第27話 1949年 『おれと、米ソ独日の冷戦ごっこ』
いま、アメリカ、日本、ドイツ、ソビエトで冷戦ごっこ中 (笑
だって、ほかが国防費をジリジリ上げていたら、なかなか、手抜きできませんから、
それでも、日本の国防費は、最弱なんですけどね、
まぁ 科学化学医学とかで未来情報があるし、
無駄な試行錯誤が少ないし、余裕があるのは事実ですよ。
そうそう、在米闇銀行八咫烏は、FRBの10000分の1賃貸利権なのだけど、
意外に効果があるみたいだ。
さすが、中央銀行利権は、強いねぇ (笑
ユダヤ金融牙城に1000の1の拠点を作ったようなもの、
これを日本がやられていたかと思うと、ゾッとするわ、
でもまぁ 相手は準備万端待ち構えて包囲されてる状態なんで、先は長いぜ、
どちらにしろ、ユダヤ資本もアメリカ合衆国の内患だからさ、アメリカを弱体化したいわけ、
でね、それを日系にやらせようという意図がありそうなのよ。
一種の印象操作でね。
その手には乗らない、
なるべく、健全な親日企業に投資しますから (笑
1月
敷島開発が進んでる。
もうね、第二の日本にする気だから、
公共設備を建設すれば建設するほど、
配当金が次の公共投資費用に転換されるよう工夫しました。
器が大きくなるほど、民間設備投資も進んでいくようですし、
これだけの規模投資で進めば、成り金が一杯、夢一杯です。
まぁ 既得権益は、戦々恐々でしょうけど、
おれったら、一人勝ち中ですよ。
あと、木を隠すなら森の中、
お金持ちを隠すならお金持ちの中にってね、
おれさ、隠し子を隠さないとだから、
特高とかブン屋がめんどくさがるくらいビルを作って、
どこかの巨大ビルのフロアを一つぐらい隠し子にあげたいわけよ。
そうそう、軍機だけど、量産中の光ファイバも網の目のように地下に埋め込んでるし、
海底通信ケーブルにも使ってる、
でも、新興企業が発表しそうになって、特高が慌てて止めさせた。
仕方なく、工場を見せて、まだ、軍機だからって、言わないといけなくなったし、
黙ってもらうために口止め料も払うことに。国民が賢くなるのも考えものだな (笑
そうそう、試作生産中のカーボンナノチューブも使い始めてる、
いいよね。カーボンナノチューブ。軽くて丈夫だから重量を軽くできるし、
地震にも強いよ。
気合入れてカーボンナノチューブの工場を大きくしないとね。
空対空ミサイルの実験
80kg 直径130mm×全長3000mm×幅600mm
射程5km 2450km/h
成功するのと失敗するのでは、空戦事情は、かなり違ってくる、
雷電Uは、最初からレーダー装備で、赤外線探知ミサイルを装備しやすかった。
多少、精度に難があるが、一応命中しているようだ。
しかし、もう少しまともな標的機じゃないと、信頼性を確認できない、
2月
花火が打ち上がっていた。
長門(リシュリュー) 、陸奥(ジャン・バール)。
伊勢(クレマンソー)、山城(ストラスブール)。
金剛(ノルマンディー)、霧島(リヨン)の戦艦6隻は、
戦争で生き残って、フリゲート艦24隻の下請けで日本に払い戻された。
記念艦として敷島に分散配置させるつもり、
敷島って、目立つような記念物がないからしょうがないよね。
戦歴とか結構、凄いよ。
戦艦と撃ち合うような海戦は、2、3回くらいだけど、
むしろ凄いのは通商破壊で手柄で元をとってることかな、
どちらにしても思いれ深い人たちは、敷島に行きやすいみたいだ。
そうそう、敷島で紙幣発行の末尾偶数紙幣を印刷できるようにした。
大蔵省下の日本奇数紙幣発行銀行と敷島偶数紙幣発行銀行って感じ、
そのほうが、移民も早くなるし、公平だしね。
もっとも、人口と経済が拮抗するまで、日本で紙幣印刷が多いけど、
こういうのは、おれが大蔵大臣のあいだに調整しておかないと、後々 愚図られると大変なのよ。
“宇宙。それは、人類に残された最後の開拓地である”
“そこには、人類の想像を絶する新し・・・・・”
“宇宙戦艦ミカサの脅威に満ちた物語である”
円盤にエンジン筒2基を繋げた宇宙船が宇宙探査に向かっていた。
「榎本艦長。資本帝国戦艦モンサントとの接触まで、あと、5分です」
「全艦。第一級警戒配置だ」
「戦闘になりますかね」
「反民主主義帝国の私兵艦隊だし」
「自作自演国家だから、何しでかすかわからんよ」
「そういえば、資本国民の遺伝子障害がまた1ポイント進んだそうですよ」
「ん・・・元地球人とは到底思えない姿になってしまったな」
「我々の祖先も絶滅されそうになったとか」
「その前に、資本帝国民の身体が地球環境に適合できなくなって地球から逃亡した」
「運が良かったと言えるね・・・」
「勝艦長。戦艦モンサントより通信」
「繋げてくれ」
“やあ、榎本艦長、・・・”
遺伝子麻薬作物で突然変異を起こした生命体は、とても元人類とは思えない姿だった。
資本帝国は、国家の振りをしているが、国家の体は成しておらず、
そして、宇宙国軍と言い張っているが、資本家の私兵軍に過ぎず、
海賊のような気質の軍人が映っていた。
そんなストーリーのSF映画を作った。
なぜか、アメリカ合衆国のある団体からクレームが来た。
不思議だ (笑
ていうか、日本って、海外雄飛史が少なすぎ、
2月
政権が変わっても、おれ、大蔵大臣 (笑
実は、日本の闇の支配者みたく言われてる、
言ってるのは、既得権益の人達なんだけどね、
既得権側につくと思ってたのに国民側につきやがってとか、失敗したと思ってるらしい、
もう、隠しようがないし、否定しない、
閨閥や門閥に反発されてる割に二宮派の基盤が強いのは、
主流じゃない庶子勢力の譜代と、門閥ハズレの成り金の外様を味方につけてるから、
わかるかな、わかんないだろうな (笑
あと、天災とか事前に知ってるんで、耐震建築・・・とか、喧伝すると、
この人は信頼できるって思うらしい、
なので、庶民も味方ね。
ていうか、利権系の経済学者がやってきて、
本来の銀行業は・・・・とか。
信用創造は・・・・とか。
労働よって紙幣を移動させるべき・・・とか。
フードクーポンは・・・・とか
大企業系似非経済学者が既得権有利な言い回しばっかりしやがって、
気持ち悪いったら、ありゃしない、
もう、日本は、ユダヤ金融支配システムしないから、
某テレビ局
“二宮大蔵大臣”
“インフレ率を抑える必要があるので、国民分配率を下げるべきという意見がありますが”
“まぁ そういう人はいますがね”
“それには、まず、財政と金融の話しをしなければなりません”
“財政は、政府予算で、紙幣を循環させる方法です”
“一番いいのは、地租税で土地の有効を図りつつ”
“財政投資、公共投資等で国民に再分配する方法です”
“社会基盤は、国民と国家の恒久的な資産で、国力増強で最も早道なわけです”
“国民から税金を集めて、財政投資ができればいいのですが”
“税金を多く取って財政投資しても既得権ばかり資本が蓄積し、貧富の格差が広がる恐れがあります”
“また信用創造と累積利息の関係で、回収が不安になるわけです”
“そこで、紙幣を増やすのが金融政策なわけです”
“資本主義は、貸し借りなので、赤字国債を発行して、紙幣を増やすカンフル剤的な手法と”
“民主主義の権利で、国民一人一月制で国民に分配する底上げな手法があります”
“既得権益は、我田引水で、公共投資のために国債を発行して欲しいと考えますし”
“国債発行による財政投資は、政官財の癒着と天下り利権を増長できるわけです”
“国民側は、成り金になりたいのでチャンスが欲しい、均等に紙幣を分配して欲しいと思うわけです”
“また、無条件で分配するので、赤字国債が増えないのに自然税収が見込め”
“利息の心配が減るので、投資しやすくなるでしょう”
“しかし、成り金の出現は、聖域を脅かすため、既得権の反発しますし”
“既得権は、自己資本を使わず、カンフル剤に頼って、生きる屍になりやすく”
“非既得権は、少ない資本で、イチかバチかの賭けで投資しなければならなくなり”
“世襲と利権が、新興企業を殺してしまう事もあるわけです”
“だいたい、肥料は土壌に撒くのであって、作物にかけるものじゃないでしょう”
“で、でも、肥料をかけることがあるのでは?”
“殺虫剤はかけますね。利権につく害虫が多いので”
““““・・・・・”””” ぶっすぅ〜
“あと、インフレの主要原因は、ふたつです”
“一つは賃上げ。もう一つは、資源の高騰です”
“分配率は、ライバルを起業させて、価格競争を強いるわけです”
“底上げした分配資本があるので。国民は正直になりやすく”
“賃上げを抑制して、物価を抑える効果があり”
“価格競争の邪魔になる天下りが弱体化させ、格差を是正する効果も高いのです”
“また、世界における文化的な優位性も図れますので”
“インフレを抑制するなら分配より財政投資の方になるでしょう”
““““・・・・・”””” ぶっすぅ〜
また、嫌われちまったぜ (笑
3月
中東油田が安い間に、日本国内のメタンハイドレートを開発しきって、
エネルギー資源で独立するつもり、
メタンを燃やして、電力を増やしてるし、石炭を液化しているし、
メタンの液化技術も、そこそこ進んでるようだ。
ちょっとでも、シュミレーションゲームを噛じれば、
馬鹿でもやれることを未来の日本政府はできない、
戦争に負けると悲惨だねぇ
というか、負ける前からバカみたいに軍拡にミスリードさせられてたけどね。
おれ、ここまで来るのに軍属やらマスコミ関係者を殺しまくったから、心が痛いよ。
だけどさ、殺しまくったというのに、すぐ新しいのが現れるんだよね。
こっちもプロパガンダ戦を仕掛けてるんだけどさ、
必要以上に利権を増やしたがるバカが多いわけだ。
ていうか、まず、分母の国力を大きくしやがれ、
そうすれば分子の軍事力も大きくなるって、
某会議
既得権益者の半分が入れ替わってる
国民に金をばら撒くと新陳代謝が早いぜ、
新参だったおれが、古参側になってやんの、
もっとも、いまの新参も次の強豪の出現に戦々恐々としている。
何人かは、早々に席を失うだろう。
「我々のシナリオでは、赤字国債を懐に入れるはずだったのではないのか」
「赤字国債は発行してますよ。インフレも大きい」
「総理大臣の昇給は見送りだな。これ以上、分配率は上げられん」
「じゃ 私の昇給も据え置きですかね」
「当たり前だ」
「ふっ」
「このままでは、旧財閥の利権すら、新興財閥に削り取られてしまう」
「カグツチもオチオチしていられませんね」
「格差を維持すべきだ」
「そうですな。大規模開発で、赤字国債を発行するよりないでしょうな」
「しかし、赤字国債は、誰かのせいで、評判が悪い」
「そうみたいですな」
4月
独立したニューギニアの資源開発は、
アメリカが作った鉄道を利用して、鉱山まで伸ばしてる、
資源のありかを知ってるっていいよね (笑
しかし、現地人にCIAが紛れ込んでいて、事故とか、賃上げとか、嫌がらせされてる。
ったく、資本主義と共産主義を利用する手口は、常套手段だな。おい、
頭にきて “中央銀行の代理人が早死するぞ” って
現地人に落書きさせたら、取り敢えず、やめてくれた。
つか、第三国の中央銀行を押さえてんじゃねぇよ。
“二宮伯爵。中国とアメリカの民間取引が増えてるある”
“日本も、もっと、日中友好したほうがいいある”
「急にどうしたの?」
“もっと、民間交流させて、互いを知ったほうがアジアの将来のためある”
“そうしないと、中国がアメリカよりになってしまうある”
「そうだな。まず中国が貧富の格差を減らして。民主選挙して」
「10000人当たりの犯罪件数が日本と同じになってからだな」
“無理ある”
「それじゃ 難しいかも」
“残念ある・・・”
中国軍がアメリカ製の兵器を購入し始め、
日本の武器弾薬の対中輸出が減っていく、
まぁ 米中対日挟撃は、地政学的な予定調和だし、
幾ら命の恩人でも、これ以上は、引っ張れないだろうね、
5月
大陸間弾道ミサイルを試作中、
弾頭は、核爆弾とか。札束とか。化学兵器とか。細菌兵器とか。いろいろ、
講和条約で、偽紙幣爆弾は、化学兵器とか、細菌兵器扱いなんだよ (笑
一緒にいる軍将校たちは、ぶすくれ中だ。
開発が進んでるのが、軍部の天敵。
おれのカグツチ社だから、しょうがないんだろうけどね。
カーボンナノチューブとか、シリコンナノチューブとか、試作し始めるといいことがあって、
楽×天から召喚した現物を作りましたって、言い張れること、
製造番号とか削らないとだけどね。
新卒のよくわからない社員で、気が弱そうでお友達のいないタイプね。に使わせてしまうと、
こう言う機械が普通にあるんだと錯覚してしまう。
あれ、おかしいな。
あれ、変だな。
と思っても、守秘義務にサインした後のことなのよ。
6月
既得権の世襲と聖域化が進むほど衆愚政治が進み、権力が先鋭化し、独裁に至る。
日本民族は、国民一人一月分配制で金融で独立しいて、
一人当たりの床面積も広がっていた。
地熱発電が増えるほど、電力で自立する業者と個人も増えている。
水資源も電力で独立すれば、河川域や海岸域で浄水設備を揃え、
独立出来る者も少なくない。
情報も電波使用権の入札制度と、ケーブル通信で、情報配信も実力次第に近づいている、
企業と個人の権力からの独立が最も進んでいるのが日本で、
そういった面で、利権がらみで浸透するユダヤ資本が最も苦手とする国になっている。
日本経済は、このまま、利己主義、拝金主義を抑え、
ケチで矮小な公務員が増えなければ、伸びていきそう、
おれが持ってるプライベートパソコンは、日本中の電子計算機を集めたものよりスペックが上、
笑っちゃうけど、現実なのよね。
ぶっちゃけた話し、細かいことは、口出ししていないというよりできないので、互換性がない、
それでも、特高、政府、マスメディアが集めた情報をスキャナーで読み取り、
パソコンのデーターベースに入れ、テキストファイルにしていく、
そして、楽×天で召喚した文章を取り込むんで、比較していく、
扱う情報は、膨大で、ゲームで遊ぶ時間もない、
というより、この世界が、ゲームみたいなもので、日本成長ゲームをしてる感じ、
時々 わけのわからない、イベントが発生して困るのだが、
とにかく、伸びしろを見つけて、投資しないと、新興企業に追いかけられてることを思い知らされる、
ぶっちゃけ、おれがトップでいられるのって、楽×天の未来情報と現物を入手できることだけ、
あと、R・Tフィールドで身を守れること、それくらいかな、
おれ、大型キャンピングカーで移動することが増えてる。
道路が広くなって富裕層が増えたから、バス会社が増やしてるみたいだ。
新幹線の個室移動もいいけど、小回りがきくの自動車だからね。
やっぱし、地租税が高いと、そういう、車両関係の居住性が増すみたいだ。
あと、大型クルーザーも増えてる、地租税から外れるからね。
てなわけで、トンネルを抜けると青森だった。
何やら、城のような、仏閣のような、神社のような、形容しにくい建物が見えた。
日本の南北格差は、着実に埋まっている。
東北に予算注ぎ込むくらいなら
中国大陸に注ぎ込むとかいう勢力を何百人も淘汰しないといけなかったけどさ、
東北以北の出身者が増え、中央官僚の順巡りが悪くなって困るらしい、
なんにしても変人成り金が続々と生まれてるそうだ。
困ったものだ。
おれも、変人とか言われてるけどさ、
変な建物は、建ててないな。
千島 多楽島(11.69ku)
航空機実験場(2500m×200m)
新型電子部品をつけた雷燕Uや連山の実証試験飛行や
ヘリの試験飛行が繰り返されていた。
そして、次期主力戦闘機のMiG29モドキのリモコン模型も何種類か作って飛ばしている。
国防大臣でもないのに、大蔵大臣がこういう場所にいるのは、カグツチ社が関わっていたからだ。
「大臣。こちらが、いいみたいですね」
「これで決まり?」
「重心をもう少し、前に移した模型と、もう一度、比べたほうがいいと思います」
「全体的に素材が軽量化する可能性はあるよ」
「単価が高いと聞きましたけど」
「工場から作ってたら、高くなるが、生産が始まれば回収はできるだろう」
「問題は、エンジンの信頼性なんですけど」
「エンジンは推力6000kg2基だがなんとか、なるだろう」
「手古摺ってると聞いてますよ」
「ん、手古摺ってるのは、耐久時間でね」
「最低600時間は欲しい」
「エリアルールの実証がもう少し欲しい気がします」
「あと、何回くらい?」
「あと、5回ほど」
「雷燕U型を改造して飛ばしてみよう」
「音速風洞実験場も完成するはずだ」
「それまでにある程度、形を作っておきますよ」
7月
慎治(11)の許嫁も決まった。
これで子供4人とも閨閥絡み (笑
まぁ しがらみも大きくなって雁字搦めだけどさ、
下克上経済は続けられそう。
だいたい、お金持ちってさ、
必要経費の金額が少なすぎるから出費が少ないのに、
貧困層は、必要経費まで削らされるからいい加減、厳しいよね。
ていうか、資本主義系民主主義のピラミッド構造の格差配分と市場配分を逆算するとさ、
人口限界って、10億から15億くらいになっちゃいそうなのよ。
それ超えると、ピラミッドの上位組織の資本主義より、中間以下の民主主義の圧力が強くなって、
反体制の成り金が紙幣を集めただけで、権力構造がひっくり返ってしまう、
資本主義の形態だと、金融支配が困難になるし、格差も維持できなくなるってわけ、
市場支配と格差維持を目的とする資本主義が何故、間引き衆愚化したがるのかって、ことだね。
樺太
沖を見ると風力発電機が回り始めていた。
火力と風力で電力が得やすく、
既得権がないので街が急速に大きくなってきている。
公共設備が広く取れて、区画整理が一番しやすいのが田舎の特権。
工場の進出も増えてる。
寒い場所だから、工場で働いていたほうがマシな人たちも多いのだろう。
「大蔵大臣。いい調子で電力が増えていますよ」
「北は、風力が強いからね」
「カムチャッカや千島は、地熱発電が得やすいようだ」
「毎月のように日本が成長しているのがわかりますよ」
「一番効果的なのは、日本の発送電を60Hz、220Vに統合できたことだろう」
「電力の需要と供給を柔軟に送電できるからね」
「やはり、50hzと60hzは、国家分断工作だったのですか?」
「まぁ そうだろうね」
戦争が終わったし、
そろそろ、コンテナ船を建造して物流革命を起こしてやるつもり、
日本でスタンダードを作ってしまうと、ドイツ、フランス、イタリアは右に倣え、
アメリカとイギリスも渋々とそうしていくはず、
特許になるし、お金にもなるね。
ぶっちゃけ、日本の自動車、電化製品、ブランド商品は、欧米列強を圧倒してるよ。
アメリカは、おんぼろリバティ船で破産しやがれ、
いかん、笑いが止まらんし、
勝手に冷戦ごっこやってろって感じ、
そうそう、イスラエルが建国しちゃったよ。
正当性を疑うけどさ、根性は認める。
8月
キプロス・マルタ島の日本人は、地政学的な危機感が強くて、戦略とか、謀略好き、
日本と敷島は、学んで理解するのに、
キプロス・マルタ島の日本人は、感覚的に習得してしまう。
キプロスとマルタ島に近いのが、遼東半島と舟山群島。
社会基盤が脆弱な譲渡地と、中国大陸の日独仏伊共同租界地かな。
日本の聖域にいるとさ、危機感がなくなって、
組織利権とか、天下り利権とか、
なんで、足引っ張るかなってさ、
そういのばかり相手してるとさ、殺意が沸くよね。マジで (笑
地租税に耐えられなくなった地主が土地を売り、
高層ビルを建てる者が増えていたが、24m級船の購入者も増え、
さらに大型クルーザー船を購入する事業主も増えていた。
これは、低燃費ディーゼル機関と、補助スターリングエンジンで航続力がまし、
敷島、カムチャッカ、千島、ミクロネシアに利権を持つ企業や個人が増えたせいで、
日本の国益で操船関係者を増やしたせい、
あと、国策的に税金とかでも優遇してる。
なので、カグツチ社の名義で大型クルーザーを持ってるよ。
操船は、元海軍少尉と、大学研修生5人が交替でやってる。
社用福利厚生クルーザーなので、課単位で使い回し、
1年に3、4度は、私用で使える。
おれも操船資格があったらヨットでのんびりしたいもんだ。
そういえば、長男は、海軍で連山を飛ばしてるけど、船に乗る資格も取ってたっけな、
あいつは、軍を辞めたらカグツチで船を動かしたいとか・・・
ていうか、会社は、どうするんだろう。
まぁ いいか。
適当な役員にさせて遊ばせといても、そのうち覚えるだろう、
ていうか、おれ、そんな気、全然ないんだけどさ、ワンマンなんだよね。
向こうが持ってきたものより数段上のアイデアを出したりすることが多くてさ、
一体この人は、どこからこの発想を得てるんだろう、みたいな目で見られる。
未来人だし (笑
あと、利権が大き過ぎて、
最初から勝てるわけないみたいな思い込みってどうなのよ。みたいな。
9月
カムチャッカ半島
夏の間に基礎工事を進めて、運んできたフロアブロックを手早く積み重ねていく、
冬でもギリギリまで施工とかやるから、働ける人間は便利で、
原子力電池、保温服、機械化は、開発の三種の神器で、4交替24時間体制で働けるよ。
そうそう、石炭の採掘も始まった。
でも一番大きいのは、地熱発電と風力発電かな。
もう、デタラメなくらい大きいから、街を建設しても地熱だけで賄えそう。
取り敢えず、ボーリングして、地熱スターリング発電機を埋め込んで、
その上に高層ビルを立ててるような感じだ。
アメリカ、ドイツ、ソビエト、イギリス、フランスは、独自の戦車を開発してるけど、
日本は、97式戦車の改良で済ませてる。
51口径105mm砲は、史実のものに近づいてるし、
装甲も800MPaくらいに向上してるから実質防弾は強化されてるかな。
機械の性能も史実に近づいてる。
新型車両は、火器管制装置を増やし、一部、複合素材を取り入れてる。
といっても成型炸薬弾を射出する対戦車兵器があるし、これ以上やってもなって気がしてる。
軍部が何か言ってきたけどさ、
意味なく大型化してもしょうがないし、
舟山群島、遼東半島、澎湖島、台湾、南朝鮮の山岳部に軍用シュルター型トンネルを建設させた。
これなら、増援を送っても宿舎兼拠点になるし、
155mm砲と25mmガトリング機銃を配置すれば牽制になりそうだ。
10月
100t級無人巡視船を試作建造している。
全長35m×全幅9.2m×吃水1.2m
ディーゼル4000馬力。太陽電池・スターリング機関電気推進25kt
25mmガトリング機銃1基、レーダー、ソナー、
頑丈に作って、孤島を巡回パトロールさせたり、
巡視船に随行させて、いざという時、前衛に出して体当りさせたり、銃撃させたり、
太陽電池も作らせたけど、電圧が低すぎて、せいぜい、南朝鮮から九州以南で使えるくらい、
ていうか、一番使いたい海域が、一番非効率とか、ムカつく。
太陽光熱の発電効率がいいのは、赤道近くの譲渡地とか、南洋かな。
ICとか、トランジスタとか、結構、使うから意外に高価になってしまった。
でも建造してしまうと人件費が少なくて済むから、楽だし、
航海法制御とか、哨戒範囲内自動航行とか、無線操縦とか、
プログラマーの数を増やせて、練度を上げられそう。
鉄鋼生産は200万tに達し、ほとんどが、土木建設に使われてる。
面積比が史実の4.5倍だし、
正直、史実の4倍以上の鉄鋼を生産しないと、どうにも足りない、
製鉄所の新設と増設が繰り返され、
鉄鋼の品質もより高いものになっていた。
やっぱ軍事的に余裕があると基礎工業力を育てるべきだろうね、
素材が違うと組み上がる完成品は、次元が違ってくるからさ、
海外地各地の報告書が届いていた。
海外地の現地民を雇用し、租借地に街を建設し、
そのまま、現地に住まわせる予定になっていた。
悪いやっちゃな。おれ (笑
でもまぁ 建設作業で手に職があれば、企業を作らせて、独立させられるんじゃないかな。
そんな感じ、
11月
蒋介石は、まだ、中国の大統領してるよ。
長いな。
どうやってるんだろう。
コツは、精神衛生的に聞いちゃいけない気がする。
まぁ いいか、
「もしもし、大統領。アメリカのエセックス型空母を買うんだって?」
“違うある。資源と交換するある”
「空母は何に使うの?」
“た、確か、海軍訓練用ある。ただのポストある”
“陸軍に軍事力が集中すると、頭が痛いある”
“陸軍に対する牽制が目的ある”
「なるほど、エセックス空母は使えそう?」
“これからある”
「ふ〜ん」
“全然、問題ないある”
「空母を強襲揚陸艦で使うって聞いたけど」
“ち、違うある、南中国軍閥を牽制するための精鋭部隊ある”
“日本は、全然、関係ないある”
「まぁ いいけど・・・」
“そうあるか。よかったある〜♪”
「F86を買うって聞いたけど」
“あ、あれは、労働資源と交換ある。仕方がなかったある”
「そうか。仕方がなかったのか」
“そうある、仕方なかったる”
「ふ〜ん、まぁ いいか」
“そうあるか。よかったある〜♪”
12月
人口を増やすのは簡単で、
治安を安定させ、衣食住と、社会資本を満遍なく循環させればいい、
あとは勝手に人口が増えていくわけで、
それが上手い公務員は、人口を増やし、国を豊かにし、
それが下手な公務員は、人口を減らし、国を衰退させていく、
日本の公務員が両班化しないよう、幾つかの手を加えたけれどね、
好景気なのに莫大な退職金で企業もできず、天下りしたがる公務員は相変わらず多い、
あんたたち、本当に優秀なの、
気持ちが、お小遣い帳じゃダメなのよって、イヤミを言うけど
未来人で民間上がりのおれは、そう思うわけ、
ネット・・・ネット・・・ネット・・・ちゃんとしたネットに繋がりたいよ。
社内連絡用に項目別に掲示板のようなものを作らせた。
匿名なのに、こいつら、正しい日本人みたいな感じで、会話してさ、
内容は仕事のことばかり、
おれと感覚が違って、孤独だよ。
まぁ 闇銀行人は、日系人を中心に事業が上手くいってるようだ。
あと、日本製品の仲介業が伸びてるという報告も伝わってくる、
業績につながりそうだし、意外にいいかもしれないね。
掲示板を読んで、引き篭ってたら息子の嫁が料理を運んできた。
「お父さん。1時間したら晩酌持ってきますね」
「うん、熱燗と、こんにゃくを焼いたもので頼むよ」
「はい」
うんうん、息子よ。いい嫁を貰ったな、みたいな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
二宮勇太(21) 国光(♂)
二宮由紀(18) 和真(1)
二宮翔太(15)
二宮慎治(11)
日本石炭産出8000万t
日本ガス油田150万t
日本の石油生産量400万t + 人造石油20基200万t / 石油消費1000万t / 石油備蓄量800万t
日本の発電生産量3170万kw
= 水力2000万kw + 火力発電700万kw + 地熱発電180万kw
+ 洋上メタンガス発電プラットフォーム 28基280万kw + 風力発電10万kw
マダガスカル発電 987万kw
= 水力567万kw + 火力発電420万kw
譲渡地 (28035ku) 30万kw
= 水力10万kw + 火力10万kw + 太陽光熱10万kw
史実 日本人総人口8177万
戦記 日本の総人口9984万 (敷島800万人)
日本49万8732ku。台湾自治区56283ku。関東州3462ku。
舟山群礁1371ku。南洋諸島2475ku。
祟明島(1225ku)。
敷島(マダガスカル)59万3784ku。
新北方領土51万2610ku
(カムチャッカ半島472300ku、北樺太40310ku、ウラジオストック500ku)
フィリピン利権 (譲渡地1497ku 租借地1万4970ku)
譲渡地 ディナガット島(802.12ku) シアルガオ島(437ku) その他の島々(258ku)
租借地 サマール島(13080ku) レイテ島の一部(1890ku) - 13ku
ビルマ利権 (譲渡地3384ku 租借地3万3829ku)、
譲渡地 ラムリー島1350ku チェドバ島523ku タニンダーリ群島1511ku
租借地エーヤワディ管区3万3829ku - 20ku
マレーシア利権 (譲渡地1649ku 租借地1万6492ku)、
譲渡地シンガポール(707ku+942ku)
租借地ブルネイ近郊(1万6492ku) - 20ku
インド利権(譲渡地2万1505ku 租借地21万5057ku)、
譲渡地 アンダマン・ニコバル諸島8293kuとインドとパキスタン国境の1万3212ku。
租借地インドとパキスタン国境の21万5057ku - 34ku
キプロス軍管区(9250ku)
マルタ軍管区(316ku)
総面積170万9192ku
第26話 1948年 『在米闇銀行 八咫烏』 |
第27話 1949年 『おれと、米ソ独日の冷戦ごっこ』 |
第28話 1950年 『おれ、わが世とぞ思ふ 望月の・・・』 |