月夜裏 野々香 小説の部屋

    

天ぼた系 火葬戦記 『神火風』

 

 第28話 1972年 『総人口2億を超えて・・・・』

 

 脳と心臓の大きさが変わらないのに、身体だけが大きくなっていく、

 脳の力が足りずに肢体をまともに動かせなくなり、

 心臓が弱くて抹消器官にまで血液を循環させられなくなる。

 そういう生物は、外敵のウィルスに侵された状態に近く、

 あるいは、何かに寄生され、身動きが取れない状況に近く、

 見当違いにカンフル剤を注射されても、

 逆に血液を抜いても悪化するしかない。

 そういう、歪で非効率な生物は、末梢神経が鈍感になり、適切に生存し得ず奇形な形で滅びていく、

 

 日本は新領地を抱え込み、総人口2億を超えていた。

 身の丈が大きなった状況で既得権維持は、困難であるというより弊害というより犯罪であり人災だった。

 広長閥は、金権政治を諦めていたことから、

 紆余曲折を経ながらも中央集権を州分権へと移行させていた。

 仮に海外州で不正腐敗や疑獄事件があれば、

 内地州と他の海外州から政務官が集まって法律によって是正し、

 内地州で不正腐敗が発覚すれば、海外州から政務官が押し寄せ、法律に則って、是正する。

 城塞都市の不正腐敗は、州都と幾つかの城塞都市の政務官により法律によって是正される。

 そういった相互補正システムが構築され、

 そのための権威の分散も必要だった。

 戦後、大学は、城塞都市3個分90万人に1校という計算で落ち着いていた。

 大学校の数は、230校に達し、

 人口増大に合わせて、さらに建設が続いていた。

 これが多いかというと、高卒専修校卒で就労が過半数だったことから多くもなく少なくもないといえた。

 そして、この年、学校給付金は、建設国債と同じ扱いの学制国債となった。

 小中高大学の教育費はゼロとなり、学校格差が消え

 大学、博士、教授、助教授も中央銀行から一括入金となったことで、

 純粋に査読と学力だけが知識評価となった。

 予算が均等になったことで戦前から続く帝国大学、京都帝国大学、九州帝国大学、

 北海道帝国大学、京城帝国大学、台北帝国大学、

 大阪帝国大学、名古屋帝国大学の旧帝国大学8校の実権は、ゲシュタルト崩壊を起こし、

 権威のみの存在にさせられていく、

 これは、脳や心臓がそのままの大きさで、身の丈が大きくなり過ぎたためで、

 実権のありどころは、政府機関だけでは足りず、

 専門家による査読だけでなく、国民を納得させられる説得力や表現力が評価となった。

 そして、均等に振り分けられた大学予算では、研究成果も少なく、

 数校の大学が共同研究することでより大きな成果だす運動へと発展していた。

 

 

 和洋州の州都は泰山の南に広がっていた。

 広大な大地に点々と城塞都市が建設され、

 城塞都市間が地下鉄網と道路網によって結ばれ、

 世界屈指の高級穀物地帯で作られた作物と加工食品は世界に輸出していた。

 某新興大学

 「教授。お金が口座に振り込まれてましたよ」

 「額はともかく、過ぎてみると、帝大閥解体は、あっけなかったな」

 「抵抗は、してましたがね」

 「200校以上で文句をいえば旧態依然とした帝大閥7校と準帝大14校なんて維持できないでしょう」

 「というより広長閥が地域主義を嫌がって、連邦全体で大学を抱え込みたかったのだろう」

 「どちらにせよ。知識機関の独立で公平だよ。予算が足りない気もするが」

 「数校で集まって勝手に学閥を作れってことでしょう」

 「むしろ、州の中央に神火核を根こそぎ持っていかれたことが痛いのですけどね」

 「泰山の地下施設に出向でもいいさ。やれないよりマシだし」

 「ゼネコンが地下施設を広げてましたから。広長閥は、最初からその気だったのでしょう」

 「国民へ金をばらまき過ぎと言えないこともないようですが」

 「10年学制国債の2割を総人口で頭割するだけだし、建設国債に比べたら少ないよ」

 「それに物価は、ほどほどに上がってるし。どうせ、デノミするだろうからね」

 

 

 

 上海から地下鉄に乗ると、

 樺太の南端や輝夜半島の南端に到達することができた。

 地下鉄が地上に出る箇所は、軍の駐屯地に至る。

 装甲列車は移動式の巡航ミサイル、地対空ミサイル、地対地ミサイル、迎撃ミサイルの発射基地となっていた。

 常時、200車両が地上配置され、

 戦時になれば、地下に隠した数倍の装甲列車が動くことになっていた。

 京杭大運河に面した倉庫に装甲列車が入った。

 司令車

 「司令。配置につきました」

 「とりあえず3日間の配置か」

 「あちらの倉庫と思えば、こっちの倉庫。まるでジプシーの気分ですね」

 「装甲列車がいるのかいないのかわからないのがいいのだろうな」

 「さてと・・・」

 「いざというとき、機銃ボックスを使わせてもらわないといけないから今のうちにヨイショしとくか」

 「警備所に挨拶にってくる」

 補助金で建設された民間倉庫は、装甲列車の格納が可能だった。

 そして、屋根をスライドさせるだけで、ミサイルの発射が可能だった。

 むろん、倉庫が空いてる間のみの配置で、物資が運び込まれそうになると追い出された。

 

 

  アメリカは合衆国は侵攻戦闘機を開発する。

  F15イーグル

   自重12973kg/最大離陸重量30845kg

   全長19.43m×全幅13.05m×全高5.63m  翼面積56.5m2

   F100  推力7810kg/12960kg × 2基  アフターバーナー 15620kg/25920kg

   巡航速度M0.9 / 最大速度M2.5

   航続距離3450km(フェリー)/4630km(増槽)

   M61A1  20mmバルカン砲 (装弾数940発)  ハードポイント8基

 

 アメリカ空軍将校たち

 「日本と同様に小型エンジン6基にするんじゃなかったのか」

 「んん・・・アメリカの製造業は、エンジンの小型化が苦手らしい」

 「なんで?」

 「車と同じだろう」

 「アメリカ人は、手先が大きくて不器用だから」

 「「「「あはははは」」」」

 「日本の戦闘機に勝てるんだろうな」

 「まぁ 勝てるよ」

 

  56式戦闘機 蒼雷

   自重6000kg/運用12000kg/最大20000kg

   全長16m×全幅10m×3.8m 翼面積48u

   直径40cm級流星406型(2000kg)×4基(8000kg)

   最大離陸重量時翼面荷重  416.66kg/u

   巡航速度2基1000km/h  航続距離2000km

   最大速度4基2450km/h  航続距離800km

   25mm機関砲 1丁   ハードポイント10基  増/ミ/爆6000kg

   離陸滑走距離600m

 

 「日本の新型戦闘機は?」

 「エンジン6基の戦闘機を開発する動きはあるが、4基も根強い人気があるそうだ」

 「そりゃ 6基より4基が安いだろうからね」

 「新型408型が推力2100kgと聞いたことがあるが」

 「そんな小さなエンジンで、そんな推力を出せるものか」

 「日本に送り込んだ諜報員が必死に集めたんだがな」

 「あいつらの情報は信用できん」

 「まぁ 例え、そうでもF15なら勝てるよ」

 「問題は、ベネズエラ戦争でソビエト製、日本製、太陽同盟共有兵器の売れ行きが増えてることだな」

 「なぜ? 戦場で勝ってアメリカ製の優秀性を喧伝してるはず」

 「ふっ アメリカの侵略を警戒して、日本、ソビエト、太陽同盟の製品が売れてるらしいからな」

 「戦場で勝って戦争に負けてるのかもしれん」

 「なぁに。F14とF15の参戦でベネズエラ戦争を勝利に導けるはず・・・」

 

 

 

 日本の二線級企業は、神火核関連技術を持たない企業であり、

 多くは新興企業群だった。

 日本政府は、神火核関連技術の漏洩に神経を尖らせていたものの、

 それ以外の規制は、甘かった。

 新興企業群は、野心的で、

 コルベットやフリゲート艦になり得るような船舶を建造し、輸出していた。

 そのスペック価格は、列強の艦船より優れ、それら艦船の輸出は日本のドル箱の一つだった。

 大手一線級企業群と二線級企業は、互いに市場を荒らさないよう協定を結び、

 新たに育ちつつある新興企業を共同で押さえる連携も見せた。

 

 

 

 二線級企業

 「大手にウィーターポンプ技術の一部を買い取られたよ」

 「海外需要に介入しない代わりに、国軍、海洋保安庁には手を出すな、ですか」

 「まぁ 住み分けはいいが、我社も早く、日本国国防に預かりかれるだけの技術を伸ばしたいものだ」

 「最近、一線級企業に昇格した会社の社員から聞いたのですが」

 「とんでもない技術があって。それが原因で、製造構造を二重構造にしてるそうですよ」

 「ほう、興味深い話しだな」

 「命に関わることらしく、それ以上は、わかりませんでしたが」

 「では、そういった技術を開発できれば、我社も一線級企業昇格もありえるわけか」

 「うまみは少ないようですがね」

 「どれだけ稼いだかより、どれだけ日本に貢献できたかを誇りにしたいものだ」

 「確かに」

 「そういや、Mi24をライセンスした企業も国産でヘリを作れるのにと、ブスくれてたな」

 「政府も軍もソビエトと外交パイプを保ちたいとか言ってましたが、なんか不自然ですよね」

 「まぁ ヘリのライセンスは、外交で、一定の効果があるのかもしれないが」

 「戦車が国産だから選択の仕方に違和感があるな」

 「次期主力戦車も国産なのだろう」

 「ええ」

 

 

 大和州 マッキンリー

 国防省総司令部 飛行場

 直径40cm級流星451型荷電粒子ターボファンエンジンに換装した蒼雷が上昇していく、

 推力2500kg4基で推力10000kgとなり、異常な加速を示した。

 「荷電粒子エンジンがいいのは、燃料を消費しなくても推力200kgで飛べることだ」

 「4基なら推力800kgになるな」

 「ふっ Me262のエンジン1基分か。総重量で逆算すると、足しになる程度だよ」

 「正確に言うとエンジンのアイドリング状態は、倍の1600kgだからMe262と大して変わらないよ」

 「遊覧飛行にはいいかもしれんがな」

 「しかし、次期主力戦闘機は、どうしたものか・・・」

 「6基だと、自重9000kg以下。運用18000kg以下。最大重量30000kg以下」

 「8基だと、自重12000kg以下。運用24000kg以下。最大重量40000kg以下で、F14、F15レベルだ」

 「エンジンをどう並べるかも問題だな」

 「4基でさえ、旋回時の吸気口の配置で苦慮したのだが」

 「エンジンの上に機体を載せるか。エンジンを機体の左右に並べるか」

 「機体の下に6基か8基を横に並べた方がいいか」

 「機体の左右に3基、4基ずつ並べる方が主翼の延長にできていいような」

 「機体を中心に6角形型や8角形型に配置する方法もあるし」

 「8基は上下2列4基横配置も可能だな」

 「本当は垂直離着陸できればいいんだけどね」

 「んん、UFO型は、コアンダ効果も利用してとばしてるが非効率的だからな」

 「超小型の荷電粒子エンジンを下に向けるというのは?」

 「んん・・・ 偏向機動で有利かもしれないが、機体を持ち上げるとなると流石にな・・・」

 「まぁ なんのかんので荷電粒子エンジンは重金属をたくさん使ってるからね」

 「でも、ハリアーみたいなのが欲しい」

 「ヘリでやるんじゃないか」

 「戦闘機型だから面白いんであって、ヘリは面白くない」

 「ふっ」

 「ところで、模型の空力実験は?」

 「風洞実験はしてるがエンジンの間は、一定距離が必要だし」

 「機体も多種多様だし、まだ決めかねてる」

 「機体の大きさは?」

 「んん・・・ 体積より重量だな。6基なら蒼雷の1.5倍。8基なら2倍より少なくしないと」

 「エンジンは408型? 451型?」

 「408型は通常技術だから発覚、捕獲されても安心だけど」

 「451型は荷電粒子ターボファンエンジンだから駄目だろう」

 「エンジンを換装するだけで変わるけどな」

 「とは言っても、エンジンが一番高い部品なのだが」

 「性能のいい小型エンジンの量産は日本の得意とするところだ」

 「とはいえ、一度に8基を噴射させると燃費で泣きたくなるけどな」

 「451型は荷電粒子ターボファンエンジンだから燃料なしでも飛べるよ」

 「1基が推力200kgだから6基だと推力1200kg。8基だと推力1600kg。アイドリングで飛んでも倍か」

 「1基から2基分にも満たないのでは、ヨタヨタだな」

 「だが省エネではある」

 「しかし、新型機の開発の遅れは問題なのでは?」

 「蒼雷の電子装備は常に更新してるし。機体形状も改良して、材質も改善している・・・」

 蒼雷が低空で機首を持ち上げ、積雪を吹上げなら垂直上昇していく、

 「こうして飛んでいる蒼雷を見ても新鋭機に見劣りしない」

 「迎撃能力に限定するだけならね」

 

 

 

 

 西ドイツ ボン

 西ドイツは、西側のショーウィンドウとしてだけでなく、工業的な復活も成し遂げようとしていた。

 自由都市リューベックとの交易は大きく、西ドイツで日本人がうろつく事は珍しくない、

 日本人は、公園で、リューベックの核実験反対と、

 戦争反対のプラカードを持つ群衆と、

 ラジオを聴いてる視聴者の喜怒哀楽を見ていた。

 “今回の日本製洗濯機、掃除機、電子レンジの当選者は・・・”

 “ザールルイのハンスさんです おめでとうございます・・・”

 “では、日本の曲オー・シャンゼリゼです、聞いてください・・・」

 資本主義にあって大衆は羊でしかなかった。

 羊は狼の影に怯え、羊飼いと犬に安全な方向に誘導されて太らされ、

 飼い主によって肉にされ、食われていく、所謂、搾取されるばかりの奴隷という事だ。

 国家情報機関は、国内であれ国外であれ、

 合法の犯罪未満部隊と、非合法の犯罪以上部隊で役割を分担する。

 効率良く情報操作を行うには、牧童と羊飼いがいて、

 犬役と狼役の役割分担による世論操作が必要だった。

 対外情報も、敵国の牧場に入り込み、

 気付かれないよう、都合のいい世論を他国に形成することに近かった。

 そして、幾つもの国の情報機関が西ドイツに入り込んでいた。

 

 日本人は、公園を通過し、電波塔を持った比較的大きなビルに入っていくと、応接室へ通された。

 男は、このビルの社長でイェニシェ人だった。

 イェニシェ人は白人のジプシーで、

 いわゆる黄色人系ロマ人と似た白人系の放浪民族で、

 欧州に足場のない日本人は、死神教を隠れ蓑にし、少数民族を使うことが多かった。

 彼ら少数民族は、はさみ研ぎ師、籠職人、奇術師を生業としているアウトローでもある。

 日本外務省は彼らの雇い主で、日本の外交戦略の代弁者として利用していた。

 日本人とイェニシェ人

 「儲かっているようですな」

 「景品のおかげで、お陰様で、聴取者が増え、上手くいってますよ」

 「欧州諸国での対日印象の好転を確認した」

 「それと戦争反対運動もね・・・」

 日本人は、バックから分厚い封筒を渡した。

 「引き続き頼みますよ」

 「おまかせくだい、我々は、牧羊犬のように羊を動かしてみせますよ」

 「我々は優秀な牧羊犬ですから」

 「そう聞いてるよ」

 「ただ・・・ 牧羊犬が多いと多様な工作ができますので動かせる羊の数も増やせます」

 「わかってる」

 「あと、狼役と牧童役も重要でして」

 「わかってるよ。景品は1割増を出せそうだ」

 「素晴らしい資金力ですな」

 「というより生産過剰気味でね」

 「ベネズエラ戦争のおかげですか?」

 「まぁ 設備投資は前年を上回ってるし、民間投資も増大中だよ」

 「そうそう、企業主に頼まれたのだが、アフターサービスでクレームを聞かないのだが」

 「こっちに来たクレームを止めてるのではないか?」

 「いえ、今のところ製品が壊れたといった話しは聞いてませんが」

 「そうか。それならいい」

 「ほかの諜報関連に動きは?」

 「大きな動きはないようですが、同胞同士でぶつかってますし」

 「こちらの狼の3分の1は交代させたほうがいいでしょう」

 「同胞とぶつかると、どうなるのかね」

 「アメリカ閥、イギリス閥、ドイツ閥、フランス閥、オランダ閥、ソビエト閥が乱立してますし」

 「相手にもクライアントがいて、似たような戦略ですから相殺戦になりますね」

 「と言ってもアメリカは、エンターティナー型の世論操作が好きなようで・・・」

 「善人役と悪人役でシナリオ仕立てか。そこまでわざとらしくやることもなかろう」

 「狼役は、口止めを払って、休ませたほうがいいのか」

 「そのほうが賢明ですね」

 「マネーローダリングさせて、金が渡せるようにしておいてくれ」

 「わかりました」

 日本外務省は欧州諸国で、親日反米反ソの世論を作ろうと画策していた。

 「そういえば、アメリカは、世界企業群政府の形成に関心があるようですが」

 「日本でも伝わってるよ」

 「企業が国家の枠を超えて相互補助しあって、全人類を奴隷化するっていう」

 「ええ・・・」

 「日本企業群と国民は、補完関係にある」

 「敵対関係にないから、国の枠組みを解体する気はない」

 「アメリカの資本家が避難地を探してるとしても、借家住まい以上のモノを提供する気はないね」

 「しかし、利益率は、アメリカ型が高いようですが」

 「あのやり方を進めたらいいものは作れなくなるだろうし。いずれ、反乱が起きるだろうな」

 「反乱を起こせない方法があるとか」

 「アメリカのやりようは、支配の手段として効率がいいのだろうが、利権でカーストを作る気はないし。気に入らない」

 「リューベックの核実験に関しては?」

 「大気実験と海洋実験は反対だな」

 「日本はリューベックの核開発に反対しなかったとか」

 「リューベックは独立国だからね」

 「しかし、大気実験と海洋実験は困るよ」

 「なるほど」

 「もう一つ、ドイツ統一の動きがあるようです」

 「それに関してはドイツ人が決めることだから、日和見だな」

 「しかし、どこの勢力であれ、手下を潜ませておかないと、政権を取った時、排除されるので」

 「そうか。じゃ 西ドイツで有望な勢力には、何人か入れておいてくれ。予算はなんとかしよう」

 「わかりました」

 

 

 

 扶桑(カムチャッカ)州

 火山周辺に地熱発電所が建設されていた。

 日本の公共事業と生産量をエネルギー量に換算し、

 化石燃料の輸入量や火力発電所の発電力で逆算すると、

 正体不明のエネルギー、電力、仕事量が生まれる。

 漢民族は、国外に移動させられ、人海戦術であるという言い訳も通らなくなっていた。

 地熱発電所の建設は、正体不明のエネルギー、発電の正体を誤魔化すためで、

 風力発電所や潮汐発電所など次々と建設されていた。

 30万規模の城塞都市35個が建設され、更に5個が建設されつつあった。

 新しい街は、利権を貰った新婚家庭が自分の家を確認すると、

 市役所、学校、銀行、商店等を足を運んでいく、

 某銀行

 現金自動預け払い機(ATM)に指を置くとDNAを感知し、

 カードを入れ、金額を入れると紙幣を出し入れすることができた。

 客たち

 「もう、カードなくても金の出し入れできるのか」

 「俺は、カードが好きだけどな」

 「指紋なのかね」

 「汗って噂もあるけど」

 「便利なような不安なような」

 

 公務員は内地、輝夜、和洋州、大和州から人口比に応じて派遣され、

 それぞれのポストに配置されていた。

 州自治と言われながらも公務員の出自は、全国レベルであり、

 確実に州出身者は、市役所の人口比でいうなら少数派で、

 どこの州に行っても同じ様式の用紙を使っている。

 これは急速に拡大した領土を管理する必要性から中央からの派遣では足りず、

 地方から一定の比率で派遣を求めたからで、現在においても、それが踏襲されていた。

 逆に言うなら首都宇都宮と関東京の公務員も、他州出身者の異動によってなされた。

 異動の多い公務員は、新天地への異動に耐えられるだけの体力を持つ者や、

 他州に興味のある者ばかりが公僕に就職していた。

 関係者たち

 「送電線が届いたし、一番、過疎な州も少しは華やかになるかも」

 「地熱は、雇用で弱いけどね」

 「公共設備、サービス、人口がないと移民は、増えないけど」

 「いったん、軌道に乗ると人口は増える」

 「だけど、扶桑州と大和州は、一番大きな港とそれにつながる地下鉄道に利権が集まりやすい」

 「ベーリング海峡トンネルを完成させる方が移民が増えるかもね」

 

 

 

 ブラジル

 アマゾン川流域は巨大な水力発電所が作られ、

 河川水を濾過し飲料水として、周辺都市に供給していた。

 赤道に近いアマゾン川北岸域は、太陽光発電所の建設が進む。

 太陽光を集める集光塔が建てられ、

 同心円状の建物が幾重にも広がる、

 集光塔が高くなるほど街は遠くまで広がり、発電力も大きくなっていく、

 街の屋根は鏡で作られ、自動的に太陽を追いかけていた。

 毎日のように漢民族の労働移民が増え、

 周囲の穀物地帯は広がり、生産力が急速に増大していた。

 これらの水力発電所、太陽光熱発電所、都市建設、鉄道網、道路網は、

 日本のゼネコンと漢民族労働移民が関わっており、

 ブラジルは世界有数の農業国となり、

 外国へ農産物を輸出し、莫大な利益を上げていた。

 そして、地下資源だけでなく、良質の労働資源を得たことで、工業化が軌道に乗り、

 ベネズエラ戦争を支える程度の軍需産業を作りだしつつあったし、

 農業生産力だけならアメリカを超えようとしていた。

 ブラジル人の役人が街の中央にある市場を見ていた。

 穀物が持ち込まれると機械で検査し、機械からチケットが出てくる。

 チケットには年月日時間と整理番号。

 そして、ポイントの数字が書かれており、持ち込んだ者たちが受け取り、

 市場に面したで出店に行くと野菜や電気製品をチケットを払って買うと、運んでいく、

 「この機械はなんだ?」

 ブラジル人政府関係者たちは、穀物を検査してる中国人に訪ねた。

 「日本製のポイント検査機械ある」

 「それで、売り買いできるのか」

 「市場の店の買い物もできるある」

 「我が国の紙幣は使えるのか」

 「同じ金額のものを買えるある」

 「偽札だろう」

 「違うある。サービス券ある。サービス券の価値ある」

 「出店はどうやって振り分けてるのだ」

 「抽選で10年ある」

 「一日の賃貸ポイントがあって。そのポイントを稼げないとやめるしかないある」

 「あの掲示板は?」

 「仕事ある。掃除。運び屋。農家。工場。床屋。いろいろある」

 「仕事とポイントは、日本人が管理してるある」

 「なんで日本人なんだ」

 「同族より不正腐敗が少ないある。同族より信用できるある」

 「俺でも仕事があるのか」

 「行ってみたらいいある」

 ・・・・・

 ・・・

 掲示板

 仕事の内容と受け取ることができるポイント数が書いてあった。

 中国人と数人のブラジル人が掲示板を見て今日の仕事を決め、

 日本人の担当官と交渉し、紹介状を貰うと、職場へ行く、

 「これは、どういう決め方をしてるんだ」

 「ブラジルの求人と合わせ、ポイントを決めてる」

 「人気の仕事は?」

 「果樹園の仕事が人気があるらしい」

 「コーヒー園と牧場は人気がないな」

 「我が国で一番多い仕事だが」

 「確かに」

 「ブラジル人でも働けるのか」

 「漢語は?」

 「わからない」

 「単純作業なら紹介できる。特技はあるか」

 「警官ができそうな仕事は?」

 「車での見回りがあるよ。パートナは中国語の分かる中国人になるけど」

 日本人は労働条件の紙を見せる。

 「・・・悪くないな。仕事をしたら、ここでチケットをもらえるのか」

 「いや、雇い主がチケットを持ってる」

 「チケットは雇い主からもらえる」

 「「「「・・・・・」」」」 ため息

 「わかった。ところで、このチケットはいつまで使う気だ」

 「年月日があるだろう」

 「古いチケットは、自動的にシュレッターにかけられてなくなる」

 「なるほど、チケットの総量計算はしてるわけか」

 「チケットはどこでも使えるのか」

 「ブラジル国内ならどこでも使える」

 「日本のチケットもあると聞いたが」

 「日本で働いた時に得たチケットで。日本商品を取り寄せるときに使う」

 「ほとんど、お金のようなものだな」

 「ポイントチケットだけでも生きていけるかもしれない」

 「「「「・・・・・」」」」

 ブラジル人も何人か住んでいて、チケットを使っていた。

 「ベネズエラの中国人街も同じやり方をしてるのか」

 「中国人はチケットポイント制に慣れてるから、お金は銀行に入れて」

 「チケットポイントで生活することが多い」

 「そうか・・・」

 

 

 サンパウロ リベルダージ(日本人町)

 日本人町と言われながらも中国人も少しずつ増えていた。

 ブラジル人の政府官僚が日本料理店に集まって非公式会談が行われる。

 「アメリカが原子力発電所建設で支援してもいいと言われているのだが」

 「核兵器開発ですね」

 「ええ、まぁ ブラジルは石油が出ませんし、エネルギー需要を考えると・・・」

 「核兵器開発はいいかもしれませんが。水力発電所ならまだ余裕あるでしょう」

 「日本のゼネコンと、漢民族の労働移民ですか」

 「そればかりでは、ありませんよ。原子力発電所はリスクも大きい」

 「そういえば日本は原子力発電所を建設していないようですが」

 「原子力発電所の経済効果は、ともかくとして」

 「安全保障上は、ウィークポイントになりますからね」

 「本当に?」

 「あなたたちは、ブラジル政府の高官だ」

 「どこかの国の大使と交渉中に、原子力発電所の沖に潜水艦を遊弋させてると言われたら?」

 「「「「・・・・」」」」

 「もし、アメリカ機動部隊が原子力発電所に近い沖合に現れたら?」

 「「「「・・・・」」」」

 「隣の国の政府要人に、巡航ミサイルを原子力発電所に向けてると言われたら?」

 「「「「・・・・」」」」

 「原子力発電所のどこかに爆弾を仕掛けたと言われたら?」

 「「「「・・・・」」」」

 「核ミサイルは破壊力が大きいですが、放射性物質の量は少ない」

 「核爆発後、再建も可能でしょう」

 「しかし、原子力発電所の放射性物質は、量が大きい」

 「原子力発電所が破壊されたら近づくこともできず。広大な領土を失う」

 「敵国に脅迫のネタを与えるなど、馬鹿げてますからね」

 「き、聞くところによると、日本は、安全な原子力電池を開発しているとか」

 「いや、まさか・・・」

 「本当に?」

 「放射性物質は、核兵器の材料でしかないですし」

 「日本政府が放射性物質を購入してるのは、核兵器の材料を高騰させ」

 「核兵器を後進国に作らせたくないからで・・・ まぁ 自衛ですよ」

 「なるほど。何か有効活用があるのかと思ってましたよ」

 「あはははは、まさか・・・」

 「「「「・・・・」」」」

 ブラジルは原子力発電所建設から撤退し、

 水力発電所、風力発電所、太陽光発電所の建設予算を増額させた。

 

 

 

 荷電粒子発電機を利用した同軸反転式ロータープロペラエンジンが開発されていた。

 荷電粒子を運動エネルギーとして、加速器としても運用できる技術を確立していたことから、

 両方の特性を兼ねた機関はあり得た。

 数百の設計と、数十の試作と、数個の実証機でテストを繰り返し、

 直流方式と間接流方式が生まれ、両方を試験運用することになっていた。

 特殊部隊で運用されたMi24ハインドは、外見が似ているだけで、ほぼ国産といえる代物だった。

 関係者たち

 1500馬力級荷電粒子発電4基は、航空機で使ってるものではなく、

 艦船用ウォータージェットエンジンで、エアージェットエンジンにも流用できるもので、

 1200kgの推力を真下、あるいは後方に向けて放射できた。

 機体の上面や前方の気圧が薄まり、下面や後方の気圧が増える。

 そして、6000馬力分の同軸反転式ローターの回転力で得る揚力と、

 荷電粒子ファンで得られる二つの推進力は、コンピューターで自動的に計算され、最適化することになっていた。

 機体と機材を含めた計算が一通り進む・・・

 関係者たち

 「推力偏向ノズル推進は、プロペラがなければ、UFOモドキだな」

 「無理やりハインドに似せてるのがどうかと思う」

 「とりあえず、野暮ったいハインドですよってイメージでスペックを誤魔化す」

 「同軸反転ローターで直径と全長を小さくできたのはよかったと思うよ」

 「しかし、特高はUFOモドキを持ってるんだからヘリはいらんと思うのだが」

 「UFOは無国籍作戦用だろう。UFOから特高の職員が降りてきたらさすがにまずい」

 「ヘリなら特高職員が降りてきても問題無い」

 「高価な軽量素材で3600kgも割り引いた重量をエンジン4基分。2120kgに取られるのが痛いがな」

 「しかし、速度は700kmで。航続距離60年分は大きいだろう」

 「人前じゃ そんな速度で飛べん」

 「航空機というより空飛ぶ哨戒艇という扱いか」

 「どうせならツポレフTu95をライセンス生産したくなるが」

 「Tu95は、14000馬力エンジンが4基だから、流石に出力が違いすぎると思うな」

 「複合素材の生産は増えてるし、荷電粒子発電の量産も増えてる」

 「正直言って、水上艦隊は、空中に上げた方がいいって気がしてるんだが」

 「不自然過ぎるが、それは言える」

 「例の飛行艇は?」

 「あれは荷電粒子機関を流用してるけど、戦闘機のエンジンに近いから・・・」

 「荷電粒子発電は、あれだな。もう少し馬力が欲しいな」

 「旧大戦の中期のレプシロエンジンクラスだからねぇ」

 

 

 

 

 南米は、日本、太陽同盟、ソビエト、ブラジルがベネズエラに加担すると、

 アルゼンチンは反発するようにアメリカ、イギリスへと傾いていく、

 そして、チリは、サルバドール・アジェンデ大統領の下で共産化していた。

 サンチアゴ

 日本料理店

 日本人たちがチリの政情について話し合っていた。

 「アメリカはベネズエラ戦で忙しいはずだが、チリにも干渉しているようだ」

 「チリ相手に軍事作戦でもする気かな」

 「アメリカ軍ならやれるかもしれないけど、アメリカ国民の反戦機運も強い」

 「市民権を餌に黒人を味方にできたとしても、アメリカ国民の反発は大きいだろう」

 「ベネズエラ戦が終わるまで、チリは後回しにするんじゃないの」

 「どうかな。資本主義、軍国主義、共産主義は、国民を苦しめて淘汰するのが目的みたいなところがあるし」

 「共産主義でも、軍国主義でも・・・」

 「チリ軍の軍事クーデターか」

 「まぁ お金や利権で将校を操ることぐらいは出来るかもしれないだろう」

 「んん・・・ 共産主義は嫌だが。アメリカはもっと嫌だ」

 「問題は、チリ利権がどう動くかじゃないの」

 「だよね。どっちでもいいけど、チリ利権の縮小は怒る」

 「地下シェルター150基あるしな」

 「大統領に貸しを作ったら利権増えるかな」

 「んん・・・ 貧乏国だからな」

 「いや、資源があるかだけが問題だから」

 「ところで、チリといえばバスク人が貴族みたいになってるらしいけど」

 「同じ山岳だから入植しやすかったのかね」

 「その系列で味方を増やすべきかも」

 「んん・・・ そのへんのネットワークも調べないとな」

 

 

 

 原子爆弾投下から27年。

 神火人でAクラスとBクラスの成長は、成人で最も活力がありそうな時期が長く、

 老化が遅くなり、家族や親類だけでなく、近所でも違和感を覚え始める。

 何より仕事や手続きで異常なことから、適当な時期が来ると病死したり、

 時には事故を起こしたことにして死ぬ。

 葬式と火葬場を経て無事に復活すると、

 特高が管理している存在していない人間の戸籍・経歴に割り込み、

 中央で改竄が行われる。

 当然、DNAが同じことから一旦、廃止された同じ口座が復活して、成り代わる。

 その際、特別な処置がされ、

 下級公務員は、異変に気づいても特高関係者だとわかると、見て見ぬ振りをすることが踏襲されていた。

 ニューブリテン島

 神火人たち

 「やれやれ、なんとも辺鄙なところに回されたな」

 「ずっと寒いところにいたんだから、暑い場所も悪くないだろう」

 「まぁ 死んでみると天国なのかもな」

 「だけど、荷電粒子発電を作る仕事は変わらない」

 「もっと自動化を進めないと。休みがないな」

 「放射線が激しいから誤動作しやすいのだろう」

 「おれたちの、手作業が一番って話しだ」

 「南洋州の2000馬力開発は、上手くいってるの?」

 「ミクロ制御が暗礁に乗り上げてるらしい」

 「電磁波や粒子線を指向制御するのは、まぁ 名人芸だからね」

 

 

 

 リビア

 日本の投資が増えていた。

 砂漠の奥地に集光塔が建設され、鏡板は自動的に太陽を追いかける。

 莫大な発電が淡水化プラントを動かし、

 水が砂漠に供給され緑化されていく、

 日本は、リビアの石油利権を得ると、石油価格を低く押さえさせ、

 日本製製品の国際競争力を高めさせた。

 砂漠の空をサーブ35ドラケンが飛び立っていく、

 新型サーブ37ビゲンが量産されるようになると、旧型機は輸出されやすくなり、

 ベネズエラ戦での好戦績は、サーブ35ドラケンの輸出を増やした。

 むろん、MiG21バラライカも輸出されていたけど、スウェーデン製戦闘機の方が信頼されていた。

 

 

 

 反日ギルド朝鮮チーム コード名 ムン キン リン は、味方のように振る舞いながら近づく

 「これはこれは、社長。今日もいらっしゃいましたニダ」

 「おお、君らも好きだな」

 「ノーパン喫茶は、大好きニダ」

 「ははははは」

 「最近の景気はどうニダ」

 「大企業から市場を押さえ込まれ、新興企業からは市場を荒らされて心休まる時がないな」

 「ストレスが大変ニダ。癌の元ニダ」

 「そうなのか。怖いな」

 「癌は、とっても怖いニダ」

 「まぁ 予算から稼げなくても、国民基礎所得で増える国民から稼げれば補えるから戦っているがね」

 「国民基礎所得じゃなく、積極財政で貰った方が実入りがいいニダ」

 「まぁ うちも中堅だからな。積極財政から予算が入ってくるほうが実入りがよくて有利だけどね」

 「だけど、親戚が小売店をやってて、国民基礎所得が重要だって煩いし」

 「そういうのは借金して稼いだほうが意気込みが強くなって、逆に儲けられるニダ」

 「真剣な人間の方が強いニダ」

 「経済は信用創造でダイナミックにやるべきで。国民総物乞い経済では、人間形成で駄目になるニダ」

 「企業であれ国民であれ、どういった形で紙幣を社会資本として流すか。だが」

 「中堅企業を超えると、チマチマ国民にサービスするより、天下り一発で、大型受注なんだよな」

 「国民基礎所得を減らしてその分、積極財政させないと、中堅は、儲けが少ないニダ」

 「まぁ そうだなぁ ちょっと頑張ってみようかな」

 「がんばるニダ。応援するニダ」

 「リベートと地位があれば、もっと頑張れるニダ」

 「「「「あはははははは」」」」

 「「「ウェーハハハハ!!!」」」

 「競争で一番辛い日本の中堅企業を助けたいニダ」

 「「「「あはははははは」」」」

 「「「ウェーハハハハ!!!」」」

  

  

 

 反日ギルド朝鮮チーム コード名 ムン キン リン は、中堅企業に浸透することに成功し、

 日本の国民基礎所得にダメージ2を与え、レベル13になった。

 3人は、喜びのあまり、焼肉パーティでHP6を回復する。

 「大成功ニダ。国民基礎所得を潰して全部政府支出にするニダ」

 「貧富と地域の格差さえ広げれば、右翼は金持ち、左翼は貧乏人の味方をして、日本国民を分断してやるニダ」

 「親方日の丸が強くなったら天下りが増え、弱者切り捨てで社会資本が回らなくなって自殺者急増ニダ」

 「政府と国民が敵同士になるニダ」

 「あとは、紙幣の発行量を減らして権力闘争と拝金主義を増大させるニダ」

 「権力者と富裕層に金を集めさせるニダ」

 「そして、予算を通させないようにして、日本民族を兵糧ぜで餓死させるニダ」

 「むかしはアメリカと戦争すれば負けるとわかっているのに主戦派を煽って戦争させたニダ」

 「次ぎは、予算を通さないと国家が成り立たなくなることがわかってるのに足を引っ張り合わせて予算を通させなくするニダ」

 「日本人は、死ね死ねニダ」

 「「「ウェーハハハハ!!!」」」

 反日ギルドから次のクエストが送られてくる。

  1、日本食品に毒を入れる。    2、日本の銀行を襲撃する。

  3、日本人から金を騙し取る。   4、日本人を自殺させる。

  5、日本女性を強姦する。     6、日本人を拉致誘拐する。

  7、日本の文化財を盗む、放火する。

 「「「・・・・・・・」」」

 

 

 

  

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 月夜裏 野々香です。

 なんと、総人口2億 (笑

 生産力は単純に2倍から4倍くらいでしょうか。

 経済学者って言っても銀行、ゼネコン、富裕層が利権がらみの代弁者でして、

 代弁者同士で我田引水な論法を戦わせるだけ、

 国民全体の最大公約数的、最小公約数的な分配は、他人任せにせず、

 自分で考えたほうがよさそう。

 

 

 総人口2億0275万人。

  日本・輝夜 (72万ku) 日本・半島  内地人口9742万。

 

  海外州人口1億0532万人

   和洋州 (25万ku) 京杭大運河東部域  3946万

   日満州 (100万ku) 外満州  3946万

   扶桑(カムチャッカ・チュクチ)州 (121万ku) 1051万

   大和(アラスカ)州 (171万7854ku) 1314万

   南洋 (ハワイ、ビスマルク、ソロモン諸島) (10万6461ku) 263万

    フィリピン バターン・コレヒドール島 日本自治 “桃太郎” 区 (1000ku)

    マレーシア ブルネイ 日本自治 “金太郎” 区 (1000ku)

    インドシナ ダナン 日本自治 “舌切雀” 区 (1000ku)

    インドネシア パレンバン 日本自治 “浦島太郎” 区 (1000ku)

    ビルマ ヤンゴン 日本自治 “因幡の白兎” 区 (1000ku)

    シンガポール 日本人自治 “鶴の恩返し” 区 (1000ku)

 

 

 

 日本海軍

 第01機動部隊

  36000t級伊勢型航空巡洋艦 伊勢

  空母 白鳳(ランドルフ)、海鳳(ハンコック)、雷鳳(タイコンデロガ)

  戦艦 薩摩(ミズーリ)、駿河(ウィスコンシン)、

  重巡 穂高(セントポール)、

  軽巡 八瀬(ダルース)、黒部(サンタフェ)、白萩(モービル)、河津(ビロクシー)  駆逐艦18、

 

 第02機動部隊

  空母 蒼鳳(アンティータム)、幻鳳(シャングリラ)、慶鳳(ボノム・リシャール)、

  戦艦 因幡(アイオワ)、播磨(ニュージャージー)、

  重巡 蔵王(ボストン)、

  軽巡 天白(オクラホマシティ)、三原(アムステルダム)、日高(マイアミ)、天神(パサデナ)  駆逐艦18

 

 2410t級ガトー型潜水艦46隻

 2424t級バラオ型潜水艦26隻

 2424t級テンチ型潜水艦8隻

 

 1360t級エヴァーツ型護衛駆逐艦(21)  1740t級バックレイ型護衛駆逐艦(44)

 1240t級キャノン型護衛駆逐艦(23)    1250t級エドサル級護衛駆逐艦(24)

 1450t級ラッデロウ型護衛駆逐艦(4)   1350t級ジョン・C・バトラー型護衛駆逐艦(24)

 

 ジェットエンジン

 直径40cm級流星エンジン  直径60cm級彗星エンジン

 直径80cm級蒼星エンジン  直径100cm級紅星エンジン  直径120cm級天星エンジン

 

 “原爆を落とされた人々の世界平和を望む会” 

 広島  賀茂忠行  天光正教  ウリエル  死神ウラン

 長崎  安倍晴明  聖炎主教  サリエル  死神プルト

 

  

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第27話 1971年 『双頭戦略と、新自由(奴隷)主義』

第28話 1972年 『総人口2億を超えて・・・・』
第29話 1973年 『枯葉剤は化学兵器だから』