月夜裏 野々香 小説の部屋

    

ファンタジー系火葬戦記

 

『魔業の黎明』

 

第26話 1966年 『権力の行方』

 日本の某組織は、魔法が、あやふやな存在でなく。実利的なものだった。

 人間が保有する生体素粒子21gの危険な活用技能であり、

 活用技術を先天的に持ち合わせている者と後天的に持ち合わせている者の差でしかなかった。

 魔法活用は生体素粒子を活用させる増幅させる媒体が必要であり、

 媒体は、異世界ガイアに多数存在した。

 

 戦前、戦中、戦後にかけて海軍主管だった魔法組織は、寿命の喪失が確認されると敬遠され、

 総理府から法務省へと移管され、機密を必要とするM機関へと集められた。

 しかし、生体素粒子を保存しやすい使い魔システムが構築されるにつれ、安定した力となり、

 喰命鬼の参入は国民全体に負担させてしまう。

 リスクの小さくなった新しい力は、ドロドロとした権謀術数と無関係でいられなくなる。

 歴史的に政府、官僚、軍隊、資本家、国民で行われていた利権闘争に新たな権力が登場する。

 一つは、光的な存在で、周知の注目を浴びるマスコミであり、

 もう一つは、影の存在であり、闇の中にいるM機関だった。

 とある人に言えない場所

 「暴力団な連中より、M機関の方が仕事でクリーンで合法的な利益だな」

 「バルカン・カフカスじゃ 少し役に立ったけど、もういいよって感じだよ」

 「もう、絞めつけようぜ、中国系・朝鮮系のマフィアの浸透は、M機関で押さえられる」

 「うんうん、収入も桁違いだし、国防でも圧倒的だ」

 「じゃ もう暴力団は、完全に手切れにするか」

 「政府はそうでも、金持ちと権力者に需要があるから」

 「だけど、毒には毒を持ってというし、M機関と違って、見かけで牽制できるし」

 「完全な手切れにすると外国と組まれて暴走しないか」

 「じゃ 穏便に冷や飯食らわせて縮小で、暴走した時は、完全に・・・」

 

 

 国家予算は、国内の力関係によって成り立っていた。

 国内は、国家基盤の増大で利権拡大を望んでおり、

 経済を動かすための資本を要求していた。

 外地への投資は、外地が望んでいることであり、

 日本にとっては見返りの小さな浪費に過ぎない。

 とはいえ、バルカン、カフカス投資は、軌道に乗っており、

 安定した軍事経済基盤となっていた。

 そして、瑞樹州投資も同様であり、

 日本国民は分散されつつも、外交戦略上、国防はなされていた。

 とはいえ、外地の孤立は避けられず、離反の恐れも常にある。

 また、相応の武力がなければ、成し得ないこともあった。

 赤レンガの住人たち

 「チーフテンとチーフテンが走れる道路と、どっちが良いかなんて、名題を突き付けられてもな」

 「チーフテンがなければ、敵の戦車が道路を走ることになりかねないよ」

 「どの道、援軍を送れないのであれば、現地軍を増強すべきだろうがね」

 「ちっ 外地の都合で国策が左右され、国防の兵器体系まで左右されるのが我慢ならん」

 「海外で版図がある日本民族なら良いよ」

 「民族拡大予算で、国防予算がないがしろにされるのも我慢ならん」

 「取り敢えず、空母を建造するかだな」

 「飛行石と魔法使いを使える潜水艦は10倍もマシだ」

 「その気になれば空も飛べるからね」

 「だからって、海上を海洋安保庁に頼り過ぎるのも面白くない」

 「連中、14000級ヘリ空母巡視船を計画してるらしいよ」

 「生意気な〜」

 「対海賊、救助だから、イギリスからのウェストランド スカウトを買って載せるそうだ」

 「安直な。許せん」

 「海賊退治ならターボプロップ機の烈風だって、十分だな」

 「軍用は高くて建造できないというのに・・・」

 「14000トン級だと航空巡洋艦という感じだからね」

 「どうしても対空装備、対潜装備でゴチャゴチャさせてしまう」

 「海洋保安庁は機密が少なく、潰しが利いて、ヘリ空母で単一機能の割り切れる」

 「軍機がないから避難民と犯罪者の収容施設も作りやすく、救援物資の容積も自由」

 「質の海軍と数の海洋安保庁だから、そういう分担になりやすいと思うよ」

 「ったくぅ〜」

 「耐熱処理して、一応、ハリアーが離着艦出来るようにするらしい」

 「輸送用にはなるね」

 

 

 外務省

 権力集権の粋は王権であり、権力の委譲の末は民主化だった。

 そして、資本集中の粋は王権であり、資本の分配の末は共産化だった。

 専制政治、独裁などの権威主義な上意下達であるほど物事を早く進めることができるものの、

 国民への重圧と弊害は大きくなり。

 かといって民主化、共産化が進むほど、作用に対する反作用が大きくなり、

 物事を進められなくなった。

 なので、官僚による機能の細分化、地方への分権が行われ、

 多種多様な資本家が競合乱立し、

 労働者に競争させ、職業選択の自由を与えるのだった。

 無論、その弊害もなくはなかった。

 しかし、権力と資本の極端な集約・分裂より、最大公約数的に妥協できたのである。

 この時期の日本は、ドイツ帝国のアーリアに天空を脅かされ、

 アメリカ合衆国とアメリカ極東権益地に挟撃され、

 ソビエト連邦の共産主義の圧力を受け、

 中国7軍閥の経済成長に追われつつも、

 中央集権でなく、造反勢力に悩まされるでもなく、

 日本国民の多くは、競争社会の中で、

 そこそこ、平穏で緩やかな日常を送れる国だった。

 強国の一つに祭り上げられた日本に窮地に陥った勢力が陳情に来る。

 そして、国際外交に正義は存在しないのである。

 弱者が部外者を権力闘争に引き入れ生存圏を保つ。

 これは、狼に食い殺されそうな羊が虎に助けを求める危険行為であり。

 「利権を譲渡しますので開発に協力していただけませんか」

 「政情が安定してないのでは?」

 「構いません」

 「・・・・」

 『局長。幕府がやってたら若狭湾から伊勢湾までイギリス領で分断させられてましたよ』

 『んん・・保身も極まれ理だな。流石アフリカだ』

 売国行為でもある。

 『日本人街への資源路線になりそうですが巻き込まれるかもしれませんね』

 『戦訓は、喉から手が出るほど欲しいが人手不足だからな』

 『では、お金だけ与えて、支障のない利権だけでも』

 『んん・・・こういうのは、全てか、ゼロだからな』

 

 

 アメリカ テキサス州の田舎、

 日本人が唐突に土地を購入すると開発し、

 大きくも小さくもない石炭鉱山を掘り当ててしまう。

 この周辺では、最有力の資源収入であり、注目を集めてしまう。

 炭鉱近くの町、

 FBIとCIAの職員が酒場でかち合う。

 「君らCIAの担当は、海外だろう」

 「追い出すなよ。逸見は、日本のエージェントだ」

 「魔法使い、と思ってるのか?」

 「・・・少なくとも。とんがり帽子の黒服じゃないな」

 「日系人が日本からの連絡で動いているのは確かだ」

 「日本資本は、アメリカ合衆国で、小さいながら30ヵ所の資源地域を押さえている」

 「買った地価の500倍以上の収入になるのならやめられないだろうな」

 「カナダの方は、もっと大がかりな資源開発をしている」

 「日英同盟の特権だろう」

 「カナダの国力は相対的に増して、アメリカ合衆国の国力は相対的に低下する」

 「しかし、こうもインチキをやられては、面白くないぞ」

 「大統領は、日本人と組み、財界を牽制しようとしているのでは?」

 「暗殺未遂で怒るのは当然だがね。CIA」

 「我々は関係ないよ」

 「だとしても日本に譲歩されて面白くない」

 「圧力をかけては?」

 「例え、資源メジャーが不買圧力掛けたとしても、日系資本ネットワークが広範囲に作られている」

 「小規模ながらほぼ自立しているし、利益より不利益の方が大きくなる。無理だな」

 「それにマフィアも日本資本攻撃に躊躇している」

 「無法者も魔法使いを恐れ出したか」

 「連中はあくせくしているし、普通は組む方を選ぶよ。大統領みたいにね」

 「ほとんどの日本人は、まじめで杓子定規で堅実だよ」

 「海外の日本人は謙虚でもある、評価しないがね」

 「日系人は、アメリカ合衆国を構成する要素で刺激になる。まぁ プラスだ」

 「だが、魔法の力と組まれてインチキされては面白くない」

 「・・・ここにいる日本人は、魔法使いではない、タダの代理人だ」

 「そのうち、紛れ込んでくるさ」

 「だからなんだ。拝金主義で企業を乗っ取り、食い潰してしまうハイエナよりマシだよ」

 「まぁ 少なくとも日本人は産業を育てている」

 「それに日本人は、起きて半畳、寝て一畳。横並びも強いから欲が足りないよ」

 「ムラ社会で根回し好きだからね資本主義慣れしてないし、出し抜きは苦手だな」

 「問題は、善良さじゃないよ」

 「WASPが優先するのは、支配権の強さ、権力だ」

 「支配圏の拡大と縮小は二の次だよ」

 「拝金主義者は許せても、民族主義者に介入されたくない」

 「日本だって似たようなものだろう」

 「こじんまりしてるがね」

 「でも日本資本を追い出せないよ」

 「日本資本を追い出すと円とドルの為替でドルの価値を保てなくなる」

 「工業製品は日本の方が安いし」

 「仮にCF105をアメリカで製造すると日本の5倍になる」

 「日本産業でCF105戦闘機を容易く量産できるのがあり得んよ」

 「アメリカ人の怠けぶり、賃金高。ドル高が分かるね」

 「そういう問題を越えてるぞ。あり得んのレベルだ」

 「権益地の穀物は日本に売れないし、肉も大して売れない」

 「円の暴騰。ドルの暴落か」

 「世界中の為替も円に対して暴落だよ」

 「つまり、日本資本のアメリカ国内進出を認めるしかない」

 「やれやれだな」

 

 酒場に日本人たちが入ってくる。

 「お・・いかにもアメリカらしい酒場だな」

 「西部劇みたいだ」

 「ところで炭鉱投資は?」

 「まぁ アメリカ資本が一枚岩とは限らないし、大統領が変わらない間は大丈夫だろう」

 「ワスプ(WASP)の仲間入りしたいとは思わないがね」

 「日本人は、ホワイト、アングロサクソン、プロテスタント。どれも違うだろう」

 「地方の小盟主ぐらいが関の山か」

 「今度、工場に併設して、植樹を進めるらしい」

 「植樹か、原野に庭園造ってどうするつもりだか」

 「梅とか、桜が見たいんじゃないか」

 「竜巻に持って行かれなきゃいいけどね」

 「取り敢えず、職業と住宅を作って新しい街を作れば、お金も集まってくるらしいよ」

 「自治体が作られると、うまみが減らないか」

 「さぁね。賭場と同じだよ。胴元は手数料で食べるんだ」

 「どちらにしろ、日本人観光客が集まれば外貨収入にもなるし、面白いさ」

 「京都、奈良を模倣するんだろう。ノスタルジーだね」

 「きっと、日本人よりアメリカ人観光客の方が増えるよ」

 「日本は、アメリカナイズが増えているのに」

 

 

 ペンタゴン

 新しい部局が創設され、神話、伝説、魔法関係の書物が積み上げられ。

 数人の男たちが各種資料を確認していた。

 一人の男が入室してくる。

 「「・・あ・・・」」

 「よぉ くじ運悪いな」

 「お前も、当たり組か。ついていないやつだ」

 「物理学者や科学者上がりで、こんな仕事を押し付けられるなんてどうかしてるよ」

 「それだけ焦っているんだろう」

 「ウォルター局長は?」

 「まだだ」

 「何読んでるんだ?」

 「ヘレン・ダンカンのカルテ」

 「10年前に亡くなったイギリスの霊媒師か」

 「日本の魔法使いの透視は、駄目だったんだろう」

 「ああ、相手が強過ぎると透視出来ないらしい、我が国の超能力者も軒並み失敗している」

 「なんにしても胡散臭い話しだ」

 「霊媒中にフラッシュを焚かれ、体内に火傷を負っている」

 「エクトプラズムと肉体の関係だな」

 「つまり、求めるところのモノの性質だ。畏怖するモノでも、恐るべき力でもない」

 「はあ・・・問題は、物理現象か、否かだよ」

 「物理現象と仮定して始める方が合理的だと思うね」

 「では合理的に始めよう。我々の得意とするところだ」

 「今知られている力は、質量が引き合う重力の力」

 「あと・・磁界で発生する力。分子や原子を結びつける力・・・」

 「魔法は、意思によって、それらに影響を与えられる」

 「あるいは、別の力」

 「んん・・・それは、ひょっとして、原子レベル以下の小さなものじゃないのか?」

 「脳科学と物理学か」

 「まぁ そういう事になりそうだな」

 「どちらにしろ、そんなとんでもない力があれば、お金持ちになってるか、権力者になってる」

 「魔力は、相続させられるのか?」

 「いや、肉体と同じで、半分、遺伝すると考えるべきじゃないか」

 「じゃ 暗殺未遂のケネディ大統領は怪しいと言えるね」

 「本人は否定してるぞ」

 「そりゃ 魔女狩りが嫌なら否定するだろうよ」

 「それに噂だと、致命的な能力らしい」

 「それで、ヘレン・ダンカンのカルテというわけか」

 「まぁ およその規則性はありそうだな」

 

 

 

 ドイツ第3帝国

 赤道00度00分 東経13度25分。

 それは、自由フランス領ガボンの直上、高度約35786kmに浮かんでいた。

 ドイツの科学技術力の高さと脅威は、宇宙ステーション “アーリア” に集約していた。

 兵器こそ装備してないものの、

 ドイツ製レンズの品質は健在で、地表を動きを精確に捉え、

 戦略的な優位性を確立する。

 低人工重力によって、長期の宇宙生活を可能とし、

 ドイツは毎年の如く “アーリア” の増築を続けていた。

 中心部の区画は無重力に近く、

 支柱の先の外周部は、地球の6分の1の重力があった。

 ドイツの宇宙船は、ステーションの中心部。

 巨大ベアリングによって外周部に対し停止している宇宙港に停泊する。

 そして数か月分の積み荷を降ろし、情報を積み込み、

 乗組員を入れ替えて、切り離され、帰還する。

 宇宙飛行士たちは、数週間ほどで目が回らないよう、景色を眺めるコツを掴み、

 宇宙で育っている草花を楽しむこともできた。

 “低俗な表現であるが深淵な宇宙から見ると地球の表面に国境はない”

 “しかし、国境が多様な文化文明を守る細胞壁と考えることは出来る”

 “つまるところ、多様性は種の選択肢の拡大であり”

 “自己増殖を超えた最良の進化と言える”

 “無論、優生遺伝があり、劣性遺伝が存在し、現在の世界に至ってる”

 “ドイツ民族が選択肢の最高峰の一つである事に変わりないが、無論、万能ではない”

 “詰まるところ、長距離走者と短距離走者は兼ねることができないのであり”

 “人は、取捨選択しなければ、長距離走者になれず、短距離走者になれないのである”

 “もし、土人の中に虫歯にならない種族がいたとしても、ドイツ人は、一緒になれないのであり”

 “もし、土人の中に癌にならない種族がいたとしても、ドイツ人は一緒にならないだろう”

 “これを欠点と言われれば、甘んじて受けるのであり、痛くも痒くもないのである”

 “もっとも、列強の種族であれば我慢するかもしれないので、その程度かもしれない”

 “とはいえ、ドイツ民族の優秀性は、10人もの人間を静止軌道上で生活させている事で証明している”

 “もっとも、生活は、いまだ不便であり”

 “自給自足するため、さらに数万トンを打ち上げなければならないだろう・・・”

 「よお、食事だぜ」

 「あ・・今日は日本製か・・・」

 「日本人は嫌いだが、インスタントラーメンは、別格だな」

 「白人同士の争いに割り込んでバルカンに足場を築きやがって、ムカつくサルどもだ」

 「しかし、バルカンの戦いの敵役は、インド人だったぞ」

 「そういえば、おじさんが戦った相手はインド兵ばかりだったらしい」

 「インド人は多いから間引きで押し出したんだよ」

 「兵力の9割がインド人なのに何で日本人がバルカン利権を奪うんだ」

 「インド人はイギリスに強制徴収されて、日本人は金で雇われた傭兵軍じゃないか」

 「いやだねぇ 貧乏は、命を金で売りやがる」

 「いまじゃ 世界有数のお金持ちになってる」

 「列強の末席から、わずか、20年で世界有数の金満国か、あり得ねぇ」

 「日本は、インチキしているという。もっぱらの噂だよ」

 「噂ね・・・ここからじゃ 噂の影も見えないな」

 「地球は小さく見えるからね」

 「下界はどう思っているか知らないがね」

 「世界の運命は、大砲の届く距離でも、目に見える距離でもない」

 「会話できる距離で決まる。ここにいるとそう思うね」

 「次の便は?」

 「支柱を補強してから、らしい」

 「中心部はともかく、外周部は2分の1、4分の1に分割しての増築になる」

 「それに第2、第3、第4ステーションも静止軌道上に打ち上げるからね」

 「満足いくまで、年月が掛かりそうだな」

 「少なくとも直径外周部は、もっと大きくしないと、船外活動が危な過ぎるな」

 「宇宙開発は、終わらないよ。永遠にね」

 「そういえば、来月、アメリカが宇宙ロケットを打ち上げるらしい」

 「アメリカみたいに採算重視のやつは長期的な視野で良い仕事が出来ないよ」

 「だろうね。次に進んでいるのがソビエトか」

 「ロシア人は、自分よりバカを使う事で権力を守っている、恐れるに足りんよ」

 「その次は、イギリスだ」

 「イギリスは、植民地維持に精力を使い果たしてる、領主稼業に浸ってるようじゃ宇宙に出られん」

 「日本は?」

 「浪花節か、その場の空気に左右されるような下衆に宇宙は似合わんよ」

 「個人より家、伝統を大事にする気質は欧州諸国似てるがね」

 「それ故に己を縛り、時を失い、可能性を殺し、家と伝統の限界を越えられない」

 「何より、重要なのは、我々ドイツ民族が民族性の持つ弱点を知っている」

 「しかし、日本民族は、客観的に民族の持つ弱点を認識出来ず、自己正当化しかできない」

 「そうなのか?」

 「日本人の哲学者を知ってるか?」

 「いや」

 「まぁ 何かを隠しているようだが・・・」

 「そいつを探せってよ」

 「日本に行って探せばいいだろう」

 「白人だと自動的に入れない場所があるからね」

 

 

 戦後のドイツは、主権の相互尊重に近付き、多少なりとも交易が増加していた。

 ドイツの飛行場

 一機のヘリコプターが上昇していく、

 通常のヘリコプターとの相違点は、

 プロペラを回す4000馬力級ターボプロップエンジン直下に繭状コクピットがあること、

 コクピットの前後に機体があるのではなく、

 コクピットに対し左右に機体が対称に伸びていること、

 上昇からホバーリングに移り、

 繭状コクピットが45度傾き、

 コクピットの正面にエンジンと巨大なプロペラに変わる。

 左右の機体の一部が機体後部へと結合。垂直翼と尾翼を作り、

 飛行機型へと変形していく。

 現実に存在する航空機である事をハーケンクロイツのマークが証明し、

 各国の代表者たちを呆れさせる。

 巨大なプロペラを回して飛ぶ戦闘機は、奇異なイメージを与えた。

 しかし、一人乗りのターボプロップ戦闘機であることに変わりなく。

 プロペラの隙間から30mm機関砲2丁が火を噴くと標的を破壊していく。

 「ジーンリッチ、すげぇ〜」

 「さすがドイツ」

 「プロペラが邪魔で、ロケット弾はないか」

 「というより、プロペラの遠心力で機体が捻られないのは、何故だ?」

 「ドイツの技術じゃないの」

 「降りられるのかな」

 「さぁ〜」

 戦闘機は、低空から上昇しながらコクピットを45度戻し、

 機体後部を左右の機体へと戻し、着陸する。

 「ジーンリッチ、すげぇ〜」

 「さすがドイツ」

 「とにかく、褒めて、馬鹿な分野に予算を使わせたれ」

 「「「「おぉおおお〜」」」」 拍手喝采。

 

 『日本代表。どうです。お安くしておきますよ』

 「え、い、いや、国民のコンセンサスを確認してから・・・」

 

 

 イギリス北アイルランド

 多数派のプロテスタント。

 少数派のカトリック。

 民主主義の制度下にあって、カトリックは差別されてしまう。

 カトリックとプロテスタントの対立は激化し衝突していく。

 酒場、

 日本人たちがスコッチを楽しんでいた。

 「同じ白人同士で殺し合いか、客観的にみるとくだらないが」

 「日本じゃ 南無阿弥陀仏と南無妙法蓮華経で殺し合わないがな」

 「冠婚葬祭限定で形骸化して、宗教で殺し合うほど本気じゃないってことだろう」

 「しかし、イギリスが内紛で国際的な地位を下げると、日本もふらついてまずい」

 「この時代になって対立が激化するのって、作為的だな」

 

 

 

 中国大陸

 涼(蘭州)国は、文化大革命により民衆同士が殺し合い、国力を低下させていく。

 一方、残りの6軍閥は、旧資本主義らしく、貧富の格差が急速に拡大していた。

中国大陸   面積 台湾比 友好国
アメリカ極東権益地 満州、朝鮮半島

135万2437

   
軍閥七雄
(北京) 河北、山東、山西、河南、東・内モンゴル 106万8200 5.93 アメリカ
(上海) 江蘇、安徹、浙江、 34万4000 3.91 ドイツ
(重慶) 湖北、貴州、湖南 57万3800 3.19 中立
(成都) 四川 48万5000 1.66 中立
(広州) 広東、福建、江西、広西、 70万2900 4.06 日英同盟
(蘭州) 甘粛、青海、陝西、寧夏、西・内モンゴル 182万0800 1.32 ソビエト
大理 (昆明) 雲南 39万4100 1.23 中立
 
ウイグル ウルムチ ウイグル 166万0000 0.44 中立
チベット ラサ チベット 122万8400 0.34 中立

 呉(上海)

 軍閥は、権力構造を確固なものとするため積極的に列強と組みし、

 民衆を進んで搾取し、資源を欲する国へと輸出する。

 私腹を肥やした資本は、機密口座か、外資系銀行へと流れ込み、

 その一部が近代的な公共設備として、建設されていた。

 私腹より少なく、設備投資より多いのが軍事費であり、

 呉は、ドイツ帝国のドル箱になっていた。

 戦後、最初の量産戦車ヴァイスパンターが次々と降ろされていく。

 ドイツ人たち

 「中古でもレオパルドとそれほど性能が変わらない気がするな」

 「重量当たりの火力と機動力の差でレオパルドが上だよ」

 「ていうか長く使うならドイツ製は、相変わらずだな」

 「しかし、最近、日本の工作機械が強くなってないか」

 「旋盤どうのというより、熟練工が増えてる気がするね」

 「工作機械は使用頻度によるが一巡か、二巡。熟練工の数は、戦中の数十倍だ」

 「工作機械の癖を覚えている熟練工の数がモノを言う時代もあるからね」

 「そうそう、勘で精度以上の加工をする熟練工もいる」

 「確かに初期の工業は工作機械の質より、熟練工に頼るからね」

 「中国人はどうかな」

 「大陸が分裂して中華思想が弱まってる事が近代化を足してる」

 「しかし、中国人の一人だと人一倍働き。集団になると怠ける性質は変わらないようだ」

 「人海戦術でやっても平均すると、一人当たりの生産力は小さくなっていくからね」

 「結局、昔と同じじゃないか」

 「だが中国人にやらせる方が我々が直接やるより、中国人の扱いが上手い」

 「というより、人権ないな。日本人と違って、即効で殺されるし」

 「まぁ 金に殺されるか、平等に殺されるか、中国人に決めさせればいい」

 「中国指導者層がやることは、不正腐敗の皺寄せと、内政の失態を外国のせいにすることだけだ」

 「我々が憎まれ役をやる事もない」

 

  

 少数の特権者がネットワークを構築し利権を守る世界が大多数を占めている。

 これは、王政、資本主義、民主主義、共産主義に関係なく造られる。

 要は、少数の特権者の選出法が国の最大公約数であるか、国民性にかなっているか、

 主流と反主流の力関係など、利権の配分と言える。

 軋轢が大きく、バランスが崩れれば、民主主義でも滅び、

 軋轢が小さく、バランスが保たれれば、全体主義でも、王政でも続く。

 日本人が資本と生産力を握って、設備投資を繰り返し、

 異民族を働かせている世界。

 産業のなかった世界に産業を興したのは、日本資本であり。

 現地の特権者と組みながら、勢力を拡大し、近代化が進んでいく。

 バクー油田の利権は、日本、イギリス、トルコ、ソビエト、カフカスの5分の1だったものの、

 バクー油田と併設された化学コンビナートが、世界有数の化学工場に化けると状況も変わる。

 世界各国とも化学製品を購入し、利権も化学製品に転嫁されてしまう。

 もちろん、産業を興せるだけのエネルギーも十分であり。

 日本人は “棄民” ではなく “貴民”

 あるいは、カフカス連邦を掌握する “鬼民” のように思われはじめ、

 国力増大に伴いカフカス連邦は、北のソビエト連邦、南のトルコと対等な関係を結び始める。

 工場からチーフテン戦車が搬出されてくる。

 「対戦車ミサイルが協力になってるし」

 「セラミックとか、カーボンとか、シリコンとかで、もっと軽量化しないとな」

 「一番手は、まずいんだと、一般工業から上がるのなら、別に良いけど」

 「だいたい、軍部が最先端じゃないのが問題だよ」

 「民間の方が生産量も多いし、数も多い。別に軍部だからって最先端とは限らないよ」

 「M機関用装備は?」

 「いまのところ、魔法の杖を編み込んだカーボン服ぐらいだな」

 「不安だな」

 「ふっ 寿命さえ惜しまなきゃ チーフテンより強いよ」

 「戦いたくねぇ」

 「ぶっちゃけ、資源開発と諜報戦に投入する方がマシだし」

 「兵器で掛け捨てするより、基礎工業を押し上げる方が得だからね」

 「ソビエトは攻めてこないだろうな」

 「ソビエト側にかなり強い超能力者がいるようだ」

 「じゃ 魔法の杖がソビエトに渡るとまずいな」

 「結局、人種も文化も関係ない。生体素粒子の問題だからね」

 「しかし、資質のある者と資質のない者では、不公平な気がするね」

 「まぁ 日本に資源がないからって、ないモノはしょうがないよ」

 「ない分だけ努力する。あれば楽をする」

 「結果的に人間力の差が国力になっていくよ」

 

 

 日本人学校

 アルメニア人、アゼルバイジャン人、グルジア人も通っていた。

 結局、だらだらと歳を重ねるより、

 人類の良識、協調性、英知、忍耐を心身に叩き込む方が個人にとっても国家にとっても有利であり、

 片親が日本人であれば日本移住も容易である事から、有力者であるほど日本人の学校に入れる。

 また、日本人であれば、日英同盟の関係でイギリス連邦で受けられる特権もあった。

 「ねぇ 太郎。魔法を教えてよ」

 「知らないよ」

 「教えてくれたらやらせてあげるのに・・・」

 「くっそぉ〜 何で魔法知らないんだ。俺〜!!!」

 「でも知ったかぶりして、土地を買おうとするとお金持ちになれるって」

 「ぅ・・・なんか、そういうの人間として腐りそうだな」

 『・・・日本人って、アホね』

 

 

 瑞樹州

 地下格納庫

 飛行石の精製は、光と熱を使えないことから魔法によってなされていた。

 「精製というより、飛行石の結晶を壊さず変形させて、反重力物質なんだけどね」

 「喰命鬼がもっと増えないと、難しい」

 「犯罪者もね」

 「貧富の格差を広げるか。開発もしやすいし」

 「いや、移民も続いてるし、人口気薄な状態で貧富の格差を広げ過ぎるとまずい気がする」

 寿命と交換に形を変形させ、反重力物資として加工されていく。

 しかし、いくつかの加工を精製機械で行えるようになり、魔法使いの負担も減っていた。

アブロ バルカン爆撃機
重量(kg) 飛行石(kg) 推力 全長×全幅×全高 翼面積 最大速 航続力 武器 爆弾 乗員
37144/113398   9070kg×4 30.45×33.83×8.28 368.26 1038km/h 7403km 9525kg 5
35000/113398 10000 9070kg×4 30.45×33.83×8.28 368.26 2438km/h 16400km 20000kg 5

 バルカン爆撃機に似た爆撃機が製造されていた。

 見かけが同じでも中身は、チタン、カーボン、シリコンなど最新の素材で構成され、

 魔法の杖と同じ物質も使われ、寿命さえ惜しまなければ、機体全体に防御壁を張ることができた。

 さらに一般に流れることのない電子装置も使われていた。

 機体中央には、水晶が置かれ、全天球に索敵した結果が映される。

 「E2ホークアイの真似をして、円盤を載せるの?」

 「実働部隊は、ビッカースVC10にレーダーレドームを載せたがってるらしい」

ビッカースVC10ジェット旅客機
重量 全長×全幅×全高 翼面積 推力 速度 航続距離 乗員 乗客
63278/141520 48.36×44.55×12.04 264.9 9300kg×4 933km/h 9412km 3 151

 「こいつの方が長く飛べるのに」

 「このバルカンは潜水艦と同じで、特注品だからね。戦争にならない限り飛ばないよ」

 「イギリスは、BAEニムロッドを開発してるらしいけど?」

 「あれは別格。潜水艦と同じ扱いで教えたくないらしいよ」

 「なるほど」

 「しかし、M機関専用機か。なんか、サンダーバードの影響を受けてるよな」

 「悪の組織は?」

 「んん・・・反政府といっても野党だしな」

 「反対も合法に吸収されると、一党独裁よりガス抜きできて、健全性を保ちやすい」

 「独裁より血生臭くなかったりするからね」

 「法務省と国防省内部に聖域作って、陰でこそこそ非合法やってるM機関が悪の組織だよ」

 「予算は大丈夫なの?」

 「まぁ M機関は資源メジャーで先端技術もある。小さな組織なら、なんとでもなるらしいよ」

 「しかし、ついに潜水艦だけでなく、航空戦力もか・・・」

 「でもM機関の出向扱いは変わらないよ」

 「どうせなら、輸送機仕様でやれば、燃料費ケチれて大儲けなのにな」

 「航空会社が法務省詣でしてるみたいだけど、機密漏洩を恐れて、まだらしい」

 「世界征服できそうなのにな」

 「世界を征服しなくても、既に世界を支配してるだろう」

 「国境は特権保護のためにあるだけなのだから」

 「特に既得権があって成功してる人間のね」

 

 

 

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・異境ガイア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ガイアは、基本的に利害交渉から始まる。

 ファーストコンタクトで相手にモノを渡し、

 交換のモノを得れば交渉が始まり、

 交換のモノがなければ不可侵だった。

 日本人が後天的に身に付けた魔力は弱く、

 魔法の杖をルビーレーザー単能で増幅した魔法剣は至近距離で有効だった。

 そして、相手に必要以上に警戒させず、護身できる小太刀を好んで使った。

 刀身は、最高の技術で造られており、

 高価なルビー結晶を魔法の杖で包んで柄が造られ、

 柄の部分から刃先に沿って、ルビーレーザーを放出させることができた。

 ルビーレーザーの射程、威力、使用回数は魔力次第であり、

 銅製の剣なら切断することもできた。

 そして、相手が魔力を持っていた場合、弾道が狂わされるため、下手な拳銃より役に立った。

 人鬼村の飛行帆船は、時折、ガイア世界の探索に向かう。

 と行っても未開地に降りることなどない。

 L7汎用機関銃(7mm×43)を装備し、

 光子力飛行石エンジンでプロペラを回して飛ぶ、新鋭飛行帆船でさえ未開地は危険であり。

 基本的に安全なコロニーに降りる、

 時に、あまり安全でないコロニーも降りる。

 死と隣合わせな世界と言える。

 咸臨丸は、エフェク島のタリブ族の村に降り、広場に停泊していた。

 目的は、黒ダイヤと穀物を交換するためだった。

 蒼乃ツバキ(11)は、飛行帆船への搬出搬入を手伝う。

 ガイアの日本学校は即戦力が望まれ、勉強7割。仕事3割の配分になっていた。

 そして、勉強の半分は、魔力向上の時間に費やされている。

 遠く日本では、勉強10割らしく。羨ましかったりする。

 最初の頃、ぼんやりとした白い繭のようだった。

 次第に輪郭がはっきりとして、いまでは小さな鬼の妖精のように思えた。

 他の者は、感じたり感じなかったりするらしい。

 そして、無知は恐怖に繋がり、知識は力となった。

 生体素粒子と魔力の知識は深まっており、限界もほぼ把握されていた。

 蒼乃 斯く斯く云々

 船長、曰く 「喰命鬼じゃないのか」

 「はぁ〜」

 「鬼語がペラペラだけでも助かるな」

 「ガイアでも珍しい現象と聞きました」

 「んん・・・日本だと、藤原千方の四鬼が近いか」

 という形で収まってしまう。

 

 もっとも、相性が良くても腐れ縁であって、阿吽の関係とは言い難かったりする。

 『重い・・・』

 『あんたって、頭は良いけど。ひ弱ね』

 『危なく自分の腕を折ってしまうところよ』

 人族は頭が良く、ひ弱。

 これは、骨格の違いであり、鬼族との比較論に過ぎない。

 『鬼族みたいに力を出せないよ。それに子供だし』

 『わたし17だったけど、11歳の頃だってあんたの3倍は力を出せたわ』

 『悪かったね。ひ弱で』

 『でも日本人の格闘技は面白いわね』

 『あんたくらいに教わっていたら。わたし、体を失わなかった』

 『お悔やみします。鬼碧は、成仏しないの?』

 『成仏か、お前だって、一方通行の先に行く前に少しは楽しみたいと思うだろう』

 『それはそうだね』

 『こういう機会は滅多にない』

 『木や石も相性が合わなければ宿木になれず、成仏するしかない』

 『その上、一か所に固定されては面白みがないのだ』

 『何より、生体素粒子だけで動けるのは、生体素粒子が余り壊れていない魔法使い以上だ』

 『じゃ 魔法を使い過ぎると・・・』

 『魔力は、あまり使わないことだな』

 『はい・・・』

 咸臨丸は、安全のため20mほど浮いていた。

 昼間は太陽の光で浮き、夜は熱を利用して浮く。

 蒼乃ツバキ(11)は、昼間の手伝いが終わると決められた本を読み、

 しばし、紅い天の川に見惚れ、

 『そろそろ寝るよ』

 時間になると、就寝に入る。

 『そう、じゃ わたしは、周囲を一回りするわ』

 鬼碧(きみどり)は、鬼族の娘で魔族に殺されたらしい。

 彼女は、時に傍観者のようであり、

 住みかを守るため、時に相談役となった。

 昼間は体の中で寝ており、起こさない限り起きず。

 夜は、周囲を回遊し、情報を知らせる。

 この二交替で身の安全は数倍高まっていた。

 『おきろ』

 『・・・鬼碧・・・まだ、眠いよ』

 『ツバキ。スケルトンが3体、村の外から窺ってる。後は勝手にしろ』

 「ス、スケルトン? って、禁忌じゃないか」

 『魔法使い以上なら、魔力、条件、技能があれば可能だな』

 「死体を燃やさなかったんだ」

 『魔物に殺されたのだろう』

 『忌避したい術だが費用対効果は、悪くないから好んで使う魔物もいる』

 『襲ってくる?』

 『まだ様子を見ているだけだ。相手が魔法使い以上だとまずい、隠れさせて貰う』

 生体素粒子がプラスとすれば、肉体はマイナスだった。

 生体素粒子の塊である精霊は、プラスだけであり、非常に弱く。

 基本的に宿木に隠れる。

 彼女を適当な表現で当てはめると “テナント” だった。

 意味は “借家人” “入居者” 

 家賃収入は大きく鬼族の言葉が話せるようになり、

 ガイアと鬼族の情報は、数倍に跳ね上がる。

 6つも年上の女性の助言は、視点を増やし、選択肢を広げ、

 死角が小さくなり、奇襲攻撃を受ける確率も半分以下だった。

 そして、魔力は3倍。体力も倍に膨れ上がる。

 「出港する!」

 咸臨丸が出港すると、村の外周に灰色の焔が立ち昇る。

 不知火の枯木は、スケルトンの攻撃を防止する。

 しかし、気休めだった。

 この小さな村に魔物や魔法使いに対抗できる魔法使いはいない。

 貢物を出すことで生き残るか、

 貢物の数倍の犠牲を払って村を守るかだった。

 

 

 

 

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 月夜裏 野々香です。

 勢力均衡で安定している時は怖い。

 海洋安保庁は、14000トン級空母巡視船で大躍進でしょうか、

 全長210m×全幅33m×吃水7m

 ヘリ4機〜11機

 ヘリの最大離着陸重量は15トン。

 ひゅうが型ヘリ空母護衛艦な感じです、

 データーリンク上、レーダーとソナーは、軍用とほぼ同じ、

 ただし、相手は軍艦でないので、兵装は、FCS40mm機関砲4基。

 余剰空間が広く、機密が少ないので、救助、取締で使いやすく。

 兵装が少ない分だけ人員も少なく、長期運航が可能です。

 魔法使いの大人率も増え、M機関の出向があれば、防御力は意外と高いかもです。

 コンセプトは、安い、速い、使いやすい。

 

 

 変形飛行機

 やっぱりドイツは、ドイツです。

 民族的な愚かさを知らなくても、知っていてもやめられない。

 それが民族性でしょうか。

 

 

 中国七軍閥

 中華思想が半分、中国腐敗官僚も半分くらいで計算しています。

 競争する関係でモラルが高まり、

 近代化は中共と台湾の半分ほどで、史実より早いです。

 列強は、内政に関与せず、一定の距離を保っている感じです。

 モラルが少し高くなっているので、中国官僚の私腹、隠し口座は、史実の半分くらいでしょうか。

 それでも天文学的に大きいという感じでしょうか。

 一部、日本の口座に入ってきますが、公共設備に使われそうです。

 下々が恩恵を受けるのは、だいぶ先になるかもです。

 

 

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第25話 1965年 『国境線に異常なし』
第26話 1966年 『権力の行方』
第27話 1967年 『国際相互補償機構は?』