第17話 1939年 『おれ、ひょっとして、第二次世界大戦も・・・』
穏やかな日々 誰も傷つかない日常
戦いは、何も生まない、
憎しみは、勝っても負けても人を殺し、不幸の連鎖を広げてしまう、
利権抗争に疲れてるけど、まだ我慢できる、
でも、もう、同胞と争うことも、憎み合うことにも疲れたよ。
外国と戦争すれば楽になれるかな・・・・
なぁあ～んつあって、
どうなるんだろうな。日本 (笑
では、今回、二宮忘太が、日本の省庁を掻い摘んで、紹介していくね。
おれ、幾つかの省庁に利権を持ってるから、
詳しくはわからないけどさ、霞ヶ関を一通り見て回ったからね、
おれが見た範囲で、わかったことだけ、説明するね。
まず、外務省 (笑
国家戦略もなく、情報収集もなく、
内弁慶な外務官僚たちがいるところ、
権威派閥、利権派閥、日和見派閥、長いものに巻かれて事勿れ派閥に分かれ、
出たとこ勝負の省庁益で外国に特攻して、
相手国のスポークスマンになってしまう間抜けが多い、
欧米列強は血縁繋がりがあるから情報のやり取りがスムーズなんだけどさ、
日本はそういうのなかったから、カモにされる、
原因は、国内の利権体質、政府、軍部、資源とか、弱みが色々あるけどね。
敵が国家内国家の金権マフィアで、お小遣いが省庁の歳収より多いから、
役人じゃ勝てないのよ。
ほら、平時の武器は、弾薬じゃなくて、お金だから (笑
拓務省
最初、台湾総督を補完する目的で作られ、
台湾総督府、樺太庁、朝鮮総督府、南洋庁って、海外地が広がるごとに拡大していった役所、
南満州鉄道も、この中に含まれていたから、おれ、嫌われてる (笑
でも最近は、敷島(マダガスカル)、カムチャッカ半島、北樺太、舟山の編入で、ちょっと盛り返した。
対満事務局は、満州国を成立させなかったので、おれが潰しました (笑
大蔵省＆日本銀行
日本の会計＆金庫と、紙幣の印刷屋さん、
時々 オラオラ、天下りさせないと、紙幣刷らないぞ、
デフレーションしちゃうぞ、
スタグフレーションしちゃうぞ、
言うこと聞かないと予算あげないぞって、政府と議会と財界を恐喝する。
ここが、ケチで、馬鹿で、役人根性で、アメリカナイズで、ムラ社会の利権主義者で、
脳足りんで、長いものに巻かれて事勿れだと、利権と世襲と癒着が強くなって、
格差が広がって、日本の成長が歪められるわ、止まるわで、
皺寄せは、上から下に向かって収入が減らされていく、
上が生活水準を変えなかったら、下が失業させられて、路頭に迷って、犯罪者か、餓死で、
滅茶苦茶格差が広がってしまう、
まぁ おれは、政商だから、利権が強く大きくなるのは、いいんだけど、
容量が変わらないのに値段が上がったり、下がったり、味が落ちたり、紛い物が増えたり、
国民を貧乏に追いやって、自決か、乞食か、犯罪に暴走させる、
日本人が大量に死ぬから、在日が半狂乱で喜ぶ、
自殺者とホームレスと犯罪者が増えたら、十中八九ここが原因。
庶民は、たまったものじゃないよね。
あと、戦争とか内戦にさせたい時は、もっと、紙幣発行を減らして、企業を潰す。
そしたら、もう企業も戦争してでも生き残ろうと思うわけ (笑
利権の味方。国家と国民の敵。
そうそう、日銀法を改正させて、
自殺が総人口の10000分の1を超えたら総裁副総裁辞任。
失業率5パーセント超えたら総裁副総裁辞任にした。
内務省
地方行政、警察、土木、衛生、鉄道、通信などほぼ全ての行政を掌握してる、
総務みたいなとこ、ここも強いよ。カグツチにも天下りがたくさんいるし、
司法省
判事は基本終身で権力が独立してる。
日銀が言い張ってるような金融のエセ独立とかと、わけが違うから、
本当に行政からも立法からも分立してるから、
三権分立だからしょうがないけどさ、
ファンタジー風にいうと
公法、刑事法、民事法、基礎法 の四大法を駆使して、国民を縛り付ける機関ね、
裁判所で敵味方に分かれて公式戦してるけどさ、
街でもクライアントを求めて徘徊している、
味方につけると心強いよ。
パーティを作って冒険するときは、法曹関係者を必ず仲間に入れること、
並みの事業ヤクザなら弁護士レベルの援護射撃だけで、粉砕してくれる。
デッチ上げ裁判で、政敵を社会的に抹殺できる。やったけど (笑
日本語じゃない催眠がかった日本語で、
なに言ってるのかわからないけど、財産取られた、みたいな。
なんか知らんけど、目を覚ましたら、なぜか、刑務所の中、みたいな。
ウトウトしてる間に、地位と名誉と財産を削られたとか、
人を悪者とか犯罪者にしてしまうすげぇ～ ところ、
一般ピープルは、民事が多いからな、
刑事は犯罪に関わらない限り少ないかも、あまり縁がないよね。
だけど、最高裁判所とか敵に回すと怖い、難癖つけられたら一巻の終わりみたいな。
法曹全体が敵に回って、四面楚歌みたいな、
おれみたいな成り上がり黒幕が一番ビビってるところだよ。
なんで、海外地に利権を求めたくなるのか、って、ここが怖いからだよ。
法制局
法令案の審査、立案、法制の調査をするところ、
ここで、ヤバい法律が作られていくわけ、
国民の代表の議員が馬鹿だと、
知らない間に弱者が法律に殺されちゃう、みたいな、
成り金が生まれなくなっちゃう、みたいな。
商工省
おれの利権が食い込んでる、
詳しくは言えないけどさ、
企画院
新々官僚（新官僚）の巣窟で、戦争遂行院と言っていいでしょう (笑
新しい科学技術で産業が大きくなると、必然的に現れる頭でっかちの夢想家タイプの人たち、
まぁ おれが3分の1くらい握って押さえてるのかな。
農林省
食糧生産に関わってるところ、
おれ、品種改良作物とか出してるし、
テナント型農耕ビルとか、建設してるから、結構、仲良し、
文部省
国民洗脳教育機関、
戦前は、国民を開国から一気に列強の仲間入りさせたり、
戦後は、国民を利己主義、拝金主義、独り善がり、幼稚化、総欝化させて、
日本カースト化、日本愚民化政策で衰退させたりするところ (笑
ちなみに、おれは、勉強が嫌いだったぜ、
戦前も戦後も、おまえら、もうちょっと、考えて教育しやがれ的な気分にさせるところ
運輸通信省
鉄道省と逓信省を合わせたところ、
面倒だから早々と統合させた。
もちろん、新幹線作った時、おれの利権もできたよ。
陸軍省 ＆ 海軍省
おれ、いま、陸海軍を統合しようと四苦八苦している。
こいつら、おれが日本を守ってるんだぜ、国家予算の3割を寄越せとか、人材、資材を強奪していく、
厚顔無恥で涼しい顔で、日本経済破綻させようとしてる悪の組織。
おれの宿敵
情報局
第一部（企画 - 情報収集、調査）、
第二部（報道 - 新聞、出版、放送）、
第三部（対外 - 宣伝、報道、文化活動）、
第四部（検閲）、
第五部（文化 - 映画、演劇、芸術等）
言論・出版・文化の統制、マスコミの統合や文化人の組織化、および銃後の国民洗脳機関、
政府プロパガンダ機関ね。戦争やらまいか局。
まだ、朝日が独断で戦争を煽ったと思ってる？ （笑
ここも3分の1は、押さえてる。
宮内省
勇太（11）、由紀（8）、翔太(5)が学習院に行ってるので、逆らう気はないです （笑
今年は、ドイツの中欧支配。スペイン戦争終結。イタリアのアルバニア侵攻。
ノモンハン事件・・・はないな。
独ソ不可侵条約締結。
ナチス・ドイツ軍とスロバキア軍によるポーランド侵攻、第二次世界大戦勃発。
冬戦争勃発・・・
碌な年じゃないけど、
日本経済は好景気が止まらない、
幾つもの工場が競争に勝ち残るため、売れる商品を欲しがって近付いてくる。
その度に楽×天召喚で需要のありそうなモノを引っ張り出して、提携を結んでいた。
1月
第1次近衛内閣総辞職
平沼騏一郎内閣成立
横綱双葉山が安藝ノ海に敗れる（連勝69）
チリで大地震（M8.3、死者約8万名）
バルセロナ陥落、フランコ軍の占領下に置かれる
カグツチ タングステン工場
ボーリング能力は、タングステン合金の強靭さと形状が掘削能力に繋がる。
採算限界深度を押し下げることが出来るなら、それだけ、鉱物層に達しやすく、
資源を得やすくなった。
とはいえ、タングステンを精密に削り出す、楽×天の工作機械1基が数百万円。
掃海艇を丸々建造する価格のモノを召喚し、
足の付かない紙幣を消し去るには、それなりの手順が必要だった。
しかし、それを数十基も買うとなると、もはや、艦隊の建造資金をごっそり消し去るようなもの、
戦後、発見された資源帯を書いた本を入手できたことは大きく、
鹿児島の金鉱は役に立った。
デザイン性の高い衣服や工業部品は、日本の主力商品だし、
洋画をリメイクした日本映画と、
Japanese spirit(we are t×e world)。Heart of Japan(イ×ジン)で得た外貨は役に立ったし、
アメリカとイギリスの親日反戦気運を高められたと思う、
文献にあるようなボーリングコアを製造すると、数千メートルの掘削が可能で、
条件が揃うなら新潟沖の海底油田も掘削できそうだった。
とはいえ、外貨を円紙幣に変えるのには苦労したが、円紙幣が消えたことに変わりない、
日本銀行がお金を刷っても刷ってもインフレが起きず、それどころか、デフレ気味にさえなった。
こうなると、信用創造では、紙幣不足に陥って日本経済が破綻する。
だから、国民一人一月十円にまで押し上げたのだが、
実のところ、赤字国債を消して、もっと紙幣を増やさないと、お金が足りない。
2月
イギリス・フランスがスペインのフランコ政権を承認
大慶油田の発見
海軍が12試艦上戦闘機の開発をしている頃、
陸軍も陸上戦闘機を開発しつつあった。
ジェット戦闘機でも飛ばしたいが、カグツチ社は、民需に工場設備を取られ、
戦争にでもならない限り、部品工場ばかりやっている。
なので、軍需をメインで生産しているのは、既得権益産業が多い、
出来ることといえば、電子部品で仕様を変えるくらいだ。
火星エンジンを後ろ向きにつけた震電型陸上戦闘機は、ほかの設計者を驚かした。
戦争になったらジェット戦闘機化しやすいため、先に手をつけておきたかった。
重戦闘機は、陸軍が望んでいた仕様ではなかったが、
既に零戦とかち合うため、重戦仕様となった。
キ43重戦闘機 雷燕
重量3525kg/4950kg/5272kg
全長9.76m×全幅11.114m×全高3.55m 翼面積20.50㎡
火星1850馬力 720km/h 航続距離1800km
20mm機銃2丁
雷燕が優れているのは、設計段階から、敵味方識別装置の開発が間に合ったこと
機首に探知距離13km～20km 左右角±30度、上下角±10度のレーダードームを配置したこと、
トランジスタでは、こんなものなのだが、夜間飛行が可能になった。
あと、射撃用レーダーも付いていた。
相対速度、相対距離、推定未来位置とか、瞬時に計算するのもトランジスターで、
ターゲットスコープに入ると当たるかもしれないって、便利なやつ、
「で、飛ぶの、これ？」
「飛ぶだろう」
プロペラが後ろについた戦闘機は、珍しかった。
中国満州域で、大慶油田を発見した！
まぁ わかっていたんだから簡単だったけどね。
取り敢えず、遼東半島に石油精製所を建設して、ほとんどを購入するつもり、
だって、中国じゃ大慶油田の精製なんて、無理だし、
間に合わなかったら新潟の洋上人造石油精製プラットフォームでやるつもり、
いいよね～ メタンハイドレートって、燃える燃料があると、
でも、ちょっと白い目で見られた。
だって、南満州鉄道売らせたのおれだし （笑
もうソビエトと対峙しながら中国人とのお付き合いは嫌だよ。
3月
ピウス12世がローマ教皇に選出
チェコスロバキアからスロバキアがドイツの保護国として独立、カルパト・ウクライナ共和国も独立
ドイツがチェコスロバキアのボヘミア占領
ハンガリー王国がカルパト・ウクライナを攻撃
ドイツがボヘミア・モラヴィアの保護領化を宣言（チェコスロバキア併合）、
ハンガリーがカルパト・ウクライナ共和国を併合
ドイツがリトアニアのメーメルを併合
ハンガリーがスロバキアを攻撃（スロバキア・ハンガリー戦争）
NHKが有線によるテレビ実験放送を公開
フランコ軍がマドリードを占領（スペイン内戦終結）
ハンガリーが南部スロバキアの併合でスロバキアと和平する（スロバキア・ハンガリー戦争の終結）
今年は、ドイツが躍進だな。
碌に戦わずにここまで出来るのって、浸透戦術のなせる技だよね。
ドイツ人らしくないというか、ヒットラーらしくないというか、
物凄い情報機関と、その数十倍の金が動いてるのかな
そうそう、テレビと電話を複合させたケーブルテレビ電話の生産が始まっていた。
こちらをメインにしたほうが、使用電波の範囲を広げることができ、将来的に役に立つだろう。
それを可能する工業生産力と、所得が日本人にありそうだった。
問題は、生産中のトランジスタと、開発中のICが軍機で、
一般人は、真空管しか、許されていない。
あと、鉱物資源が不安なことと、労力の取り合いで、軍部が目くじらを立ててることだろう。
敷島(マダガスカル)の基幹産業は、そこそこ大きくなっていた。
日本の利便性がよくなる前に移民を増やすべきかもしれない、
設備投資の3分の1は、マダガスカルで行われ、
新卒の3分の1は、マダガスカル行き、
小卒、中卒、大卒者の統計で出てくる。
労力の数だけ、会社を増やせる。
単純な発想だが、若い方が物覚えや良く、柔軟で、忠誠心を得やすい。
なので、各企業は、今年卒業する人材を確保するため、学校巡りをしていた。
“朝鮮自治区を奪い返すニダ”
“朝鮮半島は、日本の生命線ニダ”
“なぜ、朝鮮自治区を見捨てたニダ”
“日本人であることが恥ずかしいニダ”
“今からでも、ソビエトに侵攻し、朝鮮自治区を解放し。朝鮮人を救出するニダ”
右翼がこそこそと動き、警察がいないと声を張り上げていた。
張鼓峰事件の前、ほとんどの在日を朝鮮自治区の官僚につけさせてやったが、まだ、残ってるようだ。
たぶん、政敵側の子飼いで、軍属と組んでる連中か、ゼネコンと組んでる連中のアルバイトだろう。
利権のアルバイトの内ならいいが、
彼らの組織は、日本人を騙したり、日本人から奪ったり、日本人を殺すと出世するからな、
金に困ると日本人狩りしかねなさそうだ。
日本の利権構造も愛国心より忠誠心が大きくなると、考えものだねぇ・・・
おれも核関連技術で、使ってるから、わかるけどさ、
「少し、巷が騒がしくなってきてるな」
「日本に残ってる一世は、数千人ほどです」
「祖国をソビエトに奪われて、焦ってるのでしょう」
「まったく、日本や日本国民の意識のない利権屋にも困ったものだ」
「国民へのバラ撒きをもっと増やすべきかもしれません」
「あまり増やしすぎると、汚い、きつい、危険な仕事の賃金が高くなる」
「紙幣を印刷すればいいじゃないですか」
「まぁ そのほうがいいがね・・・」
多くの利権が新興勢力が台頭し、利権が脅かされると怯えていた。
おれ、みたいなのが、もう一人現れたら、って戦々恐々なのだろう。
そして、それは現実になりつつあって、
おれが企業再生で見受けした企業が次々と利益を上げ、
大手の市場を脅かしている。
まぁ 当然の反応だろうが・・・
4月
フランコ、スペイン内戦の勝利宣言
イタリアがアルバニア王国に侵攻
ハンガリーが国際連盟を脱退
イギリスで徴兵制導入
ドイツがドイツ・ポーランド不可侵条約破棄を宣言
戦争の足音が聞こえる、
ま、日本国民は、今のところ、そういった空気は少ないけど、
軍上層部が日ソ戦争で昇格・昇給した将校たちも多くて意気盛んなのよ。
勝ち過ぎってよくないよね。
ていうか、元々軍上層部が日清・日露戦争で昇格・昇給してるとか、
親がそうだったとかいう連中だから始末に負えない。
それで、体育会系のノリで、イケイケ、ドンドンとか、って、ふざけんな！
寝言言うなら、死んでから言え、
こいつ、頭がおかしいんじゃないのとかいう連中がゴロゴロ現れて、予算と部署を欲しがる。
マダガスカルを手に入れたんだからそれでいいじゃんとか、
カムチャッカ半島、北樺太、ウラジオストック半島を手に入れたんだからいいじゃんなのだが、
こいつら欲求不満なのか、おれも戦功あげて昇格したいとか、
戦争しないと気が収まらないらしい、
ていうか、東條が中道なんでマジ受けなんですけど (笑
北樺太の油田地帯の権利を押さえると、石油掘削用プラットフォームを配置していく、
基本的にメタンガス発電プラットフォームの施設を流用できるが、
少しばかり違うのは、油田が液体なこと、こっちは、メタンハイドレートよりはるかにハードルが低い、
海軍は疑心暗鬼だが、海底油田で石油が採れるならと、
プラットフォームの周りに測量艦を配置し、防潜網が張れるか検討している。
流氷があるのに、なに考えてるんだろうな。海軍は・・・
5月
男鹿半島で地震（M6.6、死者27名、全壊604戸）
スペインが国際連盟を脱退
満蒙国境で中国国民軍とソビエト連邦両軍が衝突（ノモンハン事件）
独伊軍事同盟締結
フランス陸軍がアルジェリアとダカールに上陸。
げっ！ ノモンハン事件やりやがった。
ていうか、日ソ戦争で、日本が強かったからって、
中国軍がソビエト軍と真正面からぶつかってやんの、
もう、マジウケだから、
てっ なに？
中国軍が善戦してるってどういうこと
いや、たしかに極東ソビエト軍の主力を空襲で、ほぼ半壊させたけどさ、
だからって、人海戦術に苦戦してどうするんだよ。
まぁ 中国にいらない95式軽戦車を売ったけどさ。
ドイツが中国に1号戦車と2号戦車を売ってたけどさ
大慶油田がヤバいから、大慶油田がヤバいから～！！！！！！！！
ていうか、フランス軍が植民地に上陸って何？
ドイツと連携してるの、
フランスとドイツが戦争する心配がなくなってるの、
なんの協定も結ばずに？
秘密協定なの？ どういうこと？
おれは、受話器を取った。
実は、あいつと仲良し、
おれって、あいつの命の恩人だし
「もしもし、二宮だけど。ノモンハンは、大丈夫なの？」
“二宮あるか。蒋介石ある。困ったる。困ったる。助けて欲しいある”
「そりゃ 大慶油田があるから助けたいけどさ」
“お金と武器を送って欲しいある”
「んん・・・でも、対価がないとな」
“日本の大慶油田が危ないある”
「そうだねぇ 危ないねぇ・・・」
“・・・・”
「・・・・・」
“わかったある。定価で買うある・・・”
「毎度あり」
おれ、蒋介石と、直通ホットラインを引いて、楽しく話してるし (笑
6月
南京総領事館毒酒事件
国民党軍が中共新四軍を攻撃し幹部を虐殺（平江事件）
「おら！ 蒋介石。何やってんだよ」
“ち、違うある。蒋介石は知らないある”
「本当かな」 (笑
“本当ある。知らないある”
「まぁ いいけどさ、真相はっきりさせてくれよ」
“それは、砂浜に埋まった蟻を探すくらい無駄ある”
「だよな」 (笑
“そうある”
「まぁ ノモンハンは、頑張ってな」
“苦戦してるある”
まぁ 蒋介石が本当のこと言ってるとは限らないけどさ、
南京で毒殺事件が起きて、
犯人は、日本人に復讐したいと書き残して逃亡、
馬鹿か。普通、復讐でも国家や同胞への報復を恐れて、何も云わずにトンズラだろう。
どんだけ、日中戦争させたいと思ってんだよ。
ふざけんな。
誰に金もらったの、ソビエトとアメリカだよね。
ソビエトとアメリカだよね。
おれったら、報復するから、日中戦争で、一番利益を上げそうな勢力に報復するから、
というわけで、資源を買えるし、中国国民軍に武器を売却してあげます。
中国さん、ノモンハン紛争頑張ってください ハート
あと、冬戦争に備えて、フィンランドに武器弾薬を売っておきます。
フィンランドさん、頑張ってください ハート
そうそう、99式自動小銃(89式小銃系）と、100式短機関銃(MP5系)の量産が始まります。
99式自動小銃 重量3900g
口径6.5mm×50 箱型弾倉 装弾数20発/30発
銃身長420mm/全長916mm（固定銃床式）
ライフリング6条左回転（178mm/1回転）
ガス圧作動方式ロータリーボルト式
発射速度650～850発/分 銃口初速720m/秒 有効射程600m
100式短機関銃 重量3280g
8mm×21 装弾数10、15、20、30、32発
銃身長225mm/全長550mm（ストック展開時700mm）
クローズド・ボルト撃発 ローラー遅延式ブローバック
発射速度800発/分 銃口初速332m/s 有効射程200m
38式と同じ弾薬なので、これなら、兵站が楽になりそう。
しかも性能と量産性がいい、
本当は、AK74並みに仕様をガバガバにしたかったけどね。
それなら38式は狙撃銃で分担しやすいし、
おれなんか、わざと仕様を甘くした特注99式自動小銃を泥水に入れたあと、
水洗いして、そのまま、撃って実演したっていうのによ。
もう、陸軍の馬鹿、馬鹿、馬鹿
7月
ノモンハン攻防戦が激化
新卒が就職してきてようやく、事業を拡大できる。
やれやれですわ。
マダガスカル港湾・河川都市は、21個。
1都市が30万人で計算しているので、計算上、630万人になる。
新幹線とかも建設しているけど、採算を考えると、もっと投資が必要になる。
なので新しい町を建設中、
あきのたの町、わかころも町。はるすきて町、ころもほす町。あしひきの町、なかなかし町・・・
もう、面倒なので、百人一首から取りました。
たぶん、100個の町を建設できるはず。
町は10万人を想定してるので、1000万人ほどになる。
設備投資を繰り返して、10年以内に1630万人にするつもり、
できるかできないかと言われると、出来そうだとしか言い様がない、
中国の近代化の8割は、日本がやったのだから、
そうそう、なんでフィンランドに武器弾薬を売ってやるのかで、軍部と論争になりました。
目薬を点しながら、日本人を殺さずに、仮想敵ソビエトを弱体化できると切々と訴えました。
でも、さすが軍部、昇給や昇進に繋がらないことに頭が回らないそうです。
てか、こいつら、真面目に戦略考えられないのかね。
フィンランド人がソビエト軍と戦ってくれるんだから、日本の国益になるって思えよ。
なんで、自分で戦おうとか、そういう発想しかないわけ、
そんなに同胞殺して、昇給と昇格したいんか。
ていうか、こういうの政治家の仕事なんだろうね。
というわけで、ヘトヘトになりながら政府と軍部を説得し、
秘密裏にフィンランドに武器リース契約を結び、
輸送船に3個師団分の小銃と機関銃と大砲を乗せ、フィンランドに出航させました。
8月
アインシュタインがルーズベルト米大統領宛に原子爆弾開発を促す書簡を送付、
マンハッタン計画の契機となる。（アインシュタイン＝シラードの手紙）
英国海外航空創設
独ソ不可侵条約締結
ポーランド・イギリス相互援助条約締結
ハインケル社（ドイツ）のHe178が世界初のジェット飛行に成功
ドイツがジェット戦闘機を飛ばした。
カグツチ社もジェットエンジンの開発していたので、飛ばそうと思えば飛ばせる。
でも、どちらかというと、ミサイル的なものに力を入れている。
ウラジオストックは、全長50km幅10kmほどの半島と島で構成されている。
27340t級戦艦ブルターニュ、プロヴァンス、ロレーヌ （45口径340mm連装5基 20kt）
新聞で大騒ぎしていた戦艦3隻が港湾内で雷撃されて沈没して浮上作業されていた。
新聞、軍、国民の一部がフランス製戦艦の脅威をがなりたて大騒ぎしていたのが、
一気に沈静化して、黙り込んだ。
そして、大した脅威じゃないと言い続けていた、おれの評価が上がる。
戦力化しようという声もあったが いらん！ と、一喝。
売却先を探して、ブラジルに売った。
対価は、1967年発見のカラジャス鉱山の採掘と輸送ルートの権利を100年間で、2040年まで、
情報って怖いよね。
フランス戦艦3隻分をカグツチ社買い取り補償で、国と各財閥の持ち株にしました。
ちなみにカグツチが4割株保有ね。
おれ、資源メジャー (笑
鉱山が戦争の原因になったりして、
でも、開発が軌道に乗るのは、もう少し先だけどね。
そうそう、日本がウラジオストックを維持したのは、対ソ貿易のためもあるけど、
ソビエトと朝鮮自治区を繋ぐ長さ120km。幅22km～26kmほどの地帯を押さえるためで、
ノモンハン事変が中ソ戦争に発展するか、事変で終息するかの瀬戸際だった。
ソビエトにしたら、せっかく、朝鮮自治区の不凍港を得たのに中国との戦争で失いたくないはず。
そして、中国もせっかく大慶油田を得たのに、それを失えば元の木阿弥、
ノモンハン紛争は戦争未満で終結しそうだった。
ウラジオストックとソビエト領の境は、国境線が作られ、
双方の国境警備隊が監視していた。
「国境は守れそうかね」
「取引量が多すぎて全部を確認できませんし、困難ですね」
「困難か・・・」
「要塞でも作らないと」
「要塞か。良く占領できたものだな」
「航空戦力と、97式戦車のおかげでしょう」
「ふっ もっと宣伝してくれ」
「ええ、数を増やしてくださればね」
「あはははは・・・・」
『絶対に数を増やしたくねぇよ』
9月
ナチス・ドイツ軍とスロバキア軍によるポーランド侵攻
中ソがノモンハン事件の停戦協定、
ソビエト軍がポーランド東部に侵攻
ワルシャワがドイツの空爆で陥落
独ソ友好条約調印（ポーランド分割占領を決定）
厚生省が「結婚十訓」を発表。「産めよ殖やせよ国のため」の標語を掲げる
第二次世界大戦不発～～！！！！！
イギリスがポーランドを見捨てました。
イギリスとフランスの海軍で対立していたから？
大西洋にアメリカの戦艦部隊が集結してたから？
超ウケ～ 第二次世界大戦をどうするんだよ。
ワクワクしながら、楽しみにしてたのに？
おれは、このワクワク感をどこに持っていけばいいんだ。
ていうか、第二次世界大戦なしの架空戦記は展開としてないだろう。
おれ、仮想戦記に見捨てられた～
戦記終了 (笑
「もしもし、二宮だけど、ノモンハンは、上手く収まったね」
“日本の武器弾薬のおかげある。助かったある。ホッとしたある”
「それは、いいから中国の反日勢力を抑えてくれよ」
“努力してるある”
“でも、人口が多すぎて。とっても、むつかしいある”
「だよねぇ まぁ わかってるけどさ」
“済まないある”
さてと、おれ、いま、ひたすら、北樺太の油田開発と天然ガス開発してます。
あと、洋上メタンガス発電プラットフォームと、
洋上人造石油精製プラットフォームも建設しています。
石炭は年間5000万tが採掘できるので、メタンガスを燃やして石炭を液化するつもりです。
電気と燃料さえあれば、日本はなんとか回せますから、
あと鉄鉱石も、こちらも、アメリカ、ソビエト、中国から都合がつきそうです。
でもそういった公共事業一つ一つは、愛国心とか、国防とか
関係のない政争や縄張り争いで決まっちゃうことが多くてさ、
勝ち取らないと産業が軌道に乗らないですよ。
マジむかつくんですけど、マジで！
料理店 “あやなみ”
人は、食べなきゃ死ぬ。
おれが、料理店にこだわるのは、料理が文化だからだ。
料理はいいね。料理は心を潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ。
ていうか、政争に関わってると、気持ちが荒んで凹んでくるだよね。
美味しいものでも食べないとやってられないんだよな。
それも自己満足に浸って聖域に入ってる保守的な料理じゃなく、
常に新しい味を追求している料理人の作る料理が最高だよ。
なので、楽×天で料理の本を召喚し、
吉野と、次々と新しい料理を開発してます。
「じゃ・・・日本酒とこんにゃくの炒めたもの」
「はい」
って、おれが食い保守じゃん (笑
10月
ニューヨーク市立空港（現ラガーディア空港）開港
トランジスタのコンピュータって、性能低すぎでぅ
マジで泣きたいでぅ
一つの部屋いっぱいなのに、
おれの持ってるパソコンよりはるかに性能低いでぅ
一生懸命に作ったのに、
エクセルひとつ分の記憶容量もないなんて、涙でぅ
娯楽性と冗長性のないコンピューターなんて、面白くないでぅ
ていうか、ネットから切り離されて、禁断症状でぅ
もう、孤独は、いやでぅ
ネットに繋がりたいでぅ
碧いうさぎと同じ震えてるぅ
オタクはネットに繋がってないと寂しくて死ぬでぅ
発作で手が震えるぅ～
10分だけでいいでぅ ×夜×様～ 10分だけでいいでぅ～
頼むからみんなと繋がりたいでぅ～
発狂10秒前でぅ～
9・8・7・6・5・4・3・2・1・・・・
ダメですか～
11月
イギリス、自国が参加している海軍軍縮条約の無期限停止を国際連盟に通告
ソビエト軍がフィンランドに侵攻、冬戦争勃発
ドイツとフランスがフィンランド支援を開始。
ソビエト軍がフィンランド侵攻しますた。
予定通り、輸送船に積み込んでいた武器弾薬をフィンランド軍に引き渡したそうです。
旧式の38式小銃と、古くなった野砲と機関銃ですが、何かの足しになるでしょう。
面白いことに地球の反対のフィンランドで対ソ戦を支援してるのに、
ウラジオストックでは、日ソ貿易が増えてるんですよね。
ソビエトも朝鮮自治区の開発に懸命なのかも、
朝鮮人が今どうなってるのかわかりませんけど、
そうそう、ドイツが大慶油田に石油精製所を建設しやがろうとしています。
ドイツは、中国と組んでソビエトを挟撃したいのでしょうけど、
完成したら遼東半島に建設中の石油精製所の価値が低下するじゃないか。
マジむかつくんですけど、
12月
アメリカ大統領ルーズベルトがフランスのアフリカ人虐殺は、非人道的と非難。
エストニアの首都タリンでバルト三国外相会談
国際連盟がフィンランド侵略を理由にソビエトを除名
第75議会召集
トルコで大地震（M8.0、死者33000名）
日本石炭産出5000万t ＋ 輸入1000万t
日本の石油生産量130万t ＋ 人造石油5基50万t / 石油消費750万t / 石油備蓄量1200万t
日本の発電生産量2424万kw
＝ 水力1840万kw ＋ 火力発電440万kw ＋ 地熱発電54万kw
＋ 洋上メタンガス発電プラットフォーム 9基90万kw
マダガスカル発電 213万kw
＝ 水力162万kw ＋ 火力発電51万kw
そうそう、トルコ大地震が分かっていたのでマダガスカルから支援船を送りました。
だいたいの人数とかもわかってるので、包帯とか、消毒液とか、ですが、何かの足しになるでしょう。
あと、ドイツとフランスが仲良く、フィンランド支援とか妙な国際情勢になっています。
ちなみにイギリスは、関与せず。
フランスは、アフリカ・フランス領で現地民を掃討、
いったい、どうなっているのでしょうか。
どこで歯車が狂ったのやら、
今後ともイェニシェ(白ジプシー)を使って、欧米諸国情勢を調査するつもり、
欧米諸国十数カ所から報告書が届く、
もはや、歴史書は、天災を除いて役に立ちそうになく、
高い報奨金を代償に信憑性の高い情報を集めるよりなかった。
「アメリカが対日・対独戦を諦めていない？」
「アメリカ西海岸、東海岸の3ヵ所。イギリス。ドイツで、同様の報告を受けています」
「別に戦争しなくても」
「戦争せず不況から脱出してしまうと、何が不況の原因かわかるので困る人たちがいるのでしょう」
「資本家にばら蒔けば特権が強くなって格差が広がる」
「国民に金をばら蒔けば、消費能力が増え、民間活力が大きくなり生産力も上がる」
「それをすると、金融支配が不可能になるので。断固としてやらないかと」
「しかし、アメリカ参戦は、先制攻撃されるか、先制攻撃国の同盟国である条件が必要だと思うが？」
「ですので、自作自演の問答無用で、米独開戦か、米日開戦か、米仏開戦の計画を幾つか立てているようです」
「問答無用・・・どんな類の？」
「まだわかりませんが」
「アメリカのフランス非難と関係ある？」
「それもまだ・・・」
「なるべく早急に調べてくれ、いきなり、戦争なんて言い掛かりは困る」
「わかりました」
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二宮勇太（11）
二宮由紀（8）
二宮翔太(5)
二宮慎治（1）
洋上メタンガス発電プラットフォーム 9基
洋上人造石油精製プラットフォーム 5基
史実 日本の総人口7138万
戦記 日本の総人口8052万 (敷島68万人）
日本49万8177k㎡。台湾自治区56283k㎡。関東州3462k㎡。
舟山群礁1371k㎡。南洋諸島2475k㎡。
祟明島(1225k㎡)。
敷島(マダガスカル)58万7040k㎡。
新北方領土51万2610k㎡
(カムチャッカ半島472300k㎡、北樺太40310k㎡、ウラジオストック500k㎡)
| 第16話 1938年 『おれ、シム日本シティしてるから、邪魔すな』 |
| 第17話 1939年 『おれ、ひょっとして、第二次世界大戦も・・・』 |
| 第18話 1940年 『おれ、生涯の夢は・・・』 |
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