第16話 1938年 『おれ、シム日本シティしてるから、邪魔すな』
ドキドキ ドキドキ ドキドキ ドキドキ ドキドキ
ドキドキ ドキドキ ドキドキ ドキドキ ドキドキ
ドキドキ ドキドキ ドキドキ ドキドキ ドキドキ
もうすぐ戦争が近づくよ。
せっかく、調子よく日本が繁栄してるのに焼け野原なんて嫌だ。
ていうか、軍部ってなんなの、こいつら、自分の組織とか利権のことしか考えてないじゃん、
放っといたら力付くで、予算、資源、資材、人材を持っていこうとするし、
何が世界最強だよ。
燃料と資源がないって言ってんだろうが、中身のない張子の虎だろうが、
この考えなしの馬鹿どもが、
自分じゃ自決もできないくせに兵には特攻を強要する馬鹿どもが、
お前ら見てると、原子力発電所で日本民族を人質にとって私腹肥やしてるキチガイ利権を思い出すわ、
死ね。頼むから死んでくれ、
しかしなぁ 戦争近い気もするし、
軍隊を増やすのは怖いし、
予備役制度案を出した。
戦争にならない限り効果が得られないのにお金が使われ、利権にならない、
軍部が徴兵制で抵抗するが、予備役制度で押し切れそう。
どうやって、押し切るか、教えてあげるね。
台本に包んだお札を手渡すんだよ。
それで、外堀を埋めていくの (笑
政治家とか、著名人とか、ラジオとか、新聞社ってさ、
何か余計な一言を言うときとか、書いたときって、たいがいが、それ (笑
こいつら乞食役者かよ。笑っちゃうよね。
でも、内堀になると費用対効果が低すぎるでしょ
もう、利害が一致して、切り崩せなくなってくるから、
相殺戦みたいになってくるんだ。
だから外資とか入ってくると買収資金の計算が狂って、さぁ 大変、
ていうか、日本のムラ社会とか利権主義って、弱点だから、研究され尽くされてます (笑
どんだけ、国家意識、民族意識が気薄なんだよ。
選挙に当選するためなら魂を売るとか、主義主張変えるとか、
賄賂のために政治するとか、我田引水政治とか、
もう、政治家の資格無いじゃん、
まぁ 楽×天召喚は、金がいるし、おれもやってるけどね。
だんだんムカついてきたから、衆議院を抽選制にしてやろうかって気がしてきた。
あと、裏切ったフランスが中国とソビエトに戦艦を売ったこと、
おれまで、グチグチ言われてさ、
中国海軍
22189t級戦艦クールベ、ジャン・バール、パリ （45口径305mm連装砲6基 21kt）
ソビエト海軍
27340t級戦艦ブルターニュ、プロヴァンス、ロレーヌ （45口径340mm連装5基 20kt）
おれ、戦艦は、改造がいいっていったよね、廃艦がいいって言ったよね。
なんで、交換支持派の先頭になってんの、
いや、選択肢の一つで交渉したのは、おれだけどさ、
陸軍は、急先鋒だったのに、なんで知らんふりなの？
マジむかつく、
国内は、そんな感じ、
国外は、欧米のキリスト教系団体と組み、平和に繋がりそうな歌や映画を送って、反戦を進めさせた。
最後は、掛け捨てで売ったけどね、いい金になったぜ
今年は何だっけ、
ナチス・ドイツ、オーストリアを併合。メキシコ石油国有化。張鼓峰事件勃発（7月29日～）。
ミュンヘン会談（～30日)。ナチス・ドイツがチェコスロバキアからズデーテン地方を割譲。
ま、日中戦争がないのが救いだな。
1月
新潟県十日町で積雪により映画館の屋根が落下（死者74名）
三井・住友は、ロスチャイルドと鉱物資源の取引が多い、
三菱は、ロックフェラーと石油の取引が多い、
だって、しょうがないじゃん、日本って資源ないもん、
おれとカグツチだって、取引してるし、
そんな中で、資源の自立を目指そうと、海底資源を開発している。
当然、鉱物資源と石油で自立しようとすると、思いっ切り邪魔が入って、妨害される、
日本が石油と資源で独立したら資源取引利権が消えてしまうから、マジで殺されそうになる。
この構図は、戦前も戦後も変わらない、
ぶっちゃけ、燃料食いの軍事費増やしてる暇はないのだけど、
海軍は、今度こそ海軍を増強させたいと、やってきた。
艦艇建造予算 12億0578万円艦艇80隻建造
航空隊整備予算 3億7294万1千円航空隊75隊整備
おれが、艦艇より航空だって、何度も言ってるのに
この連中は、なんでわからんかな。
なので、変えた。
艦艇建造予算 6億円 艦艇35隻建造
64000t級瑞鶴型空母1隻 4200t級龍型潜水艦20隻 陽炎型駆逐艦10隻 その他
航空隊整備予算 9億円 航空隊180隊整備
海底電線予算 1億円
「「「「・・・・・・・・」」」」
ブチ切れな表情で、互が睨み合う
戦艦なんかいらないという派 VS 戦艦はいる派の戦いで、
海軍が売却した戦艦分を埋めようとしたら弾き返されたのだから当然だろうね。
あと、対中国戦艦と対ソビエト戦艦対策とか。
「戦艦はどうした！」
「潜水艦か、航空機で撃沈できるよ」
「あんな蚊トンボで、戦艦を撃沈できるか」
「できるって」
「何で、もっと、予算をよこさない」
「マダガスカル開発に予算を使ってるだろう」
「開発じゃ 日本を守れなくなるだろうが！」
「守れるよ」
「この炭素加工予算は、なんだ？ 何の役に立つ」
「炭素に1200度から2400度。5万5000気圧から10万気圧をかけるとダイヤができる」
「そんな装飾品が役に立つか！」
「いや、ダイヤがないと鉄鋼を加工できないから」
「日本とマダガスカルの輸送をどうやって守るつもりだ」
「戦争にでもならない限り、そんなことにはならん」
「戦争になりそうだから、言ってんだろうが」
「戦艦が一番燃料を食うんだよ。アメリカが石油輸出を禁止してきたらどうする」
「そ、そんなことはない、日本は、アメリカにとって、いいお客さんだ」
「じゃ アメリカは、絶対に石油輸出を禁止しないと言い切れるのか」
「とにかく、戦艦が一番いいんだ」
「潜水艦と、航空機があれば勝てるって言ってんだよ」
「」
「」
「」
「」
PS 4番目の子供を受胎したらしい、若い奥さんだとこういうことがあるんですね (笑
まぁ おれも頑張りました。
2月
山川均・大内兵衛・美濃部亮吉ら労農派教授グループ約10人が検挙（第二次人民戦線事件）
国軍医療制度が始まる。
技能に応じて階級が上がり、昇給する方式で、
各師団、各航空隊、各艦隊の所属に組み込まれていく、
これにより、医師の給与体系が階級に応じた難易度治療所見と、治療数の累計で、管理され、
治療費の一部が軍事費として流れていくことになった。
おれは、あれよあれよと、採決が決まっていく、様子を呆然と眺めていた。
「なんか、いろいろ考えるもんなんだな」
「まぁ 戦争が始まったら医者はいるからな」
「技量に応じた階級を与えて、所属がはっきりさせとけば、予備役でも引き抜きやすいと思ったんじゃないの」
「医者の方で、反対はなかったの？」
「たぶん、一兵卒より、二階級上から始まるし」
「ちょっとした町医者なら軍曹だぜ」
「軍人にあれこれ、指図されるのは面白くないって、認めたらしいよ」
「公務員扱いの給与制だと実入りが減るんじゃないの？」
「稼げるやつが稼ぎにくくなって、稼げない奴が食えるようになったって感じかな」
「まぁ 軍編成に組み込んで、平時でも治療費の一部が欲しかったんだろう」
「ふっ 姑息に組織を拡大させやがる」
「モラルとか大丈夫なのかね」
「まぁ 階級は一種の名誉職だし。バッチもらったら、ヤブ医者だって、シャキっとするもんだろう」
「よくわからんが」
おれが把握していないことも、歴史を変えたおかげで派生しやすくなっていた。
まぁ いいけど・・・
3月
大粛清 ニコライ・ブハーリンら21名を被告として第3次モスクワ裁判はじまる。（右翼トロツキスト陰謀事件）
ナチス・ドイツ、オーストリアを併合（アンシュルス）
メキシコが国内にある外国所有の石油資源をすべて国有化
新潟沖
洋上で発電した電気を陸地の人工石油精製所と製鉄所と各工場へ流し、
公共施設や家々へ供給していた。
送電線を伸ばす方が、メタンガスを輸送するより安全だったからね、
試掘が進むほど洋上メタンガス発電プラットフォームが増え、
いまは、日本の電力の30分の1を担ってる。
そして、洋上人造石油プラットフォーム
メタンを燃やしたエネルギーを利用し、石炭を液化していく、
石炭を燃やして、人造石油を作るわけじゃないので、少ない石炭も有効に使えた。
「議員、いい調子だな」
「軍部がもっと軍事費をよこせと五月蝿いですがね」
「むしろ、日本中の電力をメタンガス発電で賄えれば、石炭も石油も軍部で使えるだろう」
「そっちの方が、軍部は得のはずだ」
「そういう計算は、苦手のようですな」
「それにテナントビルを増やす方が燃料が少なくて済むし、使う電力も少なくて済む」
「火事になりにくいから安心して働きやすいだろうが」
「そういう世事には疎いようです」
「あと、太平洋も含めて20基くらい建設したらいいかも」
「あと風力発電とかも」
「軍部は、アルミを取られたら怒られるのでは？」
「それでも産業の命は電気だからな・・・」
中国海軍上海
22189t級戦艦クールベ、ジャン・バール、パリ （45口径305mm連装砲6基 21kt）
ソビエト海軍ウラジオストック
27340t級戦艦ブルターニュ、プロヴァンス、ロレーヌ （45口径340mm連装5基 20kt）
案の定、対日配備です。
超～むかつくけど、
非常な国際情勢ってやつですね。
おバカな国民が騒いでるけど、
フランス戦艦は、出来損ない説を展開して反撃しました。
4月
日本、国家総動員法 一国民一月十円制度 公布
国家総動員法を利用して、一国民一月十円制度が施行した。
これで、一月当たり7億5000万円。1年で90億円の紙幣が無条件に国民に渡される。
ただし、マダガスカル入植者は倍の三十円になる。
これで、日本・マダガスカル財政投資で急増中の赤字国債の償還も容易になるはず。
新潟
各地で集めた情報をパソコンに入力していく、
エクセルの使い方は、なんとか、かんとか、覚え、国政表なるものを埋めていくと、
いろんなものが見えてくる、
資源、石油、鉄鉱石、ニッケル、マンガン、石炭、メタンハイドレートなどなど、
どの地域が貧しいとかもすぐわかるし、
どこにビルテナントを建て、どこに鉄道を敷いたら利益が上がりそうかも見えてくる。
政商だから財政投資できるし、利益を度外視してもいい、
普通の財閥は、お金を配り過ぎると下克上になって困るが、
おれやカグツチ社は、商品開発力で負けることはないし、幾らでも下克上にできる、
天下りに頭を抱えたり、政敵にお金が回るかもしれない財政投資より、
国民にばら蒔いて稼ぐほうが百倍もマシだった。
残念なのは、ネットワークから切り離されて、オフライン系のOSが少ないことか、
それでも情報力が日本を制す、は、言えてる。
少なくとも、おれのパソコンは、参謀本部と首相官邸を合わせたより多くの情報が集まっている、
瞬時にデーターを集計することも、地図で確認することもできる。
時々 ゲームソフトを買って引き籠もりたくなるが、我慢、我慢、
日本の運命がかかってるのなら、なんとかしたい気もする。
というより、おれと、おれの家族と、俺の利権も守りたいじゃん。
まぁ 日本が焼け野原になっても、楽×天召喚の中に避難していれば無事な気がするが、
家族がいるし、そうもいかない、
しかし、閨閥は、かなりうるさい、
時々やってきては、戦艦を建造しろなど、空母をつくろうなど言ってくる。
戦艦と空母の代わりに潜水艦を建造しろよって言い返すが、
戦艦好きはどこにでもいる。
アホかと言いたい、こっちは、日本とマダガスカルを使って、
シム日本シティとシムマダガスカルシティしてるのに邪魔するな、と言いたい、
とはいえ、妻の親戚だし、
幾らおれが稼ぎ頭でも重工業を仕切ってるのは、後継のあいつらだし、
ヒットラーと仲良くして、新潟に重工業のようなものを作ったけど、規模で負けている。
プレゼンスくらいは、しなければならないだろう。
そうそう、楽×天召喚で探し回ったマダガスカルの本で、3ヵ所に鉱山を見つけた。
製鉄所を作って、工業を自立させるべきだろう。
フランスは、マダガスカルの開発に梃子摺ると思って、
ニューカレドニアじゃなく、マダガスカルにしたのだろうが、後悔させてやろう。
5月
国家総動員法は、労働者の雇用、解雇、賃金、労働時間などの統制で、
軍需、官需、輸出需要、民需と区別して配当される、
軍需を優先して、鉄鋼、銅、亜鉛、鉛、ゴム、羊毛などの民需使用を禁止するものだった。
しかし、農民票と都市票を集めて捻じ曲げてやった。
新築の死に地を道路幅4mから10mに広げ、
地租税を引き上げ、生産性の低い土地を奪う土地収用法にしてやった。
大震災後、関東でやっていたが、ほかではやっていなかった。
人口がマダガスカルと、過疎地に移動してるし、
被災地の再開発が進んでテナントビルが増えている。
道路を広げれば、絨毯爆撃されても区画を超えて焼け広がりにくいはずだった。
東京の会合
「まったく、トン数当たりの値段が高い潜水艦と航空機の予算を増やしてやったというのに、すぐ、鉄を取りたがりやがる」
「鉄を取って天下り先を作れば、昇給と昇格なんでしょう」
「あと、戦艦不在が不安なんですよ」
「戦艦はいらないだろう」
「だといいですがね」
「いずれ証明するよ」
「どうやって？」
「朝鮮自衛隊と極東ソビエト軍がぶつかりそうな気配があるだろう」
「まぁ たしかに」
「航空機の爆撃がどんなものか、国民に教えられるかもしれない」
「戦争になるのでは？」
「餌の朝鮮自治国に攻めて来るのは、ソビエト軍だろう」
「戦争は、困るのでは？」
「陸軍と海軍に伝えてるが、大陸に侵攻しない限り負けない」
「たぶん、ソビエトは折れるはずだよ」
フランス高速戦艦部隊は、一躍、国際社会で注目されている。
旗艦艦隊 リシュリュー（長門) ジャン・バール(陸奥)、
北大西洋 クレマンソー(伊勢)、ガスコーニュ(日向)、
南大西洋 ダンケルク(扶桑)、ストラスブール(山城)、
地中海 ノルマンディー(金剛)、フランドル(比叡)、
待機艦隊 リール(榛名)、リヨン(霧島)
一番、困窮してるのはイギリス海軍のはずで、
高速のフランス艦隊に通商破壊されたら、植民地を維持できなくなる。
アメリカ海軍もイギリス、フランス、ドイツの3ヵ国が組むことを恐れ、
戦艦の消えた太平洋より、大西洋重視になり、戦艦の8割が大西洋に移動していた。
中国とソビエトの戦艦6隻は、それほど脅威と思われてないらしい、
しめしめという感じだ。
このまま、緊張関係が続くなら日本抜きで、独仏伊 VS 米英ソ で戦争してくれないかな。マジで。
6月
ソ連秘密警察幹部リュシコフが満州に亡命
第3回FIFAワールドカップはフランスで行われた。
16チームで日本も参加。3位だった。トホホ・・・
ワールドカップの交流を介していろんな情報も入ってくる、
アメリカとイギリスが対日工作で、日本教育を劣化させたがってるらしい、
教科書を薄くしようとか、内容を薄ペラにしようとか、
日本民族総欝総馬鹿になれ作戦らしい、
そういや、朝鮮繋がりが教科書の難しい文書を削ろうとか、学力を低下させようと必死っぽい、
利権も楽して、イエスマン馬鹿を支配したいのか、その気になってる者もいるけどさ、
人を馬鹿に教育するのは、内容を薄くして減らして、嘘とかミスリードの繰り返しで簡単かもしれないが、
人を利口に教育するのは、滝登りみたいに骨が折れるからな、
国民が外国人に洗脳されたらまずいし、
勉強嫌いなおれでも限度があるし、程々にしとけよって感じだ。
そうそう おれってば、民需主導だから、軍事無知とか、思われてるし、
張鼓峰事件みたいなことがあったら、マジでタカ派を見せてやるつもり、
そして、航空戦力の力を全世界に証明して、おれ軍部に対する発言力を押し上げてやるんだ。
そのために大型飛行場をたくさん作ってるし、爆弾とかも作ってるんだよね。
事前に自分が艦艇と航空機予算額を逆転させたことも、
航空戦優位で事業仕分けしたこともラジオとか、新聞で宣伝しておこう。
あと、陸軍と海軍に動員の根回しもして・・・・
潜水艦作戦のため幾つかの施設を作っている。
一つは海底通信ケーブル網で領域なら小さな環礁でも通信中継基地があって、
無線を使わず双方向通信が可能になった。
もう一つ、極超長波(ULF)通信施設
トランジスターの生産が進むとこういうモノが作れるようになる。
数十kmの施設は、たいそうで、電力も食うが、潜水艦に通信を送ることができた。
そうそう、1932年就航の2791t級伊号第5潜水艦の話しをしよう。
カグツチ社の急成長で軍への納品が増えていた。
そして、恐喝と買収紛いのカグツチの設計で建造した潜水艦だ。
まぁ 建造したのは老舗だけど、
海軍側も伊5号の失敗ネタで、おれを黙らせようとしたらしいけど、そうはいかなかったらしい、
全長77m×全幅9.9m×吃水7.4m
水上 1970t 3000hp 水上10kt 26000海里/10kt
水中 2791t 7000hp 水中17kt 360海里/12kt
乗員80人
53cm魚雷発射管 艦首4門 艦尾2門 魚雷20本
最大深度280m
パッと見、大砲や機銃の類がなかったが、
艦首ソナーアレイ。AIP機関。潜水艦用曳航式ソナーアレイ。
推進装置静粛化。無反響タイル。防振浮台機構。
ハイスキュー・プロペラ。囮装置が付いていた。
品質劣化版でも、これだけ揃うと、総合で凶暴さが増す、
海軍が戦艦とマダガスカルの交換で折れたのも、この潜水艦の影響が大きかったらしい、
何度、演習しても、厳重に守っているはずの艦隊中央域に伊5号が侵入し、
戦艦や空母に撃沈判定が出たら、御殿で、ふんぞり返った海軍将校も正気を失うだろう。
以前から、そういう傾向があったらしいけど、
伊5号は、対潜水艦対策がまったく効果なかったそうだ。
まぁ 日本海軍史を変えた潜水艦ってやつ？
同時に、おれと、カグツチ社が海軍中枢に食い込んだ要因でもある、
その後、伊6、伊7、伊8と設計、製造、用兵との間で生産調整しながら建造を続け、
いまは、完成級の4200t級海龍型の建造に入っている、
当然、通信不備とか難癖つけてくるからさ、
それじゃ って、極超長波(ULF)通信施設っていうわけ、
7月
阪神大水害
張鼓峰事件勃発（7月29日～）
ソビエトより亡命したリュシコフが東京山王ホテルで記者会見
チャコ戦争終結（ブエノスアイレス講和条約）
張鼓峰事件来た！！！！！
朝鮮自衛隊と極東ソビエト軍が中国領を挟んで交戦、
げっ！ 最初に撃ったのが戦力で劣勢な朝鮮自衛隊。マジかよ！
極東ソビエト軍が侵攻すると、朝鮮自衛隊は崩壊していく、
そうだよね。
旧式の38式小銃とおんぼろの野砲しか渡してないし、
鎧袖一触ってやつ？
実のところ、朝鮮半島の日本師団は、日本自治区に引き上げさせてるので、
朝鮮自衛隊だけで、極東ソビエト軍と戦うことになった。
ソビエト軍は総崩れした朝鮮自衛隊に気をよくしたのか、
余勢を駆って朝鮮自治国へと流れ込んだ。
軍隊ってこうなると止まらないんだよね。
さらに朝鮮自治区内で暴動が起きて、クーデターも・・・
げっ！ いつの間に （笑
これには、ちょっと、驚きました。
極東ソビエト軍は、朝鮮自治区の反乱と内応しながら、平壌を目指してきました。
反乱が起きたといっても朝鮮自治区も明確な日本国領なので、日ソは戦争状態？
でも、待ってました。
北樺太の原油は、年間55万t
でも知ってるんですよ。サハリンプロジェクト
推定石油埋蔵量 約4.5億t 年間1500万～1600万t
推定天然ガス埋蔵量 約9350億立方m 年間250億立方m
本気で開発すれば、国内消費はなんとなる埋蔵量ですよ。
さらにお金をかけると、石油は年間2500万t 天然ガスは年間600億立方m
実は、こっちが本命で
マダガスカルは、二の次なんですけどね。
凄いでしょ マジで凄いでしょ
でもね。おれがいた未来の日本は、その10倍の石油が必要なんだけどね。
石油年間消費700万tって、どんだけ、工業田舎なんだよ。いまの日本は・・・
8月
ヒトラー・ユーゲント来日
極東ソビエト軍の侵攻は、朝鮮自治国の反乱と内応して、
内戦と対外戦が一度に起きているという最悪の戦況になっていた。
こちらがしたことといえば、自治の境の長城門を閉じたこと。
台湾自治区も同じように長城門を閉じさせた。
日本国民は大慌てで情報を仕入れているが、
日本政府と陸海軍には、根回しを済ませていた。
極東ソビエト軍が平壌に到達すると、
日本軍は、ようやく反撃を始めた。
5000機の航空機がウラジオストック、ペトロパブロフスク・カムチャツキー、極東ソビエト軍を爆撃、
ウラジオストック港の27340t級戦艦ブルターニュ、プロヴァンス、ロレーヌは、ほかのソビエト艦隊と一緒に空襲で撃沈しました。
ざまぁ～～
ソビエト軍航空部隊は、連日の航空攻撃で足並みが乱れ、稼働率も下がっていた。
極東ソビエト海軍港は、一日にして破壊され、
極東ソビエト軍も空襲で師団、連隊、大隊司令部のほとんどの指揮系統が機能しなくなった。
そして、日本海軍は、空母赤城、加賀、蒼龍を中心に出撃し、
陸軍部隊を北樺太とカムチャッカ半島とウラジオストックに上陸させた。
準備していたとは言え、夏でよかった。
ウラジオストックは、幅10kmほどの半島に過ぎず、
一旦、占領し、防衛戦を築けば守りやすく、
内陸に侵攻しない限り、将兵の損失も少なくて済んだ。
北樺太は、それこそ島で、一度、占領してしまうと再占領は困難で、
カムチャッカ半島は、陸の孤島だった。
今日は、総理官邸に呼ばれた。
張鼓峰事件をどう処理するかの摺り合わせだ。
既に焦燥気味のソビエト高官も訪れて・・・
「先に手を出したのは朝鮮自衛隊だ」
「だからって、国境警備隊同士の紛争が、どうして、朝鮮人虐殺につながるのか教えて欲しい」
「おまえら、日本人だって望んでただろう」
「はぁ 頼んだ覚えはない」
「ふざけんな！ 我がソビエトを騙しやがって！」
バシンッ！！！！
ソビエトの高官は、日の丸猫の写真集をテーブルに叩きつけた。
「「「「・・・・・」」」」 じーーーー
幾らか、思い込みと、錯誤があるようだが
このまま、日ソ戦争になるのは、面白くなかった。
とはいえ、先に砲撃を仕掛けたのが朝鮮自衛隊なのは確実らしく、
中国人の目撃者も多数が生き残っていた。
さすが、ソビエト。プロパガンダ上手・・・・
しかし、弱いからって朝鮮自治区に攻め入ったのは、極東ソビエト軍で、
朝鮮人を暴行、虐殺していたのも記録されている。
こちらも証拠映像を手に入れてたし、証人も確保していた。
国際的な法定になっても、なんとか、戦えるだろう。
一応、日本領内への侵攻だし、
日本側が怒って、ソビエト軍に反撃したからといって、おかしくないはず。
戦況を見ると、ソビエト側は、お試し攻撃が上手く行き過ぎて、
朝鮮自治区の中枢にまで侵攻できた。
極東ソビエト軍は、爆撃でボロボロだが、朝鮮自治区全てを手中にできるだろう。
一方、日本軍は、ウラジオストックと北樺太を制圧していたし、
カムチャッカ半島も主要な町を占領していた。
しかし、東京オリンピックも近いし、だらだら戦争してもいいことはない、
「占領地を交換してはどうでしょう」
「日本は、カムチャッカ半島と北樺太とウラジオストック」
「ソビエトは朝鮮自治区」
「お互い面子も立ちますし」
「「「「・・・・・」」」」
つまり、そういうことになった。
9月
富山県氷見町で大火。1500戸焼失
ミュンヘン会談（～30日)
また大火かよ。いくらなんでも多過ぎるだろうという気分だ。
政府が土地を買い上げると、
被災者は、その資金を使って、マダガスカルでやり直しの選択肢があった。
十数倍の土地に家なら悪くなく、仕事も引手数多にあった。
特にマダガスカルで浄水設備の建設は、急務だ。
そうそう、メタン貯蔵船とメタン燃料機関船の建造が始まる。
メタンは液化ガス蒸気圧曲線で不利で、
メタンを貯蔵している限り冷却を続けなければならないため、稼働率の悪い船舶は不利だ。
でも、おれは、お椀を何個か被せたようなLNGタンカーを知っている。
既に小型のLNGタンクの製造は、ラインに乗って、タンク内を－160度以上に冷却しながら走らせる。
洋上プラットフォームには、少なからずメタン液化貯蔵庫があって、
メタンガス燃料エンジン機構を持つ実験船が、
プラットフォームをガソリンスタンドの如く、利用しながら運行していた。
メタンハイドレートは国策産業で、
日本近海で活動する船舶で運行率の高い船、
二交替制を取る海運企業は、メタンガス燃料機関を使う方が安上がりになるだろう。
今日も総理官邸に呼ばれる。
カムチャッカ半島、北樺太、ウラジオストック半島
そして、舟山諸島をどうするかで、揉めてるらしい、
どうするも、こうするも金がない、というより、余った労力がない
増税するかという話も上がってる。
増税してどうするのと聞いたら、
増税して、舟山諸島と新領地を開発したいらしい。
今年度、卒業する学生を壮絶に青田買いし合ったというのアホかと思うわ、
失業率が、せいぜい2パーセントなのだが、
2パーセントとなったら、ほぼ贅肉がないと考えていい、
そんなに使える人材はいないはず、
すぐに使えるとしたら、師団の歩兵科を変えて、建設科にするしかない。
それとも機械化を進めて、一人当たりの仕事量を増やすとか、
いや、それはないかな・・・
まぁ 再生産産業や隙間産業が増えすぎて、基幹産業すら人手不足なのだ。
だからといって、娯楽でもないと生きていけないのが人間で、
需要に応じているのなら、繁華街を必要以上に制限するのも問題と言える。
そうそう、樺太油田は大きい、
だいたいの場所はわかっているし、掘削用ボーリングコアもいいものが出来てる。
石油は現状の開発で70万tが増えるし、設備投資すれば200万t、さらに投資すれば600万t、
それとは別に天然ガス960万tが手に入って、火力発電所が軌道に乗るだろう。
もう少し軍事費削って、掘削ボーリング工場の投資しないと駄目だが
利権が絡むから死人が出そうだな・・・
10月
ナチス・ドイツがチェコスロバキアからズデーテン地方を割譲
ポーランドがチェコスロバキアのテッシェン地方を占領
アメリカ SFドラマ「火星人来襲」120万人以上が大パニック
日ソ戦争を早期に終わらせて、一息ついてる頃、
欧州のナチス・ドイツが中欧諸国を支配下に入れていた。
フランスも世界有数の戦艦部隊を保有して、意気盛んなのか、
戦艦を南米やアフリカに送り、砲艦外交戦を展開し、
イギリスを苛立たせているようだった。
ソビエトは、航空機の力を嫌というほど教えられ、
軍の編成を変えるかもしれない、
面白いことに日ソ貿易は拡大している。
ソビエトは朝鮮自治区の開発と防衛を急がせており、
戦争したばかりの日本商品を欲し、石油と鉄鉱石を日本に輸出している。
国際情勢は、自分が習った歴史とずいぶん違って見えた。
そうそう、日本の21個師団の建設大隊は、師団の中でも最大勢力に膨れ上がり、
機械化師団なのか建設師団なのか、わからないような師団になっていた。
PS 4番目の子供が生まれた。 二宮慎治（♂）
11月
ドイツでユダヤ人迫害開始（水晶の夜）
大日本航空設立（日本航空輸送と国際航空が合併）
全長400m×全幅100mの洋上プラットフォームは、少しずつ建設され、
ユダヤ資本に引き渡され紅海に運ばれると連結されて配置される。
既に対価の石油と鉄鉱石は、受け取っており、建造と引渡しは決まっている。
ユダヤ人の狙いは、統合の象徴で、
治外法権で、移動できる洋上プラットフォームは役に立つのだろう。
なんとなく、利敵行為になりそうだが、いまは、石油と鉄が欲しい。
12月
重慶を脱出した汪兆銘がハノイに到着
第74議会召集
日本石炭産出5000万t ＋ 輸入1000万t
日本の石油生産量60万t ＋ 人造石油4基40万t / 石油消費700万t / 石油備蓄量1150万t
日本の発電生産量2380万kw
＝ 水力1830万kw ＋ 火力発電430万kw ＋ 地熱発電40万kw
＋ 洋上メタンガス発電プラットフォーム 8基80万kw
マダガスカル発電 183万kw
＝ 水力132万kw ＋ 火力発電51万kw
マダガスカルは、熱帯で、肥沃な土壌に固有の生態系と風土が広がっている、
5月から9月は冬で、南東から涼しい貿易風が流れ、
10月から4月は夏で、アフリカ大陸からの熱風が流れてくる、
2000m級の中央高原域が南北に走って、東西の気候を分断している、
アフリカ大陸に面した西域は、乾燥していて平野が広く、
ベツィブカ川、ツィリビヒナ川、マングーキ川、ウニラヒ川などの大河が流れ、
大型水力発電所を建設している、
インド洋に面した東域は、南東貿易風の影響で年間降水量が3000ｍｍを超えて高温多湿、
平野は狭く、中小規模の水力発電所を多数建設している。
中央高地の気候は温暖で、夏は高温。冬は冷涼、降水量が比較的少なく、
南域から南西域にかけて、乾燥地帯で年間降水量は、380ｍｍに満たず、雨季は11月から4月、
北部は、サイクロンの襲来がある。
過ごしやすい中央高原域は、人気が高いが、
電力確保で水力発電と、港湾開発は先行しなければならず、
鉄道網の拡充と住宅地の建設も移民枠を増やすため必要になってくる、
単純計算すると、日本49万8177k㎡。台湾自治区56283k㎡。関東州3462k㎡。
舟山群礁1371k㎡。南洋諸島2475k㎡。
敷島(マダガスカル)58万7040k㎡。
新北方領土51万2610k㎡
(カムチャッカ半島472300k㎡、北樺太40310k㎡、ウラジオストック500k㎡)
日本と同じ規模で敷島と新北方領土を開発するなら、
電力と石油と鉄鋼と労力は3倍、
紙幣も当然、3倍から4倍は必要になる、
当然、大規模な財政投資は必要でも、
資本主義の原理の貸し借りで、赤字国債を増やし、開発しようなど馬鹿げたことで、
民主主義の原理で無条件で紙幣を国民にばら撒いて紙幣量を増やし、
赤字国債を解消してしまうべきだろう。
最近、政界の勢力争いが中心になっている。
航空機の優位性を掲げて、政策を誘導し、事業仕分けしたおかげで、
日ソ戦争を優位に進めることができた。
むろん、朝鮮自治区と、カムチャッカ半島・北樺太・ウラジオストックの損得交換が問題になった。
日本が得という勢力と、ソビエトが得という勢力がいるが、どちらにせよ。
議会の勢力と省庁の駆け引きが、決めることになりそうだった。
実のところ、損したのは、朝鮮自治区だけなのだが、
どの道、日本人の利権なんて、特殊な人間しか、持ち合わせていない、
ぶっちゃけた話し、日本のいらない利権と、ソビエトの未開地を交換しただけで、
日本もソビエトも得していたといえる。
汚い政争に飽きると、
気晴らしに十二試艦上戦闘機開発に顔を出す。
戦闘機はいいね。戦闘機は心を潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ。
民間企業、銀行、閨閥入り、議員、政商に成り上がりと、道のりが長かったけど、
張鼓峰事件に続く日ソ戦争で、仕様に口を出せうようになっていた。
さすが、おれ、
本当は軍でやりたかったことだけど、後ろ盾を自分で作るしかないし、
自分で後ろ盾を作るなら利権を作って、集票しないといけなかった。
スーパーオタクだね。おれ、
スーパー中二病だね。おれ、
金髪に染めちゃおっかな、おれ、
戦闘機の仕様は、航空基地を増やしたおかげで、航続距離を1500kmに落とせた。
そうそう、機体を少しばかり強化しているので、エンジンの向上型にも対応できる。
金星発動機に投資して、1600馬力に向上させていた。
あと機体後方にレーダーをつけてやった。
簡単なものでも、後ろに何か付いたら、反応して、ブザーが鳴る。
零式艦上戦闘機
重量2200kg/3200kg
全長9.3m×全幅11m×全高3.57m 翼面積21.30m
金星1600hp 580km/h 航続距離1600km
12.7mm×4丁
････････････････････････････････････････････････････････････････････・・・・・・・・・・
二宮勇太（10）
二宮由紀（7）
二宮翔太(4)
二宮慎治（♂）
洋上メタンガス発電プラットフォーム 8基
洋上人造石油精製プラットフォーム 4基
史実 日本の総人口7101万
戦記 日本の総人口7858万 (敷島34万人）
日本49万8177k㎡。台湾人自治区56283k㎡。関東州3462k㎡。
舟山群礁1371k㎡。南洋諸島2475k㎡。
祟明島(1225k㎡)。
敷島(マダガスカル)58万7040k㎡。
新北方領土51万2610k㎡
(カムチャッカ半島472300k㎡、北樺太40310k㎡、ウラジオストック500k㎡)
| 第15話 1937年 『おれ、盧溝橋事件も防いだらしい』 |
| 第16話 1938年 『おれ、シム日本シティしてるから、邪魔すな』 |
| 第17話 1939年 『おれ、ひょっとして、第二次世界大戦も・・・』 |
|
|
