月夜裏 野々香 小説の部屋

    

神がかり系 仮想戦記 『神籬の木仙』

 

 第16話 1936年 『2・26事件と、アンデスの蝦夷』

 1月

 東京

 ユダヤ・朝鮮反日戦線アジト

 “作戦会議をはじめる”

 “全体主義と個人主義は、日本を操作する右ペダルと左ペダルだ”

 “上手く利用すれば、日本全体を思うがままに操って暴走させたり”

 “中国のように不正腐敗と悪を成し、分裂症にし、内戦だって起こせる”

 ““““アイゴーーー””””

 “反共を口実に軍事クーデターを起こすのだ”

 “日本で取り零された貧困層救済を口実に共産革命を起こすのだ”

 “どっちに転んでも我々は地位と利権を得るのだ”

 ““““アイゴーーー””””

 “まず、日本経済を立て直した高橋は危険である”

 ““““アイゴーーー””””

 “幸幣は、庶民調整型の代用紙幣であるため、不公平が是正され危険である”

 ““““アイゴーーー””””

 “馬鹿な軍人を煽って、殺すのだ”

 “そして、日本の利権主義と権威主義を強め貧富格差、地域格差、部落差別を増大させ”

 “嘘と詐欺と殺人を増大させ、日本を根底から滅ぼすのだ”

 “利己主義と拝金主義を広め”

 “日本民族の視野を組織中心主義から個人主義にまで貶めるのだ”

 “国家単位で考えられなくし、民族単位で考えられないくさせるのだ”

 “日本人が道に倒れても、誰も見向きもしない日本民族にしてやるのだ”

 “そして、日本を滅ぼし、日本人をバラバラにして世界の奴隷にしてやるのだ!”

 “日本と日本民族の未来をインディアンのように地上から消すのだ”

 ““““日本滅亡まんせーーー! 日本滅亡まんせーーー!! 日本滅亡まんせーーー!!!””””

 ““““日本滅亡まんせーーー! 日本滅亡まんせーーー!! 日本滅亡まんせーーー!!!””””

 ““““日本滅亡まんせーーー! 日本滅亡まんせーーー!! 日本滅亡まんせーーー!!!””””

 

 扇動家たち

 “アメリカが中国に軍艦を売ろうとしてるニダ”

 “戦うニダ。今がチャンスニダ”

 “しかし、政治が腑抜けニダ”

 “昭和維新が必要ニダ。尊皇を討奸するニダ”

 “中国に攻め込むニダ”

 “中国人に日本人がたくさん殺されたニダ”

 “英霊が命懸けで手に入れ、奪われた失地を取り戻すニダ”

 “朝鮮半島をアメリカ、ソビエト、イギリスから奪い返すニダ”

 “戦争するニダ。絶対に勝てるニダ”

 “日本の政治は、貧困を作っているニダ”

 “間違ってるニダ”

 “いま、日本軍は立ち上がらないといけないニダ!”

 “いま、日本軍は立ち上がらないといけないニダ!”

 “大事なことなので、2回言ったニダ!”

 

 

  英ジョージ5世死去。エドワード8世即位(12月10日 退位)

 

 

 農家でも技能さえあれば幸幣を作ることができた。

 一定の品質されあれば、木工ギルドに手数料を支払い、

 印と通し番号を彫ってもらい流通させることができた。

 そして、都会は、紙幣より、貨幣価値の高い幸幣を欲し、

 田舎を巡って、紙幣と交換に幸幣を買い求めた。

 これにより、職探しのために都会に行く者が減り、

 田舎の生活水準が上がっていく、

 神籬が開発した耕耘機、田植機、稲刈り機、脱穀機が庄屋に送られてくる。

 農業機械で農地を耕すことができ、稲を植えることができるなら農業人口を減らすことができた。

 神籬は、農業機械開発投資を増やすことで余暇時間と余剰人員を増やし、

 木工12ギルドの取り込みと拡大強化を図った。

 そして、農業機械が増えるほど、木工12ギルドの人員が増え、余暇が木工細工生産時間に投入され、

 幸幣と木工細工の生産量が増加し、外貨収入につながった。

 

 

 日本は欧米の自動車をノックダウン方式として自動車製造を学ぶと、

 この頃から国産自動車の原型が揃い、富裕層を中心に購入者が増えていた。

  94式6輪自動貨車

   自重3.5t

   全長5.4m×全幅1.9m×全高2.7m

   68馬力  時速60km/h  10時間

   3人乗り

 

  96式小型乗用車 くろがね

   全長3560mm×全幅1500mm×全高1830mm

   空車重量1000k

   32馬力  速度70km/h

   3人乗り

 

  AA型乗用車

   約1500kg

   全長4785×全幅1730×全高1736mm

   65馬力  速度100〜110km/h

   5人乗り

 

 関係者たち

 「自動車にガラス繊維を車体に使うって話しは?」

 「輸出しない自動車じゃないと、まずいって話しになってる」

 「管理しやすいのは、鉄道の列車だからそっちで使うんじゃないかな」

 「馬力を大きくすれば、もっといい自動車を作れるんだけどな」

 「馬力を大きくすると、燃料消費が大きくなる」

 「AA車みたいにアメリカ車に近いものでも作れるのに」

 「馬力をあと倍欲しい。そうじゃないと登坂で余計に燃料を食ってしまう」

 「軍隊が燃料取り過ぎなんだよ」

 「軍隊と民間人で燃料の奪い合いになりそう」

 「マスコミは、すぐ軍隊の味方するからな」

 「マスコミは、暴力と金の味方。スポンサーのために働く」

 「庶民がお金を払わない限り、庶民の味方はしない」

 「新聞買ってるだろうが」

 「編集長のポケットに札束ねじ込めばわかるよ」

 「あはははは・・・」

 

 

  

 2月

 スペイン総選挙で人民戦線派が圧勝。

 

 第19回衆議院議員総選挙

 

 

 資本主義は、資本を持ち不可侵な利権を構築すれば一国一城の主になることができた。

 企業群による生活必需品、娯楽商品の生産をサービスが充足していくにつれ、

 市場争いは激しさを増し、戦国時代のような群雄割拠が形成されていく、

 生産が過剰になれば、資本家は国家を動かし、

 軍事力を背景にした詐欺、暗殺、謀略、麻薬などで、海外の市場さえ取り込もうとしていく、

 いわゆる帝国主義で、後進地域を植民地として支配し、

 資源を奪い、金融を制御して借金を背負わせ、労力を搾取していた。

 日本は、幕藩体制の江戸時代から幕末から明治維新にかけ、国民国家へと移行していく

 しかし、実情は、旧態依然の幕藩体制が、

 福祉のない理不尽な近代資本主義へ移行したようなものだった。

 これは経済統制しやすい有限な兌換紙幣だったためで、

 国家生産規模の増大に紙幣供給量が不足になっていくと、

 法制化後、金の量の10倍以上の紙幣が発行され、

 さらに不足になると、不換紙幣へと移行した。

 仙堂と角浦は、木工細工で幸幣を開発し、

 全国規模で木工12ギルドを組織して集票組織化し、

 創設した神籬社は、木工細工で大企業となり、学校の学科にまで組み込んでいく、

 そして、大手が見落としていた非金属のガラス繊維を開発し、

 軍事機密とすることでガラス繊維の生産を独占し、準財閥、政商へと成り上がっていく、

 幸幣は再生産を増やし、新興企業を増やし、社会資本を増やした。

 結果的に雇用が増大したものの、

 取り零された貧困層は、軍隊へと吸収されていく、

 しかし、国防費は、機械化に伴い近代兵器の比重は大きく、

 軍内階級格差は、一触即発まで広がっていた。

 そして、2・26事件勃発

 

 東京市に戒厳令布告(〜7月16日)

 

 岡田啓介内閣総辞職

 

 2・26事件の反乱部隊に原隊復帰勧告 「兵に告ぐ」 が出され、5時間で帰順。

  

 枝に乗った雪の塊がどサリと落ちると、仙堂と角浦は、隠れ家から頭を出した。

 クーデター軍は、仙堂と角浦を見つけられなかったのだ。

 「・・・あぶねぇ 殺されるところだった」

 「なんで木工ギルドが狙われたんだ」

 「むしろ、俺たちが狙われた気がした」

 「木工ギルドが軍需より民需だからだろうか」

 「かもしれんけど、好景気の日本でクーデターって。どんだけ金使ったらクーデター起こせるんだ」

 「ていうか、国を守る軍人に殺されかけるなんて、愛国心が飛んじゃうね」

 「国を守ってんじゃなくて、軍組織を守ってるのだろう」

 「軍の自己満足や保身で殺されるなんて、やだやだ」

 「資金源は、どこだろう」

 「欧米だったりして」

 「超ムカついた。絶対に仕返ししてやる」

 

 

 3月

 ドイツがラインラントに進駐。

 

 広田弘毅内閣成立

 

 ソ蒙相互援助議定書締結。

 

 中谷宇吉郎が世界で初めて人工雪の製作に成功。

  

 

 巨済島 日朝非公式会議

 朝鮮人がふんぞり返っていた。

 「朝鮮共和国はアメリカ、イギリス、ソビエトと同盟を結んでいるニダ」

 「中国とも仲良しニダ」

 「朝鮮共和国は、世界史上最高の外交戦略国家ニダ」

 「日本は、抵抗しても無駄ニダ。諦めて、朝鮮を国交を結ばないと酷い目に遭うニダ」

 「酷い目に遭うというと?」

 「アメリカが日本に経済制裁すると言ってるニダ」

 「朝鮮共和国が古のよしみで、同情して、アメリカに待ってもらってるニダ」

 「感謝して朝鮮共和国と国交を結ぶニダ」

 「それより、時々 密入国してくる朝鮮人がいるのだが」

 「違うニダ! 道に迷ったニダ!」

 「日本人になりたいと」

 「陰謀ニダ。そんな奴、朝鮮人じゃないニダ」

 「それと、大砲をこっちに向けるな」

 「朝鮮共和国の国防ニダ!」

 「日本の朝鮮半島侵略は許さないニダ」

 「いや、もう、朝鮮半島に興味ないから」

 「日本から撃ってきてもいいニダ」

 「嫌だ」

 おいhぎうヴぁお;・ふヴぁおえj;9hgヴおい;hごうヴぉ

 

  

 4月

  日本・ブラジル間に国際電話開通

 

  ファールーク1世がエジプト王に即位。

   

 アメリカ合衆国

 “大恐慌は、金融支配を強めるため故意に起こされている”

 “紙幣の印刷を減らすだけで恐慌を起こせるのだ”

 “なぜ、アメリカ人は貧しくされて黙って黙っているのか”

 “富裕層は対外資産があるため、国民所得を下げても痛手がない”

 “むしろ、賃金を底値にできるため、利潤は莫大なのだ”

 “たちあがれ”

 民衆が集い始めた。

 

 イギリス

 “不況は大恐慌のせいだけではない”

 “富裕層は、対外資産を使って利益を保ち”

 “賃金を減らすことで莫大な利益を上げている”

 “なぜ、換金する必要もない紙幣を印刷して、国民の所得を増やさず”

 “逆に国民から所得を奪って、国民を餓えさせるのか”

 “立ち上がって、略奪貴族の搾取をやめさせろ”

 民衆が集い始めた。

 失業で革命の動機がある者が急速に増えていた。

 

 

 特高たち

 「お金を共産主義者に渡すだけで勝手に組織化が進んでいく」

 「お金は力だからね」

 「こちらが望む世界を作ろうとする連中に金を渡せばいいだけか」

 「2・26も、こうやったんだろうな」

 「生活で汲々としてる庶民は、できない技だな」

 「逆に生活に汲々としなくなると、一気に平和が進むし、富裕層の力は弱まる」

 「逆に生活を汲々とさせたほうが国民を動かしやすい」

 「まぁ 帝王学ってわけね」

 「それは、外国勢力にとってもだ」

 

 

 5月

  第69特別議会召集

 

  立憲民政党 斎藤隆夫の粛軍演説

 

 ドイツ ヴィルヘルムスハーフェン港

 日本で建造したドイツ仕様の新型潜水艦が入港した。

 ドイツ海軍潜水艦は英独海軍協定で500tに制限していた。

 日本の国旗こそつけ、北欧道配備の潜水艦だったが、日本人の艦長以外はドイツ人で構成され、

 事実上、ドイツ潜水艦といってもいい潜水艦だった。

 3061t級UJボート

  全長98.50m×全幅9.06m×吃水5.31m

   水上 排水量1900t  6400馬力 速度17kt  航続距離20000海里/10kt

   水中 排水量3061t  4200馬力 速度10kt  航続距離165海里/4kt

    65口径105mm砲1門  83口径37mm連装高射機関砲1門

    53cm魚雷発射管 艦首4門、艦尾2門  魚雷17本/機雷74個

    安全潜航深度230m  乗員68名  

 ドイツ海軍乗員は、数ヶ月ごとに乗り込んで訓練を重ね。大型潜水艦に慣れていく、

 ドイツ海軍仕様は優れたところが多分にあって日本海軍でも取り入られ、

 機械部品の共有も増えていた。

 「日独同盟に近い日独連携だな」

 「利害一致がなした業でしょう」

 「しかし、このクラスの潜水艦に慣れると、ドイツ将兵は困るのではないか」

 「たぶん、条約破棄後は、このクラスの潜水艦が主流になるでしょう」

 

 

  

 6月 

  世界初の実用ヘリコプター「FockeWulf Fw61」が初飛行。

  

 中南米 日本領(2400ku)

   任那 (1200ku)  (旧ニカラグア領 + 旧ホンジュラス領 + 旧エルサルバドル)

   沖ノ浜 (旧グアテマラ)領 (400ku)

   瓜生 (旧コスタリカ領ココ)島 (46.6ku)

   中ノ鳥 (ブリカ)半島 (753.6ku)  (旧コスタリカ領(353.4ku) + 旧パナマ領(400ku)

 第20師団と後備師団6個が任那・沖の浜・瓜生・中ノ鳥を開発していた。

 最大の任那は、発電所と港湾が建設され、鉄道が延び、工場が増えていく、

 大型造船所が建設されると、戦艦や潜水艦の配備が可能になっていた。

 開発が進むにつれて後備師団は減少して、民間建設会社が増え、

 必要最小限の戦力が残されていく、

 中南米駐留軍

   第20師団(20000人)

   守備旅団6個(24000人 45口径356mm連装砲台24基  55口径150mm砲120基)

 

 白人旅行者たちが任那の街を歩いていた。

 フォンセカ湾を見下ろせば20隻近い日本の艦船が停泊していた。

 「こりゃ 将来は、香港とシンガポールを合わせたような街になりそうだな」

 「問題は工業生産力が高いことだな」

 「日用品を任那、沖ノ浜、中ノ鳥で生産すれば、中米全体の工場になるかもしれない」

 「問題はコロンビア、エクアドル、ペルー、チリが武器と交換に領地を譲渡する動きを見せている」

 「本当に?」

 「南米諸国にとって戦闘機100機と10個師団相当の武器弾薬は対米戦略で大きい」

 「交渉が成立すれば、日本軍が進駐して譲渡交換が始まるはずだ」

 「とめろよ」

 「そうしたいんだが。金がない」

 「海外工作のためにデフレにしてるんだろうが」

 「あはははは」

 「しかし、日本が一番ドルを稼いでいるし、逆工作をかけられてる気もするし」

 「こうも日本に堅実にやられると困る気がする」

 「経済的に追い詰めれば怒って、宣戦布告してくると思うがな」

 「口実がいるよ。経済的に追い詰めるには」

 「任那撤収を求めたらいいのでは?」

 「国際連盟じゃ任那撤退が否決された」

 「だからもっと工作資金を注ぎ込めばよかったんだ」

 「そうなんだがな」

 「なんにせよ。日本を悪者にして世界中で袋叩きにしないと、手に負えなくなるぞ」

 「まぁ そうなんだろうけどな」

 

 

  

 

 7月 

 東京の戒厳令解除

 扇動者たち

 「軍人は軍国主義者ニダ。クーデターを起こすニダ」

 「危ない組織ニダ。暴力頭で国民を支配しようとしてるニダ」

 「軍人は民主の敵ニダ。人民革命をしなければならないニダ」

 「日本を人民の、人民による、人民のための国家に作り替えなければならないニダ」

 「人民の自由を取り戻すニダ!! 人民革命ニダ!!!」

 

 

 

  スペイン内戦勃発

 

  モントルー条約調印。ボスポラス海峡の新通航制度を決定。

 

 “国際オリンピック委員会で第12回夏季オリンピック開催地を東京に決定”

 仙堂と角浦

 「いよいよ。オリンピックか。成功させたいものだ」

 「戦争にならなければね」

 「戦争になりそうなの?」

 「日本が戦争しなくても欧州で戦争になったら、オリンピックは中止になるんじゃないの」

 「それを見込んでの東京オリンピック開催か・・・」

 「どこまで足を引っ張るんだか」

  

 

 8月

  第11回夏季オリンピックがベルリンで開幕(〜8月16日)

 

  成都事件。四川省成都で日本人新聞記者2名が殺害さる(他2名重傷)

 

  日本、防疫部編成(1941年に731部隊と改編)。

 

 

 いかなる国家であれ、資源持っているだけでは国を守れなかった。

 兵器・武器弾薬を製造できる国は、他国からの侵略から国家を守ることができた。

 中南米日本領 任那は、工業地で発電所と製鉄所があり、武器製造工場であったことから、

 資源・農産物と武器弾薬を交換することができた。

 この補完構造が中南米諸国の国情を一変させた。

 それは、南アメリカ諸国に影響を与え、政情が許すなら日本と交渉した。

 チリ アレサンドリ政権は、対外的に国家を守るための武器を欲し、

 優れた工業力を持つ日本工業を国内に誘致することに決定した。

 サンチアゴ北西180kmの山岳に面した海岸域400kuが日本に譲渡され、

 航空機100機と10個師団相当の武器弾薬がチリ軍に引き渡された。

 蝦夷(400ku)は、港湾から作らなければならなかったものの

 守りやすい地域で、チリとも一定の距離を保つことができた。

 第14師団+後備師団3個

 上陸するとブルドーザーとローラー車が整地を開始し、港湾を整備していく

 守備隊

 「任那が終わったと思ったら、今度は蝦夷だと」

 「いつまで投資が続くやら」

 「本国の国防が不安だな」

 「本国は10個師団もあれば守れるって、計算らしい」

 「そういうもんかね」

 「10個師団以上を上陸させられる国は、そうないよ」

 「まぁ そういう計算ね」

 「もっとペルーに近い場所になると思ったが」

 「一応、工業生産でチリ防衛に協力する名目らしい」

 「なんにしても日本本国は大変な出費になるんじゃないの」

 「出費っていっても紙を刷るだけだし」

 「木工12ギルドが幸紙幣を彫ってる限り、破綻はないよ」

 

 

 

 朝鮮共和国 (21万6823ku)

    同盟保障地 アメリカ。イギリス12800ku。ソビエト6400ku 合計32000ku

 ソウル アメリカ同盟保障区

 ユダヤ資本は、国から持ち出した資本の貯金箱として朝鮮半島を選択し、

 世界中のユダヤ人を朝鮮半島へ誘導しようと画策していた。

 そして、その象徴が全高360m級セブン・ウィークビル7棟の建設だった。

 日本人たち

 「こんな巨大ビルを7棟も建設するとはな」

 「日本に石油とくず鉄を輸出し、日本企業の入国と中国人労働者を受け入れさせるだけ」

 「それだけで、朝鮮共和国に資本家の城を建設できるのだから安いのだろう」

 「日本の近代化も、その石油とくず鉄のおかげで進むわけか」

 「そして、それを理由に、日本に脅しをかけている」

 「ユダヤ人がアメリカでさえ不可侵の貯金箱を作れるかどうかの瀬戸際だし」

 「日本が言う事を聞かないからって、朝鮮半島の開発をやめるとは思えない」

 「そして、アメリカの建設企業の3分の1で済む、日本に発注しないわけもない」

 「そうは言っても、日本の南米進出は面白くないだろうな」

 「しかし、北欧道は、沈黙してるのが気持ち悪い」

 「いつでも滅ぼせるから見逃してるだけなんじゃないか」

 「まぁ そんなところだろうが・・・・」

 

 フライデイビルの一室、

 日米非公式会議

 「ニカラグア。ホンジュラス、エルサルバドル。コスタリカ、グアテマラ、パナマ・・・そして、チリか」

 「全て、国家間で行われた正式な取引です」

 「日本が南米大陸から撤退しなければ、アメリカは重大な決断をすることになるぞ」

 「それは、どういった決断でしょうか?」

 「中国に軍艦を売るからな」

 「・・・・・」

 「本当に売るからな」

 「・・・・」

 「ほ、本当に売るからな。どうなっても知らないからな」

 「それは、軍艦を中国に輸出したら。アメリカも、どうなるかわからないってことじゃ・・・」

 「・・・・・」

 

 

 

 9月

  北海事件。広東省北海で日本人商人が殺害される、

 

  漢口邦人巡査射殺事件

 

 

  上海日本人水兵狙撃事件

 

  ソ連でニコライ・エジョフが秘密警察長官にあたる内務人民委員に任命され、

   スターリンの大粛清が本格的にはじまる。

  

 

 40000t級戦艦 長門 改装

 全長240m×全幅34m×吃水9.5m

 ディーゼル機関電気推進82000馬力  速度25kt  航続距離20000海里/16kt

  47口径380mm連装砲4基   65口径105mm連装砲12基   83口径37mm機関砲20基

  双発水上偵察機2機

 艦尾に張り出した水上偵察機兼内火艇格納庫は、長門の全長を増やした。

 そして、ドイツ製の砲身は火力を低下させたものの

 発射速度が早く投射重量は大きかった。また砲身命数を延命させた。

 そして、上甲板上の重量を軽減させて艦全体の改造を効率化させることができた。

 関係者たち

 「それで、双発水上機は?」

 「んん・・・91式飛行艇」

  全長16.57m×翼幅23.46m×全高6.22m 翼面積82.7u

  自重4663kg  /  全備重量7500kg

  明星800馬力2基  速度233km/h  航続距離1260km

  1人

 

 

 10月 

  イラクでバクル・シドキ将軍によるクーデター起こる。

 

 中東7域内紛

  サウジアラビア、イラク、イラン、クェート、

  アラブ首長国連邦、オーマン、イエメン、

 保護国とイギリス駐留軍が内紛状態に移行していた。

 独立派が保有する武器は、世界各地から横流しされた拳銃・小銃14万丁だった。

 イギリス政府は、国内の反政府共産主義の仕業と見抜いたが、

 金の出処を探ると日本資本で、日本政府に抗議した。

 日本の代理人が2・26事件がイギリスの資金提供があったと言い返すと

 イギリス政府は沈黙し、中東紛争にかかりっきりになっていく、

 関係者たち

 「イギリスが2・26事件の背後にいたのは本当だったのか?」

 「いや、言いがかりだけど」

 「それを言うなら、中東独立戦争が日本のせいだって言うのもイギリスの言いがかりだし」

 「武器弾薬の出処を探って、日本の介在に気づいても、実際、戦ってるのは現地民だしね」

 

 

 

  97式戦闘機 (中島飛行機の糸川英夫)、

   自重1110kg / 全備重1547kg(燃料満載)

   全長7.53m×全幅11.31m×全高3.28m  翼面積18.56u

   水冷800馬力  速度480km/h  航続距離627km

   胴体内7.92mm機関銃×4  落下タンク 左右各133L  

 

 

  97式艦上攻撃機

   全長10.3m×全幅15.52m×全高3.7m   翼面積37.7u

   自重2170kg  /  全備重量3800kg〜4100kg

   970馬力(公称)   最高速度378km/h  航続距離1021km〜1993km

   武装7.7mm機銃×1 582発(6弾倉)、

   800kg魚雷1本および800kgまたは250kg爆弾2発

 

 

  97式重爆撃機

   自重5800kg / 全備重9710kg〜10610kg

   全長16m×全幅22.50m×全高4.85m  翼面積69.6u

   1500hp×2 速度482km/h  航続距離2800km

   7.92機銃6丁   爆弾750kg〜1000kg

   乗員7名

 

 過渡期の航空機は日進月歩で、1年で大きく性能が変わる。

 目まぐるしい変化に頭の固い軍人も航空機の可能性を考えようになっていた。

 神籬製の97式戦闘機は、主翼から後ろが幸幣に似た作りで・・・

 「主翼の後端が垂れ下げてるのは仕様か」

 「あまり主翼を弛れさせると機体が振動するんじゃないのか」

 「程度の問題だろう」

 「まぁ 神籬も実験しているのかもしれない」

 「飛ぶかな」

 「さぁ・・・」

 試作機が離陸していく、

 旋回すると、ドラゴンの翼や尻尾の様に上下した。

 「神籬は、本気で、あの機体を配備する気なんだろうか」

 「空母艦載機は、あの機体を使いたいらしい」

 「そりゃ 性能はいいがね」

 「10機分の価格は嫌だろう。しかも1機製造するのに3ヶ月。大工の数も半端じゃない」

 「いくらハンドメイドの木製だからってやり過ぎだよ」

 「だけど、旋回能力が異常に高い」

 「一騎当千を望む空母艦上機は・・・」

 「だったら海軍機で作ればいいのに」

 「陸軍機でも離着艦できるよ」

  

  

 そして、神籬は木工産業の潜在力を示そうと4発輸送機の設計を推し進め完成させる、

 外資で得た利益を費やし、軍部と関係なく始めたものだったが

 完成した機体は、軍部が仕様を押し付けて航空会社に作らせようとした双発爆撃機より優れていた。

   全長28m×全幅36m×全高7m  主翼面積160u

   自重16000kg/全備重28000kg

   火星1530hp4基  時速480km/h  航続距離6800km

   20mm×2丁 7.7mm×4

   魚/爆 3000kg

   乗員7人

 陸海軍将校たち

 「採用するのか?」

 「性能がいいんだから採用するよりなかろう」

 「三菱、中島、川崎は何やってんだ」

 「我々の仕様を押し付けすぎたのかもしれないな」

 「運用するのは我々だ。死ぬか生きるかの判断は我々がする」

 「4発機はフェザリング機構がいるな」

 「まぁ なんとか手に入れられるよう手を打つよ」

 「欧米の対日圧力が強まってるが大丈夫なのか?」

 「神籬のおかげで外交パイプはあるよ」

 「しかし、4発機とは・・・」

 「4発機でも木製だからな。アルミ材の消費は、双発金属製爆撃機より少ない」

 

 

 11月

 アメリカ合衆国大統領選挙でフランクリン・ルーズベルトが再選

 

 ニューヨーク

 白人たちの視線が日本人に突き刺さる。

 彼ら白人が着る生糸を納入してきた業者としては、そりゃないよ。なのだが、

 「ルーズベルト大統領の演説で “黄禍に注意” か」

 「そりゃ 確かに米英の独立系の共産主義者を支援したよ」

 「だけどさ。2・26事件の背後関係も調べたら外患だよね」

 「まぁ 故意に貧富の格差を広げて、拝金主義と利己主義を強めた状態で買収されたらたいてい乗りますよ」

 「日本は黒字で景気良かったんだけどな」

 「愛国ってファクターでも人は動きますからね」

 「愛国の前に外国に利用されてないか、の用心深さと対外戦略を持って欲しいものだ」

 

 

 

 

  東京・永田町に国会議事堂落成

 

  独伊がフランコ政権を承認

 

 

 ドイツは再軍備しており、戦車開発の主導権はドイツへと移っていた。

 ドイツで3号戦車開発されると、日本でも97式戦車として試作される。

 日独で共同開発が見られたのは、陸海空の総合で、まだ、メリットがあったことが大きかった。

 22.7t級97式(3号)戦車

   全長6.41m(車体長5.56m)×全幅2.95m×全高2.51m

   マイバッハ 300馬力 (221kw)  整地40km/h / 不整地19km/h   行動距離155km

   主砲   42口径50mmKwK38(99発)

   副武装  7.92 mmMG34機関銃 ×2 (3750〜4400発)

   乗員5 名 (車長、射手、装填手、操縦手、通信手)

 各17個師団に97式戦車の配備が始まる。

 95式戦車の配備の前に莫大な予算が投じられ、道路・港湾・橋梁が強化されていた。

 「何両製造するって?」

 「取り敢えず1個師団に50両だから、17個師団だと850両になる」

 「近衛師団は機甲師団にしたいから100両寄越せとか言ってるがね」

 「ほかの師団も、もっと欲しいがな」

 「全部ブルドーザーにしてくれという圧力もある」

 「それは嫌」

 

 そして、ドイツは、さらに強力な25級4号戦車の独自開発も進められた。

  25t級4号戦車

   全長7.02m (車体長5.89m) ×全幅2.88m×全高2.68m

   速度 整地38km/h  /  不整地16km/h   航続距離210km

   24口径75mm砲  7.92 mm MG34機関銃×2

   マイバッハ  300馬力

   乗員5 名 (車長、射手、装填手、操縦手、通信手)

 

 

 アメリカ合衆国 白い家

 「日本め、とうとう、南米に足場を作りやがった」

 「なぜ邪魔できなかった」

 「戦闘機100機と10個師団相当の武器弾薬」

 「これだけあったら、取り敢えず、国家防衛が可能ですからね」

 「なんとか、中南米の日本人街を潰せないだろうか」

 「このままだと、ペルー、エクアドル、コロンビア、ベネズエラが続くだろう」

 「そうなったら、アメリカの経済植民地から脱してしまう」

 「現地国と日本を対立させるのが一番スマートです」

 「今のところ日本と現地国は、補完関係を結んでるので・・・」

 「そこを上手く戦争させるのが仕事だろうが」

 「日本を孤立させて、戦争に追い込め」

 「中国に軍艦を輸出すれば、日本の海外地は防衛不可能になって退くかもしれません」

 「だといいが、日本の海外地は自給自足が進んでると聞くぞ」

 「いくら、お金を刷っても幸幣で水増しすれば公定歩合分を超えてしまいますからね」

 「逆に言うと投資するほど儲けやすい構造が作られてますよ」

 「「「「・・・・」」」」

 

 

 12月

  陸軍戦車学校開校

 

  ソビエト連邦でスターリン憲法が制定される。

 

  英エドワード8世退位。ジョージ6世即位

 

 

 喫茶店

 “高橋元蔵相。昏睡状態から回復。峠を越える。またも銃撃時、身代わり人形が裂けた”

 “2・26事件人事関係者。降格と1割減給”

 “中華民国 西安で、張学良・楊虎城ら一派が蒋介石を拉致監禁”

 仙堂と角浦

 「軍部も、一蓮托生で大変だな」

 「反乱軍将校を採用し、信任し、出世までさせたんだから、巻き込まれってやつだな」

 「こっちは殺されかけて、妻や子供にまで銃口を向けられたんだぞ、それくらいの目にあって欲しいよ」

 「見逃して、恩着せがましく利権を増やしたい気もしたけど」

 「巻き込まれた方は、運が悪かったと言えなくもないにしても、それくらいのダメージがないとね」

 「結局、右翼は国家のため、左翼は人民のためとか言いながら」

 「特定利権から地位とお零れをもらって、好む形の支配構造を作りたいだけだ」

 「思想のため、国民の間に差別を作り出して、庶民に犠牲を強いるのさ」

 「特権はともかくとして。不正腐敗を排し、機会均等で公平な競争をすべきなんだろうがね」

 「それはそうと、中国は、ヤバそうだな」

 「というより蒋介石が共産系に取り込まれた可能性も出てきた」

 「となると、ソビエトにとって都合のいい戦略は、中国軍を大連州に向けて侵攻させるかもしれない」

 「中国軍を朝鮮半島に向けて攻撃させるという選択は?」

 「米英ソ連合で、中国に侵攻可能なら選択肢としてありかもしれない」

 「しかし、いくら蒋介石でもそこまで馬鹿ではないだろう」

 「どうかな。中国に輸出した戦車は日本で配備してる戦車より多い」

 「あと、旧式だがアメリカ、イギリス、ソビエトの航空機も購入している」

 「そして、朝鮮工作部隊は、日本だけでなく、中国内にもいる」

 「そして、政治中枢は、外資の画策で日本以上に浸透されてる」

 「なるべくならソビエトと戦争して欲しいものだ」

 「だけど戦いやすいのは大連州だろうね」

 「防衛は?」

 「89式戦車や95式戦車なら国境の対戦車塹壕を登れないし」

 「88mm砲でも撃退できるさ」

 「問題は爆撃だろう」

 「まぁ そればっかりは怖いが、防空壕を深めに掘れば大丈夫だろう」

 「問題は輸送か。封鎖されたら厄介だ」

 「それが一番心配かな」

 

 

  第70議会召集 

 

  31850t級シャルンホルスト型巡洋戦艦

   全長235.4m×全幅30m×吃水9.1m

   ワグナー式重油専焼高圧缶12基 3基3軸推進 160000馬力

   速度31.5kt  航続距離17kt/10000海里

   乗員1669名

    54.5口径283mm3連装砲3基    55口径150m連装砲6基

    65口径105mm連装砲7基      83口径37mm連装高射機関砲12基

    艦載機3機、射出機2基

 ドイツ海軍将校と日本海軍将校が進水を見守っていた。

 巡洋艦シャルンホルストは、巡洋戦艦赤城と戦艦加賀の設計図を参考に建造されて巡洋戦艦だった。

 「ずいぶん、小振りな巡洋戦艦ですな」

 「大西洋では役に立つはずです」

 「シャルンホルストより。いま建造中の41000t級ビスマルク戦艦は英米仏にとって脅威でしょうな」

 「本当は空母に興味あるのですがね」

 「フィシャー・トロプシュ法、水素添加法、低温乾留法と交換で、設計図を持って行きましたけど」

 「ドイツは、空母建造の予定があるので?」

 「んん・・・まぁ 空母は、地政学的に性能を発揮しにくいからな」

 

  

 

 日本辺境領 滑走路

  97式輸送機

   全長15.30m×全幅19.92 m×全高4.15m  翼面積49u

   自重3500kg/全備重量5250kg

   エンジン 空冷9気筒ハ1乙  650hp×2

   最大速度365km/h   航続距離1270km

   乗員3名+乗客8名

 将官たちが降りてくる。

 「大和と武蔵を潰されたと思ったら、こんな小島に飛ばされてしまったわい」

 「潰されなかったら大手を振って赤レンガだったんですけどね」

 「神籬め、俺の出世を閉ざしやがって、許せん」

 「外資獲得に目がくらんだ政府もですがね」

 「むしろ、あいつらが生き残ったのがムカつく」

 「狙った要人の半分が居場所不明で逃げ切りですから面白くありませんよ」

 「まったく・・・取り敢えず、地下10mまで地下壕を掘ろう」

 「地下壕ですか」

 「戦艦の主砲弾の直撃に耐えようと思うならそれくらいないとな」

 「とんだ。島流しの刑だ」

 「「「「・・・・・」」」」

 

 

 カレリア地峡 北欧道(6000ku)

 太陽が射すと白銀の世界が広がる。

 防衛線は対戦車砲と機関銃が並べられ、

 鉄筋コンクリートのトーチカーは厚く堅固になっていく、

 しかし、太陽が雲に隠れると灰色の世界に変わり、

 陽が暮れれば褐色から真っ暗らになり、吹雪けば視界ゼロに近付く、

 この状況で浸透戦術の攻撃を受けると、

 兵力数が最大の攻防力になることから防衛が困難になると思われた。

 そういった国境線の将兵にガラス繊維の軍用外套が配給されていく、

 汗を吸収しにくいガラス繊維は衣類で嫌われたが、極寒地で歩哨させられたら事情が変わる。

 ガラスを繊維にしたものが、これほど暖かいのか、と、感謝したくもなった。

 歩哨たち

 「フィンランドは、どうだった?」

 「歓迎されたみたいだけど、カタコトじゃようわからんかった」

 「防波堤替わりみたいなものだからな」

 「資源があればいいけど、そうでもないらしい」

 「この歳で外国語習得は辛いぜ」

 「しかもフィンランド語とロシア語だろう。冗談きつい」

 「あと、ドイツ語も覚えたら出世させてやるから1単語1銭と思って覚えろってさ」

 「なんだかな。日本に閉じ籠もってりゃいいのに」

 「人口も増えてるし、そうとばかりもいかないんだろう」

 「だよな」

 「せめて、日本で石油が採れてたらな」

 「だな」

 「それでも泣きたくなるほど、寒いな」

 

 

 

 

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 月夜裏 野々香です。

 木仙一族

   仙堂春和(30歳) × 山城美奈(26歳)   一樹(8)  智樹(4)  加賀美(1)

   角浦秋和(30歳) × 日向奈美(25歳)   青葉(8)  芳樹(4)  冬樹(1)

 主人公の仙堂と角浦が、2・26事件で危なく殺されそうになりました (笑

 日本軍強い、主人公強い、という作風でなく、

 日本国強い、日本人強い、総合な作風なので、

 主人公でも、あまり目立たない立ち位置になりそうです。

 

 

 近衛師団

 第01師団(東京)   第02師団(仙台)   第03師団(名古屋)  第04師団(大阪)  

 第05師団(広島)   第06師団(熊本)   第07師団(北海道)  第08師団(弘前)

 第09師団(金沢)   第10師団(姫路)  第11師団(善通寺)  第12師団(北欧道)  

 第14師団(蝦夷)  第16師団(熊襲)  第19師団(大連)   第20師団(任那)

 

 1926年 巨済島(400ku) 済州島(1845ku) 鬱陵島(72.82ku)

 1926年 大連州(3462ku)

 1930年 任那州 フォンセカ湾 ニカラグア領地コシグイナ(400ku)

 1932年 任那州 フォンセカ湾(1200ku) 4カ国不戦条約により拡大

             ニカラグア(400ku)+ホンジュラス(400ku)+エルサルバドル(400ku)

 1932年 北欧道 カレリア地峡+フィンランド湾諸島 (6000ku)

             スールサーリ島(21ku)、ラヴァンサーリ、大・小チュテルサーリ島他

 1934年 任那州 中米7カ国不戦協定調印 (2400ku)

             フォンセカ湾(1200ku)  旧ニカラグア・ホンジュラス・エルサルバドル領

             旧コスタリカ領 ココ(瓜生)島 (46.6ku)

             ブリカ(中ノ鳥)半島 (753.6ku)  旧コスタリカ領(353.4ku)+旧パナマ領(400ku)

             旧グアテマラ(沖ノ浜)領(400ku)

       任那。ニカラグア、ホンジュラス、エルサルバドル。コスタリカ、グアテマラ、パナマ、

 1935年 熊襲市 (400ku)  旧タイ王国領対マレー国境

 1936年 蝦夷市 (400ku)  旧チリ領

 

 

 

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第15話 1935年 『東南アジアの熊襲』

第16話 1936年 『2・26事件と、アンデスの蝦夷』
第17話 1937年 『国際金融マフィア策謀 VS 木工ギルドの抵抗』