月夜裏 野々香 小説の部屋

       

仮想戦記 『白亜の遺産』

 

 第19話 1950年 『ファビョンウィルスで人類絶滅、世界征服ニダ♪』

 東京

 江戸城が再建されると、観光客が押し寄せ、

 真新しい木の香りに包まれながら、中世の城を見て歩いていく、

 「やっぱり城はいいねぇ」

 「日本文化再建を邪魔していた民族を追い出すと物事は早いねぇ」

 「というより薩長、長州の亡霊が朝鮮人を利用して邪魔していただけだけどな」

 「江戸城再建で徳川勢力再興? もう、あり得ないだろう」

 「人口は減ってるが来場者の様子を見ると、黒字にはなりそうだ」

 「扶桑や高千穂にも建設するらしいけど」

 「歴史的な偽造だな」

 「あれだよ。日本民族のノスタルジーってやつだろう」

 「まぁ 城郭神社仏閣がないと寂しいのは、しょうがないか」

 

 銀行と郵便が既得権益と癒着し、

 しがらみで利益を出せなくなった企業を肩入れし、

 担保融資で、新規産業への投資を貸し渋り、

 強いモノに巻かれ、ムラ社会の事勿れと保身で、弱者を貸し倒れさせて、利益を上げ、

 預金と貯金と国債の利子で食うだけなら馬鹿でもできる。

 銀行の消極的な気質はあったものの、

 この時期の日本経済は、低金利で外需の好景気に沸き、

 公共投資を中心とした金の流れによって作られた再生産で潤っていた。

 しかし、内需は、人口/面積比で気薄になっていく産業構造で、

 金、流通、労力の集中をできず苦しんでいた。

 人口はそのものは増加傾向にあったが、自営農業は増え、

 工業人口増大の足を引っ張っていた。

 銀行が預金預かり額、貸し倒れ差益の査定から、

 利益率の査定で出世が決まるようになると、積極的な投資計画が行われやすくなった。

 某銀行の人たち

 “高金利アメリカ国債購入は、短期投機で、長期的には為替差損で破産させられる・・・首相談話”

 「やれやれ、政治は強気外交で景気のいいこと言うほど人気が出るからな」

 「総論は賛成だけど、ババ抜きでも手堅いとやりたくなるよね」

 「GMとフォードは、政治家に圧力をかけて欲しがってるらしい」

 「いやぁ 無理だろう」

 「貴族院は、いけるかもしれないが」

 「衆議員は高千穂に影響されて、世襲が難しくなってるらしいし」

 「まぁ 国勢だからね」

 「州議会の方が地元の利害に直結しているけど」

 「州議員に圧力をかけても国政まで行かないよ」

 「国政は利権より、政策で決まるから」

 「どちらにしろ政治と経済は、不一致を許容できる度量が必要だし」

 「世界中が政経不和両輪で良いとこ取りなのに、日本だけが政経一致の片輪でヨタヨタなんて・・・」

 「無理に政経一致させようとするから生存戦略を失って、海外に付け込まれる」

 「あれだろう。日本人の根底で、和を持って貴しなんてあるから、そんな目に遭うんだ」

 「縦割りは上に行くほど馬鹿になっていくからな」

 「首相公選で少しは緩和されてるけど、利権の干渉は煩いし」

 「とはいっても、なんか回収率のいい産業がないものか」

 「子供が増えてるから、そっちの投資がいいのかな」

 「子供は増えてるけど消費者と市場が離れてるから、投資するなら流通がな」

 「鉄道を建設しても赤字確定だし」

 「それはインフレ政策で帳消しできると思うけどな」

 「建設費はインフレで何とかできても、維持費は運賃が増えない限り赤字だろうが」

 「しかし、外需で儲けても基幹産業の維持費で吸い取られたら泣きたくなるよな」

 「人口増加の推移は?」

 「総人口9000万で、日本4000万。扶桑2000万。高千穂3000万」

 「なんかもぅ 外需がなかったら、内需経済は駄目駄目だろう」

 「あと20年くらいすれば人口が増えるから、第一次、第二次、第三次産業は安定すると思うけど」

 「しかし、銀行は即効性のある投資で回収できないと」

 「中長期投資は国にやってもらいたいね」

 

 利益を生まない文化歴史財が日本民族の心を育み、利益を生む産業を支える。

 そして、利益を生まない軍事力も国際情勢を判断し、

 外交同盟とGDPに相応する軍事規模が求められていた。

 

  65000t級海凰型空母 海凰

   排水量65000t/満載85000t 全長336m×全幅76m×吃水10m

   4サイクルディーゼル機関30000馬力×8基 240000馬力電気推進

   ナトリウム小型原子炉10000kw(7500馬力)×4基 30000馬力電気推進

   27万0000馬力 速度34kt 航続距離 30000海里+α

   艦上機 100機〜200機   71口径40mm砲×40基

 

 海凰

 飛行甲板に電磁カタパルトが埋め込まれていた。

 二重構造で外側の電磁カタパルトが150km/hで飛び出し、

 外側の電磁カタパルトに乗ってる内側の電磁カタパルトが150km/hで飛び出し、

 合計300kmの速度で機体を射出させることができた。

 もっとも電磁カタパルトの特性で速度調整が可能で、

 機体の総重量に合わせて射出速度を調整ができた。

 

  ジェット戦闘機 陽炎

   空虚重量6620kg/最大離陸重量13000kg

   全長14.1m×全幅8.4m×全高4.5m 翼面積30u

   推力5400kg  航続距離 800km〜3000km

   25mm機銃 ハードポイント8基

 

 単発機はエンジン停止イコール墜落であること、

 カタパルトを損傷させ易いなど、不満の声があったものの

 技術的な問題がクリヤされると不承不承、陽炎が採用されていた。

 アングルド・デッキの飛行甲板から陽炎が飛び立っていく、

 関係者たち

 「・・・性能は悪くない」

 「しかし、パイロットのことを思うと双発機の開発をしてもらいたいね」

 「着艦は?」

 「ライトを使って、誘導してるが危険なことに変わりないな」

 「貴重なICを使ってるのだから壊してもらいたくない」

 「ふっ 馬鹿でかい予算を掛けて、作るモノが指に乗るような小さいのだから笑えるよ」

 「ICは軽いから地震に強いだろう。日本で使いやすいから必死なんだよ」

 「先端工業を内地に戻したいわけか」

 「でもICを作ってるのはいまのところ半島と高千穂だから状況は変わらない」

 「じゃ 半島に工業を取られて、集金力と政治力で内地が負けるじゃないか」

 「政治事はいいよ」

 「問題は戦力かな」

 「古鷹・青葉型4隻、妙高型4隻、高雄型4隻、最上型4隻」

 「吹雪型23隻、初春型6隻、白露型6隻は中古だし」

 「龍驤に至っては解体した方がいい」

 「新型の海凰型空母1隻、蔵王型巡洋艦8隻、潜水艦80隻を主力で海を守るよりないだろう」

 「4年後、雷凰と蔵王型8隻が増える」

 「それでも空母2隻、巡洋艦16隻だけは寂しい」

 「これでも財政は、相当無理してるはず」

 「増強は十数年後だな」

 

 

 10000t級蔵王型巡洋艦

  排水量10000/満載15000t 全長200m×全幅20m×吃水6.2m

  4サイクルディーゼル機関30000馬力×4基 120000馬力電気推進

  ナトリウム小型原子炉10000kw(7500馬力)×2基 15000馬力電気推進

  13万5000馬力 速度30kt 航続距離 10000海里+α

  60口径155mm連装砲4基 60口径40mm砲×10基

  魚雷4連装2基 爆雷40発

 

 日本帝国議会

 大日本帝国憲法 第7項 国防省

 “国防は安全保障の大事で国体の象徴であるところの天皇”

 “国民の総意であるところの公選首相”

 “行政官の代表であるところの大臣の総意で決定されるものとし”

 “国防軍は、天皇5票、総理5票、国防大臣3票、外務大臣3票、各大臣1票の総意により発動する”

 “ただし、天皇と総理の両方の賛同がなければ国軍は動かせないものとする”

 “戦時における同盟、条約は首相が執るものとし”

 “軍の攻勢と防衛は、国防大臣が行うものとする”

 “終戦は、天皇5票、総理5票、国防大臣3票、外務大臣3票、各大臣1票の総意により決められる”

 “ただし、天皇と総理の両方の賛同を必要とする”

 “国土、領海、領空が侵犯された場合、各艦隊、各師団の判断を持って戦闘する”

 “軍が奇襲または先制攻撃された場合、各部隊の判断で戦闘を行うものとする”

 “先制により、中枢が破壊した場合の指揮権は、第8項とする”

 “戦時下、国軍による国民の資産の被害は、戦後、国家により回復されるものとする”

 “国軍の国民に対する犯罪は、軍法会議を公開するものとする”

 憲法の改正で、現代文に書き換えられていく、

 官僚たち

 「とりあえず、開戦を票決方式で行くとして、問題は先制攻撃を受けたときかな」

 「軍縮のせいで、先制攻撃受けたら、一発でやられそうだな」

 「核兵器と潜水艦で列強に勝っていなければ、とてもできない離れ業ではある」

 「核兵器で先制攻撃された時の方が怖いよ」

 「潜入部隊も怖いけどね」

 「高千穂は現地民を抱え込んで、陸地で国境を接してるから、厳しい状態だ」

 「徴兵用の武器弾薬を増やすか」

 「増やし過ぎるのもな。後々治安維持も怖いし」

 

 

 アメリカ東海岸 ジキル島

 アメリカの総資産のほとんどを持つ人々が集まっていた。

 「中国の間接支配は進んでいるが、日本は進んでいない」

 「日本は、外資持ち株制限で経済防衛で金融の介入を防いでいる」

 「日本の利権構造は?」

 「分権化が進んで中央利権は魅力がない」

 「国権派の立憲政友会、政友会は、国鉄、道路、郵便、通信、船舶」

 「民権派の立憲民政党、民政会は、電力、財閥」

 「分権派の立憲分権党、知事会が農業、漁業、地場企業の利権を占めている」

 「我々のような全国的な財閥産業は少なくないが規模は小さい」

 「どちらかというと地域色が強まっている」

 「どこかを押さえたら上手く行くというものでもない」

 「その上、紙幣上限制で金権政治を制限し」

 「議会の一部で抽選制を取り入れる動きがあって世襲を制限している」

 「しかも首相公選を取り入れてるので、金権、人脈より、政策論争になりやすい」

 「なので世襲と利権のつながりが強い貴族院を籠絡させるだけでは、上手くいかない」

 「そして、見た目の近い朝鮮族はブラジルと北アフリカに追い出している」

 「その上、遺伝子を利用した国民総背番号制では成り済ましも不可能・・・」

 「日本の衆愚化が無理なら、荒事でやるしかないが日本は核兵器を持っているらしい」

 「「「「「・・・」」」」

 「日本の間接支配は、上手くいってたはずだ。どこで間違えた」

 「33年以降、日本の政治判断が大きく変更している」

 「切っ掛けは “何を見つけたらしい” ということだが、よくわからないそうだ」

 「探ってくれ」

 「はい」

 「あとは・・・黒字貿易で甘い汁を吸わせて、財閥との取引から介入するしかないか」

 「それか、インドネシアとインドシナの投資」

 「んん、朝鮮人も使えそうですな。投資すれば高千穂に圧力をかけるでしょう」

 「日本の外交戦略は?」

 「政友会と民政会が足を引っ張り合ってるので、公選首相の才覚次第かと」

 「政友会と民政会が互いの利権構造を潰し合うようなことは?」

 「予算の増減はありますが、現状、利権同士の潰し合いはないようです」

 「ラジオ、テレビ、新聞、出版は?」

 「放送は国が電波と時間帯を競売で切り売りしてるので、主義主張は一貫してません」

 「新聞と出版は、地方色が強く。全国版は大手出版が党派で別れて数社です」

 「現在の首相は?」

 「中川首相は “外務省職員は、アメリカから騙し取るくらいの夢を見ないと駄目だ” とか」

 「最悪だな」

 

 

 東南アジアはイギリス領、フランス領、オランダ領に押さえられ、

 日本が手を結べる国は唯一タイ王国だった。

 タイ王国有力者の一部子弟は日本に留学し、タイに戻ると行政に就き、

 日本で軍事教練を受けた将兵がタイ王国軍の主流を占め始めていく、

 もっともアメリカ、イギリス、フランスの侵食は激しく、

 日タイ関係は好調といい難かった。

 タイ王国 (51万3120ku)

 迎賓館

 日本人とタイ人

 「S35騎兵戦車の輸出はできますが、対価がなければ・・・」

 「沖合に洋上風力発電を建設して利益を上げてもらっても・・・」

 「そういうことであれば、まぁ・・・」

 「ところで、チャイナタウンが新たに建設されるとか」

 「中国はフランス領インドシナから侵攻される恐れがあるとかで協力的なのです」

 「洋上風力発電は、日本主権でよろしいので」

 「商船扱いということであれば・・・」

 「日本の人口面積比は気薄になっていますし」

 「未開地も多いのですが、足場がなければ安心して投資ができませんので」

 「ええ、わかっています」

 

 

 ワシントン

 “The lottery system the United States House of Representatives”

 (アメリカ合衆国下院を抽選制に)

 貧困に堪えかねた民衆がプラカードを持って集会を起こしていた。

 参戦できず企業収益のみが大きくなった結果、貧富の格差が広がっていた。

 共産主義に向かう勢力から、

 高千穂の衆議院が抽選制を取っていることを知り、

 一部がそちらに流れていく、

 アメリカ政府は、緊急失業対策を取ると宣言したものの、

 政治不信は広がり、共産主義勢力は、勢力を増していた。

 白い家

 男たちが世界地図を覗き込んでいた。

 「まったく、煩い連中だ」

 「何としても市場を広げないと、このまま群衆が大きくなると大変なことになるぞ」

 「わかってるよ」

 「とりあえず経済だが、現状は、メキシコからの流入は抑えた」

 「中国の関税を撤廃させることに成功している」

 「今後は、元華銀行を通じて中国の金融、電気、通信など基幹産業を支配する」

 「その辺は、成功しやすいだろう」

 「日本とドイツの反発はあるだろうが」

 「中国政府が調達する公共事業と物品をアメリカ製に変える」

 「それは基幹産業を支配してからになるだろうな」

 「あと、中国の特許、商標など知的財産権をアメリカの特許と商標に従属させる」

 「中国に優れた特許・商標があったか?」

 「人口が多いからそういう人間も出てくるだろう」

 「中国の民族投資を全てアメリカの信託投資を経由させる」

 「日本とドイツの抵抗を受けると思うが」

 「それも元華銀行次第か・・・」

 「生命にかかわる衛生と検疫の権利を奪い、生殺与奪権を握る」

 「激しい抵抗が予想されるが」

 「カザークと仏領インドシナと協力しつつ、中国に圧力を掛け」

 「中国の基幹産業を押さえることができるならいけるだろう」

 「アメリカが労働と環境の規定を決め、変更させるたびに手数料を取る」

 「少なくともアメリカ資本の方が中国資本より、労働条件はいいよ」

 「いや、アメリカが労働基準を強制できるなら、アメリカのモノを売れるし」

 「雇用を回復できるだろう」」

 「「「「あはははは」」」」

 「脅威となるかもしれない技術の奪取。まぁ なさそうだが念のためだ」

 「貿易輸出を強制する力も必要だ」

 「それは、日本とドイツも協力してくれるだろう」

 「これを中国に強行できればアメリカ経済は大きくなるだろう」

 「早く日本を占領して経済植民地にしたいものだな」

 「日本を占領支配できないのか」

 「いまはまずい、まず中国を経済支配しない限り困難だ」

 「中国支配は、可能なのか」

 「日本が邪魔して御破算にしない限りはな」

 「日本はタイ王国に浸透しつつあるようだが」

 「中国を押さえるためには当面、日本と妥協するしかない」

 「どの道、東南アジアで日本と高千穂を分断できる」

 「しかし、日本の海外就労力は、どうして高いんだ」

 「後進国だからね。金が欲しんだろう」

 「それに、日本人が利権の抑圧を嫌ってる」

 「扶桑がそうだし、高千穂は特にそうだ」

 「高千穂は潰すべきだろう。我々の政治システムそのものにとって脅威だ」

 「共産主義の次にまずい。というより、妥協させられそうな政治システムだし」

 「我々の地位が狭まるだけでなく、インチキがしにくくなる」

 「そうなのだが原子爆弾を持ってる国に手を出せるわけがないだろう」

 「日本の内地だって、高千穂は面白くないはずだ」

 「いや、日本は、高千穂をガス抜きに使ってるらしい」

 「東京め、原爆を落としてやろうか」

 「日本側も原爆を持ってるはずだ」

 「本当に持ってるんだろうな」

 「日本は海中から魚雷かロケットかわからんが打ち上げに成功したらしい」

 「真珠湾はやられるだろうし。ワシントンだって」

 「高千穂の外周に戦略空軍を配置させて、圧力を掛けろ」

 「だが、そんなことをすれば、日本の核ミサイルが、合衆国に向けられる」

 「「「「・・・・」」」」

 

  

 インド独立と中国の植民地化

 欧米日各国は中カ戦争を利用して中国利権に侵食し

 日本は、アラブ、タイ王国、インドとの取引も増やしつつあった。

 特にインドは、イギリス軍の主力隷属部隊として各地で戦い、

 歴戦の将兵が多く、

 日本が武器弾薬を輸出したことから列強が手を出しなくい状況になっていた。

 インド ムンバイ港

 インド人と日本人

 「なぜ、日本人は中国の植民地を見て見ぬ振りしてるのです?」

 「武漢で自動車事故で怪我した中国人の子供を助けた日本人が訴えられたことがありました」

 「当たり屋は日本で珍しくなりましたがね。中国では珍しくないですし」

 「わざと轢き逃げする運転手も運転手ですが」

 「血を流して倒れている我が子を母親と父親が何時間も見ていたのですから大したものです」

 「これを国家規模でやられそうで、必要以上の肩入れは控えているのですよ」

 「恩を仇ですか。なるほど、カーストの強いインドでは起こりにくいことです」

 「下層カーストなら賠償なんてないですからね」

 「日本は、一定の収入以上は運転手を雇って、自分で運転しなくなりましたし」

 「収入より低め価格の車を買う傾向が強いようです」

 「しかし、白人世界は、有色人種地域をもう一度、植民地化する意図を感じます」

 「確かに」

 「最近、東南アジアに武器弾薬が流れているそうですが?」

 「武器弾薬をもっと売る方法は、虐殺されてる相手側にただで上げるのです」

 「そうすれば、フランス人とオランダ人は武器を3倍買ってくれるとCIAの知人が言ってましたよ」

 「計算上、マイナス1とプラス3なので、2倍以上売れる」

 「ふっ」

 「まぁ CIAなのか、モサドなのかわからないですがね」

 「第二次世界大戦でユダヤ資本とアメリカがやった方法ですが、なかなか外道な商売ですよ」

 「どうりで負けたはずのドイツが再建されたはずです」」

 「連中の意図に気付かない方が間抜けと言えるでしょう」

 「まぁ 肉を切って骨を断つぐらいの意気込みがあれば、どうにかなるかもしれませんが」

 「中途半端では駄目でしょうね」

 「どちらにせよ。アメリカが軍産複合体を維持するには、戦い続けなければならないようです」

 「もっとも実戦経験は義勇軍だけですし」

 「アメリカ経済は伸び悩みのようです」

 「日本はどうなのです」

 「我が国は民需主導で、軍需は低い状態ですよ」

 「それでよく、国を守れますな」

 「軍隊が負けても、上陸してきたら武器弾薬を国民に配布するので占領は無理でしょう」

 「しかし、侵略軍を追い出せても、内戦が怖いですな」

 「日本は単一民族で言語は一つなので・・・」

 「実に羨ましい」

 「時に日本はインドの社会基盤整備を手伝っていただけるのでしょうか」

 「もちろん、オイルロードの途中ですし、できる限りのことをさせていた来ますよ」

 「有色人種で孤立しているのは面白くないですから」

 「確かに」

 「それと朝鮮族が日本人に成り済まして悪さしてるようですが」

 「ああ、彼らに近づかない方がいいでしょう。騙されることがありますから」

 「あはははは、朝鮮人を騙したことはありますが騙されたことなんてありませんよ」

 「なるほど・・・」

 

  

 ユダヤ人は、祖国を失い、少ない人口で流浪しなければならず、異郷の地で弱者だった。

 何時、土地を奪われるかわからなかったことから流動資産に重きを置く傾向が強く、

 金融・情報の間接支配で天才的な才覚を発揮し、経済で天性の感覚を持っていた。

 しかし、イスラエルを建国しても離散したユダヤ人を集め、

 ヘブライ語に統一するまで年月を必要とし、

 第一次、第二次、第三次産業に転職すると勝手がいかず。

 資本主義の権化であるはずのユダヤ人が弱肉強食の資本主義を否定し、

 神聖な聖域においては、公平な社会主義を求めた。

 本来、産業全般で後進国と成らざるを得ないところだが、

 海外のユダヤ資本は海賊や山賊の如く利益を集め、

 列強に社会基盤建設を発注することができた。

 良質のビルが建ち並び、送電線と上下水道が整備され、

 近代国家然とした国風を作り上げていた。

 しかし、生き馬の目を抜く国家間の国際力学は金融・情報支配だけで守りきれるものではなく、

 イスラエル本土は、ユダヤ人とアラブ人の内戦になっていた。

 アラブが独立していくと、人口比でユダヤ人は不利であり、劣勢においやられていた。

 アメリカとイギリスのユダヤ勢力は、資本主義の力でイスラエルを支援しようとするが、

 反ユダヤ勢力は、民主主義の力で抵抗し、

 イスラエルへの武器輸出に反発を強めていた。

 アングロサクソン系、ゲルマン系は石油利権と交換に

 アラブへ武器弾薬を輸出して利益を上げていた。

 砲弾が白煙を曳きながらS35騎兵戦車の装甲を破壊し、侵略者を殺傷していく、

 成形炸薬弾は、貧者の対戦車兵器として定着し、

 帝国主義国家の象徴であった戦車を棺桶にしていた。

 イスラエルは少ない将兵を守るため

 イギリスからセンチュリオン、ドイツからキングタイガーを購入しようとしたが、

 アラブの石油を欲し、イスラエルへの武器輸出を規制していた。

 

 カリブ海

 イスラエル領キュラソー島

 港湾、道路、飛行場、商業地、工業地、農業地、学校、居住地が建設され、

 ユダヤ人たちは、不足がちな雇用、潤沢な社会資本、低金利、低い水準の物価、

 十分な社会保障の下、のんびり生活していた。

 その皺寄せは世界中に押し付けられ、

 領内の非ユダヤ人に押し付けられていた。

 巨大な造船所でナフタリ(日向)が補修されていた。

 その横で500t級フリゲートが建造されていた。

 どんなに巨大な設備投資をしたとしても

 開発、設計、製造、組み立て、就役、補修、維持に必要な組織力と経験は一朝一夕に得られず、

 しかも総人口に裏打ちされた工員しか得られなかった。

 支払う側から工員らの生涯収入の総合計を逆算すると多くの人間が青褪める。

 ユダヤ人たち

 「国を作るとどいつもこいつも裏切りやがって」

 「次期兵器開発で金が必要ですし」

 「古い武器でも売れば儲かるとわかれば売りますよ」

 「列強の中で非ユダヤ資本は少なくないですし」

 「貧富の格差が広がって、反ユダヤ勢力はドイツと独自のパイプを持ってますからね」

 「それに海軍を持っていることで警戒されている」

 「ですが、いったん海軍戦力を持つと失いたくない、どころか、もっと強化したい」

 「まるで、麻薬だな」

 「散々馬鹿にしていた海軍病を笑っていたのに、自分で発症してしまうとは情けない」

 「日本艦隊は、それだけ、魅力があるということでしょう」

 「よく日本海軍は手放せたものです」

 「しかし、旧式化した軍艦をいつまでも持っていたってしょうがないが」

 「もうすぐドックが完成しますので、そうなれば艦隊を建造できますよ」

 「生憎、工員が弱くてな」

 「建造ドックも、国民総生産能力に比例しますからね」

 「過分なものを建設しても・・・」

 「ユダヤ人をもっと集めるしかないか」

 「無理でしょう」

 「フリーメイソンから引き込みますか?」

 「いや、フリーメイソンは、元々職業互助組合から発生してるし」

 「反王政で、我々の土俵の民主主義と資本主義を煽るため底支えしてきただけに過ぎない」

 「彼らと合流しない方がいいだろう」

 「しかし、イスラエルの状況は泥沼のようですが」

 「アラブ人と比べて、人口が少ないからな」

 「人口を増やせないこともないが、そんなことをすればアメリカ、イギリスの金融支配が弱まる」

 「まぁ 仮にアメリカとイギリスから追い出されても中国利権に避難場所を作りたい」

 「むしろ、日本を避難場所にしたいね。治安が良くて住みやすそうだ」

 「別荘は買えるよ。小規模資産家で老後を生きるのなら日本も悪くない」

 「というより貧富格差はほかの国より少ないが、権力に執着してる帰来はある」

 「小心で事勿れで長いモノに巻かれるだけの人生か・・・」

 「いいじゃないか従順で、日本人を我々の労働者にしたいくらいだ」

 

 

 タイ王国沖

 日本商船が浅瀬の浚渫とボーリングを行い

 巨大な浮上式風力発電所船設置の準備をしていた。

 この風力発電船は船舶扱いで移動式だった。

 堤防はタイ王国まで届き、入管手続きが必要だった。

 日本人たち

 「風力発電船ねぇ 儲かるのかね」

 「まぁ 風が強いところを選べるし、後進国だから停電込でもいいそうだ」

 「数を作って堤防代わりに使うから感謝されるだろうし」

 「台風や政変で危なくなったら逃げ出せばいいし」

 「それじゃ 逆に恨まれるんじゃないか」

 「まぁ 高波の大きさで契約してるけど」

 「インドネシアとインドシナでも引き合いが来てるし。ブラジルからも引き合いが来ている」

 「例の原子炉も使うの?」

 「まぁ 自然循環式で5000kw程度は出せる」

 「原子炉。ばれないだろうな」

 「契約は結んでるし」

 「船舶扱いで船上船内は日本領だから大丈夫だろう」

 「とりあえず、堤防を渡ればタイ王国に入国できるのは便利か」

 「タイの強化は、フランスとイギリスが警戒してるらしいが」

 「ふっ 植民地なんて抱え込まず、さっさと独立させればいいんだ」

 「イギリスは、マレー、ビルマに白人を移民させて植民地を守らせようとしてるらしい」

 「ふっ 白人の血は神の血ってか。一度痛めに合わせたいものだ」

 「日本人がやることもないだろう」

 「インドシナやインドネシアじゃ 先住民が武器を持って戦ってるというし」

 「背住民に武器を売ってるのユダヤ資本がやってるんだよな」

 「その方が武器が売れるらしいが、最近はソビエトやドイツまで売り始めてるから収拾がつかない」

 「同胞を抱えてる日本人同士じゃ なかなかできんな」

 「というより、江戸時代の温室が長かったから思考が内向きになりやすくてな」

 「まだ、高千穂や扶桑が感覚的に一皮剥けている」

 「しかし、非有色人種で同盟を組めそうな国がないのが辛い」

 「ブラジルじゃ朝鮮人が主導権も持ち始めてるって聞くけど」

 「いや、ブラジル人もナイフで朝鮮人の腹を切って川に投げ込んでるらしい」

 「出てくるだろう」

 「ピラニアが綺麗に処分してくれるらしい」

 「怖過ぎる」

 「いや、もう、どっちもやってるらしいから」

 「「「「・・・・・」」」」

 

 

 高千穂 (ナイジェリア)

 高千穂先住民は南西ヨルバ族630万、北方ハウサ・フラニ族870万、東南イボ族540万

 イジョ族300万、カヌリ族120万、イビビオ人族105万、チヴ人75万、その他630万で

 総人口は3000万人に及び、環状鉄道線の外周へ移動させられていた。

 環状線の内側は日本人3000万が住み、近代化を成していたが、

 外周も社会整備が推し進められていた。

 というより、外周への社会整備を推し進めることで、

 現地民を外周へ押しやることができた。

 先住民で自治が行われていたものの、

 水道管と送電線は環状線の内側から届くため

 利便性の良い生活を望むのであれば、働かなければならなかった。

 そして、労働条件を良くするためには、日本語を覚えるよりなく、

 日本語学校は急速に広がっていく、

 日本人たち

 「先住民を使ってアフリカ外周へ浸透はできるだろうか」

 「国境の外周に集まってるらしい朝鮮人が邪魔だよ」

 「じゃ 高千穂外周の日本人に似た反日日本人を淘汰させるように教育するか」

 「教育で恨み辛みを伝達すると子供は狂うと思うよ」

 「じゃ 自治軍にやらせるか」

 「我々に武器を向けなければいいけどな」

 「我々が彼らに武器を渡さなくてもイギリス人、フランス人、朝鮮人が渡すだろう」

 「特にイギリス人は財政難で植民地を維持できず自暴自棄になってるし」

 「フランス人は移民で足場を作っていても財源がなく、社会基盤を欲しがってる」

 「高千穂だけが財源と人口があってGDPが伸びてる」

 「じゃ 自治軍を作らせるとして、内向きでなく外向きにしたいね」

 「対外戦争は嫌だろう」

 「テレビを使うか」

 「テレビは自分で考えることをやめるし。馬鹿を作る機械だからな」

 「だからアメリカ型の放送システムじゃなく」

 「国家が電波と時間帯を競売にかける方式を取ったのだろう」

 「結構な税収になってるし」

 「政治団体、財界、民間が勝手にスタジオ作って勝手にやってる」

 「多種多様な意見がケンカして多様化も広がってる」

 「分析力は増えるだろうが、自分で考えるわけじゃないだろう」

 「まぁ 国家としては統制が取れず困るのだがな」

 「国家枠もとってるよ。人気はないようだが」

 「だから仕様を決めて、民間にやらせとけって言ったんだ」

 「どちらにしろ、先住民側にケーブルテレビを敷いて、先住民に勝手にやらせれば税収になるだろう」

 「反日されると困るが」

 「ケーブルは環状線の内側で統制するし、金の力に負けるだろう」

 「北方ハウサ・フラニ族のところは、太陽光熱発電がいけるからな」

 「まぁ 達磨島と同じように地下マンションを掘っていけば人口が増えても何とかなるだろうし」

 「人口が増えれば、結構な税収になるだろう」

 「発電所取られなければいいが」

 「その辺は、料金設定かな。まぁ いざとなったら軍事力で何とかしないと」

 「少なくとも国境の外の同族より豊かな生活が営めるのなら文句は言わないだろう」

 

 

 

 ドイツは、外洋に至るルートをイギリスに押さえられていた。

 イギリスの海洋支配から逃れる道は限られており、

 イタリア、イタリア領リビア、ニジェール&チャド、高千穂を介し、

 アルゼンチンへの空路と海路を確立し、

 さらにチリから太平洋ルートを開発する道か、

 中東に向かう道くらいしか残されていなかった。

 ヴィシーフランスは属国化していたものの、

 植民地に流出したフランス人は、急速に反ドイツの姿勢を取り始めていた。

 ドイツ帝国 ベルリン

 滑走路から3発ジェット戦闘機が離陸していく、

 アドラー

  全長16m×全幅13m×全高4m 翼面積46m

  ジェットエンジン 3500kg   ラムジェットエンジン 5000kg×2基

  3275km/h  30mm機銃1丁  ハードポイント 8基

  乗員2人

 ラムジェットエンジンは高速飛行が可能な機体だったが自力で離陸できなため、

 中央のジェットエンジンで高高度と速度を得た後、

 左右のラムジェットエンジンで巡航飛行する方法が取られた。

 加速時はジェットエンジンも使われるが、戦闘時以外はラムジェットだけで飛ぶ、

 高高度とはいえ、マッハ3の大気摩擦に耐える機体はチタンしかなく、

 製造は、列強より高価な機体となっていた。

 関係者たち

 「人工ダイヤと製造できるようになったとはいえ、アドラーは高い買い物だし」

 「幾ら高速を出せても現状の閉塞感は大きいな」

 「我々の生存圏拡大は、中東からインド洋に出るか」

 「北アフリカから高千穂と連携し」

 「マルビナスの基地を拡充し、アルゼンチンに向かうルートが適当だ」

 「日本は、ユダヤ資本と友好的なのでは?」

 「友好的だが、ユダヤ資本に経済を支配されてはいない」

 「どちらにせよ。高千穂まで行けるのなら大きな利益になるし」

 「高千穂側もアメリカとイギリスの圧力から脱するため、我々と連帯する道を選ぶだろう」

 「問題はリビア南部。仏領チャド、ニジェールは砂漠なので鉄道が敷けない」

 「地下鉄は?」

 「やれないことはないですが予算が取りにくいですな」

 「日本は経済的に余裕がありそうだが」

 「あの国は戦争需要と再建需要で急成長中ですから」

 「日本は信用できるのか」

 「このままでは、有色人種は白人に隷属させられると考えてるようです」

 「対米英で、利害は一致してますよ」

 「まぁ 日本人が白人世界の主導権争いでドイツに加担してくれるのなら構わんよ」

 「結果がどうあれ、非ユダヤ系で頼りになりそうなのは日本だ」

 「カザークは?」

 「サイン・ハン(大賢領)ジューコフは農民出だが、次のサイン・ハンは、旧ロシア貴族がなりそうだ」

 「相性は悪いが国境を接するソビエトよりましだな」

 「しかし、交易はしにくい」

 「交易しやすいのは日本だけのようです」

 「アメリカとイギリスの関係は?」

 「今のところイギリスはアメリカ経済に従属しているようですし」

 「植民地を維持できなくなってるようです」

 「我々が軍事的圧力をかけ続け」

 「独立運動が強まれば、イギリスの植民地はいずれ放棄でしょう」

 「しかし、現地民の内戦と殲滅戦を増長させているようだが」

 「内輪もめさせて支配するのは常套手段ですからね」

 「どちらかというと、マルビナス諸島まで飛べる機体がいいのですがね」

 「原子力潜水艦を建造するからと海軍に予算を取られた」

 「「「「・・・・」」」」 ため息

 

 

 フランス人4000万の内、ヴィシーフランスに2000万が残り、

 植民地に1500万が向かい、500万がアメリカとイギリス連邦に移民した。

 最大の移民先はフランス領インドシナで1000万が移民し、

 現地民を弱体化させつつインドシナ支配を強めていた。

 そして、オランダ人1000万の内、600万はオランダに残り、

 200万はアメリカ、イギリス、アルゼンチンに移民し、

 200万はインドネシアに移動してオランダの旗を上げ続けた。

 ベルギー人、ポーランド人、セルビア人、モンテネグロ人、スロベニア人、

 ロマ人、アルバニア人など2000万が

 オランダ領インドシナとフランス領インドネシアに移動していた。

 白人の人口が増えるにつれ、現地民の殺戮が行われるようになり、

 現地民に武器弾薬が流れ込むと武器弾薬のかかっくが高騰し、

 民族戦争の様相に向かっていた。

 

 

 インドシナ ダナン港

 43000t級戦艦リシュリュー、46000t級ジャン・バールが浮かんでいた。

 まともに戦艦を運用するには港を浚渫しなければならず。

 日本の浚渫船が行き来していた。

 社会基盤はほとんど日本に発注し、

 現地民の労働と、資源を売り渡すことで国家財政を支えていた。

 ジャン・バール 艦橋

 「ギアナはどうだったね」

 「ギアナはいま一つだったけどキュラソーはすごく発展してるよ」

 「資金力の差か」

 「本国ヴィシーが属国でなければ・・・」

 「まぁいい、インドシナでフランスを再建しよう」

 「アフリカ領は朝鮮人が現地民を殲滅しているようだ。なかなか使える犬だな」

 「ふっ インドシナでも使いたいが日本人に潜入されると厄介だからな」

 「潜入されてるかもしれないな。インドシナ人に武器弾薬を売ってる連中がいる」

 「拳銃を売って、インドシナ人を反抗させて殲滅する計画だろう」

 「生憎持ってるのは、バズーカとパンツァーファウストだ」

 「S35戦車が今朝、破壊された」

 「なんだと?」

 「インドネシアでもオランダ軍が襲撃されてS35戦車されたと聞いてる」

 「馬鹿な。どこの国が」

 「やるとしたらドイツ、日本、中国だろう」

 「一番動機があるのは、中国か」

 「ドイツもヴィシーフランスに対する脅迫でやるかもしれないな」

 「有色人種殲滅に反発してる日本もやりかねない」

 「そういえば、インドでもバズーカとパンツァーファウストを量産してるのでは?」

 「インドはパンツァーシュレックを量産してるそうだ」

 「しかし、パンツァーシュレックを量産できるならバズーカやパンツァーファウストくらい量産できるだろう」

 「そういえば、インドも社会基盤の整備で日本に発注していたな」

 「おい、日本は、いったいどれだけ儲けるんだ?」

 「さぁ アメリカを強くさせたくない国は、日本に発注してるからな」

 「「「「・・・・」」」」

 

 

 ブラジル

 征倭協会 (朝鮮族)

   南アメリカ大陸

        朝鮮民族シラギ戦線(ブラジル) 

   アフリカ大陸

        ピョンヤン戦線(ペナン)   テジョン戦線(ニジェール) 

        プサン戦線(チャド)      ソウル戦線(カメルーン) 

 

 サンパウロの一角に朝鮮族の代表が集められていた。

 征倭協会は反日を族是にしていた。

 「強欲ユダヤと残忍アングロサクソンから献金がきたニダ」

 「もっとせびらないと日本を滅ぼせないニダ」

 ウェーハハハ! ウェーハハハ! ウェーハハハ! ウェーハハハ! 

 「このお金で、日本と世界を戦争させて、日本を滅ぼすニダ」

 「高千穂は朝鮮人が奪うニダ」

 「祖国の朝鮮半島に返り咲くニダ」

 「そして、列島先住民の日本人を滅ぼして、日本を支配するニダ!」

 ウェーハハハ! ウェーハハハ! ウェーハハハ! ウェーハハハ! 

 「外国観光に出た日本の馬鹿男を殺して、馬鹿女を犯して、日本に種を植え付けていくニダ」

 「それでどうやって日本を滅ぼせるニカ?」

 「「「「・・・・」」」」

 「アフリカとアマゾン流域の毒草を研究するニダ」

 「そして、日本人を殺せる毒薬を開発するニダ」

 「「「「・・・・」」」」

 「議長。日本人を滅ぼす方法を思いついたニダ」

 「ん?」

 「朝鮮民族は火病(ファビョン)遺伝子を持ってるニダ」

 「んん・・・」

 「火病遺伝子を持たない日本人を殺すウィルスを開発すればいいニダ」

 「日本人は、みんな狂い死にするニダ」

 「「「「「あいごーーーー!」」」」」

 「しかし、火病遺伝子を持ってない他の人種も死んでしまうニダ」

 「何か困ることでもあるニダカ?」

 「「「「「・・・・・・」」」」」

 「ブラジルは人種のるつぼニダ。簡単に研究できるニダ」

 「火病ワクチンを研究してあげれば全人類を朝鮮族の奴隷にできるニダ」

 「是非やるニダ〜♪ 最優先ニダ〜♪」

 ウェーハハハ! ウェーハハハ! ウェーハハハ! ウェーハハハ! 

 ウェーハハハ! ウェーハハハ! ウェーハハハ! ウェーハハハ!  

 ウェーハハハ! ウェーハハハ! ウェーハハハ! ウェーハハハ! 

 ウェーハハハ! ウェーハハハ! ウェーハハハ! ウェーハハハ! 

 

 

 

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 月夜裏 野々香です。

 国権派は、イヌ科というか全体的な、国粋主義と民族主義に大別されます。

 民権派は、ネコ科で個人実力主義というか、資本主義と民主主義に大別されそうです。

 集権派は、国権を中央で統制することを好む人たちで、国権派と民権派も含みます

 分権派は、地域特性の強い人たちで、狭い意味での国権派と民権派も含みます、

 主義主張は人それぞれですが、あまり偏らず、バランスのいい国風にすべきでしょう。

 利権は偏らせない方が国として強いということです。

 

 

 ユダヤ海軍

 戦艦8隻、小型空母1隻、強襲揚陸艦6隻、軽巡17隻、駆逐艦36隻、

 ルベン(金剛)、シメオン(比叡)、イッサカル(榛名)、ゼブルン(霧島)、

 ダン(伊勢)、ナフタリ(日向)、ガド(扶桑)、アシェル(山城)、

 ガリラヤ(鳳翔)

 メギド(神州丸)、アララト、シナイ、オリーブ、モリヤ、ゲリジム、

 アフェク(天龍) カナ(龍田)

 ツロ(球磨) アコ(多摩) ハモン(北上) ハロシェテ(大井) ケデシュ(木曾)

 シロ(長良) キネレテ(五十鈴) ハマテ(名取) ラマ(由良) ラマ(鬼怒) リモン(阿武隈)

 ヨクネアム(川内) ガテ・ヘフェル(神通) シムロン(那珂)

 サリテ(夕張)

 峯風、澤風、沖風、島風、灘風、矢風、羽風、汐風、

 秋風、夕風、太刀風、帆風、野風、波風、沼風

 神風、朝風、春風、松風、旗風、追風、疾風、朝凪、夕凪

 睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、

 文月、長月、菊月、三日月、望月、夕月

 

 

 

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第18話 1949年 『ケインズは脂肪肝、ハイエクは動脈硬化』
第19話 1950年 『ファビョンウィルスで人類絶滅、世界征服ニダ♪』
第20話 1951年 『地上照射マイクロ波で空中要塞』