月夜裏 野々香 小説の部屋

    

天ぼた系 火葬戦記 『神火風』

 

 第39話 1983年 『反人類共同戦線』

 

 日本の総人口2億8500万。アメリカの総人口2億3400万、ソビエト2億7300万

 世界三極は、強大な政治経済外交軍事力で世界情勢を作っていた。

 この三強に順ずる勢力は、世界に4つ、

 欧州連合

   (アメリカ、ベネルクス、西ドイツ、フランス、イタリア。デンマーク、アイルランド、イギリス。ギリシャ)があり、

 太陽同盟

   太平洋 (日本、タイ王国、マレーシア、フィリピン、インドシナ、ラオス、カンボジア、インドネシア。チリ)

   インド洋 (ビルマ、インド、パキスタン、イラン、イラク、サウジアラビア)

   大西洋 (リューベック、スウェーデン、スペイン。ベネゼイラ、ブラジル)

 ワルシャワ条約機構

   (ソビエト、ブルガリア、ルーマニア、東ドイツ、ハンガリー、ポーランド、チェコスロバキア)

 中国13軍閥連合

   北京、南京、福州、広東、広西、昆明、貴州、重慶、西安、甘粛、青海、ウィグル、チベット

 が存在する。

 

 

 宇宙(マヌス)島

 混沌とした世界情勢から逃れるように宇宙ロケットを打ち上げ続けていた。

 静止軌道上で直径1274m。全周4000mの高天原が回っていた。

 中心の宇宙港から8本のフレームが外周リングを補強し、

 あけぼの型宇宙船が物資の搬入と搬出を行なっていた。

 宇宙ステーション 高天原

 上の階層の水槽タンクで養殖場が作られ、

 下の階層は土が敷かれ、穀物が植えられていた。

 必要な機材と設備が次々と運び込まれ、徐々に自給自足体制が作られていく、

 そして、各産業の代理人が視察に訪れた。

 視察の結果により、宇宙産業へのシフトが予定より大きくなることもあり得た。

 「宇宙産業は、造船や自動車を超えるかもしれないな」

 「そこまで行くか」

 「宇宙産業で余剰生産力を吸収しないと過当競争に耐えられない企業が続出している」

 「じゃ 余剰生産力が増えるほど、宇宙開発が進むわけか」

 「海底開発もな」

 「じゃ 農林水産省と競争か」

 「いや、ステーションの穀物と養殖は農林水産省だから」

 「そうだった」

 「なんにしても小惑星エロスは7年越しの開発」

 「一度行くと。人工重力と、食料と水の自給が必須になる」

 「総力を上げると不安になるが」

 「第2宇宙ステーションのアマテラス建設が進めば物資を入れて、次は火星の小惑星ダイモス行きだ」

 「火星は2年2ヶ月毎に接近するからエロス開発より容易かもしれない」

 「エロスは楕円形が大きいから地球に近づくときは近づくが、離れるときは火星軌道より離れるからな」

 「しかし、7年間集中して工事すればエロスでも大きな成果が得られるはず」

 「エロスは、全長34kmで厚みが11km。くびれてるのが開発で難点な気がするが」

 「取り敢えず、壊れないようにカーボンナノチューブの網で包む」

 「試行錯誤してるが、どういう形で開発するかは、掘ってからになりそうだ」

 「真ん中から掘り抜いて。東西に掘り進めていけばいいんじゃないか」

 「直径34kmで自転が5.2時間なら、自転を速めたら東西の端は人工重力で1Gになるかも」

 「自転の向きを変える方が住みやすいかも」

 「壊れなければね」

 「まぁ そういう楽しみはあるがエロスは、浅間や常磐に比べて大型の小惑星だからな」

 「自転変更は慎重にやらないとバラバラになったら目も当てられない」

 打ち上げられたロケットは、高天原ステーションの設備を拡充させるだけでなく、

 浅間、常磐への追加補給分も含まれていた。

 そして、燃料を使い果たした第2ロケット部の再利用で、

 第2宇宙ステーション “アマテラス”  第3宇宙ステーション “ツクヨミ”

 第4宇宙ステーション “スサノオ” の建設計画が進められようとしていた。

 

 

 

 

 日本の中学校

 “人には人生があるように、国には歴史があります”

 “お父さん、お母さん、おじいさん、おばあちゃんはいろんな経験をし”

 “先祖は成功と失敗と、たくさんの経験をしてきました”

 “その結果が今の社会で、いまの日本です”

 “そして、歴史的な知識と、人生で経験した事柄で、わかることがあります”

 “国家の歴史で学んだことは、全体主義にも個人主義にもなるなということ”

 “そして、個人の人生で学ぶことは、独善になるな。言いなりになるなということです”

 “どちらにも言えることですが”

 “偏ると自身が不幸を不幸にするだけでなく、他人や回り、社会全体を不幸にしてしまうでしょう”

 “大切なことは成功に驕ることなく、失敗から学び、次に生かすことです”

 “同じ失敗は繰り返さないこと”

 “そのことで国家と、人生を良い方向に向かわせることができるでしょう”

 “そして、その中で、懸命に誠実に生きていくことです”

 “”

 “”

 

 

 

 サウジアラビア ジッダ港

 砂漠の港湾は、近代的なビル群が建ち並び、緑化が砂漠へ向かっていた。

 鏡板を屋根にした家屋、庭、人工オアシスと、太陽光集光塔が建ち並び、

 都市に電気を供給していた。

 産油国で資金力は膨大で、地下鉄が延び、

 軍事力も充実させていた。

 日本と太陽同盟も、戦闘機と戦車の売り込みを図ったものの、

 アメリカ側が贈収賄をしたのかダンピングをしたのか

 軍用地にM60戦車が並び、

 空軍基地滑走路には、F15イーグルが滑走路に並んでいた。

 一方、海軍は、ベネズエラ戦とフォークランド紛争で殊勲のあった潜水艦とヘリ空母が注目されたのか、

 日本と太陽同盟が優勢で、

 旧式化しつつあるサウジアラビア機動部隊、

   空母マッカ(イントレピッド)、リヤード(レキシントンU)、 軽空母アスィール(カウペンス)、

   戦艦マディーナ(ワシントン)、ジーザーン(ノース・カロライナ)

   重巡ジャザン(ウィチタ)、

   軽巡アル=ジュバイル(アストリア)、ヤンブー(アトランタ)。

   軽巡タブーク(サンフアン)。ナジュラーン(コンコード)、サーダ(トレントン)、駆逐艦12

 は、日本製か太陽同盟製の艦船に切り替えられつつあった。

 

  

 ジッタ港湾

   14000t級ヘリ巡洋艦

     全長200m×全幅32m吃水7m

     ガスタービン4基  30kt

     CIWS40mm機関砲4基、対空ミサイル10基。対潜ミサイル10基。

     ヘリ12機

     乗員360人

 

   3000t級フリゲート艦

     全長130m×全幅13.6m×吃水4.2m

     ガスタービン45000馬力 速度30kt 

     CIWS40mm砲4基、対艦ミサイル4連2基、対潜ミサイル8連1基、

     ヘリ 1機

     乗員195人

 

   ゆうしお

     全長76m×全幅9.9m×吃水7.4m

     水上2250t  3447馬力  速力12kt

     水中2900t  7300馬力  水中20kt

     機関ディーゼル・エレクトリック推進

     ディーゼルエンジン2基  推進電動機1基 5翼ハイスキュード・スクリュー1軸

     乗員80名(幹部10名、乗員70名)

     兵装533mm水圧式魚雷発射管6門×20発

 

 日本人関係者たち

 「取り敢えず、ヘリ空母2隻。フリゲート6隻。潜水艦8隻か」

 「イランも対抗するようだ」

 「あと、ブラジルとベネズエラも」

 「流石、産油国に資源国。お金持ちには意外と売れそうだな」

 「合理化と少人数化が効果あったのだろう」

 「王族と族長だけで海軍の主要部を占めることができるからね」

 「王族は、日本の正規海軍艦船に興味を持っていたけど」

 「別会社だから、詳しくはわからないよ」

 「同じ三胴艦を作れるかって聞かれたけど」

 「無理だな。播磨は、次元が二つくらい違う」

 「だいたい、こっちの設計技術は大手に取られるのに、大手の技術は非公開なのがズルい」

 「古参大手は、国防と直結してるし。中堅で海外輸出を手がけられるなら悪くはないよ」

 「そういえば、サウジ、イラン、イラク、リビア、ベネズエラ、ブラジルは、金星火星開発株に関心を示してるようだけど」

 「だけどアメリカとソビエトが剥くれてるし。分配は、金星と火星が限定だろう」

 「どの道、金星と火星をテラフォーミングするならやったほうがいいだろう」

 「アメリカとソビエトも日本主導が気に入らないだけだろうな」

 「なんにしても産油国が日本側についてくれたら優位だ」

 「宇宙開発で富裕層が日本についたら資金が集まって、米ソを引き離せるんだけどな」

 「しかし、米ソの反日攻勢が強まってるからな。もう足の引っ張り合い」

 「金星火星開発が軌道に乗るまで資本が集まりにくいかもね」

 「まぁ そうだろうけど」

 

 

 中東では、イランがF14トムキャットを選択し、サウジアラビアがF15イーグルを選択していた。

 サウジアラビア空軍は、アメリカと良好で、

 イラン空軍とちがってアメリカ人技術者からF15イーグルの補修が受けられ不都合なく運用している。

 イラン空軍基地

 アメリカ人と日本人たち

 「世界最強の戦闘機F15イーグルだ。凄いだろう」

 「あと、ちょっとで、蒼雷か、サーブ37ビゲンがいけると思ったんだがな」

 「どうせ、ライセンス生産ができないから、スペックで選んだんだよ」

 「いや、黄色人女性より、白人女性がよかったんだろう」

 「あれ? 日米の担当者がテキーラ10杯飲まされて、ダーツで決めたのは冗談だったのか」

 「「「「あはははは」」」」

 「6発の綾波の輸出を渋ったからじゃないのか」

 「いや、内定までしてたんだがな。いったい、どんだけリベートを使ったんだか」

 「しかし、参ったな。イランから引いても日本がF14を回復させてしまうからな」

 「我々がサウジから手を引いても日本がF15を修復してしまいそうだし・・・」

 「F15イーグルか、楽しみだな。サウジも早くアメリカと仲違いしないかな」

 「くそぉ」

 

 

 

 大和州

 アグレッサー部隊のF14トムキャット4機と綾風4機が空中戦を展開していた。

 日本空軍はイラン空軍が廃棄した6機分の鉄屑を買って組立て、アグレッサー機として運用する。

 幾つかの企業が入札で補修業務を引き受け、複合素材の比重が増えると性能も向上していた。

 不意にスクランブル警報がなると

 「あいつらにやらせてみるか」

 「行かせるんですか」

 「おい、カン、クリ。行ってくれ」

 ““了解””

 演習中だったF14トムキャット2機が機体をひるがえした。

 国境の空を挟んでF14トムキャットとF15イーグルが平行飛行で対峙、

 テープのスイッチを入れると、侵犯機向けのメッセージが繰り返された。

 !?

 「なんだ」

 F15イーグルが突然上昇すると、

 「追いかけよう」

 F14トムキャットも付き合って上昇する。

 高度計の数字がみるみる限界高度に近づいていく、

 その後、F15イーグルがヨー機動で降下に入ると、F14トムキャットも付き合って、ヨー機動で降下に入る。

 F15イーグルのパイロットは手を振り、降下しながら本国へと帰還していった。

 

 模擬空中戦を終えた双発のF14トムキャットと6発の綾風が降りてくる、

 「どんな風」

 「まぁ 互いに得手不得手があるが綾風で戦えるよ」

 「特に特注エンジンを積んでいたらね」

 「というよりアグレッサー機も天星の特注品を載せて、アフターバーナーなんて外道なことしてるだろうが」

 「双発じゃ アフターバーナー無しだと辛いだろう」

 「なんにしても綾風のパイロットがトムキャットの得手不得手がわかれば有利じゃないか」

 「取り敢えず、全パイロットは、最低5、6回、トムキャットと模擬空中戦をさせてみないとな」

 「それと、交替でF14にも乗せた方がいい」

 「機体保全度AAAだから、補修スケジュール次第だけど」

 「そういや、補修企業が組み立て前にモンキーモデル補完分とかで、部品を取り替えてたな」

 「CCV機構とフライ・バイ・ワイヤは採算考えてないよな。技術者も工員も趣味が入ってたし」

 「ふっ ひょっとして、F14Bより上かも」

 「あはは、まさか」

 

 

 

 アメリカ合衆国

 白い家

 映写機が回るとF14トムキャットの上昇と降下の一部始終が映されていた。

 F14とF15のパイロット数人が青ざめていく、

 「どう思うね」

 「・・・わざわざカナダまで出向いた甲斐がありましたね。いいエンジンを積んでると思います」

 「イラン空軍のF14Aと同じスペックかね」

 「F15が上昇力でF14Aを引き離せないなら、それ以上でしょう」

 「追い抜かれてないなら大丈夫ということか」

 「スクランブル機が侵犯機の前に出たら駄目でしょう。いつでも撃墜できるよう追いかけてる位置を維持しますよ」

 「じゃ 追い抜くことができたかもしれないと?」

 「さぁ それはわかりません」

 「噂ではトムキャット6機でアグレッサーチームを編成していると聞いている」

 「機体が最良で、パイロットも上級者。戦わない方がいいですよ。上昇に入ったときの角度。尋常じゃないですし」

 「何より降下の際、意図的にフラットスピンに誘導したのに、解決してる」

 「またか」

 「こ、こんなの、拝金主義じゃ作れないぞ」

 「なんで日本人とドイツ人は、いつもいつも値段以上のモノを作ろうとするんだ」

 「コストパフォーマンスを考えろ、人がいいにも程がある」

 「「「「・・・・・」」」」 ため息

 

 

 

 

 日米真珠(ハワイ)貿易交渉会議

 「遺伝子組み換え作物の輸入はどうよ。雑草なくて、安くて安全」

 「遺伝子組み換え作物を扱ってない農地から買うので、いらない」

 「遺伝子組み換え食品は安全だよ」

 「数世代使ってアメリカ人の心身に障害がなかったら買いますよ」

 「後進国でこっそり作って安全性を確認してる」

 「そんな。倫理に劣る結果は採用しない」

 「今買えよ! バイオ種子なら作物をたくさん作れるし、作物を安く売れるぞ」

 「実は、宇宙空間で栽培しないといけないので、遺伝子組み換え種子なら国産種子を開発してるから」

 「その気になれば商業ベースに乗せられるよ」

 「あれか!」

 「あの作物だな!!」

 「アメリカに変な作物を輸出しやがって!」

 「イジメか! イジメだよな!!」

 「あれは、10気圧下で作った作物で、バイオ作物じゃない」

 「「「「・・・・・」」」」 ぶっすぅ〜〜

 「甘くて美味しいだろう。一々人を潜らせられないから自動化するのが大変だった」

 「「「「・・・・・」」」」 ぶっすぅ〜〜

 「まさか、改訂作物は安くならないだろうな」

 「さぁ 規模が大きくなったら安くなるかも・・・」

 「ふざけんな!」

 「ちったぁ アメリカ製を買えよ。日本だけ、一人勝ちするな!」

 「だから、遺伝子作物を使ってない農地の作物を買ってやってるだろうが」

 「独立した中小農地から買うな。こっちが指定した大農場で買え!」

 「なに言ってやがる。人体実験しやがって。お前の系列企業からは絶対に買わん!」

 「「「「・・・・・」」」」 ぶっすぅ〜〜

 「また、ハンマーで日本車とラジカセを叩いた映像送るからな!」

 「どうせやるなら廃車じゃなく、新車でやれよ」

 「し、新車・・・ 新車は・・・ 一生懸命、作った人に悪いし、傷一つないし・・・ 教育上、よくない・・・」

 「「「「・・・・・」」」」 ため息

 

 

 

 日本

 うずしお社は、7000t級原子力潜水艦の建造していた。

 むろん、日本海軍は、買う気がなく、別の購入国があった。

 世界中が購入国を探り、日本海軍が買うのではないか、と思い込む国もあった。

   全長108×全幅10m×9.70m

   蒸気タービン30000hp  速度31kt

   533mm6管×22基  垂直発射巡航ミサイル12基

   潜航深度460m  乗員120人

 関係者たち

 「まさか、蒸気型原子力機関を作るなんて思わなかったよ」

 「しかし、勉強にはなったね。列強の原子力潜水艦がどんなものか」

 「危なくないように作ってるんだろうね」

 「研究はしてたし。ほかの国の原子力潜水艦より安全と思う」

 「しかし、ドイツ系企業の集大成でもあるな」

 「まぁ 彼らも参画したいんだろう」

 ドイツ系白人の技術者と工員たちもドックの中を歩き回っていた。

 「どうせやるなら、宇宙開発で協力すると思ったがね」

 「宇宙より、同胞愛ってやつだろう」

 「だな」

 

 

 

 

 西ドイツ

 ドイツに住むロマ人はツィゴイナーと呼ばれている、

 先の大戦で迫害にあって多くが殺され、

 戦後、人権が回復されて、人口を伸ばしていた。

 日本大使館職員は、犯罪歴と才能があるツィゴイナーを支援し、情報収集に役立てていた。

 工作員との接触は、盗聴を恐れて外で行われる。

 今日は動物園で、男同士で会うと変態扱いされかねないので互いに女連れだった。

 ペンギンの群れがパタパタと歩き回り、子供たちが集まっていた。

 「面白い物語があると聞いたが」

 「ユダヤ部会で、第一ターゲットがソビエトから日本になってたよ」

 「リューベック人のスパイ3人を日本に派遣する・・・」

 名前の書かれたメモが日本人に渡される。

 「・・・核戦争より、経済戦争が怖いってか」

 「米ソとも反日で共闘を検討している」

 「そして、死神教は、献金額の半分を信者に均等分配してる」

 「残りの半分も非ユダヤ資本系の公共事業に費やしてる」

 「日本の貿易相手も非ユダヤ資本ばかり」

 「例え、アメリカ自体のGDPが伸びても彼らの利権は相対的に縮小してるし、勢力を脅かしてるからね」

 「そして、アメリカ人の大半は、ユダヤ人の金融操作に気付いていてな」

 「もし、アメリカが日本と同じ規模で宇宙開発やったらアメリカ人の下克上だろうな」

 「そうなったら、ユダヤ人たちはイスラエルに逃げるんじゃないか」

 「ユダヤ人たちは、世界中に避難所を作ってるよ。日本にもあるみたいだし」

 「まぁ・・・・ 金の力は大きいからね。いや、日本の場合、資源か・・・」

 「それに非ユダヤ系資本も日本に避難所を求めてる」

 「外資株枠があるから金融支配はできなくても確実な貯金箱と思ってるんだろう」

 「彼らは貯金箱を増やすため、日本の中央銀行を狙ってるらしい」

 「またか」

 「たぶん、子飼いを中央銀行に入省させて金融を引き締めるはず」

 「日本は、GDP成長率10パーセント台を続けてるからね」

 「そろそろインフレを沈静化させないと、新興企業が湧き過ぎて共倒れしてしまう」

 「だから余剰生産力を宇宙産業にシフトしてるのでは?」

 「そうなんだが。それでも共倒れは少なくないよ」

 「野心的な日本人が多いってことなんだろう」

 「そういう、観点ならいいがね」

 

 

 日本人とニューベック人が観光でハンブルグを訪れていた。

 ビアガーデン

 「経済成長は高いようだ」

 「成長だぁ?」

 「高度成長してるだろう」

 「ふん、そんな目先を見る必要はない」

 「そうかな」

 「利己主義と拝金主義が強まってる」

 「これでは、国益と民益を考えようとする人間がますます減ってしまうだろう」

 「表面的には感じないけどな」

 「国防を考えられる人間が国防軍と、その軍属企業だけではいけない」

 「国民全体が国家と民族の利益を考えなければ、権力闘争と利己主義で国と民族がバラバラにされてしまう」

 「教育が劣化している。成金趣味の薄汚い器の小さなクズ人間が育つと困る」

 「ドイツ人は、アメリカ型の教育に反発したのでは?」

 「反発しても浸透してるようだ」

 「相変わらず反米意識が強い」

 「アメリカを作ったのは欧州で食いっはぐれた連中だからね。基本的に見下してる」

 「戦争に負けても?」

 「アメリカが俺たちヨーロッパ人に開拓された歴史は、戦争で負けても変えられんだろう」

 「あははは・・・確かに・・」

 「それより、日本に行くんだって?」

 「ああ、向こうのドイツ系企業で仕事を手伝って欲しがってるらしい」

 「そうか、さみしくなるが、頑張れよ」

 「ああ・・・」

 毎日のように様々な情報戦が繰り広げられ、敵も味方も疑心暗鬼と不信で互いを疲弊させた。

 そして、それが諜報関係者の仕事だった。

 

 

 

 四川軍閥 朝鮮族自治区

 貧しい農村と労働工場が連なり外資により搾取ばかりされていた。

 白人が壇上に立ち喋り始めた。

 ユダヤ・朝鮮 反人類反平和共同戦線

 “我々は、日本の宇宙開発攻勢に苦戦している”

 “しかし、これは、敗北を意味するのか? 否! 始まりである!”

 “我らが支配権は、人類の金融資産の多くを占めているのだ!

 “我々が負けることはない”

 “なぜなら、一つの世界こそ! New World Order (NWO)が、究極の平和だからである”

 “君らは、選民である。選民は、騙して殺して奪い、それを正義とするから選民なのである!”

 “旧人類は、国民という枠組みに縛られ”

 “国家主権という支配に甘んじ。国土と言うなの牢獄に押し込まれていたのである”

 “しかるに、かられは牢獄の中で囚人にも関わらず、驕り高ぶっているのだ”

 “それを叩き潰さなければならない”

 “朝鮮人は、古来より朝鮮半島に安らかに住んでいたのである”

 “日本民族は、それを奪ったのだ”

 「「「「アイゴー!」」」」

 “朝鮮人よ立て! 悲しみを怒りに変えて、立てよ! 朝鮮人よ!”

 “我ら同盟が、選ばれた民。選民であることを忘れてはならない”

 “正義は我々にある”

 “世界平和の究極統治のため、世界を騙し、人類を殺し、全てを奪うのだ!”

 “国家を構成する国民、主権、国土を弱体化させなければならない”

 “利己主義と拝金主義を増大させ”

 “親子を引き裂き、夫婦を憎み合わせ、兄弟姉妹を争わせてコミュニティを破壊しろ”

 “犯罪と自殺で国民を衰滅させるのだ”

 “そして、主従を不信させて破壊し、権益間の連携破壊し、戦わせるのだ”

 “貧富の格差拡大、贈収賄と政治不信で国民を主権から離反させなければならない”

 “主権の無能化により、国防を諦めさせ、国境を破壊しなければならない”

 “この遠大な計画で最大の邪魔は、日本である”

 “イスラム産油国である。南米諸国である。太陽同盟である”

 “そして、ドイツ人であり、ロシア人である”

 “これらの国々に潜入し、内部から国体を破壊し。国家の枠組みを破壊するのだ!!!”

 “絶対的な優良種である我ら同盟こそ、人類を救い得るのである”

 “朝鮮人よ立て! 悲しみを怒りに変えて、立てよ! 朝鮮人よ!”

 “日本と日本に組みする勢力を叩き潰すのだ!!!”

 「「「「ニダー! ニダー!! ニダー!!!」」」」

 「「「「ニダー! ニダー!! ニダー!!!」」」」

 「「「「ニダー! ニダー!! ニダー!!!」」」」

 「「「「ニダー! ニダー!! ニダー!!!」」」」

 「コード名 ハト。カン。ノタ。アヘ」

 「「「ニダ」」」

 「行くがよい。日本を叩き潰し、日本人を貧困に追いやって自殺させるのだ!」

 「「「ニダ!!!」」」

 

 

 

 静止軌道上

 宇宙ロケットを打ち上げ、

 隔壁に厚みのある宇宙船ユニットや貨物ユニット(直径6m×全長40m)から、

 隔壁の薄い第二ロケット部(直径8m×50m)に貨物を移したとしても器の半分も埋まらない、

 更に水とカーボンナノチューブ膜をステーションの外壁に配置するようになると宇宙空間に器だけが増えた。

 この器は、小惑星の開発と生産工場が軌道に乗らない限り続くと予想された。

 高天原は、資材搬入を容易にするため

 第2宇宙ステーション “アマテラス” の器を組み立てると高天原に連結させる。

 物資の積み込みは、リングの外周重量がブレないよう、重量配分を均一にしなければならなかった。

 そして、少しずつ荷電粒子発電と太陽光熱発電を利用した製鉄所と製造工場の建設が進むと

 小惑星を材料にした生産が細々と始まる、

 熱処理、切断、掘削、圧縮などなど、自動化された5軸工作機から加工された製品が出てくる。

 「どうよ」

 「無重力で比重に関係なく均一になるのが面白いし、真空で製造しやすいのも面白い」

 「というより無重力真空で作るほうがいいと思うな」

 「問題は振動だな」

 「ステーションの中央域は、外周の遠心力があるから振動によるブレは少ない」

 「当面、設備関連機材だけだし、微重力、微気圧は許容範囲で気にしなくてもいいだろう」

 「大型宇宙工場を作るなら、取り敢えずエロスがいいかも」

 「だな。真空無重力で製造できる部品は、なかなか優れてる」

 「宇宙で生産すれば、荷電粒子発電は5000馬力いけるかも」

 「引力のある地上じゃ2000馬力だから、それを思うと大進歩だな」

 

 

 

 この年、10年建設国債の2割2兆6000億と合わせ、

 2度目の10年学制国債の2割2兆0700億が国民基礎所得として国民に分配される。

 建設国債と学制国債は、日本の紙幣増刷の5割を占め、

 残りを民間貸し借りと、国民基礎所得が占めた。

 公共投資により社会基盤は拡大し、教育無料化により人口増大にはずみが付き、

 国民の平均年齢を押し下げ、強い国家像を世界に見せつけていたものの、

 造幣の5割が建設文部官僚と、省庁に繋がる族議員と関連企業に流れ、

 政官財の癒着と世襲と閨閥が日本の紙幣の4割を使いまわしながら天下り先の温床になっていた。

 公務員と関連企業に流れた紙幣は膨大で格差はあるが、累進性の強い所得税に吸上げられており、

 一部貯蓄に回されるものの社会全体に還流され、

 アメリカや中国に比べれば、その税支配率は低い水準で推移していた。

 理由は今年の建設国債30兆円、学制国債14兆円に対し、国民基礎所得の累積総額70兆円で、

 企業のサービスは、政府より、消費者に向いていた。

 国権派は、資金の流れを利権強化で建設国債・学制国債の増額で画策し、

 民権派は、資金の流れを国民基礎所得増額で、民間サービスさせるほうがよいと考えていた。

 国権派の言い分は、不労所得率が増えると怠け者が増え、3K職賃金高騰は競争力を失うであり、

 民権派の言い分は、不正腐敗と利権による不効率と不当給与に繋がり、利権支配に国民が殺されるだった。

 これは、どちらも正解なのであるが、妥当な線で落ち着かせる必要はあった。

 

 特別高等警察

 特高は、国家の3要素たる国民、主権、国土(経済)を守護するのであるが、

 任務は

   一 外国人を騙すこと、但し、騙してることがバレてはいけない。

   二 騙し損なった外国人を買収すること、但し、犯行が発覚してはいけない。

   三 買収し損なった外国人を貶めて自滅させること、但し、犯行がバレてはいけない。

   四 貶め損なった外国人を消すこと、但し、消すことで敵クライアントを真実に近づけてはいけない。

 の4つに要約出来た。

 しかし、特高が既得権の飼い犬成り下がり、

 国民を恫殺したり、主権を脅かしたり、国土と経済基盤を損なわせるに至れば、機能不全で、

 そう言った意味みおいては、戦前、蟹工船の作者を殺害した1933年頃、

 特高は、国民、主権、経済の守護者から、既得権の飼い犬に成り下がっていた。

 戦争末期から戦後にかけ、広長閥が日本の支配権を握ると、負の遺産は粛清され、

 特高は、普通の対外諜報機関に立ち戻っていた。

 人気のない深夜の港湾倉庫街を男たちが走り抜けていく

 「待て!」

 「ちっ!」

 「どこまで、掴んだ?」

 「ふっ 卑弥呼機関か。神火風の正体。鬼道呪は掴んだぜ・・・ぐっ・・」

 ふら〜

 ばしゃ〜ん!

 「毒を飲んだのか」

 「まさか。鬼道呪を知られたのか」

 「あれを知られたら・・・」

 「誰かに伝えたかもしれない」

 「死なれては永遠の謎だな・・・」

 パトカーのサイレンが近づいてくる。

 「面倒だ。行くぞ」

 男たちは、去っていく、

 倉庫街の上階部屋に別の男たちがいた。

 「・・一体どうしたニダ」

 「卑弥呼機関ってなにニダ?」

 「聞いたことないニダ」

 「鬼道呪は?」

 「知らないニダ」

 「それより、こんなところで、迷惑ニダ」

 「逃げるニダ」

 外国人たちもその場から立ち去っていく、

 翌日の情報創作課

 男は毛布をかぶり、新聞を片手に電気ストーブに当たっている。

 某港湾で水死体が発見されたと小さな記事が載った。

 何人かが雪を叩きながらフロアに入ってくる。

 「仕掛けは?」

 「九州と畿内にそれらしいモノを作ったから2、3ヶ月は遊んでくれるだろう」

 「そう・・か・・」

 くっしょん!

 「うぅ・・寒い・・・」

 「12月にやることじゃなかったな」

 「「「「あはははは」」」」

 

 

 繁華街

 彼らは、先祖代々反日血統を受け継ぎ、

 胎教、子守唄から反日魂を叩き込まれた反日エリートであり、

 祖父祖母・父母・親類縁者・教師から反日教育を受け、さらに諜報訓練されていた。

 反日ギルド朝鮮チーム コード名 ムン キン リン は、味方のように振る舞いながら有力者に近づく、

 「これはこれは、チェブリコフ。今日もいらっしゃいましたニダ」

 「おお、君らも好きだな」

 「ノーパン喫茶は、大好きニダ」

 「ははははは」

 「最近の景気はどうニダ」

 「日本人にソビエトの武器を横流ししてもらってるよ」

 「おかげでアフリカでは優勢に戦えてる」

 「羽振りがいいニダ」

 「娘を日本人と結婚させて亡命させたいと思ってるんだが、なかなかな・・・」

 「に、日本はソビエトに侵攻するかもしれないニダ」

 「そうかな」

 「そういう噂ニダ」

 「んん・・ せっかく、日本で別荘を下見してるのに、それは困るな」

 「日本人はとっても危険ニダ」

 「しかし、日本は装甲列車が主力だろう」

 「戦車は少ないし、ソビエトへの侵攻は考えてないだろう」

 「甘いニダ。日本は、核ミサイルをソビエトに向けてるニダ」

 「しかし、それはお互い様だからな」

 「核戦争しても生き残るのは地下施設の多い日本ニダ」

 「それに日本人は宇宙にも逃げられるニダ」

 「そ、それは困るな・・・」

 「それは、いけないニダ。ストレスになるニダ。癌の元ニダ」

 「そうか」

 「ストレスは癌の元ニダ。癌は、とっても怖いニダ」

 「そうか。怖いな」

 「日本を信用してはいけないニダ。日本はソビエトの宿敵ニダ」

 「日本の特高は、卑弥呼機関といって、対ソビエト専門の暗殺機関を創設したらしいニダ」

 「卑弥呼機関・・・」

 「すぐに調べたらいいニダ」

 「卑弥呼機関か・・・」

 「リベートと地位があれば、もっといい情報を手伝えるニダ」

 「「「「あはははははは」」」」

 「「「ウェーハハハハ!!!」」」

  

 

 反日ギルド朝鮮チーム コード名 ムン キン リン は、ソビエト高官の接触に成功し、

 ソビエト高官に反日意識を押し付け、日ソ関係にダメージ3を与え、レベル24になった。

 反日ギルドから キムチセット が送られてきた。

 「大成功ニダ。ソビエト高官を反日にさせたニダ」

 「これで日ソ関係は悪化するニダ」

 「そして、日ソ核戦争で共倒れニダ」

 「日ソが滅んだら朝鮮人が漁夫の利で日ソを支配するニダ」

 「「「ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!!」」」

 「「「ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!!」」」

 「「「ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!!」」」

 反日ギルドから次のクエストが送られてくる。

  1、日本食品に毒を入れる。    2、日本の銀行を襲撃する。

  3、日本人から金を騙し取る。   4、日本人を自殺させる。

  5、日本女性を強姦する。     6、日本人を拉致誘拐する。

  7、日本の文化財を盗む、放火する。

 「「「・・・・・・・」」」

 

 

 

  

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 月夜裏 野々香です。

 造語  恫殺(どうさつ)=見せしめに殺すこと

 

 国権派が強くなって、親方日の丸に泡銭が集まると、利権と権威で弱肉強食の世界、

 大和造ったり、

 幽霊人員水増しサービスで仕事もしてないのに私腹を肥やしたり、

 用務員のおばさんの退職金が大企業の社長の退職金並みになったり

 庶民は、公権力に隷属させられしちゃうわけです (笑

 民権派が強くなると、国民基礎所得が増えるので、

 3K職の賃金が高くなり、仕事で無理が効き難く、辞めても痛手が少なく内部告発が増えそう。

 

 

 総人口2億8595万人。

  日本・輝夜 (72万ku) 日本・半島  内地人口1億3739万。

 

  海外州人口1億4853万人

   和洋州 (25万ku) 京杭大運河東部域  5561万

   日満州 (100万ku) 外満州  5561万

   扶桑(カムチャッカ・チュクチ)州 (121万ku) 1479万

   大和(アラスカ)州 (171万7854ku) 1849万

   南洋 (ハワイ、ビスマルク、ソロモン諸島) (10万6461ku) 367万

    フィリピン バターン・コレヒドール島 日本自治 “桃太郎” 区 (1000ku)

    マレーシア ブルネイ 日本自治 “金太郎” 区 (1000ku)

    インドシナ ダナン 日本自治 “舌切雀” 区 (1000ku)

    インドネシア パレンバン 日本自治 “浦島太郎” 区 (1000ku)

    ビルマ ヤンゴン 日本自治 “因幡の白兎” 区 (1000ku)

    シンガポール 日本人自治 “鶴の恩返し” 区 (1000ku)

 

 4200t級宇宙船

  “あけぼの” “はつはる” “あさかぜ” “あかつき”

  “あさつゆ” “ゆきどけ” “はるかぜ” “わかば” 

 

 

 日本海軍

 第01機動部隊

  38000t級航空巡洋艦 播磨

  36000t級伊勢型航空巡洋艦 伊勢

  12000t級鞍馬型ヘリ巡洋艦 出雲

  6000t級綾波型巡洋艦 綾波 敷波 荒波 浦波

 

 

 第02機動部隊

  38000t級航空巡洋艦 薩摩

  36000t級伊勢型航空巡洋艦 扶桑

  12000t級鞍馬型ヘリ巡洋艦 鞍馬

  6000t級綾波型巡洋艦 藤波 高波 磯波 白波

 

 

 

  38000t級播磨型航空巡洋艦4隻

          “播磨” “薩摩” “長門” “駿河”

  12000t級鞍馬型ヘリ巡洋艦12隻

          “鞍馬” “出雲” “吾妻” “浅間”

          “八雲” “伊吹” “生駒” “春日”

          “愛宕” “羽黒” “青葉” “白馬”

  6000t級綾波型巡洋艦 40隻

          “綾波” “敷波” “荒波” “浦波” “藤波” “高波” “磯波” “白波”

          “雪風” “峯風” “秋風” “朝風” “灘風” “舞風” “雷風” “旗風”  

          “吹雪” “白雪” “淡雪” “水雪” “灰雪” “玉雪” “春雪” “初雪”

          “秋月” “冬月” “夏月” “春月” “葉月” “涼月” “照月” “若月”

          “夕雲” “朝雲” “天雲” “峯雲” “巻雲” “山雲” “秋雲” “白雲”

 

 白龍型潜水艦 50隻

   排水量 水上3000t/海中4300t

   全長90m×全幅9m×吃水8.5m

   荷電粒子発電1000馬力〜1500馬力 20基

   水上/海中20000馬力〜30000馬力 30kt〜36kt  航続距離60年

   533mm8管 40本

   乗員65人

  “白龍” “雷龍” “慶龍” “神龍” “剛龍”  “海龍” “陣龍” “蒼龍” “銀龍” “鋼龍”

  “雲龍” “妖龍” “弓龍” “迅龍” “凰龍”  “黒龍” “鎧龍” “零龍” “呑龍” “戦龍”

  “朝潮” “夕潮” “巻潮” “波潮” “赤潮”  “黒潮” “冬潮” “早潮” “夏潮” “磯潮”

  “長波” “巻波” “高波” “藤波” “清波”  “涼波” “早波” “浜波” “朝波” “高波”

  “幽鬼” “鋼鬼” “慶鬼” “蒼鬼” “海鬼”  “凰鬼” “弓鬼” “陣鬼” “彗鬼” “黒鬼”

 

 

 ジェットエンジン

 直径40cm級流星エンジン  直径60cm級彗星エンジン

 直径80cm級蒼星エンジン  直径100cm級紅星エンジン  直径120cm級天星エンジン

 

 “原爆を落とされた人々の世界平和を望む会” 

 広島  賀茂忠行  天光正教  ウリエル  死神ウラン

 長崎  安倍晴明  聖炎主教  サリエル  死神プルト

 

 宇宙開発

   常磐 アムン (Asteroid 3554 Amun) M型 直径2.48km 公転周期350.96日 発見1986年

   浅間 クルースン(Asteroid 3753 Cruithne) Q型 直径5km  公転周期363.99日 発見1986年

   エロス (433 Eros) 34.4km×11.2km×11.2 km S型  公転周期642.4日 発見1898年

   ガニュメート (1036 Ganymed) 31.66km S型  公転周期1587.75日 発見1924年

   八雲 (6178) 1986 DA  M型 直径2.3km 公転周期1719.466日 発見1986年

 

 

 

 

  

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第38話 1982年 『金融支配の呪縛と限界』

第39話 1983年 『反人類共同戦線』
第40話 1984年 『海底重気圧農業』