月夜裏 野々香 小説の部屋

    

新世紀エヴァンゲリオン

『一人暮らし』

      

  

  

山岸マユミ物語

  

第01話 『迷窮少女 マユミ』

 何もなかった空間に黒いしみが広がっていく。

 そして、葉巻型の虚空艦レリアースが、黒い染みから、現れるとポトンッ。

 バッシャン!!!

 100mほど、落下して洋上に落ちてしまう。

 全長160m×全幅24mの巨艦が海に落ちると、どうなるか。

 想像・・・・よりも小さい津波が四方八方、円心状に広がっていく。

 虚空艦レリアースは、大きさの割に比重が小さく。艦体の三分の二が洋上に浮かぶ。

 それほど重いものではない。

 その気になれば、海中に潜ることも、浮揚し、宇宙へも向かう事ができた。

 そして、軌道上に通信カプセルが打ち上げられる。

 レリアースの優れた部分は、大きさにある。

 第12使徒レリエルの光質が不定形になる事をいいことに、

 葉巻上の最新の宇宙戦艦と癒着させる事ができた。

 朝霧ハルカ(惣流・キョウコ・ツェッペリン)は、天才といえる。

 おかげで、虚数空間に潜航できるだけでなく。

 トリニティ。エヴァング6体。アンドロイド12体を搭載。

 生活空間も十分に確保でき、エヴァンゲリオンを越えている。

 もっとも、操作は、少し感覚が鈍くて、問題あり。

   

  

 5時間後。

 長髪で、大人しそうな、山岸マユミは、不安げに外に出る。

 「・・・・・・・・・」

 基本的に対人恐怖症、文学少女のマユミなのだが、

 そうも言ってられない状態になっている。

 ポケットから携帯を取り出して耳に当てる。

 使えるかどうかの確認。

 「・・・トリニティ。本当に3ヶ月も、時間がかかるの?」

 『はい。残念ながら充電には、それくらいの時間がかかりそうです』

 「ここは、どこかしら?」

 携帯に地表の様子が映っていたが、見たこともない文明圏である事がわかる。

 『大陸、海洋、大気成分、及び、星間座標の差異は少ないようです。太陽系と似ています』

 『しかし、電波類の発信を認められず。平行次元上の別の地球と思われます』

 「偵察ポットと上陸用のボートを出して」

 『やはり、上陸しますか?』

 「人の意思があれば、虚数空間の座標がとりやすいのね」

 『はい、インターフェースで、シンクロできる人間がいれば、それを灯台代わりに地球に帰還できるかと・・・』

 『詳細な理論が必要ですか?』

 「いえ。トリニティ。聞いても、わからないから、いいわ」

 『軌道上に通信カプセルを打ち上げますので、携帯で連絡がとれるはずです。エヴァングを使いますか?』

 「今のところはいいわ。久しぶりに地面を歩きたいから。ウィルスや病原体は、大丈夫でしょうね」

 『はい、大気成分から判断して地球と差異はなく。有害なものはないようです』

 『微弱なATフィールドでも十分に身を守れます』

 『衛星からのデータですと、文明レベルは、地球で言うと8世紀頃かと・・・・』

 「・・インパクトは、先の先ね。それとも、終わった後かしら」

 『青髪赤眼の少女か、灰髪赤眼の少年が、出てくるかもしれませんね』

 「とりあえず。一番近い村まで行くことにするわ」

 『了解です。携帯の兆候から、危険と判断した時は、直ちに伺います』

 「ええ」

   

 海岸

 ボートから降りると、久しぶりの大地に背伸びをする。

 地球とあまり変わらない動植物の様に思えた。

 生活は、採取した海水と土壌の成分で確認していて可能と言える。

 人の住む村の方角に向かって歩き出す。

 2時間から3時間も歩けば、付くはずだ。

 泣きたくなるが、同時に興味もわいてくる。

 8世紀頃の地球。東西ローマ時代。平安時代。

 文学少女のマユミにすれば

 ・・・・思考が停止する。

 目の前にスライム状の物が現れる。

 いや、スライムとしか思えないのが、3つ。

  

  

 「「「・・・・・・・・・・」」」

 「・・・・・・・・・」 マユミ

 どう、リアクションをしたものか、思い悩む。

 スライムが、攻撃態勢をとろうとしているのか、近付いてくる。

 「・・・大丈夫か!」

 と、丘の向こうから不意に声がする。

 『・・・日本語だ・・・』

 見ると同世代の少年が、剣を抜きながら近付いて、マユミとスライムの前に割って立つ。

 「さがっていろ!」

 「え! あ、はい」

 さがる、マユミ。

 襲い掛かるスライムを少年が剣を振るって、切って行く。

 懸命に戦う少年。

 ・・・あ・・・ちょっと・・・カッコいい・・・

 ・・・・・シンジ君に少し似てる・・・

 文学少女マユミは、ときめいて、思わず妄想にふけり始める。

 ・・・どきどき・・・

 ・・・やだぁ〜 どうしよう・・・・困るわ・・・・

 あんなことや。こんなこと・・・

 きゃー!

 どうしよう・・・・

 恥ずかしい♪

 気付くと目の前に少年の顔。

 「きゃっ!」

 思わず、転びそうになるところを支えられる。

 「だ、大丈夫?」

 「あ。だ、大丈夫です。あ、ありがとう・・・」 ぽっ

 不思議そうな表情をする少年。

 戸惑うマユミ。

 「こんなところに、女の子が一人でいるなんて」

 「ち、ちょっと、道に迷って・・・・」

 「み、道にって。ここは、女の子が一人で歩けるようなところじゃないよ。武器も持たずに」

 ポケットに拳銃があったが、まだ出していない。

 というより、ATフィールドで足りそうだった。

 「村に行きたいと思っているの」

 方向を指差す。

 「ロト村に? なんだろう。僕の村だから、案内するよ」

 「ありがとう」

 「あっ! ひょっとして、魔術師? 服装とか変わっているけど」

 「ん? 魔術師?」

 「違うの。よくこんなところまで、無事に、これたよ」

 「スライムは、強くないけど、人間を取り込んで、自分の人形みたいにしてしまうんだよ」

 ぞっ! とするマユミ

 「あ、あのぅ・・・・わたし、マユミ」

 思わず、名前を呼んでもらいたくて、言ってしまう。

 霧島マナは、この手を使って、碇君にマナと呼ばせるようにしたらしい。

 「マユミ・・・変わった名前だな。僕は、オーヴラエン」

 日本語の世界に意味のなさそうな表音名がなんとなく面白い。

 ゲームの世界に入り込んだような感覚。

 実は、夢の中とか。

 赤木博士、朝霧ハルカ博士の失敗で山岸マユミは、重症。

 ベットで、昏睡状態なのではないだろうか。

 まぁ 経緯から、なさそうだけど・・・

 「マユミは、どこから来たの?」

 「そ、それが、船が沈んでしまって・・・なんか、記憶もなくて・・・」

 『う、うそ、くさぁ〜』

 海岸に付いているボートを指差して見せる。

 「うわぁ! た、大変じゃないか」

 『あっ 信じてもらえそう♪』

 「そ、そうね。大変かな・・・まだ、実感がなくて・・・」

 「なんか、変わったボートだな・・・」

 「そうね・・・」

 「じゃ 行こうよ」

 「うん」

 なんとなく頼ってしまう。

 男の子に守られるのは、女の子の夢。

 男の子も、女の子を守るのが、夢。

 むふっ♪

 「そうだ、空に黒い染みのような物ができて」

 「何か落ちたのを見て、気になってきたんだけど。マユミは、知らない?」

 「・・・・・」

 首を振る。

 「そうか・・・」

 少しばかり自己嫌悪。

 嘘じゃなくて、秘密のある魅力的な女の子ということで・・・・

 ふと気付くとオーヴラエンの髪の毛は、金色で、目は、黒い。

 オーヴラエンも、マユミの髪の色が真っ黒で、気になるのか、チラチラと見ている。

  

  

 ロトの村は、中世の村といえるものだった。

 村人の多くも金色の髪。黒目。

 「・・・こんな小さな村だけど・・・どうするの?」

 「・・・・・・」

 はて・・・・困った。

 「もし良かったら、家に泊まる?」

 「ほ、本当♪」

 「でも、どうしたらいいんだろう。これから大変だよ。記憶がないなんて」

 「んん・・・どうしよう・・・」

 とはいえ、マユミも、ロールプレイングゲーム(RPG)は、やった事がある。

 さらに8世紀レベルの世界で、21世紀の後知恵レベル。

 “どうしよう” の単語も少しばかり。前向きといえる。

 それに、3ヶ月で充電が終わって出発する。

  

 しかし、現実は甘くないのである。

 最初の日だけは、お客さんでも、以後は、働かないと駄目だろう。

 案内された家は、村の中で豊かでもなく、貧しくもなく。

 普通の家で、父ハーディイサス。母イモイアス。

 「「・・・・・・」」

 「・・・お世話になります」

 息子が同世代の女の子を拾ってきたという視線。

 しかも異国の少女で自称、記憶喪失。

 萌えるシチュエーションだろうか。

 嬉しいようで誇らしいような、探っているような・・・・・

 まぁ レイ、アスカ、マナより劣っていても。

 ヒカリ、チアキとは、並ぶであろう。と自負している。

 いわゆる。中の上。

 贔屓目で、上の下。

 「・・・・」

 「まぁ なんて、かわいそうに・・・・」

 「まぁ 何かの切っ掛けで思い出すかもしれないな。しばらく居た方がいいだろう」

 息子のオーヴラエンが、マユミの窮状を話すと、助けてくれるらしい。

 ホッとして、思わず涙ぐむ。

 男は、騙しやすいが母親は、どうだろう。

 半分、本当でも。

 半分、余裕が、あったりもする。

  

 8世紀頃の生活というのは、不便だと思い知らされてしまう。

 権力者や富裕層が使用人を欲しがるのも無理はない。

 そういう生活だった。

 オーヴラエンの家は、少しだけの田畑を持ち。

 生活費の不足分を大地主の手伝いや警護で給金を貰うことで生活していた。

 しばらく、家事手伝いなどして、

 家族的な雰囲気で、オーヴラエンと散歩で情報収集したりで、なんとなく、楽しい。

  

 深夜

 携帯の震動で起きる。

 眠い目を擦りながら・・・・

 「なに? トリニティ」

 『効率が良いのは、薬品だと思います』

 「薬品なんて・・・・」

 『偵察ポットで鉱物、動植物層、海水、土壌で採取したもので、調合したものを送ります』

 「なに適当に混ぜ合わせて、白魔術でもかけた振りをするの」

 『はい』

 「あはは・・・」

 『こちらの白魔術に負けませんよ。臨床さえできれば、もっと良い物も造れます』

 「ほ、本当にあるの? 魔術」

 『大気成分に気を蓄積・放出・伝達させられる媒体ウィルスのようなものを確認しました』

 「まじ! だ、大丈夫でしょうね」

 『人体に直接、悪影響は、ありません」

 「しかし、人の意思が加わると、増幅されて影響を受けると思われます』

 「げっ! やばい?」

 『ATフィールドで、防ぐ事ができると思います』

 「ほっ」

 『訓練は必要ですが、この世界ならマユミも魔術が使えると思います』

 「本当♪ 訓練って?」

 『体質改善のため最低6ヶ月の食事制限と。基礎鍛錬として・・』

 「却下!」

 『安直ですが、薬を使うことで、少しは、魔法が使えるかもしれません』

 「それ、それ♪」

 『了解しました』

 「他には?」

 『あと、こちらの、人体のDNA構造から判断すると第5使徒ラミエルに近いようです』

 『まったく同じとはいえませんが・・・』

 「ふ〜ん ラミエルに負けちゃったんだ・・・」

 『の、ようで・・・南極圏に微弱なATフィールドを感知しています』

 「そう」

   

 というわけで、森に入って携帯で送信された薬効のある薬草を採取。

 書かれたとおり調合、薬屋さんを始めたりする。

 後は、レリアースから送られてくる薬を混ぜるだけ。

  

 記憶喪失で黒髪の少女が始めた薬屋さん。

 なんとなく、人が集まってくるが売れ行きは今ひとつ。

 そこに同じ年頃の女の子が現れる。

 金髪黒目。

 しかも、アスカ系の美人。

 「ふ〜ん 一応 薬草の知識は、あるみたいね。薬効も調合も配分も、正しいみたい」

 彼女がそういうと、周りが、安心したのか、買い始める。

 「あ・・・ありがとう」

 「あなたが、噂のマユミね。わたしは、隣町ハガスの修道女でラミネーヌ」

 「よ、よろしく」

 「でも、あなた。魔法力があるのは、感じるけど。どこで訓練を受けたの?」

 「ムラが、ありすぎてデタラメだわ。それとも生まれつきかしら」

 「き、記憶がなくて・・・」

 不意にラミネーヌから、波動を受ける。

 「・・・・・・・」

 「・・・・・・・」

 「ふ〜ん そういう、遮蔽魔術は、見たこともないわね」

 「さ、さあ・・・」 思わず引きつる

 「魔物では、なさそうだけど・・・・」

 「じっくり話しを聞きたいわね。マユミ」 目が本気

 「で、でも商売しないと・・・・」

 「そ、それも、そうね。夕方に来るわ」

 そういうと、金を置いて、薬を一つ買っていく。

   

 薬屋は、信頼されると、実入りがいい。

 そして、マユミの薬に即効性(抗生物質)の効果があると認められると、さらに客が来る。

 その気になれば、個人用の遺伝子治療も可能で。

 さすがトリニティというところ。

  

 その日、ラミネーヌは現れず。

  

 翌日の夕方に現れた。

 「マユミ。あなたの薬には、凹まされたわ」

 金髪美人の目の下にクマがあって少し笑える。

 「・・・・・・」

 「どうやって調合したのか、切っ掛けすら、わからない物も含まれているわね」

 「ぐ、偶然かしら」

 「どうだか、ただの薬にこれだけの効能を詰め込めるなんて」

 「物理的な転換に力を向けられる魔術師もいるけど」

 「これほど微細な加工は、物質の特性を理解していないと無理ね」

 「魔術を使わなくでも出来るけど・・・」

 「ぐ、偶然かしら・・・」 とぼける

 「でも、物理的な抵抗性が出てこないかしら、そして、効きにくくなる」

 「強い薬で、一気に回復させれば、抵抗性は、軽減させる事ができるわ」

 「でも副作用が出てくる。それに直ったと思ったら普通は服用を止めてしまうの」 ニヤリ

 「たしかにそうね」

 ラミネーヌは、化学技術上の抗生物質の性質を理解し、危険性も示唆する。

 知的レベルは、高い。

 「でも、回復魔術と併用すれば、もっと、効果的になるわね」

 「そうね」

 「しばらく、この村にいることにするわ、よろしくね」

 「か、監視かしら」

 「ええ、知られていない外国人が記憶喪失で現れ」

 「こちらの知らない体系の技術を有する」

 「・・・・」

 「国も、教会も注目するの・・・わたし、この村の出身だから、何かと都合もいいし」

 「国? 教会って?」

 「・・・それも、記憶喪失? ウェルブ公国。ラミエルズ教会よ」

 『教会のほうは、モロだわね』

 「そう・・・呪いでも、かけられたのかしら」

 「可能性としては、否定しがたいわね。未知の障壁だし」

 「ところで魔物って、良くわからないんだけど」

 「あら、世界の住人の半分は、魔物よ。人間と敵対しているわ。特に南側が多いわね」

 『ラミエルの世界は、人類の敵は、魔物と言うことね。敵対させながら、切磋琢磨させている』

 『そして、力が水準に達するまで、魔物がインパクトを防いでいるわけか・・・』

 「マユミ。何日かすれば、公爵に謁見することになるわ。付いてきてもらうわよ」

 「え〜 じゃ 余所行き、あつらえなきゃ」

 「異国の服装の方がいいわ・・・・・」

 ラミネーヌがおもむろにマユミの服に触る。

 「戦闘向きのデザインでないのに軽くて丈夫。何で作られているのかしら」

 「外側からは、抵抗が物凄く強いのに、内側からは、シルクの様に軽い」

 「・・そ、それも、き、記憶にないかな・・・・」 汗

 「ふ〜ん」

 あ〜ん やっぱり疑われている〜

   

 そして・・・・

 オーヴラエンが、山道の修復から戻ってくる。

 「ラ・・・ラミネーヌ」 オーヴラエン

 「あら、オーヴラエン。面白い娘を拾ってきたのね」

 「う、うん・・・」

 「久しぶり」

 「うん」

 「なに?」

 「なんか、雰囲気変わったね」

 「そう・・・」

 うっ! 幼馴染のシチュエーション。

 思わず “振られたのね” 状態のマユミ。

  

  

 オーヴラエンの家

 マユミも、白魔術に少し慣れた。

 なにやら大気にねっとりとしたものを感じて、

 それに念を込めながら薬の中に溶け込ませていく。

 ラミネーヌが、ぼんやりと見ている。

 「マユミ・・・普通は、潜在意識化にパターン認識を公式化させた呪文でやるのよ」

 「波動を鍵にして取り出すの・・・」

 ホイミ!

 あっという間に大気から集められた意識が薬の中に注がれていく。

 「あっ! はや〜」

 「上級呪文になると、さらに次元が高いアラヤ意識を使うことになるけど、わたしには、まだ無理ね」

 「そ、そうなんだ」

 「もっと、鍛錬しないと」

 「んん・・・・ホイミ・・・・・・」

 スカッ!

 沈黙。全然、駄目。

 笑う、ラミネーヌ。

 「で、でも凄いよ。魔術が使えるなんて」 オーヴラエン

 「オーヴラエンも、もう少し、我慢強かったら魔法剣士だったのに・・・・」 ラミネーヌ

 「・・・・・・」 沈黙

 なんとなく。二人の関係が伝わってくる。

 むふっ 脈アリかしら・・・アバンチュールね。

  

  

         

ラミエル系 いわゆる、こういう世界です・・・・

リリン系と、どっちがいいでしょうか

  

  

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 月夜裏 野々香です

 ・・・・・・30万記念の遊びです。

 夢だと思って、笑って見逃してください。

 この世界に現れた理由は、あるのですが、本編が、まだなので、書きません。

 全部、スランプが悪いんです。

   

 でも、書いているうちに面白くなったら、フォルダーを分けて、シリーズで続くかも・・・・・

 「おい! 先に『ミッドウェー海戦のあと』 『龍の魂魄』 『夜明けの晩に』を終わらせろよ」 天の声

 「そう、そう、本編の『一人暮らし』も、終わってないだろう。結婚式を挙げて、さっさと完にしろよ」 地の声

 「いや・・・スランプで・・・灰色の青春時代が悪いんです・・・」 月夜裏

 「根気がねぇんだよ」 天の声

 「そう、そう、集中できないからって、安易に書きたい物を書くな」 地の声

 「ははは・・・・・はぁ・・・・」 月夜裏

 「「・・・書き散らかして終わるなよ」」天の声。地の声

 「てへっ!」

 ぼこっ! ばきっ!

 

 

 

 

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『山岸マユミ物語』

第01話 『迷窮少女 マユミ』
第02話 『いざ! 出発』
登場人物