月夜裏 野々香 小説の部屋

    

R18 魔法少女まどか☆マギカ 二次

『さいてぇ漢(おとこ)の参戦』

 

 第03話 『外道 VS 邪道』

 いちゃ いちゃ さわり さわり ちゅっ ちゅっ

 下条は、父親のような潔癖さも誠実さも持ち合わせていない、

 それどころか、こいつの価値基準では、魂の尊厳や善悪など、どうでもいい男だ。

 人として、男としてサイテイな少年。

 しかし、父親と違って、わたしを悪魔と罵るどころか、

 愛してくれる。

 もちろん、体だけ、

 女の体ってやつは、どうしようもなくできてる。

 ゾンビになる前なら、瞬殺したくなる少年に依存している。

 そして、少年もわたしの魔法を積極的に利用したがる。

 力関係で圧倒的なのに、貢がされてるのは3人の魔法少女だった。

 少年は、魔法の力で宝くじと馬券を当てさせると、さっそく、家と土地を買い、

 自分のモノにしてしまう。

 わたしのやっていた事は、自己嫌悪に陥りながらのコソ泥。

 しかし、こいつは、大泥棒のペテン師だ。

 少なくとも下条が悪役を担い、

 ロボットのように魔法少女3人が従うなら気分が楽だった。

 

 下条曰く、

 “人間はね”

 “個人で悪いことができないから、法人という仮面を被り衣を着て、悪いことをするんだよ”

 らしい、

 なにはともわれ、バブル崩壊後、叩き売られた大きな屋敷に入ると気分も変わる。

 「それじゃ さっそく、サバトだ!」

 「「「・・・・」」」

 こいつは、魔女の集会(サバト)を乱交パーティーと勘違いしてやがる。

 それでも、ヴァルプルギスの夜来襲前の鬱な気分は紛れる、

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・

 つん、つん、つん、つん、

 「「「・・・・・」」」 にやにやにや

 つーーーー

 ぱっ!

 ぺちょん!

 くてっ!

 「「「・・・・」」」 くっくっくっくっ

 クルクルクル クルクルクル クルクルクル クルクルクル 

 腹筋 ケラケラ ケラケラ ケラケラ ケラケラ

 つーーーー

 ぱっ!

 ぺちょん!

 くてっ!

 腹筋 爆笑

 クルクルクル クルクルクル クルクルクル クルクルクル 

 腹筋 大爆笑

 

 彼曰く、ヴァルプルギスの夜と戦わなければどうなるの?

 「見滝原市で何十万人もの人間が死ぬことになるわね」

 「そのくらいで済むなら、逃げるのもありかな・・・」

 「「「・・・・・」」」

 「ヴァルプルギスの夜が過ぎるまで、みんなで旅行にでも行かない?」

 『『『言うと思った』』』

 彼の自分さえよければは、悪魔的で、

 実行力がないだけで、ヴァルプルギスの夜といい勝負だろう。

 もっとも、こういう少年でなければゾンビ少女と一緒に居たがらない、

 「下条、少しは良心が痛まないの?」

 「そんなことないよ」

 「生徒に自殺された学校の校長と同じくらい良心が痛んでるよ」

 「もちろん、知らなかったことにするけど」

 「「「・・・・」」」

 「ヴァルプルギスの夜のグリーフシードは、わたしたちにとっても必要なの」

 「そうよ。魔女を退治するのは私たちの使命なのよ」

 「魔力を消耗させて自分のソウルジェムを汚してね」

 「借金して、利益を上げて、そこで、初めて自分の利益になる」

 「常に利益を上げられないと、借金が膨らみ続けて、魔女になってしまう」

 「そして、魔女を退治し切ってしまうと、グリーフシードを得られなくなり」

 「自分たちが魔女になってしまう」

 「自己資本に余裕がなく利益を上げ続けなければ経費で潰れる企業」

 「さらに犯罪者と警察の関係にも近い」

 「それでも、ヴァルプルギスの夜の災厄は見逃せない」

 「そうかなぁ 取り敢えず、市民を避難させる方法は考えたけど」

 「「「・・・・」」」

 「君たちの状況を打破するには、グリーフシードを生産するしかないと思うよ」

 「「「・・・・」」」 !?

 「グリーフシードって、作れるのか?」

 「わからないけどさ。もっと、自分たち自身の事を考えろよ」

 「考えても無駄よ」

 「グリーフシードの量産に成功してケガレをで取り除いても」

 「ソウルジェムは呪いを生み始める」

 「時期が来れば、わたしたちは自然に魔女になるわ」

 「ソウルジェムが呪いを生むというより、君らが誰か憎み始めるってことだろう」

 「「「・・・・」」」

 「誰かが君たちを憎んでもソウルジェムは呪いを生むわけじゃない」

 「つまり人から呪われても、自分が人を呪わなければいいということになる」

 「「「・・・・」」」

 「グリーフは、悲嘆だろう」

 「悲嘆の要素を打ち消していく方がいい」

 「まぁ 研究するには、大きな施設がいるし」

 「それには、お金がいる」

 「そのインキュベーターってやつの科学技術は、相当優れているようだ」

 「だけど、システムが分かれば、研究する方向性はだいたいわかるよ」

 「でも見滝原市は、わたしたちの街なのよ」

 「はぁ これはね」

 「正義ごっこしたい魔法少女が背負っていい事じゃない」

 「社会問題なんだよ」

 「魔女が社会の脅威なら、社会に負担させればいいだけさ」

 「そして、僕らは甘い汁を吸うんだよ」

 「「「・・・・」」」

 『さいてぇ』

 『でもこいつといると気が紛れるし、わたしたちに必要な男よ』

 『それに、役に立ちそうだし』

 『グリーフシードを作るなんて、思いもしなかった』

 『できるのかなグリーフシード』

 『さぁ でも魔法少女にとって役に立つ男ね』

 つーーーー

 ぱっ!

 ぺちょん!

 くてっ!

 『『『・・・・・』』』 くすっ♪ 

 

 

 魔法で金を作り、

 さらに借金に借金を重ねて集めた資材と機材が鉄道とトラックに載せられ、

 見滝原市から運び出されていく、

 下条少年は、借財が支払われないければ数か月以内に、

 支払い不能の借財を抱え破産してしまう。

 そして、別の街で、人の精神を扱う心理学、

 肉体を扱う医療と生態科学、

 さらにナノテクノロジー・・・・

 これらの分野企業関連の株を手に入れ、

 研究を進めさせていく、

 研究は、簡単に進まない、

 しかし、ソウルジェムとグリーフシードの現物があった。

 研究が進むにつれ、実体が知られ、

 さらに研究が進む。

 

 テレビ映像

 “警察に届けられた時限爆弾は本物でした”

 “犯人は見滝原市全域に60カ所に爆弾が仕掛け”

 “100億の身代金を要求しているようです”

 “現在まで12個の爆弾が発見され、全て本物でした”

 “一部の住人は、見滝原市からの脱出を始めています”

 “いま見滝原市爆破予告の一つ、見滝原中学校に来ています”

 “学校は休校。近くの商店街も店を締め切っています”

 “警察は爆弾処理班を総動員させ、厳戒態勢を・・・・”

 “あっ!”

 “自衛軍も出動しました。戦車です”

 

 

 どこかの民宿ホテル。

 下条と魔法少女たちは、民宿ホテルごと買い取っていた。

 開業記念抽選は、鹿目家、美樹家が当たり、招待客として来ており、

 なにも知らない身近な友人知人の見滝原市脱出は確認していた。

 ソファで、下条は、佐倉きょうこを抱きしめ、

 さわり さわり ちゅっ ちゅっ いちゃ いちゃ

 テーブルの上には、宝石と紙幣の山が置かれていた。

 爆弾騒ぎのドサクサでかき集めたもので、発覚は時間の問題、

 しかし、発覚する可能性は低かった。

 “きょうこ。いったい、どういうつもりだい、魔法少女の務めを放棄するのかい”

 「・・・・」

 「きょうこちゃん、どうしたの?」

 「キュゥべえがそこにいる」

 「へぇ なに言ってるの?」

 「魔法少女の務めを放棄するのかって」

 「今回はパスするよ」

 すぅ〜

 キュゥべえは、人間に見えるように姿を現した。

 「・・おぉ 本当に居た」

 「見滝原市で何十万人もの人間がヴァルプルギスの夜に殺されることになるんだよ」

 「君たちは、それでもいいのかい?」

 「キュゥべえ」

 「なにかな?」

 「君たちは、いつもそうなのかい」

 「なんのことだい」

 「大を犠牲にして小を守ろうとすると非難するんだね」

 「誰だって、他人より自分が可愛いじゃないか。わけがわからないよ」

 「・・・・・」

 キュゥべえの前に上手い棒が差しだされ、

 「食べるかい?」

 「・・・・・」

 ぽり ぽり ぽり ぽり

 キュゥべえは、さやかと違い、モノを粗末にしない生き物だった。

 

 

 ホテルの一室

 「持ってきたわ」

 ゴトゴト ゴトゴト

 ほむらは、自衛軍駐屯地でくすねてきたモノをテーブルの上に置いていく、

 

 89式小銃 (5.56mm×45)

  重量3500g  銃身長420mm/全長916mm

  装弾数20発/30発  銃口初速920m/秒 発射速度 650〜850発/分

 

 01式軽対戦車誘導弾

 

 06式小銃擲弾

 

 M26手榴弾

 

 P220拳銃 (9mm×19)

  重量830g  銃身長112mm/全長206mm 

  装弾数9発 銃口初速 345m/s 発射速度 40発/分

 

 戦闘装着セット

 

 「こんなの使うのかよ」

 「魔力は極力使わない方がソウルジェムを汚さなくて済むからね」

 「銃は練習しないと危ないけど、使い慣れたら地味に強いと思うよ」

 「だけどなぁ こんなの持ってるとこ見られたら・・・」

 ゴトッ!

 撮影用具一式

 「よくできた映画撮影に思われるだろうね」

 「上手くいけば、映画収益でも儲かる」

 「魔女退治を映画にするの?」

 「誰が撮影するのさ」

 「アルバイトくらい雇えるよ」

 「そういう専門撮影業者もあるしね」

 「連中に頼んだら大道具から小道具まで用意してくれるし」

 「警察の撮影許可まで撮ってくれるよ」

 「その人たち、命懸けの撮影になるのよ」

 「人さえ死ななければ、どうにでもなるし」

 「死体さえ出てこなければ、なかったことにできるからね」

 「業者だって社会的信用を失いたくないし」

 「いい映画が撮れたら次の仕事も舞い込む」

 「それに守秘義務はあるだろうし、馬鹿にされたくないなら黙ってるだろう」

 「「「・・・・」」」

 「どうせ、命を賭けるならさ、金も稼がなきゃ 勿体無いだろう」

 「「「・・・・」」」

 「これでも君たちが呪いを抱かないように気をつかってるんだよ」

 「「「・・・・」」」

 

 

 見滝原市 中学校前

 上空を警察とマスコミのヘリが飛び交い、

 AHコブラ対戦車ヘリコプター4機編隊が旋回していた。

 “新世界黎明軍が予告した見滝原市爆破予告時間が迫っています”

 “60個の爆弾のうち、30個の爆弾が発見されました”

 “ですが依然として、30個の爆弾が発見されていません”

 “政府によりますと、現在、犯人側との連絡が途絶え”

 “身代金受け渡しの交渉すらできないそうです”

 “住人たちは避難を開始しました”

 !?

 “・・・こ、ここはどこでしょうか”

 “わからない世界です”

 ばぁーん!

 “きゃー!”

 “銃声です・・・”

 “大変です! 街が消えました”

 “避難していた住民たちが混乱しています”

 “なにが起きたのでしょう”

 “数千人が大恐慌に陥ってます”

 “警察は・・”

 ばぁーん!

 “きゃー!”

 “発砲です”

 “いったい、なにが起きたのでしょうか”

 “何かが避難していたを襲撃しています、パニックです”

 “た、食べてます。何かが人を食べてます!”

 タン! タン! タン! タン! タン! タン!

 “自衛軍が何かと戦っています”

 ドカーン!

 “戦車が砲撃しました”

 ドドドドッ!!! ドドドドッ!!!

 “ヘリコプターがロケット弾を撃ち込んでます”

 “戦争です。戦争がはじまりました”

 

 第10師団

 「第10飛行隊は、両翼から攻撃」

 「第35普通科連隊は左翼」

 「第10戦車大隊と第14普通科連隊は中央」

 「第33普通科連隊は右翼」

 「第49普通科連隊は後詰め。展開を急がせろ」

 「本部! 本部!」

 「方面隊司令部はどうした?」

 「司令部と連絡が取れません」

 「いったいどうなってる・・・」

 「師団長。戦車大隊第3中隊が壊滅」

 「反撃はどうした!」

 「敵を上手くロックできないようです。あと動きが速くて」

 「レーダーでも駄目。赤外線追尾も駄目・・・」

 「第1、第2、第4中隊が補給を要請しています」

 「軽装備できてるのに、そんなものがあるか」

 「師団長。警察庁と見滝原市警察が師団本部の後方に住人を誘導したいそうです」

 「各隊に民間人を誤射しないよう通達」

 「第10特科連隊に側面から攻撃させ、第5大隊は避難民の誘導に回せ」

 「はっ!」

 「敵は?」

 「攻撃は聞いているようですが、依然と住人を襲って食べています」

 「師団長。警察庁機動隊が回収した爆弾23個を使いたいと言ってますが」

 「こちらも回収していたな」

 「7個回収してます」

 「・・ま・・まてよ・・・爆破予告時間を過ぎてるじゃないか」

 「爆発は確認したか?」

 「いえ、爆発の確認は、我々が使用している弾薬のみです」

 「どういうことだ・・・」

 「師団長」

 「警察と機動隊を第49普通科連隊に合流させて編入させろ」

 「はっ」

 「敵の正体は?」

 「まったくわかりません」

 AHコブラが炎上して住民たちの群れに突っ込み爆発する。

 「第49普通科連隊と警察を救出に向かわせろ」

 「はっ」

 「駄目だ・・・」

 「師団の爆弾を盗まれた上に民間人を守れず死なれたら、おれの経歴はお終いだぁ・・・」

 !? 

 「はっ! まさか・・・」

 「えっ?」

 「全軍緊急退避だ! 急げ!」

 ピカッ! どかーーーン!!!!!!

 

 

 

 

 テレビ

 ざー ざー ざー ざー

 『『『『・・・・』』』』

 破壊と創造は表裏一体だった。

 破壊が事前にわかってるなら財を脱出させ、

 破壊後の最安値で浚って、地場を広げていく、

 「・・・・」 ふっ

 そう、ヴァルプルギスの夜の呪いは、このクソったれな少年の野望に利用され、

 利権が膨れ上がる。

 「アハハハハハハッ!」

 「これで、この金と宝石はおれのモノだ」

 「アハハハハハハッ!」

 「「「・・・・」」」

 

 

 ホテル前の海岸

 まどかとキュゥべえ

 「まどか、どうやら、三人の魔法少女は、ヴァルプルギスの夜から逃げ出したようだよ」

 「そんなことって」

 「君ならヴァルプルギスの夜から見滝原市を守れるよ」

 「わ、わたしは・・・」

 「もし、君がヴァルプルギスの夜から街を守りたいのなら、僕と契約すれば・・・」

 「わ、わたしは、見滝原市を守りたい」

 「その願いは君にとって、魂を差し出すに足る物かい?」

 「わたしは・・・魔法少女にな・・」

 ぶしゅっ!  ぶしゅっ!  ぶしゅっ!  ぶしゅっ!

 キュゥべえ 3度目の死亡

 !?

 「ほ、ほむらちゃん」

 「あなたは、街一つを守るために世界を滅ぼす契約をするつもり」

 「で、でも、わたし・・・」

 「あなたは、このことに関わらないで」

 「でも街が・・・」

 「もう仕方のないことよ」

 「そんな風に言うなんて、酷い・・・」

 「わたしたちは見滝原市爆弾テロ事件の犯人なのよ」

 「最低限の住人は避難させてるはず」

 「でも数十万人って・・・」

 「ヴァルプルギスの夜は、数十万人」

 「あなたが魔女になったら、軽く、数億人を呪い殺すことになるわね」

 「・・・・・」

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 月夜裏 野々香です

 下条少年の策略でヴァルプルギスの夜の当て馬にされた第10師団と

 見滝原市警察・機動隊は、どうなったのでしょう。

 脱出できなかった見滝原市民を守れたでしょうか (笑

 

 やっぱし、自分の命って他人より大切ですよね (笑

 

 

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第02話 『ま、魔法少女は、辛いのよ!』

第03話 『外道 VS 邪道』

第04話 『厄病神 VS 死神』