月夜裏 野々香 小説の部屋

    

天ぼた系 火葬戦記 『神火風』

 

 第36話 1980年 『海軍か。宇宙か。』

 

 日本陸軍の小隊が武装し、街路を行進していく、

 市街戦になった場合の地の利を確認するためで、

 頭上演習では得られないことも経験できた。

 これをしないと、地の利を十分に発揮し得なくなるためで

 毎月一度、日中と夜間の二度、行軍が行われ、

 市民の視線を直接感じる・・・

 「・・・なんか、白い目で見られてる気がするのだが・・・」

 「宇宙少年たちだろう」

 「装甲列車より、宇宙船とか」

 「空母一隻の建造費で。あけぼの型を6隻打ち上げられるとかな」

 「予算が限られてるなら、国民も複雑な気分になるだろうさ」

 「軍も人気が低下すると不利なんですかね」

 「まぁ アメリカとソビエトが宇宙戦艦を打ち上げるか。戦争でも始まるかだな・・・」

 「こう、先行きの見通しが悪いと、自作自演したくなりますよね」

 「「「「「あはははは」」」」」

 

 

 日本の二線級造船所

  3000t級フリゲート艦

   全長130m×全幅13.6m×吃水4.2m

   ガスタービン45000馬力 速度30kt 

   CIWS40mm砲4基、対艦ミサイル4連2基、対潜ミサイル8連1基、

   ヘリ 1機

   乗員195人

 

  14000t級ヘリ巡洋艦

   全長200m×全幅32m吃水7m

   ガスタービン4基  30kt

   CIWS40mm機関砲4基、対空ミサイル10基。対潜ミサイル10基。

   ヘリ12機

   乗員360人

 

 民間造船所が力を付けると、海外向けの艦船を建造できるようになっていく、

 うずしお型潜水艦で実績が認められたのか、水上艦艇も人気が高まっていた。

 中規模海軍国家の海軍関係者が艦内を歩いて視察し、購入不購入を決めていく、

 購入国の人たち

 「船体価格より、電子戦装備の方が高くなるとは、大国有利は変わらないな」

 「電子装備を国産できるのは、日本、アメリカ、ソビエト、ドイツだから」

 「ソビエトとドイツの電子関連は低迷してるらしいけど」

 「じゃ 日本とアメリカの一騎打ち?」

 「各論とハードの日本。総合とソフトのアメリカってイメージが強いけど」

 「まぁ 教育の差だと思う」

 「ハード・ソフトの細分化した部位を組み合わせる日本型コンピューターか」

 「ソフト・ハード二層構造のアメリカ型コンピューターか、でしょう」

 「日本の正規艦隊は、三胴艦隊になるって聞いたけど?」

 「三胴艦は、船体が3倍以上の価格になるよな」

 「3倍のトン数で建造したほうがマシなんじゃないの?」

 「アメリカ人は、日本艦艇の船体は、素材が違う。と言ってたぞ」

 「日本は国民に紙幣をバラ撒ける国だし。紙幣より資源の国なんだろう」

 「少数民族の多い国はむつかしいな」

 「むしろ、少数民族の多い国がやるべきと聞くけど」

 「我が国は少数民族支配だから無理だな」

 「「「「あはははは・・・」」」」

 「三胴艦は輸出しないのかな」

 「国内向けは老舗造船所で、海外向けは民間上がりの新興造船所で棲み分けてるらしい」

 「武器は?」

 「日本海軍の払い下げか。外国製か。自社作だそうだ」

 「3000t級の規模なら76mm砲が標準なんじゃないの?」

 「CIWS40mm機関砲4基で近接対空能力の強化が有利と思ったんだろう」

 「対艦ミサイルはあるが、ちょっと不安かな」

 「ヘリ巡洋艦は?」

 「VSTOL機の運用も可能らしいから、ハリアは載せられるかも」

 「たぶん、お金持ちの産油国がエセックス型の代艦で購入すると思うな」

 「産油国以外だとスペインとタイが買いたがってるらしいよ」

 「もう、産油国でも大型空母は持てない時代なのかね」

 「日本は静止軌道上に宇宙ステーションを建設して。三胴艦で誤魔化してるくらいだから」

 「大型艦って気分じゃないのかもな」

 

 

 和洋州 東杭州市

 西は京杭大運河。南は揚子江で中国との国境城塞都市が作られていた。

 運河と揚子江側は海抜−12mあって、海水と大陸からの河川淡水が混ざっていた。

 海岸線は、50mほどの断崖が街を守り、上陸は困難になっていた。

 所々に港湾、釣り場、海水浴場が作られていた。

 しかし、土木造成で人海戦術や民間浸透戦術を防げても防げないものもあった。

 大気と水質の汚染検査は毎時間行われ、

 黄砂と共に流れてくる亜硫酸ガス、硫黄酸化物、窒素酸化物、煤塵と、

 河川水に含まれている砒素、カドミウム、硫酸の比重が調べられていた。

 汚染量が一定限度を超えると、ビニールハウス生産に移行しなければならず、

 海産物も天井を作った養殖を漁業を中心にしなければならなくなった。

 和洋州の地下施設拡大は、増加傾向にある大気汚染の線量が原因であり、

 準備が進められていた。

 むろん、日本は、外交圧力を加えるが、

 中国人は、生産につながらない、利益に繋がらないと軽視し、

 仮に設備を作ったとしても、設備ごと欧米や中進国に売却してしまう。

 関係者たち

 「今のところ許容範囲だと思うが年々増えている」

 「そのうち、運河を泳ぐのも、魚を食べるのもダメになるかも」

 「大気汚染の問題もあるよ。こっちは河川水とちがって水際で防ぎようがない」

 「数十年先は、ビニールハウスがボロボロにされる」

 「数十年もつかな・・・」

 「和洋州や台湾で作った電力をもっと中国内陸まで引っ張った方が公害が少ない」

 「電力を安く買い叩かれるのが痛いが、資源は欲しいし・・・」

 「しかし、中国の電力は、日本しだい。なのに、アメリカは中国に工場を置くなんてな」

 「アメリカとイギリスが中国に原子力発電所を建設しようとしただろう」

 「原子力発電所の建設費と電気代で中国国民を働かせて。逆らったら原発を爆発させるから身代金ってか」

 「中国に原子力発電所を建設したら、あけぼのに核ミサイルを載せるって脅したらやめたけど」

 「「「「あはははは」」」」

 「ユダヤは社会資本を増やすと非ユダヤ資本が大きくなり、FRBユダヤ金融支配が倒されかねない」

 「FRB金融支配を続けようとするならアメリカの基幹産業以外を海外工場で作らせるだろう」

 「そして、中国は対日戦で有用なのだろう」

 「ユダヤは金融支配権を失うくらいなら持ってる利権と紙幣を国外の金庫に移すだろうね」

 「それが国境を超えたグローバル社会の正体か」

 「だけど、工業力は、工員の質に左右される」

 「アメリカが慌てて工業が必要になったからって、簡単に回復できないだろう」

 「しかし、水力発電所や火力発電所の建設は、妨害できないし・・・」

 「いっそ、運河と揚子江河口に大規模な汚水処理場を作るか」

 「できるの?」

 「海の中で、マグネシウムを集めてるだろう」

 「汚水の粒子はそれより大きいし、やろうと思えばやれる」

 「問題は、金か」

 「まぁ 汚染量は悪化してるからな。そのへんはなんとかなるかもしれないが、問題は大気かな」

 「中国人がその気にならなければ、亜硫酸ガスを止めようがない」

 「自分で環境を守る気がないとは・・・」

 「というより、中国の火力発電所なんてわざと煤煙出してる気がするね」

 「あまり公になってないようだが、中国輸入食品を食べてるアメリカ人は、ひどい状況らしい」

 「まったく、宇宙に逃げ出したくなる」

 「中国資源は宇宙開発でも重要だよ」

 「ある程度、宇宙と海底の資源開発が進めば、中国資源と、おさらばできる」

 「そうなったら中国の成長は、中国自体の力になるから、成長は減退すると思う」

 

 

 

 

 潜水艦が奇襲攻撃用か。交渉用の報復兵器として、生存性が追求されるのに対し、

 日本の水上艦隊は、開戦=核戦争と同時に核ミサイルを撃つこと、

 そして、核ミサイルを撃ち終わるまでの間の即応性が重視された。

 その後は、運と実力さえあれば生き残れるというもので、洋上を移動するICBM発射艦構想になっていた。

 アメリカとソビエトは、常に日本の水上艦艇の位置を追跡しなければならず、

 偵察衛星や原子力潜水艦で監視させていた。

 訓練は、先制攻撃された場合と、

 こちらが先制攻撃した場合が想定され、シュミレーションが繰り返された。

 開戦と同時に、敵潜水艦から撃たれるであろう魚雷や

 対艦ミサイルを速度を上げ回避しながら核ミサイルを発射し、

 飛来してくる核弾頭を迎撃し、敵潜水艦の撃沈など一連の作戦後、

 艦隊は、生存のための作戦に移行することになっていた。

 

  38000t級播磨型航空巡洋艦

    全長320m×全幅80m×吃水7m

    荷電粒子発電1500馬力(1125kw)200基 300000馬力(220800kw)

    速度50kt  航続距離60年

     対空ミサイル60基  対艦ミサイル60基

     迎撃ミサイル60基  対潜ミサイル60基  

     大型巡航ミサイル60基

     64口径128mm砲×2基  71口径40mmガトリング6連砲×6基

     戦闘機60機  哨戒ヘリ24機

 新型三胴空母で新型戦闘機綾風の離着艦訓練が始まっていた。

 播磨は38000t級でありながら100000t級ニミッツ型空母の飛行甲板と同等の18000uを持っていた。

 綾風が離着艦を繰り返し、

 対空哨戒用Mi24ハインド3機、対潜哨戒用Mi24ハインド3機が艦隊周辺海域を哨戒していた。

 戦闘機は、艦首を風上に向けて人工風力を作って離着艦しなければならず、

 ヘリは、艦首を風下に向けて無風に近い状態での離着艦が好ましかった。

 この運用の違いで播磨は、洋上を蛇行したり、回頭しなければならない。

 播磨 CIC

 衛星、ハインド、綾風、艦隊の双方向情報交換システムにより、

 艦隊の周辺海域の様子が刻一刻映し出されていた。

 赤い光点は、潜水艦で、艦隊から南下しつつ離れていく、

 「ハインドはなかなか役に立つじゃないか」

 「たまにソナー探知で追い立てないと、目障りなくらいに近付きますからね」

 「艦隊を空に浮かべさせたい気持ちにもなるか」

 「宙に浮かべるなら荷電粒子発電で2000馬力どころか。5000馬力は欲しいですよ」

 「2000馬力は、開発の目処が立ったと聞いたが」

 「そういや、ずいぶんと設備投資したと聞きましたけどね」

 「荷電粒子発電は、作った分だけアドバンテージになるからね」

 「いくら投資しても元が取れる」

 「問題は軍が後回しなことでしょうけど」

 「1000馬力と1500馬力を全部、民間に渡すから2000馬力を優先で回して欲しい」

 「確かにそれは言えますね」

 「しかし・・・伊勢が遅い・・・」

 「足でまといですな」

 「これほど差があるとは・・・」

 「喫水線下の体積で逆算すれば仕方がないことなのでしょうが」

 「加速も機動もジェット戦闘機とレプシロ戦闘機の違いくらいあるからな」

 

 

 

 

 4200t級宇宙船は6隻体制になっていた。

 開発中の小惑星は2つ

  浅間(クルースン) 直径5km  公転周期363.99日

  常磐(アムン) 直径2.48km 公転周期350.96日

 北極点からだけでなく、南極点からも掘削していた。

 そして、太陽光無人掘削ロケットは、月面でも使われていた。

 しかし、小惑星開発の本命は、小惑星エロス(34.4×11.2×11.2km)で、長く捻れた形をしていた。

 7年ごとに地球に接近し、28年ごとに火星軌道と交差するという便利な小惑星だった。

 エロスは1984年に接近するが、往復が7年ごとになるため、

 84年出発で、帰還は91年になった。

 それまでに人工重力を持つ宇宙ステーションの建造や、

 1年周期の浅間と常磐の開発が月面開発を進めておきたかったのだ。

 そして、火星の最接近は88年で、

 出発の86年を逃せば次の最接近は2001年と2003年まで繰り越されることになっていた。

 

 

 

 月衛星軌道

 巨大な反射鏡で集められた太陽光が南極エイトケン盆地(直径2500km×深さ13km)の一角に集まる。

 偏光掘削ボーリング機が岩盤を溶かしながら横穴を掘り進み、

 ロボットアームが溶けた岩塊をブロックごとに配置していく、

 月面基地 “輝夜” の開発は、無人で行われ、操作は宇宙船だけでなく、地球からも行われていた。

 これは、月までの電波の往復時間が浅間や常磐より少ないためで

 タイムラグによる失敗の可能性が低かったからだ。

 

 

 4600t級宇宙船 “あかつき”

 某有名映画の撮影機材が船体のアチラコチラに取り付けられていた。

 風船のようなモノを膨らませると、

 どこかで見たことのあるようなX翼戦闘機や三角型の宇宙戦艦が放出され、

 姿勢制御用ロケットが引っ張っていく、

 風船の中の気圧は薄いものだったが、真空の宇宙では十分に膨らむ、

 そして、姿勢制御ロケットだけで重量がないためか動きが速かった。

 「へぇ〜 なんとなく、本物っぽい感じがする」

 「だけど、全体の映像に紛れさせると雰囲気が壊れるかも」

 「まぁ 金になることだしいいじゃないか」

 「日本も実写で映画つくろうか、ってなってる」

 「実写か・・ 日本人は、映像美で弱いからな」

 「いや、実写ロボットモノならいける」

 「ひな壇型の宇宙巡洋艦を作って。ロボットにトマホークを持たせて、地球に対し独立戦争を仕掛けるんだ」

 「「「「あはははは」」」」」

 「・・・しかし、月面は、なんとも面白みがない」

 「居住区画を建設できたら印象は変わるかも」

 「地下13kmのクレーターの底から横穴を掘るのはいいとしてもだ」

 「盆地の底は太陽光が当たらないし。機械任せが不安かな」

 「穴を掘る間は太陽光を当ててるし。荷電粒子発電なら十分に穴を掘れるだろう」

 「いちいち人間が降りていたら燃料が幾らあっても足りなくなるし」

 「しかし、もう少し水が欲しい」

 「木星軌道から持ってくるしかないかも」

 「何十年先になるやら」

 「地下の掘削距離は?」

 「今は600mか。流石に質量が6分の1だと早い」

 「この調子なら月に降りるのは予定より早まるかもしれない」

 「エロスの次は、本格的に月開発になるかもね」

 「かもしれないが、86年は、火星軌道ダイモス行きらしいよ」

 「それまでに4隻ぐらい打ち上げようかって計画だ」

 「フォボスはどうするって?」

 「火星に落としてテラフォーミングの材料にするか」

 「それとも軌道を変えて、火星植民の足場として使うか未定」

 「まぁ どっちにしてもアメリカとソビエトが反対しそうだな」

 「ふっ」

 「なんにしても2段ロケット部を低周回軌道まで上げられるようになったから、器だけはある」

 「開発の勢いは早まりそうだし」

 「月の地下に空間を作れたら人工重力区画を作れるから人を定住させられるだろう」

 

 

 

 日本の某工場

 カーボンナノチューブの試作紙幣が印刷されていく、

 紙幣は一定量を溜めて流通させなければならず、慎重に試作が繰り返された。

 偽札を作ろうものなら、同水準技術のカーボンナノチューブ工場を建設しなければならず。

 偽札作りは、国家が関与しない限り、不可能と判断がされていた。

 職人たちが電子顕微鏡を覗き込んで試作紙幣を覗き込む、

 「・・・いよいよ。宗紙幣に近付いてるのかね」

 「まだ余裕あるよ」

 「しかし、学制国債が国民基礎所得に加算されると相当なものになる」

 「たぶん、宇宙開発国債も発行するんじゃないかな」

 「やっぱり、宇宙開発をゴボウ抜きのまま、引き離すの?」

 「どうせ、デノミするなら盛大にばら蒔こうって話しもある」

 「和洋州は、対中国公害で金がいるってごねてるけど」

 「多少。紙幣をばら撒いたところで、人口増加と、産業拡大で吸収されそうだけどな」

 「そういや、日本人の人口は2億5000万人を超えるんだよな」

 「今の国土なら6億人くらいでも大丈夫だと思うけど」

 「じゃ それ以上は、海底か、宇宙だな」

 「いや、地下施設も増えてるし、窮屈になるだけで問題無いだろう」

 「それに、日本人を移民させたほうが核抑止になると思われてる節もある」

 「本当に?」

 「例の民族宗教の神仁教のおかげかも」

 「「あははは」」

 

 

 2億5000万人の民主主義

 貴族院は、世襲や利権の離合集散によって物事が決まっていく、

 しかし、インフレによって新興産業が力を付け、

 産業規模が大きくなるほどと富裕層同士ですら、会合できる人数が限られる。

 広域財閥だけで10000人を超えると、もはや、政策的な予備交渉すら時間切れになってしまう。

 権力を知識的に担保するはずの帝国大学を中心とした学閥体制は、学制国債発行後、実権や権威が崩れ、

 前任者の理論を覆すような理論が次々と生まれ、

 戦国時代と言えるような理論戦と思想戦に移行していた。

 行政官僚すら学閥構造が崩され、民間の政務官に干渉され、不届きなことができなくなっていく、

 衆議院は、抽選後に選挙になったが、議会の集団が大きくなるほど政策の選択が困難になり、国民の総意から掛け離れていく、

 それでも抽選なら利権団体の利益誘導は弱く、

 衆議院2対貴族院1の票差があるなら、貴族院の利権体質を牽制できる規模だった。

 日本政府は、国内の調整が困難になり、

 内政は、州の仲裁に依存するようになっていた。

 政府は、惰性で宇宙開発、海底開発、南極開発を進めつつも、国際外交に意識を向けていく、

 

 目鼻立ちのしっかりした中東系の男が迎賓館に入った。

 「ようこそいらっしゃいました」

 「お招きありがとうございます」

 「早速ですが、戦争反対なのですが」

 「・・・・」

 「しかし、わが国がイランを攻めなくともイランの側から攻めてくるでしょう」

 「イランにもこちらの意思を示すつもりです」

 「両国の戦争で、石油高騰は困るのですよ」

 「しかし・・・」

 「我が国は、イラクにもイランにも投資しているのですよ」

 「戦争で損失を受けたら賠償をいただくことになりますからね」

 「んん・・・」

 「国土で」

 「・・・・」 ドキドキドキ ドキドキドキ

 「どうせ、アメリカとイギリスにけしかけられたのでしょう」

 「・・・・」

 「我が国も彼らの口車に乗って何度も戦争したことがありますがね」

 「最後には、ボロ雑巾のように捨てられるだけですよ」

 「隣国とは仲良くできなくても一定の距離を保って、交易するだけでいいと思うのです」

 「いま、イラクは、イランに対し有利なのですよ」

 「そんな有利、首都に核ミサイルが落ちても保てますかな」

 「「「・・・・」」」

 「それに戦争するより両国間に新幹線を通し、利益を上げる方がいいじゃないですか」

 「「「・・・・」」」

 

 

 日本人たち

 「イラクとイランの戦争回避は、上手くいきますかね」

 「戦争しても戦争しなくても構わんよ」

 「日本の電化は進んでるし。電気自動車も増えてる」

 「石油が高騰しても商品価格の価格はほとんど変わらない」

 「逆に国内の石油を売っても赤字になるのはアメリカとイギリスの方だ」

 「だいたい、日本も石油メジャーなのだから幾ら高騰させたところで、大して影響ないだろうに」

 「とにかく、少しでも日本の宇宙開発の足を引っ張りたいのでしょう」

 「そんなに慌てて邪魔しなくてもよかろうに・・・」

 「しかし、アメリカの本当は、中東油田なのでは?」

 「まぁ そのためのイランイラク戦争なのかもしれないが」

 「なるべくなら戦争回避してもらいたいものだ」

 

 

 

 イラン・イラク戦争

 戦争はイラクから始められ、日本の利権と油田地帯を避けて行われた。

 しかし、イラクとイラン両国で良識派が巻き返し、

 小さな小競り合いで終始し、数ヶ月で沈静化していく、

 石油物価は一時的に上がったが、徐々に落ち着きを取り戻していた。

 

 

 

 日本にとってベネズエラは、アメリカに対する橋頭堡だったように、

 リビアは、欧州に対する橋頭堡になろうとしていた。

 共通するのは原油の存在で、原油安は、日本経済にとって有利に働く、

 リビアの砂漠に太陽光発電所が建設されていた。

 対価は良質の石油で、石油価格を押し下げていた。

 そして、原油安が日本の製造業を底上げし、国際競争力を上げさせていた。

 太陽光発電は電力を作り、淡水化プラントで水を作った。

 水は北アフリカを緑化させ、近代化の足しになっていく、

 内陸でも太陽光熱発電が建設され、光と熱は地下へ供給され、砂漠の地下に居住空間を作った。

 日本のゼネコンにとっては、宇宙空間に居住区を作るより容易で、

 リビアの国力増大は、欧州諸国の世界戦略の抑制になると考えていた。

 日本国にとっては、収益上の実入りと国際力学上の実利を兼ねていたことから、

 砂嵐に負けない太陽光熱発電と、地下都市が次々と建設され、リビアのGDPは急速に伸びていった。

 そして、軍事力での貢献はソビエト製で。一部が太陽同盟規格とフランス製だった。

 カダフィの革命後、日本、太陽同盟、ソビエトとリビアの結びつきは強まり・・・

 建設現場の日本人施設は快適だった。

 この時代、日本人が核抑止になると思われていたのか、

 建設現場の施設は高級感のある街になっていた。

 無論、工事が終われば、リビア人が移り住むのではあるが、

 太陽光発電所は、次から次へと建設されてるためか、

 快適な生活環境が作られていた。

 街はイスラム教の法に触れるが、外国人用の小さな繁華街が作られ、酒場も設けられていた。

 ロシア人と日本人たちの呉越同舟

 「またお前たちか、東洋のチビ助が、よくまぁ 地の果てまでくるもんだ」

 「金のためでしょう」

 「この拝金主義者が」

 「あのねぇ 企業を維持させるには金がいるの」

 「資本主義はダメだな。企業は利益誘導で国益を損なわせ、人民を誑かし踏み躙る」

 「主義主張で国民を支配する国のほうが異常だよ」

 「ソビエト共産党は、世界の労働者階級を守るためにだな・・・」

 「「「「おもしろーい」」」」

 「「「「・・・・・」」」」 憮然

 

 

 

 

 ソビエト

 カザコフ館

 「日本の宇宙計画は、これで、間違いないのか?」

   常磐 アムン (3554 Amun) M型 直径2.48km 公転周期350.96日

   浅間 クルースン(3753 Cruithne) Q型 直径5km  公転周期363.99日

   エロス (433 Eros) 34.4km×11.2km×11.2 km S型  公転周期642.4日

   ガニュメート (1036 Ganymed) 31.66km S型  公転周期1587.75日

   八雲 (6178) 1986 DA  M型 直径2.3km 公転周期1719.466日

 「エロスの次は、火星の衛星ダイモスになるかもしれません」

 「月面は?」

 「南極エイトケン盆地を太陽光熱鏡で溶かし、地下13km辺りから横穴を掘ってるようです」

 「無人でか」

 「はい」

 「大した国力と技術力だな」

 「全くです」

 「真似できるか」

 「無理です」

 「なんとかしたまえ」

 「小惑星の方が脱出速度が小さくて済むのですが」

 「しかし、あけぼの型並みの宇宙船を上げないと宇宙線で被爆を受けることになります」

 「宇宙船の準備は?」

 「設計中です」

 「まだ、設計中だと!」

 「こ、高緯度の打ち上げは、どうしても不利です」

 「なんとかしろ。このままだと日本に宇宙を取られてしまうぞ」

 「「「「・・・・・」」」」

 「小惑星は、日本とかち合わないように宇宙開発すべきだろうか」

 「宇宙線の被爆を最小限に減らすのであれば、火星軌道の小惑星がいいかと」

 「小惑星アルベルト。公転周期4.26年。直径2.4km」

 「それは一体いつの事だ」

 「はぁ・・・」

 「シベリアの木を数えに行くか」

 「直ちに、急がせます!」

 

 

 

 大和州

 ベーリング海峡に面した大地に城塞都市が建設されていた。

 原油で得た利益で建設された街は、対岸の扶桑州の街と地下鉄によって繋がっていた。

 扶桑州と連結されたことで交通の中心になると思われたのか、徐々に人口が増えていた。

 結婚すると家と土地が高く、競争の激しい既存都市に住み続けるか、

 家土地が安く、職業募集の多い新興都市に移り住むかの選択があって、

 建設事業関係の次男三男夫婦は、そのまま、新興都市の住人になることを好んだ。

 そして、ベーリング海峡を挟んだ都市は、海峡トンネルで結ばれたことで辺境の都市から、

 交通と流通の中心になって利便性が増し、社会基盤は雪だるま式に大きくなっていく、

 海峡トンネル完成後、ほとんどの漢民族は南米か、中国に向かったが、

 わずかに残った漢民族の労働移民者は、繁華街にとどまった。

 とはいえ、せいぜい、繁華街の一角を占めるだけでしかなく、

 日本人の多くは大自然に娯楽を求めた。

 少年たちは釣糸を川に垂らしていた。

 離れた場所でクマが魚を捕らえ、かぶりついているのが見えた。

 予備役の講習で銃器の試射と、サバイバルの心得を教わると計算が働くのか、性格が変わるのか、

 サバイバルで教わった通りなら、

 クマと200m以上の距離があり、

 焚き火をしていて。クマが満腹そうなら襲われる可能性は少ない。

 少年たちは適当な長さの棒を近くに置き、

 釣り上げた魚をその場で捌いて、刺身にしてしまう。

 扶桑州と大和州の予備役の訓練は早く、少年期から始まる。

 これは、地上最強の生物が縄張りを人間に蝕まれていることに苛立ちを感じ、

 いずれ人間を敵と認識すると考えられていたからであり、

 人間の側で、若気の至りで無分別で馬鹿な行動をさせないための用心だった。

 そして、大和州と扶桑州の生体環境庁の仕事は、

 人間の進出によって縄張りを狭められたクマが人を襲わないよう越冬用作物を育てることだった。

 

 

 

 宇宙(マヌス)島

 大きなプロペラのような物が設計されていた。

 金星軌道を回る巨大な回転輪で先端部で大気(二酸化炭素)を掬い上げ、

 宇宙空間でドライアイスにして、そのまま火星大気圏に投げ込むものだった。

 日本は、金星と火星のテラフォーミング計画を提案し

 各国が資金を提供すれば分配金に応じて、金星と火星の分配地を得る手法を発表する。

 アメリカとソビエトは、既に宇宙開発で日本に追いつくことが困難な状況になっていたことから国論が分かれ、

 宇宙開発で見込みのない国は、日本の提案に乗ろうとしていた。

 当然、日本に資金を提供すれば、日本の宇宙開発が力を付け、

 アメリカとソビエトの宇宙開発は遅れる。

 国際宇宙会議

 「金星と火星は、地磁気がない。また、重力が小さい」

 「例え、金星の大気を薄め、火星の大気を増やしたところで住むことはかなわない」

 「日本が提案してるのは、火星と金星を1気圧にする計画であって、それ以上ではない」

 「それでは金星や火星のテラフォーミングとして不十分だろう」

 「何より金星と火星は、太陽風を防ぐ地磁気がない」

 「金星と火星の軌道には、金星の二酸化炭素を宇宙空間で固めてリング衛星を作り、太陽風を逸らす計画がある」

 「ドライアイスは、太陽の熱で溶けるのではないか?」

 「カーボンナノチューブでドライアイスを何層も覆えば太陽の熱でも溶けることはない」

 「しかし、衛星リングでも太陽風を防ぎきれないと思うが」

 「リング衛星で太陽光熱を集め、磁気を南北半球を守るように放出させればいい」

 「また、リング衛星を利用し、放射線を調整し、人間が住みやすい環境にするものである」

 「火星の重力は地球の38パーセントしかない。1気圧は保てないはずだ」

 「1気圧になるまでドライアイスを送り込むつもりだ」

 「「「「・・・・」」」」

 「金星にも住めるのか?」

 「金星も火星も1気圧になるまで続けるつもりではある」

 「しかし、長期の計画になるため、参加国の拠出金は長くなるだろう」

 「それでは日本だけが得をするではないか」

 「だったら、自分たちで宇宙開発計画を進めればいい」

 「わ、我が国は日本国に拠出金を・・・」

 「「・・・」」 ギロッ!!

 「この計画が成功すれば、もし、地球からバンアレン帯が消えるような事態になったとしても」

 「同様の手法で地球環境と生態系を守れるということを意味しています」

 「「「「おおぉぉ・・・・・」」」」

 「「・・・」」 ギロッ!!

 「この計画により、人類は、地球上で紛争を起こすより、はるかに有意義な生命体に進化できるでしょう」

 「「「「おおぉぉ・・・・・」」」」

 「「・・・」」 ギロッ!!

 「宇宙開発したとしても、日本でやってるアニメみたいになるんじゃないのか」

 「あれはフィクションでしょうが」 (笑

 「「「「「はははははは」」」」」

 「「・・・・」」 ぶっすぅ〜〜

 

 

 

 

 太平洋沿岸

 ムン キン リン は、海に向かって釣竿を振る。

 「クラーケンがいるって話しは本当ニカ?」

 「CIAが調査してこいって煩いニダ」

 「アメリカ海軍は、全長60mのイカなんて、本当に見つけたニカ?」

 「イカじゃないニダ。クラーケンニダ」

 「ソナーの反応ニダ。アメリカ製の機械は嘘臭いニダ」

 「餌はボラでいいニカ?」

 「日本の漁師がそう言ってたニダ」

 「クラーケンの餌ニカ?」

 「イカの餌ニダ」

 「イカの餌じゃないニダ。クラーケンの餌ニダ」

 「クラーケンの餌といったら日本人に笑われたニダ」

 「イカの餌じゃないニダ!」

 「似てるニダ!」

 「イカの餌じゃないニダ!!」

 「似てるニダ!!!」

 「イカの餌じゃないニダ!!!」

 「似てるニダ!!!!」

 「お前たち、煩いある、魚が逃げるある」

 「「「・・・・・」」」 むっすぅ〜

 「おっ 先客か・・・ あんちゃんたち三人は大物狙いだな」

 「大穴狙いニダ。一番大きな竿を買ったニダ」

 「しかし、このへんで、大物狙いで、餌がボラじゃダメだろう」

 「そ、そうニカ?」

 「ほら、これを貸してやろう」

 「これは、なにニカ?」

 「サザエ、トコブシ、カキ、イガイだ」

 「「「借りるニダ」」」

 「お、ガンバレや」

 「やっぱり、餌が違ったニダ」

 「おかしいと思ったニダ」

 『だけど、こいつらもクラーケンを狙ってるニダ』

 『まずいニダ。クラーケンは我々のものニダ』

 『こいつらを、ここから遠ざけないといけないニダ』

 『どうするニダ・・・ 難しいニダ』

 『いい方法があるニダ。CIAから教わった情報工作その7ニダ』

 『それニダ』

 

 朝鮮チームは、日本人釣り人たちに近付く、

 『日本人。日本人』

 「ん? なに?」

 『しーーーー ニダ』

 『あそこにいる。中国人たちが日本人たちの事を悪く言ってたニダ』

 『そうなのか』

 『中国人が朝鮮人に成り済まして、日本で悪いことしようとしてるニダ』

 『そうか。中国人の名前を使ってたと思うが』

 『そんなことないニダ。隠れてこっそり通名してるニダ』

 『そうなのか・・・』

 

 朝鮮人チームは、中国人の釣り人たちに近付く、

 『大変ニダ。日本人たちが中国人の悪口を言ってたニダ』

 『そうあるか。日本人は許せないある』

 『日本人は最悪ニダ。やっつけるニダ』

 『今は、難しいから近代化してからある』

 『そうニカ・・・』

 『そうある。今は日本人に勝てないある・・・』

 「おい、そこの3人。竿、引いてるぞ」

 「アイゴ〜 大変ニダ〜」

 「どうしたらいいニダ!」

 「どうしたらいいニダ!」

 「しょうがないな。ほら、しっかり持て」

 「持ったニダ」

 「よし! とい言ったら力一杯引くんだぞ」

 「わ、わかったニダ」

 「・・・・・よし! 引け!」

 竿が一気にしなり、体が岸壁に引っ張られていく、

 「引っ張り落とされるニダ!」

 「馬鹿。負けるなある。根性で引っ張るある」

 「リールを巻くのは、魚が疲れてからある」

 「今は、糸が引っ張られても我慢ある」

 「駄目ニダ。負けそうニダ!」

 「腰を落として、根性で引っ張れ、海に引きずり込まれるそ」

 「わ、わかったニダ!!!!」

 「」

 「」

 石鯛が釣れる。

 「クラーケンじゃないニダ・・・」

 「このへんで大物ったらイカじゃなく。石鯛だろう」

 「しかし、大物だな」

 「凄いある」

 「凄いニダ〜♪ みんなで宴会ニダ〜♪」

 

 

 

 繁華街

 「痛いニダ〜 殴られたニダ〜」

 「クラーケンを捕まえて来いといったのは、CIAニダ」

 「石鯛釣って遊んでたわけじゃないニダ」

 「クラーケンを釣ろうとしてたら、日本人に騙されて石鯛を釣らされたニダ」

 「そうニダ。ボラだったらクラーケンを釣れたニダ」

 「それも違うって殴られたニダ」

 「今日は、酷い目にあったニダ」

 「でも、ちょっとだけ、楽しかったニダ」

 「「「・・・・・」」」 こくんこくん

 

 反日ギルド朝鮮チーム コード名 ムン キン リン は、味方のように振る舞いながら有力者に近づく

 「これはこれは、大蔵官僚さん。今日もいらっしゃいましたニダ」

 「おお、君らも好きだな」

 「ノーパン喫茶は、大好きニダ」

 「ははははは」

 「最近の景気はどうニダ」

 「景気はいいんだが、どうも我々が阻害されてるフシがあるな」

 「それはいけないニダ。ストレスになるニダ。癌の元ニダ」

 「そうなのか」

 「ストレスは癌の元ニダ。癌は、とっても怖いニダ」

 「そうか。怖いな・・・」

 「公務員は国民から崇められなければならない存在ニダ」

 「あはははは」

 「笑い事じゃないニダ」

 「日本の国体を守ってるのは、天皇を頂く公務員ニダ」

 「国民に生意気な意識を持たせては、国家が損なわれるニダ」

 「そうか。そうだな・・・」

 「国民基礎所得を廃止すればいいニダ」

 「おおーー」

 「その金を企業にちらつかせれば企業は言いなりニダ」

 「おおおーー」

 「国民基礎所得を持って天下りすればいいニダ」

 「おおおおーーーー」

 「やればできるニダ」

 「まぁ そうだなぁ ちょっと頑張ってみようかな」

 「がんばるニダ」

 「リベートと地位があれば、もっと頑張れるニダ」

 「「「「あはははははは」」」」

 「「「ウェーハハハハ!!!」」」

  

 

 反日ギルド朝鮮チーム コード名 ムン キン リン は、 大蔵官僚に接触することに成功し、

 天下りに意識を向けることで国民のセーフティネットにダメージ3を与え、レベル21になった。

 反日ギルドから キムチチゲ が送られてきた。

 「大成功ニダ。 ニダ」

 「公務員を特権階級にして、資本家と利権で癒着させて、国民の反感を持たせるニダ」

 「国民が逆らったら、警察と軍隊を使って、国民を銃殺させるニダ」

 「そうなったら大国日本は、おしまいニダ」

 「内戦になったら、ドサクサに紛れて上り詰めて日本を乗っ取って支配してやるニダ」

 「「「ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!!」」」

 「「「ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!!」」」

 「「「ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!!」」」

 反日ギルドから次のクエストが送られてくる。

  1、日本食品に毒を入れる。    2、日本の銀行を襲撃する。

  3、日本人から金を騙し取る。   4、日本人を自殺させる。

  5、日本女性を強姦する。     6、日本人を拉致誘拐する。

  7、日本の文化財を盗む、放火する。

 「「「・・・・・・・」」」

 

 

 

  

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 月夜裏 野々香です。

 この戦記の世界でもガンダムが・・・

 ジオン・・・シオン・・・二オン・・ニホン

 ジム・・・ジハ・・・チハ

 

 

 中国製ベビーフードで幼児が殺される。

 学校給食で安い中国野菜を使い、突然、子供が倒れ、鉛・カドミウム中毒だったとか。

 抵抗力の強い大人もヤバい状態になりそうだけど、

 経済産業省官僚は、一体いくら賄賂をもらったら中国産食品を輸入しようと思うのかわからんけど、

 私利私欲のために国民を殺すとか・・・・

 この戦記だけは中国産の食品輸入をやめとこう。

 

 

 総人口2億5792万人。

  日本・輝夜 (72万ku) 日本・半島  内地人口1億2393万。

 

  海外州人口1億3397万人

   和洋州 (25万ku) 京杭大運河東部域  5017万

   日満州 (100万ku) 外満州  5017万

   扶桑(カムチャッカ・チュクチ)州 (121万ku) 1335万

   大和(アラスカ)州 (171万7854ku) 1669万

   南洋 (ハワイ、ビスマルク、ソロモン諸島) (10万6461ku) 332万

    フィリピン バターン・コレヒドール島 日本自治 “桃太郎” 区 (1000ku)

    マレーシア ブルネイ 日本自治 “金太郎” 区 (1000ku)

    インドシナ ダナン 日本自治 “舌切雀” 区 (1000ku)

    インドネシア パレンバン 日本自治 “浦島太郎” 区 (1000ku)

    ビルマ ヤンゴン 日本自治 “因幡の白兎” 区 (1000ku)

    シンガポール 日本人自治 “鶴の恩返し” 区 (1000ku)

 

 4200t級宇宙船

  “あけぼの” “はつはる” “あさかぜ” “あかつき” “あさつゆ” “ゆきどけ”

  建造中 “はるかぜ” “わかば” 

 

 

 日本海軍

 第01機動部隊

  38000t級航空巡洋艦 播磨

  36000t級伊勢型航空巡洋艦 伊勢

  12000t級鞍馬型ヘリ巡洋艦 鞍馬

  6000t級綾波型巡洋艦 綾波 敷波

  軽巡 八瀬(ダルース)、黒部(サンタフェ)、白萩(モービル)、河津(ビロクシー)  駆逐艦18、

 

 第02機動部隊

  36000t級伊勢型航空巡洋艦 扶桑

  空母 幻鳳(シャングリラ)、慶鳳(ボノム・リシャール)、

  重巡 蔵王(ボストン)、

  軽巡 天白(オクラホマシティ)、三原(アムステルダム)、日高(マイアミ)、天神(パサデナ)  駆逐艦18

 

 

  38000t級播磨型航空巡洋艦4隻

          “播磨” “薩摩” “長門” “駿河”

  12000t級鞍馬型ヘリ巡洋艦12隻

          “鞍馬” “出雲” “吾妻” “浅間”

          “八雲” “伊吹” “生駒” “春日”

          “愛宕” “羽黒” “青葉” “白馬”

  6000t級綾波型巡洋艦 40隻

          “綾波” “敷波” “荒波” “浦波” “藤波” “高波” “磯波” “白波”

          “雪風” “峯風” “秋風” “朝風” “灘風” “舞風” “雷風” “旗風”  

          “吹雪” “白雪” “淡雪” “水雪” “灰雪” “玉雪” “春雪” “初雪”

          “秋月” “冬月” “夏月” “春月” “葉月” “涼月” “照月” “若月”

          “夕雲” “朝雲” “天雲” “峯雲” “巻雲” “山雲” “秋雲” “白雲”

 

 白龍型潜水艦 50隻

   排水量 水上3000t/海中4300t

   全長90m×全幅9m×吃水8.5m

   荷電粒子発電1000馬力〜1500馬力 20基

   水上/海中20000馬力〜30000馬力 30kt〜36kt  航続距離60年

   533mm8管 40本

   乗員65人

  “白龍” “雷龍” “慶龍” “神龍” “剛龍”  “海龍” “陣龍” “蒼龍” “銀龍” “鋼龍”

  “雲龍” “妖龍” “弓龍” “迅龍” “凰龍”  “黒龍” “鎧龍” “零龍” “呑龍” “戦龍”

  “朝潮” “夕潮” “巻潮” “波潮” “赤潮”  “黒潮” “冬潮” “早潮” “夏潮” “磯潮”

  “長波” “巻波” “高波” “藤波” “清波”  “涼波” “早波” “浜波” “朝波” “高波”

  “幽鬼” “鋼鬼” “慶鬼” “蒼鬼” “海鬼”  “凰鬼” “弓鬼” “陣鬼” “彗鬼” “黒鬼”

 

 

 ジェットエンジン

 直径40cm級流星エンジン  直径60cm級彗星エンジン

 直径80cm級蒼星エンジン  直径100cm級紅星エンジン  直径120cm級天星エンジン

 

 “原爆を落とされた人々の世界平和を望む会” 

 広島  賀茂忠行  天光正教  ウリエル  死神ウラン

 長崎  安倍晴明  聖炎主教  サリエル  死神プルト

 

 宇宙開発

   常磐 アムン (Asteroid 3554 Amun) M型 直径2.48km 公転周期350.96日 発見1986年

   浅間 クルースン(Asteroid 3753 Cruithne) Q型 直径5km  公転周期363.99日 発見1986年

   エロス (433 Eros) 34.4km×11.2km×11.2 km S型  公転周期642.4日 発見1898年

   ガニュメート (1036 Ganymed) 31.66km S型  公転周期1587.75日 発見1924年

   八雲 (6178) 1986 DA  M型 直径2.3km 公転周期1719.466日 発見1986年

 

 

 

 

  

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第35話 1979年 『メタンハイドレート海底発電』

第36話 1980年 『海軍か。宇宙か。』
第37話 1981年 『氷壁宇宙ステーション 高天原』