第33話 1953年 『愛国利権連合体か。国民国家共同体か。』
ハーバード大学ドル紙幣教会
“我らが絶対唯一無二の神。FRBよ”
“大天使ロスチャイルド、ロックフェラー、モルガンよ”
“我ら信徒に富独占の権利と、幸福の自由と、永遠の繁栄をお与えください”
“そして、我らに逆らう異教徒たちに”
“貧しくなる権利と、不幸になる自由と、戦争での死をお与えください”
“我らに富を与え、異教徒たちに貧困を与えたまえ”
“我らに幸福を与え、異教徒たちに不幸を与えたまえ”
“我らに栄光の繁栄を与え、異教徒たちに野蛮で無残で惨めな死を与えたまえ”
“我々に異教徒の富を搾取する永遠の権利を与え、彼らに永遠の貧困の権利を与えたまえ”
“我らの富のカーストと、異教徒の貧困のカーストは永遠なれ”
「神父。どうしたら、富独占の権利が得られるニダ」
“信用創造です”
「「「「おおおーーー」」」」
“富める者はますます富み、貧しき者はまずます貧しくなるのです”
“神父様。どうしたら、幸福の自由を得られるのですか”
「「「「アイゴーーーー」」」」
“紙幣発行権です”
「「「「おおおーーー」」」」
“富める者と、貧しき者を増やしたり減らしたりできるのです”
“好景気と不況を思いのまま操れるのです”
「「「「アイゴーーーー」」」」
「神父様。どうしたら、永遠の繁栄を得られるのですか」
“中央銀行の独立です”
「「「「おおおーーー」」」」
“紙幣発行を減らして、政治と官僚と言論を支配するのです”
“権力で支配し、法律で生殺与奪を奪い、言論で国家と民を操作するのです”
“文句を言ったら紙幣を無尽蔵に印刷して金融を破壊すると脅迫するのです”
「「「「アイゴーーーー」」」」
“さぁ 十字軍の戦いです”
“有害な異教徒の日本人から金を奪って貶め、足を引っ張り続け徒労感だけを与え怠け者にするのです”
“そして、幸幣バブルを崩壊させるのです”
“日本人の金持ちを利権主義のケチケチにして、日本人の貧乏人をたくさん作るのです”
“そして、日本人同士を殺し合わせるのです、親子、夫婦、兄弟を憎み合わせるのです”
“仲違いをする日本人に付いて、利権を掠め取り”
“異教徒の日本と中国を戦争させるのです”
“そして、戦争を利用して異教徒の権利と富を収奪してくるのです”
“日本人から金を奪って子供を産めなくし”
“韓国人に金を配り、韓国人の子供を増やし、日本人の子供を殺すのです”
“多数民族の日本人を少数民族にして。朝鮮人が日本の多数民族になるのです”
「「「「アイゴーーーー」」」」
アメリカ合衆国ネバダ核実験場
キノコ雲が立ち昇っていた。
核実験を繰り返すことにより、核兵器の重量は少しずつ小さくなっていく、
関係者たち
「まだ、まだ、重いな」
「戦略爆撃機なら核爆弾を投下できる重さですよ」
「原子爆弾を日本、ドイツ、ソビエトに持ち込んで一斉に起爆できないだろうか」
「そ、そりゃ できない事はないでしょうが、原子爆弾を他国に持ち込めるので?」
「貿易量が戦前の10倍以上の規模にまで膨れ上がってる」
「まともに調べることもできないだろうな」
「それに少数民族を使えば敵国内に持ち込めるだろう」
「利己主義と拝金主義が進めば国家観が失われ、民族観が失われる」
「そうなったら、自分だけ、自分たちだけばかりの社会になるし、コミュニティーを維持できなくなり」
「自分さえ助かるなら母国に仕掛ける人間すら現れるだろう」
「発覚したら戦争状態になるのでは?」
「ふっ そうしたがってる少数民族は少なくないし」
「そういう金権社会になったら、貧富で格差差別された憎しみも大きいからね」
「権力闘争で視点が低くなり、横同士の派閥内紛で視野が狭くなって。外国と戦う気概すら失われてしまうだろうさ」
「そ、それは、アメリカ国内でも当てはまるのでは?」
「そ、そうだっけ・・・・」
「黒人とか。インディアンとか。マニラコネクションとか」
「「「「あはははは・・・」」」」
放射性物質研究所
人間の体内に放射性物質を取り込ませる研究が進められていく、
目的は、あくまでも特別な力を独占し、支配力のためで、
木仙と言われる摩訶不思議な現象との関わりを調べるためであり、
もう一つは、他者の生殺与奪を奪う薬を作り、傀儡にするためでもあった。
刑務所のような場所に人が閉じ込められていた。
「さぁ 注射の時間だぞ」
「あ、開けるニダ。日本を滅ぼす計画だから参加したニダ」
「だから、滅ぼす計画でやってるだろう」
「自分を殺す計画は嫌ニダ」
「大丈夫だって、日本の支配者を傀儡にして滅ぼしてやるから」
「その前に自分が死ぬニダ」
「尊い犠牲じゃないか」
「嫌なものは嫌ニダ!」
「ちくっ! と、するけど我慢しろよ」
「絶対、嫌ニダ。嫌ニダ!!!!!」
「うるさい」
「絶対、嫌ニダ。嫌ニダ!!!!!」
「うるさい」
「絶対、嫌ニダ。嫌ニダ!!!!!」
「取り押さえろ」
「やめるニダ。人権蹂躙ニダ」
「じゃ チクッ!」
「痛いニダ!!!!!!!!!!」
「そんな痛いわけ無いだろう」
「心が痛いニダ!!! 自尊心が痛いニダ!!!!!」
「あははははは」
「白人は悪魔ニダ! 悪魔ニダ!! 悪魔ニダ!!!」
「白い悪魔ニダ!!!!!!!!」
アメリカでヘリウムガスの輸出が解禁されると、
各国はヘリウムガスを購入し、船で運び備蓄を開始する。
日本の飛行船もアメリカでヘリウムガスを詰め込むと、各国へ飛行し建設作業を継続した。
この時代、飛行船は、船体の軽量化と、天候図と、レーダーと、強力なエンジンにより安全性が増していた。
そして、日本は、賠償負担の低い航空貨物ばかり運行していた。
飛行船 羽雲
「ドイツは、もう一度、ツェッペリン飛行船を建造して、就役させるらしい」
「へぇ 本家が飛行船業に返り咲きか」
「戦後再建で日本の飛行船がドイツの空を飛んだのが許せなかったのかもな」
「だけど、ドイツはヘリコプターの開発も進めてるし、無理に飛行船で競争しなくても」
「ドイツは旅客用だよ」
「そりゃまた」
「今度はヘリウム解禁だから、ヒンデンブルク号のようなことにはならない」
「だけど、水素が直接の原因じゃないだろう」
「水素が直接の原因じゃなくても、ヘリウムだったら軟着陸できたよ」
「ドイツは、洋上哨戒用の飛行船も計画してるらしいが」
「また、ヘリウム輸出禁止されたら困るな」
「でもいい加減ヘリウムを売らないと、アメリカ国内で消費できないし、備蓄できないくらいだったんじゃないの」
「神籬が一生懸命にロビー活動した結果なんじゃないの」
「まぁ アメリカの林業業者が動いたっていうのはあるらしいね」
インドネシア
オランダから独立した大国は、東南アジア条約機構に加盟し、
日本との結び気付きを強めていた。
黒檀の植林が推し進められ、インドネシア人の所得は徐々に伸びていき、
膨大な資源が日本へ供給され、
対価で大型水力発電所が建設が建設され、インドネシアの国力を押し上げていた。
パレンバンは油田があり、石油精製所が建設されていた。
パレンバンは海水が入り込むほど浚渫され大型船が入港できるほど入江が広がっていた。
東南アジアや南米大陸の土が漠砂州と亜羅州を緑化させていたといえるが、
大型船が100kmほどの内陸まで入港できる巨大港湾都市となろうとしていた。
日本資本、ドイツ資本、華僑資本の関係者たち
「河水が海水になってしまうとはね」
「人口が少なくて出来た荒業だけど入江が整備されて港湾施設が大きくなれば、人口が増えるかもな」
「この広さの中洲が何十個もあるなら地学的にシンガポールを超えるだろう」
「バンコク並みになるかも」
「そういや、バンコクの方が早かったっけ」
「しかし、随分と女の労働者が多い」
「中国人だよ。男が死に過ぎて、女が余ってるらしい」
「というより、中国大陸に居たくない中国人は多い」
「機械化が進んでるから女でもいいし。中国租界で募集をかけたらすぐ集まる」
「混血が増えるかも」
「「「あはははは・・・」」」
「しかし、ビルが好きだな」
「ビルの方が山を守れるし、山は宝の山だから」
「なんで、神籬の管理する山だけが、木が大きくまっすぐ伸びるのかね」
「管理が上手いのでしょう」
「まぁ 乱獲で伐採されるよりは、神籬に任せたほうが失敗がないし安定供給ですけどね」
「神籬社の一人勝ちなのが面白くないですな」
日本で、住所管理の住民票だけでなく、血統管理の国民票も併用してしまう。
これは、海外地が増え、国民の移動が増えるに連れ、個人認証が困難になったからで、
もう一つ、外国人の潜入と混血が国内に混乱をもたらす危険性が増したからだ。
それは、役所、学校、病院など、5年毎に更新し、採血と写真撮影が義務つけられた。
巨大なタウン型高層ビルが北端に建設されていた。
なぜ、こんな場所にと誰もが見上げるが、
地盤がよく、北岸で日照権の心配がなければ建設が始まる。
島民は優先的に異動できることから家や土地が売られ、引越しが始まっていく、
佐渡島 ビル区役所
写真・戸籍と血清カプセルがドライアイスと一緒に箱詰され、華厳の関へ運ばれていく、
更新した者たちは、受け取った国民表をカードに入れて持ち歩く義務が生じた。
「国民票か。集票にならないし、結構な費用だがよくやる気になったものだ」
「同じ金額で国防費を増やすより、国防の費用対効果が大きく、犯罪抑止になる」
「あと、人の異動が増えても管理しやすいし、銀行口座も国民票のナンバーで固定されてる」
「お金持ちがインチキできなくなれば、自然と、下までモラルが高くなるよ」
「国外の銀行口座でインチキするんじゃないの」
「国外の口座なんて、海外展開しないと仕事にならない企業か。情報関係者くらいだろう」
「そんなのでインチキするくらいなら幸幣で備蓄する」
「皆、幸幣で備蓄してるし。幸幣は所得扱いになってないから課税されてない」
「この期に及んで、御籤なのが笑えるね」
「むかしは、日銀の圧力で紙幣扱いするのが怖かったのと」
「10行に分割したあとは、便利だからそのまま」
「しかし、島も豊かになったものだ」
「あと、15棟くらい建てるらしいよ」
「1棟の住人が軽く1000人だから15000人分か」
「空いた土地を増やして、大工場を建設するらしい」
「じゃ 子供は仕事にあぶれずに済みそうだな」
「逆に都心から地方に行く者が増えるから人口は増えるだろうな」
「金が大都市から地方に行くから?」
「大都市の人間を地方に追いやって、地価を下げて、大都市の再開発する気なんだけどね」
「都市中心部に住んでるやつは地価が下がって大損だな」
「まぁ 同じ棟に入れてしまう方が、変なのが紛れ込まなくていいというのもあるらしい」
「変なの?」
「朝鮮人が日本に潜入したがってるらしい」
「ビル建設で半島に行ったことあるけど、日本より発展してた時があったぞ」
「アメリカが日本に輸出した石油のほとんどが半島開発の代金だったらしいから」
「いまは、戦後で併合前より酷いらしいよ」
「ふ〜ん」
「しかし、日本も随分、お金を刷るもんだ」
「所得税で取って、投資してる分もあるから、それほど増やしてるわけでもない」
「お金持ちも紙幣持ってるより、幸幣持ってる方が有利だから、使いっぷりがいいだけだろう」
世界各国で銘木の生産が増えていた。
植林、管理、伐採、加工までの取り扱いで、神籬と木工12ギルドが関わり、
付加価値の高い木工製品が大量に輸出されていた。
華厳ヶ関は、規制で、木製の建築ばかりが連なっていた。
柱だけでなく、壁まで黒檀、紫檀などの銘木で作られた室内も珍しくなかった。
炉端焼き
関係者たちが囲炉裏を囲んでいた。
鮎の焼ける匂いと薪替わりの竹の香りが部屋に篭もる。
「最近、バイオ燃料が進んでると聞いたけど」
「神籬のおかげで樹木の成長が早くてね」
「計画的な間引きと伐採で、1000万tほどの燃料を確保できる」
「一昔前なら、十分に足りる量だな」
「一昔前なら、ですけどね」
「産業と国民が燃料を使い過ぎかもしれませんね」
「中東から仕入れるより高くつくのと神籬が強くなるのが難点ですが」
「それで、国の弱点が小さくなるのならいいさ。その逆よりもいい」
「問題は、原子爆弾と原子力発電所をどうするかですが」
「原子爆弾は必要だろう」
「原子力発電所は安全保障上、問題なければいいがね」
「原子爆弾は実験場がないことが最大の問題ですよ」
「どこかの国に実験場を貸してもらうよう。頼むしかなかろう」
「賃貸料は、高くつくかもしれないが、ドイツと共同なら、割安で、どこかの国が貸してくれると思うね」
大阪
大都市の中高生で就職すると、
地価の安い海外地や地方の建設現場に行くことが主流で、
集団就職者は船や電車に乗って建設現場へ向かっていく、
彼らは、金の卵と呼ばれ、
転々と各地を巡って10棟ほど建設した後、結婚し、その地に居着くことが増えていた。
街宣中の扇動者たち
「好景気ニダ」
「今がチャンスニダ!!!」
「中国はいい国ニダ。中国との取引を増やすニダ」
「今は労働者不足ニダ」
「子作りの暇はないニダ」
「企業戦士が必要ニダ!」
「朝鮮人と中国人を入国させて労働者にするニダ!」
「日朝国交正常化。日中国交正常化ニダ」
「大ゼネコン時代ニダ。絶好調ニダ」
「アメリカは、日朝国交正常化するなら、もっと石油を売ると言ってるニダ」
「いっぱいビルを建てて日本を豊かにするニダ」
「賃金の安い中国人と朝鮮人を雇って、日本を世界一の国にするニダ!!!!」
木仁弥(赤道ギニア)州(26034ku)+雲州(ビオコ)島(2017ku) 旧スペイン領
港湾、発電所、製鉄所、道路、鉄道、行政機関、工場、林業・・・
必要最小限の基幹産業が整備されると自力で設備投資を繰り返し、人口も増えていく、
第23師団が演習を行っていた。
25t級1式(4号)戦車は、58t級キングタイガーV戦車に更新されつつあった。
椎葉豊彦(29歳) × 椎葉(角浦)青葉(25歳) 和哉(2)
「戦車が大人と子供ね」
「この戦車を150両も配備しようとしてるんだから、大したものだ」
「どこかの国が攻めてくるのかしら」
「さぁね。でも雲州島は更新を機に師団をなくして、守備隊だけにする予定みたいだけど」
「労働者不足だもの」
「基幹産業は自立できるほど大きくなってるし」
「島を守るなら守備隊でもいいって、考えなのかもしれないね」
「そう、木仁弥州も変わっていくわね」
「青葉は、任那州の件でご立腹なんだ」
「だって、どう考えても、原亜州と瑞森市と苅武市は、木仁弥州の影響力が強いじゃない」
「大西洋側だしね」
「きっと、政治家が地図見て適当に決めてるんだわ・・・・」 憮然
「神籬と木工12ギルドが膠の役を勤めれば、そんなに変わらいよ」
「一族のポスト率があるもの」
「角浦家のポスト?」
「木仙一族全体よ」
「仙堂家と婚姻関係でもないのに同盟状態なんだ」
「利害が一致してるもの」
「押さえなきゃいけないところはたくさんあるし、仙堂家とは、後回しでも、いいわよ」
「どういう関係なんだろう」
「同盟関係としか言い様がないわね」
「仙角同盟? 椎葉家は木仙の眷属?」
「そんな感じね」
大連州(3462ku)
戦後、ドイツ、イタリア、中国と、アメリカ、イギリス、ソビエトが冷戦状態で、
ドイツ、日本、東南アジア条約機構、中東諸国、南米諸国、イタリアが中国との貿易を伸ばした。
特に中国と地続きで生産能力の高い大連州は、半島全体が巨大工場と化し、
揚子江以北全域の工業製品を取り扱っていた。
しかし、ソビエトや朝鮮共和国の中国に対する恐怖と同じものを大連州の日本人も感じており、
最大の懸念は、ドイツで中国工業化の一翼を担い、産業を増大させていた。
州庁では、中国で毎週更新されていく生産力を逐一監視していた。
対中国国境は、拡大する貿易量と比例するように、堡塁の高さが200mに達し、
中国側の断崖掘りは、深さ100mほどになっていた。
堡塁を壁にした街は、賑わいを見せ、
警戒心と経済繁栄が混在する独特な雰囲気を形成していた。
大連州と中国の交易は、政府機関を間に挟むことが多く、
大陸の日独租界と中国との貿易と違い、民間交流が制限されていた。
日本風の城郭を持つ神社が多いのは、中国文化から独立のためだった。
関係者たち
「こんな場所まで、工場を作るとはね」
「平地の工場を建て直すより空いた場所に立てたほうがいいからね」
「それだけ、投資する価値があるわけか」
「華僑は、資源と交換で日本製品を手に入れて、国民に売るだけで金持ちになれる」
「一部は、ドイツに工場を作ってもらって、製品を輸出する動きを見せてるが、品質が安定してない」
「平地の工場も立て直しが進めば、一人当たりの生産力を増やせるから、対抗できるだろう」
「満州で戦車工場が建設されてると聞くが」
「ハルピンのだろう」
「まだ、T34戦車を模倣したものだが、修理工場を製造工場にまで増築したらしい」
「中国人の手で?」
「まさか、ドイツ人だよ」
「しかし、国外に留学してる中国人が帰国すれば大きな力になるかもしれない」
「亡命しなければね」
「今は、女が多いから戻るかも」
「あはははは」
「対ソビエトと対朝鮮は?」
「対ソビエトは険悪。朝鮮は、利権配分が半分近くあるから悪くない」
「となると、日本が狙われる?」
「核弾頭装備のロケットが北京に向けられてる。いくらなんでも戦わないだろう」
「だといいがね。何しろ、原子爆弾2発に弾き飛ばされても戦争をやめなかった国だ」
「首都直撃だよ」
「大統領が所在不明で戦い続けられると思うけどね」
「そっか。あはははは・・・」
「人の命が安い国は、最強だよ」
漠砂州 (8万3860ku)
東南アジアと南米諸国からの輸送船が増えるほど緑地が増え、
入江を伸ばすほど淡水プラントと発電量の規模を大きくでき、
高層ビルが建つほど、日陰が増え、樹木が伸びていた。
砂漠植物、海浜植物、塩性植物だった生態系は、熱帯植物が生育できるようになっていた。
入江建設で足りない労働力は、緑地を作って欲しいアラブ・イスラム人労働者や、
欧州で食い詰めた者たちが集まっていた。
仙堂春和(47歳)と加賀美(18)が日傘を差してヤシの木を見回っていた。
「根付いたみたいだな」
「でも樹霊を持つ御神木はこれから」
「50ヶ所に御神木を守る神社を作ってる」
「年月はかかるが育てば、漠砂州の守りは万全になるだろう」
「50年先になるかも」
「50年で済むなら早いさ」
「室内栽培は安定してるから、農産物を輸出できそう」
「娘の出荷は、いつになるやら」
「そうねぇ 彼次第かしら」
「樹霊はいいが、寄り代の彼はいいのか」
「ええ、候補者の中では、まともな方よ」
「まぁ 俺が結婚するわけじゃないからな」
「「あはははは」」
変な親子だった。
関係者たち
「土の色が違うし、砂漠がオアシス化してしまったな」
「入江を鏡張りにして、海水を蒸発させると、漠砂州全体がこんな感じになるらしいですよ」
「しかし、太陽が真上に来ると流石に暑いか」
「日の入りと日の出で日陰を作っても日照時間を短く出来るだけですから」
「でもビル同士の間に屋根を作ればもう少し、涼しくできるかもしれません」
「できるのか」
「多少、低くしないといけませんが、橋梁上は可能ですよ」
「そうか・・・」
「ん?」
「そろそろ、次のお茶会の準備をしないと」
「加賀美嬢目当ての男たちか」
「世界有数の大財閥だし。わざわざ、日本語まで覚えるんだから相当な熱の入れようだな」
「そりゃ 人形作ってもらって銃弾が器官と神経を外して貫通したら信憑性が増すよ」
「彼女がその人形を作ったの?」
「人形造りは、名人だよ」
「親の七光りじゃないのが不思議」
「しかし、加賀美嬢が結婚すると、俺たちも肩の荷が降りるというか、寂しくなるな」
「パーティに参加しても、結婚すると限らないでしょう」
「仙堂家と角浦家は、一般のものさしで結婚を決めてない気がするのですが・・・」
「そういや、角浦家の長女も閨閥入りじゃなかったっけ」
「あの時も、大きな華族が角浦家と、縁を結びたがってたみたいですけどね」
「そこまでいくと、断るのも命懸けって感じだな」
「見てるこっちがヒヤヒヤものですよ」
「でも加賀美嬢。結構、お前の近くにいるよな」
「親の代から世話になってるので、ただの護衛役ですよ」
「そうか・・・」
北欧道(6000ku)
北欧道は “死に石” と陰口を叩かれたものの、
大戦前は、生産基盤を順調に育て、
大戦中は、中立を保ち、軍需を利用して基幹産業を増大させ、
戦後も存続していた。
北のフィンランドは、冬戦争の戦災と戦傷と人口減から立ち直っておらず、
南のドイツ領サンクト・ペテルブルク州(2300ku)も入植が遅れているのか再建が進んでいなかった。
そして、最大勢力のソビエトは、スターリンの暗殺後、混乱していた。
暗殺の現場にラヴレンチー・ベリヤ、ゲオルギー・マレンコフ、
ニコライ・ブルガーニン、ニキータ・フルシチョフなど
容疑者が揃っていたが名探偵が居合わせず、真相は闇に葬られた。
その後、紆余曲折があってフルシチョフが書記長となり、ベリヤは処刑され、
ソビエトの政治は、落ち着いていく、
日本とソビエトの関係は、よく言うなら主敵でなく。悪く言うなら味方でなかった。
戦後、北欧道と日本は、シベリア鉄道を越えて、ラドガ湖を渡る行程が確立された。
このルート開拓は、日本とソビエトの交易があり、
ソビエトはシベリアの木材を売るだけで、日本の自動車と電化製品が手に入った。
戦略物資の輸出入を警戒するソビエト軍も木材は無頓着で、
ロシア人も少しでも余計に自動車や電化製品が欲しいのか、
植林、管理、伐採など神籬社員の言われるままに従った。
膨大な材木資源は、木材価格を押し下げたものの、
木工細工は、貿易黒字をもたらしていた。
シベリア鉄道
北欧道と日本を繋ぐ日本人専用列車は、日本人とロシア人を接触させないためのものだった。
個室の日本人たちは、盗聴されてることを知っており、
ロシア人のウェートレスが箱を配っていく、
「随分、幕の内が美味くなったな」
「ロシア人を訓練したから」
「職業訓練したロシア人がレストランをやると独立できるらしい」
「しかし、随分と閉鎖的だな」
「ロシア人とユダヤ人の勢力争いだよ」
「そういや、この前、日本人に味方してもらいたがってるロシア人林業業者にあったよ」
「どういうこと?」
「二重スパイで反露ユダヤ人を引っ張り出してもらいたがってる」
「危なさそうだな」
「まぁ 拗れると北欧道の路線が一つ減る」
「それは困る」
利権に頼るほど怠惰になり、怠惰になるほど世襲に頼るようになっていく、
世襲を重ねるほど傲慢さと愚かさが増し、利権に依存し、公平な競争が困難になっていく、
インドのカースト制は、多言語と並び、インドを植民地にさせてしまった主要な要因の一つだった。
インドは、イギリスから独立を果たした後もカースト制と多言語が国家統合を難しくさせていた。
インドが日印独米と接近したのは、脱イギリスが目的で、
資源を売ることで近代化しようとするが、鉱山を掘るなどの苦しいカーストはアチュートで、
彼らばかりが賃金を得ることになりかねず、
バラモン、クシャトリヤ、ヴァイシャ、シュードラが特権を失うといった二律背反が邪魔をしていた。
日本人たち
「このカーストってやつは、最悪だな」
「権力と権威を守ろうとするほど馬鹿と無能と傲慢に近づき、世襲と利権で階級を固定化したがる」
「意外と、未来のアメリカとソビエトかもな」
「親の影響は受けるものだよ」
「影響を受けてもいいが職業まで固定することもないさ」
「職業固定で権力基盤は安定だからね。それで、インドが駄目になっても構わないのだろう」
「それでどうする」
「比較的、日本に近いタミル語圏と組んだほうがいいかも」
「でも水力発電を建設するなら北だけどね」
「なんか、どこから手をつけていいものか」
「まず、現地語を覚えることでしょう」
「言語習得は、日本人が一番苦手とするところだな」
「そんなこと言ってたらドイツに受注を全部取られるかも」
「それは困る」
朝鮮共和国 (21万6823ku)
北側 中国協商保障領 7パーセント、中国1万5177ku
南側 米英ソ同盟保障領 8パーセント、合計16823ku
アメリカ3パーセント、6504ku イギリス3パーセント、6504ku ソビエト2パーセント、4336ku
表向き統一国家のように思われていたが、大都市の中心区画を保障領で虫食いされ、
朝鮮共和国利権の主要な利権を客家とユダヤ人の二つの血脈が支配していた。
幽霊が出る呪われた半島だったものの、
中国、ソビエト、日本の3国同時に睨みを効かせられる地政戦略な価値の大きさから手放せなかったのだ。
江華島は、幽霊が少ないためか、両勢力が交渉する会合地になっていた。
「ぼちぼち、解体と掃除が終わったな」
「あとは、再開発と搾取ある」
「お化けが出るし、呪われるの嫌だし、再開発は難しいな」
「いま、土を入れ替えて造成してるある。再開発しないと基地を維持できないある」
「それはこっちの話しだ」
「半島に基地がない方が中国が有利ある」
「ふっ そうもいかないか・・・」
「しかし、日本ゼネコンが来ないと、開発が進まないな」
「それより、日本のせいで信用創造の危機ある」
「中国国民が中央銀行の分割を望み始めてるある」
「お札を刷ってる間は、文句はないだろう」
「刷る刷らない以前に搾取率の問題ある」
「循環してるなら量が多くても少なくても大きな問題にならないある」
「吸い上げた税金を政治家、官僚、財界で分けあってる限りは、文句が多いある」
「国債を発行したお札を政治家、官僚、財閥で分けあってる間は、文句が多いある」
「日本も建設が多いだろう」
「日本は、幸幣で流通貨幣を水増ししてるある」
「ビルの半分は幸幣で建ててるある」
「幾ら紙幣発行しても利息に悩まされずに済むある」
「国民は、家や土地や利権を取られずに済むある」
「国債を払えと言われずに済むある」
「日本型金融システムを見て、そのうち国民が気づくある」
「新規増刷分は国債発行なしで、全部、国民にばら撒けって言うある」
「そうなったら奴隷契約で新札を想像する信用創造が崩壊ある」
「金の流れも変わって、政治家、官僚、財界の権威と権力基盤が吹き飛ぶある」
「日本は、いずれ、分割統治したいが、戦後の厭戦機運でむつかしい」
「足並みが揃うまで年月が必要だよ」
「なんとかしないと、まずいある」
「だいたい、お前らが、半島欲しさに攻めてきたのが悪い」
「日本の一部とは話がついてたし、本当は、日本を先にやるつもりだったんだ」
「半島が欲しかったある」
「お前な」
「そっちが酷いある、どのみち、中国もやるつもりだったる」
「だから、潰すのは邪魔な中間層だけだって」
「中国も人口が減って、利権を増やせただろうが」
「確かに」 にゃ〜
メキシコ
石油パイプラインが任那州に向かって伸びていた。
中有南米諸国の物流は、工業化の進む任那州が中心になり、
中有南米諸国が任那州から輸入する工業製品の量は、アメリカから来る工業製品を超えていた。
メキシコ陸軍 演習場
58t級キングタイガーV戦車が標的に向かって砲撃していた。
日独外交武官たち
「ようやく形になってきたみたいだ」
「アメリカとメキシコの戦争が楽しみだ」
「「あはははは」」
「逆に戦争未満が落ち着くと思う」
「そのほうが勢力均衡で助かるけど。その前にアメリカが仕掛けてくるんじゃないの」
「戦後で厭戦機運が強いはず、もう少し大丈夫だろう」
「対黄色人種戦で、トラウマになってそうだしな」
「だけど、原爆は反則だよ」
「戦争の在り方を変えてしまったからな」
「それより、日本ばかりが土木建設の受注を受けるな」
「日本の政官財は、財政投資で稼いだ余剰紙幣を幸幣に変える」
「あと、資源も幸幣と交換が多いから、結局、木工12ギルドを経由するし」
「200万人近い木工ギルドが受け取った紙幣を散蒔くから流通紙幣の循環だけは早いから海外受注を得やすい」
「おかげで、日本の国軍は定数を減らされてるわけか」
「んん、海外地の師団を廃止するか。半個師団にするか。らしい」
「まぁ ドイツも削減を言われてるから下士官以下は、焦燥気味だけどな」
「国を豊かにするには守るより、造る方が正しいかもしれないが・・・」
「「・・・・」」 ため息
日本空軍 戦略航空艦隊
巡空哨戒攻撃機 富嶽
自重38000kg/全備重量122000kg
全長46m×全幅56m×全高8.8m 翼面積330u
6000馬力(3725kw)×6発
最大速度780km/h 航続距離19400km
20mm機銃4門 空対空ミサイル20基 空対艦ミサイル20基 最大20t
4機編隊が日本海上空を巡回していた。
レーダーと空対空ミサイルの開発で自衛しやすく、
それでいて、空対艦ミサイルの開発により対艦攻撃力も向上していた。
むろん、戦闘機に勝てるべくもないが、
高い哨戒能力と航続力を持って洋上を飛び、
そこそこの速度があれば、制海能力は高かった。
管制室
「上空にB36爆撃機2機」
「アメリカの戦艦イリノイとクリーブランド型巡洋艦3隻です」
「わざわざ、日本海まで来るとは、ご苦労なことだ」
「半島支配のためでは?」
「半島は、再建してないし。メキシコは国力が上がってる」
「アメリカ軍の負担は大きくなってるだろうな」
原亜州(3200ku) パラグアイ流域
後備工兵師団により、河川港湾、上下水道網、通信網、発電所、製鉄所、
飛行場などの建設が進められていた。
金の成る木となる植林も行われ、
日本でライセンス生産されたらしいシュビムワーゲンが道路を行き交う。
その光景は、まるで軍事作戦のようにも見えた。
視線を変えるとアナコンダが川を泳ぎ、ワニが川辺で休んでいた。
白人観光客たちが影になったことに気づいて見上げると
飛行船が箱を運び、高層ビルの上に降ろし、去っていく、
「すげぇ〜 よく風に流されないな」
「姿勢制御用のプロペラがあるらしい」
「あと、工場で作った壁と鉄筋とガラス繊維のユニット構造を組み上げて、後からコンクリートを入れるらしい」
「コンクリートはあまり使わないとも聞く」
「掘立小屋じゃないのか」
「日本の海外地投資は、ミシシッピー詐欺や南海泡沫詐欺と違って本気だよ」
「じゃ 投資の元が取れるのか」
「日本人が居着けばね」
「居着きそうなのか」
「日本だと小さな家だが、こっちは大きな家で土地もあるからね」
「中卒でも家持ちになれるのは、海外地くらいのものだ」
「幸幣がバブル化してるとはいえ、滅茶苦茶な資金力だな」
「いや、紙幣を刷りすぎてるから、交換比が大きくなってるだけだよ」
「しかし、必要最小限の基幹産業は作ってるし、自立までのノウハウが出来上がってるんだろう」
「あの石垣の山は?」
「神社らしいよ。ほら、鳥居が見えるだろう」
「神社ね・・・」
「日本は、基本的に神社で紙幣と幸幣を交換する」
「最近は、地下が金庫室みたいになって、相当なお金持ちらしい」
「手工業で作ってる幸幣は、印刷してる紙幣より希少価値が高い」
「こっちは日照権を考えずに建設してるのか」
「日陰が多い方が過ごしやすいからね」
「といっても当面は林業が最大の外貨稼ぎになるだろうけど」
「日本の複製を南米の真ん中に作るつもりなのかね」
「少なくとも南米の工場になるだろうし、稼ぎ頭になるだろうけど」
「南米の日本人がどうなっていくかは、何世代か過ぎないと・・・」
ドイツ海軍
30万t級潜水艦母艦
全長330m×全幅60m×吃水20m
対空ミサイル20基 対艦ミサイル20基
対潜ヘリ10機
ドック×9基
タンカーほどの大きさの潜水艦母艦の艦首と艦尾はハッチがあり、
格納ドックは、海水を抜くと洋上で潜水艦を修復できる移動浮きドックとなった。
すぐ撃沈されそうな船だったものの、
開戦前に100隻以上の潜水艦を大西洋に展開させることができそうだった。
艦橋
「提督。30万t級だと、世界最大の軍艦になるな」
「ドイツの軍事技術は、世界一ですからね」
「どうせ、インド洋を回遊しながら作戦をすることになる。もう少し大きくても良かったかもしれない」
「30万tを超えるとシンガポール海峡でなく、ロンボク海峡を通過しなければなりませんから」
「そうか・・・・原子力潜水艦を開発できれば、この手の艦はいらなくなるだろう」
「それより、ゲシュタポは、なにしにインド洋に?」
「中国、東南アジア、インド、中東の独立諸国でフリーエージェントが育ってるらしい」
「金次第で仕事を請け負う連中だが、力量を確認しなければならん」
「艦のゲシュタポ区画は、そのためですか」
「まぁ そうだ」
「通りで、大きな軍艦を建設できたものだと思いましたよ」
「ドイツは、日本と違って海外地がない」
「それだけドイツが強大で中小国に警戒されたからだが」
「ドイツ人は、外見が優れすぎて、直接、インドと中国は介入できない」
「重要な地域であるにもかかわらずにもだ」
「では、中国、インド、中東で対ソ包囲網を」
「そうなるだろう」
「日本は?」
「いろんなケースが仮定されるが、日本はコントロールしにくくなってる」
「政治が安定してるので」
「いや、政治はそうでもないのだが」
「庶民でも手先が器用なら代用紙幣発行できるし。お金が回りやすくてな。買収工作がむつかしい」
東京 国際連盟
「日本は国際連盟の本部理事国ニダ」
「・・・・・」
「国際連盟の本部理事国が、隣国の朝鮮共和国と国交断絶なんておかしいニダ」
「・・・・・」
「日朝国交を回復するニダ」
「・・・・・」
「なぜ、目を背けるニダ」
「・・・・・」
「なぜ、明後日の方向を向くニダ」
「・・・・・」 ため息
「まっすぐ前を見て、現実を直視するニダ!」
「・・・・・」 ため息
「朝鮮共和国は、独立国ニダ!」
「連盟本部常任理事国は加盟国と国交を回復する義務があるニダ」
「・・・・・」 ため息
「日本人は朝鮮人を差別してるニダ!!!」
「・・・・・」 ため息
「なぜ、大きなため息をつくニダ!!!!」
「・・・・・」 ため息
「もし、日本が朝日国交樹立しないなら、韓国は国際連盟を脱退して国際連合に行くニダ」
「本当に?」
「本当ニダ」
「是非、脱退してください」
「・・・・・」
「是非、連盟を脱退して、国際連合に行ってください」
「あ、あ、いや、そういう意味ではないニダ」
「では、脱退ですね」
「い、いや、今のは違うニダ」
「朝日国交樹立して欲しいという意味でいったニダ」
「いや、朝日国交樹立しないから、脱退していいですよ」
「違うニダ。違うニダ。朝日友好は、大事といっただけニダ」
「国際連盟は脱退しないニダ」
「・・・・・」 ちっ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
月夜裏 野々香です。
眷属です (笑
ちょっと、使ってみたかっただけです。
神籬の木仙がヤバイのは、木工細工師と、漫画家・アニメーターの才能の一部が被ることでしょうか、
良くて半減。悪くて壊滅状態かも (涙々
扇動家たちは、日中戦争を煽っても上手くいかないようなので、
企業戦略と、親中親朝で味方を取り込んで民族浸透作戦 (笑
日本をデザインする気がないと国家設計を語れず外交戦略が立てられず流される。
理想は理想で語り、理想の範囲で実現可能な一歩がないと国民は混乱する。
反米・反中・反韓・反朝・反露がないと、国体防衛ができない、
日銀、官僚、軍事、東電、ゼネコン、大企業の利権国家じゃ 視点も視野も足りない、
国も国民も殺される。気がする。
でも理想に行こうとすると殺される (笑
仙堂春和(47歳) × 山城美奈(43歳) 仙堂智樹(21) 加賀美(18)
仙堂一樹(25歳) × 仙堂(日吉)明美(21歳) 秋穂(2)
角浦秋和(47歳) × 日向奈美(41歳) 冬樹(18)
角浦芳樹(21) × 角浦(伊達)早苗(17) 和樹(♂)
椎葉豊彦(29歳) × 椎葉(角浦)青葉(25歳) 和哉(2)
近衛師団
第01師団(東京) 第02師団(仙台) 第03師団(名古屋) 第04師団(大阪)
第05師団(広島) 第06師団(熊本) 第07師団(北海道) 第08師団(弘前)
第09師団(金沢) 第10師団(漠砂州) 第11師団(瑞森市) 第12師団(北欧道)
第13師団(姫路) 第14師団(蝦夷市) 第15師団(亜羅州) 第16師団(熊襲市)
第17師団(久留米) 第18師団(宇都宮) 第19師団(大連州) 第20師団(任那州)
第21師団(善通寺) 第22師団(木仁弥・赤道ギニア州) 第23師団(雲州・ビオコ島)
第24師団(小倉) 第25師団(高田/仙台)
第26師団(苅武市) 第27師団(大洋市) 第28師団(原亜州)
1926年 巨済島(400ku) 済州島(1845ku) 鬱陵島(72.82ku)
1926年 大連州(3462ku)
1930年 任那州 フォンセカ湾 ニカラグア領地コシグイナ(400ku)
1932年 任那州 フォンセカ湾(1200ku) 4カ国不戦条約により拡大
ニカラグア(400ku)+ホンジュラス(400ku)+エルサルバドル(400ku)
1932年 北欧道 カレリア地峡+フィンランド湾諸島 (6000ku)
スールサーリ島(21ku)、ラヴァンサーリ、大・小チュテルサーリ島他
1934年 任那州 中米7カ国不戦協定調印 (2400ku)
任那。ニカラグア、ホンジュラス、エルサルバドル。
コスタリカ、グアテマラ、パナマ、
フォンセカ湾(1200ku) 旧ニカラグア・ホンジュラス・エルサルバドル領
旧コスタリカ領 ココ(瓜生)島 (46.6ku)
ブリカ(中ノ鳥)半島 (753.6ku) 旧コスタリカ領(353.4ku)+旧パナマ領(400ku)
旧グアテマラ(沖ノ浜)領(400ku)
1935年 熊襲市 (400ku) 旧タイ王国領対マレー国境
1936年 蝦夷市 (400ku) 旧チリ領
1938年 漠砂州 (8万3860ku) 旧イタリア領リビア・ブトナン県
1939年 租界地 エストニア・イダ=ヴィル県(3364ku)50年
1939年 瑞森市 (400ku) 旧ブラジル・オランジュ域
1940年 亜羅州 (4039ku) 中東アラビア海
武山(むさん)半島 ムサンダル半島 800ku 旧アラブ首長国連邦・オマーン
和蔵(わくら)湾 アル・ワクラ湾 800ku 旧サウジアラビア・カタール
武矢(ぶや)島 ブビヤン島 863ku 旧統合イラク・クェート
佳(けしま)島諸島 1576ku 旧イラン
佳(けしま)島 ゲシュム島 1491ku
良久(らく)島 ラーク島 49ku
辺賀(へんが)島 ヘンガム島 36.6ku
1940年 租界地 ノルウェー・フィンマルク県(48618ku)
1941年 北斗市 北アイスランド西部の岬(400ku)
1942年 任那州 中米8カ国不戦協定調印 (2800ku)
任那。ニカラグア、ホンジュラス、エルサルバドル。
コスタリカ、グアテマラ、パナマ、メキシコ
フォンセカ湾(1200ku) 旧ニカラグア・ホンジュラス・エルサルバドル領
旧コスタリカ領 ココ(瓜生)島 (46.6ku)
ブリカ(中ノ鳥)半島 (753.4ku) 旧コスタリカ領(353.4ku)+旧パナマ領(400ku)
旧グアテマラ・メキシコ(沖ノ浜)領(800ku)
1943年 府穀市(800ku) タイ湾フコク島(561ku)+(対岸231ku) 旧ベトナム帝国・カンボジア王国
1945年 木仁弥(赤道ギニア)州(26034ku)+雲州(ビオコ)島(2017ku) 旧スペイン領
1948年 グアヒラ半島 苅武市800ku 旧コロンビア領+旧ベネズエラ領の国境 第26師団
1948年 グアヤキル湾 任那州 大洋市800ku 旧エクアドル領+旧ペルー領の国境 第27師団
1948年 パラグアイ流域 原亜州3200ku 旧パラグアイ領+旧ボリビア領の国境 第28師団
1952年 任那州 (8400ku)
任那(1200ku) フォンセカ湾 旧ニカラグア・ホンジュラス・エルサルバドル領 第20師団
瓜生島(46.6ku) 旧コスタリカ領 ココ島
中ノ鳥市(753.4ku) ブリカ半島 旧コスタリカ領(353.4ku)+旧パナマ領(400ku)
沖ノ浜市(800ku) 旧グアテマラ・メキシコ
蝦夷市 (400ku) 旧チリ領 第14師団
瑞森市(400ku) 旧ブラジル・オランジュ域 第11師団
苅武市(800ku) グアヒラ半島 旧コロンビア領+旧ベネズエラ領の国境 第26師団
大洋市(800ku) グアヤキル湾 旧エクアドル領+旧ペルー領の国境 第27師団
原亜州(3200ku) パラグアイ流域 旧パラグアイ領+旧ボリビア領の国境 第28師団
第32話 1952年 『ニュー・バビロンと、南蛮万事屋』 |
第33話 1953年 『愛国利権連合体か。国民国家共同体か。』 |
第34話 1954年 『積極財政の功罪と。地縁祭り』 |