月夜裏 野々香 小説の部屋

 

召喚系火葬戦記 『とある価格と魔術の』

 

 

 第31話 1953年 『おれ、未来から来て30年か・・・』

 未来から来てはや30年か、おれも歳を取っちまったな、

 もう、二宮翁とか (笑

 でも “あれ” は立つ!

 30人やりきったし! 英雄だよな (笑

 精力剤もあるし、まだ頑張る、おれ!

 ていうか、拳法やってる娘もいてさ、タフで困るわ、

 そうそう、長生きするための放射線うんたらとか、研究してるよ。

 あと、沖縄料理を食べたりとか、

 でもなぁ 基礎体力がな、マジな話し、軍で教練受けてたら良かったかも、

 いや、おれにとって、旧軍の教練とか、自殺レベルだから、無理、無理、

 でも、教練を緩和させよう工作したし、徴兵廃止で志願兵ばかりだし、

 随分と緩やかになったって聞いてる、

 

 今年は、何があるんだっけ、

 最近は、年表の信頼性が天気予報より揺らいでる、

 そうそう、猪苗代遷都は、少しずつ進んでるよ。

 土地収用が済んでるし、上下水道とか、地下通信網とか、地下鉄とか建設してる、

 そういえば、日本がコンテナ船とか、大型タンカーとか、建造したので、

 戦時建造したリバティ船とT2タンカーを抱え込んだアメリカさんが経済効率が悪過ぎで泣いてるらしい、

 でも一番泣いてるのが、風船爆弾でアメリカ国内にばら蒔かた紙幣かな、

 仕事もしないで100ドル紙幣を探すアメリカ人が増えて、

 生産力が思うように上がらないらしい、

 そりゃ 時給換算したらそんな気分になるよな、

 ざまぁ〜

 そうそう、フランス領インドシナと、オランダ領インドネシアが独立運動で、やばいことに

 それで、日本も強襲揚陸艦を建造とか、おいおい、な、雰囲気なんだけど・・・

 

   

 1月

 アメリカ占領軍政党自民党が存在しない日本、

 似非反体制党社会党が存在しない日本、

 議会勢力は、儲かるけど、視点が低く視野の狭い利権屋との結び付きの強い貴族院と

 抽選で改選するたびに層が変動する一般人代表の衆議院の取り込みと反発で荒れるが、

 国権派の憲政党と、民権派の民政党の二大政党と、

 資本家系政党と、共産系政党の小政党にわかれる構図は、それほど変わらない、

 元々党議拘束が緩いというのもあるが、

 党を超えた超党派で案件が生まれたり、党の案件が流れることも少なくない、

 まぁ おれが裏で票を操ってることも何回かあるよ。

 でも、最近は、強制力がほとんどない、

 反対勢力も票を集められないみたいだけどさ (笑

 当分は、モンロー主義じゃないけど、国内開発の二宮主義でやっていくことになりそう、

 そうそう、特高の情報筋によると、

 こういう、ファジーな時を狙って、

 日本人に成り済ました在日利権が軍事クーデターを起こし、

 国権奪取みたいなことを狙う動きがあるみたい、

 ちょっと警戒、

 

 

 カーボンナノチューブは、スーパーグロース法とかいうやり方で生産を軌道に乗せてる。

 生産に漕ぎ着けるためにあれこれ画策したし、ヒントとか次々与えたりとか、大変だった。

 あまりやり過ぎても人材が育ちにくくなるだろうからさ、

 とにかく、研究者に個別に実験させて、そっち側へと持ち込んだよ。

 たぶん、大型工場を建設しても採算が取れるはず、

 てなわけで、土木建設資材で、ジオポリマーと、カーボンナノチューブを少しずつ増やしてる、

 建材を軽量化できる割に強靭にできるからね、

 大量生産できるようになったら、400m級の高層ビルだって建設できるよ。

 ていうか、ピラミッド級の寿命で建造物を建設できるから、

 モジュール構造で、大きく作ったほうが得な気がするね、

 でも、今のところやらないけどさ、

 そうそう、高層ビルのフロアの一つは、公共機関が使うことになってる、

 まぁ 補助金で建設してるのだから当然といえば当然なんだけどね、

 このフロアは、特高が囲碁教室で使うことになってるらしい、

 なんていうか、いざとなったら、本日休みの札を貼って、集会所にするだけなので、

 小遣い稼ぎできて、スペースをすぐ作れるなら、なんでもいいらしい、

 

 

 

 テレビを見ていたら、ディレクターの質問に制服組が答えていた。

 “戦後、アメリカは52t級M48パットン。ソビエトは35.5t級T54戦車を配備してるようです”

 “97式戦車は、戦前から使ってますよね”

 “はい、37年採用ですので、現行戦車で、最古参になりそうですね”

 “そろそろ、新型戦車に更新した方がいいのではないでしょうか”

 “見た目は、あまり変わってませんけど、防弾や砲弾は、改良してますし”

 “ディーゼルエンジンも品質がいいものになってますので、特に問題はないですよ”

 “M48パットンやT54戦車と同等以上に戦えるのですか”

 “そうですね”

 “元々97式戦車は、大型戦車で開発されてるので、52口径105mm砲も搭載できましたし”

 “52口径105mm砲なら、M48戦車もT54戦車も撃破できると思ってますよ”

 “ドイツは新型戦車を開発してると聞いてますが?”

 “ドイツ軍は、比較的小柄な将兵を搭乗させていたようですが、平均的な身長差があり過ぎますからね”

 “体格的に苦しいので、器の大きな戦車を開発してるだけだと思います”

 “なので、新型戦車が97式戦車とトン数が近ければ、はるかに強力であると言えませんよ”

 “やはり、トン数の影響は大きいのですか”

 “トン数をエンジンと装甲と火力に割り振ってるだけですから”

 “身体的に小柄な日本人が有利なのは確かですね”

 “なるほど・・・”

 戦後の日本は、政治、経済、軍事に無関心な層は少なく、

 積極的に質もすることが多いようだ。

 広報係は、軍機に触れない程度で、話しを合わせてる。

 

 

 2月

 ニューギニア外交代表と交渉中だよ。

 鉄道を動かして資源掘って経済を回して近代化させてる日本と、

 政治的に圧力をかけてる旧宗主国アメリカ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド連合軍ね。

 思いのほか、鉄道と資源開発で採算に乗せてしまった日本に驚いた連合国が圧力をかけてきたってわけ、

 ちなみに労働力で中国人を雇ってるから、中国は、日本の味方ね。

 でもさ、中国人が嫌われてるんだよね (笑

 だから、最近は、中国人じゃなくて、インド人とか東南アジア系を雇ってるよ。

 だけど、そうなると中国がむくれるって、

 こいつら、海外逃亡図ってるから金になるしな・・・

 もう、海外労働力は、インドと東南アジア人にシフトしちゃう。

 

 

 舞風を中心にヘリの生産が増えてる、

  対潜ヘリ 舞風(まいかぜ)

   自重6295kg  /  全備重量7690kg  /  最大離陸重量9327kg

   全長18m  ×  全高5m

   同軸反転式ローター全長16m

   1800馬力×2基

   最大速度320km/h  航続距離834km

   積載量2000kg

 舞風を改良した対空哨戒ヘリや攻撃ヘリなどもポツポツ出てきてる。

 なぜヘリかっていうと、

 将来的に地対地ミサイルでいきなり飛行場がやられちゃう公算が高くなってるからね。

 その関係で、山の頂にトンネル掘って、ヘリを10、12機ほど隠せる基地を分散させたほうがいいとか、

 垂直離着陸機の開発とか、って話しになってる、

 ソビエトとアメリカは、まだそこまで技術がいってないんだけどさ、

 日本がそこまでいってると、

 いずれ、アメリカとソビエトも持つだろうってことになってるわけよ。

 ていうか、そう仮定しないと軍縮が進んで困るぜ、みたいな。

 まぁ 軍とは持ちつ持たれずだし、

 こんなことは言いたくないけどさ、

 ちっ なんで、おれが、新開発を軍機で栄誉なし利益なしで、国益守ってるのかわかんないじゃん、

 

  

 飛行艇US2を参考に飛行艇を開発中、

  全長33.25m×全幅33.15m×全高10.06m

  4500馬力4基  速度580km/h  航続距離4700km

 日本は島礁が多く、飛行場を破壊された場合や洋上艦船と連絡を取りやすくするため、

 また救助用で、一定数の飛行艇を必要としている。

 というより、軽艦艇として使う気なのかもしれない、

 レーダーとソナーと兵装も、それだけの哨戒力と機動力と攻撃力を持ってしまっている、

 離着水の都合でカーボンナノチューブとか、チタンとか、使うつもり、

 ていうか、ドイツも大型飛行艇を作り続けてるので、日本国防省も欲しがるみたい、

 

 

 

 3月

 10000t級穂高型巡洋艦 穂高、夷隅、吾妻が並んでる、

 毎年1隻建造していけば、耐久年数30年で逆算すると30隻を配備できる、

 これを少ないかといえば、まぁ 少ないけど、

 人工衛星で敵艦隊を発見できたら、

 そこに長射程の核ミサイルをぶち込めるので、超〜 怖い巡洋艦だし、

 射程4万mの155mm核砲弾1発は、戦艦を戦闘不能どころか、航行不能にできるはず。

 もっとも、戦艦を建造してる国はないけどね、

 そうそう、65000t級空母3隻、28000t級強襲揚陸艦6隻を建造することになりそう。

 大型艦は、耐久年数50年で計算してるから、16年に1隻。8年に1隻で計算してる。

 GDPが増えてるからそれくらいなら許容範囲な感じ、

 

 

 日中貿易の報告が届いた。

 日独仏伊共同租界が経済特区と呼ばれるようになっている。

 まぁ 国と国民が文句を言いにくい、資本家が得する特権区ね。

 利権属が大好きな地区なんだけど、

 戦後は、4倍に広がって、アメリカとか、イギリスも参入してる。

 日本は、政府間取引なので、互の役人が確認したあと、物物交換だけど、

 租界市場に並んだ日本製品を中国商人が買いに来ることも増えている、

 日本人が直接大陸内に入っていくときは、資源開発の時に限られている、

 

 

 

 日本の民間企業の賃金体系は、企業が自由裁量で決めることができるが、

 国民一人一月分配率(総理・最高裁1/100)を基数にした昇給制をとっている企業が3分の1を占める。

 退職金は、それほど大きくない、

 労働退役者に対する恩賞的なものがあるのだろうが、

 なんとなく得してるように見えても、

 元々企業が内部留保を増やすために後払い賃金にしているだけ、

 インフレ傾向だと目減りするので、企業が、かなり得な仕組みだ。

 しかし、分配制のおかげで、やや低めに抑えられていることが多く、

 大企業も月給の1割〜2割程度に押さえ、月給を増やしている。

 実は、おれが、退職金の現行支払いを奨励した。

 総人口の平均年齢が上がって、高齢化が進むと、

 退職金に頼ってデフレを加速させる傾向が強くなるからだ。

 おれは、未来を知ってるから、そのことをよく知ってる、

 その上、社会保障が陸海軍並みの巨大利権になるし、

 ビックバーン詐欺に引っ掛かって、外国投資に注ぎ込んで、

 リーマンショックで公金溶かしてしまうキチガイ公務員が出るとか、トンデモ官庁だからな。

 その過程で、何人か殺したけど、勘弁な (笑

 まぁ 金回りはいいはずだから、老後どうするかは、自分で計算して考えろってこと、

 

 公務員人口は、行政面積率20人/100ku (34万1838人/170万9192ku)と、

 人口密度率50人/1000人 (561万7500/1億1235万人)で決まる。

 公務員の組織構造と給与体系は、国会で決められてるので、

 各行政は、ポストに人間を割り当てていくくらいのことしかできない、

 それでも、役員の10パーセントは、各行政の自由裁量で人事組織を振り分けることができ、

 最大30パーセント増しの臨時職員用予算(約220万人分)も振り分けられている。

 臨時職員は、いざという時に首を切れて便利なのだが、公務員が少なめで、

 インフレなので、民間と人材を奪い合いで人手不足に陥ってることが多いらしい、

 公務員の比重が大きく、行政の自助努力で増やせるのは、人口密度率なので、

 人口が増えるほど、公務員行政のピラミッドを大きくでき、

 給与体系で余裕が生まれるというか、公務員を増やせる。

 行政面積率の引き上げは、国会の採決で決める。

 それ以上、人材を増やすときは、建設大隊を動かすことになっている。

 ちなみに公務員の給与体系は、国民一人一月分配率が基数で、

 分配率を上げない限り、公務員の給料は上がらないことになっている。

 

 

 

 4月

 最近、壺とか皿とかの古美術品の値段が上がってる、

 あの壷はいいものだ。みたいな。

 いや、どうでもいいんだけど、

 あと、新参が希少金属とか、新素材を使った野心的な芸術品を増やしてる、

 おれは、戦後芸術に投資してるかな。

 しかし、幾ら金余りだからってさ、

 なんかもう、妙なものでインフレはやめて欲しいね、という気分になる。

 

 

 中国大陸から電話、

 “困ったある。大統領の威信が揺らいでるある”

 「今度は、なんでしょう」

 “空母で飲茶を作るのがたいへんある”

 「なんですと」

 “空母で飲茶を作るのがたいへんある。飲茶製造機が欲しいある”

 「あー 中華丼とか、チャーハンとかにしては」

 “飲茶がなければ中華じゃないある。三日で寄港ある”

 「んん・・・・まぁ 取り敢えず、飲茶製造機は、考えて見るけど」

 “本当あるか。助かるある”

 「でも作ったとしても高いよ。たぶん」

 “大統領の威信のためなら、希少資源はいくらでもくれてやるある”

 『やべぇ 中国海軍が沿岸艦隊から外洋艦隊になったら、おれのせいだよね』

 『ていうか、もう、戦略機械じゃん』

 『どっかの工業高校当たりにでも作らせてみるか』

 

 

 5月

 リアル異世界 “敷島”

 昔ばなし21市は、土木建設作業者と軍需と基幹産業の移民が中心で、

 百人一首100町は、工業と商業の企業が中心でボチボチ増えてる、

 農業は、企業農法で、もう、ほとんど計画経済。

 人口1200万人で、年齢層が低く、ポンチョがちょっと似合うぜ、な社会になってきました。

 ていうか、アンケートだと、敷島で40年くらい働いて、日本に帰る層が意外にいるみたいだ。

 まぁ 1世だし、しがらみが欲しくなるのかもしれない、

 その前に地租税を利用して街を大きくしてしまえば、何とかなると思ってる、

 建設ラッシュで、利便性を高めて住めば都みたいな。

 

 

 富嶽開発が始まる、

 どうやら、アメリカのB52爆撃機とソビエトのTu95に影響されたらしい、

 強引に決められた。

 困ったもんだ。

 ぶっちゃけた話し、

 ICとか、カーボンナノチューブやチタンやセラミックとかの素材を研究して大量生産する方が

 すべての既存兵器に応用できるし、戦力が跳ね上がるのだけど、

 中身より、形から入るのが好きなのかね。

 しかしまぁ 大型で自動化の進めた富嶽を開発して、連山を減らすのも手かもしれないね。

 

 

 

 6月

 マッドサイエンティストは、白衣がよく似合う、

 そうそう、カーボンナノチューブの生産が増えて、なんとなく、人造臓器も進みそう、

 なぜかっていうと、

  水素(H)60.3パーセント  酸素(O)25.5パーセント  炭素(C)10.5パーセント

  窒素(N)2.4パーセント   リン(P)0.1パーセント   イオウ(S)0.1パーセント

 で、炭素が人体の10.5パーセントで、形を構成しているから、

 同じ炭素のカーボンナノチューブは、柔軟性もあって、意外に適合しやすいわけ、

 ちなみに人工筋肉、神経組織もカーボンナノチューブでいける。

 残りは気体分子とか、液体分子が多いのよ。

 材料だけなら店で買えて、骨くらいならなんとか作れるし、人工筋肉も人間のより上質なものが作れそう、

 あと、細々とした臓器とかは、戸惑ってる、複雑だからね。

 あ、何してるかっていうと、人造人間を作ってるんだよ (笑

 サイボ×グ危機一髪とか。バイオ×ックジェニーとか、そんな感じ、

 そうそう、医大を増やしてるよ。

 駄目駄目派閥に頼っていたら研究が進まないからね。

 

 

 

 新型爆薬の実験。

 トリアミノトリニトロベンゼンとか、

 ヘキサニトロヘキサアザイソウルチタンっていうものらしい、

 ピンク色の爆発じゃないのがリアルなところだけど、

 先に元素組織がわかってると製造が早い、

 しかし、工程が複雑過ぎて高いねぇ

 まぁ 核兵器は、滅多に使えるものじゃないし、こういうのも必要なんだろうね。

 ていうか、当分、97式戦車で大丈夫という気がしてきた。

 

 

 フィリピン利権 (譲渡地1497ku 租借地1万4970ku)

   譲渡地 ディナガット島(802.12ku) シアルガオ島(437ku) その他の島々(258ku)

   租借地 サマール島(13080ku) レイテ島の一部(1890ku) - 100ku

 フィリピンとは、仲良くやってる。

 一部、アメリカの工作員がいて、日・比利権工作をしてるけど、

 今のところ、深刻じゃないから、大丈夫そう。

 ていうか、日本人をあまり怒らせると、偽札をばら撒かれるのが怖いらしい、

 アメリカ国民が紙幣欲しがってるかも、って雑談すると、だいたい、引いていく、

 どんだけ、利権と紙幣価値を守りたいんだよ (笑

 まぁ 日本でも困るけどね。

 

 

 7月

 アメリカがノースアメリカンF100スーパーセイバー  マクドネルF101ヴードゥー

 コンベアF102デルタダガー  ロッキードF104スターファイター

 リパブリックF105サンダーチーフ  コンベアF106デルタダートを開発し、

 ソビエトがMiG19、Mig21など開発していることは知れていた。

 ドイツもほぼ同等以上の戦闘機を開発している。

 気になるのがアメリカの戦闘機で、

 どう考えても進行を目的とした機体と言える、

 

  キ47重戦闘機 雷燕U

   重量3525kg/4950kg/5272kg

   全長9.76m×全幅11.114m×全高3.55m   翼面積20.50u

   推力1250kg2基  960km/h  航続距離2000km

   20mm機銃2丁

   レーダー装備 

 雷燕Uは、細かい改良を続けつつ生産され、運用されている。

 戦後の世界情勢が大戦に至る兆候が見られないことが雷燕Uの生産を継続させたのだが、

 最大の要因は、雷燕U戦闘機の性能が良かっただけでなく、整備性の高さにあった。

 とはいえ、小型過ぎて迎撃機に特化していた事から

 次期主力戦闘機開発に必要なカーボンナノチューブ、チタンのほか、

 新機構を試験的に取り入れ、将来的に練習機にするつもりでいる、

 そして、ボチボチいいのではないかと、

 MiG29モドキの試作機を開発中・・・

  54式戦闘機 火影

   自重5000kg/6000kg/12000kg

   全長15m×全幅10m×全高4.2m  翼面積24m

   推力2800kg2基  2200km/h  航続距離2600km

   25mm機関砲  ハードポイント10  増/ミ/爆 5000kg

 その機体は、MiG29よりふた回りほど小さく、

 大きさ的にタイフーンやラファールに近い、

 最新機器と新素材が使われていた。

 あとGスーツとかも開発したよ。

 全身を圧迫させて、血が足に下がるのを防ぐの、

 ブラックアウトに強いけど、レッドアウトは気をつけて、みたいな。

 

 工場でターボファンエンジンの噴射実験が進んでいる、

 推力4000kg、推力6000kg、推力8000kgは、効率性も安全性も確認されているが、

 耐久性を伸ばすための品質向上と構造調整が繰り返されている、

 機体とエンジンが大型化していくのは、わかっている、

 必要な時期に生産すればいいわけで、

 列強の対日脅威を煽り、連合させる必要はなかった。

 てなわけで、アメリカよりやや遅れているくらいに思わせるつもり、

 あいつら、本気になったら怖いしね。

 

 

 8月 

 日本領キプロス

 遺跡のない場所に、高層ビルを建てていく、

 それが僻地に高層ビルが建設させられる理由なのだが、

 地中海で最も成長が著しいのがキプロスだった。

 欧州最強のドイツは、ユーゴスラビアを中心に血生臭い紛争を起こしているらしい、

 これだけの投資ができるのもブラジルの鉄鉱石と、中東の石油のおかげでもある、

 あと、ユーゴ紛争を利用して、白人系の私兵が得られることもあるよ。

 そして、いろんな国に派遣してる。

 そうそう、ドイツの7800t級M型巡洋艦が親善という名を借りて入港している、

 火砲を中心にした古いタイプの艦艇だが、ミサイルと原子爆弾の技術が向上していくなら、

 大砲と防弾は、相対的に価値を低下させていくだろう。

 「イスラエルの動きは?」

 「イスラエルの軍事力は、それほど脅威ではないでしょう」

 「むしろ、脅威は、ユダヤ資本が莫大な富の他に、私兵を手に入れたことになりますね」

 「とはいえ、変わったこだわりだな」

 「利害と関わりのないことで、ユダヤ資本を一致させてるのでしょう」

 「ユダヤ資本内の対立は?」

 「アメリカ系、欧州系、ロシア系で少しずつ考え方が違うようです」

 「一致してるのが、パレスチナにイスラエルを建国して私兵ってわけね」

 「そうなりますね」

 「どういう教育をするのやら」

 「教育しだいで、脅威の土台が変わりますからね」

 

  

 おぎゃー! おぎゃー! おぎゃー! おぎゃー!

 おぎゃー! おぎゃー! おぎゃー! おぎゃー!

 おぎゃー! おぎゃー! おぎゃー! おぎゃー!

 おぎゃー! おぎゃー! おぎゃー! おぎゃー!

 なんか、二宮部族が誕生しそうな予感   (/−\*)  (///∇///)

 恐るべし、孫子。

 やべぇぜ、中華国民軍総参謀部第二部。

 おれ、下半身が、正直すぎる

 ちくしょうめぇえええええええええ〜〜!!!!! (笑

 愛国心より、血統だぜ、みたいな。

 なんちゃって、

 譲渡地と租借地があって助かったぜ、

 資源メジャーでよかったぜ、

 頑張って、ハコモノ作ってて良かったぜ、

 史実じゃ マジ日本がヤバいことになってたわ

 そうそう、彼女たち、おれのこと天子だと思ってるらしい、

 ほら、おれ、民衆の前でRTフィールド使ったことあって、神通力持ってるって信じてるらしいし、

 超天才って思われてるから、子供も天才になるだろうってっさ、

 日本は、発展してるのに、

 翻って祖国の中国を見たら、あまりにも酷い有様でしょ

 だから彼女たちも命懸けで、日本語を勉強したって、そんな感じ、

 日本の少女たちも、そんな感じだったから、おれもモテてたけどさ、

 歳を経ると減っていくわけ、

 しかし、リアル北斗×拳世界とはいえ、

 美少女30人を準備するとは、恐るべし、第二部、

 ゲシュタポ、KGB、CIAも、ここまで、非倫理、反公序良俗にやらなかったぜ、

 

 

 

 9月 

 戦後、アメリカは、戦争でばら撒いた紙幣と、日本が空中投下した紙幣により、

 空前の好景気になっていた。

 お金持ちが増えるほど、社会資本が吸い上げられていく、

 もし、FRBが紙幣を印刷しなければ、資本家と国税で紙幣を集約し、

 社会資本が減っていくほど、大衆の購買力が低下し、

 回収の見込みがなくなれば、設備投資が減らされ、デフレーションに移行し、

 生産が落ち、単価あたりのコストが大きくなると、

 商品を購入できない消費者が増加してスタグフレーションとなっていく、

 金融支配を狙うFRBは、支配権を強めるため、

 国内に紙幣を回さないよう、海外投資をさせるのだが、

 その国が対日圧力で使える中国だった。

 もっとも、国境線は、日中より、中ソが長く戦争になる確率が高いのだが・・・・

 テレビを見ると、対中、対ソ、対米の順に偏ってる気がする、

 まぁ 確かに中国の方が近いし、

 政府間貿易が増えて利害が大きくなっているのだが、世論操作が行われてる気がする、

 なので、闇金の八咫烏を使って、今のうちにアメリカ資本を傘下にしていく、

 FRBの発行紙幣の0.01パーセントを借りる権利というのは、そういうことと言える、

 しかし、焼け石に水なパーセンテージなのが悲しいぜ、

 でも、アメリカの反日は、人種差別という話題になると、腰砕けな雰囲気になっていくのが少し面白い、

 どうやら人種差別は、アメリカ民主主義を空中分解させかねず、

 黒人を徴兵するとき、都合が悪いのかもしれない、

 ていうか、利息なんかどうでもよくて、

 全国民に均等に紙幣を散蒔くほうが、アメリカも発展するんだがな (笑

 

 

 おれ、外国の血縁に生活保護使ったり、外国人留学生に金をあげたりしないよ。

 流石にそんなことしたら、おれだって、死刑だし、

 親族でさえ、せいぜい、租界地留まり、

 愛人だって譲渡地か台湾人自治区だし、

 日本に住んでも、おれの経営ホテル。

 中華系二宮部族用資源利権がオーストラリアとブラジルにあるよ。

 白人系二宮部族も結構いるけどね。

 自動的に口座に金を振り込んで、ホテルの家賃を払ってくれるみたいな。

 なんか、一大勢力になりそう、

 そうそう、戦前の教育勅語は強かったし、

 敷島用の日本人教育プログラムを作ってて良かったよ。

 映像と音声で日本の国語と歴史と風土と文化を延々と覚えていくの、

 たぶん、第二部の教育より上のはず。

 

 

 

 

 10月  

 地租税と所得税を少し上げた。

 ていうか、過密地の地租税を上げて、過疎地の地租税を下げれば、自動的に人口分布を変えられる、

 持ち家程度なら大した負担にならない、

 しかし、土地持ちで生産力の弱い者は、地租税の低い地域に移動するか、

 土地を売って補助金を借りて高層ビルを建てるよりなかった。

 そして、そのための金融を緩和し、補助金を出すことになっていて、公道を広げることもできそう。

 なにより、敷島移住が加速するかも、

 でもなぁ 土地持ちで、収益を上げられないところとかがさ、

 すげ〜 反発、なんか、殺傷性の高い視線を向けてくるの、

 もう、綺麗なのはわかったから、国有地で買ったげるから、面倒も見てあげれるし、

 

 

 なんか、中国の石炭とブラジルの鉄鉱石もあるし、国内炭鉱と鉱山も、もうじき終わりな気分、

 おれ、楽×天から省エネ型ディーゼルエンジンとか、空気清浄機とか、召喚して

 モドキを複製して使ったけどさ、

 石油とかガスに比べて危ないし採算性が悪くてね。

 あと、産出量も減ってきやがる、

 だから穴を広げて内壁を補強して石油タンクに改造するつもり、

 核シェルターにしようって、話しも出てるよ。

 まぁ どっちかだね。

 逆に敷島は、資源を採掘しやすいよ。

 ブラジルとか、中国に比べて、採算性が悪いから、手抜き採掘してるけどさ、

 そうそう、オーストラリアの鉱山も採掘できそう。

 あの連中、日本を怖がって、なかなか、応じなかったんだけど、

 まともに産業がないから、ついに折れたみたい、

 ざまぁ〜

 

 

 11月

 フランス軍がインドシナに上陸し、

 オランダ軍がインドネシアに上陸した。

 独立勢力は、どこから武器を手に入れたのか・・・知ってるけど、

 インドシナとインドネシアは、独立戦争へ移行していた。

 情報と経緯は、掴んでるし、人脈を繋げてるけど、今のところ、手を出してないよ。

 意図は、日本と敷島の分断なんだけどね。

 でも、焦らず敷島投資を続ければ、日本と同等以上のGDPになるはず、

 早い話し、オイルロードが封鎖されても、資源と交通費が高騰する以上の打撃は受けないし、

 喜望峰とマゼラン海峡からでも日本と敷島の航路を結ぶことができるはず、

 まぁ 間に合うでしょうって、感じ、

 

 

 最近、日本をどうしたらいいのかとか、テレビで話すことが増えてる。

 まぁ 遺言 (笑

 とにかく、利権政治の枠組みにとらわれず、貧富格差と地域格差を是正しつつ、

 国民国家として大成させること、

 成り金の出現を妨害しないこと、

 外資株の上限は、5パーセント以下が望ましいこと、

 過剰な国防費も、過剰で差別的な擁護も保護も必要ないこと、

 敷島を第二の日本にして、インド洋を任せること、

 日本と敷島で相互支援しつつ、国際的な地位を確率すること、

 日本にしろ敷島にしろ、対外支配を求める必要がないこと、

 公共投資は、格差を作るが、利便性とサービスの向上と、

 国民に紙幣を循環させるためにも一定額が必要なこと、

 科学、化学、技術、宇宙、海底、南極など未開地開発は、一定の予算を投じること、

 中国、朝鮮人は、ハニトラで人民浸透戦術を仕掛けてくるので、政府間交易を継続すること (笑

 国家は、国民を育て、守ること、云々云々・・・

 ていうか、当たり前のことなんだけどね。

 金融とか、議会とか、軍事とか、ゼネコンとか、資源とか、

 利権屋が強くなり過ぎると歪になるから

 てか、愛人30人がバレませんように (笑

 

 

 12月

 ブラジルの報告は重要だ。

 赤城、加賀、蒼龍を含む旧式艦艇を売って、

 地下資源利権を得てるからね。

 資源地図を見て決めてるから百発百中よ。

 ブラジル鉱山カラジャスの生産も増えてるよ、

 設備投資はしてみるものだ。

 あと、鉱山開発で中国人も雇っちまったよ。

 しょうがないよね。

 露天掘りは、機械力と人海戦術だからさ、

 一応、カグツチは、世界屈指の資源メジャーね、

 

 

 Yak141

   全長18.30m×全幅(翼幅)10.10m×全高:5.00 m   翼面積31.70u

   最大離陸重量19500kg(滑走時)/15800kg(垂直離陸時)

   推進用推力(A/B時)15500kg +  離陸用推力4260kg ×2

   最大速度1800km/h   航続距離1400km(VTOL離陸時)

   GSh30-1   30mm機関砲 ×1(120発)

   空対空ミサイルR77、R27、R73、R60 各種 最大6 発

   爆/ロ 最大 1000kg(VTOL時)/2650kg(STOL時)

 

 やべぇ Yak141ハードル高すぎ。

 ていうか、推進用と離陸用に分けるのは、ソースの無駄使いな気がするし、

 そのへんは、ハリアが上か、

 VTOL機じゃなくて、無理せずSTOL機にしたほうがいいのかな、

 いや、VTOLは、男の夢。

 まぁ 将来的なことを考えて研究しておこう。

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 二宮勇太(25)  国光(4)  修司(2)

 二宮由紀(22)  和真(5)  花夏(3)

 二宮翔太(19)

 二宮慎治(15)

 

 

 日本石炭産出10000万t

 日本ガス油田400万t

 日本の石油生産量800万t + 人造石油46基460万t / 石油消費2800万t / 石油備蓄量2400万t

 日本の発電生産量4760万kw

   = 水力2100万kw + 火力発電1900万kw +  地熱発電400万kw

      +  洋上メタンガス発電プラットフォーム 52基520万kw  +  風力発電140万kw

 

 

 マダガスカル発電  1267万kw

   = 水力567万kw + 火力発電700万kw 

 

 譲渡地 (28035ku) 350万kw

   = 水力30万kw + 火力150万kw + 太陽光熱150万kw

 

  

  史実 日本人総人口8698万

  戦記 日本の総人口1億1235万  (敷島1200万人)

 

 

 

 

 日本49万8732ku。台湾自治区56283ku。関東州3462ku。

 舟山群礁1371ku。南洋諸島2475ku。

 祟明島(1225ku)。

 敷島(マダガスカル)59万3784ku。

 新北方領土51万2610ku

    (カムチャッカ半島472300ku、北樺太40310ku、ウラジオストック500ku)

 フィリピン利権 (譲渡地1497ku 租借地1万4970ku)

   譲渡地 ディナガット島(802.12ku) シアルガオ島(437ku) その他の島々(258ku)

   租借地 サマール島(13080ku) レイテ島の一部(1890ku) - 100ku

 ビルマ利権 (譲渡地3384ku 租借地3万3829ku)、

   譲渡地 ラムリー島1350ku チェドバ島523ku タニンダーリ群島1511ku

   租借地エーヤワディ管区3万3829ku - 225ku

 マレーシア利権 (譲渡地1649ku 租借地1万6492ku)、

   譲渡地シンガポール(707ku+942ku)

   租借地ブルネイ近郊(1万6492ku) - 190ku

 インド利権(譲渡地2万1505ku 租借地21万5057ku)、

   譲渡地 アンダマン・ニコバル諸島8293kuとインドとパキスタン国境の1万3212ku。

   租借地インドとパキスタン国境の21万5057ku - 1200ku

 キプロス軍管区(9250ku)

 マルタ軍管区(316ku)

 総面積170万9192ku

 

 

 楽天市場

 

誤字脱字・感想があれば掲示板へ

第30話 1952年 『ミクロ原子炉と、核兵器より怖いハニトラ』
第31話 1953年 『おれ、未来から来て30年か・・・』
第32話 1954年 『世界は一家、富裕層は、皆ハニトラ兄弟』