月夜裏 野々香 小説の部屋

    

仮想戦記 『国防戦記』

 

 

 第36話 1977年 『クリスマスプレゼントは?』

 アメリカ合衆国は、青海紛争からの撤収で迷い。

 フランス・イタリアの限定的な共産化で自信喪失。

 ウォーターゲート事件で大統領の信頼を失わせて、リチャード・ニクソンが退場。

 アメリカ海軍はF14トムキャット亡命事件で軍の威信を失わせ、

 ジェラルド・R・フォード大統領を退場させる。

 ゼネスト、容共、反体制勢力の増大。

 自由資本主義アメリカ合衆国の自信を失わせ、失望させる事件が続く。

 アメリカ合衆国第39代大統領ジミー・カーターは、失望の中の希望として選出される。

 彼の目が資産家に向けているのか、国民に向けているのか、気になるところだった。

 元々、アメリカ大統領選挙は、いくつかのタブーがあった。

 宗教、銃規制、堕胎・・・

 そこに南北アメリカの分断を避けるためか、私有財産100万ドル制限が加わる。

 この時期の世相は、共産主義の幻想が膨らみ、国民から理性が失われつつあった。

 資本家は、資産を奪われるくらいなら、合衆国解体も辞さず。

 舵取りを誤れば合衆国を南北分断させる可能性すら起きていた。

 そして、ソビエト連邦が暴力革命を否定する。

 この激震は、大方の予想通り、

 ソビエト連邦よりアメリカ合衆国が大きかった。

 ワシントン 白い家。

 「コスイギンも同じような政策を続けるのだろうな」

 「そのようです」

 「まずいな」

 「ええ、ソビエトは、アメリカが反体制勢力に呑まれようとしていることを知っているようです」

 「アメリカ合衆国国民を結束させ。同盟との絆を維持するため」

 「アメリカ国民が縮み上がるような敵が必要だ」

 「ソビエト連邦は、東ドイツから撤収していますし、東欧の駐留ソビエト軍も縮小しつつあります」

 「日本は?」

 「日本は、穴熊引き籠り戦略であり、正面戦力で言うと小さいと言えます」

 「ハリウッドに何か作らせろ。全アメリカ国民が縮み上がって結束したくなるような映画だ」

 「はぁ・・・」

 「核ミサイルがアメリカに降ってくるようなのが良い」

 「はぁ・・・」

 「ソ連軍が大挙して攻め込んできて、アメリカ人を奴隷にするようなやつ」

 「はぁ・・・」

 『封建時代ですか?』

 「・・・戦争してぇ〜」

 『そう思ってるの、世界中でアメリカだけです』

 「・・・議会は、ウンと言わないと思います」

 「・・・戦争してぇ〜」

 宣戦布告の権限は、大統領でなく議会にあった。

 そして、国民は兵士として駆り出されることを望まず。

 戦争したいという議員は、次の選挙で落選確実だった。

 

 

 一方のソビエト連邦は、暴力革命の否定でも大きな影響はなかった。

 共産圏のスターリン時代の庶民は、冷め切ったように胸を撫で下ろし。

 フルシチョフ世代は、なぜ? と首を捻る。

 そして、コスイギン世代も同じような反応を見せた。

 共産主義を輸出してもソビエト連邦は豊かにならない。

 負担でしかなかった東ドイツ駐留から手切れ金を受け取って撤収。

 国庫を膨らませたソビエト連邦は、設備投資を繰り返す。

 発注先は日本だった。

 これは、効率良く公共設備を完成させるのは日本の企業だったからと言える。

 元々、日本人が10人で作る部品をロシア人は100人で作るのであり、

 一人当たりの生産量が違い、競争するのが間違いと言える。

 とはいえ、衣食住を拡大し、

 資源を開発しつつ市場を潤おせば、資源売却による外資以外の税収も見込めた。

 「これがコンビニエンスストアですか?」 ロシア人官僚

 「ええ」 日本人

 「凄い・・・国防でT72戦車より役に立ちそうだ」

 「いや、比較するのが間違ってますから」

 日本人のマニュアル化された仕事ぶり、

 営業スマイルに辟易するロシア人だった。

 しかし、前年と違う風景と利便性を確認したロシア人の意識も変わっていく。

 希望が活力を与え、信頼が勇気を与え、アル中は、少しずつ減少していく。

 結局、国を豊かにするのは、国民の資本と想像力と意欲でしかなく。

 生産性のマイナスは、資源売却で補填できた。

 

 一方、資本主義国家や階級制度の強い社会は貧富の差が大きく。

 容共機運が高まっていく。

 本家が暴力革命を否定しても一定の確率で共産テロで暴発する者が現れ、

 アメリカ合衆国社会を賑わす。

 いわゆる狂信者とかハネっ返りとか。その手の連中は、どこにでもいる。

 彼らの暴発が共産主義に対する脅威を駆り立て、資産家の胸を撫で下ろさせる。

 とはいえ、ソビエト連邦の善政は、アメリカ労働者を惑わせ、貧富の格差を憤らせる。

 資産家たちは、映像に映るコスイギンのクレムリン宣言を忌々しげに睨みつけていた。

 ニューヨーク ウォール街

 「あの放送をやめさせろ!」

 「ソビエト連邦の共産党が暴力革命を否定した大事件を放送するなと言っても無理では?」

 「アメリカ合衆国を共産化させたいのか!」

 「ゼネスト増加で株式市場は低迷ですからね」

 「もう、買収策で労働組合と組めませんよ」

 「共産主義社会は、幻想なのだ」

 「日本商品がなければ、潰れているのは共産圏やソビエト社会の方だ」

 「いまは、むしろ共産主義より。私有財産100万ドル以下制」

 「もしくは、1000万ドル以下制の方が脅威です」

 「なんでもいい、ソビエト連邦、共産圏のダーティイメージを喧伝するんだ」

 「その手に乗るような予兆はありませんが」

 「共産圏への日本の商品売却を妨害できないのか?」

 「資源獲得、国家関係、産業、人口、食糧」

 「ほとんどの分野で日本に弱点がないのは、専門家の意見ですから」

 「科学技術力は、我々の方が上のはずだ」

 「民生品で高度な科学技術は後回しでも良いですし」

 「地下に潜られては、こちらの常識は通じません」

 「また、日本の工業力が向上している節があります」

 「本当に?」

 「高級工作機械を生産している節があります」

 「・・・地下に潜られていては、監視衛星も届かんな」

 「日ソを分断しなければ・・・というより、日ソ戦争が望ましいな」

 

 

 得撫島 地下格納庫

 ソビエトと同じく、日本でも暗中模索で実験機の調整が進む。

 基本的な構造が決まると日ソ共同開発は、少しずつ分かれていく。

 日本のSu27ジュラーヴリクは、制空用と対艦攻撃用に分かれる。

 制空用は、ソビエトで開発された基本型で小改装の実験を進めていくことができた。

 対艦用は、ルックダウン能力が求められる。

 さらに対艦攻撃能力、対地・対艦ミサイル中継データーリンク能力が要求される。

 これらを装備するためプラスアルファでなく、プラスマイナスゼロ。

 空戦機能が剥がされていく。

 もっとも、いまだ暗中模索。

  推力 重量 全長×全幅×全高 翼面積 航続距離 最大速度 M G
Su27制空 12500×2 17700/33000 21.94×14.70×5.93 62 4000km M2.3 空対空8000kg 30mm×1
Su27攻撃 12500×2 17700/33000 21.94×14.70×5.93 62 4000km M2.3 空対艦8000kg 30mm×1

 「・・・でかいな」

 「カタパルト射出の拡張工事をするらしい」

 「・・・まぁ いいか。日本のアビオニクスがソ連と違うとしても、要は機体の方だな」

 「制空用はソ連と同じかな。カナード翼を付けるくらいだろう」

 「しかし、アメリカのF14トムキャットには、参ったよ」

 「まったく。生産数が増えればチタンの比率を増やせそうだ」

 「しかし、電子技術の差は埋めがたい」

 「制空型戦闘機は良いとして、問題は、戦闘攻撃機をどうするかだな」

 「機首と機尾のレーダーを入れ替えるのも手ですな。回避率は向上します」

 「いっそ、自衛の30mm機関砲だけで空対空ミサイル機能を省いても・・・」

 「・・・対艦ミサイルを外して、ルックダウン能力と対地・対艦ミサイル中継データーリンク能力で割り切る方法もあるな」

 「艦隊に突入せず。地対艦、艦対艦に頼るのか?」

 「戦場にとどまる事に徹するなら生存率が高まりそうだな」

 「艦隊に突入するなら光学ステルスも、ありかも知れないな」

 「レーダーの故障と思うかは、相手次第だろう」

 「しかし、アメリカのECM能力がわからないのだから目視攻撃力を捨てるのは、考えものだろう」

 「それは言える。とはいえ、あれこれ、機能を分散してもな・・・」

 「しかし、戦闘機の電子戦も比重を上げるべきだろう」

 「アメリカの電子戦能力は向上して、ベアの生存率は、年々、低下しているからな」

 「やっぱり、F4ファントム。F14トムキャットに突撃かまされると、ベアは撃墜されるよね」

 「ジュラーヴリクは、機体性能だけでも回避率が高い」

 「空対艦性能を高めて、空対空性能を思い切って捨てるべきだろうな」

 「まぁ 機体は大きいのだから、あれこれ積み替えるだけで十分だろう。問題は機能の比率だな」

 「攻撃後の有視界格闘性能は、制空型とそれほど変わるまい」

 「有視界航空戦で、機首と機尾のレーダーが逆なら、むしろ強いと思うよ」

 「ジュラーヴリクは、後方への旋回が速いからね」

 

 

 日本のMiG21J1バラライカとSu7フィッターは、ターボファンエンジンへ換装。

 数がモノを言うのか、年々、チタンの比率を増やしていた。

 軽量化した分だけECM、アビオニクスが追加され、空対空ミサイルの重量が増していく。

 これだけチタンを使えば、普通なら価格高騰のはず。

 ところがMiG21、Su7を採用している国が部品を購入していくため、

 価格高騰は抑えられていたりする。

 なにしろMiG21バラライカは、ソビエトの世代更新が進み10000機超えという大台。

 さらに日本のターボファンエンジン換装と部品のチタン化がバラライカ人気に拍車を掛けていた。

 1956年〜 第一世代、迎撃機。

 1960年〜 第二世代、レーダー・ミサイル搭載。

 1965年〜 第三世代、マルチロール機構。

 1971年〜 第四世代、アビオニクス機能。

 世代ごとに性能が向上し。日本製部品を好みに応じて使う事もできた。

 各国は財政に合わせ、バランス良くパーツ交換していくだけで機体性能が引き上がる。

 モンキーモデル、スペックダウン機が日本製の部品と換装するだけでスペックアップできた。

 MiG21以降のMiG23が売れなくなったのも日本のせいともいえる。

 ソ連空軍でさえ、MiG25、Su15を開発しながら、主力戦闘機をMiG21に止めていた。

 西側主要国以外の国へ販路を広げたのも日本製部品のおかげ。

 痛し痒しのソビエトは、日本製の部品を購入するしかなく。

 他国への輸出を止めればターボファンエンジンとチタン部品が高騰してしまうジレンマを抱える。

 ソビエトは、モンキーモデルの輸出が日本経済を助けていると気付く。

 そして、一部の機構とアビオニクスのソフトだけをモンキーモデルとし、

 質の規制でなく量の規制へと移行していく。

 

 

 アメリカ空軍ネリス基地

 赤い星マークのMiG21バラライカが滑空していく。

 アグレッサー部隊は、敵に扮して戦う部隊だった。

 日ソ両国が配備しているであろう最良の機体と、ほぼ近似値の機体。

 世の中、金さえ積めばたいていのモノは手に入る、という見本といえる。

 総合開発で性能を向上させているソビエト。

 ターボファンエンジンと部品のチタン化で軽量化という力技で性能を向上させている日本。

 そのせいか、模擬弾ペイントで真っ赤にされたF14トムキャット、F15イーグルが降りてくる。

 「「「「・・・・・」」」」

 アメリカ軍将校は、ブチ切れそうになりながらも辛うじて平静を保っていたりする。

 日本の卑屈になりそうなキャリア(権威)主義、

 新風を押さえ込む年功序列の二重構造と違い。

 アメリカは、成果主義、実力主義、資質のない人間は、将校になれない構造になっていた。

 丁寧な表現こそあるものの基本は I & you の世界。

 人情浪花節が通用するのは小隊以下。

 互いを視認した後の有視界戦は、スペックを見るだけで勝ち目がないと見当が付く。

 マンパワーに頼らないプロフェッショナルなのだから、わかり切っていた。

 互いを視認していない状況で戦わせると、F14トムキャット、F15イーグルが勝つ。

 それどころか、F4ファントムでさえバラライカに勝つ。

 アビオニクス(電子機器全般)の差。索敵レンジの差だった。

 「視認されたが最後、勝てないということか」

 「アメリカ軍パイロットの飛行時間はソビエトパイロットの倍以上ですし」

 「経験を含めれば、もう少しマシな戦いになるはずですが」

 「とはいえ、平均値以上の個人の技量に頼るなんて事はせんよ。まず、こんなものだろう」

 「早期警戒管制機と一緒に飛んでいない事を祈るばかりですかね」

 「それはない」 苦笑い

 「こちらも早期警戒管制機と、どっちが上ですかね」

 「同じ容積の機体であれば、こっちが押し切れるよ」

 「本当に?」

 「たぶん、相手は、一世代か、一世代半遅れているはず」

 「問題は、航空戦術、機体数、目の数か、F14とF15は高過ぎるからな」

 「開発中のF16、F18なら格闘戦で良い勝負かと」

 「F16とF18は、索敵レンジの隙間を突かれる事はありますし、こればかりは・・・」

 「長距離空対空ミサイルの先制攻撃が成功しても」

 「早期警戒管制機に探知されたら回避されそうだな」

 「日本空軍の航空機総数は600機以下ですので、防空に専念するしかないと思われます」

 「基本は穴熊引き籠り戦略だ。防空と示威くらいしかできないだろうが・・・」

 「現在、日ソ共同開発中の新型機は、性能が良いと思われます」

 「トムキャットの技術も盗られているかと」

 「亡命で、工業力の差を埋められなくても、技量の差は理解されたな」

 「それが一番深刻だよ」

 「しかし、日ソ共同開発なんて上手くいかないだろう」

 「日本は、空軍戦力を当てにしていませんし」

 「共同開発は、最初から海外向けの部品売却を狙ってのことかと」

 「日本人め、どれほど共産圏を助ければ気が済むのだ」

 「アイゼンハワーが日本を理事国にしなかったからでは?」

 「政略的な失態を戦略的な優位で押し返すのは困難ですからね」

 「ちっ! 失策が足を引っ張りやがる」

 

 

 揚子江 国際中立河川。

 セカンドニューヨーク

 中黄連邦と中華合衆国の境界線を挟み、軍事的な増強が続く。

 F4ファントムU、スターファイターとミグ21バラライカ、Su7フィッターの駒が図上で動かされる。

 「よーし!」

 「げっ!」

 F4ファントムの駒が消えていく。

 ランチェスター、運動エネルギー、性能比、確率関数、乱数。

 いくつものパラメーターが組み合わされた数値で勝敗が決まっていく。

 それまで、図上で行われていた戦いも時代を経ると変わり、

 大型スーパーコンピュータを使った演習に変わっていた。

 「パラメーターの変更に意義あり」

 「何を言う、部品の横流し率は、実地で集計した通りだぞ」

 「電子部品の横流しの方が機械部品の横流しより、不利になるのは、普通だと思うが」

 「そんなはずはない。横流しされた電子部品が中黄連邦に使われている比率があやしい」

 「中華合衆国側と同じ比率だ」

 「それがおかしい。電子部品の方が需要がある。もっと横流ししているはずだ」

 「そこまで、把握できるか!」

 「ところで、稼働率は、もっと低くないか」

 「んん・・・F4ファントムは亡命防止のため燃料減らして、ECM、チャフ、フレアを追加装備している」

 「単純な戦闘ならオリジナルより強い気がするな」

 「そのECM、チャフ、フレアを日本に横流ししていなければな」

 「俺は中国人の番人じゃねぇ そこまで把握できるか!」

 リアルシミュレーション。

 

 

 得撫島 航空基地

 機首にレドームとカナード翼を配置したMiG21J2バラライカとSu7J2フィッターが並ぶ。

 機首の空気取り入れ口は機体下部に移動させられていた。

 チタン部品が増え、ターボファンエンジンを装備した機体は洗練している、気にさせる。

 「これは?」

 「敵の対空ミサイルを誤魔化すデコイミサイルだ。旧式になったR8ミサイルを改造した」

 「使えるのか?」

 「正面から撃たれたら、ちょっとだけ」

 「ちょっとだけかよ。気休めだな」

 「トムキャットショックでしょね。最近は先制攻撃を受ける、からスタートしてますから」

 「予算があれば、もう少しマシなんだろうが・・・」

 日本の航空機産業を支えているのは、部品の輸出であり。

 輸出先は、共産圏であり中進国、後進国だった。

 アメリカがF4ファントム、F5フリーダムファイター。フランスがミラージュを販売するが手遅れ、

 戦闘機、戦闘爆撃機の市場は、MiG21バラライカとSu7フィッターで決していた。

 日本空軍の航空戦力拡充尖鋭化は、共産圏、後進国への輸出利益によってなされたと言える。

 そして、そのバラライカJ2とフィッターJ2を一気に旧式させるような機体が格納庫から現れる。

 滑るように誘導路から滑走路に進入した機体は、ジェット噴射で加速しながら、

 ふわりと浮くと上昇していく。

 この日、日本でSu27Jジュラーヴリクの初飛行が行われた。

 もちろん、完成したわけでなく、各種の試作・調整を経て実用化させる。

 「やっつけバラライカJ2とフィッターJ2が旧式化する頃には、ジュラーヴリクがモノになりそうだな」

 「だと良いがね。バラライカもフィッターも需要が大きいから・・・」

 「アビオニクスさえ、向上させられれば、ジュラーヴリクでトムキャットに勝てそうじゃないか」

 「そのアビオニクスが一番の問題だよ」

 「そんなに低いの?」

 「統計工学、プラズマ工学、無人化技術、光学技術、精密加工技術、真空技術、微細繊維工学・・・」

 「高分子化学、コンピュータ・プログラミング、環境工学・・・数百の技術と数百の行程で・・etc・etc・・」

 「アメリカは1000〜100Kの大規模集積回路LSI」

 「日本は100〜1000Kの中規模集積回路MSI。全部負け」

 「そ、そんなに日本人の能力が低いのか・・・」

 「いや、低いのは未知に対する積極性、想像力を優先できる資質」

 「そして、市場が小さく冒険ができないこと」

 「貧富の格差が低過ぎて、湯水のように投機できる資本がないことかな」

 「一度、レールさえ敷ければ、勤勉さと改善力と低賃金で巻き返せるんだが・・・」

 「し、資質はともかく、資本だけは土建屋が使ってるからな・・・」

 結局、戦闘機同士の戦闘は、不利とされ、

 F14、F15戦闘機来襲なら領空外に出ず、

 本土が爆撃されても領空内で戦う事とし、

 早期警戒管制機の指揮の下で地対空、艦対空ミサイルの迎撃で疲弊させ、

 最終的にバラライカとフィッターで反撃する航空戦略が検討される。

 

 

 

 第3回先進国首脳会議

 サミット会議、

 自由資本主義、イギリス、アメリカ、統合ドイツ、カナダ、日本、

 制限資本主義、フランス、イタリア、

 共産主義、ソビエトの8カ国で行われる。

 国連でのプロパガンダを避け、純粋に主要国だけで本音で話し合う場が作られる。

 政治制度では、自由資本主義、制限資本主義、共産主義に分かれ、

 2大陣営対立というより国家間の利害の一致だけが試みられる。

 フランス、イタリアは、反体制運動が収まり、生産性が向上。

 慣れてしまった制限資本主義の存続を検討していた。

 イギリスは、労働党の大きな政府、国有化と揺り籠から墓場まで政策が限界に達しつつあった。

 国際競争力は減退して死に体。

 北海油田と揚子江権益の上りが辛うじて利益を保証しているといえた。

 そして、統合ドイツは、オーストリアとの統合問題を控えて慎重だったりする。

 アメリカとソビエトは、大ドイツの復活を同盟再結束の足掛かりにしようと画策し前向きに賛同する。

 日本は、穴熊引き籠り戦略を20世紀最大の徒労とか言われながらも、

 共産圏の工場として着実に国力を増強していた。

 実のところ東シナ海の油田を開発しガソリン燃料消費の少なさも合わせ、

 核戦争に耐性がある日本は、安心感を与える、

 日本の基幹産業は、国際緊張が高まるたびに株価を高騰させていた。

 F14トムキャット亡命事件、

 日本の科学技術向上を見込んだ海外投資家の買いが殺到して処置なしと言えた。

 

 

 朝鮮半島南岸のソビエト領側の飛行場

 初期型バラライカ、フィッターを段階的に部品を入れ替えていくと最終的に日本製J2に化けた。

 ヤドリギ商法極まれりといった観で、

 滑走路に日本製の戦闘機MiG21J2バラライカ。戦闘攻撃機Su7J2フィッターの翼が並ぶ。

 ソビエト製戦闘機、戦闘攻撃機MiG23、MiG24、MiG25、Su15、Su17、Su24との比較検証が行われていた。

 日本は、新規開発するより、実証機のチタン比率を増やし、軽量化させる選択を採用していた。

 初期型バラライカ、フィッターと外見上の類似点が見られるも、

 構造や素材が軽量強化されていた。

 チタンの比率は増え。一部で炭素系複合材が使われ、互換性はない。

 アビオニクスなど、それなりのモノが装備されていたものの、

 F14トムキャットのモノと比べれば、玩具に思えた。

 日本の軍事関係者は、J2をアメリカで開発中のF16Fファイティング・ファルコン劣化型と、

 自嘲気味に揶揄する。

 優れている点があるとすれば、費用対効果でF16を圧倒していた。

 「・・・しかし、最大の問題は、年間飛行時間じゃないの?」

 「ソビエト連邦の年間飛行時間は、40時間。アメリカは250時間。日本は150時間か」

 「戦うと負けるよね」

 「総機体数に対する平均飛行時間だからソビエトの場合、3分の2が予備機の考え方もあるよ」

 「それなら3倍の120時間」

 「なるほど、しかし、機体数を減らしてでもアビオニクスを向上させたいね」

 「また地下に大型工場を建設しないとな」

 「「「「はぁ〜」」」」

 日本の土建主導は続いていた。

 朝鮮半島の上空を戦闘機、戦闘攻撃機が飛び交う。

 模擬弾を浴びた機体が降りてきては、日ソのパイロットが話し合う。

 F14トムキャットのショックは、恐怖で日ソ空軍を緊密にさせてしまうほど大きかった。

 まともに戦えば、有視界戦に入る以前に航空戦力の主力を壊滅させられる。

 まともに戦わなければ良い、という結論になるが戦場では何が起こるかわからなかった。

 

 

 

 統合ドイツ・オーストリア協定。

 ドイツ語圏統合の過程で調整が行われていた。

 大ドイツ復活でも欧州各国がドイツに組みする可能性は低いと考えられ。

 米ソを中心とする同盟を結束させると計算されていた。

 統合ドイツ軍の兵器の一部がオーストリア軍へと供給される。

 永世中立国家のオーストリア軍は、装備が一新され、再建されたと言える。

 

 ベルリン

 東ドイツにまでユーラシア大陸鉄道の1520mm広軌線が来ていた。

 西ドイツは1435mm標準軌。

 この鉄道が統合ドイツで大きな問題となった。

 どっちが得か、であるならユーラシア大陸鉄道網1520mm広軌に決まっていた。

 さらにドイツ鉄道の時速200kmと新幹線の時速250kmでは勝敗が見えていた。

 東ドイツの庶民も1520mm派が多く、

 将来性と需要の高さから一部が1520mm広軌鉄道へと切り替えられていく。

 「東ドイツは、日本の商店が多いな」

 「水道ガス電気のメンテナンス、修理、日用品とか、ほとんど日本人が関わっていたらしいぞ」

 「結構、儲かってたんじゃないの?」

 「ワンマンな社長とか。権威主義が強くなると労働者は萎縮する」

 「主体性とか自主性が失われて奴隷化するからね」

 「共産圏では発言しようものなら命すら失う。事勿れが処世術だよ」

 「どんなに頭が良くても党よりバカじゃなければ生きていけない」

 「これでは国際競争力は失われる」

 「社会機能の不備と不足分を日本商店で補っていたんだな」

 「日本商店だけは、ドイツ共産党の権威から外れていたからな」

 「しかし、労働意欲とか、意識の問題は大きいな」

 「まぁ 権限を委譲していけば責任の範囲で意欲も出てくるよ」

 「委譲できるかどうかだけどね」

 「委譲し過ぎるとアメリカ合衆国やソビエト連邦みたいに内政不安に陥るわけか」

 「思案のしどころだよ」

 

 

 バルト海上空

 ドイツ空軍のMiG21J2バラライカとSu7フィッターJ2が旋回する。

 日本製の部品を購入して組み立てただけだった。

 アビオニクスを除けば機体性能が良く、購入であるため、勝手に改造することもできた。

 東西ドイツ統合でアメリカの軍事技術が退き、

 F4ファントムの本格的な採用は棚上げの状態になっていた。

 そして、陸軍、国産レオパルドU戦車は開発されていた。

 統合ドイツ陸軍は、レオパルドT戦車、M48戦車、T55戦車が混在して収拾がつかず。

 オーストリアと統合しても、レオパルドUへの移行は、困窮を極めた。

 さらにドイツ統合の諸経費とソビエト軍撤収費用で統合ドイツの国家経済は傾いていた。

 

 

 爆炎の中をT55戦車が走り回り、砲撃が行われる。

 ナチスの旗が翻り、メッサーシュミットが飛び回る。

 「カ〜ット!!!」

 撮影が終わる。

 「監督、エンジンの耐久時間フルに回しても良いそうです」

 「おお、軍も気前が良いな。良い作品が作れそうだ」

 「ついでですから、撮り溜めしておきましょう」

 「そうだな。こういうチャンスは、あんまりないからな」

 

 ドイツ国内は議会論争が渦巻き、欧州の戦雲は低迷。

 予算不足では、規格統合すら困難といえた。

 “T55戦車売ります”

 統合ドイツは、資本回収のため焙れた戦車を売るか、熔かすよりなく。

 後進国の軍事的緊張を高めてしまう。

 そして、訓練用の標的戦車しか保有していない日本にも打診が来る。

 

 

 日本 某遊園地

 子供たちが面白がって戦車に登る。

 「あれ。動かないのか?」

 「動かないようにしてるらしいよ」

 T55戦車は国際市場で暴落して日本の遊園地や公園に置かれてしまう。

 「怪我しなきゃいいけどね」

 「一応、柵で囲んで12歳以下は親同伴に限定しているらしいけど」

 「人気あるじゃん」

 「軍人に複雑でも、兵器は愛着でると思うよ」

 「戦車を欲しがる人間が増えるんじゃないか?」

 「日本に戦車がないのは、軍人の暴走を防ぐためだよ」

 「造ろうと思えば造れるよな」

 「技術はあるらしいけど、国産で造るより、買う方が安いんじゃないか」

 「ソビエトがT72を売りたがってたし」

 

 

 07/13 

 PM20:30 落雷がニューヨークに落ちた。

 猛暑のニューヨークで停電が起こり、照明も信号機も消え渋滞。

 鉄道が止まり交通がマヒ。

 ポンプが回せず水道が止まる。

 人々はエレベーターに閉じ込められ、

 電話回線が不通となり、テレビが消え情報が失われる、

 ニューヨーク外のラジオ放送局が情報を伝えるだけだった。

 都市機能が失われた街を漆黒の闇が包み込む。

 銃声が散発的に起こった。

 犯罪が起きても通報する手段がなかった。

 ゼネスト中の労働者、反体制派、犯罪者の暴走は、雪だるま式に膨れ上がっていく。

 商店やデパートが略奪され、一般家庭も暴徒に襲撃される。

 サイレンを鳴り響かせたパトカーが走り回り、住民は護身用の銃を手放せず。

 犯罪者と銃撃戦、誤射で住民同士の銃撃戦が夜明けまで続く。

 放火まで起こる。

 停電は25時間続き。

 その間ニューヨークは無法地帯と化していた。

 翌日の夜21:00から停電が回復していく。

 その後の連鎖的な犯罪と混乱は少しずつ減少していく。

 しかし、襲われたのは弱者より、白人、富裕層で、

 中間管理職を失うと社会機能も不安定になっていく。

 相互の人間不信は拡大し、以前のような社会生活が困難なほど乱れ。

 警察の増援だけでは足りず、軍隊が動員されてようやく、銃撃戦が収まっていく。

 逮捕者は15000人を超え、逮捕されなかった者は、その20倍に達した。

 狂気染みた強迫観念が富裕層を襲い。

 資産家は、私兵を雇いニューヨークからの脱出を図り始めた。

 貧富の差に対するアメリカ国民の本心にショックを受けたのは、アメリカ合衆国政府だった。

 ワシントン 白い家

 「貧富の差を是正した方が安定するのでは?」

 「そんな事をすれば自由と権利が失われる」

 「そうだ、反体制派は自らの愚かさで自分の首を絞めているに過ぎない」

 「愚かなんだから、資本主義で金を稼げないだろう。僻んで当然」

 「だからと言って金持ちから資産を奪おうなどと、無茶苦茶だろう」

 「だがニューヨークの停電で起きた犯罪件数、死傷者の数は異常だぞ。無法地帯ではないか」

 「我々は白刃の短刀を突き付けられている」

 「お金持ちに媚びるか。大多数の国民に沿うかだ」

 「黒人の人種差別で誤魔化すべきでは?」

 「公民権を認めたばかりで、それはまずい。憲法違反だ」

 「じゃ 戦争」

 「まるで、政治外交経済で追い詰められた、むかしのドイツと日本だな」

 「我々は、全ての分野で共産圏に勝っている」

 「それでありながら、この国内の不和は、なんだ!」

 「貧乏人のやっかみだよ。避けて通りたいね」

 「南部州では、私有財産1000万ドル制で国営化かが強くなってる」

 「分離独立を言いだしたら厄介だぞ」

 「夢や希望を1000万ドルに制限するのはどうかと思うよ」

 「日本のアニメは?」

 「停電中は流れていなかったらしいよ」

 

 

 

 済み渡った南洋の空に向かって白煙が伸びていく。

 パラオ

 宇宙ロケット発射基地 ひまわり打ち上げの映像は、日本中に映像が流れる。

 日本の宇宙ロケットは、赤道に近い分だけ有利に打ち上げることができた。

 「穴熊引き籠りの日本も、ようやく宇宙に駒を進めたか」

 「ずっと、ソ連の宇宙ロケットを使ってましたからね」

 「F14ショックじゃないですかね」

 「あれで、衛星とデーターリンクされたら隠れようがありませんから」

 「機能的には、まだまだと思うが」

 「それでも、早期警戒管制機があるんですから可能性はありますよ」

 「E3セントリーは、洒落にならないかもしれないな」

 「ベアじゃ勝てそうにないですね」

 「積載力で余裕のあるのは、アントノフAn22Jアンチスの早期警戒管制機型だろうな」

 「あれなら衛星とデーターリンクもできるだろう」

 「まだアメリカの電子装備より劣っていますが何とかなりそうです」

 「しかし、逃げ切れないのでは?」

 「領空上空を飛べば、イザという時は、地対空、地対艦ミサイルを撃てるし、守れるだろう」

 「まぁ 高空から地平線の向こう側が分かれば、良いわけですから。領空でも可能ですがね」

An22Jアンチス Hp 自重/通常/満載 全長×全幅×全高 翼面積 最高速度 航続距離 座席
民間機 15000×4 100000/230000/250000 57.83×64.40×12.53 345u 780km 12000 600
早期警戒管制機型 15000×4 130000/230000/250000 57.83×64.40×12.53 345u 780km 10000 -

 An22の格納庫は全長33m×胴体幅4.4m×高さ4.4m。

 日本製An22Jアンチスは戦車の空輸を考えておらず、最初から民間貨客用として量産されていた。

 軽量化されたAn22Jは航空性能は本家のAn22より良好。

 巡高速度650kmと低速ながら2階建の客室にビジネスクラス並みの座席が600席。

 日本製旅客機An22Jは、エコノミークラス症候群とは無縁の快適さで人気を博していた。

 巨大なロートドームを装備した早期警戒管制機型An22Jアンチスは、日本で最優秀の電子装備を積載。

 巨大な空中司令所になろうとしていた。

 

 

 モスクワ

 イーウチェンコ製 D18T ターボファンエンジン(推力23400kg)が開発される。

 ソビエト連邦は、緊急の場合、

 この機体で、東部方面に軍事的圧力をかけなければならず。

 軍用輸送機An124ルスラーンの開発を始める。

 そして、機体の稼働率やメンテナンスで有利性を確保しようと日本にも参加を呼びかける。

 一方、日本は、国際競争力で勝ち抜くため戦闘機で妥協できても民間機で妥協できなかった。

 収益は座席数で決まるのだから当然と言える。

 単純に機体価格、燃費、座敷数から上がるであろう収益を計算。

 ボーイング747のベイロード120トン、座席366〜452。胴体幅6.1mより幅広を要求する。

 アントノフで計画していたAn124ルスラーンは軍用輸送機でベイロード150トン。

 格納庫は、全長36.5×胴体幅6.40m×高さ4.4mで、座席数88。

 これでは、お話しにならず与圧が必要だった。

 当然、戦車を運ぶ気などなく、軽量化が検討される。

 A124の機体は、An22より大きく、1000座席くらい確保できそうだった。

 「ん? 高翼じゃないか」

 「An22もそうでしたが整備が大変ですかね」

 「ですが高翼なら速度が落ちても客室を幅広に出来ます」

 「そういえば、An22アンチスの胴体幅を4.4mから9.6mにする計画があったよな」

 「ええ、高翼ですから1階建で縦幅な方が設備とか、乗務員で無駄を省けますからね」

 「どっちも元が輸送機だからな」

 「それは、それで使い道はありそうですけどね。採算性を考えると・・・」

 「だよな」

 戦後の日本航空産業は、総合開発より出来合いモノの改良で実利に走っていた。

 総数300機未満の航空機など相手にしたくなかったのである。

 アントノフ124Jルスラーンが完成すれば巡航速度800kmを越えて、

 ボーイング747の巡高速度900kmに近付く。

 その気になれば、競り勝つことも可能だった。

 問題は、開発するソビエトが軍用輸送機と考え、

 改良支援する日本が旅客用と考えているところにあった。

 とはいえ、これだけリスクの大きな投機を単独でできるはずもなく。双方で我田引水。

 「「・・・・・」」

 An22と違い、An124ルスラーンは、最初から開発に参入できることから日本側がぶすくれる。

 結局、バラライカと同じだった。

 数を揃えることができれば、贅沢なチタンも使え、樹脂、繊維など複合強化材も使え軽量化。

 軽量化できれば、燃費が向上して、利潤が増していく。

 資本主義の世界は、富める者はますます富み、貧しき者はますます貧しくなる。

 弱っているアメリカ資本を押し返し、ボーイング、ダグラスを凌ぎ。

 アントノフ124ルスラーンで世界の空を覆うのも夢ではなかった。

 「やっぱり一層でキャビン幅広で客席を増やすべきでしょう」

 「んん・・・」

An124

 

 

 

 この日、Su27より一回り小型の戦闘機MiG29ラーストチュカ(フルクラム)が初飛行を行う。

 日本は、この機体を採用しなかったものの、

 Su27といくつかの部品を共有するため参席していた。

 電子機器の設備投資。

 求められる高品位LSIやチタン加工の歩留まり率から逆算すると、

 泣きたくなるほど価格が高騰してしまう。

 僅かな軽量化と精度の向上で雪ダルマ式に価格が膨れ上がる。

 規格の共有化は必然だった。

 「ソビエトにとっては、F16ファイティング・ファルコンに相当する機体なんだろうな」

 「エンジン二つの方が安心するけどね」

 「アメリカはエンジンの質に自信があるんだよ」

 「性格的には、アメリカで開発中のF18ホーネットに近いかもしれないな」

 「よくもまぁ 新型機をポンポン作れるもんだ」

 「日本だって穴掘ってなきゃ 国産戦闘機くらい作ってるよ」

 「本格的に量産するのは、まだ先なんだろう」

 「安全性の確認と、ある程度満足できる性能で折り合いをつけないとね」

 「日本のSu27もしばらくかかるよ」

 「生産数次第では、チタンの比率も増えるよね」

 「チタンも良いけど、安い樹脂とか繊維とか、強化複合材も良いのが出来上がってるよ」

 「んん・・・まだまだ。強度とかで怪しいけど」

 「価格で折り合いがつくなら飛行時間10時間ごとに取り換えるとか、開き直る手もあるよ」

 「後進国は、MiG21バラライカからMiG29ラーストチュカに移行するかな?」

 「値段的には、そうだろうけど・・・」

 「耐久部品を入れ替えながらMiG21J2にしていく可能性もあるよ」

 「ふ この分じゃMiG21バラライカのチタン比率の方が新鋭機より多くなっちゃうよ」

 「そりゃ バラライカは10000機超えだし。経済って、正直だからね」

 「あと、電子機器もアナログからデジタルに変えて、あれこれ調整が終わってない段階だし」

 「それだって、共産圏の市場がなかったら進まなかったよ」

 

 

 

  排水量 艦齢(以下)          
大鳳 30000 33年 大鳳       1隻
大淀 8200 35年 大淀       1隻
志摩 15000 13年 志摩 伊賀 伊予 甲斐 8隻
      蝦夷 飛騨 常陸  播磨   
               
潜水艦
赤龍 6500 1年1隻         12隻
鋼龍 6500 1年3隻         27隻
               

 三陸海岸沖

 日本海軍の主力は6500トン級鋼龍型潜水艦だった。

 潜水艦のバンカーは、断崖のさらに下にあり。

 リアス式海岸の岩盤を刳り貫いた海底洞洞窟を潜水艦が出入りする。

 これは、攻撃される事を前提に構築された国防政策と言える。

 ベアの哨戒能力、バラライカ21の防空能力、地対空ミサイルは超大国を梃子摺らせることができる。

 基幹産業と軍事拠点を防御で強靭な地下施設に置き、

 迎撃、通商破壊、作戦全般で軍の負担が減少する。

 領空内であれば、数と質のランチェスターの法則で打ち破られるであろうと推測されていた。

 故に国防軍は “フリーハンド” で戦える。

 土建屋に言わせれば、そうなのである。

 真っ当な軍事知識を持つ者に異論があったとしても、さざなみ。

 日本の産業構造の優劣がそうであり、

 それを政官財癒着で是としているのだから、どうしようもなかった。

 与えられた予算と装備で黙々と国防の任に就く。

 それが戦後の日本軍人だった。

 6500トン級新造潜水艦の早潮(はやしお)、満潮(みちしお)、若潮(わかしお)の慣熟航海が始まる。

 基本的は鋼龍型と同じ。

 差があるとすれば、一部改良され人員を削減でき、電子装備が良くなったこと。

 舵が+から×になったこと。

 大型潜水艦が良いのは兵装が多く、

 弾薬を惜しみながら攻撃しなくてもいいことだった。

 現場に急行できなくても、たまたまその海域にいれば、静粛性の関係で無類に強かった。

 “北海州にアメリカ機動部隊を接近せしめなかったのは、鋼龍型潜水艦の脅威”

 F14トムキャット亡命事件後、アメリカ海軍に言わしめるほどだった。

 早潮(はやしお) 艦橋

 「ついに建造するところから、追い出されちゃいましたね」

 「まぁ 潜水艦は、隠密行動とるから危ないとか、当たり前ではあるがな」

 「本音は、土建屋が工事がしたかっただけでは?」

 「たぶんな。潜水艦の建造も三陸の地下でやるかもしれないな」

 「地下が思ったより広いのは良いですが」

 「採算が悪くても、たぶん採掘がてら、まだ広げるんじゃないか」

 「佐渡島も地下が広いらしいですよ」

 「人間の欲望には感心するね」

 「配備されるところは、地下とか、孤島とか、人気のないところばかりですからね」

 「隠密行動だからどこにいるのかわからない、出入りもわからないが、正しいのだろうな」

 「地下で建造されるようになったら、進水式はどうするんですかね」

 「進水式くらいはしたいな」

 「技研では、液体酸素を制御するより、燃料電池のスターリングエンジン型の方が良いと研究されているそうですよ」

 「被弾した時の事を考えているのだろうな」

 「まぁ 被弾した場合は、原子力だって危ないだろうがね」

 「緊急の場合、液体酸素でディーゼル機関を回せる液体酸素方式の方が良いのでは?」

 「んん・・怖いから微妙だな」

 潜水艦は、自動化が進み人員が減っていく。

 軍艦から攻撃機、さらに戦闘機のような感覚に近づきつつあった。

 液体酸素は、危険なものだったが維持、管理、制御とも、格段に向上していた。

 

 

 インド

 自由資本主義の日本、共産主義のソビエト連邦、カースト制のインド、

 3国は、政治制度だけでなく、気質、資質で全く違う。

 しかし、日ソ印関係は、ユーラシア大陸鉄道網を鎹(かすがい)にして急速に深まろうとしていた。

 日本にとっては、新しい市場であり。

 ソビエト連邦にとっては、超大国アメリカの対抗手段であり。

 インド富裕層にとっては、観光だった。

 異種異色の3ヵ国はカシミールの山岳を共同で貫いていく。

 テーブルにカシミールの料理が並び、

 日本人とロシア人の技術者たちが工事を見つめていた。

 パキスタンはイスラム教で豚が駄目。

 インドがヒンズー教で牛が駄目。

 日本人とロシア人は、どっちでも大丈夫なのだが衝突を避けるため、

 チキン、ヤク、山羊肉料理が並ぶ。

 カレーとナンは、どっちも食べるらしく。共通する部分もあった。

 技術者が太陽に青いモノをかざす。

 「でっかいサファイアだな」

 「こっちの5色のは、珍種かな」

 「シベリアに劣らず、インドも稀少宝石の山か・・・」

 「まぁ こういう掘り出しモノがないとな。やってられんよ」

 「元々、この大事業は、アチュートがいないと不可能だったね」

 「まったく、中国人も多いけど、インド人も多い」

 「手掘りのトンネル工事の方が安いなんて中国とインドだけだよ」

 「でも死に過ぎかも、アメリカが非人道的だって、騒いでるよ」

 「公民権で差別をなくしたからって、言いたいこと言いやがって、えっらそうに・・・」

 「正義を振りかざして、断罪しないと正気を保てなくなっているんだよ」

 「いやだねぇ 泥塗れの偽善者は」

 「でもカーストって、ちょっと、アレだよね。インドの足を引っ張ってないか」

 「まぁ 日本やソ連より強国になると困るし、トンネルを完成させるためなら目を瞑りたいね」

 「日本じゃ 見ザル言わザル聞かザルというだろう?」

 「良く知ってるね」

 「もう親戚関係だからね」

 

 

 パリ

 フランスで期限付きの制限資本主義政策が終結。

 解散総選挙が行われる。

 隠れていた資産家は、選挙応援のため戻ってくる。

 しかし、フランス人の態度は冷たかった。

 500万フラン (100万ドル相当) 以上の私有財産は、ほとんどの国民にとって高嶺の花で、

 どうでもいい事だった。

 総選挙の結果は、資産家の思惑から外れ、

 制限資本主義を望む国民が過半数を占めてしまう。

 5年間の資産家不在でも、土地の売却・転売が増加していた。

 それなりに経済が回り、フランス経済は悪くなかった。

 結果的に議会の多数決で再度制限資本主義の5年間延長が決定する。

 上限を決められた夢に何の未練があろうかと、

 逃亡生活を継続する資産家は少なくなく、

 諦めて国に資産を奪われても上限一杯で生きようとする資産家も現れる。

 セーヌ川の畔

 「国に土地を奪われ追い出されたままか」

 「国民の後押しでやれたのだから、国の体面を傷付きませんし」

 「参ったよ。まさか総選挙でも負けるとは・・・」

 「機能不全の部分は外資に上手くやられ、資本流出も土地の転売などで潤いましたから」

 「お金持ちが戻ってくれば、もう一度、土地の売買で潤うので勝てると思ったのですが・・・」

 「新お金持ちは?」

 「500万フラン以上のお金持ちですか?」

 「ああ」

 「土地転がしで土地の価格を下落させ、流動資産は、いつでも国外にというところです」

 「ふん」

 「連中に居場所を奪われるのはまずいかと」

 「分かっているが総選挙で負けるとは思わなかったよ」

 「土地私有制限も含め、制限資本主義が馴染んだのでしょう」

 「ほとんどの国民は老後が不安な者たちで、私有財産を制限されても関係のないことですから」

 「・・・・」

 

 そして、7年任期のイタリアの資産家も上限5億リラ。

 フランスで起きた事態を深刻に受け止める。

 貧乏人は老後が不安、生活苦で生きていけなくなりそうで、

 お金持ちは、生活水準を落とさねば、の違いだった。

 しかし、共通する思いは同じ、余計に資産を奪われたくない。

 それが正当に稼いだものなら、なおさらだった。

 イタリア ローマ

 「何とか、制限資本主義を終わらせろ」

 「しかし、大多数の国民は、現状でも困らないようですし・・・」

 「・・・・」

 「貧民層に渡された土地の売却で、経済がまだ回ってますし・・・」

 「むろん、大きな投資が国任せで、将来的に硬直化しそうですよ。ですが・・・」

 「言い訳はいい。制限資本主義派の議員を抹殺していくんだ」

 「はい!」

 

 

 ニューヨーク

 大停電後の後遺症が僅かに残っていた。

 数人の日本人が情報収集を兼ねて歩きまわる。

 「犯罪が増えて、ニューヨークから100万人以上が逃げ出したらしいよ」

 「お金持ちがいなくなると高級品店は、閉まるんだな」

 「高級店は、お金持ちを追いかけていくと思うよ」

 「しかし、銃痕があっちこっちだな。撃たれた人間も結構歩いてるし」

 「・・・お金持ちに敵意を見せるような風潮は、微妙にあるよね」

 「自己否定で自我を殺すより、自己犠牲で血を流す方がマシだからね」

 「殺されても自己正当化しないといられないんだよ」

 「正気を失うのはいやだねぇ」

 「このまま、共産化するか」

 「それとも正気に戻って、自由資本主義にとどまるか」

 「選択の分かれるところかな」

 「私有財産の限度を制限する方で落ち着くかも・・・」

 「お金持ちは、ほとんど、島ごと買い取ってるらしいよ」

 「そういえば、南太平洋じゃ フランスが艦隊差し向けたら独立するとか、しないとか」

 「洒落になんねぇ・・」

 「まぁ 設備工事したの、日本企業だし・・・」

 「アメリカ政府は、もう一度、黒人を差別化して、貧富戦争を誤魔化そうとしているらしいよ」

 「人種戦争の方がマシってか? もう、支離滅裂だな」

 「それより、買い物は?」

 「ええとぉ なんだっけ・・・」

 諜報員は、紙っ切れを見て確認する。

 「・・・Apple Uだ」

 「大丈夫なのか、それ?」

 「さぁあね。何でも良いから見込みのありそうな電子製品を買って来い、だからね」

 「何かにつけアメリカの技術に頼るなよな」

 「日本人って、保守的で従順なのが良いけどさ。想像性なさ過ぎだよ」

 「そうそう、権威主義で媚びる割に僻みっぽいし」

 「足の引っ張り合いで身内に冷たいし。いやだね小心者は」

 「このままだと、八木アンテナの二の舞だよ」

 「・・・あった。これだ」

 Apple U は、世界初の個人用パーソナルコンピュータとして大量産されたものだった。

 

 

 

 サンチアゴ

 バラライカ21Jが編隊を組んで飛んでいた。

 それまでと明らかに違うエンジン音で、

 ターボジェットエンジンからターボファンエンジンに換装されていた。

 他にも日本製部品が増え、軽快さが増していた。

 チリの将校がカタログを見つめる。

 完璧な防衛体制などありはしない。超大国であってもどこか隙がある。

 後進国であればなおさら、どこかで妥協し、

 各国とも外交戦略、同盟戦略で自衛する。

 完璧な国防などという者が愚かなのだ。

 「機体の前後左右でバランスを取りながら部品を軽量化ですか・・・」

 「ええ、バランスが狂うとパイロットが混乱して事故の元ですからね」

 「難しいものですな」

 「原則通り進めていけば、更新できますよ」

 「バラライカは、劣化の激しい機体ですから心配ですよ」

 「最近購入が増えているようで・・・」

 「んん・・・アルゼンチンがな。どうも、圧力をかけてきているようなのだ」

 「戦争になるので?」

 「まぁ アメリカが仕組んでいることだと思うが用心はしておかないとな」

 「なるほど」

 「!? これは?」

 「爆発反応装甲ですよ」

 「アフリカでは、地上から銃撃される恐れがあるとかで、機体下部に貼り付けます」

 「役に立つのか?」

 「まぁ 対ゲリラ作戦に高速性能はいりませんから」

 「相対速度と角度によりますが、20mm以下であれば支障ないはずです」

 「対空ミサイルでは?」

 「当たりどころ次第でしょうか。比較的小さなサイドワインダーの指向性弾頭4.5kg以上」

 「爆発反応装甲は機密ですのでkgは、言えませんが、こちらも指向性爆薬です」

 「効果は?」

 「弾頭にプラスして、70kg以上のミサイル重量ですし」

 「100kg以上の爆発反応装甲を機体下部に張り付けても正直、気休めですよ」

 「機体が破損することは?」

 「機体も爆薬もユニット次第で補強できます」

 「衝撃は機体強度ギリギリ。機銃弾が機体で爆発するより、マシかと」

 「単純に機体下部に装甲を張り巡らせる方法もあります、着脱式では、反応装甲が良いかと」

 「日本は付けているので?」

 「まさか、表面温度で速度が制約されますし、空気抵抗で機動性が落ちますし」

 「ECM・ECCM戦で完全に負けているとか」

 「音速戦闘機をゲリラ掃討戦に投入するとか」

 「飛行場の近くにゲリラがいない限り、無用です」

 「なるほど・・・」

 「機体側面に貼り付ける対地機銃ポットと合わせて使えば、水平飛行のまま、ゲリラ掃討ができますよ」

 「ベテランだと低空飛行のソニックブームでゲリラを薙ぎ倒せるらしいです」

 「ですが、地形が悪いとか、低速飛行で爆弾を落とすか、機銃掃射ですからね」

 「ベテランならともかく、飛行時間の少ないパイロットだと・・・」

 「んん・・・・」

 日本で不要でも需要があれば製造する。

 高度な電子兵器は作れなくても、狙い目さえ、間違っていなければ、販路は伸ばせた。

 音速戦闘機を買えても、

 それ以外のモノを我慢しなければならない後進国は、妥協で購入してしまう。

 

 

 チリ・ペルー沖

 飛鳥市

 氷山のおかげか、砂漠の緑化が進んでいた。

 乾燥していた地面が水で潤され、木々と草花で大地が覆われていく。

 飛鳥市を防衛していたのは、僅かな守備隊ではなく、

 ブラジル、アルゼンチンとチリ、ペルーの対立だった。

 4カ国の国民はアメリカに仕組まれた対立と自嘲しながらも対立軸は変わらない。

 それほどアメリカ資本の介入は巧みであり、

 資金力で劣る飛鳥は、チリ・ペルーの連合を調整するだけ。

 資金力で何人の人生を買い取れるか、という単純な見方も成り立つ。

 飛鳥市長室

 「南米大陸の戦雲を高めて、漁夫の利を得ようという魂胆か」

 「反共運動を上げる計画では?」

 「アメリカ人は、正義やボランティアで戦争をせんよ。まして大義名分など口実」

 「アメリカ合衆国の内政を誤魔化し、同時に南米諸国に自分の城を築きたいのさ」

 「南米諸国が、その手に乗りますかね」

 「まさか、同根だからね。怠け者で戦意が低いが人は悪い」

 「国家として泥棒ができても強盗はできないよ」

 「んん・・・飛鳥市は微妙なバランスで維持されている」

 「飛鳥市の戦略的価値が高まるほど、戦利品としての価値も高まる」

 「チリとペルーの対立は、悪くない」

 「ブラジル、アルゼンチンがチリ、ペルーと対立するのも安全保障上、悪くない」

 「しかし、戦争はまずい」

 「そして、アメリカは、戦争に至ることまで望んでいる」

 「問題は、ブラジルとアルゼンチンがどこまで乗るかだろうね」

 「のらりくらり、アメリカ資本を消耗させてくれれば良いが・・・」

 「大枚積まれて支援するからと言われれば、強盗しても良いか、と思うかもしれん」

 「だよね・・・」

 

 

 クレムリン

 老人がカザコフ館の窓から雪の積もった赤の広場を見下ろし、ほくそ笑む。

 ロシア人の民主化運動は、高まっていたが群衆になるほどではなかった。

 暴力革命の否定は、ソビエト連邦の体制に対しても当てはまる。

 そして、東ドイツ撤収で得た資本は、ロシア人の民主化を辛うじて防いだともいえる。

 「同志コスイギン。本当に、やるのですか?」

 「F14トムキャットの報告は受けているだろう。ソビエト連邦は軍事力で負けている」

 「質でも量でも負けていますな」

 「加工技術、アビオニクス技術は模倣できそうにありませんね」

 「ソビエト経済を立て直すまで外交戦略でアメリカ合衆国に打撃を与えなければならん」

 「それでは・・・」

 

 

 12月24日 バチカン

 ソビエト連邦は、ローマ・カトリックと和解。

 “我がソビエト連邦は、資産家たちの言われなき誹謗中傷により”

 “不当な印象を世界に与えられている”

 “それらは、すべて根も葉もない言いがかりである”

 “その証拠に我がソビエト連邦は、反共国家日本とも友好関係を結んでいる”

 “そして、ここにバチカンとも友好を深めようとしている”

 “その証として、ソビエト連邦は、信教の自由を保障し、いかなる妨害も行わない事を宣言する”

 “また政治犯、思想犯を釈放する”

 ソビエトは、暴力革命の否定に続き、

 信教の自由も承認する。

 “そして、我がソビエト連邦から世界のスクルージおじさんたちへ”

 “ボリショイ交響楽団からクリスマス・キャロルをお届けしよう”

 同志コスイギンが紹介すると交響楽団が演奏を流し始める。

 クリスマス・イブ行われたコスイギンのバチカン宣言は、世界中にセンセーションを巻き起こした。

 ソビエト連邦の軍事国家、秘密警察国家としての機能が失われ、

 警察国家へ移行していた。

 そして、信教の自由を認めた事で、夜警国家への移行も視野に入れていく。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 月夜裏 野々香です。

 日本の総人口は5800万くらい。1922年頃でしょうか。

 『ミッドウェー海戦のあと』との違い。

 いくつかの分野を除き、科学技術全般で史実以上に遅れているようです。

 F14トムキャット亡命事件で分かった事は “勝てんわ” でした。

 組む相手を間違えると、こうなる。

 

 

 旅客機

 史実のキャビンの胴体幅は、An22が4.4m。An124が6.4m。747が6.1m。A380が6.55m。

 戦記では、日本側の意見で微妙に変わるかも。

 

 

 この戦記の制空戦闘機MiG21バラライカ、

 戦闘爆撃機Su7フィッターは史実より強力になりそうです。

 出力を向上させてルナ・チタニウムに張り替えた ザク という感じです。

 ガンダム(F15、F14) ぴ〜んち! ジム(F16、F18) 大ぴ〜んち!!

 

 

 宇宙ロケット発射基地は、史実の種子島から戦記のパラオまで約2500kmほど南。

 静止軌道なら高度36000km。低軌道なら高度200〜1000km。

 燃料と重量で三角関数分だけ得という感じです。

 宇宙工学は、史実より数年ほど低いですが史実より打ち上げやすく、

 予算次第で追い抜けそうです。

 

 ニューヨーク大停電

 史実の逮捕者は4000人以上。

 この戦記ではモラルが低下しているので15000人以上。

 

 この年の映画でした。

  『世界が燃えつきる日』(77年)

 

 アップルコンピュータ設立の年でした。

 

 

 ソビエト連邦の共産党は内堀と外堀が次々と埋められていきます。

 残ってるのは主義思想の自由でしょうか。

 

潜水艦の名前候補

赤龍(せきりゅう) 青龍(せいりゅう) 玄龍(げんりゅう) 灰龍(はいりゅう) 白龍(はくりゅう)
緑龍(りょくりゅう) 紫龍(しりゅう) 朱龍(しゅりゅう) 緋龍(ひいりゅう) 蒼龍(そうりゅう)
金龍(きんりゅう) 銀龍(ぎんりゅう) 鋼龍(こうりゅう) 尖龍(せんりゅう) 海龍(かいりゅう)
瑞龍(ずいりゅう) 天龍(てんりゅう) 帝龍(ていりゅう) 鳳龍(ほうりゅう) 凰龍(おうりゅう)
雷龍(らいりゅう) 隼龍(じゅんりゅう) 鍾龍(しょうりゅう) 雲龍(うんりゅう) 陣龍(じんりゅう)
覇龍(はりゅう) 霞龍(かりゅう) 鬼龍(きりゅう) 虎龍(こりゅう) 牙龍(がりゅう)
渦潮(うずしお) 巻潮(まきしお) 荒潮(あらしお) 黒潮(くろしお) 赤潮(あかしお)
綾潮(あやしお) 早潮(はやしお) 満潮(みちしお) 若潮(わかしお) 磯潮(いそしお)
春潮(はるしお) 夏潮(なつしお) 秋潮(あきしお) 冬潮(ふゆしお) 雪潮(ゆきしお)
朝潮(あさしお) 夕潮(ゆうしお) 長潮(ながしお) 灘潮(なだしお) 大潮(おおしお)
綾波(あやなみ) 浦波(うらなみ) 磯波(いそなみ) 敷波(しきなみ) 長波(ながなみ)
高波(たかなみ) 大波(おおなみ) 清波(きよなみ) 玉波(たまなみ) 涼波(すずなみ)

予備

藤波(ふじなみ) 朝波(あさなみ) 夕波(ゆうなみ) 岸波(きしなみ) 沖波(おきなみ)
         
         
         

 

 

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第35話 1976年 『東西と南北』
第36話 1977年 『クリスマスプレゼントは?』
第37話 1978年 『金の亡者と僻み亡者』