月夜裏 野々香 小説の部屋

 

召喚系火葬戦記 『とある価格と魔術の』

 

 

 第18話 1940年 『おれ、生涯の夢は・・・』

 知らない町を 歩いてみたい〜♪

 どこか遠くへ 行きたい〜♪

 知らない海を 眺めていたい・・・・

 ばっかやろーーー〜〜!!!!

 新潟の海は、物悲しいぜ、

 

 おれの特殊能力は、楽×天召喚とRTフィールド。

 楽×天召喚と未来情報を利用して、日本を助けてあげられる、

 あ・・・っ!

 で、でも・・・勘違いするな。

 おれは、ただ中二展開が好きで、たまたま、過去に来ただけで、

 個人的にムカつく利権をぶっ飛ばしたかかっただけで、

 日本がピンチだから助けようとしたわけじゃないんだからね!

 仕事は、日本が戦争しないようにすること。

 戦争になっても負けないように国力を上げることかな、

 でも、それは、おれ的中二展開だからであって、日本民族のためなんじゃないんだからね!

 

 てな感じで、いろいろやってるけどさ、

 頑張ったせいか、ハコモノ一杯の大都会になってるよ。

 新潟が (笑

 やっぱし、電力と燃料は、偉大だよな。

 知ってたぁ 太平洋は朝日が昇るけど、日本海は夕陽が沈むんだ。

 水平線に沈む夕陽を見ながら晩酌するのがいいんだ。

 でも最近は、洋上プラットフォームと洋上風力発電のせいで、眺めが今ひとつ、

 船とかの行き来もかなり増えて忙しない、

 ディーゼル機関電気推進とハイスキュー・プロペラの生産が軌道に乗って、省エネ航行が進んでる。

 トランジスターの生産が進めば、エムゼロ船の就航も可能になるだろう。

 「思えば遠くに分岐したもんだ」

 「もう、未来にも過去にも帰れないけど」

 

 今年は、

 ソビエト・フィンランド講和条約がモスクワで調印(冬戦争終結)

 ドイツ軍のデンマーク王国・ノルウェー王国に侵攻(北欧侵攻)

 東京オリンピック

 イタリア軍がギリシアに進軍開始(ギリシャ・イタリア戦争)

 タイ・フランス領インドシナ紛争

 んん・・・いろいろあるけど、北欧侵攻で第二次世界大戦か、

 それはそれでいいけど、日本は参戦させないからね。絶対に (笑

 

 

 1月

  ソビエト連邦、フィンランド各都市を空襲

  阿部内閣総辞職

  静岡市で大火(焼失5121戸、死亡4名)

  米内内閣成立

  大慶油田で反日暴動

  国際連盟がフランス領に視察団を派遣

  西成線列車脱線火災事故。

 

 また火事かよ。

 惨事を蔓延させ、不幸の連鎖で戦争させたがっている勢力でもいるのだろうか、

 時代的な背景を考えるとそんな気がしてくる。

 議会で、国民分配から過失率を引いた静岡市大火の補助金が採決された。

 しかし、敷島(マダガスカル)移民を加速させられるのなら好都合に思えた。

 もっと財政投資と分配率を上げて、楽×天で商品を購入しやすくして、成長させないと・・・・

 あと、最近、アメリカへの輸出が増えてる。

 日本にすれば、外資を稼げて、石油とくず鉄の輸入が増えて好都合。

 しかし、FRBは、国内投資で紙幣を作らず、

 日本製品で済ませてるということは、反対勢力の切り崩しを強めているのだろうか、

 反戦系企業への貸し渋りと貸し剥がしが増え、倒産しているといった情報も入ってくる。

 金融を絞るだけで、格差が広がって、

 国家と国民を戦争に追いやりやすいのだから、さぞ楽しいだろう。

 アメリカの個人投資家がゲリラ的に石油とくず鉄を日本に運び込み、

 偽札を持ち帰って、企業を支えているが、

 アメリカ国内産業を買い支えているわけではない、

 反戦系企業が軍門に下ったとき、自作自演の事故か何かで、開戦が起きるのだろうか。

 大恐慌でアメリカ人が凶暴化してるらしく、

 戦争になったら残忍なことをしそうで怖い、

 第二次世界大戦は、開戦が伸びているだけなのかもしれない、

 いっそ、アメリカの沖合に偽札の入ったスーツケースを何万個と沈め、

 取引できるアメリカ人に緯度と経度を教えてやろうか、

 アメリカとの戦争回避を考えると、そういった黒い気分になってくる。

 あと、フランス植民地掃討作戦と、イギリス艦隊の妨害が気になる。

 

 

 「もしもし、蒋介石君」

 “わかってるある、いま、1個師団を大慶油田に送って暴動を鎮圧させてるある”

 「ご苦労さん」

 “中立条約を守るだけで、ヘトヘトある”

 「大吟醸送ってやるから、頑張れ」

 “大吟醸あるか。わかったある”

 

 

  2月

  ドイツ・フランス義勇軍がフィンランド軍側で冬戦争に参戦

  斎藤隆夫の反軍演説。

  日本、皇紀2600年(紀元2600年)祝典。阿部定を含む多数の囚人が恩赦を受ける。

  炭素14をMartin KamenとSam Rubenが発見。

  大学・高専での軍事教育全面強化

 

 なんとなく、ドイツとフランスが接近し、イギリスとフランスの間の雲行きが怪しい、

 第二次世界大戦の組み合わせが変わるのだろうか、

 戦艦10隻にそれだけの力があるのかと思うと、戦艦も意外に恐ろしい気がする。

 日本と欧州諸国が戦争に備えて財政投資を繰り返して、不況から脱しつつある。

 このまま、推移するとアメリカが焦って、何かを仕掛けてくるかもしれず、

 日本国内でも主戦派が動いてるし、札束が配られてる気もしれない、

 日本は、金融を押さえ込んでなんとか紙幣を印刷させている。

 こっちも負けずに反戦派投資してプロパガンダ戦を支えようか、

 

 

 学校教育で、予算管理、軍需・民需、戦略物資、

 経済波及効果、工程管理、品質管理、弾道計算、

 散布界などの用語を含む計算式が増えていく、

 要は、総力戦研究所が作ったシミュレーションの練り直しや再計算で、

 やり込むと軍事費を増やしすぎると財政破綻がわかってくる、

 軍部は予算が切り崩されることを嫌い反対したが、総力戦で必要だからと強行した。

 これを強行するため軍人を何人か葬ったような気がするけど、反省していない、

 だいたい、おれ一人でやってるのに、誰もわかってくれない世界ってなに? みたいな、

 学生たちがマクロ経済から最適生産や最適防衛戦を導き出せば、

 一部利権の予算獲得や、将校の昇給昇格狙いの無理攻めなどの有害に気付いて呆れるだろう。

 早い話し、国を守るのに保身や利権。右も左もないのだが、

 日本の権力層がそういった利権主義なのか、日本人が扇動に乗せられやすいのか、

 煽ってる外国勢力と結びやすいのか、

 それを飯の種にしているうるさ型の利権業者が多すぎたともいえる。

 そうそう、おれって、いつの間にか、左翼の大物政治家にされているし、

 マジかよ。

 おれ、右じゃないけど左じゃないし、左じゃないけど右じゃないし、

 どんな、基準で判断してるんだよ。

 ふざけんな!

 

 

  3月

  大日本航空が横浜-サイパン-パラオ-トラック-ポナペ-マーシャル間定期航空路を開始

  ソビエト・フィンランド講和条約がモスクワで調印(冬戦争終結)

  仏ダラディエ内閣辞職 - レノー内閣成立

  南京で反日暴動

 

 冬戦争は、日本の先行武器弾薬の提供と、

 ドイツ・フランスの義勇軍の支援で辛勝を勝ち取ったらしい、

 このまま、独ソ戦になるかと思ったら、燻っている。

 列強がチェス盤を囲んで、何か思い巡らせてるような。

 嵐の前の静けさ的なものを感じる。

 軍事費を追加したほうがいいだろうか。

 いや、艦隊戦力で日本が圧倒的に不利でも、

 日米の航空戦力比は、16000機 VS 13319機。日本が勝っている。

 まだ、民間需要で開発できるはず・・・・

 

 

 その日、日本海に沈む夕陽を見ながらチビチビやっていると、

 妻が悲鳴を上げ、ラジオのボリュームを上げた。

 “大本営発表”

 “本日未明、ロンドンでアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアが国際十字軍を編成”

 “日本国は、反キリスト教国家であると共同声明が出され”

 “国際十字軍は、日本に対し、宣戦布告しました”

 “キリスト教諸国はいずれも日本の反キリスト的な立場から共同歩調が取られる模様”

 “大本営発表”

 “本日未明、ロンドンでアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアが国際十字連合国軍を結成”

 “日本国は、黙示録で言うところの龍であり、反キリスト教国家であると共同声明が出され”

 “国際十字連合国軍は、日本に対し、宣戦布告しました”

 “キリスト教諸国はいずれも日本の反キリスト的な立場から共同歩調が取られる模様”

 うぅああああああああ〜〜!!!!!!

 はぁ はぁ はぁ はぁ はぁ はぁ はぁ はぁ はぁ

 最近、この手の悪夢を見ることが多い、

 国際十字連合国軍の創設は、情報機関が、たまに捉える。

 もちろん、情報収集に努め、対抗処置をとっているが、

 噛ませ犬的なカウンター工作の可能性もある。

 噛ませ犬は情報戦でよく使う、

 偽情報や擬似情報を主流のようにデッチ上げて本命から逸らせるのだが、

 財力と人海戦術の波状攻撃で、真っ当な意見を押し流してしまう手法で、

 例え、偽物でも権威と金と声と規模が大きくなるほど庶民を騙せる。

 おれもやったことあるけど、集団心理は、驚くほど自分で考えなくなりバカになってしまうから、

 しかし、第二次世界大戦がなく、

 アメリカ、イギリス、ソビエトにしたら

 ドイツと日本の高度成長が続いて国力格差が縮まるのは面白くない、

 そう言った歴史分岐もありえた。

 

 てな、夢だけどムカついたし、おれのショ×カーグループで、話し合って、偽装転向させて、

 試しに戦争遂行グループを作らせ、

 ちょっとだけ、騒いで戦艦を建造しようって、印象操作させてみた。

 すぐ、幾つかのグループが近づいて来て、資金提供を受けたそうだ。

 名簿で金脈を探ったら、全体数の5分の1で、収入の5分の3を占めるのが、

 通称、バケネ×ミ野郎とか、悪鬼利権とか、業魔マスコミとか、

 その筋の連中で、元を探ったら外資やんけ (笑

 しかも、声の大きな成り済まし野郎も入り込んできまして、

 あいつら本能的に右翼と左翼で分担して、派閥でバラバラにするし、

 極論派、強硬派を形成して白けさせていく、碌なもんじゃないな、もぉ

 おれは、外資を稼げるだけ稼いで、日本人だけ別組織に引き抜き、

 犯罪をでっち上げて冤罪で捕まえさせ、

 公開討論で、戦艦派をわざと負けさせ、組織を解体させた。

 おれ、この手の謀略情報戦は、結構、得意になった。

 真に受けた日本人が巻き込まれるのは、流石に辛いけど、よくあることだし (笑

 そういや、原発賛成派と原発反対派でも極論で自作自演してたっけ、

 ていうか、公共の敷地を不法占拠なんてできるはずないじゃん、

 あれ、公共の人たちの印象操作でアルバイトだし (笑

 そういえば、アメリカでアジア代表みたく、朝鮮人馬鹿ウケしてる映画フィルムが流れてきた。

 日本や中国に嫌がらせするためかもしれないが、

 それが実力相応なら納得もするが、そうじゃないのだから滑稽としか思えない、

 騒いでるのも失業たちだし、

 どこかの国のマスゲームかと思えるの事を貧富の格差の力だけで、やってる、

 連中の財力にしたら、1円以下の投げ銭感覚でやってるんだろうな、

 あれだけの馬鹿騒ぎをさせられるなら、地上の神並みレベルの財力だわ、

 日本は貧富の格差が小さいから、おれレベルの金持ちでも、真似できないか、

 あれ見て羨ましがる連中いるけど、おれは、くだらないと思ったね。

 

 

 

  4月

  所得税法施行規則改正施行(勤労所得の源泉徴収開始)

  上海で反日暴動

 

 地租税は、土地効率化と生産性で脱税困難な課税方式で優れている

 所得税は、土地と違って脱税しやすいし、

 どうかと思ったが高収入給与所得者が増えて気に入らなくなったようだ。

 というより、地租税以上の収益を上げられず、土地を奪われるのが気に入らないのか、

 国策で、テナントビルを作ってやってるんだから、土地と交換しろよ。ケチが

 ていうか土地の大きさに見合う収益を上げろよ。

 日本の国情に合わない気もするが、議員勢力で圧倒されてしまう。

 味方の議員にも賛成されるとは、やれやれだぜ、

 これだから金持ちの我田引水は頭にくる。

 そういえば、日本でも地域格差が広がっている。

 対処する方法は、それほどむつかしくない、

 地域活性化したい地域の国民一人一月分配率を増やすだけで、人口が移動していく、

 10円より、20円だし、20円より30円。30円より40円。40円より50円なのだから、

 敷島(マダガスカル)  80円。

 カムチャッカ半島  40円。

 樺太・千島  30円。

 ミクロネシア・台湾・朝鮮日本自治区・東北・北海道  20円

 関東以南・九州・四国  10円

 と、50年間、国民一人一月の分配を地域で変えることを提案してみた。

 大卒の初任給が100円ほどなので、大騒ぎになったが、

 国防重視の地域格差だと、過疎地と軍部を味方につけ、

 所得税と抱き合わせで、50年間の地域格差国民一人一月分配制を強行する。

 

 

 ドイツ軍のデンマーク王国・ノルウェー王国に侵攻(北欧侵攻)がなかった。

 どうも、何かが狂い始めてるようだ。

 欧州情報機関のイェニシェ代表に電文で聞くと、

 そういう動きがあったけど、途中で中止になったらしい、

 イギリスとフランスの対立が大きくなってるのが原因だそうだ。

 おれのせいか、おれのせいか、

 

 

  5月

 ステンレス製の新幹線が走り去っていく、

 遠い昔、未来で見た光景が目の前で実現されている。

 新幹線を走らせるのに膨大な希少金属が使われているが、

 採算性は、それほどいいとは言えない、

 もっと、国民分配率を増やせば、国民の行き来が増えるし、

 インフレで建設費ははした金になるし、回収しやすくなるだろう。

 例え、敷島に30000kmの鉄道を建設したとしてもだ。

 そういえば、まだ、戦争未満だ。

 嵐の前の静けさが怖い、

 ていうか、ドキドキ ワクワク ドキドキ ワクワク ドキドキ ワクワク

 戦争はいいね。戦争は心を潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ。

 なんか、建設的なことを考えていても、時々 戦争したくなるよね。気分的に、

 

  

 炭鉱

 楽×天で召喚した強力な排水土ポンプの劣化コピーが勢いよく坑道の土砂を地上へ吐き出していた。

 少しぐらい全長が長くても中継に配置し連結させれば、勢いは止まらない、

 炭坑の安全性が増すと、賃金が大きな坑道作業者は増えていく、

 炭鉱を掘り尽くせば石油タンクの代わり使う予定で、

 坑道内をコンクリートで囲んでいく予定になっていた。

 メタンハイドレートを燃やし、石炭を人造石油にできるとなると、

 軍でも民間でも石炭の需要が増していく、

 アメリカから買うより高くつくが、下克上経済を恐れなければ、紙幣を印刷して産業を大きく出来た。

 そうそう、もう一つの戦略資源の鉄。

 ブラジルに27340t級戦艦ブルターニュ、プロヴァンス、ロレーヌ(45口径340mm連装5基 20kt)を売却し、

 カラジャス鉱山(1967年発見)の権益2040年まで得ていた。

 そこは、世界最大級の露天掘り大鉱山で、

 敷島に製鉄所を建設しているから敷島産業は、自動的に大きくなっていくだろう、

 カラジャス鉱山が戦争の原因になるかもしれないけど、国家って、鉄がないとダメなんだよね。

 

 

 

  6月

  ルーズベルト大統領が国防力強化のため、

   科学者動員令を発令400の大学や研究機関から3万人の科学者が

    カーネギー研究所(ワシントン)に集められ、

     レーダーやVT信管などの軍事技術の開発が始まる。

  ソビエト軍がリトアニア・ラトビア・エストニア。ルーマニア領に進駐

  北京で反日暴動・北京事件

 

 

 アメリカで戦争準備が進んでる。

 紙幣量が減って大恐慌なのだが、アメリカの失業者の高さは深刻で、

 就労者と失業者の間で貧富格差が広がっている状態が10年以上続いている。

 この状態で、企業が利潤の大きな就労者の所得にの商品開発を合わせて、貧困層を見捨てたり、

 突然の財政投資でインフレにして、失業者の取り零しが起きると、

 経済構造が歪になりスタグフレーションに移行してしまう、

 当然の帰結だが、強制的な需要を作る戦争を望む声が急増していた。

 FRBが紙幣量を操作するだけで、

 これだけのことを出来るのだから大したものだ。

 そうそう、北樺太の石油を買わずに済んだけど、いきなり石油消費が50万以上増えちまったよ。

 なにそれ、おれたちひょ×きん族なの、

 程々にしろよ。

 生産を増やしても消費がもっと増えたら台無しだろうが、自重しろよ。自重。

 あと、大慶油田の石油が遼東半島に届いてる、

 粘土質の石油も火力発電所を回せて、遼東半島のエネルギーを一気に解決でき、

 国内の火力発電所も増やせた。

 あと、新潟沖の洋上人造石油精製所で燃料にできた。

 燃料自給率で目星がつくと敷島(マダガスカル)開発の弾みがついて、

 予定通り、マダガスカルの鉱山開発が進みそう。

 たまに大慶油田で暴動が起きて、日本人のフラストレーションを溜めさせてるけど、

 いったい、どこの扇動工作なんだろうな (笑

 日中戦争で得をする国は、アメリカとソビエトだろうけどさ、

 そんな手には乗ってあげない、

 

 

 釜山港にH形鋼、I形鋼、山形鋼、溝形鋼、Z形鋼が降ろされると、

 ボーリングされ、地固めした土台のに鉄筋コンクリートが敷かれ、

 上に向かって継ぎ足されていく、

 鉄鋼とコンクリートが軽量で強靭になるほど工場やビルを高く大きく出来、

 日本の冶金は、ドイツとアメリカの冶金技術を超えている、

 半島の日本人区画は40000kuほどだが半島から大陸経済に繋がる。

 日本人自治区画とソビエト領の間は、台湾人自治区56283kuが被さって、直接的な接点はないが、

 鉄道は、台湾人自治区を通って、ソビエト領内へ入っていく、

 戦後、日ソの交易は、急速に膨れ上がり、

 日本製の商品がソビエト、北朝鮮、中国に向かい、

 ソビエト、北朝鮮、中国の資源が日本に入ってくる。

 台湾人自治区は、その仲介手数料で発展していた。

 

 

 

 マダガスカルの日本人は現在136万人。

 現地民はおよそ300万人。

 殆どは、褐色系の肌をした住人たちで、

 反日感情は少なく、日本の教育をしても問題なさそう。

 最大勢力メリナ人26パーセントで78万人。

 ベツィミサラカ人15パーセントで45万人。ベツィレウ人12パーセントで36万人。

 ツィミヘティ人7パーセントで21万人で過半数の180万に達していて、

 残りの120万人は、少数民族でバラバラになってるらしい。

 なので、彼らに自治街を作らせ、そこに集めてみた。

 彼らにすれば、木材を組み立てていくだけで、一戸建てになるのだから喜んで移動し、

 電気や水道を得るため、建設作業に従事しているらしい。

 そのうち機会を見て、もう一度行くべきだろう。

 

 「って、ゴラッ! 蒋介石。何やってんだ。北京は、お膝元だろう」

 “い、いま沈静化させたある。軍隊で、鎮圧中ある・・・バァーン!”

 受話器口から銃声音が聞こえてきていた。

 「何かあったの?」

 “裏切り者ある。なんか、襲撃されたある。これから、鎮圧するある”

 「まぁ がんばれ、避難用の連絡機を送ろうか?」

 “使うかどうかわからないけど、通州の秘密滑走路に1機送って欲しいある”

 「わかった。都合を付けるよ」

 “ありがとうあ・・・” プツッ!

 

 

 

  7月

  米内内閣総辞職(畑陸相の単独辞職)

  近衛文麿、松岡洋右、東條英機、吉田善吾が会談(荻窪会談)

  リトアニア、ラトビア、エストニアが独立した「社会主義共和国」であると宣言

  第2次近衛内閣成立

  東京オリンピック

 

 新潟沖

 洋上メタンガス発電プラットフォームに10基と

 洋上人造石油精製プラットフォーム6基が稼働している。

 日本海側は、深度が低いことからなんとか稼働していて、

 太平洋側は、掘削船がメタンハイドレート層を探索している。

 人造石油のプラットフォームには、大慶油田の石油を運び込む船と、石炭を運び込む船に分かれている。

 どちらにせよ。発電プラットフォームと石油精製プラットフォームの数は、いまの5倍になる予定かな。

 でも新潟沖より、北樺太の油田の方が深度が浅いし、楽なんで、そっちに資本が集中するかも、

 やっぱりコストパフォーマンスって大事でしょ

 でも、楽×天の買い物を増やすには、金をばら蒔いてインフレにしないとだから、

 メタンハイドレートの開発もやめないけどね。

 国民一人一月地域格差分配制が決まると、

 企業の新卒募集が増え、利潤を求めて誘致が拡大している。

 電力を得やすい日本海側に工場が移動が増えて、

 日本海側は、一躍、工業地帯へ変貌しているよ。

 

 

 欧米諸国の情報が集まってくる。

 日本は急成長を続けており、

 欧州も財政投資を拡大させていた。

 アメリカは、このままだと、経済的にも工業的にも取り残されていく、

 そういった危機感から、何かしでかしかねない情勢が作られている。

 ロシア系というよりハザール系ユダヤ人がソビエト製の緑色紙幣を使い、

 アメリカの政治中枢に近づいている情報も入ってくる。

 日本製の緑色の紙幣も健全そうなアメリカ人に渡るよう工作していたが、

 焼け石に水の状態で、苦戦していた。

 ていうか、悪貨は良貨を駆逐するよね。

 

 民主主義・資本主義の政体ってさ、ダメな議員を潰してしまうと、

 もっとダメな議員が政権に立ってしまう悪循環が生まれる。

 なので、自分の理想により近い思想を支援し、より反する思想を排除していくのだけど、

 そういった人間は、既得権を破壊するので暗殺されやすかったりする。

 だから、比較的近い議員を支援するためロビー活動をするのだが、なかなか上手くいかず。

 不穏な情報ばかり伝わってくる。

 

 

 東京オリンピックは、盛況で

 欧米諸国の観客たちは、急成長を遂げている東京に驚いていた。

 そりゃそうだで、関東外縁部まで五重の100m幅の環状線が広がり、

 同じ幅の国道が放射線状に伸びていた。

 それより幾分幅の狭い道路で100m道路が連結され、道路沿いに地下鉄網が建設されていた。

 電気自動車、木炭車、ガソリン自動車、ガス燃料車が混在していたが、

 街は鉄筋鉄骨コンクリートのテナントビル群が並び、活気と活力があった。

 閉会式

 「白人たちは、驚いてるある」

 「関東全域に上下水道、通信網、鉄道網、道路網を敷くのに命懸けだったんだぞ」

 「日本の軍部と軍属が一番、邪魔してたある」

 「ここまでやるのに、どんだけの人間を陥れたか、数え切れんよ」

 「無事にオリンピックを開会・閉会出来て良かったある」

 「戦争になりそうな雰囲気があったからな」

 「たぶん、まだ、起こりそうな機運ある」

 「日本が標的にならないならなんでもいいけど」

 「白人世界が一斉に日本を攻めてくるかもしれないある」

 「いや、それだけは勘弁して欲しい」

 「そうある、日本と中国は、もっと仲良くしていきたいある」

 「北京事件は、どうだったの?」

 「あの話しは、身内だったから、内密に処理したいある」

 「そうか。大変だな」

 「日本人は、支配しやすくて、羨ましいある」

 「いやいや、勢力均衡で離合集散が激しくて、誰が支配してるのやら・・・」

 「そっちもたいへんあるか」

 「まぁ 大変かな」

 

 

 

  8月

  八路軍、国民軍に対して大攻勢(百団大戦 〜12月5日)。

  第二次ウィーン裁定 ルーマニア王国、北トランシルヴァニアをハンガリー王国に割譲。

 

 

 おれってば、オリンピックのあと残っていたアメリカ人と会談したよ。

 ちなみに銀行利権系の経済学者ね。

 おれ、今年まで日銀の理事だから、なんとかしたがってるみたいだ。

 「二宮議員。もっと権力を手に入れ、お金持ちになりたくないか?」

 「どんな風に?」

 「まず、国民に金をばら撒くのをやめる」

 「うんうん」

 「その後、金融を絞る」

 「うんうん」

 「利権があれば、自動的に格差が広がっていく」

 「おお〜」

 「是非やろうじゃないか」

 「やだ」

 「このまま、金を国民にばら蒔けば、どんな成り金が生まれ、君を追い落とすかわからんのだぞ」

 「そうかな」

 「いつまでも君に想像力があるわけじゃないし、若い者が現れたら気力で負けるだろう」

 「んん・・・」

 「まぁ 百歩譲ってだ。君の代はいいかもしれない」

 「しかし、議員。君の子供の代はどうだろう。孫の代はどうなる」

 「成り金どもが結託して、君の子供たちや孫たちに反旗を翻したら。負けるぞ」

 「んん・・・かもなぁ」

 「だから紙幣量を減らしてデフレにしようじゃないか」

 「んん」

 「あとは、資本家、正規雇用、非正規雇用、失業者にわけて対立させ合うんだ」

 「おお、しかし、失業者が怒るのでは?」

 「フードクーポンを配れば、完璧なカーストが出来上がるじゃないか」

 「おおーー」

 「是非やろうじゃないか」

 「やだ」

 「お前は、馬鹿なのか。二度と成り上がりに怯えなくていいし」

 「邪魔な既得権を排除できて、日本を支配できるんだぞ」

 「気が進まない」

 「なんでだよ。いざとなったらアメリカに資産を移動させればいいし、金持ちになろうぜ」

 「国民が怒るような気がする」

 「その時は、国民を捨てて、海外に資産を退避させればいいじゃないか」

 「でもなぁ」

 「日米の資本家で組んで、日本国民とアメリカ国民を支配しようじゃないか」

 「気が進まない」

 「二宮議員だって、何か夢はあるだろう。将来こうしたいとか」

 「将来・・・」

 「あ、あるんだな」

 「んん・・・」

 「ちょっと、言ってみろ」

 「女の子が、空中から降りてくるみたいな・・・生涯の夢かな」

 「はあ?」

 「いや、青髪の若い女の子が、空から、こう降りてくるんだよ」

 「おれは、冒険が始まるのをずっと、待ち続けてるんだ」

 「ふざけんな!!!」

 「・・・・・」

 どうやら野蛮な白人は、日本男児の夢が理解できないらしい、

 あまりの嘆かわしさに、おれは、哀れみさえ感じたよ。

 

 

 受話器を取った。

 「よう、大丈夫かい」

 “二宮の言った通りだったある。八路軍に攻撃されたある”

 「対処できた?」

 “警告だけはしていたある。しかし、どうなったか、わからないある”

 「まぁ 戦いが始まったばかりだからね」

 “情報源はどこある?”

 「アメリカ経由だよ」

 “そ、そうあるか・・・”

 

 

 

  9月

  クラヨーヴァ条約 ルーマニア、南ドブロジャをブルガリアに割譲。

  御前会議

 

 南樺太

 箱物の建物に併設して、幾つもの風車が回っている、どれも補助金で建設したものだ。

 風車は戦略物資のアルミ製で、風を集める外枠が付いていた。

 風車で発電するだけでなく水も汲み上げる便利なものだった。

 地主は、たいてい、1階か最上階に住むことが多く、

 この建物は、地主が1階に住み、2階から5階まで室内農耕ができた。

 地租税が高くなり、箱物ビルに助成金が出ると、

 多くの土地持ちが土地を売り、箱物を建てた結果だった。

 新北方領土が増えると、足場になる東北、北海道、南樺太、千島の投資が増えていく、

 仲間内と炉端を囲む、

 カニ、ホタテ、キンキ、カキなどの海産物が熱せられて、美味しく頂いている。

 「最近、補助金が減ってるような気がするのですが」

 「敷島とか。新北方領土とか開発しなければならないところが増えてね」

 「実質、三倍増しみたいなもので、アルミと鉄が足りなくてね。補助金を増やしても買えないらしい」

 「そうですか・・・」

 彼は、後援会の支部長さん、

 終身の勅任議員は、あまり縁がないが、派閥維持のため仲良くしている。

 まぁ 派閥の取りまとめみたいなことをしてもらっている。

 「でも、北方にも人口を移動させて開発させたいから、資材があるかぎりは、補助金は出るから」

 「そうですか、よろしくお願いします」

 「こちらも選挙の際は、お願いしますね」

 「全力で二宮派を支援させていただきます」

 おれ、終身の勅任議員なのにハングリーなほど、派閥形成で頑張ってる。

 日本が戦争に負けたら嫌だしね。

 それ知ってるの、おれだけだし、

 

 

  97式 戦略爆撃機 連山

   重量17400kg/32150kg

   全長23m×全幅32m×全高7.2m  112u

   1800馬力4基  563km/h  航続距離5470km

   20mm機銃8丁  爆弾・魚雷 4000kg

 

 連山は、月産10機、年間120機が生産され、配備されていたが

 日ソ戦争後、月産20機に増えていた。

 いまは、500機が配備されている。

 この連山が海軍艦艇を縮小させようとし、

 97式戦車と並んで、ソビエト軍将兵の戦意を奪った元凶と言われていた。

 しかし、大量のアルミを消費する連山を生産するため、

 旧式化した機体が溶鉱炉に投げこまれているのも事実で、

 陸海軍航空部隊の機体総数を減少させてもいた。

 おれは、将官たちと、沖の標的を見ていた。

 連山が編隊を組んで上空を飛んでいる。

 この時期、カグツチは、250kg爆弾、500kg爆弾、800kg魚雷をHEAT(成形炸薬)弾にしており、

 レーダー誘導や音響誘導で舵を調整し、命中率を向上させていた。

 「連山の月産20機は、まだ続けるんですか?」

 「まぁ このままだろう」

 「日ソ戦争でラインを増やしたので、終わったら戻すべきでしょう」

 「い、いや、軍は連山の配備を求めてるから」

 「ほかの工場でやってくださいよ。約束違いますし」

 「れ、連山は、カグツチじゃないと」

 「約束は約束でしょう」

 「「「「・・・・」」」」 ぶっすぅ〜

 「国防に貢献できるのは、企業として、名誉じゃないか」

 「でもねぇ 取引先に納入を待ってもらってるんですけど」

 「だから、そこは、軍で仲介してるじゃないか」

 「もう、全然わかってない」

 「「「「・・・・」」」」 ぶっすぅ〜

 「思うんですけど、中国は力不足ですし、ソビエトとは小康状態」

 「アメリカが自作自演で被害を受けて、日本に宣戦布告しない限り、連山は要りませんよ」

 「だから、その心配があると言っておるだろうが」

 「戦時になればラインを広げられるって、わかったじゃないですか」

 「戦時は、軍事が優先順位であっても、平時は民間が優先順位でしょう」

 「では、補助金を出すので工場を大きくしてはどうだろうか」

 「そりゃ 補助金の比率にもよりますけど。無用な時は、減らすのも勇気だと思うのですよ」

 「「「「・・・・・」」」」 ぶっすぅ〜

 連山が “なにか” を投下すると、

  40式誘導弾

   重量600kg  直径350mm×全長4m×全幅120cm  炸薬150kg  射程10km

 飛翔体がジェット噴射しつつ目の前を横切り、洋上に浮かぶ標的に命中した。

 「「「「・・・・」」」」 唖然

 「予算内で、あれを生産するラインもいるでしょうが」

 「「「「・・・・」」」」

 この頃、91式魚雷が20000円で、40式誘導弾は68000円に跳ね上がる、

 大卒の初任給が100円の時代なので、べらぼうな金額に頭を抱えそうになるのだが、

 トランジスターを軍機扱いする限り、設備投資の元手は、回収困難に思えた。

 なので、民生品にトランジスターを使いたいと申請してるのだが、たぶん、無理な気がする。

 

 

  10月

  第5回国勢調査(内地人口7311万4308人、外地人口1411万1793人)

  フランスがユダヤ人並びに外来者に対する法を可決。

  ドイツ軍がルーマニアに進軍開始

  イタリア軍がギリシアに進軍開始(ギリシャ・イタリア戦争)

  ヒトラーとムッソリーニが会見

 

 パソコンに国勢調査の内容を入力していくと、

 分配金の大きな地域へ工場と人口が流動しているのがわかる。

 勢いはあるが、動ける層が動いてるだけでいずれ鈍るはず、

 そんな気がする、

 国際情勢は、イギリスとフランスの海軍が睨み合い、

 ドイツとソビエトの空陸軍が睨み合っている、

 イタリアは好き勝手やろうとしているが、戦況は思わしくなさそうだ。

 組み合わせわせを変えて第二次世界大戦が起こるのだろうか、

 それとも・・・

 

 

 1式戦闘機 雷燕 の飛行テストが続いていた。

 バラストをあまり使わず、重心が安定している機体は、いい戦闘機で、

 それは、牽引式でも、推進式でも変わらない、

 問題は、機体の重心が後方にあることで、前尾翼で制動させるのだが、

 高速になるほど、気圧差や気流の影響を受けやすい、

 設計では、輪切りにした機体をグラム単位で管理するのにトランジスターの計算機を使うが、

 ちょっとしたことで再計算が割り込むので、人海戦術で調整しながら設計し、製造する。

 もう一つ、重戦闘機の運用は、軽戦闘機の零戦と明らかに違い、

 パイロットで好みが分かれた。

 といっても複葉機から単葉機に移行した際の郷愁みたいなものだろう。

 この機体に乗員が慣れるのに時間を要するかもしれないが、

 たとえ戦争が始まっても、この機体で乗り切れるだろうし、

 無線でパイロットの喜び様を聞くと悪くないようだ。

 その気になれば、ジェット戦闘機化できるだろう。

 

 

 

  11月

  アメリカ大統領選挙でルーズベルトが三選

  紀元二千六百年記念行事(〜11月14日) 全国の神社で午前10時に浦安の舞が奉納

  ハンガリーが枢軸国に加入

  トルコ全土で戒厳令

  ルーマニアが枢軸国に加入

  タイ・フランス領インドシナ紛争が勃発。

  元老西園寺公望公死去(国葬12月5日)

  スロバキアが独伊三国条約に加入

  タイ・仏印国境紛争勃発  リール(榛名)、リヨン(霧島)がタイ沖に派遣される。

  中・仏印国境紛争勃発

  ルーマニアでイオン・アントネスクによるクーデター。

   ニコラエ・ヨルグを含む、亡命中の旧国王カロル2世の支持者60人以上が逮捕・処刑される。

  議会開設五十周年式典(国会議事堂)

  日華基本条約調印

 

 ルーズベルトが三選してしまった。

 こっそり、対抗馬のウォレスを支援していたのだが、

 FRBと銀行に貸し渋りと貸し剥がしをやられると企業は潰される。

 渋々とルーズベルトを大統領にしたのだろう。

 なんとなく、戦争に一歩近づいてる気がする。

 しかし、マダガスカルとカムチャッカと北樺太の開発はこれからだった。

 アメリカがどんな言いがかりをつけてくるか、気になる。

 

 

 タイ・仏印国境紛争で、

 フラン海軍のリール(榛名)とリヨン(霧島)がタイを砲撃。(6発)、

 ラミリーズとロイヤル・サブリンが牽制していた。

 イギリスは、タイ王国の味方を振る舞いながらも

 仮にタイ王国が降伏すれば、イギリスもうまみに預かろうとし、

 フランスが折れれば、イギリスがタイ王国と接近する気でいる。

 そして、なぜか、中国軍がフランス領インドシナ領土侵犯、

 日本は、フランスとも中国とも取引を増やしてるし、困ってきてるのだが・・・・

 「蒋介石さん。何やってるんですか?」

 “違うある。南の軍閥が勝手に動いてるある。いま全力で撤退させてるある”

 「だと、思ったけど」 (笑

 “本当に、残念ある。でも日本は、中国がフランスと戦っていたほうが都合がいいある”

 「まぁ たしかに、そういう側面もないわけじゃないけど、両方共、お得様なのは確かだよ」

 “中国を応援するあるか?”

 「定価で売るけど」

 “そういうと思っていたある”

 

 

 

 外交関係のタイ人と話し合っていた。

 「砲撃は、郊外に6発ですか」

 「もっと砲撃されるかもしれません」

 「いえ、戦艦は戦艦と撃ち合ってこそ真価を発揮しますからね」

 「砲艦外交は威圧だけ十分なので。砲撃するなんていうのは、下策です」

 「それにイギリス戦艦がそばにいるのでは、大きなことはできないでしょう」

 「このまま紛争を続けても大丈夫でしょうか」

 「フランスは、貧乏なので、戦艦2隻を派遣するだけで大変なのですよ」

 「タイ王国を戦わずして降す気ですし、タイ王国が徹底抗戦すれば、破産するでしょう」

 「それまでタイ王国が耐えられるかどうか」

 「必要な物資があれば輸送できますよ」

 

 

 

 

  12月

  内閣情報局設置(内閣情報部廃止)

  第76議会召集

  ルーズベルト大統領が「米国は民主主義国の兵器廠となる」と発言

 

 

 日本石炭産出5000万t + 輸入1000万t

 日本の石油生産量140万t + 人造石油6基60万t / 石油消費780万t / 石油備蓄量1250万t

 日本の発電生産量2460万kw

   = 水力1850万kw + 火力発電450万kw +  地熱発電60万kw

      +  洋上メタンガス発電プラットフォーム 10基100万kw

 

 

 マダガスカル発電  294万kw

   = 水力192万kw + 火力発電102万kw 

 

 

 

 ヤバいヤバい、

 アメリカは戦争する気だよ。

 不況を立て直すだけなら、財政投資を繰り返して、金が国民に渡るようにすればいいだけだ。

 兵器工場なんてやらなくてもいいし、

 不況から脱するのに戦争とか、バカじゃないのって、レベルだ。

 なんなら、おれに10兆ドルよこせ、

 アメリカ国民にばら蒔いて、1年でアメリカ経済を立て直してやる。

 まったく、格差つくって、戦争したがるとか、迷惑な話しだ。

 電話が鳴った。

 “もしもし、二宮。助けて欲しいある”

 「何かな?」

 “百団大戦で共産軍の勢いが増してるある”

 「もっと、税金を安くしたらいいんじゃないの、国民に嫌われ過ぎ」

 “それこそ、潰されるある。恐怖支配が大陸支配の常識ある”

 「だよねぇ」

 “もう、日本軍に中国人を半分、ぶっ殺して欲しいある”

 「い、いやぁ それは無理かな」

 “お願いある。日本人は、信用できるある。中国人の半分を殺して欲しいある”

 「いやぁ 流石に、それはできないわ。ごめんな」

 “恨むある”

 「いや、そういうことで、恨まれても困る」

 “困ってるのは、こっちある!”

 「・・・・・」 苦笑い

 “じゃ 3分の1で我慢するある”

 「無理だって言ってるだろう」

 “軍閥を結束させられないある。暴走するある。バラバラに空中分解しそうある”

 “もう、日本軍に攻めてきてもらわないと、中国民衆の押さえが効かないある”

 “もう、見せしめで1000万規模の弾圧ある。圧政ある”

 「わかったわかった。大吟醸送ってやるから踏ん張れ」

 “泡盛と焼酎も頼むある”

 「はぁ・・・・ わかりました」

 アメリカは、対日戦の前に、日中戦争で日本を弱体化させたくて仕方ないようだ。

 

 

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 二宮勇太(12)

 二宮由紀(9)

 二宮翔太(6)

 二宮慎治(2)

 

 洋上メタンガス発電プラットフォーム 10基 

 洋上人造石油精製プラットフォーム 6基

  

  史実 日本人総人口7193万

  戦記 日本の総人口8182万  (敷島136万人)

 

 

 

 日本49万8177ku。台湾自治区56283ku。関東州3462ku。

 舟山群礁1371ku。南洋諸島2475ku。

 祟明島(1225ku)。

 敷島(マダガスカル)58万7040ku。

 新北方領土51万2610ku

    (カムチャッカ半島472300ku、北樺太40310ku、ウラジオストック500ku)

 

 

 掲示板で指摘があったので、

 16000機 VS 2700機 を 16000機 VS 13319機 に修正、

 ただし、内訳不明で、ほとんど、DC3か、テキサン6の模様、

 

 

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第17話 1939年 『おれ、ひょっとして、第二次世界大戦も・・・』
第18話 1940年 『おれ、生涯の夢は・・・』
第19話 1941年 『おれ、不戦したいんだけど』