月夜裏 野々香 小説の部屋

   

20XX年 日本沈没 『龍の魂魄』

        

 

 

第10話 01月 『まぁ〜』

 福岡 仮官邸

 日本沈没後の青写真が作られていた。

 1) 南極大陸、及び、残存群島を日本民族の本籍地とすること

 2) 日本近海でメタンを採集。

    南極大陸の極低温と氷の重圧を利用し、メタンハイドレートに戻して貯蔵。

 3) メガフロートに日本の主要基幹産業を移転する。

 4) 各国に自治権を有する日本人町を建設。

 5) 日本人町を建設した国をネットワークで結び、

    利害関係と国際平和を調整すること。

 6) 大和メタン会社は、配当金と利益の一部で、日本沈没の津波などの被災地を救援する。

 

 これらの青写真があれば、各国とも日本に協力しやすいといえた。

 無論、南極大陸、メガフロート、日本人町に対する予算の比率は流動的であり。

 日本民族の主力が、どこになってしまうか、どこが上手くいっているかで変わってくる。

 そして、これらの投機は、一つに集中するより、

 相乗効果によって互いを補完すると計算される。

 もっとも、どれほど、効率良くやっても日本沈没の被災下だと、

 生産効率がどこまで維持できるか当てにならず。

 日本民族全体の最終的な被害は大きいと推測できた。

 しかし、日本沈没後のシナリオ “日本民族相互補完計画” は、それなりに進んでいく。

 福岡 仮官邸

 機能的なフロアは喧騒に包まれ、

 職員は忙しなく動き、事前・事後処理を進めていく。

 そのフロアの一角に赤絨毯が敷かれ、

 数人の男たちが一つのデスクの周りに集まる。

 中心にいる男は、口元で両手を組み、

 眉間にしわを寄せ、報告書を見つめる。

 「・・・シナリオは?」

 「余剰資本は3割増し、地震と余震の影響で工程管理で2パーセント遅延が認められます」

 「不足分を他国に発注。想定内です」

 「南極の基地建設。農業移民、日本人町の基礎工事。インフラ整備も予定通りです」

 「悪くないか・・・」

 「というか、総理。芝居がかった。言い回しは、やめましょうよ」

 「い、いや、なんとなく・・・」

 「それより、被災地を回った方が、良くないですか?」

 「陛下が回る方が有り難がられるし」

 「総理なんて邪魔扱いで文句ばかり、被災地を回っても良い事なんて全然ないよ」

 「それに回っている最中に大型地震が起こってみろ」

 「なに言われるかわかったものじゃない」

 一旦、官僚に仕事が振り分けられてしまうと、

 不祥事とか、問題が起きない限り、総理のすることは少ない。

 指導力不足だとか、ケチを付けられても行政上の性質を大統領制と一緒にされても困るわけで・・・

 この辺がダイナミックに指導力を発揮しなければならないアメリカ大統領制と。

 派閥均衡な根回しと行政官僚任せの議院内閣制の違い。

 

 そして、報告が届く。

 「・・・すぐに日本海側に緊急避難勧告を、出せ!」

 「それと、レスキュー隊も、出動要請だ!」

 「はっ!」

 そして、十数分後、

 「お・・・」

 「揺れましたね」

 「どこだ?」

 ニュースがモニターで流れる。

 日本海側で能登半島沖50kmで海底地震マグニチュード7.7。

 海底に仕掛けた地震観測機のおかげで、いち早く情報が伝わる。

 「日本海側か、太平洋ばかりじゃないな。やれやれだ」

 そして、この海底地震の津波は日本海の海岸全域へと被害を広げていく。

 ただでさえ、冬の日本海は波が荒く、

 運が悪いと、既にある高波のエネルギーと被ってしまう。

  

  

 釜山港

 飲めや、歌えや、踊れや。喜びの宴は、絶好調

 ドォドドド・・・・

 「日本沈没〜!!! 万歳〜!! 万歳〜!! 万歳〜!!」

 ドォドドドドドド〜!!

 「日本沈没〜!!! 万歳〜!! 万歳〜!! 万歳〜!!」

 ドォドドドドドドドドドド〜!!!

 「日本沈没〜!!! 万歳〜!! 万歳・・・」

 「ニカ? うぁあああああアイゴニダ〜!!!!」

 不意に押し寄せた大波で押し流されていく。

 驚いたのは、韓国で、それまで他人事。

 日本だけの天罰と思っていたのが半島に津波が押し寄せたことで大騒ぎ。

 そして、ロシアは、ウラジオストックが波に浚われ、甚大な被害を出してしまう。

 地震・津波災害に備えていた日本列島と油断していた隣国。

 津波の程度は、数分の1の規模でも、

 被害の規模は、同じレベルにまで拡大してしまう。

 「・・・釜山の造船所が・・・世界一の造船所が〜」

 茫然自失

 「「「「に、日本が悪いニダ! 日本に補償を求めるニダ〜!!!」」」」 

 

 

 仮官邸に送られてくる損害情報。

 そして、人員の被害より、設備や生産されている部品と、

 その代替処理。生産工程の修正に追われていく。

 ここで行われている処理は、紛れもない事務処理。

 人の情は通っていない、非人道的な生産管理工程。

 人が物を作っているはず。

 しかし、人すらもランク分けされた労働力に過ぎず。被災者は軽視されていく。

 「総理。重度の心身障害者は、切り捨てた方が効率が良いかと思われます」

 「人道的とは言えないな」

 「その方が生産性が向上します」

 「しかしなぁ」

 「この際、執務者の責任でしょう」

 「綺麗事は、天皇家に任せて、この際、総理に泥を被ってもらって・・・」

 「そ、そういうのは、事務局長以下の決断だろう。普通」

 「日本沈没は、普通と言えませんし、事務局長以下の責務では、荷が勝ちすぎると・・・」

 「し、仕方がない・・・文書にして残せばいいんだろう」

 「はい」

 「俺の骨は海に流してくれ、怖くて墓も作れんわ」 涙々

 「お供させていただきます」

 厚生年金や社会福祉関連が縮小していく。

 

 

 日本列島全域で地震と津波が起こる。

 政府が国民に冷たくなると金より人間関係、家族が大事。

 不思議と父権が回復して家族円満の事例が増えていく。

 日本沈没という危機感意識は強く。

 恐怖のあまり、離婚原因であるエゴの衝突も少なくなっていく。

 そして、家族のため、子供のためと、保身で日本から逃げ出そうとする者もいた。

 一定枠を超える私財であった場合、日本の公共資財と判断されていた。

 持ち出そうとすると容赦がない。

 「こ、子供だけは・・・」

 「お、お願いです。こ、子供だけは」

 「お、お父さん、お母さん」

 「怖いよ。怖いよ」

 ぶしゅ〜! ぶしゅ〜! ぶしゅ〜! ぶしゅ〜! 

 いつの間にか、家族ごと消されてしまう。

 天災を超える全体主義的な国家の恐怖が日本民族を引き締めてしまう。

 地震が激しさを増していくと、恐怖心が、そのまま、労働力と生産される製品に転化されていく。

 通常の消費経済は、その商品が消費者に満ちていくと、売れ行きが落ちていく。

 後は、リピート商品として、消耗品の安定供給。

 生産を縮小して一定の生産数に落ち着いていく。

 企業は、新たな商品を作って、需要を起こし、

 社員を食べさせていかなければならない。

 しかし、この日本は、ひたすら大量生産を続けることで先物感と割安感で先進国の製品を圧倒。

 後進国も需要が伸びていく。

 当然、中国製・韓国製など中進国製は市場から駆逐されていく。

 沈没するはずの日本列島に莫大な利益が集まり・・・

 その利益でメガフロートが建造されたり、

 南極投資になったり、日本人町へ流れていったり。

 さらにメガフロート系株、南極系株、日本人町系株、

 メタン採掘系株が青天井株として国内資本から、外資まで集めてしまう。

 TVを見るとニュースが流れていた。

 アメリカ大統領が日本が保有するアメリカ国債を段階的に償還するという。

 アメリカに奪われていた資産に近い。

 しかし、ドル建てでストックしている担保資産が放出されてしまうと、

 日本経済の信用が怪しくなるという逆説的な問題も起こる。

 そこで、妥協案として、アメリカの日本自治区に使われる公算が強くなる。

 これだと、結局、アメリカ国内に日本人の資産がプールされることになり、

 アメリカ経済は失墜することもなく。購買力は大きくなり。

 日本経済の体外的な信用も維持されるという。妙な理屈が成り立ってしまう。

 もっとも、それほど大きくもない日本自治区の枠内に80兆円の資産が、とどまることなど、ありえない。

 一部は、他の日本人町建設に使われ。

 大和メタン会社に投資され。

 南極開発に使われ。

 メガフロート建設に使われていく。

 経済は、流れ流れて行くものの、

 不思議な理屈と勘違いで成り立ち、

 落としどころが定まると、金融市場も、株市場も、なんとなく、落ち着いてしまう。

 

 

 

 巨大タンカーを改造したメタン吸蔵船が洋上を漂い。

 その周りを護衛艦が囲む。

 メタン吸蔵装置は、ブイと錘で深度を固定されクモの巣の様に海中に広がっていた。

 大和メタン会社の技術者がメーターを見つめる。

 僅かに綻んだ表情で微妙な線とわかりやすい。

 「斎藤博士、どうです?」

 「海水からメタンを吸蔵しているよ」

 「しかし、良くもないが悪くもない」

 「もっと、メタンの比重が多ければ効率がいいんだがね」

 「それは、違う意味で、困りますがね」

 「採算上の計算でね。他意はないよ」

 「ダイナミックに500m深海に潜って、メタンハイドレートを採掘とは行かないのですかね」

 「できるよ。採算が合わなくなるだけだがね」

 「そういえば、深海調査船を何隻か建造しているとか?」

 「F15イーグルや90式戦車よりマシだろう」

 「そりゃ 確かにそうですがね」

 「国防が意味のある浪費なら、メタンハイドレートを採掘も意味のある浪費かもしれないな」

 「同じ意味のある浪費なら、どっちか、というと、メタン吸蔵幕を大量生産したほうが安上がりなんだがな」

 「アメリカが大和メタン会社に投資してくれれば、いいのですがね」

 「ふ アメリカ資本は面白くないだろうが大量のメタンガスが安易に手に入るなら考えるだろうな」

 「アメリカも、金の亡者ですからね」

 「だが、今度は、放出する気になったようだがね」

 「大和メタン会社の株購入?」

 「まぁ さすがに温暖化で生物大量死は、いやだろうな」

 「牛がやられたら肉食のアメリカ人は生きていけないですからね」

 「なんにしても金が入ってくるのは助かるねぇ」

 「結局、アメリカで作るより、日本で作るほうが安いから、金だけが日本に流れてくる」

 「必死で働いているからね」

 「日本が沈没しても日本人町で日本人が生産し」

 「メタンハイドレートを何とかしてしまうのかもしれないな」

 「まぁ 結局、消費経済の限界があるからね」

 「こういう、危機で人口需要を起こし」

 「地球経済を活性化させるのも神の試練というヤツなんだろうね」

 「乗り越えなかったら滅ぶって事ですね。分が悪そうだ」

 「それを乗り越えて初めて、人類は、神の子としての資格が・・・と、言ってたな。あの大統領」

 「口だけは必死過ぎだな。アメリカ人も働けよ」

 「日本人だって、日本が沈没しない限り」

 「こんな、遮二無二働いたりはしないよ。GDPは、記録更新中だそうだ」

 「火事場のばか力か・・・」

 日本民族は、天災に見放され、

 沈みつつある日本列島を勤労勤勉で足掻いて下支えしていく。

 しかし、日本近海海底に眠るメタンハイドレートの気化と、

 地球規模の災厄が目覚めようとしていた。

 そして、地震に誘発された地球規模の災厄によって、

 日本民族は、生き残るための国際的環境と、糧と、財産を得てしまう。

 

 

 ホワイトハウス

 首脳陣が世界地図を見つめる。

 「中国は、日本沈没後の空白を利用し、半島を占領する可能性は高いな」

 「韓国の資財は、宝の山ですからね」

 「日本が沈没後は、津波で総ざらい、半島を押さえて太平洋国家です」

 「半島の防衛は?」

 「太平洋沿岸の基地は、やられるはず、高台を押さえても太平洋艦隊の回航まで持つかどうか」

 「間に合っても兵站の回復まで持たないだろう」

 「それこそ、軍用メガフロートでも建造しない限りな」

 「ロシアに牽制を頼むしか・・・」

 「約束はしないほうがいいな。半島併合の口実にされてしまう」

 「中ロで半島を取り合って衝突ということも・・・」

 「核ミサイルで睨み合っているだろう」

 「だが通常兵器で半島限定ならありだろう」

 「津波の被害しだいだと思うが・・・」

 「しかし、忌々しいのは沈没するはずの日本列島に金が集まる事だ」

 「金の重みで日本列島が沈んでいるのでは?」

 「そうだろう、そうだろう、がめついのは良くない」

 「人間としても、国としても・・・」 うんうん

 厚顔無恥な人間や国は多い。

 日本沈没後の国際情勢は流動的であり、

 人事を尽くして天災を待つしかなかった。

 

  

 人間関係がエゴの衝突で成り立っているように

 国際情勢も国益というエゴの衝突で成り立っている。

 法律も、国際法も、この衝突を軽減させるための手法に過ぎない。

 日本民族は衝突を避けたがり、どこか融和的なように

 日本国も衝突を避けたがり、どこか融和的だったりする。

 しかし、日本沈没ともなれば、なりふり構って入られない。

 日本民族のエゴが世界に対して衝突していく。

 最大の武器は、日本沈没と関連あるメタンハイドレートの気化だったりする。

 地球温暖化が想像の範疇を超え、そんなモノは知らないという国もある。

 仮に知っていても自分の財産の半分が目減りするなら

 “自分が損するぐらいなら、地球など滅びてしまえ!” な有力者も多い。

 日本民族は、当事者で我が身かわいさ。

 地球温暖化は、世界の問題でも身銭切られるくらいなら、そう思いたくない、お金持ちも多い。

 誰も損するのを嫌がるとしたら、物事は進んでいかない。

 こういう悪循環は、地球規模で起こりやすい。

 アメリカ合衆国も次第にキレはじめていく。

 もっとも、アメリカも、自己資本を可能な限り残し、他者に金を出せでは、説得力も欠ける。

 しかし、アメリカが自己資本を放出しても、世界の資産家は動かない。

 なぜ、侵略や強奪が行われるかという、命題にも行き着きやすい。

 そして、対日支援。

 いや、アメリカ合衆国は、世界各国に対し、

 対メタンハイドレート支援で恐喝的な拠出命令を出しつつ、ピンハネしていく。

 メタンハイドレート気化で温暖化の危機感を想像できる国は、納得しつつ。

 温暖化の危機意識を想像できない国は反発し、

 圧倒的なアメリカ軍に捻じ伏せられていく。

 「なぜ、日本だけを特別扱いするニダ。ずるいニダ」

 「うるせ、大量に溶け出してくるメタンを吸蔵できる国は、日本なんだよ」

 「そ、そんなことないニダ」

 「日本を滅ぼして工作機械を半島に持ってくれば、韓国人もできるニダ!」

 「・・・まず、この暴動を抑えてみろ!」

 津波が釜山を押し流し、

 危機感に陥った朝鮮民族の群集が高台を確保しようと、

 我先に押し寄せ暴走していた。

 軍隊は、発砲を繰り返し。

 荷物を担いだ群衆の群れは、自分だけでも高台を確保しようとする

 海岸近くは人影もない。

 この状態になると、まじめに働く韓国人はおらず、

 アメリカの代表がキレても、おかしくない。

 「か、韓国民族は、みんな知恵があるから、高台に向かっているニダ」

 「日本人は、沈没して滅んでしまうのも想像できないほど、バカな民族ニダ〜!!」

 「だったらバカになって工員を働かせろ!」

 「働かないのなら工作機械も重機も無駄だ!」

 韓国経済は、IMFで対外資産が多い。

 そして、韓国から資材と資財が運び出されていく。

 行き先は、地震慣れ、津波慣れした隣国に決まっていた。

  

  

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 月夜裏 野々香です。

 日本沈没まで、あと、4年と×ヶ月。

 日本人は、合理的でなく、機能的でもなく、効率良くでもなく、ダラダラ働ける強さがあり。

 日本沈没で挙国一致、労働集約と大量生産で合理性、機能性、効率性が加味され絶好調。

 日本列島が沈もうとしているのに

 “内平らかにして外成る”

 から

 “内統べて、外覇る”

 でしょうか。

 ハラハラ・ドキドキの国際情勢の荒海の中、

 平成でなく統覇な日本は、沈んでいきます。

  

  

    

AOE-424 補給艦 はまな

 

DD-172 護衛艦 しまかぜ

 

DD-171 護衛艦 はたかぜ

 

J28E 護衛艦 ひえい

 

DDH-141 ヘリコプター搭載護衛艦 はるな

 

 

 

 

 

 

横須賀 配備艦隊
旗艦 DDH143しらね     5200t
第61護衛隊 DDG174きりしま     7250t
  DDG171はたかぜ     4600t
第5護衛隊 DD111おおなみ DD110たかなみ   4650t
第1護衛隊 DD107いかづち DD102はるさめ DD101むらさめ 4550t
         
横須賀 地方総監部
第21護衛隊 「はつゆき」 「しらゆき」 「さわゆき」 2950t
第41掃海隊 「すがしま」 「のとじま」 「つのしま」  
  特務艇「はしだて」 輸送艇「2号」 多用途支援艦「すおう」 砕氷艦「しらせ」
         

佐世保 配備艦隊

旗艦 DDH144くらま 5200t
第62護衛隊 DDG173こんごう 7250t
DDG178あしがら 7700t
DDG170さわかぜ 3950t
第06護衛隊 DD104きりさめ DD109ありあけ 4650t
第02護衛隊 DD103ゆうだち DD112まきなみ DD157さわぎり 4650t

佐世保 地方総監部

第23護衛隊 護衛艦「いそゆき」 護衛艦「はるゆき」 護衛艦「あさゆき」
第26護衛隊 護衛艦「おおよど」 護衛艦「せんだい」 護衛艦「とね」
第3ミサイル艇隊 ミサイル艇「おおたか」 ミサイル艇「くまたか」 ミサイル艇「しらたか」
第43掃海艇 「いえしま」 「まえじま」 「まきしま」
第46掃海隊 「もろしま」 「ゆりしま」 「ひこしま」

 

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第09話 12月 『むぅ 〜』
第10話 01月 『まぁ 〜』
第11話 02月 『もう 〜』

登場人物