第25話 1969年 『利権支配と寄生虫』
ICBMの性能が向上するにつれ、爆撃機は無用なのではないか。
そういった論議が日本で行われていた。
言いだしっぺは、衆議院で重複する機能を不要とする意見が強かった。
むろん、爆撃機は必要という言い分もあるが、
地対地ミサイルで済むという意見も収まらない。
軍人と議員たち
「これは、軍人としての意見なのだが、突撃して戦果を確認したいのだよ」
「戦果は地位。名誉。財産に繋がる」
「命令する上官は死なず、命令される兵士は命懸けか。ボタン一つ押すだけで済むのに?」
「ほら、戦果を視認して確認しないと誰の手柄になるかわからないだろうが」
「そんなのも軍全体で割り振ればいいだろうが」
「古来から伝統的な一番槍の戦功争いが軍全体の士気大きく作用するし」
「勝敗を分けてしまうことがあって・・・」
「将兵を温存するほうがいい」
「中国軍閥がB47ストラトジェットを飛ばして、日本に圧力をかけてるじゃないか」
「他にもソビエトのツポレフTu95とか。B52ストラトフォートレスとか・・・」
「他国に対して視覚的な力の誇示とか」
「断る」
「「「「「・・・・・」」」」」 ぶっすぅぅううう〜〜
日本連邦では、水力、火力、地熱、風力、荷電粒子、潮汐、太陽、など、
多種多様な発電で、1兆億kwの電力が作られていた。
送電線網は、通信・ケーブル網、上下水道、郵便、鉄道・道路と並んで、
日本、輝夜、日満、和洋、扶桑、大和、南洋を結ぶ大動脈だった。
最大の難関は、千島列島やベーリング海峡を越える送電線で、
完成すれば、電力を融通し合うことができ、
膨大なエネルギーを中国13軍閥、ソビエト、カナダ、モンゴルに伸ばし外貨にもなった。
幻想的な光のカーテンが降りるベーリング海峡で、
全長100kmにも及ぶ海底トンネルの建設が進み、
海峡を挟んで城塞都市が建設されていく、
極地地方の生活は、膨大なエネルギーを必要とするため、
欧米諸国は、日本の扶桑州、大和州の投資は失敗すると見込んでいた。
何よりアラスカは64年の大地震。65年のアリューシャン地震で津波など打撃を受けていたのだ。
しかし、大和州都は、震源地から離れた大和京へ移行しており、
日本のゼネコンの建設機械と、安価な中国人労働者の人海戦術により建設は進み、
荷電粒子発電により維持費は容易なものになりつつあった。
何より、世襲で利権を相続できない衆議院が大多数を占め、
貴族院も、国政で営利を求める勢力は半分に満たなかった。
金融政策は、利権を半減させるような国民基礎所得で民間活力を興していた。
インフレは、人口を増やし公共事業で国家基盤を強化する、デノミ折込み済み金融政策だった。
そして、日銀は外資や既得権益と結託し、金融支配で札束と現物を交換する気はなかった。
しかし、既得権益は、ある種、誘惑にも似た囁きが絶えることなく聞こえる。
とある街角
“ほるほるほる〜 ほるほるほる〜”
!?
“はっ 誰だ”
“既得権を利用して儲けるニダ”
“へ?”
“紙幣の印刷をやめるニダ”
“そうすれば、お金は全て利権に集まって、既得権のない産業をごっそり手に入れて日本を支配できるニダ”
“どんな利権?”
“絶対に必要なものニダ。食料。電力。水道。通信。鉄道。銀行を押さえるニダ”
“紙幣の印刷をやめたら社会資本は利権者に集まって。媚びてくるニダ”
“国民も奴隷にできるニダ”
“しかし・・・”
“ほるほるほる〜 ほるほるほる〜”
“一緒に、日本の支配者になるニダ”
“しかし・・・”
“ほるほるほる〜 ほるほるほる〜”
“一緒に、日本の支配者になるニダ”
“んん・・・・”
ぶるーん ぶるーん ぶるーん ぶるーん
バイクに乗った仮面男が現れた。
“そんなことは、許さないぞ。暗黒結社ゴルニダ記者怪人”
“またニダ。裏切り者バッタ仮面が現れたニダ。しつこいニダ”
“やっつけるニダ”
ニダ! ニダ! ニダ! ニダ!
ほるほるほる〜 ほるほるほる〜
ばきっ! どかっ! ばこっ!
ばきっ! どかっ! ばこっ!
ニダ! ニダ! ニダ! ニダ!
ほるほるほる〜 ほるほるほる〜
ばきっ! どかっ! ばこっ!
ばきっ! どかっ! ばこっ!
“必殺キック〜〜〜!!!!”
“やられたニダ〜〜〜!!!!”
“今日はこれくらいにしとくニダ。引き上げてやるニダ”
極寒冷地でブリザードが吹き荒び始めると、
子供たちは、家に引っ込みテレビに魅入った。
「たかし。あつみ、きよみ。いつまでもテレビなんか見てないで。いい加減。勉強しなさい!」
「「「はーい」」」
大和州 マッキンリー 国防総司令部
地球と月の往復を計算する。
地球からの第1宇宙速度。28400km/h M23 (7900m/s)
地球からの第2宇宙速度。40269.6km/h M32 (111860km/s)
月からの第1宇宙速度は、6000km/h M4.9 (1680m/s)
月からの第2宇宙速度は、8600km/h M7 (2400m/s)
地球から脱出するために膨大な燃料を消費し、
月から脱出するためにも膨大な燃料を消費しなければならなかった。
日本のロケット技術は、年々性能が向上し、荷電粒子発電が利用できたとしても足りなかった。
「アメリカは月ロケットを打ち上げか」
「早計すぎる気もするがね」
「そういう公約だから打ち上げるんじゃないの」
「脱出速度を考えるなら小惑星に降ろす方がいいと思うね」
「となると、火星の衛星フォボスが容易か」
「フォボスは火星に落ちそうな軌道だからな」
「じゃ 衛星ダイモスが安全?」
「時速25kmで宇宙速度になるから月よりいい」
「火星軌道は、距離と期間が問題だけどな」
「周期を考えると2年半はかかるが。エネルギー効率の方が問題だよ」
「トンネルを掘って、基地を建設すれば後々楽になるはず」
「穴を掘るのが大変だと思うが」
「掘削は、太陽エネルギーと荷電粒子発電を使うしかないね」
「火星軌道に近い小惑星ガニュメートはダイモスより大きくて、直径32kmある」
「脱出速度は61km/hになるな」
「遠日点距離が近日点距離の3倍以上あるからな。火星に近いほうが有利じゃないか」
「脱出速度で計算するなら大して変わらないし。衛星の資源を利用して遠くに行ける」
「まぁ そういう発想なら有利かもしれないが・・・遠いな・・・」
モニターに映像が映っていた。
“That's one small step for a man, one giant leap for mankind.”
※これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である
「俺たちも有人ロケット打ち上げたいな」
「ゼネコン投資が一段落するまで難しいんじゃないかな」
「ゼネコンはエンドレスだろうが」
「「「「「あははははは」」」」」
農林水産省
40m級クラーケン型巨大ロボットの開発設計が進んでいた。
人工筋肉は導電性高分子カーボン・ナノチューブで
人間の筋肉の30倍ほど強力なモノが作られようとしていた。
関係者たち
「これで海底鉱物資源を開発するのか」
「優れてるのは、カーボンとシリコンで、筋肉収縮がタコと似ていて、泳ぐことができることでしょう」
「そして、見つかっても巨大タコにしか思えないこと」
「鉱物資源の採掘だけでなく、海底基地の建設も役に立てる」
「東シナ海。日本海。オホーツク海。ベーリング海。太平洋岸で役に立ちますし」
「クラーケンは、日本と関係ないので面白いことができますよ」
「材料が高価なことが弱点ですな」
「軍隊とちがって掛け捨て保険じゃないので、元が取れますよ」
「「「「・・・・・・」」」」 にゃ〜
「「「「・・・・・・」」」」 むっすぅうう〜
各省庁とも予算取りのため熾烈な争いが繰り広げられていた。
特権を維持するには、利権を確保し、対外勢力を抑えなければならなかった。
その構造は、私営銀行群FRB成立。
第一次世界大戦のインフレ。大恐慌のデフレ。第二次世界大戦のインフレによりほぼ達成していた。
仲間内で資本をプールし、敵対勢力に金を流さないよう操作するため、余剰資本を国外に投資し、
膨れ上がった利益だけを懐に入れなければならなかった。
たとえ、そのためアメリカ製造業が衰退してもであった。
しかし、敗北寸前だった日本が戦争に勝ち、
恐怖のあまり死神教を受け入れるようになると、計画が狂わされていく、
捏造されたアメリカンドリームとは、別にアメリカの主流に反発する日系成金が生まれ、
CIA、FBI、マフィア共に手を出せないでいた。
貧富の格差は、死神教の再配分により緩和され、
10人長。100人長。1000人長。10000人長。100000人長が立つと国政選挙で影響力を発揮していく、
そう、アメリカ人は、日本の急速な経済成長と
製造業が伸び悩むアメリカ合衆国の現状に怒りはじめていた。
アメリカ 白い家
「日本人め、どこまでインフレさせるつもりだ」
「広長閥は50000人弱。日本の人口比で4000分の1以下。総資産で100分の1以下」
「これ以上インフレを進めれば人口比。資産比で目減りして権力基盤を押さえられなくなるはず」
「いい加減、既得権を守るためデフレするはずが、ブレーキをかける気配もない」
「下克上で転覆させられてもいいと思ってるのか。お人好しなのか。馬鹿なのか」
「例の力は本当かもしれませんな」
「んん・・・ いや、同族の強みだと思うな」
「同族・・・」
「日本は、単一民族、同一文化の歴史観でマジョリティ国家を形成させている」
「そうでなければ国民基礎所得など・・・」
「我々としては、国家主義。民族主義を破壊し。自由資本主義、民主主義である方が動きやすい」
「我々以外の人間は、ゴイム(家畜)なのだがから」
「国民基礎所得は、ゴイム回避で最たるものだ。必ず破壊しなければならない」
「日本の民族主義を排他的で非国際主義と避難しよう」
「そして、各国を不況に誘導し。労働移民を受け入れさせ」
「国家主義や民族主義を衰退させ。資本主義、民主主義の社会を構築させよう」
「その方が我々にとって有利だ」
扉が開いた。
「大統領。議員団が到着しました」
「入れてくれ。交渉しなければならんからな」
新参の議員は死神系組織力で議員になったモノたちだった。
「君たちの意見を聞きたい」
「大統領。製造業をアメリカ国内にとどめる政策をすべきだ」
「君は、日本に支援された代表なのだろう」
「アメリカの製造業の空洞化は、日本にとって好都合のはずじゃないか」
「「「は?」」」
「「「「・・・」」」」
「なんのこと?」
「き、君は、日本の意図を受けて国会代表になれたのではないのか?」
「死神教は、組織を作って、場所を提供してるだけだが」
「「「「・・・・」」」」
「どうだろう。死神教の教会でなく。高級ホテルを提供してもいいが」
「長は1年任期交代だから誑し込んでも無駄だよ」
「次の議員は別の人間になるだろうし」
「「「「・・・・」」」」
「アメリカ人はアメリカ人で組織を作るべきだと思うが」
「アメリカ資本は経済的なセーフティをせず。日系がセーフティをしている」
「アメリカだってフードクーポン制でセーフティをしている」
「アメリカ国民は仕事と金が欲しいんだ。施しが欲しいわけじゃない」
「「「「・・・・・」」」」
「海外のほうが安いからな。お前たちだって日本製を買ってるじゃないか」
「アメリカの自動車会社が。いいものを作らないからだ」
「重役ばかりが高賃金をもらいやがって」
「日本の賃金格差は10対1もない上に。国民全員が国民基礎所得をもらってる」
「中国軍閥でさえ、人頭紙幣発行制度を敷いてる」
「いっそ、アメリカ50州は独立して各州で人頭紙幣を発行すべきかもしれんな」
「「「「・・・・・」」」」 むっすぅうう〜
いくら死神教の諜報機関で後押しする議員勢力だとしても
死神教は、洗脳教育、売国教育などといったことができるわけもなく。
利害関係を利用し、日本料理店を増やすとか、死神教のイメージアップを画策する程度でしかなかった。
むしろ、既成勢力の排外主義が最大の効果をもたらす。
ブラジル、ベネズエラ、コロンビアは、急速に生産力を増大させていた。
日本のゼネコンと、2億近い中国人労働移民による公共投資が国力増強の原動力であり、
中国労働者は、ガイアナ、スリナム、パラグアイ、ペルー、パナマ、コスタリカ、
ニカラグア、ホンジュラス、エルサルバドル、グアテマラ、メキシコへと北上していく、
当然、中国13軍閥から追加の労働移民と日本のゼネコンが結託し、南米全体の生産力を増大させていた。
アメリカで黄禍論が強まり南米の脅威が高まり、圧力が強まったものの、死神教が防いでいた。
しかし、麻薬戦争でこじれた。
コロンビアの麻薬業者がベネズエラへ逃れ、
ベネズエラ軍がコロンビアの麻薬業者を捕らえることができないと、
コロンビアとベネズエラの関係が急速に悪化し、
コロンビア空軍のダッソー ミラージュIIIとM48戦車がベネズエラに侵攻し、
ベネズエラ空軍のサーブ35ドラケンの空中戦が始まり、Strv.103戦車と撃ち合った。
コロンビア軍がベネズエラ侵攻は国際情勢を変えていく、
アメリカはコロンビアを支援し、
ブラジルはベネズエラを支援したことで南米全体がベネズエラに同情し、
ソビエトと日本もベネズエラ寄りの政策をとっていた。
ニューヨークのカフェテラス
日本人とロシア人たちがビールを飲み、ロブスターと生ガキを頬張っていた。
「アメリカに、やられたな。アメリカで反日と反死神教が強まる」
「アメリカの主流派に嫌われたのだろう」
「死神教は、共産主義より毒性が少ないはずだが」
「赤い獣狩りの次は、死神狩りなんだろう」
「ソビエトでそうならないことを祈るね」
「まだ、ソビエト軍は、死神に対抗策が取れてないからな」
「しかし、なんで、コロンビアはベネズエラへ戦争を仕掛けたんだ」
「グラン・コロンビアの建設だろう」
「そんなことできるの?」
「アメリカがコロンビアに出来ると思わせて戦争させただけだろう」
「ベネズエラは守れてるのか?」
「元々コロンビア人は戦意が低いし。ブラジルがベネズエラを支援してる。今のところ守れてるよ」
「怖いのはアメリカ義勇軍だな」
「アメリカの参戦は防げるんだろうな」
「アメリカのマスコミは、共産主義の介入があるとか」
「コロンビアの麻薬組織の正体がベネズエラ不正規軍とか」
「中国人だと言われてる。当然、日本のゼネコンにも疑いがかけられている」
「世論操作かよ」
「麻薬を売り捌いていたのはCIAだろうが、なに言ってんだか」
「南米諸国のGDP増大が面白くないのだろう」
「こっちもアメリカCIAと麻薬業者の癒着を喧伝させよう。証拠はあるし」
「証拠はあっても、主要マスメディアはユダヤ人が押さえてるからな」
「死神教が組織されていても反米組織と思われたら苦しい」
「書記長は、なんと?」
「ソビエトは反米だからベネズエラにつくそうだ」
「頼もしいねぇ」
「親日でもないがね」
「構わないよ。共産主義にも一利くらいあるだろうし」
「ムカつく」
「どちらにしろ、南米は、共同で対米戦を考えなきゃいいのに。南米諸国同士で戦わされてる時点で負けだし」
「アメリカの手の平で踊らされてる」
「ふっ 日清戦争、日露戦争、日中戦争みたいなものだな」
「私利私欲に走った権益者に利用されてウンザリするほど戦わされたし。愛国心の高い者ほど殺された」
「いい加減。戦争に懲りたからね」
ベネズエラ軍総司令部メリダ(標高1600m)
ベネズエラ領マラカイボ湖は油田があった。
コロンビア軍の攻勢でマラカイボ湖西岸が戦争の焦点になるのは当然なことで
コロンビア軍の緒戦の攻勢が挫かれたのは、コロンビア軍の攻勢力がベネズエラ軍の想定内だったことであり、
ベネズエラの防衛線が強靭だったことにあった。
ベネズエラ軍将校たちは、図上のコマを動かし、防衛線を均衡させていた。
「くっそぉ 何が麻薬業者を捕まえられなかっただ。言いがかりをつけやがって」
「事前に日本やソビエトから情報があったので、対応できたものの、戦力比で負けてるのがヤバい」
「だけど、ブラジルとペルーは、ベネズエラ側だ。コロンビア軍は、全軍を投入できないはず」
「しかし、アメリカ義勇軍は流石に強い」
「だが、アメリカにとって、全世界とベネズエラの戦いにならなかったのは予定外だろうな」
「ベネズエラはコロンビアの麻薬業者と関係ないって誘導は、死神教の工作だし」
「死神教のおかげで、アメリカの参戦は押さえられてる」
「日本はコロンビア相手に和平交渉を始めてるらしいが」
「日本は、反米橋頭堡国同士の戦争なんて嫌なのだろう」
「確かに日本にそういう意図はありそうですね」
「将軍。前線指揮官から報告。コロンビア軍が中国軍部隊を投入しているようです」
「「「「・・・・」」」」
南米で中国軍同士の軍隊が殺し合いをはじめる切っ掛けになった。
宇都宮 総理官邸
政治の中心が内陸に移動したことにより、
海外貿易で膨大な利益を出す勢力から切り離され、
国民国家としての政策が執られやすくなっていく、
「どういうことだ。なぜ戦争になった」
「だからベネズエラが国内に逃げ込んだ。コロンビア麻薬業者を捕らえられなかったからでは?」
「そんなことで国家間戦争になるものか。口実に決まってる」
「戦力的にコロンビアが上とはいえ。焚きつけた勢力がありそうですな」
「南米で日中土建勢力。華僑勢力が大きくなると困る勢力だな」
「中国軍閥は?」
「戦争が勢力拡大に繋がるのなら構わないかと」
「戦争はコロンビアにとってもベネズエラにとっても疲弊するだけで、勢力拡大には繋がらん」
「正確には、漢民族の地位名誉財産につながるという意味のようですが」
「「「「・・・・」」」」 ため息
「ベネズエラは太陽同盟の一角」
「貿易連携協定に参戦義務がないとはいえ、日系同盟に対する挑戦です」
「こうなった以上、伊勢2番艦の建造が必要です」
「「「「・・・・」」」」
「伊勢型2番艦建造のため。コロンビアのベネズエラ侵攻を見過ごしたんじゃないだろうな」
「ま、まさか。噂はありましたし」
「コロンビア軍に不穏な動きがあることは報告してました・・・」
扉が開き、情報部士官が唐突に現れた。
「総理。大変です。テレビをつけてください」
“・・・ベネズエラ海軍魚雷艇により、駆逐艦マドックスが攻撃されました”
“これによりアメリカは、ベネズエラに宣戦布告します”
「「「「・・・・」」」」
「ご決断を」
「「「「・・・・」」」」 ため息
ベネズエラ経済支援と、伊勢型2番艦建造が決まる。
中国13軍閥連合国
人頭紙幣発行制度が中国人を救ったといえた。
経済は急速に膨れ上がり、既得企業と新興企業の下克上が始まる。
日本と違うのは、人が死ぬという現象が頻繁に起こることだった。
北京軍閥
日本人と中国人たち
「大した成長ぶりだな」
「しかし、幾ら既得権を押さえても苦しいある」
「人頭紙幣発行で新興勢力が生まれ易いし過当競争になるからね」
「しかし、なんで人が死ぬのか全くわからんが」
「人頭紙幣発行のせいある」
「基幹産業で統制しながら経済を発展させるのが普通ある」
「国民の需要が基幹産業の思惑と違う産業閥を作って挑んできてるある」
「だからよりいい商品を作って、ライバル企業と競争すればいいじゃないか」
「日本人は甘ちゃんある!」
「我々は利権の奪い合いをしてるある。紙幣の奪い合いをしてるある」
「いい物を作ろうとしても、後ろから刺されて奪われるある!」
「敵を殺して。自分の作った物を売るある!」
「「「「・・・・」」」」 唖然
「南米諸国への労働移民を助けて欲しいある。傭兵でもいいある」
「へぇ 中国は景気いいのに?」
「ライバル企業がお金を貯めて、暗殺者を雇おうとしてるある」
「家族や一族を安全な国に脱出させるある。日本でもいいある・・・」
『局長。漢民族の日本入国は、いろいろとヤバイですよ』
『そ、そうだな・・・最近、減っていたから忘れてたわ』 たら〜
深海の海底近く、
ソナー音が響き、
スクリュー音が頭上を通過していこうとしていた。
司令塔
「有線ダミー魚雷を12時へ。14kt」
「了解。ダミー魚雷を12時へ。14kt」
艦尾魚雷発射管から有線が延び、魚雷は指示されたように動いていく、
ソナー音が増え、爆雷投射と、対潜ロケットが撃ち込まれていく、
副長がコンパスと定規で海図に線を引いていく、
艦長は、何度も生唾を飲み込み、上を見つめ・・・
「トリム60。急速浮上! 最大戦速」
着底していた潜水艦は、一気に浮上し、急角度で上昇していく、
「1番、2番、3番、4番。発射!」
魚雷の発射音が聞こえ、全て撃ち終わると全速で回避運動を開始する。
45000t級空母ミッドウェイは、潜水艦に雷撃された。
魚雷3本が機関室に飛び込んでキールの一部を損壊させ、
衝撃で爆薬に引火したのか、格納庫内のF4戦闘機を誘爆させていた。
魚雷はHEAT弾で穴を開け、艦内で主爆薬を爆発させるもので、
幾つもの隔壁を損壊させて浸水が止まらず、
周辺海域は対潜ミサイルが撃ち込まれ、爆雷の水柱が立ち上っていく、
ベネズエラ海軍は、リューベック製1800t級UボートXXX型4隻、
うずしお社製の潜水艦4隻を配備していた。
アメリカ海軍の対潜能力は高く、
時々撃沈される中、一矢報いた形になっていた。
そして、60000t級レンジャー空母も魚雷3本を命中させていた。
レンジャー 艦橋
「浸水と火を消せ。誘爆させないよう可燃物を移動させろ」
衝撃で空母が揺れる。
「どうした」
「・・・艦尾スクリューが破壊されました。航行不能」
「戦艦モンタナに曳航させてくれ。後退する」
「ベネズエラ海軍。意外と強いじゃないか」
「図上演習ではなかったことです」
「日本と太陽同盟が支援してきたからでしょう」
「日本の潜水艦をモンキーモデルと見誤ったことだ」
「うずしお型潜水艦は、二線級企業が製造した潜水艦のはずだ」
「日本人は、利権に頼るほど傲慢で怠惰になるし」
「下層に行くほど誠実と努力を強いられる。性能がいいというのは、ありえることだと思うね」
新興企業
神火人や神火核から派生したコアエネルギー、カーボン、シリコンなど
国家機密と関わっていない企業が育ち、対外貿易等で力をつけていた。
最初は民需中心だったものの、列強と並ぶ先端技術も開発していく、
関係者たち
「大戦中に木造船を建造していた造船所がついに潜水艦を建造か・・・」
「ぶっちゃけ、民間自動車工場だって、そこそこの戦車を作れるよ」
「性能はどうなのさ」
「カリブ海で確認されてるよ」
「空母ミッドウェー撃沈。空母レンジャー大破。駆逐艦2隻を撃沈している」
「しかし、荷電粒子発電がない。建造経験も少ない」
「しかし、いいよ。なかなかのものだ。戦果が確認されたら受注も増えるだろう」
「とめたいような気もするがな」
「とめると先端技術の習得で出遅れる」
「外国の国家予算が欲しいわけか」
「国内はライバルが次々現れる」
「ある程度大きくなったら、国外に販路を広げないと、価格競争を強いられて苦戦する」
「今のところ後進国相手だが、戦争が無かったらベネズエラも売れたのに・・・」
うずしお型潜水艦 12号
排水量 基準1850t/水中2450トン
全長72.0m×全幅9.9m×吃水7.5m
機関ディーゼル・エレクトリック方式 1軸推進
水上 12ノット / 3400Ps
水中 20ノット / 7200Ps
533mm6管 22本
乗員80名
「まぁ 南米諸国は戦争でピリピリしてるし」
「ブラジルだって潜水艦くらい買ってくれるだろうよ」
「大手造船会社もモンキーモデルを建造して外貨を稼ぎたいらしい」
「そりゃ 焦るのはわかるが」
「神火核の技術を使えて国家予算でテコ入れしてるのに、そりゃダメだろう」
「特権を持った企業がそうじゃない企業の市場を荒らすのって、確かにずるいよね」
特別高等警察
創作情報課
神火人の誤魔化しと、米ソ将兵300万人死因のミスリードで、竹内文書の活用が検討される
しかし、前提が神火人の誤魔化しであることから、
竹内文書より海外神話が都合がよかったものの作り方しだいと言えなくもなかった。
例えば天空浮船と同様、空を飛ぶ船はインド神話にも存在し、ヴィマナが当てはまる。
これを同じものとして創作すれば日本人犯行説が薄まり、犯人を神話の彼方へ追いやることができた。
関係者たち
「300万人を殺したのを宇宙人の天空浮船やヴィマナ船が犯人にすれば、神火人に行き着かない」
「しかし、宇宙人だと300万を殺した理由がなくなる」
「やっぱり、内部犯行説を強調しないとダメなんかな」
「ダウ・ケミカル社、モンサント社じゃないのは内部資料で証明されてるよ」
「金を渡して偽証させればいいだろうが」
「新聞でそれらしいことを書くか」
「いや、フィリピンの薬品が配られたとか現地新聞に書かせ、それを日本の新聞社が取り上げる方がいい」
「嘘がバレても日本が嘘を付いたとか思われなくていい・・・」
扉が開いた。
「天空浮船とヴィマナ船の研究をするから報告書を提出しろだと」
「はぁ?」
「いや、UFOがあるといろいろ便利だそうだ」
「領空侵犯は、後々追求されて拗れる元なんだが」
「そのへんは、ほら、政府高官に掴ませて」
「誰が掴ませるんだよ」
「情報関係者」
「「「「・・・・」」」」
戦略情報分析課
タルムードとシオン議定書が調査されていた。
「タルムードって、旧約聖書とまるで違うじゃないか」
「ラビ最強のユダヤ教か」
「ここまで選民主義で差別的な宗教は他にないな」
「この連中に金融、電力、農業、通信の生殺与奪権を握られたら日本は終わりだ」
「幾らユダヤ人が資本を回収できても、国民基礎所得を無限ループで発行されたら支配されない」
「いや、建設国債を廃止すれば国民基礎所得もなくなるし」
「利息の負担が大きくなり家と土地を奪い、労力のほとんど搾取され、奴隷にされる」
「そのへんは中国軍閥の人頭紙幣発行制度が有利なのか」
「人頭紙幣発行制度は、生産力と関係なくなる」
「支払いまでのタイムラグがないから神火人の誤魔化しが難しくなる」
「神火人か・・・ 広長閥の出所不明、経歴不明が増えるしどうしたものか」
「街を増やさないと・・・」
「しかし、アメリカは戦争に介入して石油高騰を狙ってるようだが」
「ベネズエラの原油産出程度じゃ石油価格の高騰は無理だろうな」
「むしろ、荷電粒子発電の発電量を誤魔化すほうが難しい」
「そういや、総発電量の20パーセント超えてたっけ」
「ぶっちゃけ、電力安と機械化が中国人労働者不在の賃金高騰を補ってる」
「それで日本製品の国際競争力を保たせてるようなものだが」
「荷電粒子発電がバレると、アメリカやソビエトも同等のモノを開発しようとするはず」
「そうなったらアドバンテージはなくなる」
「いや、荷電粒子発電は神火人がいないと製造できない」
「だから設計図がバレたとしてもアドバンテージは消えない」
「まぁ 反日が強まるだけかもしれないが」
「それはそうとリビアの革命はどうなの?」
「大佐が首長なんて変わってる」
「共産主義は、権威や資本の代表でなく。労働者の代表という形をとるから」
「労働者の代表が書記長じゃなくて、大佐でもいいんだろう」
「共産主義革命の亜種のようではあるが、立ち位置はユーゴと似てるかもしれない」
「じゃ リビアの太陽同盟加盟もあり?」
「リビアは油田がある。公共工事を発注しやすいはず」
「軍人を掌握できるなら革命は起こせる」
「しかし、革命の成否は、民衆の支持次第だからな」
「民衆の支持がなければ民衆を恐怖で押さえつけるため大粛清をするよりない」
「逆に言うならフランス革命とロシア革命は、民衆の支持がないということになるな」
「今のところ、民衆に反発はないし、粛清の気配もない」
「じゃ 様子見か」
「世の中を動かすのは、カダフィ大佐が人を動かせるか。金を動かせるかだね」
「それがリビア人の夢であれ。実行圏内であれ」
「理想を求めて戦うか。現実に馴らされて奴隷に甘んじるかしかない」
「リビア人が事大と保身に走って、長いものに巻かれて事勿れていたら何も変わらない」
「それとも変える必要のない改革か」
「リビアに外交パイプあったっけ?」
「これから」
「仮にリビアと国交を結べるとしてもだ。政治で世界戦略はあるのかね」
「日本の政治家の外交戦略は、たいてい、勢力均衡だけだけど」
「タルムードとシオン議定書を読ませろよ。ゴイム(家畜)にさせられるぞ」
「日本人は、なんのかんので多数派で支配の仕方もぬるま湯でマシな方だし」
「実感がわかないのが難点だけどな」
「危機感のある少数民族で、世界の半分の資産を持つ勢力じゃないとわからんよ」
南極大陸 昭和基地
地下鉄が伸びるに連れて、空間が広がり、
土砂で海岸が埋められ、港湾が作られていく、
これを可能にさせたのは、荷電粒子発電のおかげであり、
地下空間に光と熱を引き込み、
地底湖を造らせ、作物を実らせ、自給自足を可能にさせていた。
関係者たち
「発電機一つで、南極開発が可能になるとはね」
「逆に言うなら発電機がないと南極開発は不可能だよ」
「南極は人気なさそうだが、未開地だけは広いからな」
「軍人たちは国防だけに使いたがっているが、そうはさせんよ」
「しかし、荷電粒子発電だけに頼るのはどうかと思うがね」
「せいぜい風力か温度差発電くらいだし」
「石炭、石油、鉄鉱石の資源帯を発見して押さえないとな」
「ある程度、都市が大きくなったらゴミ発電で電力を賄えるかもね」
日本連邦の人口増は0.35と大きく、
日本全体で、毎年、20個ほどの城塞都市が建設されつつあった。
和洋州は、対中前線に近いことから、
自由都市リューベックで始まった機銃ボックスの設置が実験的に行われていた。
第二京杭大運河を大型船が行き来していた。
全長2500km運河全域で取り扱う貨物は、中国大陸へも流れ込み、
貨物取扱量日本全体の貨物取扱量に近付く、
特に微山湖湾(660ku)は山東省で生産したモノだけでなく、
日本、和洋州、中国軍閥、列強で生産されたものが集まりやすく、
貨物取扱量は東京湾(922ku)と、ほぼ同等になっていた。
その中の一角、倉庫の前にマスコミが集まっていた。
政府、軍、州、地区、所有者の5者が暗号とスイッチを入れ、
所有者が鍵をあけると、機銃ボックスから機銃が飛び出した。
マスコミが映像を撮り、写真を撮った。
“この機銃ボックスは、一般的になるのでしょうか”
“国家防衛は外交同盟戦略を胸とし、戦争回避策を執ります”
“しかし、相手国の意図により、攻撃を受ける場合もあります”
“必要なら国軍で対応できますが、対応できなければ予備役を動員することになります”
“ですが予備役の動員は、練度の不安と、統一行動での遅れが生じ易いわけです”
“しかし、地区のCIC室で機銃ボックスを統制できるなら防衛に役に立つでしょう”
“これは、国防軍が国民を支配する武器になる可能性はあるのでしょうか”
“いまの行程を見ればわかると思いますが”
“5者で、1人でも異を唱えれば機銃ボックスは運用できません”
“また、機銃ボックスは1年更新ですので、所有者が更新しない限り、機銃ボックスは自動的に引っ込みます”
“機銃ボックスの戦闘力はどの程度と考えられていますか”
“防御力は戦車装甲並みで機銃弾は500発ほどすが。威力は60式6.5mm機銃と同等です”
“破壊するには対戦車ロケットが必要です”
「「「「・・・・・」」」」
国防上の合理性は、国民支配にも転用可能だった。
例え、どれだけセーフティがあったとしても、
対外国防と国民支配は、二律背反的な側面と両面性が存在する。
端的に言うなら外国軍に侵略されるのは嫌だが、国軍に支配されるもの嫌なのだ。
国軍は専業だが、予備役は顔見知りが多く、
機銃ボックスになると顔すら見えない。
「「「「・・・・・」」」」
まだ、戦前戦中の記憶の強い世代が主流を占めていたことから、
国防で最適と思われた機銃ボックスの設置は進まない、
繁華街
漢民族が減るほど繁華街の女性が減り利益も減っていく、
これは日本人の女性が国民基礎所得をもらっており、
身を卑しめてまで働く必要がないからと言えた。
代わりに出会いための社交場が増え、
Hな店は、コアな性癖の人たちとして減っていく、
反日ギルド朝鮮チーム コード名 ムン キン リン は、獲物と接触しようとしていた。
「これはこれは、署長。今日もいらっしゃいましたニダ」
「おお、君らも好きだな」
「ノーパン喫茶は、大好きニダ」
「ははははは」
「最近の検挙率はどうニダ」
「犯罪が起きなくて困っとるよ。もう、出世は年功序列かな」
「犯罪者なら見繕えるニダ。自作自演で出世するニダ」
「んん・・・・」
「韓国人をいっぱい密入国させたら、交代で犯罪を起こさせて、署長の手柄ニダ」
「んん・・・・」
「大丈夫ニダ。秘密にするニダ」
「んん・・・・」
「せっかく、勉強してキャリアになったのに、凶悪事件一つ解決しないなんて寂しいニダ」
「しかし、バレたら既得権と繋がりの小さい衆議院が黙ってないだろうしな」
「難しいんじゃないかな」
「大衆なんて。印象操作で幾らでも騙せるニダ」
「ダメでも金で丸め込むニダ」
「政府広報なら国家予算で食べていけるニダ。全マスコミで横並び報道で結託するニダ」
「マスコミが政府になって国民を支配するニダ」
「「「「・・・・・」」」」 にゃ〜
反日ギルド朝鮮チーム コード名 ムン キン リン は、警察にパイプを作ることに成功し、
日本の警察機構にダメージ2を与え、レベル10になった。
3人は、喜びのあまり、キムチパーティでHP4を回復する。
「大成功ニダ。迷っていたニダ」
「日本人は、地位名誉財産が大好きニダ。特にインテリほど馬鹿ニダ」
「弱みさえ、握ってしまえば検察も警察も言いなりニダ」
「「「ウェーハハハハ!!!」」」
反日ギルドから次のクエストが送られてくる。
1、日本食品に毒を入れる。 2、日本の銀行を襲撃する。
3、日本人から金を騙し取る。 4、日本人を自殺させる。
5、日本女性を強姦する。 6、日本人を拉致誘拐する。
7、日本の文化財を盗む、放火する。
「「「・・・・・・・」」」
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月夜裏 野々香です。
ついに ムン キン リン は、警察にも (笑
神火人に殺されるかもしれないというのに勇気があるようです。
人頭紙幣発行制度 (Note issue capitation system)
中国13軍閥でやり始めた金融制度ですが、
政府8 対 国民2 の比率で通貨発行するものです。
例えば北京軍閥が3億人なら3億元を発行し、
政府が2億4000万元で、国民に6000万元が自動的に分配されるわけです。
日本で人頭紙幣発行制度ができないのは、死んでるはずの長寿種族の神火人が
最大2万人ほどいるから (笑
人頭紙幣発行で作り出される紙幣と、既存で流通ストック分の通貨と、
存在していない信用創造上の通貨が動いてるわけです。
信用創造は、実体のない通貨で、口座や利息に数字上存在する通貨で、
実体の50倍以上の通貨が仮想的に存在するわけです。
なんでこんなのことをするのかというと、紙幣の価値を高めるため、
権力者が金で支配するため、お金持ちが金で庶民の頬を叩くという快感を味わうため、
そして、インフレになると大変だから。
いや、所得税で回収して、紙幣を燃やして流通量を減らしてしまえば済む話しなんですけどね (笑
いい制度ように見えて、庶民が需要に沿って動いた金が反体制側に流れる可能性が高くなるわけです。
そして、その新興派閥が中国13軍閥を苦しめ、下克上社会にしてしまうわけです。
総人口1億8288万人。
日本・輝夜 (72万ku) 日本・半島 内地人口8788万。
海外州人口9500万人
和洋州 (25万ku) 京杭大運河東部域 3561万
日満州 (100万ku) 外満州 3561万
扶桑(カムチャッカ・チュクチ)州 (121万ku) 949万
大和(アラスカ)州 (171万7854ku) 1187万
南洋 (ハワイ、ビスマルク、ソロモン諸島) (10万6461ku) 237万
フィリピン バターン・コレヒドール島 日本自治 “桃太郎” 区 (1000ku)
マレーシア ブルネイ 日本自治 “金太郎” 区 (1000ku)
インドシナ ダナン 日本自治 “舌切雀” 区 (1000ku)
インドネシア パレンバン 日本自治 “浦島太郎” 区 (1000ku)
ビルマ ヤンゴン 日本自治 “因幡の白兎” 区 (1000ku)
シンガポール 日本人自治 “鶴の恩返し” 区 (1000ku)
日本海軍
第01機動部隊
36000t級伊勢型航空巡洋艦 伊勢
空母 白鳳(ランドルフ)、海鳳(ハンコック)、雷鳳(タイコンデロガ)
戦艦 薩摩(ミズーリ)、駿河(ウィスコンシン)、
重巡 穂高(セントポール)、
軽巡 八瀬(ダルース)、黒部(サンタフェ)、白萩(モービル)、河津(ビロクシー) 駆逐艦18、
第02機動部隊
空母 蒼鳳(アンティータム)、幻鳳(シャングリラ)、慶鳳(ボノム・リシャール)、
戦艦 因幡(アイオワ)、播磨(ニュージャージー)、
重巡 蔵王(ボストン)、
軽巡 天白(オクラホマシティ)、三原(アムステルダム)、日高(マイアミ)、天神(パサデナ) 駆逐艦18
2410t級ガトー型潜水艦46隻
2424t級バラオ型潜水艦26隻
2424t級テンチ型潜水艦8隻
1360t級エヴァーツ型護衛駆逐艦(21) 1740t級バックレイ型護衛駆逐艦(44)
1240t級キャノン型護衛駆逐艦(23) 1250t級エドサル級護衛駆逐艦(24)
1450t級ラッデロウ型護衛駆逐艦(4) 1350t級ジョン・C・バトラー型護衛駆逐艦(24)
ジェットエンジン
直径40cm級流星エンジン 直径60cm級彗星エンジン
直径80cm級蒼星エンジン 直径100cm級紅星エンジン 直径120cm級天星エンジン
“原爆を落とされた人々の世界平和を望む会”
広島 賀茂忠行 天光正教 ウリエル 死神ウラン
長崎 安倍晴明 聖炎主教 サリエル 死神プルト
第25話 1969年 『利権支配と寄生虫』 |
第26話 1970年 『必殺、トロイの木馬作戦ニダ』 |