月夜裏 野々香 小説の部屋

    

天ぼた系 火葬戦記 『神火風』

 

 第23話 1967年 『農林水産省の逆襲と人頭紙幣発行制度』

 

 日本の自由民主主義は、1人1票の選挙権だけでなく、

 10年建設国債の2割を国民基礎所得として配分する特異なものだった。

 日本で自由とは、資本での自由で、国民基礎所得のことであり、

 日本で民主とは、国民から抽選で選んだ候補者を1人1票で投票できる衆議院選挙制度だったと言える。

 日本の膨大な社会資本は、建設国債が興す公共投資でゼネコンからの泡銭と

 個人、企業、政府の資本が銀行を経由して巡る信用創造が回遊し、

 国民基礎所得から噴水のように資本が循環し、公共設備が肥大化していた。

 需要を嗅ぎ取った資本家と経営者が次々と現れては競合し排斥し、競争力で負けると市場から消えていく、

 

 その光景は下克上のような資本主義といえるものだったものの

 人口0.35パーセントの繁栄と。GDP10パーセントの成長が続く、

 そして、需要に気付き、投資する供給勢力が利権を構築することができた。

 農林水産省 研究所

 水槽の中をタコ型ロボットがウネウネと動いていた。

 海中であれば対圧が必要でも、重圧を軽減させ、巨大なロボットを建造できた。

 そして、蓬莱王国の妖怪として、タコに似せた巨大採掘ロボットを建造し、

 神火人を誤魔化すことを思いつく、

 もちろん、動力源のエネルギーコアは、海中作業で有効だった。

 神火人の誤魔化し工作は特別予算が組まれやすく、

 海底鉱物資源採掘、海洋海産牧場、海底都市と絡めば最強カードの組み合わせになった。

 閣僚省庁の関係者たち

 「・・・というわけで、海底蓬莱王国の妖怪という形で」

 「巨大タコ型ロボットを建造すれば神火人の隠蔽に繋がり」

 「かつ、海底資源開発が可能なら日本の将来は安泰です」

 「「「「「・・・・・・・・」」」」」

 広長閥の面白げな反応と、

 予算を取られまいとする各省庁の恨みがましそうな視線が農林水産省広報官に集中する。

 

 “原爆を落とされた人々の世界平和を望む会” 

 「神火人を誤魔化せそうなのが気に入った」

 「それは重要だよ」

 「日本の国力の源泉は、世界が神火人に無知なことに支えられてるからね」

 「というより、神火人が白日のもとに晒されると、欧米諸国は、神火人と日本民族の離反工作を始めるだろう」

 「そうなれば我々は身動きが取れなくなり、国論をバラバラにされ、国防すら危うくなる」

 「それだけは避けたい」

 「タコ型ロボットの件だが、資源採掘だけでなく。海底に拠点を作るのも悪くないと思うね」

 「その予算は建設国債だろうね」

 「もちろんだ。国家予算は、会計を誤魔化すのがアレだしな」

 「問題は所管だろう」

 「発案は農林水産省だ」

 「それに当面は資源採掘用巨大タコロボットだし」

 「むしろ、海洋資源開発省を作って、そこでやるべきでは?」

 「建設省とかと、いろいろかぶるのでは」

 「省庁を作ると、国民を自殺させても肥大化してしまう傾向があるからな」

 「それを防ぐため、民間から政務官を送ってるし」

 「衆議院で解雇できるようにしている」

 「資源省を作ると、アメリカみたいな利益誘導で加工貿易が犠牲にされるのでは?」

 「日本は製造業に力を入れるべきだ」

 「モノが売れてる間は、それでもいいがね」

 「モノが行き渡って、売れにくくなると安い必需品ばかりになる・・・」

 「というより、新興勢力がうじゃうじゃ現れて、広長閥の発言力が小さくなってるのだが」

 「少し脅せば言うこと聞くだろう」

 「だがやりすぎると反感を買う」

 「今のところ国民の反感は買ってないよ」

 「どちらにせよ。資源高騰はまずいから、資源省は見送りでいいだろう」

 「それと日連系と神仁教の勢力が強まってるのが気になる」

 「宗教を隠れ蓑にして、外資勢力が入り込んでる節はあるね」

 「偽善か・・・」

 「偽善はいいよ。日本の国民性は悪くないし、住みやすい」

 「偽善ねぇ」

 「戦前は、結核で何十万人と病死させ」

 「デフレ誘導で自殺者と犯罪を急増させて何万人も殺した」

 「戦中は、将兵を前線に置き去りにして、脚気と飢餓で見殺しにした」

 「それで平気なのだから、富裕層は鼻持ちならないし」

 「政治家の権力争いは醜悪だし、官僚も上に行くほど碌でなし」

 「大義名分と利益誘導ばかりで。人間性に欠陥があるとしか思えん」

 「戦前は金本位制が長かったから、国民基礎所得は無理だったさ」

 「しかし、富国強兵で無理をしすぎた代償ではあるが」

 「国富を軍事力で削がせたのは、利口と言えないな」

 「戦争より。むしろ、産業政策に力を入れるべきだった」

 「それで、予算折衝はどうするね」

 「まぁ 農林水産省を5パーセント増やすか」

 「妥当ではあるね」

 農林水産省の予算が増やされ、ほかの省庁の予算折衝が減らされる。

 「ところで、中東がキナ臭いのだが」

 「戦争でも始まるのかな」

 「エジプトもシリアも太陽同盟ではない」

 「というより、イラク、イラン、サウジアラビアも正式な太陽同盟というわけでもない」

 「イスラム教はややこしいからね。せめて政教分離してもらわないと」

 「アラブイスラム世界は、白人世界、キリスト教世界と戦うということを甘く見てるのではないのか」

 「日本は、アングロサクソン世界と戦うのは、御免だぞ」

 「だよな」

 「「「「・・・・」」」」 こくんこくん

 

 

 

 ポルシェ911と、日本製スポーツ車がコースを走っていた。

 関係者たち

 「ちょっと負けてる」

 「腕で補えるレベルだろう」

 「もっと、エンジンを強化するか。車体を軽量化しないとな」

 「だけど、内地は、街をくるくる回るタウン車が好ましいが」

 「海外州は、上海から釜山まで高速で走り続けられる長距離車か、だからね」

 「それ以前に、ガソリン自動車が白眼視され始めてるからな」

 「産油国の情勢に石油を依存してしまうのはまずいからね」

 「一応、満州の石油精製は、良質なものになってるだろう」

 「中東の石油を押さえてるから価格を薄めて油を安くしてるけど、中東石油の供給が絶たれると高騰するよ」

 「城塞都市単位で発電所が作られてるし。やっぱり、時代は電気自動車なのかね」

 「電化政策に向かってる節はある」

 「せめて、海水で自動車を走らせられないかな」

 「例のアレを使わせてくれないかな」

 「神火核関連技術は、特定産業で国内用だけで。輸出製品は駄目だからな」

 「俺も一応、神火人の端くれなんだけどな」

 「そういや、死んだんだっけ」

 「そう死んじまったよ」

 「齢い八十に見えねぇ」

 「だから死んだんだけどな。わざと、腰を丸めて歩くなんてできるかってぇの」

 「新しい戸籍は取ったの?」

 「一応、満州生まれってことにしたけど」

 「地縁から切り離されて新天地だし。経歴詐称はちょっと辛いねぇ」

 「いったい、いつまで生きるのやら」

 「なに? 死にそうな雰囲気じゃないんだ」

 「ていうか。体調は絶好調で青年の気分なんだが」

 「そのうち、死人仲間の方が多くなるから、どこかで、集まっちゃうとか」

 「そうだなぁ 仲間内で、ひっそり暮らせるなら悪くないけどな」

 

 

 

 中国13軍閥

 北京、南京、福州、広東、広西、昆明、

 貴州、重慶、西安、甘粛、青海、ウィグル、チベットは紙幣発行権を持ち、

 13種の紙幣が流通していた。

 これはアメリカとイギリスが中国をバラバラにしたほうが都合がいいと工作したらしく、

 そこに日本の国民基礎所得が影響を与え、技術協力で割り込んだ。

 北京軍閥は、可能な限り多くの民衆を糾合しようと人頭紙幣制を敷く、

 国民が多いほど、紙幣量が増え、ほかの軍閥に抜きん出ることができた。

 そして、ほかの12軍閥も民衆を奪われると困るとばかり人頭紙幣制を敷いてしまう、

 13軍閥は、日本の協力で、採血したDNAで二重取りを防ぐ共同戸籍管理を行いつつ、

 民衆の取り込みを開始しする。

 紙幣量が安定すると、外資が入り込んだ。

 日本のチケットポイントを持つ中国人は、日本商品の仲介を行なって利益を上げていた。

 重慶

 日本人たち

 「人頭紙幣発行制って、直接国民に支払われるわけじゃないのか」

 「だいたい紙幣総量の2パーセントから4パーセントの発行で、軍閥の税金が8で。国民が2らしい」

 「8対2の法則ね」

 「日本の国民基礎所得もそうだろうが」

 「日本は10年建設国債の2割でも10年のタイムラグがあるから目減りしている」

 「まぁ だから議会の可決で追加分を調整しているがね」

 「それに比べ、中国の人頭発行制は即行になってる」

 「しかも、紙幣番号はDNAの数字が使われていて、総量も決まってる」

 「なんにしても中国軍閥も借金紙幣発行制度からおさらばして、アメリカとイギリスはオカンムリだな」

 「中国軍閥を独立通貨発行制でバラバラにして統一を妨害すると」

 「軍閥は主導権を取ろうと定額給付制で民衆を集める」

 「アメリカにすれば、策士策に溺れたわけか」

 「しかし、人口定比率発行だと、軍閥行政は公共事業に関係なく。金を得てしまう」

 「何もしないで私腹を肥やすかも」

 「いや、あれやこれやで、サービスして、国民から紙幣を回収してるじゃないか」

 「まぁ そうだが、どうにも公共事業の勢いが弱いような気もする」

 「しかし、中国軍閥が定額給付で太陽同盟より早く、日本の真似をするとはね」

 「13軍閥に分裂して、混乱していたからだろう」

 「なんにしても、信用できる紙幣なら構わんよ」

 「ところで、中国軍はM48とT55のどっちにするって?」

 「結局、軍閥ごとに決めていいってことになったよ」

 「そのうち内戦を始めたりしてな」

 「列強が固唾を呑んで待ってるのに仲間内で戦争はじめるとは思えんが」

 「しかし、なんでまた軍閥ごとの紙幣発行になったのやら」

 「アメリカが背後で工作したらしいが、中国人も選択肢が多い方がいいと思ったのかもしれない」

 「アメリカが日本の州自治強化派を強めるため画策かも」

 「人頭紙幣発行権ならやれないことはないが、流石にそれはない」

 「福建軍閥とか、換タングステン貨幣にした方が強そうな気もするがな」

 「それは言える。思いっきり福建元を買うわ」

 

 

 自由都市リューベック

 ビルや家屋の側壁に監視カメラ付きの機関砲が仕掛けられ軍民一致で、都市防衛が進んでいた。

 防空サイレンが鳴り響き、

 政府、軍、地区長、所有者の4者が暗証番号を入れてスイッチや鍵を開ける、

 それだけで、地区の地下基地の守備隊が機関砲を操作し、敵軍を攻撃することができた。

 日本の政治家たちが都市防衛訓練の様子をひとしきり見ると、歓談が始まる。

 「第一次世界大戦後の戦争は、総合戦になりやすいから、悪くないと思う」

 「でも、日本国民のほとんどは、自分で小銃を撃てる予備役制度が気に入ってるみたいね」

 「国の機関砲に狙われてるのが気に入らない。軍隊は信用できないし」

 「でも所有者が鍵を開けない限り、機関砲は動かせないし」

 「地区長が反対するだけで地区の機関砲は動かない」

 「小さな国だからそれくらいの国防は必要でもね」

 「日本は大きな国だし。核兵器もある。軍事力もそこそこで予備役も多い」

 「自分の家の柱に機関砲を挟み込んでまでやるのかってことなんだけど」

 「国防師団は、都市防衛にこだわらず、攻守の自由度を上げるべきだと思うね」

 「泥棒に機関砲を盗まれる心配は?」

 「リューベックは隣人と顔見知りが多くて、世界でも治安がいい方だけど」

 「それを言うなら日本の治安だって悪くない」

 「ていうか。機関砲を盗むとか。地下指揮所を制圧するとか。プロのテロリストだろう」

 「まぁ そうだが」

 「それに所有者が鍵を開けなければ動かせないなら、悪くないはず」

 「老齢化が進んだらやってもいいかもしれないが」

 「日満州、和洋州、扶桑州、大和州、輝夜州は」

 「冬になる前に日本や南方の別荘に移動してしまう人たちもいる」

 「だから、留守の家を守る上でも悪くないかも」

 「陸続きは、緊張感が違うのかね」

 「国境近くとか、うなされて起きる日本人もいるらしいし」

 「関東軍は、邦人を見殺しにして、逃げ出したクズだし」

 「「「「・・・・」」」」

 

 

 

 

 和洋州

 城塞都市の地下に小型火力発電所が幾つも建設され、送電網が形成されていた。

 関係者たち

 「軍が火力発電所の出入口を警備してるのは、どうかと思うのだが」

 「電力は、戦略的に重要だからじゃないか」

 「最高軍事機密だからだろう」

 「小型火力発電所は例の神火核を流用した構造でバレル当たりの発電を10倍に引き上げている」

 「しかし、軍が守ると如何にも大切なものがあるみたいに見え見えで不安なのだが」

 「一線を退いた兵に部署を与えたいのもある」

 「防人貴族返り咲きの予感」

 「まさか。開戦前の勢いに比べたら敗残兵の気分が強いよ」

 「戦争に勝って、負けた気分って面白いトラウマだな」

 「他力本願で勝ったところで・・・」

 「国の勝ちは、国民の勝ちだろう。軍にこだわることはない」

 「神風で勝った鎌倉武士の気分だな」

 「手弁当で戦った鎌倉武士は、生活保障された公務員軍人よりドライなんじゃないか」

 「ふっ そう云えなくもないが。それより送電損失も10分の1にできると聞いたんだが」

 「軍施設は、もっと効率がいいよ」

 「民間施設でも、神火核の技術を応用しているからな」

 「送電主線の送電損失は10分の1だから、その気になれば、和洋州の上海から大和州の姉斗(アネット)市まで届く」

 「しかし、送電支線は防衛が困難になるから普通の送電線を使ってる」

 「大和州の南端は、アメリカに近いだろう。守りにくくないか」

 「守りにくいが、核兵器があるから侵攻してこないだろう」

 「それに電力をカナダとシアトルに輸出してる」

 「いくらなんでも戦争したいと思うまい」

 「だといいけど」

 「もっと携帯用の電池くらいのエネルギーコアはないのかね」

 「神火人の手工業だし。紛失すると困るから、地下でしか使ってない」

 

 

 

 エジプト 

 日本資本の公共事業進出は進み、ソビエトの武器売却も増加していた。

 日本人たち

 「なんか、きな臭いけど、大丈夫なんだろうかね」

 「シナイ半島の工事は切り上げたらしいよ。シリアからも撤収だって」

 「なに? 情報でもあったの?」

 「なんか、中立を条件にいろいろ便宜があったらしい」

 「なに? どんな?」

 「人に言えない取引なんじゃないかな」

 「アラブ諸国は中国人労働者を何万人も傭兵で引き抜いたらしいけど」

 「なんかもう、いろいろ危ないな」

 「中国も戦訓が欲しいんじゃないかな・・・・」

 スエズ運河の向こう側から爆音が聞こえ、

 イスラエル空軍機とおぼしき機体が爆弾を投下していく、

 「「「「「「・・・・・・」」」」」

 イスラエル空軍はミラージュVを超低空で国境侵犯すると、エジプト、シリア、ヨルダン、イラクの航空基地を爆撃し、

 第三次中東戦争が始まる。

 「戦争だよ」

 「「「「「・・・・・」」」」」

 イスラエルは、制空権を奪うと、3個機甲師団を侵攻させ、

 ヨルダン領ヨルダン川西岸地区、エジプト領ガザ地区とシナイ半島、シリア領ゴラン高原を制圧していく、

       イスラエル軍将兵264000 航空機197機   VS   

                                        エジプト軍 将兵150000

                                        シリア軍 将兵75000

                                        ヨルダン軍 将兵55000

                                        サウジアラビア軍 将兵20000

                                        航空機 812機

 緒戦のイスラエル空軍ミラージュVの奇襲攻撃により、

 アラブ諸国の空軍基地が次々と爆撃され航空戦力が削られてしまう。

 MiG17やMiG21の迎撃が遅ればせながら反撃したものの、勢いはイスラエル空軍にあった。

 イスラエル軍主力戦車のセンチュリオンとM48A1/A2が押し寄せ、アラブ軍のT54/T55戦車を撃退していく、

 レッド・シート作戦は、緒戦の空爆でアラブ諸国の空軍を殲滅し、反撃の芽を潰す作戦だったものの、

 イスラエル機甲師団の侵攻が躓く、

 深夜の砂漠に重戦車が出現し、

   重量68t

   全長11.48m (車体長7.38m)×全幅3.40m×全高2.48m

   速度60km/h 行動距離300km

   70口径130mm戦車砲S26型  14.5 mm KPVT重機関銃×1  7.62mmSGMT機銃×6

   装甲210 mm エンジンM50T1050馬力 乗員5名

 センチュリオン戦車とM48A1/A2を撃破していく、

 イスラエル軍指揮車

 「なんだ?」

 「誤射か」

 「いえ、大口径砲です」

 「どこから現れた!」

 「突然、現れました」

 「撃て、撃て」

 生き残ったセンチュリオン戦車が55口径76.2mm砲。M48戦車が43口径90mm砲を撃ち返すが効果が無かった。

 「どうした! 当たってないのか」

 「いえ、当たってるはず」

 「T55じゃないのか」

 「ひとまわり以上大きいようでうす」

 「化け物め、一体どういこ・・・」

 70口径130mm砲弾が命中したセンチュリオン戦車は押し潰されるように破壊された。

 その脇をRPG対戦車無反動砲を持ったアラブ兵が乗るジープが駆け抜けていく、

 数時間の戦闘でイスラエルは戦車21両。装甲車両10両。トラック35台を撃破され、

 夜襲をかけたアラブ軍は、翌朝に消えていた。

 ホワイトヘキサグラム第2要塞

 IS7重戦車が浮上塔から降ろされ、格納庫へと移動し、

 負傷兵が治療室へと送られていく、

 「生存者は、全員帰還しました」

 エジプト軍将兵は勝利に喜び喝采していた。

 ヘキサグラム型要塞は、イスラエル軍の中に孤立していた小要塞群であり、

 これらの小要塞から出撃したアラブ軍の夜襲で、イスラエルは戦線を維持できなくなっていた。

 10日以内で終わるはずの戦争は、ヘキサグラム型要塞の存在と、

 配備されたIS7重戦車1両。IS4重戦車10両。T55戦車。ジープ100両のゲリラ戦により、

 イスラエル軍は、戦力を集中できず苦境に立たされていた。

 

 

 アメリカ合衆国

 白い家

 死神教の礼拝映像が流れていた。

 “イスラエルがアラブ諸国に侵攻しました”

 “アメリカは、なぜ、侵略国を許すのでしょう”

 “イスラエルは、アメリカ合衆国の橋頭堡なのでしょうか”

 “アメリカは、なぜ、攻撃された国を支援しないのでしょう・・・”

 “アメリカの正義は、冷戦に入って冬眠してるのでしょうか」

 “ ”

 “ ”

 「死神教め、まったく、ネチネチと・・・」

 「死神教のおかげで。独立系企業連帯は、イスラエルの侵攻に反発している」

 「これではとてもじゃないが、武器の輸出はできなくなるな」

 「第三国に売った物なら、どう流れようと構うまい」

 扉が開くと士官が報告書を持ってくる。

 「大統領。戦況報告です」

 「「「「「・・・・」」」」」

 「イスラエルの戦線が停滞?」

 「どういうことだ?」

 「どうやら日本軍が仕掛けた地下要塞のせいで、前線が補給困難になってるようです」

 「それとソビエトがエジプトとシリアに重戦車を売却していたようで」

 「なぜ地下要塞の情報を事前に察知できなかった?」

 「ソビエトが重戦車の試験的な配備を検討していたのはわかっていたのですが」

 「数量が少なく体制に影響はなかったと」

 「それに地下要塞は日本人と中国人が作業していたのでこちらの情報網には・・・」

 「地下要塞は発見できないのか?」

 「ヘキサグラム型要塞は連結した小地下要塞群でシナイ半島とシリアに十数カ所あるようです」

 「要塞部隊から出撃した精鋭部隊は、夜襲後、轍を消しながら帰還しているようです」

 「帰還仕損なったアラブ兵を尋問すればいいだろう」

 「それが丁寧にトドメを刺して帰還してるようで・・・」

 「なんとしても要塞を見つけ、爆撃するのだ」

 「夜戦があった一帯を掘り返せ」

 「鉱山探査用の偵察機を回せないのか」

 「あれはまずいだろう。流石に国際問題になる」

 「それに死神財閥が選挙に介入しつつあるしな・・・」

 電話が鳴る

 「・・・大統領。20分前に、サウジアラビアがイスラエルに宣戦布告したそうです」

 「「「「・・・・・」」」」 ため息

 「それとデトロイトで黒人と失業者が暴動です」

 「「「「・・・・・」」」」 ため息

 「暴動が手に負えなくなると。市民戦争になるかもしれないな」

 「掃討車両を研究開発しています」

 「富裕層と貧困層の戦争か。そういうのは」

 「各国の富裕層と結束すべきだろうが・・・」

 「日本が反発するでしょう。貴族院は富裕層ですが。衆議院の9割は中間層ですからね」

 「日本の統治はおかしい。なぜ統治の武器たる紙幣を国民に渡すのだ」

 「日本は国防を優先するため。資本家の乱立を許してるのですよ」

 「成金勢力が毎年のように生まれて、既得利権を脅かしてますからね」

 「日本企業に投資して利銭を増やしてる投資家も多いですから」

 「どうせなら株を買えばいいだろう」

 「日本の外資株保有率は、5パーセント以下しか認めていませんから」

 「金貸しで10年後返済が多いですね」

 「もっと日本の外資株の保有率を増やせないのか」

 「貧富格差、地域格差を作って軋轢を増やして増税し、弱者から順番に自殺させて人口を減らせるはず」

 「外交交渉団の団長が、日本行きの政府専用機に乗る前に急死したのは5度目ですからね・・・・」

 「「「「・・・・」」」」 ため息

 「なんとかならんのか」

 「真面目な話し、日本資本への浸透は危険です」

 「我々の方は死神教で浸透されてるのに?」

 「アメリカ経済で日系死神教資本は、貧困層を中心に支持層が増大してますからね」

 「信者グループで10人長。100人長。1000人長。10000人長を組織化させ。政治勢力化させてるようです」

 「正し、長は、年棒が50万ドル以下であることだそうです」

 「つまり、貧困層から議員を出すということか」

 「ええ、フードクーポン人口は3分の1ですので、一気に格差が是正される可能性が・・・」

 「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」 ごっくん!

 「ヤバい・・・ 信用創造は、利息が累積され、実態をはるかに超える仮想上紙幣が存在することになる」

 「幻想の負担に耐えかねた金融経済は、紙幣の供給を減らすだけで破綻してしまう」

 「日本は信用創造に頼らず国民基礎所得をばらまくことで無利子で紙幣を国民に供給している」

 「紙幣の実体創造が可能とアメリカ国民に知られれば、我々の権益が脅かされるぞ」

 「なんとか、この連中を嵌めて力を削ぐ方法はないだろうか」

 「アメリカの金融商品を買わせては?」

 「利権を買わせるのか」

 「いえ、利権の変動の上がり下がりに、お金を賭けさせるのです」

 「利権を渡さず。お金を賭けさせ。負けたら親が総取り」

 「我々は、株の上げ下げが得意ですからね」

 「おお、しかし、それは、金融商品じゃなくて詐欺賭博だろう」

 「詐欺賭博と違う名前で呼んで。大学教授の肩書きと、難しい計算をすれば騙せると思います」

 「インテリほど賢ぶってる裸の王様なので騙し易いですからね」

 「利権に酔った日本人は、裸の王様みたいなところがありますし」

 「「「「あはははははは」」」」

 「あと、素人の主婦とか。子供に儲けさせれば、庶民は遅れまいと引っ掛かりますよ」

 「なんと名前を付ける?」

 「金融商品の派生だから。デリバティブ(派生)とか」

 「それで騙せるなら、騙し取ろうじゃないか」

 「「「「・・・・」」」」 にやにや

 

 

 

  36000t級伊勢型航空巡洋艦

   全長280m×艦幅32m(全幅46m)×吃水9m

   エネルギーコア160基160000馬力  速度32kt  航続距離60年間 (公開10000海里)

   対空ミサイル60基  対艦ミサイル60基

   迎撃ミサイル60基  対潜ミサイル60基  

   大型巡航ミサイル60基

   61口径128mmFlaK40砲×2基  71口径40mmガトリング6連砲×6基

   戦闘機12機  哨戒ヘリ12機

 

 伊勢型航空巡洋艦は、既存の艦艇とまったく次元を異にしていた。

 例えば機関が栄03型エンジン160基。

   1基   重量530kg 全長1722mm×直径705mm 736kw=1000馬力

  160基  重量84800kg 117760kw=160000馬力

 機関は艦底に敷き詰めても100tにも満たない重量となり、

 容積はディーゼル機関の10分の1以下、

 燃料なしで、60年もの間航行できるという化け物ぶりだった。

 素晴らしいと言えば聞こえはいいが、

 飛行甲板は、航空機の離発着があることから一定以上の橋梁が必要であり、

 備品や消耗品を使ってしまうと重心が上がって転覆しやすくなった。

 そのため艦底に近いほど装甲の厚みが大きくなり、

 収納型水中翼で転覆を防がなければならなくなっていた。

 艦橋

 「国防省は、次期艦隊をウォータージェット推進型で検討してるらしい」

 「じゃ 伊勢は、一気に旧式艦ですか」

 「さぁな。結局、栄エンジン次第じゃないかな」

 「考えようによっちゃ空中艦隊だって可能だが。あっちこっちの省庁で発電機を欲しがってる」

 「引っ張りだこですか」

 「1基736kwなら10000基製造すれば736万kw」

 「公益負担や給与規制は、要求されるが鉄道とか簡単に黒字だからね」

 「ぶっちゃけた話し、消費エネルギーは急増してるのに」

 「石油使用料はそれほど増えず。買ってきた石油を穴掘って埋めてる」

 「石油。買わなきゃいいのに」

 「買わないと、電力はどこからってことになるらしい」

 「「「「あはははは」」」」

 

 

 日本 日満州

 中国人を国外に追いやってしまうと労働不足、賃金高騰、消費量低下となって、GDPが減少する。

 日本経済は、人材不足、消費不足を埋め合わせるような機械化と、合理化で人材不足を補い、

 海外輸出で消費不足を補ったことから、高度成長は、とどまらなかった。

 もっとも、それは毎年のように大財閥が1つ、中規模財閥が10も出現し、

 既得権が窮地に追いやられ、市場が荒らされ利益が損なわれる結果に繋がる。

 しかし、国防上、新領土の開発は急務であり、

 数万人の神火人は、長寿を誤魔化すため何度も経歴を作らなければならず、

 人口を増やし、幾つもの街を必要とし、既得権の制約を緩めるよりなかった。

 そして、黒龍江北岸の山岳地帯にも地下開発がかかった。

 それも黒龍島から山岳地下網を作っていくルートであり、資源開発も兼ねていた。

 膨大な建設事業は、莫大な資本を国民に行き渡らせ、高貯蓄を生み、労働意欲を削がせてしまう。

 政府は、消費を煽るようなプロパガンダを組み、

 所得を減らそうとするのだが、所得の移動が行われるだけであり、貧富の格差が生じ、財閥が作られる。

 そういった時、所得税の増税が行われる。

 もっともやりすぎると反発が大きくなり、倒閣されたり、与野党が逆転しかねなかった。

 そして、財閥は国内のライバル企業を作ることを恐れ、

 太陽同盟に投資し利権を維持することも増えていく。

 これは、アメリカ病と言える症状で、日本も波及する趨勢を見せていた。

 旧軍人たちが黒龍江北岸の山岳域に作られた地下網を歩いていた。

 「もう、戦後20年か」

 「これほどの地下網を建設できるとは、隔世の観があるな」

 「産業が発展するのはいいが、世代交代が進んで、実戦経験のある将兵が減っている」

 「それに日露戦争の戦訓が太平洋戦争の障害になったし、古い戦訓など百害あって一利ほどしかなかろう」

 「いや、三利くらいあるだろう。いくらなんでも一利は酷すぎる」

 「将来的な戦争になると、太平洋戦争の常識も通用しなくなるはず」

 「むしろ、新しい戦略が必要な気もするね」

 「鋼材と非鋼材の関係もあるけど。新しいのは旧権益の敵だからな」

 「今のところ、装甲列車くらいしか、用のない地下鉄道網だが」

 「それでも黒龍江以北は山岳域が広がってる地下鉄網でつなげて街を作れば防御力高まるし」

 「いくらソビエトでも戦争する気が失せるはず」

 「それはそれで、昇給昇格がないので、悩ましいな」

 「「「「・・・・・」」」」 苦笑い

 

 

 

 ベネズエラ

 中国人移民で経済が活気づいていた。

 オリノコ川以南で作られた産物がオリノコ以北へと供給され、

 オリノコ川伊南へと紙幣が流れていく、

 人口が2倍になって、近代化と賃上げが始まると相乗効果が働き、

 紙幣量が4倍以上に膨れ上がる。

 紙幣量と富の再配分が進むほど人口は増え、利権が大きくなっていく、

 結果的にオリノコ川以南が占めるGDPは、オリノコ側の以北のGDPに勝り始め、

 経済の中心がオリノコ川へと南下していく、

 相対的にベネズエラ人の富は増し、

 華僑資本も日本の商品を供給することで、莫大な富を集め、ベネズエラ全体の近代化も進んでいく、

 カラカスの港

 日本海洋保安庁4000t級巡視船“伊豆”が停泊していた。

 大戦級捕獲艦艇は旧式化しつつあり、

 次期主要艦艇は、できれば日本製か太陽同盟の共有兵器を売却したい思惑があったからだ。

 そして、ベネズエラ人も膨れ上がる利権を守ろうと軍事力を整備しなければならなくなり、

 軍事力の増大を図っていた。

  4000t級巡視船“伊豆”

   排水量4000t

   全長120m×全幅15.0m×吃水4.8m

   ディーゼル2基 2軸推進12000馬力  8500海里 速力21kt

   40mm6連機関砲2基

   乗員110人

 ベネズエラ海軍将校は、レーダーと連動した40mm機関砲弾の弾道を見つめる、

 標的機や洋上の標的が次々と粉砕していく、

 そして、対空対艦で柔軟に機銃掃射でき

 艦尾飛行甲板にKa25が着艦することができる伊豆型巡視船に目を見張った。

 「この対空砲は軍用で使ってるものですか?」

 「ええ、伊勢型航空巡洋艦でも使ってる優れものですよ」

 「対艦ミサイルを迎撃するために開発したもので射程12500m」

 「射程内の艦船や機体は怖気づくでしょう」

 「軍用と同じ機能ですか」

 「はい、射撃用レーダーは、毎年更新してるので製造年代で性能と価格が変わりますね」

 「なるほど。この射撃用レーダーは、何年製造ですか?」

 「63年ですよ」

 「本当は潜水艦が欲しいのだが」

 「資源と利権次第ですかね」

 「本当に?」

 「新興造船業者が技術向上のためか。潜水艦を建造したがってるので・・・」

 「性能は大丈夫なのでしょうか?」

 「試作してるので完成したら招待しますよ」

 「気に入ったら購入するといいでしょう」

 「それは助かる。ソビエト製、リューベック製、西ドイツ製が選択肢では不安ですからね」

 

 

 オリノコ川主流へ流れ込むカロニ川流域に日本のゼネコンと中国人の人海戦術が投入され、

 巨大水力グリ貯水池ダムの建設が進んでいた。

 完成すればイタイプダムに次ぐ世界第2位の発電量1000万kwで、

 総貯水量1380億立方メートルを誇る巨大ダムとなった。

 これはブラジルで建設されてるアマゾン流域の巨大ダム群に対抗してであり、

 その多くで日本のゼネコンと中国労働移民が関わっていた。

 株配当金は国が6で、ゼネコンが3で、華僑1で、まさに金の生る木だったと言える。

 

 オリノコ川以南のベネズエラ軍基地

 Mi4ヘリの大群が物資を運び込み航空基地と鉄道を建設していた。

 「標高2000mに基地を建設か」

 「中国人の反乱に備えてだろう」

 「オリノコ川以南の要衝は、ほとんど、ベネズエラ軍基地になるんじゃないかな」

 「中国人は自分たちの反乱を押さえる基地を建設させられてるのか」

 「ほとんどの南米諸国が同じことをしてるよ」

 「まぁ 近代化の代償とはいえ、日満州と和洋州の中国人2億人の殆どを引き受けてくれたんだ」

 「それくらいのことはするだろうし」

 「南米諸国の近代化でアメリカを牽制できるのならいいさ」

 「アメリカだって、裏庭に近代化した大国が生まれ用としてるのに」

 「わざわざ、海の向こうまで出向いて戦争したいなどと思わないだろう」

 「しかし、中国人は、意外に前向きのようだが」

 「衣食住の生活水準は、中国藩閥連合より益し」

 「中国人は数が多いし。人権が認められてる。混血で3代以降は、参政権も与えられる」

 「悪くない条件なんじゃないか」

 

 

 繁華街のHな店

 反日ギルド朝鮮チーム コード名 ムン キン リン は、獲物と接触しようとしていた。

 「これはこれは、将軍。今日もいらっしゃいましたニダ」

 「おお、君らも好きだな」

 「ノーパン喫茶は、大好きニダ」

 「ははははは」

 「新型伊勢型航空巡洋艦は素晴らしい軍艦と聞いてるニダ」

 「まぁ ようやく、大型艦の建造だからな・・・」

 「何か心配事ニカ?」

 「2番艦の建造がずれ込んでてな」

 「そのくせ、予算がないから捕獲空母を売れとか。解体しろとか・・・」

 「それはいけないニダ。日本が守れなくなるニダ」

 「まったく、戦後の日本国民は、国防を軽んじてる」

 「心配ニダ・・・」

 「そうニダ。日本を憂う会を作って、日本人の国防意識を高めるニダ」

 「おお、そうしてもらえると助かる」

 「任せるニダ〜♪」 にやぁ

 『じいさんは、日比谷焼き討ち事件で活躍したニダ。扇動工作なら得意ニダ』

 反日ギルド朝鮮チーム コード名 ムン キン リン は、国防省にパイプを作ることに成功し、

 日本の国防にダメージ4を与え、レベル8になった。

 3人は、喜びのあまり、病身舞を舞い踊って、HP3回復する。

 「大成功ニダ。これで日本の右翼勢力に浸透して、日本右翼を捻じ曲げてやるニダ」

 「高度な政略や戦略を考えさせなくして。短絡バカの戦闘民族に改造してやるニダ」

 「そして、太平洋戦争みたいに、中国と戦争させてやるニダ。ソビエトと戦争させてやるニダ」

 「核戦争で共倒れで、日本人が沢山死ぬニダ」

 「「「ウェーハハハハ!!!」」」

 反日ギルドから次のクエストが送られてくる。

  1、日本食品に毒を入れる。    2、日本の銀行を襲撃する。

  3、日本人から金を騙し取る。   4、日本人を自殺させる。

  5、日本女性を強姦する。     6、日本人を拉致誘拐する。

  7、日本の文化財を盗む、放火する。

 「「「・・・・・・・」」」

 

 

  

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 月夜裏 野々香です。

 農林水産省で、巨大海中タコロボットの建造です (笑

 無事、海底鉱物資源を採掘できるでしょうか。

 

 デリバティブ(derivative)

 ちょっと調べてみました。金融商品じゃありません。

 あの株は、上がるか下がるか賭けませんか。

 あの先物は、上がるか下がるか賭けませんか。

 って、金を集めて賭けさせる、路上賭博詐欺でした (笑

 どこぞの大学教授が意味不明の呪文を唱えて権威があるように思わせ、

 頭の悪そうなサクラが儲かったフリして庶民の射幸心を煽り、

 獲物が来るのを待ってるだけ、

 こんなの承認しちゃいけません。

 

 

 総人口1億7073万人。

 日本・輝夜 (72万ku) 日本・半島  内地人口8204万。

 

 海外州人口8869万人

 和洋州 (25万ku) 中国京杭大運河東部域  3325万

 日満州 (100万ku) 外満州  3325万

 扶桑(カムチャッカ・チュクチ)州 (121万ku) 886万

 大和(アラスカ)州 (171万7854ku) 1108万

 南洋 (ハワイ、ビスマルク、ソロモン諸島) (10万6461ku) 221万

  フィリピン バターン・コレヒドール島 日本自治 “桃太郎” 区 (1000ku)

  マレーシア ブルネイ 日本自治 “金太郎” 区 (1000ku)

  インドシナ ダナン 日本自治 “舌切雀” 区 (1000ku)

  インドネシア パレンバン 日本自治 “浦島太郎” 区 (1000ku)

  ビルマ ヤンゴン 日本自治 “因幡の白兎” 区 (1000ku)

  シンガポール 日本人自治 “鶴の恩返し” 区 (1000ku)

 

 

 

 日本海軍

 第01機動部隊

  36000t級伊勢型航空巡洋艦 伊勢

  空母 白鳳(ランドルフ)、海鳳(ハンコック)、雷鳳(タイコンデロガ)

  戦艦 薩摩(ミズーリ)、駿河(ウィスコンシン)、

  重巡 穂高(セントポール)、

  軽巡 八瀬(ダルース)、黒部(サンタフェ)、白萩(モービル)、河津(ビロクシー)  駆逐艦18、

 

 第02機動部隊

  空母 蒼鳳(アンティータム)、幻鳳(シャングリラ)、慶鳳(ボノム・リシャール)、

  戦艦 因幡(アイオワ)、播磨(ニュージャージー)、

  重巡 蔵王(ボストン)、

  軽巡 天白(オクラホマシティ)、三原(アムステルダム)、日高(マイアミ)、天神(パサデナ)  駆逐艦18

 

 2410t級ガトー型潜水艦46隻

 2424t級バラオ型潜水艦26隻

 2424t級テンチ型潜水艦8隻

 

 1360t級エヴァーツ型護衛駆逐艦(21)  1740t級バックレイ型護衛駆逐艦(44)

 1240t級キャノン型護衛駆逐艦(23)    1250t級エドサル級護衛駆逐艦(24)

 1450t級ラッデロウ型護衛駆逐艦(4)   1350t級ジョン・C・バトラー型護衛駆逐艦(24)

 

 ジェットエンジン

 直径40cm級流星エンジン  直径60cm級彗星エンジン

 直径80cm級蒼星エンジン  直径100cm級紅星エンジン  直径120cm級天星エンジン

 

 “原爆を落とされた人々の世界平和を望む会” 

 広島  賀茂忠行  天光正教  ウリエル  死神ウラン

 長崎  安倍晴明  聖炎主教  サリエル  死神プルト

 

  

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第22話 1966年 『利権が差別を作る』

第23話 1967年 『農林水産省の逆襲と人頭紙幣発行制度』
第24話 1968年 『荷電粒子発電』