月夜裏 野々香 小説の部屋

    

天ぼた系 火葬戦記 『神火風』

 

 第11話 1955年 『創作情報戦略戦』

 

 街はパニックにおちいっていた。

 「急げ!」

 「中尉。いったい、どっちに行ったら」

 「いいから、走れ! 近くにいるぞ!」

 !?

 「き、来た・・逃げろ」

 「中尉!」

 「・・・ぅ・・走れ! 俺に構う・・・・」

 どさっ!

 「中尉!!!」

 「「「「ぅぅ・・うぁああああああああああああ!!!!!」」」」

 兵士たちは走り出した。

 どこに隠れようと必ず殺される。

 姿の見えない敵に近付いてるのか、遠ざかってるのか、全くわからない、

 死を恐れ、闇雲に走るしかなかった。

 「軍曹」

 「や、山だ。山に登ろう」

 「軍曹。山に登れば、安全なのですか?」

 「わかるわけないだろう!」

 「姿も見えない、ただ周りの人間が死んでいく」

 「室内に閉じこもっても、戦車の中に隠れても死んでいくんだ・・・」

 爆音を上げて飛んでいたF86セイバー4機編隊が姿勢を乱して落ちていく、

 4つの爆発が街を破壊し、

 街は目に見えない闇の住人から襲撃で、住民は次々から死んでいく、

 救出に駆けつけた第8師団は、司令部が全滅し、

 将兵たちは、目に見えない敵に怯えながらも住民を守って避難していく。

 “目に見えない敵は君のそばにいる”

 “次回、敵が姿を現す”

 「「「「「「・・・・・」」」」」」 ドキドキ ドキドキ

 子供たちは、テレビに集中していた。

 アメリカ合衆国は死病、神火風を風化させまいと

 そして、死病、神火風の認識を死神教に操作させまいと

 ハリウッドを動員し、死神教のアメリカ国民操作に抵抗していた。

 日本人たち

 「なかなか、やるもんだね」

 「だけど、死神教以上に説得力のある理論付けが可能だろうか」

 「わからんけど反日と愛国心を高揚させうような作品を作るんじゃないの」

 「まぁ こっちは第二、第三の死神教レベルを作って情報源を押さえる計画だ」

 「アメリカに世論操作のイニシアチブは渡さんよ」

 

 

 

 

 徳川時代の幕藩体制は、明治維新後、薩長閥となり、

 その後、民主化の過程で、薩長閥、省庁閥、イギリス閥、アメリカ閥、中国閥、半島閥と多様化していく、

 戦前戦中は、陸軍閥、海軍閥など軍属によって権力が統合されていくが、

 敗北と思われた直前に出現した広島長崎の神火人は、日米、日ソの戦力比を逆転させ、

 日本を戦勝へと導いた。

 広島と長崎の神火人たちは、広長閥を統合し、

 日本の権力構造を支配する日本最強閥なだけでなく、

 世界最強の神火閥となっていた。

 無論、神火人の存亡と、日本の興亡は関連していたことから、正体をばらすわけにもいかず、

 神火人は、権力基盤を無難な形で構築するため、

 “原爆を落とされた人々の世界平和を望む会” を母体組織とした。

 神火人は、広長閥として、政治、省庁、国防の中枢に入っていく、

 新規の利権構造を構築するため、邪魔になった半島閥を四川省に追い出し、

 国内の外患、イギリス閥、アメリカ閥、中国閥を一掃し、

 神火人は既得権と結託することなく、

 紙幣の国民バラマキで労働組合を解体させ、相対的に国民を強くすることで、

 旧薩長閥、省庁閥、宗教閥などの利権閥を弱体化させていた。

 特別高等警察 暗部 創作情報課は、神火人の情報を隠蔽するため死神教を作っていた。

 長崎

 爆心近くに安倍系陰陽道の聖炎主教堂が建設され、

 各国の聖炎主教信者は、聖炎主教に来る前に、

 未来永劫残すよう補強された廃墟の浦上天主堂の前を通過する、

 キリスト教国家がキリスト教徒の頭上に原子爆弾を落とした。という現実を見せつけた。

 聖炎主教信者一行のバス

 CIAたち

 「・・・何も言わず、見せつけるだけでキリスト教不信か」

 「例のフィルムといい、狡猾だね」

 「先に行った仲間は、大丈夫だって?」

 「犯罪や破壊工作をしなければ命の心配はないよ」

 「仕事にならん」

 「しかし、どうも教祖が信者っぽいらしい」

 「ふっ 宗教指導者を役人にやらせるなんて、ど素人が」

 「だが、増えてるじゃないか」

 「死病の原因で筋が通ってるからさ。辻褄合わせを誰が考えたのかわからんが、嘘つきが」

 「例の結界は本当に効果があるのか」

 「さぁね」

 「日本に反死神教になるような当て馬はないのか」

 「日本の宗教は檀家制度で役所みたいに骨抜きになってるよ。ただの墓守に過ぎない」

 「大本教は?」

 「戦前の弾圧が致命的で立て直せてない」

 「じゃ 死神教を牽制できないか」

 「いや、最近、日蓮系宗派が伸びてる」

 「頼りになりそうなのか?」

 「工作員を送り込んでるが有望そうではある」

 「しかし、白人は主導権をとれないよ」

 「使える手駒は?」

 「朝鮮人がいない」

 「中国人は?」

 「適性がないな」

 「「「「「・・・・・」」」」」 ため息

 

 

 

 

 聖炎主教堂

 「広長閥は、死神教レベルのダミー情報を20ほど作って欲しいらしい」

 「そりゃまた。面倒なことを」

 「神火人は、死神教に集中するつもりがないのだろう」

 「じゃ 偽情報の飽和で欧米諸国を撹乱?」

 「偽情報の飽和で真実を隠す。ユダヤの常套手段の一つだね」

 「広長閥は、硬直した陸海軍軍人より柔軟なようだ」

 「というより死神教は原爆という核心をついているからな」

 「だから、なるべく、神火風が原爆と関係ない仮説に世論を向かわせたいらしい」

 「だけど、死神教は欧米に対する最大の足場なんじゃないのか」

 「死神教の足場を守ろうとすると神火人の核心に近づくし」

 「神火人を守ろうとすると、欧米最大の足場を脆くしてしまう」

 「二律背反だから頭を悩ませていると言ってもいいがね」

 「ん・・・しかし、創作となると得意な人間にやらせるしかないね」

 「だが、陰陽師以外となると・・・」

 「広長閥は、海外産の情報でもいいからとにかく攪乱情報を作って中核の神火人を隠して欲しいそうだ」

 「海外ねぇ・・・」

 「そういや、日蓮信徒と論戦になったぞ」

 「日蓮系信徒か。元々 日蓮は不敬なところがあるからな」

 「焼け野原にされたんだ。例え勝てたとしても、庶民の既得権益不信は大きくなる」

 「広長閥は新興勢力で旧権力の不信から外れてる」

 「しかし、死神教は、元々陰陽師の呪詛返し業に過ぎず、普遍性で負けてる」

 「死神教は、四箇格言の非難するところではないと、とぼけたが」

 「本家衆は、協調性あるのにな。日蓮信徒は、もうちょっと妥協して欲しいものだ」

 「あの人たち、宗教革命が好きだし、闘争心強すぎ。というか、本気だからな」

 「まぁ こっちが詐欺宗教だから・・・」

 「七面天女が日本を守ったとか言わないかな」

 「日本を守ったと言うかもしれんけど、アメリカ軍やソビエト軍を攻撃したと言うかどうか・・・」

 「天邪鬼なくらい言う事を聞かないからな。というより死んでも仏法、押し通しそうだし」

 「しかし、結束が強すぎて、日蓮以外の日本を破壊しかねないところもあるしな」

 「本家の日連系は協調してくれるらしいけど?」

 「一番、元気なとこが独立独歩だからね。それも嫌な方向に」

 「戦争で身内を殺され、爆撃で焼け野原にされた反動があるからな」

 「国民の意識が体制不信に傾くのはしょうがないよ」

 「まぁ 俺たちも広長閥だから旧利権者に対する気持ちはわかる」

 「しかし、もう、勝ったんだからいいんじゃないかって気もするが」

 「だよねぇ」

 「死神教ももっと元気になればいいのに」

 「ていうか、教祖と幹部が信じてもいないマニュアル教理じゃ 活気なんて・・・・」

 「この際、いっぺん、教祖と幹部全部死んだことにして、信者だけで運営してもらうか」

 「死神教で、死んだら駄目だろう。信者が減る」

 「んん・・・ 官製宗教だから信仰の根っこが弱い。教祖と幹部がいなくなると一気に崩れそう」

 「それに、神火人って言っても魂や精神の置き所は不安定だし」

 「次世代は神火人になれないのなら、創価と妥協するかも」

 「とりあえず、次世代は功績で貴族院を押さえられたらいいがね」

 「衆議院は、利権族議員、世襲議員、宗教思想活動家を排斥できるなら負けないだろう」

 「そのあとは野となれ山となれかな」

 「既得宗教は檀家制で守りに入ってる、いっそ檀家制を廃止したほうが良くないか」

 「宗教戦争になるのでは?」

 「このまま、日蓮系が一人勝ちしたらどうする?」

 「じゃ 対抗できて言うことききそうな新興宗教をワクチンがわりに」

 「宗教は聖域を作ると、言うこと聞かなくなりそう」

 「弾圧してしまうか」

 「いや、駄目だろう。神火人を知ってる人間もいるし。対外的にバラされると厄介だ」

 「宗教も日本人だけなら問題無い」

 「分母から朝鮮人と中国人の干渉を排すればいい」

 

   

 樺太州(8万7100ku)、輝夜州(21万9000ku)、

 日満州(100万ku)、和洋州(25万ku)の4州(155万6100万ku)を繋ぐ鉄道網は総延長5万kmに達していた。

 鉄道網を行き交う列車に混ざって移動する装甲列車は大陸防衛の要でもあった。

 もっとも運行は、鉄道局の指揮下で、軍の自由裁量は、待避線に入った時のみだった。

 54式装甲列車は、94式装甲列車を発展させた機関車で、

 特殊鋼の骨枠に30mm厚のチタン板を挟み込んだものだった。

 大口径砲塔はなく、40mm機関砲、6.5mm機関砲が車両の要衝に配置され、

 車外カメラ、レーダー、赤外線で車外を監視し、中央のモニター室で一括管理していた。

 情報処理車両、射撃指揮車両、地上誘導車両などが連結され、

 地対地ミサイル車両、地対空ミサイル車両が主力兵装になっていた。

 司令車両

 「地下鉄を増やすそうだ」

 「地下鉄。装甲列車は関係ないだろう」

 「地上が待避線になるなら地下鉄化は悪くないよ」

 「地下鉄は市内だけだろう」

 「上海市だけでも総延長400kmくらいになるらしいからな」

 「大都市間を地下鉄で結ぶ可能性もなくはない」

 「標準軌で?」

 「らしいよ」

 「豪勢な地下鉄だな」

 「漢民族の労働力をあてにして、軍事を手抜きできるからだろう」

 「なんにしても装甲列車を地下に隠して移動させ、必要な場所で地表に出してミサイルを発射」

 「発射後は、地下に隠れるってことになりそう」

 「まるで潜水艦だな」

 「しかし、無理に地表に出すことないんじゃないのか」

 「地下鉄の深度は海抜下になりそうだし、建設機材を地下に運び込むことになるから、どの道、必要なんだと」

 「じゃ 装甲列車は、核戦争後の戦力ってこと?」

 「アメリカもソビエトも神火風を恐れてるし、核戦争になる可能性は少ないと思うけどね」

 「なんにしても地表の線路を道路網にしたがってる節がある」

 「道路族か」

 「中国人も車を買えるのかね」

 「現物やサービスと交換で、レンタル方式にするらしいけど。労働時間に比例して自動車レンタル時間が増える」

 「鉄道利用券や配給券も」

 「日本の農家が壊滅するだろう」

 「食料は、外国に売って価格を安定させるんじゃないかな」

 「しかし、どこまでも金を渡さないような制度にしていくんだな」

 「それでも中国より近代的で利便性の良い生活ができるよ」

 「居着いてしまいそうだな」

 「まぁ 日本語を覚える中国人は多いし」

 「日本の小中高大学を出たら国籍を認めてもいいんじゃないかって話しもある」

 「気が進まないな」

 「まぁ 条件闘争だろう。代わり、2億人の大半を中国からの労働移民にできるよう交渉しているらしい」

 

 

 

 和洋州

 中国領は京杭大運河の向こう側だった。

 京杭大運河の手前は、土木建設機械が地盤を砕き、

 人海戦術で土砂を運び出し、堡塁を積み上げ機械で整地していく、

 人海戦術を有効に使うためショベルカーとダンプカーは後回しにされている。

 幅1km、海抜マイナス12mもの大地が削られ、

 第二京杭大運河の建設が急速に進んでいた。

 土砂が和洋州側に運び上げられ、高さ200mの堡塁が作られようとしていた。

 運河と堡塁の格差が大きければ、運河が凍ったとしても、

 戦車による侵攻は不可能になった。

 天津は日満洲と和洋州を繋ぐ大都市で、西の5分の1は、中国領だった。

 天津を中心に南北100km圏は、渤海海岸まで45kmほどしかなく、

 中国軍が天津を突破できれば、日満州と和洋州を分断可能で、

 日本と中国が戦争になれば天津が最大の争点になることに間違いなかった。

 日本は、国防だけでなく、和洋州を中国文化から脱しさせようと、城郭神社仏閣を建設していた。

 赤い鳥居は、神社から公道へと伸び、

 和式、中華、様式でもない、日本新創作様式の建築物も建設していた。

 

 国防関係の日本人たちがビルの屋上から中国領を覗いていた。

 アメリカ企業が中国領側に進出してるようだ。

 「軍関係だろうか」

 「どうかな。アメリカ人労働者の賃上げを押さえるため、中国人労働者を利用する気のようだ」

 「それと、かなりの中国人をアメリカに移民させてるようだ」

 「噂じゃ 死神教の結界で守った核実験に動員されてると聞くが」

 「死ぬだろう」

 「死ぬかどうか試してるんじゃないか」

 「核を持ってる国は羨ましいね」

 「日本はまだ?」

 「そろそろ完成間近だ・・・」

 日本人は地平線の彼方に注目する。

 「・・・来たぞ」

 アメリカはB52爆撃機を開発すると、

 日中戦争を望み、旧型B47ストラトジェット爆撃機を中国軍閥に輸出する決定を下した。

   全長32.9m×全幅35.4m×8.54m  132.7u

   自重35867kg/運用60340kg/最大100000kg

   推力3260kg6基  時速945km/h  航続距離6494km

   12.7mm2丁   爆弾4540kg〜9980kg

 「B52は開発したばかりだろう」

 「まさか、主力爆撃機のB47を中国に売るとはね」

 B47爆撃機は地平線の向こう側をかすめて去っていく、

 「ふっ 撃墜したくなった」

 「流石に、この距離だと無理だろう」

 「しかし、軍閥連合だけど、どういう配備の仕方をするんだ」

 「12軍閥で10機ずつなら120機になるんじゃないか」

 「ややこしいな」

 「親日軍閥にも売るんだろうか」

 「そうでなきゃ 購入に反対するだろう」

 「数は驚異だが、軍閥同士は対立してるから共同歩調を取れないだろうし」

 「それに反日軍閥は4つほどだから、それほど脅威でもない」

 「だいたい、反日って言っても米中利権のゴリ押しだから限度がある」

 「だから反日教育と、扇動で反日気運を盛り上げて暴動までもっていくんじゃないか」

 「大半は自分の生活さえ営むことができるならどうでもいい」

 「まぁ 戦争が終わったら、それが普通の感情だろうな」

 「でも結構、騒いでるぞ」

 「祭りだよ。反日祭り。本気で日本と戦争したいわけじゃない」

 「そうなの」

 「中国人の本音は反日じゃなく、圧政と搾取してる軍閥を憎んでるのさ」

 「反日を口実に公然と騒いでハメを外したいだけだろう」

 「反政府の捌け口を暴動でガス抜きしてるくらいならいいさ」

 「日本は、反薩長のガス抜きと、軍需株価高騰を狙って、本気で対外戦争する国だったからな」

 「まぁ 親日軍閥の方が正直だよ」

 「最も彼らも核防衛のため死神教を引き込み、陰陽師の結界を学びたいだけのようだが」

 「裏があるわけね」

 「その上、中国人同士で繋がっていてもおかしくないからね」

 「日米の脅威に対して国を割って、自演劇してるのかもしれないし」

 「血は水より濃いというわけか」

 「同族嫌悪で敵対してる割には、共闘もするんだな」

 「国内にあっては敵対して、外地では共闘するよ。まぁ 日本人もだけどな」

 

 

 

 

 日中の賃金格差は1万倍以上だった。

 国民基礎基金を足しても5000倍になる。

 中国人は日本で働くと莫大な資本を稼ぐことができることから

 さらなる格差是正が求められた。

 帝国議会

 与野党会合

 「インフレが大きくなっている」

 「建設国債を発行するからだ」

 「起業家は中国人労働者にものを作らせるほうが利潤が大きいと考えるだろう」

 「このままでは日本人の雇用を中国人に取られ」

 「工場の中国移転など、産業の空洞化を招く恐れがある」

 「もっと、国民基礎基金を増やし、企業負担を減らすべきだ」

 「それでは、社会主義だ」

 「外国人労働者の仕事を制限すればよかろう」

 「そんなこと、言ってる場合か。中国人は賃金格差が5000分の1だぞ」

 「為替を低くすればよかろう」

 「それでは資源を安く買えないだろうが」

 「そりゃそうだがね」

 「日満州と和洋州はポイント通貨制に移行して紙幣を流出させないようにしている」

 「まぁ それでも紙幣の流出は避けられないがね」

 「日満州と和洋州では、成功してるらしいから、日本でもポイント制にしてしまうか」

 「それでは貨幣経済にならんだろう」

 「だいたい、中国人が日本人を雇う例も増えてるだろうが」

 「そういや、中国人に日本語教えてたっけ」

 「最近は教えてないよ。覚えるんだ」

 「このままだと日満州や和洋州から中国人を追い出せなくなるぞ」

 「だから中国の建設事業を引き受け、そのまま、中国人を大陸に移してるじゃないか」

 「なんにしても第二京杭大運河を早く作るには中国人労働者に頼らなければならないし」

 「そうなるとますます中国人が必要になるよ」

 「だよねぇ」

 「インフレが大きくなりそうだし、国民基礎所得を20000くらいするか」

 「国民基礎所得が就労賃金の2倍になるじゃないか」

 「戦後直後、就労賃金の5倍にしたじゃないか」

 「インフレで、すぐ就労賃金の100分の1になったけどね」

 「国民基礎所得は、インフレの変動に連動させるほうがいいんじゃないか」

 「国民基礎所得は平均賃金の2倍ってか。そんなの法律で決められるか、冗談じゃない」

 「元々 軍事国債と軍票の償還のための緊急避難的な処置だったからね」

 「今じゃ建設国債がはるかに大きい」

 「しかし、こんなにインフレするんじゃ 国債買う奴は馬鹿ってことになる」

 「港湾、飛行場、発電所、鉄道、道路、橋は必要だよ」

 「積極財政で特定産業を贔屓するかわりに、格差是正で国民基礎所得を増やすようなものだ」

 「どうだろう。建設国債の5分の1を国民に一律分配すれば?」

 「それなら格差を緩和できるし、現金払いを後回しにできる」

 「上手くやれば生まれてすぐ、建設国債を渡して、定年後に建設国債償還とか」

 「あはははは」

 「そして、断続的に建設国債を増やせる」

 「インフレで建設国債の価値が目減りしても、格差は是正されてるし、国民は文句を言わないだろう」

 「しかし、非常事態は乗り切れそうだ。現金を配るのはやめることができる」

 「しかし、国民基礎所得を法律で決めるとやめにくいからな。慎重にやらないと」

 「「「「・・・・」」」」

 

 

 ビルマ ヤンゴン 日本自治 “因幡の白兎” 区 (1000ku)

 光機関の人たち

 「また、暑いところだな」

 「真高君。城木君。よく来てくれた」

 「仕事ですか」

 「話しはビルマ料理でも食べながら・・・」

 カレー風煮込み、サラダ風和えもの、麺類、揚げ物、スープが並ぶ、

 「これは・・・ インド料理とタイ料理の中間のような」

 「まぁ 影響はあるね」

 「日本食の人気はあるの?」

 「最近は日本食レストランも増え始めてる」

 「日本軍も意外と感謝されてるのかね」

 「まぁ イギリスより搾取が小さいからね」

 「ビルマ人の金持ちも増えて、自信も付いてきてるようだ」

 「じゃ 近代化すれば欧米と対抗できる」

 「教育、税制、国軍が整備されれば、そうなるかもしれない」

 「しかし、言語の違い、宗教の違い、部族間の反発もあるし、差別もある」

 「日本のように軌道に乗るのはむつかしいだろう」

 「なるほど・・・」

 「それで、君たちに、ビルマの山中で死神の足跡を捏造して欲しいそうだ」

 「なんでそんなものを」

 「広長閥は、偽情報を流して、CIAとFBIを目くらましたいらしい」

 「本体の神火人は知られたくないってか」

 「んん・・・ 日本軍がインパール作戦で何か見つけたのなら、時期的にアリだと思うな」

 「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 「「・・・・・・・・・・」」

 「「・・・・・」」

 「アメリカ人やロシア人を殺してしまえるような摩訶不思議な石とか」

 「それいいねぇ」

 「そういや、ビルマはナッツ信仰ってあったな」

 「古代ビルマのパガン朝に伝わる伝説と絡めるか」

 「いいよ。いいよ。現実にあるものを流用したほうがリアルになるし、説得力に繋がる」

 「じゃ 特別な石を魔法陣とか、マンダラみたいな配列に並べると、狙った人間が死ぬとか」

 「面白い。それだ。それで行こう」

 「しかし、信憑性は科学的な裏付けがないとな。死神教みたいにファンタジーになってしまうし」

 「もうひとつ足りない気がする」

 「「「んん・・・・」」」

 「まぁ ビルマを一回りして、何か考えてみますよ」

 「お、頼むよ」

 

 

 

 ブラジル

 ヴァルガス大統領は、ブラジル経済の国民化を進めたが、

 軍の抵抗に遭って1954年に自殺し、世情が混乱していた。

 治安維持のため、ブラジル軍将兵が街の中を行き来していた。

 そういった混乱期でも、日本企業が世界最大のカラジャス鉱山から鉄鉱石を採掘していた。

 権利はブラジル50パーセント。日本50パーセントで、

 日本が捕獲した機動部隊の売却で得た利権だった。

  空母リアシュエロ(ヨークタウンU)、 

  軽空母バホッソ(サン・ジャシント)、タマンダーレ(ベロー・ウッド)、

  戦艦ミナス・ジェライス(アラバマ)、アキダバン(マサチューセッツ)、

  重巡マーシャル・デオドロ(ボルチモア)、

  軽巡サフォーク・カウンティ(バーミングハム)、セアラ(デイトン) 駆逐艦14

 日本は、これらの機動部隊の維持、訓練、補給で関与し、そちらでも膨大な利益があった。

 サンパウロ 日本人町リベルダージ

 日本領土拡大により一時、日系移民者が縮小したものの、

 機動部隊売却と資源利権の会得で、日本企業が進出し、リベルダージの日本人収入が増え活気付いていた。

 日本人たち

 「軍事クーデターのゴタゴタで進出してくるとは、意外だね」

 「今のところ、日本人に手を出そうする人間はいないさ」

 「死神が怖いわけか」

 「その割には関心を持ってる」

 「核兵器に備え、死神教の結界を張りたがる都市が増えてね」

 「じゃ アメリカが核爆弾を落とすと、呪詛返しで酷い目にあうわけか」

 「宗教的にはそうだな」

 「信じてないのか」

 「いくらなんでも、日本の政治外交戦略を宗教に賭けるわけにはいかんだろう」

 「まぁ 確かにそうだな」

 「しかし、国内が神社や赤い鳥居が増えるのは悪くない」

 「ところで、ブラジルを近代化させて、アメリカと対抗させるっていうのは、どこまで本気なんだ」

 「ブラジルの近代化は協力するよ。資源次第、金しだいと言えるね」

 「シェールガスはどうするって?」

 「ああ、神火人も面倒なものを見つけてくれたよ」

 「シェールガスを含む頁岩は、泥岩の一種で硬く薄片状にはがれる」

 「粒子が細かく流体を通す隙間はほとんどない」

 「噴出しないガス油田なんて量があってもどうしていいのやら」

 「中東利権だけでは不安だから開発できるものは開発すべきでは?」

 「問題は採掘方法なんだがね」

 「油田方式でなく、鉱山方式に近い方法になるだろう」

 「水か空気を注入して圧力をかけては?」

 「シェールガスは気体だからね。地表にガスが噴出して、ブラジル人に訴えられると思うね」

 「じゃ・・・」

 「とりあえず、最下層まで掘り進んでからでしょう」

 「上手く使えば、ブラジルを近代化させる原動力になるかもしれない」

 「ブラジルを近代化させて日本が得るものがあるので?」

 「ブラジルが近代化すればアメリカと利害が衝突するからね。日本が優位になる」

 「それにブラジルでの利権も膨大だ」

 「日本の海外利権は膨大で黒字も大きいから、少しくらいのシェールガス投資は可能だろう」

 

 

 

 

 国内の戦前戦中の軍事国債、軍票は、急激なインフレによって解消したものの、

 その後も続く、建設投資で、賃金上昇が続き、インフレが拡大し、貧富の格差が増大していた。

 急激なインフレに対し、貧富の格差を埋めるべく、

 国民への紙幣バラマキは増えていくが歯止めも必要だった。

 これは、土壌の部分である民主主義的な権利としての紙幣バラマキと、

 土壌から吸い上げた養分による成果、資本主義的な貸し借りの関係だった。

 国内総生産と紙幣の総量における、

 国民基礎所得、就労所得、法人所得、銀行所得、国家行政所得の包括的な通貨総量力学であり、

 貧富の格差の分布の調整といえるものだった。

 日本 国会議事堂

 「国民基礎所得は企業や個人商店が公定歩合を稼ぐ上でも必要であり」

 「個人所得の消費と投資は、第二銀行としての価値は十分あると思われる」

 「また、日本人と、10000分の1以下の中国人賃金格差を埋める手段でも有効と言える」

 ・・・・・

 「タンス預金は問題では?」

 ・・・

 「タンス預金に利息は付きませんし、一気に市場に流れなければインフレの心配はないでしょう」

 「むしろ、採算を考えない、積極財政や利益誘導の結果、赤字を招き」

 「その皺寄せを国民に押し付けることはないでしょう」

 ・・・・

 「基幹産業のテコ入れは必要なのでは」

 ・・・・

 「無論、税金で行う予定です」

 ・・・・

 「積極財政で行うべきでは?」

 ・・・・

 「それで国債保有者はいくら儲けると?」

 「・・・・・」

 「まさに金の生る木ですな」

 「・・・・・」

 ・・・・

 「積極財政は不公平で不正腐敗を生む可能性がありますし」

 「どうしても税収を増やしたいのであれば、国民基礎所得を増やし」

 「それで波及するであろう信用創造、民間活力から生じる税収で行うべきでしょう」

 ・・・・・

 「し、しかし、中国人女性の多い歓楽街を増やしても・・・」

 「歓楽街が不道徳というのなら、規制や増税すればよかろう」

 「不公正な国策誘導、省庁益誘導より」

 「国民消費、国民投資を喚起させる産業こそが真に公正な競争力、市場経済である!」

 ・・・・・・・・・・

 ・・・・・・

 ・・・

 

 

 

 呉

 伊400型の居住性。XXT型の通商破壊力。テンチ型の堅実性。

 これらの長所を併せ持つ7000t級龍型潜水艦の建造が始まる。

 葉巻型の船体

  浮上5000t/海中7000t

  全長107m×全幅11.6m×吃水8m

  水上 ディーゼル 4000hp  16kt 40000海里

  海中 モーター  8000hp  16kt 100海里

  533mm級魚雷8基+4基  36本 or 機雷180個  80人

  安全深度400m

 関係者たち

 「ずいぶん、大型の潜水艦にするんだな」

 「神火人がな。気分良く、敵地に行きたいんだと」

 「神火人様々ってか」

 「そりゃ上位神火人ともなれば1人1個師団だからな。20人も上陸させたら」

 「・・・できれば、潜水艦の価値を発揮したいものだ」

 「特殊鋼を贅沢に作ってるぞ」

 「防音ゴムの性能は良くなってるし。船外、船殻、船内、機関室の四重だから静粛性も高いよ」

 「神火人を敵地に上陸させるためね」

 「それもあるし、既に潜入させてる神火人を脱出させるためでもある」

 「でもまぁ 途中で敵艦船を見つけたらその時は、沈めても構わないが」

 「あれは?」

 「神火人潜入用丙標的。魚雷はないが、その分長距離を航行できる」

  65t  全長24m×全幅2m×全高3m

  600kW(730馬力)  浮上24kt/潜航20kt   深度40m

  3.7km/h=190km 〜 35km/h=33km  乗員2人+10人

 「神火人用護身兵器は?」

 「神火人そのものが最終兵器みたいなところがあるからな」

 「下位神火人は上位・中位神火人の護衛だろう」

 「逆に護衛されかねないが、24時間緊張状態には耐えられないだろうし」

 「海軍陸戦隊や下位神火人が同行する場合、上等な武器を持たせるべきだろうな」

 

  

 

 日本政府は、自由都市リューベックに欧州の足場を築くと、

 東西のどちらにも距離を置いてるスウェーデン、スペイン、トルコへ外交の矛先を向ける。

 スウェーデン

 ストックホルムの日本人たちはレストランで出される料理に注視した。

 「パンに載せた寿司?」

 「グラブラックス」

 「面白いな」

 「こっちは・・・」

 「に、肉にジャムを付けるのか」

 「リンゴンベリー・ジャム。肉、野菜、魚、なんでも合うらしい」

 「・・・甘渋い」

 「いける」

 「酸味も・・・」

 「日本でも売れるかも」

 「かもね」

 「気候的には扶桑、大和、日満州、樺太州で栽培できるかも」

 「いいねぇ」

 「それで、リューベックは、サーブ35ドラケンをどうするって?」

 「まだ、検討中だよ」

 「まぁ 元々 空軍が必要なのか疑わしい国土だからね」

 「バルト海制空圏は意義あると思うよ」

 「日本の艦上戦闘機は短距離離着陸性能が高いし、リューベックの国情に合うだろう」

 「リューベックにすれば、スウェーデンと空路を結んで、同型の戦闘機を配備する戦略はわかるよ」

 「その気になればスウェーデンに退避させることもできるし。あまり、ゴリ押しすべきではないな」

 「むしろ、スペインに売りたい気もする」

 「スペインか」

 「死神教の浸透具合はいいと思う」

 「死神教も告解室を作れたら情報量は数十倍になるのだがね」

 「生憎、死神ウランと死神プルトとの懐柔や呪詛返し業が生業で。人間の罪と対処していないのでね」

 「結界具一式の売れ行きはいいようだけど」

 「まぁ お金持ちは買うわな。恨まれてる後ろめたい人間もね」

 「むしろ、呪詛返しより。呪詛が求められているがね」

 「あはははは・・・ 収拾がつかなくなるし。神火人の正体がばれると事だし」

 「そっちは、丁重にお断りしてるよ」

 「スウェーデンは巡洋艦の代艦はどうするんだろうな」

 「ああ、なんか、予算が厳しいらしいよ。せいぜい、コルベットと潜水艦の建造だろう」

 「ふ〜ん」

 「まぁ バルト海に面してるから外洋作戦は考えてないと思うね」

 「人口が少ないからだろう」

 「日本も人口が少ない」

 「中国人を抱え込んで増えてるだろう」

 「面積あたり人口が少ない」

 「とりあえず、お金のバラマキで人口は増えつつあるよ」

 「だといいけどね」

 「時に戦車はどうするんだろう。センチュリオン戦車は更新の時期だよな」

 「というより、アメリカは、M46パットン、M47パットン、M48パットンに移行してるし」

 「ソビエトは、T54、T10を製造しているというのに」

 「日本はなんでM26戦車、M4戦車。S3戦車、T34戦車を使ってんだ」

 「第二京杭大運河のせいじゃないの」

 「あれは、漢民族の労働義務にしてるだろう」

 「なんだかんだで現物支給を増やして、金を渡さないようにしてるからな」

 「それだって、日本で作った土木建設機械の大半は、中国行きだ」

 「まぁ 開発だけはしてるらしいが」

 「スウェーデンへの売り込みを考えるなら、そろそろ開発しないとな」

 「そうだな」

 「今ある戦車を売って、新しい戦車を開発したほうがいい」

 「せめて、M48パットン、T54に勝てるものにしてほしいね」

 「正直、対戦車ミサイルが強くなりすぎて、戦車は費用対効果で小さいからな」

 「それに神火人がいるから手抜きできる国際情勢だし」

 「「「「・・・・」」」」 ため息

 

 

 

 新大陸のアメリカ合衆国は、世界有数の大国だった。

 しかし、膨大な資源や工業力だけで、旧大陸に対するイニシアチブは発揮し得ない、

 圧倒的な海軍力と渡航侵攻力と、

 海軍力と侵攻部隊を守る制空権を必要とし、

 59000t級フォレスタル級航空母艦フォレスタルは、アメリカ合衆国の対外支配を具現化した巨大空母だった。

 艦橋

 政府関係者と海軍関係者

 「巨大空母を建造しても対日戦の目算すら立たないのが辛いが」

 「戦争になったらアラスカは回復したい」

 「アラスカか。ベーリング海峡に海底トンネルを建設する動きがあるようだが」

 「ベーリング海峡トンネルが完成するとアラスカ再占領は困難になるだろうな」

 「それは可能なことなのか?」

 「全長100kmほどだが、深度は最大で60mもないから可能だろう」

 「金さえ続けば可能だろう」

 「通貨管理制度なら財源は印刷代になる」

 「つまり、再配分した紙幣を回収できる産業があれば、幾ら印刷しても紙幣を循環させられる」

 「それに海峡一帯は極地で浅海が広がっている」

 「いくら日本の対潜能力が低くても通商破壊はむつかしいだろう」

 「神火風の情報は?」

 「神火風は、死病を歪める印象操作で、我々を真実から遠ざけるブラフだと思うな」

 「例の広島長崎の被災者グループが怪しいのでは?」

 「原爆はショッキングだから反米の象徴と挙国一致の一石二鳥で利用しているのかもしれない」

 「では権力の象徴でなく。印象操作の象徴なのか?」

 「そういった報告をする情報員も増えてる」

 「以前より、神火風の脅威が後退したような気がするな」

 「というより、視野を全体から見直して分析する必要性ができたのだろう」

 「行き詰ったわけか」

 「んん、対日諜報機関は、朝鮮人を四川盆地に追い出したらしくて、戦前より低水準だ」

 「中国人は使えないのか」

 「使えないこともないが、中華の誇りが強くてな。日本人の成り済ましが苦手なようだ」

 「もう一度、日本を中国と戦争させ、ソビエトと戦争させて、日本が弱体化したところを叩くくらいか」

 「中国人もロシア人も死病を恐れて、対日戦争は考えたくないそうだ」

 「確かにこの巨大空母に乗ってても日本と戦争は避けたい」

 

 

  

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 月夜裏 野々香です。

 貴族院は国権代表、衆議院は抽選制選挙で民権代表になりそうです。

 あとは国権派と民権派の まぁ 早い話し、金の取り合いですね。

 もし、国民基礎所得を建設国債の5分の1にしたら。

 これだと積極財政反対は減りそうです。

 例えば120兆円の建設国債を出すと、

 96兆円が建設業者に分配され、残り24兆円の国債が自動的に国民に頭割りされる。

 1億2000万人で割るので一人20万円。賃金の20倍の国債が転がり込みます。

 わぁ すげぇ〜

 でもビビらなくても大丈夫 (笑

 国内総生産が年率5パーセントだと、10年償還で半額ぐらいの価値でしょうか。

 本当は、この年から国内総生産が10パーセント超えなので、

 賃金が1万円から10万円超えになるくらいですし、

 10年後に、国債を償還する頃は賃金2ヶ月分の価値というわけ、

 インフレマジックってやつです。

 戦前戦中に、爪に火を灯して軍事国債やら軍票やら必死買ったのに、

 償還で戻ったお金で出来たことは、かけそば一杯分なんて涙目。実話ですが (笑

 なので、20年後も高度成長を続けると、桁が大きくなり過ぎてしまう。

 これを倍の40年とか。60年でやると さぁ 大変。

 円通貨の上の通貨が必要になるわけです。

 なので 円 → 宗 → 恵 → 界 → 凰 → 新円 とか、

 50年ごとに新通貨を作って、100分の1切り、1000分の1切りを繰り返す必要があるかもです。

 もし、この政策をとっていたら12兆宗(1200兆円)のうち、

 利権団体が9兆6000億宗(960兆円)。国民の国債保有は2兆4000億宗(240兆)で

 国民一人は国債2万宗(200万円)ってことに。

 しかし、インフレで証券が目減りや嫌だからデフレするって、

 昔の日本人と比べて、どんだけ利己的になってんだかって気がします。

 

 

 

 日本・輝夜 (72万ku) 日本・半島

 和洋州 (25万ku) 中国京杭大運河東部域 

 日満州 (100万ku) 外満州 

 扶桑(カムチャッカ・チュクチ)州 (121万ku)

 大和(アラスカ)州 (171万7854ku)

 南洋 (ビスマルク・ソロモン諸島) (78150ku)

  フィリピン バターン・コレヒドール島 日本自治 “桃太郎” 区 (1000ku)

  マレーシア ブルネイ 日本自治 “金太郎” 区 (1000ku)

  インドシナ ダナン 日本自治 “舌切雀” 区 (1000ku)

  インドネシア パレンバン 日本自治 “浦島太郎” 区 (1000ku)

  ビルマ ヤンゴン 日本自治 “因幡の白兎” 区 (1000ku)

  シンガポール 日本人自治 “鶴の恩返し” 区 (1000ku)

 

 

 日本海軍

 第01機動部隊

  空母 白鳳(ランドルフ)、海鳳(ハンコック)、雷鳳(タイコンデロガ)

  戦艦 薩摩(ミズーリ)、駿河(ウィスコンシン)、

  重巡 穂高(セントポール)、

  軽巡 八瀬(ダルース)、黒部(サンタフェ)、白萩(モービル)、河津(ビロクシー)  駆逐艦18、

 

 第02機動部隊

  空母 蒼鳳(アンティータム)、幻鳳(シャングリラ)、慶鳳(ボノム・リシャール)、

  戦艦 因幡(アイオワ)、播磨(ニュージャージー)、

  重巡 蔵王(ボストン)、

  軽巡 天白(オクラホマシティ)、三原(アムステルダム)、日高(マイアミ)、天神(パサデナ)  駆逐艦18

 

 2410t級ガトー型潜水艦46隻

 2424t級バラオ型潜水艦26隻

 2424t級テンチ型潜水艦8隻

 

 1360t級エヴァーツ型護衛駆逐艦(21)  1740t級バックレイ型護衛駆逐艦(44)

 1240t級キャノン型護衛駆逐艦(23)    1250t級エドサル級護衛駆逐艦(24)

 1450t級ラッデロウ型護衛駆逐艦(4)   1350t級ジョン・C・バトラー型護衛駆逐艦(24)

 

 ジェットエンジン

 直径40cm級流星エンジン  直径60cm級彗星エンジン

 直径80cm級蒼星エンジン  直径100cm級紅星エンジン

 

 “原爆を落とされた人々の世界平和を望む会” 

 広島  賀茂忠行  天光正教  ウリエル  死神ウラン

 長崎  安倍晴明  聖炎主教  サリエル  死神プルト

 

  

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第10話 1954年 『捏造、神火書記』

第11話 1955年 『創作情報戦略戦』
第12話 1956年 『東側。日側。西側。』