第34話 1974年 『国風魔業文化』
日本は、欧州大戦特需で膨大な利益を上げる企てが、
ニューギニア購入費の支払いで、借款と欧州参戦を押し付けられ、
さらに押し付けられたバルカン半島とカフカス連邦の治安維持に国力を削がれ、
アメリカ極東権益地に労力を吸い取られ、
苦心惨憺しつつ借款を支払いながら産業を拡大させていた。
火の車とか、綱渡り的な財政再建を可能にさせたのは幸運と、
魔業による底上げが成功したからに他ならない。
1950年代
白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫、電気釜(炊飯器)、掃除機が家々に置かれ、
1960年代、
カラーテレビ、クーラー、自動車が一般家庭に揃い始めていた。
最初、上流家庭の象徴だった車や電化製品は、次第にすそ野を広げ、
1970年代になると、自動車と家電製品が一般家庭に行き渡り始める。
資源のない国の市場に多種多様な製品が並び、
企業間の品質競争と価格競争によって、
より品質の良い品物で価格の安い品物になっていった。
それには、資源を購入し、加工し、国外に売却し、外貨を稼ぎ、
そして、資源を購入するサイクルを構築しなければならなかった。
個人の信条がどうあれ、好むと好まざるとに関わらず、
政治の思惑や軍事力でダダを追及すると、
国内外の需要供給で成り立つ経済は成り立たない。
日本製、バルカン連邦製、カフカス連邦製の日系製品が世界の市場を席巻し、
外貨が日系企業に集まる。
戦後、日本の急成長は、民主化と資本主義によって支えられ、
日英同盟堅持と自由貿易によってなされた奇跡と言える。
無論、アメリカ極東権益地と中国7軍閥との取引増加。
そして、独伊同盟との交易が増えたことも要因として上げられた。
いずれにせよ。政治的な利益誘導が民需主導であったためであり、
国民の資質によるところ、大でもあった。
そして、一般に知られておらず、闇に葬り去られやすい傾向にあるものの、
魔業という底上げが成した功績も計り知れない。
瑞樹州
欧米列強の諜報を避けるため、魔業の本部は、瑞樹州にあった。
しかし、瑞樹州の開発が進むにつれ、
各国の領事館が建設され、諜報員を潜入させ。
日本の急速な経済発展の秘密を探ろうとする。
とあるバス停
土砂降りの雨をステンレス製の屋根が弾き、
雨水は、貯水槽へと流れ込む、
同時に水力発電機も回り、屋根の電灯が点き、明るさが増していく、
これだけのステンレスを公共の場に使えるのは、不自然に思えたものの、
国力からすれば、ありだろう。
諜報員たちは、刑務所の近くにいた。
「一番怪しいのは、犯罪率の少なさだな」
「むしろ、検挙率の高さの方だろう」
「犯罪率は、国家行政、企業努力と国民のモラルの高さに帰結する」
「衣食住がある程度確保されて、雇用も不足がち」
「これなら犯罪も起こり難いだろうが問題は、なにが人間の欲望を抑制しているかだな」
「楽をして稼ごうと思えば、いや楽をしようと思えば犯罪は起きる」
「日本の犯罪率の低さは、日本人の資質にないのか?」
「囚人の不審死は?」
「んん・・・釈放されてからしばらくのことだし」
「調べたが、特に怪しいところはなかったな」
「安楽死じゃないのか?」
「何かの検査の後、刑期が短くなり、それで出ると短命に生涯を終える」
「都市伝説に近い気もするな」
「事実だよ。リストもある」
「我が国も模倣したいね」
「どうやってるのか全く分からんな」
「科学万能主義のドイツ帝国のジーンリッチといい」
「魔法の立国日本といい、どこか、行っちゃってるよ」
「政府は、これ以上調査が進まないなら、霊媒師に委ねると脅しを掛けてくるし・・・」
「くっそぉ〜 日本は、何か隠してやがる」
「前任者は、日本に魔法使いがいるとか言って干されたからな、気を付けろよ」
「わかってるよ」
「標的は?」
「ああ、遺産相続で起きた殺人かな」
「日本の犯罪は、利害関係で、ほとんど捕まっちまうな」
「殺人を犯す動機なんて、基本的にそんなもんだよ」
「でも海外で日本人用のメディカルアルスタッフなんて信じるかな」
「さぁ 病院勤めの方が好都合だし」
「学生時代の感想文だと医者志望だし、興味持つと思うよ」
「あ・・出てきた」
刑務所の門前。
刑期を終えた男が看守に頭を下げ、
“どうするか、決まったのか?”
“鉱山で働かせてもらう事になりました”
“そうか、また来いよ”
刑務所人口は減っており、統廃合が囁かれていた。
苦肉の策として体験宿泊区画が作られ、
宿泊料も若干安いのか、一般人の宿泊もコアで人気があった。
“・・・いえ、もう。お世話になりました”
男は、バス停に近付いてくる。
そして、海外での高収入高待遇のリクルートが始まる。
中東戦争がアメリカ・イスラエル軍優勢のまま停戦が終わると、
国際情勢は安定する。
もっとも、アメリカ軍の下手くそな攻撃を物量で埋めただけの結果も知られ、
国力は、即日的に戦力に転換されないという事が証明される。
中東戦争が停戦で終結すると、国際協定など進められ、
その中の一つ、
カスピ海国際協議が始まる。
チョウザメ漁獲高の調整など、乱獲から養殖漁業への移行だった。
魚好きな日本人にすれば当然であり、
漁礁を作っても乱獲されては、ジリ貧だった。
無論、ソビエト側も、漁獲量の減少は気付いており、
漁獲割り当てで問題がなければ、調印する気でいた。
漁獲高は海岸線の比率で決まり、
日本の割り当て漁獲高は不満があったものの、
漁獲量の枠内の売買は可能であり、
漁礁の設営も義務となった。
ホテルのビュッフェ
関係者たちは、昼食後、カスピ海ヨーグルトを頬張る。
「とりあえず、一息だね」
「漁礁の売上、おめでとうございます」
「いやいや、カスピ海の魚の事を思えばのことですよ」
「たぶん、ロシア側も、そちらから買うことになるでしょうし」
「イランの漁獲は、カフカス連邦に売る気ですし」
「それなら悪くない」
「中東戦争は停戦したのになんか燻ってないか」
「アメリカにとっては、欲求不満を残す戦いだっただろうな」
「物量作戦で押したのに肝心の歩兵戦闘で浮足立っているんだから」
「日本も実戦経験者は減少しているから怪しいな」
「欧州大戦から20年もたてばね」
「どこの国でもそうだろう」
「だが、アメリカで徴兵が始まっている」
「陸軍の増強で、まともな地上軍になりそうだな」
「中東戦争は、アメリカの陰謀かな」
「ニクソン大統領の不正を誤魔化そうと、アラブ・イスラエルに攻めさせた」
「アラブ・イスラム軍相手だぜ」
「正気な列強なら、格下の国と戦争して対面を傷付けたいと思わんがね」
「だが、欧州戦争に参戦していないからアメリカ陸軍は脆弱なまま」
「列強陸軍と差が開いているし、アメリカの国力からしても、精強な陸軍は欲しいよ」
「んん・・・なんか、中東戦争は作為的ではあったな」
「誘ったのはアメリカでも、先に攻めたのはアラブ・イスラエル軍だよ」
「中東で足場を築きながら、軍の増強か・・・」
「スエズ運河は?」
「いまのところは無事だ」
「それは助かるね」
「ソビエトはいけないこと考えてないだろうな」
「どうかな。シベリア鉄道は使えるから、いまのところ、大丈夫だろう」
カフカス連邦 陸軍工廠
工場から新型戦車が現れる。
「・・・ライセンス生産早過ぎてないか」
「日本の工作能力は異常だと思われている」
「魔業は底上げで使われている、先端は関与していないよ」
「チャレンジャー戦車は一般じゃないと思うがな」
「おいおい、日本の基礎産業基盤は捨てたものじゃないよ」
チャレンジャー戦車 | ||||||||
重量 | HP | 全長 | 車体長×全幅×全高 | 速度 | 航続距離 | 武装 | 乗員 | |
62 | 1200 | 11.5 | 8.84×3.51×2.95 | 56 | 450 | 55口径120mm砲 | (7mm×43)×2 | 4 |
「まぁいいけど」
「複合(チョバム)装甲は良いとしてだ」
「滑空砲は不採用なのがいただけないな」
「まぁ それは、それで既存の砲弾が使えるから・・・」
「いいけど・・・」
「参入直後から歩留まりと採算率が洒落にならないそうだ」
「本家より強いんだろう」
「まぁ M機関じゃ もっと先を行ってるから魔業を使わなくても突出してるかも」
「何かフラストレーションが溜まるな。ガイアに行きたかった」
「製造要員は残したいんだと。それにガイアでも同じらしいよ。製造要員」
「鉄が足りないのに?」
「鉄は持って行っただろう」
「たぶん、あれっぽっちじゃ足りないよ」
「まぁ 鉄よりチタンとか、ナノシートの時代だよ」
「もっと、容易に行き来できてたら良かったのに」
「量子コンピューター制御の無人戦車は、役に立ちそう?」
「ガイア色はないけど敵味方識別は、人間より頭が良いよ」
「喰命鬼の使い魔は量子コンピューター以上の価値がありそうだがね」
「生きている人間を丸ごと支配してしまうなら理想だよ」
「というより、ハミハラは、7人分の知覚認知力追加だから大変なものだ」
「目が16個、頭脳が8つ、手は16本か。反乱とかないのか?」
「反乱は、自殺に近い感覚になるらしい」
「飛騨トモエ君も?」
「彼は3人ほど使い魔を持てるそうですが、同じようです」
「羨ましい才能だな」
「殴って使い魔で、殴られて長寿では、ちょっと苦しいですがね」
「あははは・・・」
「男女の区別なしなら、それはそれでいいよ」
「それで使い魔の頭脳を流用できるのなら、下手なコンピューターより便利だな」
「人造人間は、まだ?」
「まだだな、改造人間の方が容易だよ」
「人工的な不死は、まだということですか」
「そうだな」
帝都東京
とある旅館のプールバー
スプーン曲げの映像がテレビを賑わしていた。
「へぇ〜 スプーン曲げで金になるとはね」
「俺たちより儲けてるかも」
「ところで本当に超能力?」
「まさか、ちょっと気が強いだけで、金儲けに敏いだけだよ」
「だいたい、超能力者なら自分は超能力なんて言わず儲けるよ」
「そりゃそうだ」
扉が開いて、澄んだ鈴の音が響き、
パチンコの景品を抱えた男が入ってくる。
「よぉ みんな。今日の稼ぎだ」
「「「・・・・」」」
「志が低いぜ、お前」
「なんで? せっかくの休みじゃないか」
「いや、万馬券作るより良いか」
「あははは・・・人間、慎ましくだな」
「そう思っていない外人がテレビの出て儲けてるぜ」
「・・・やれやれ、本物は、こんな場所に引き籠って何やってんだか」
「毎日毎日、工場の中で寿命を削っているというのに」
「休みにしたいことがないとはね」
「だから、エメラルドグリーンの南の島で・・・」
「そっから来たんだろうが」
「東京が、こんなゴミゴミしているとは思わなかったんだ」
「世界の綺麗な都市ランキングじゃ 下の方らしいよ」
「都市を自慢する時は、普通、豊と経済力であって、美しさじゃないからね」
「そういうのは是非改めて欲しいね。日本人として恥ずかしいよ」
「いまじゃ 瑞樹州の高原都市の方が綺麗だな」
「あんな処になんで都市群があるのって感じだからね」
「東京は、江戸時代からの建物が残ってるからな」
「一度、真っさらに整地し直して、作りなおしてぇ」
「ていうか、瑞穂がないと、ここが日本の国って気がしねぇ」
各国とも日本文化に対する注目度が高いのか、
ほとんどの大使館で、大河ドラマ “勝海舟” の映像が流れていた。
権益者が一旦、利権構造を構築すると、
自らの地位と利権を脅かす勢力を排除し始める。
優れたモノであれば良いものの、
営々と上を支え、上から用いられる者が世襲で出世する。
それは、競争を妨げ、組織的な劣化も始まる。
鎖国を形成した江戸時代がそうであり、
その旧態依然な組織は、怠惰に浴し、
杓子定規となり、失敗を恐れ、
柔軟性を失って生産者の重荷となり、
想像性を喪失して新規産業の弊害となっていた。
排他的な組織ほど、その傾向になりやすく、
己が食い扶持と利権を守るため、
血を流さずば収まらないほどの抵抗を見せる。
そして、余所が切磋琢磨する世界であれば、時代に取り残され・・・
とある大使館
「んん・・・面白いが、いまの日本と繋がらんな」
「大河ドラマの時代考証を信じると」
「いまの日本の変貌が分からなくなる」
「一番分からないのは、1940年以降だよ」
「1941年以降だと思うね」
「何かが帝国陸海軍を仲違いさせるだけの、パワーを手に入れた」
「そして、いまなお、そのパワーが日本の政財界の自信を支えている」
「畝傍か・・・」
「解体されたな」
「あれは、保険金を払ったロイド保険のモノだった」
「それを対独参戦を口実に解体しやがって」
「秘密の隠蔽だな」
「ロイド保険の調べでは、完全に海中に沈み、何らかの理由で浮かんだらしい」
「何らかの理由ね・・・」
「その畝傍が高雄港に着いて、日本は権力構造を変え」
「内政から外交戦略までを転換させた」
「そう考えた方が合理的でしょう」
「一番怪しいのは法務省と言えますね」
「あそこの服をくすねてきて、これで魔法使いだって、バカ丸出しな奴がいたが」
「どうも、こちらのやろうとしていることを事前に知られている節があります」
「盗聴かね」
「調べ尽くしたので、それはないかと」
「もう、娘の飼っている猫が怪しいとか言わないでくれよ」
「いえ、もう・・・」
大使は、そばにいる猫に干物を与える。
にゃぁああ〜
瑞樹州
ガイアに向かった準魔法使い1000人に変わり、
新たな準魔法使いのリクルートが始まる。
子供らが山を駆け上がり、駆け降りる。
体力と気力が生体素粒子とかかわりがあるのか、
これは、ほとんどないといえる。
目的は、忍耐力を付けることといえた。
常人より生体素粒子が多く、
魔法の杖の反応が小さい人材。
多くは魔法社のダウジング師であり、
生体素粒子の強化訓練はされていない。
「常人よりマシな人間をいくら鍛えたって、準魔法使いの代わりにならないよ」
「矮魔法使いか、魔法使いモドキだな。役に立つまい」
「それでも日本のダウジング産業は彼らの功績で大きいよ」
「多少、勘が良いだけと言えるな」
「なんとか、若いのを鍛えるしかないか」
「しかし、忠誠心が微妙だな」
「強制された忠誠心が魔力発動を阻害してしまう場合も多くてね」
「というより、国益のベクトルと魔力発動の指向が違う」
「結局、人の利害で国が作られるわけか」
「滅私奉公の時もあるけど、それだけじゃ続けられないからね」
ガイア研究所
ガイアから最後の特産品が運びこまれ、研究が進められていた。
魔法の杖と飛行石の加工も進められていく。
その素材と加工精度。
そして、質と量で日本の国力の基盤と国家戦力ががらりと変わってしまう。
多くの魔法使いたちは、寿命を削りながら特産品を加工をし、
加工された魔法具は、時代を経て引き継ぐことができた。
その最大は、ナノシートであり、羽衣、天衣と呼ばれ、
魔法の杖、斥力物質を組み込んでおり、
生体素粒子の少ない人族を魔法使いにさせている増幅器だった。
あとは限られた素材で、
個人の携帯配分を増加させるか、
工作機械などの配分を増やすか、
巨大兵器を建造するかと言える。
法務省でさえ、魔法素材の割り振り配分を巡って議論が絶えないのである。
斥力集束ビームの実験が行われていた。
斥力の圧縮によって押し潰されたビームの熱と光は半物質化し、
魔法瓶の如く溜めこまれたエネルギーは、黒く冷たく、光速以下の速度となった。
そして、高いエネルギーを保ちながら長時間・長距離進むことができた。
「ゴーレム型宇宙戦艦が欲しい」
「魔法使い操作の宇宙戦艦は最強だろうけどね」
「代わりに工作機械や携帯物が減る」
「それぐらいわかってる」
「携帯なら1対1の折衝のとき、対外勢力に対し、圧倒的に有利になる」
「それでも、そういう気持ちになるんだよ」
「もっと、魔法の杖と飛行石が欲しかったな」
「俺は、ガイアに連なるエルフ族、鬼族、ドワーフ族の星を知りたかったよ」
「まぁ 教えたくないだろうがね」
「残ったガイア物質と、地球にある物質科学で、どこまでやれるかだよね」
「それと、ガイア特産品で作れる化学物質か・・・」
広大な地下にカルザン茨が生い茂り、
全長1.5mほどのヒュブロ蜘蛛
全長4mのケスムカデ
全長1mの虎ハチが繁殖されていた。
「アレで人間の数倍の生体素粒子なんだから理不尽な気がするね」
「魔法の杖と斥力物質の相互関係が面白い気がするね」
「人間は魔法の杖も斥力物質も直接体内には入れられない」
「しかし、ガイアの植物連鎖に入る事で」
「人間の体内にも魔法の杖と斥力物質を取り込むことができる」
「やり過ぎると魔物になるのでは?」
「ガイアの人族、エルフ族、鬼族、ドワーフ族を比較すると、そう思えないがね」
「しかし、喰命鬼になる可能性は高まるのでは?」
「かもしれないな」
ガイア研究所
「問題は、平行次元の扉をどう作ったものか」
「今わかっているの二つの惑星を繋ぐ扉は、プラスとマイナスの関係にあることだ」
「ハブ惑星であるガイアはプラスであり、地球はマイナス」
「二つの惑星は周期的に繋がれる場合と」
「非周期的に繋がれる場合に分かれる」
「人類の総意が二つの惑星を繋げているエネルギー源の一つだとしたら、何が問題だろうか?」
「というより、人類の総意は、副次的な要因と見るべきだろう」
「やはり、位相認知レベルで魔法使いは劣っている気がするね」
「しかし、才能のある者を選出できるなら、魔力の総合計は大きくなるし蓄積できる」
「魔法使いの数が増せば、扉を作れるかもしれないな」
「まぁ 可能性は否定しないがね」
「生命の木は、遠い気がするな」
「時空課なんて作られたら予算の無駄という気がするけどね」
「過去か、未来に干渉できるのかね?」
「彼らの言い分だと、1次元の線は、0次元の点が連なったモノに過ぎず」
「4次元の時空の連続は、3次元空間の連なったモノに過ぎないそうです」
「つまり、4次元の時空連続体の我々は、1次元の線上にある点を移動させられるように」
「7次元立体次元連続空間の連続視点に立てれば、4次元時空連続体の空間に干渉できるとか」
「歴史が変わるとパラドックスがあるだろう」
「電車の車両と同じで、その時空だけが押されているそうです」
「仮に数秒前の過去に戻って地球を吹き飛ばしても、前後の時空は、地球が存在すると」
「それでは、フィルムな宇宙が連なっているということじゃないか」
「大いなる無駄だろう」
「時空課に言わせると、それは、0次元の点が1次元の線に対して思うことだと」
「我々の時空の前後が全く違うこともあるのか」
「この時空が何らの干渉を受けていた場合はそうでしょうね」
「例えば畝傍が帰還しなかった時空が我々の時空の前後にあってもおかしくない」
「それでは、まったく違う日本が前後にあることになる」
「時空課は、そう言ってましたが」
「・・・くっそぉ〜 わからんと思って、口先三寸で予算詐欺働いてないだろうな」
「平行次元世界の扉が消え、研究が滞っているので」
「それに時空に対して、何かしら流用できるかと」
「んん・・・」
「まぁ 性質上、余り組織を大きくも出来んが、仕方ないかもしれないな」
時空課
「ある種の素粒子は、時空を逆行する」
「生体素粒子と組み合わせれば、過去の人物に対し魂喚術ができる可能性がある」
「その場合、地球の公転軌道と自転を計算し」
「ピンポイントで人物に対し、精神的なプレッシャーを掛ける必要がある」
「なるほど、じゃ 過去の軍上層部に対し、圧力を掛けて、兵装を切り替えさせることもできるわけか」
「試しに大本営に戦艦より、潜水艦という情報を送ってみるか?」
「それより、ヒットラーをもっと怒りっぽくさせて、暴走させちゃうとか」
「いや、もっと内需主導で日清戦争を避けるとか」
「んん、真珠湾に突撃かませるくらい、もっと、想像力を啓発させたいな」
「しかし、公転軌道と自転を計算して、その人物がどこにいるかだ」
「しかし、いくつかの誤差を考えると、絶望的だな」
「数分前の人間ならできるかも」
「厳密に言うと、時空連続体の観点で数分前の我々は」
「我々と違う時空だから関連性はない」
「つまり過去の自分に影響を与えたところで、我々に変化はないわけか」
「だが、二つの時空で相関装置を作って場所を固定させる」
「そこで話し合うことはできるかもしれないな」
「仮に5分前の自分かね」
「まぁ そういうことになるかな」
「しかし、そうなると・・・現在、我々の中に時空を超えた魂喚術を掛けられていない」
「まさか、五分先にそんな準備ができているわけがないじゃないか」
「まぁ それはいえる」
「あ! 2時間前にすれば、カンニングできるぞ」
「「おいおい」」
予算取りは、あっちの予算を取り潰して、こっちによこせ、と言える。
国家予算のバランスを考えるのは、政府の仕事であり、
議会での賛成多数といえた。
官僚はひたすら予算を欲しがり、
予算取りで負けると赤ちょうちんの支払いを経費で落とし、
愚痴を言いまくるのである。
アメリカ極東権益地 (旧満州帝国・朝鮮半島)
英語、中国語、日本語の看板が並び、
生産と消費が統制され、
自由無き資本主義、民主無き資本主義が作られていた。
資本を持つ者だけが自由と権利を有し、
資本を持たない者は、不自由とその日暮しの生活に明け暮れる。
無論、労働争議は行われるものの、
労働争議が行われるたびに物価が上がり、貧富の格差が開いた。
8割以上の庶民は、生かさず殺さずの世界が作られ、
ここで生産されたモノが中国大陸と世界を席巻し、
アメリカ資本最大の利権となっていた。
日本人がここで働いているのは、実入りが良い方の地位についているためであり、
初任給で言うと日本の1.3倍。
物価もピンキリながら、当然、低所得層が多く、
その気になれば日本の数分の1で生活することもできた。
若いうちに極東権益地で働き、
小金を貯めて帰国すれば、楽な生活ができる構造は変わらない。
日本から若い労働力を奪いGDPを押し下げている元凶と言えるものの、
賃金格差の大きな地域が日本の近くにあり、
就労を募集していれば、是非もないのである。
当然、日本資本の誘致も募集しており、
地価も安いことから小金を水増ししやすい極東権益地への投資は増えていた。
そう、軍事力を使うことなく、
日本から労力と資本を削ぎ、極東権益地を発展させる術があった。
無論、8割以上の中国民衆が貧困層にあることが条件であり、
そして、日本資本が人質のような形で極東権益地に進出しているため、
対ソ戦略上でも、極東権益地の安全性が高まっていたと言える。
低賃金は、製造原価に跳ね返り、競争力となっていく。
いくら技巧を駆使し、コストダウンを図ろうと、
中級品以下の産業は根こそぎ潰される構造が作られていく。
ハルピンの繁華街
日本人たち、
「やれやれ、法務省詣で、やいのやいの言われたけど、どうしたものか」
「民需転換で底上げしても、限度があるしな」
「だいたい、こっちの中間管理職は日本人が多いだろう」
「同類相食むは、まずいよ。こっちの互助会からもよろしく言われてるし」
「アメリカ資本の手がわかってて乗る方もどうかと思うけど」
「地政学的にアメリカと敵対関係は不自然だし、友好関係の方が金になる」
「金に? このままだと日本の中級品製造産業は、根こそぎやられるぞ」
「それも、同じ日本人によってね」
「アメリカ資本は、お金持ちグループで国際シンジケートを作りたがってるけど」
「いやだよ。魔業独占は、手放せない」
「だよねぇ」
!?
「・・・あれは?」
「中国人部隊じゃないの、新設されたらしいよ」
「へぇ 良く信じる気になったものだ」
「歩兵だよ」
「逃げるんじゃないかな」
「英語の人たちらしいよ」
「ふ〜ん」
その日、
大宇宙から隕石群が地球に押し寄せ降り注ぐ、
そして、地表に無数のキノコ雲を立ち昇らせていく。
地表は、津波が押し寄せ、噴煙に似た雲に覆われる。
百数十隻の大気圏降下船が着地し、
ロボット軍が6つの大陸を制圧していく、
エア・フォーズ・ワン
「大統領、ドイツ帝国より通信。宇宙での抵抗戦力は全て失ったそうです」
「・・・そうか、世界最強のドイツ宇宙艦隊も消えたか」
「大統領、アメリカ地上軍、艦隊はいずれも壊滅」
「残されているのは、シェルターの部隊と潜水艦23隻のみです」
「バカな。他の国は?」
「ドイツ帝国軍、ソビエト軍、日本軍、イギリス軍の波長を確認してます」
「ほかは?」
「・・・・ありません」
「何ということだ・・・」
「大統領、潜水艦エンタープライズに乗り換えたいと思いますが?」
「・・・わかった」
西暦2199年
地球文明は、宇宙からの未知の侵略軍の前に屈しようとしていた。
地球最高軍と言われたドイツ帝国軍は壊滅し、
地球最大軍と言われたソビエト軍も沈黙する、
地球最強軍のアメリカ軍も虫の息、
最高でもなく、最大でもなく、最強でもない日本軍とイギリス軍は、命脈だけを保っていた。
瑞樹州
日本国機密M機関
「宇宙からの侵略とはな」
「科学技術は、ドイツ帝国以上だ」
「戦わなくてもいいのか?」
「敵の技術を手に入れてからだろう」
「それに敵の本体も分かっていない」
「勝てるかね?」
「建造中の宇宙戦艦ヤマトと敵の技術を手に入れれば太刀打ちできるかもしれないがね」
「手に入れるのが大変そうだ」
「日本には、M機関があるよ」
「・・・将軍。M08部隊が敵大気圏降下船を確保しました」
「そうか、ばれるなよ」
「はっ」
「超能力開発課のおかげで、戦えそうです」
「異星人に対超能力防御システムがなくて良かったよ」
「しばらくは、ゲリラ戦ですが」
「しょうがないよ」
「しかし、反撃は、宇宙戦艦ヤマトが頼りだ」
将軍が見上げると、
地下格納庫で、巨大なオーラー反応炉装備の葉巻型宇宙戦艦が建造されようとしていた。
「まさか、現実にこいつが天駆けようとはな」
異星人のロボットによって侵略されつつある地球から、
超能力部隊を編成した日本軍の反撃が始まろうとしていた。
子供たちがTV画面を食い入るように魅入り、固唾を飲み込む。
ミクロネシア上空 バルカン爆撃機
魔法の杖、斥力物質を流用したバルカン爆撃機は4機のみ存在する。
M機関123実験中隊所属であり、
バルカン爆撃機は、見掛け上でしかなく、
チタン、ナノシート、魔法の杖、斥力(反重力)装置、
量子コンピューター装備、
斥力集束ラムジェット、斥力集束ビームを含めて中身は、別モノだった。
この頃、魔法使いたちの平均年齢も上がり、尉官クラスも増えていた。
機体の中央にある水晶に周囲の状況が映し出され・・・
「世は事も無し、暇だねぇ」
「せっかくのフライトだというのに・・・」
「ガイアか・・・本当に扉が閉じてしまったんだな」
「つまり、日本に怖いモノはないわけだ」
「それは、どうかな・・・」
アメリカ合衆国ネブラスカ州
アメリカ社会は弱肉強食の競争社会だった。
競い合い切磋琢磨する正の側面もあれば、
他者を追い落とし、自分が伸し上がるダーティな側面もあった。
むかし、田舎のアメリカでは、魔女狩り染みた行為が行われていた。
狙われるのは身寄りのない老いた未亡人であり、
勤勉勤労で努力して成功した良心的な家庭をやっかんだ人間の冤罪もあった。
集団狂気を兼ねた間引きであり、
悪意が宗教の皮を被り、弱者と善人を殺すこともあった。
そして、本当に相手が魔女であれば恐れ、手を出せないのである。
ネブラスカのハイスクール
「人殺し!」
投げられた石がシャリー・ホワイトの額を割り、血が流れ落ちる。
「やめろ!」
帆科ケイイチは、さらに飛んでくる石を手で叩き落した。
アメリカ人たちは、日頃、大人しい日本人留学生の豹変に驚き、引き下がる。
日本人は、魔女と思われている節があった。
そして、アメリカ政府は、日系人や日本人に対する魔女狩りに神経質になっていた。
ケネディー大統領暗殺未遂以降、
日系人と日本人が殺されるとFBIは、地元利権を脅かしても介入した。
その時、非協力、あるいは、無能と烙印を押されたら、ほぼ終わりだった。
そのため、地元の有力者と警察は、対日系人に対し慎重だった。
どちらにせよ、他の民族なら、裁判沙汰で慰謝料を踏んだくる事例も多いのだが、
日本人、日系人は、そうしない場合が多く、不思議がられる。
司法制度の活用がアメリカ人のアメリカ人たるゆえんなのだが・・・
ファーストフード
シャリー・ホワイトは、薄い金髪で線の細い女性だった。
美人でも不美人でもない。
人付き合いが少ないのかオドオドとしており、
額の一部が切れて、テーピングしたガーゼから血が滲んでいた。
帆科ケイイチは、心配そうに覗き込む。
「・・・大丈夫・・・心配ない」 と泣きそうな声、
「イタズラした同級生が窓から落ちて死んだからって、魔女扱いは酷いと思うな」
「こ、今回だけじゃないから・・・」
「へぇ〜」
「わたしに関わると良くないことが起きるって、昔から・・・」
「どんな?」
「毎晩のように夢に出てきたりとか」
「それは、嬉しいねぇ」
「本気にしてない」
「ふっ」
テレビ映像が流れていた。
ニクソン大統領は、ウォーターゲート事件で記者に詰め寄られていた。
「あ・・アメリカ合衆国は、正義と大統領の面子のどっちを選ぶかな」 帆科ケイイチ
「面白がってるの?」
「僕は、外国の留学生であって、アメリカ人じゃないからね」
「肩入れすることがあっても、どこか他人事なんだよ」
「なぜ、助けてくれたの?」
「ほら、正義だよ。アメリカ人は正義が好きだろう?」
「アメリカは多数決の国よ。数の強い方が正義で勝つ」
「資本で身を守ることもできるし、個人主義を貫ける国でもある」
「現に君を助けても誰も文句を言わなかった」
「日本人が怒ったの見たの、初めてだったのよ。きっと・・・」
「本当なら仲間と思われて、魔女狩りにあってたはずよ」
「僕は、空手を習った事があるし、エクソシストの助手だよ」
「・・・あの神父。本当にエクソシストなの?」
「どうだろう。幽霊屋敷を徐霊して評判いいみたいだけど」
「ふ〜ん、そのアルバイトは楽しい?」
「んん・・・苦学生でね」
「先生も日本人を助手にしていると伯が付いて収益になるみたいだ」
「なんか、インチキ〜」
「人には言わないでくれよ。持ちつ持たれつだからね」
「でも、地方だと日系企業が安定しているし、わたしも日本語覚えようかな」
「教えてあげるよ。紹介してあげられるかもしれない」
「本当?」
「僕は留学生だからアメリカ人の下で働く方を選んだけど」
「実は、日系企業にもコネがあったりするよ」
「凄い」
「でも成果主義じゃないし、実力以上の年俸は難しいけど」
「大丈夫よ。そんなに欲張りじゃないから」
「それに日系なら魔女みたいに言われなくていいかもしれない」
「・・・聞いたことある。木を隠すなら森の中ね」
「ふっ♪」
「日本人って本当に魔法使いなの?」
「メリットもあるし、デメリットもあるし。どう言ったらいいか・・・」
「やっぱり、インチキ〜」
「あははは・・・」
テレビの画面が変わり、
イスラエルの惨状が流れ、
中東派遣軍のリクルート広告が始まる。
アメリカ軍駐屯地が攻撃されたのは事実でも、
アメリカ国民は
既に停戦しているものの、中東基盤をより確実にし、
陸軍の精強化を図る計画に思えた。
『帰還できる可能性の高い派遣か、子供のお遊びだな』
日本
CF105アロー戦闘機の編隊が上昇していく、
1959年初飛行の機体で、F4ファントムより一年遅いだけだった。
しかしながら、暫時改良されており、
気体の素材は、チタンに切り替えられていた。
世界最大最強の戦闘機の評判は健在で、
最大だったことが積載物に余裕を持たせていた。
各国の主力戦闘機が標準装備を機外にしていたのが、
CF105アローは、機内装備で済ませることが来た。
日英同盟とバルカン連邦、カフカス連邦だけがこの機体を装備していた。
もっとも高額戦闘機であり、
イギリス連邦、バルカン、カフカスは、運動性の良いBACライトニングも配備していた。
そして、BACライトニングも他国の戦闘機に劣るものではなかった。
アメリカ合衆国は、F15イーグル、F14トムキャットを配備させていたものの、
まだ配備機数は少なく、
ドイツ帝国のMe800とFw640は、純然たる迎撃機であり、
ソビエト連邦のMiG27、SU27も迎撃が主任務の機体だった。
日本は、経済力があるのか、
配備数は少なくても主力戦闘機がCF105アローになっていた。
そして機体の大きさのお陰か、欲張った改良も容易だったのである。
軽量化によって運動性能は高まり、航続距離は飛躍的に伸びていた。
進んだ電子装備によって、先制発見先制攻撃力は他国の戦闘機を圧倒し、
戦闘機で言うとECM・ECCMとも世界最高峰であり、
戦闘機とは名ばかりの戦術爆撃機F111アードバーグを越えていた。
CF105アローは出鱈目な機動を行っても、スイッチ一つで姿勢制御し、
水平を保たせることができた。
これは常に地上に向けてレーダーを発射しているからであり、
地表と機体の姿勢を計算しているからであり、
巡航ミサイルと同じ機能と言えた。
実のところ、パイロットは何もしなくても自動で離着陸することが可能だった。
2機のCF105戦闘機は、互いのターゲットスコープに標的を追い詰めようと
ループ、エルロン・ロール、シャンデル、スライスバック、スライスバック、
インメルマンターン、スプリットS、ハイ・ヨー・ヨー、ロー・ヨー・ヨー、
ブレイク、シザーズ、ヴァーティカルローリングシザースなど、
戦闘機動を繰り返していた。
「頑張ってるな。ひょっこは・・・」
「コンピューターに負けたくないんじゃないか」
「だけど、コンピューターも良く覚えてるな」
「これまでのパイロットの戦闘機動を全部、中央コンピューターに記録しているし」
「そこから得られた情報を選別して、最良の戦闘機動を選択しているらしい」
「素人が乗るよりマシってことか」
「どうだか、相手が常に最良の技法を使うとは限らないからな」
「でも、パイロットいらずか」
「もう、初等訓練は、こいつでやった方がいいかも」
「まぁ 全自動戦闘マシンだから素人を載せるよりいいかもしれないが・・・」
「人間が乗っていない方がGで無茶できるだろうし」
「確かにそれは大きい」
「問題は、まだ1対1限定だからな」
「あと、ターゲットスコープを見て感じる感覚とか」
「視覚とか、背中に感じる殺気みたいなものもあるよ」
「魔法使いが乗るとどうなるだろうな」
「魔法使いは気を失わなければ、機銃弾やミサイルを自爆させられるからな」
「ホント。でも、あいつら、酔いやすいからパイロット適正ないよな」
「あははは・・・」
「バルカンに乗ってもらった方がいいかもな」
不意に加速し、Gが激しく掛かり、地表が逆転する、
機体が上下左右に小刻みに揺れ、
標的がターゲットスコープに納められ・・・
エルロン・ロール・・・
シグナル・・・
「・・・おっ 勝った」
「すげぇ〜」
「さすが新型コンピューター」
「あいつショックだろうな・・・」
「ま 編隊飛行同士の模擬訓練じゃないし」
「コンピューターが熟練パイロットを追い抜くのは先の話しだよ」
「だといいけど」
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月夜裏 野々香です。
『魔業の黎明』の前後に畝傍が帰還しなかった時空が存在する。
つまり、魔業の黎明の戦記は、時空イレギュラー戦記でしょうか、
数秒前は、『国防戦記』だったり、
数秒後は、『ミッドウェー海戦のあと』の時空だったり、です。
ガイアとの扉を失った日本は、この先、どう生きて行くのか。
1月6日 「アルプスの少女ハイジ」
4月1日 「柔道讃歌」、「魔女っ子メグちゃん」、「星の子ポロン」、「チャージマン研!」
4月2日 「ダメおやじ」
4月3日 「小さなバイキングビッケ」
4月4日 「ゲッターロボ」
4月5日 「昆虫物語 新みなしごハッチ(みなしごハッチの続編)」、
「となりのたまげ太くん」、「星の子チョビン」
5月5日 「ガンとゴン」
9月8日 「グレートマジンガー」
9月30日 「ウリクペン救助隊」
10月4日 「ジムボタン」、「破裏拳ポリマー」
10月5日 「はじめ人間ギャートルズ」
10月6日 「宇宙戦艦ヤマト」、「てんとう虫の歌」
10月15日 「カリメロ」
0次元 | 1次元 | 2次元 | ||||
点の連続 | 線の連続 | |||||
点 | 線 | 平面 | ||||
3次元 | 4次元 | 5次元 | ||||
平面の連続 | 空間の連続 | 並列空間の連続 | ||||
立体・空間 | 時空連続体 | 平行次元連続体(ガイア) | ||||
第01位相 | 個体 | 宇宙 | ハビラ土地 | クシュ土地 | アシュル土地 | 宇宙(地球?) |
第02位相 | 液体 | 時間 | ピション川 | ギホン川 | ヒデケル川 | ユーフラテス川 |
第03位相 | 気体 | 光 | 平行次元宇宙 | |||
第04位相 | プラズマ | 波動 | 扉 | |||
第05位相 | 霊界・零体 | 重力 | ||||
第06位相 | 生体素粒子 | |||||
第07位相 | 斥力物質 (縞メノウ?) | |||||
第08位相 | 魔法の杖 (ブドラフ木?) | |||||
第09位相 | (金?) | |||||
第10位相 | ||||||
第11位相 | ||||||
第12位相 | ||||||
6次元 | 7次元 | 8次元 | ||||
立体次元連続空間 | 6次元の連続空間 | 7次元の連続空間 | ||||
多次元宇宙 | ||||||
広義的には、
※ ハビラ土地 ピション川 (アラビア半島 ?)
※ クシュ土地 ギホン川 (エジプト ?)
※ アシュル土地 ヒデケル川 (アッシリア ?)
※ ユーフラテス川 (イラク ?)
実のところ、エデンの園がどこなのか、わかってません。
第33話 1973年 『消える扉と最後の・・・』 |
第34話 1974年 『国風魔業文化』 |
第35話 1975年 『宇宙へ』 |