求められた仕様で可能な限り、最新技術を導入し、

 最高の設計で開発された戦闘機であったとしても推力以上の性能はありえない、

 雷燕2型は、基本設計から、日本の国防システムに依存していた。

 悪く言えば、井戸の中の蛙。

 しかし、その分、機能的に洗練され長生きした、ともいえる。

 絶え間ない改良(重量増加)。

 チタン比率の増加(軽量化)により数を揃えれば、まだ戦える機体でもある。

 現時点でもF16を追撃しながら急上昇することも可能で古さを感じさせなかった。

 とはいえ、電子索敵能力を含めた総合力でF16に負けていた。

 そして、これまで、第一線を維持してきた雷燕2型も

 米ソの新型戦闘機に対し徐々に見劣りしていく、

  

 日本の某工場

 工場から双発戦闘機が引き出されていた。

 80年 瑞風 9000kg/16000kg 推力8200kg×2基。

 日本の新型戦闘機は、そのスタイル、推力、質量比から、

 エンテ・カナード型フルクラムとも囁かれていた。

 チタンの比率とCCV機能、電子装備など総合すると瑞風が優れ、

 F16にも勝っていると推測されていた。

 「CCVがあるんだから、あまり拘らなくても」

 「先にエンジンと機体ありきだったんだよ。CCVは、後からの付けたし・・・」

 予算不足で新規エンジンの開発が進まず。

 推力不足を補うための双発戦闘機となってしまう。

 瑞風は、雷燕と同じ性質の機体だった。

 そうしなければ推力8200kg×2を重量で振り分けると、

 F16ファルコン(13154kg)、F18ホーネット(7330kg×2)と同じレベルになる可能性がある。

 アメリカが機上レーダー索敵と対空ミサイルの開発に進んだのに対し、

 日本は、索敵と誘導は、電子管制機、基地レーダーサイト、艦隊に頼り、

 機体はECM・ECCM、チャフ、フレアなど

 対ミサイル防御に重量が振り分けられていた。

 結果、レーダーの質量配分が少なく、索敵力は低く範囲も狭い、

 対空ミサイルを別の機体、基地、艦隊に任せ、

 無理やり有視界戦に持ち込むのは、雷燕2型と同じだった。

 この井戸の中の蛙的な性能が “日本に侵攻の意図無し” という、

 もちろん、電子管制機と一緒に飛ばせば性能的に釣り合いが取れ、

 ターボプロップエンジンの電子管制機 (幻凰)は、

 侵攻作戦で足並みが揃わなくなり、

 日本に侵略の意図はないという、アメリカへの意思表示でもある。

 防衛的か、攻撃的か。

 戦争する側(アメリカ)は、勝手に口実を付け、

 戦争を仕掛けるのだから主観的なものだったりする。

 それでも核ミサイルを保有し、

 なんら資源らしきものがない日本を侵略してもうまみがなく、

 日本が自らアメリカと覇を競い、波風を立てることはない、といえなくもない、

 アメリカの対日姿勢緩和にもつながっているので政治的な判断でもあった。

  

 日本の軍事力は、チグハグな側面を持っていた。

 しかし、飛鳥ガス油田を守ればエネルギー資源を確保でき、

 外交戦略上、戦前と違う戦略が可能で費用対効果で最善の国防と思われていた。

 「・・・・将来的にエンジンを強化型にできるのだろうか」

 「チタンとジルコニウムしだいですかね」

 「予算次第か・・・」

 「設備投資すれば技術的には何とかなりそうですがね」

 「とんでもない予算をかけているのに結果として跳ね返る質的向上が小さ過ぎる」

 「CADによる設計革命は進んでいますがね」

 「その構造を具現化するには、やはり、設備投資が必要かと」

 「そして、設備投資の金を作るため」

 「対中需要で産業に弾みをつけなければならない、ということか」

 「誰だって株を買う時、将来上がると思うから株を買いますからね」

 「買い替えばかりの市場で、将来、冷え込むと投資家が思ったり」

 「損をする状況で日本の産業株を買う奴は馬鹿ですよ」

 「中国需要も当て込みか・・・」

 「そういうことです」

 「どうも目減りしそうだな」

 「そりゃあ、適正価格というものがありますし、利己的なだけでは取引にはなりませんから」

 「資本主義は物が行き渡れば、設備投資した分が負担になっていく」

 「不況になれば巨大産業でさえ生産過剰で潰れる」

 「中国経済が一人前になったときはどうするのかな」

 「日本がやらなくても他の国がやりますよ」

 「上手くできるか別ですが、遠交近攻は外交戦略の基本ですから」

 「それはそうと、アメリカのステルス情報は、どうかね」

 「今入手した情報では、論文に沿った機体形状でのステルスのようです」

 「構造・素材のステルスは、これからというところでしょうか」

 「日本もステルスを導入したいが」

 「予算は?」

 「・・・まず予算ありきだからな」  (~ヘ~;)

 「そんなの当たり前でしょう」

 「暗中模索の開発費をケチられるなら言うことありませんがね」

 「失敗ネタでもかまいませんよ」

 「無駄なことしなくてすむし、成功の母でもありますし・・・」

 「上層官僚は現場の苦労なんてわからないから、外交取引で捨て値で渡したりしますから」

 「んん・・・お互い様だからね・・・」

 「たぶん、アメリカに貸しを作ることができそうだからな」

 「エンジンは何とかなりそうだがステルス技術は、厳しいだろう」

 「予算苦しそうですね」

 「アメリカにF4ファントムと強襲揚陸艦を買わされて」

 「あっちこっちで、シワ寄せが来ているんだよ」

 「とりあえず。アメリカのF15を購入しないで独自開発だと、この程度ですかね」

 「・・・どこか、民間でステルス技術を開発しないかな」

 「民間でステルス需要は、交通違反の常習者くらいですかね。無理でしょう」

 

 

 ※1957年 科学者ピョートル・ウフィムツェフの論文により。

        解析不能だった電波反射の計算が可能になる。

 

 

瑞風(ずいふう)

F15Cイーグル Su27フランカー MiG29フルクラム
全長×全幅×全高 m 16 × 10 × 4.6 19.43×13.05×5.63 21.94×14.70×5.93  17.32×11.36×4.73
翼面積 u 40 56.5 62  35.20
機体重量(自重/全備) kg 9000 / 16000 12973 / 30845 16300 / 30000  8175 / 18000
巡航 / 全速 M1.2 / M2.4 M1.23 / M2.5 M1.1 / M2.35  M1.06 / M2.3
航続距離 1000km / 2400km / 5745km 1500km / 4000km / 2100km
推力 kg 8200×2 10637×2 12500×2  8300×2
機関砲 25mm×1 20mm×1 30mm×1  30mm×1
空対空ミサイル 4 4+4 6〜8 + 2  2 + 4
搭載重量 kg 3000 10705    
乗員 1/2 1/2   1/2
  80年 72年 77年 77年
         

 

 

雷燕2型

F16ファルコン  F18ホーネット  EF2000
全長×全幅×全高 m 13.00×10.00×3.60 15.03×10×5.05 17.07×11.43×4.66  15.96×10.95×5.28
翼面積 u 24 27.90 37.20 50
機体重量(自重/全備) kg 5000 / 8500 8627 / 19187 10455 / 23541 9750 / 21000
巡航 / 全速 / M1.8 / M2 / M1.8 M2
航続距離 3000 / 3890 / 4070 600 / 1400
推力 kg 8200 13154 7330×2  9200×2
機関砲 25mm×1 20mm×1 20mm×1  20mm×1
空対空ミサイル 2 2 × 2 × 2 2 4
搭載重量 kg 2000 5443 7710  6500
乗員 1/2 1/2  1/2 1/2
  64年 74年 74年 94年
         

 

F15Cイーグル

ストライクイーグル

 

  

A8.net

駄文同盟.com     続・小説の主張   ファースト ナビ

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 月夜裏 野々香です。

 日本のJIS規格は、価格が高く、

 経済的に余裕があって、英語が苦手な人向きでしょうか、

 アメリカのIBM規格は、価格が安く、

 経済的に余裕がなくても英語がある程度理解しているなら使いやすそう、

 どちらも、コンピュータの幅を広げながら、棲み分けできるようです。

 

 日本国内で、自動車・電化製品が行き渡り苦戦。

 国際市場でも食い合っていた産業界も、中国との国交回復で、カンフル剤でしょうか。

 そんなに年末のボーナスが欲しかったのでしょうか (笑

 共産圏に世の中お金より大切なモノ(平等)があるとか、説教されそうですが (笑

 日本人の所得も弾みがつき、購買力が上がって、相乗効果で日本経済も躍進。

 粗鋼生産も自動車産業もアメリカを抜いてトップ。

 さらに弾みがつくことになりそうです。

  

 将来的な不安、

 そして、不可避的な可能性も推測していたようですが

 史実と似て、中国と国交回復です。

 史実より産業が大きく、市場があったのですから、少しは、我慢していたかもです。

 可能な限り有利な体制で国交回復、

 日中関係を構築しているのですが中国系の凄まじさは、史実と同じです。

 目先のボーナスに目が眩んで禍根をつくっては駄目でしょう。

 武士は食わねど高用心。節制と清貧で生きなさい。質実剛健です (笑

 拝金主義が強くなると、ああ、無情。

 今後は、犯罪が増えることになりそうです。

 

 

 ルルは潜在的な裏切り者を敵の手で片付けさせ、

 味方を引き締めて、裏切りを防ぎ、

 ついでに外国人にインド・カーストの失態を印象付けさせ、

 ヤマトとコーネリアのダンスを画策したようです。

 

 

 新型双発戦闘機は 瑞風 です。

 雷燕2型と同様、索敵系電子機器とミサイルが不安材料です、

 機能がアンバランスで、F15イーグルと比べると総合力で劣りそうです。

 雲の中でも正確に相手を追い詰めて撃墜。といったことは、できません。

 

雷燕1/2型に似た。

 88年のサーブ JAS39 グリペン (機体重量6622/12974 推力8210kg)

 

86年のダッソー ラファール (機体重量9060/14000 推力7450kg×2)

 

 

新型双発戦闘機 瑞風に似た。

94年のユーロファイター EF2000タイフーン(機体重量9750/21000 推力9200kg×2)

 

 

開発中 フランクリンミント F-117 ナイトホーク

 

 1980年

 イデオンは、好きでした。

 アラレちゃんの人気は、類似作がない点で異色的な分野でしょうか。

 ガンプラもひとつの世界を構築しているような、です。

 プラモ全体の何パーセントを占めているのだろうか。

 

 

見てました。イデオン

  

 

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よろしくです。 

1980年 昭和55年 誕生酒 (楽天)

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第89話 1979年 『小さな国の偉大な実験』
第90話 1980年 『偽善とエゴ』
第91話 1981年 『覇王と魔王』