月夜裏 野々香 小説の部屋

    

天ぼた系 火葬戦記 『神火風』

 

 第51話 1995年 『灼熱のビーナス』

 

 宇宙開発が軌道に乗り宇宙産業が成立すると、

 技術的な集積と技能の蓄積と、組織編成と、経験の継承が進むにつれ、

 出たとこフロンティアから、予算とタイムスケジュール管理に移行してしまう。

 早い話し、担当者の意識改革が必要な時期に来るのだけど、そういうのは、追々なのかもしれない。

 貨物打ち上げが減少し、政官財報学の錦を着た乞食は、予算縮小の憂き目に遭う。

 早い話し、地球上での宇宙産業が成り立たなくなり、

 工場と工員ごと宇宙に引っ越すか、他産業転換と転職へと追い詰められていく、

 こういう試算は、上層部が行うことで、下々は人事や予算縮小、給与と待遇という形で伝わる。

 強欲な者と、見通しのできない者は、あくまで地上での宇宙産業に固執し、

 採算割れのツケは、国民から集めた税金で支払わせようと考え、

 見通しのいい者は、宇宙産業へシフトするか。地球でも成り立つ異業種転換に移行していく。

 産業関係者たち

 「希望的観測だが、今後、20年、地球の宇宙産業。貨物打ち上げは安泰と思う」

 「しかし、月、ケレス、パラス、ベスタ、ヒギエア、インテラムニアの開発で、工場が軌道に乗ると状況が変わる」

 「貨物打ち上げは縮小され、地上は工場閉鎖ということになりかねない」

 「このまま、宇宙に行くか。それとも自動車、造船をもう一度やるかだな」

 「未来があるのは、宇宙に行く方では?」

 「宇宙へ行ける人間は限られてるよ」

 「仮に健康面のハードルが下がったとしてもだ。命懸けなのは変わりない」

 「経済だと、空中中継機を就航させた後の有人宇宙飛行は、採算で見合うだろう」

 「そして、宇宙に産業基盤さえ作ってしまえば移民は容易だ」

 「だけどねぇ 社員の大半は、地球の生活を望んでいる」

 「新入社員募集で宇宙に住みたいもので募集をかければいいさ」

 「まぁ 利便性の問題だし、インフレさえ整えば宇宙生活も悪くないのでは?」

 「正直、宇宙産業も地球の需要あってのことだ。宇宙の需要だけで宇宙産業は成り立たない」

 「そうかもしれんが社員の多くはチャレンジャーだし、自動車と造船をもう一度やるかね?」

 「「「「「・・・・・・」」」」」

 「海底産業は?」

 「10気圧以下の食料産業は、まだ行けるよ」

 「農林水産省は20気圧でも産業が成り立つと試算している」

 「しかし、宇宙から海底じゃ 社員が納得しないし、関連性も小さい」

 「まぁ 相互交流が刺激になって開発が進んだこともあったがね」

 「カリストに行く頃には、宇宙の人口も増えて、宇宙は身近な世界になってるはず」

 「なんにせよ。神火人が生存している間に宇宙開発を基礎を推し進めたいらしいからね」

 「後になって、あそこにも、ここにもじゃ無理」

 「それを言うなら水星開発と、木星の内衛星3つの開発もしてもらうことになる」

 「無人開発でも行けるのでは?」

 「ロボットは、宇宙の方が活動させやすいからね」

 「先週、アメリカとロシアの議員とあったんだが、火星と金星を餌に日本の小惑星専有はずるいそうだ」

 「それは遅れてる方が悪い」

 「日本の人口問題を解決するには、宇宙に行くしかないはず。足を引っ張られても困る」

 「そういや、日本民族は4億の大台だったな」

 「あと、宗札の問題もある」

 「2000年の新札発行は、決まりなの?」

 「現物は見たけど。そのつもりで、作ってるらしいよ」

 「100分の1デノミだから、海外の円札が一気に戻ってくるはずだからインフレ気味にもなるはず」

 「どの道、資本で困ることはない」

 「だけど、新興企業に紙幣を回収される可能性は高い」

 「紙幣の総量は、どの程度?」

 「人口増加率と、起業・廃業の新陳代謝と回収率から逆算すると。総量で1.25倍になるらしい」

 「余剰分は、宇宙開発と海底開発になるんだろう」

 「民間需要がどの程度、資本を吸い上げるかにもよる」

 「予算が重力に引っ張られるのは面白くないな」

 「地球と宇宙の絶対的な人口差だ。いずれ、変わる」

 

 

 

 小惑星エロスは、1984年 宇宙ステーション “高天原” により開発が始まった。

 太陽光熱を集光させることで岩盤は溶かされ、

 カーボンナノチューブの網で補強されながら整形され、

 くの字に折れ曲がった歪な小惑星(34.4km×11.2km×11.2km)は、

 10年かけた公共事業で、円筒形(36km×12km)の宇宙コロニー島に変貌していた。

 小惑星表面の岩盤は均され、

 遠心力でバラバラならにならないよう、凝固剤と、カーボンナノチューブ網と、埋め立てブロックで固められ、

 ロボットアームが突き出していた。

 自転の中芯にある宇宙港と基幹トンネルを除くと、

 人工的な区画は、2段ロケット(直径8m×50m)部を繋げたものに過ぎず、

 住人たちは、モグラ生活、蟻塚生活と自嘲気味に呟く、

 もっとも、ほとんどの宇宙生活者がモグラ生活者であり、蟻塚生活者といえた。

 自転は少しずつ早まっており、

 将来は、自転だけで1Gを作り出す計画になっていた。

 

 

 偏光された太陽光が1G居住区画を照らし、

 公園は森林と草花が植えられ、犬、猫、リスなどの小動物が生活していた。

 新人の職員たちが重力計を確認し、自転のブレを計測していた。

 ブレが大きくなれば重石を移動させ、ブレが許容範囲になるまで調整する、

 集中管理室でもわかることだったが、

 最初は、新人にエロスの中を歩かせて、道を覚えさせる必要もあった。

 

 一方、役目を終えた “高天原” は、次の開発小惑星へ向かう準備を始める、

 開発ステーションの最大の役目は、1G居住区画の確保であり、

 開発用物資は、無人コンテナ船を射出すれば後回しでも事足りた。

 もっとも最近は、小惑星開発コンピュータープログラムのおかげか、

 有人が先陣を切る必要性は低下している。

 既に宇宙探査機は、主要な小惑星に送られ、

 開発の順番待ちをしている段階にあった。

 高千穂ステーション

 司令室

 「上は、次の開発先を決めかねてるようですね」

 「カグツチのカリスト行きは決まってるからな」

 「ミカヅチと高天原のどちらかが、パラスか、ベスタになるんじゃないかな」

 「どちらかというとカリストに行きたかったですがね」

 「そうだよな。木星に行きたいよな」

 「まぁ 木星は、もう、一個出したほうがいいという意見もある」

 「土星は、ステーションを全部送って開発させようかって、話しもあるらしい」

 「土星っすか。タイタン、レア、イアペトゥス、ディオネ、いいすね・・・」

 「公転周期29年だけどな。行ったら生きているうちに戻ってこれないかもしれないぞ」

 「それを聞くと不安になります」

 「まぁ だからステーション全部送るか、ってなってるらしいが」

 「しかし、随分、開発を急いでる気がするのですが」

 「人口4億になってるから焦ってるんだろう」

 「あと、アメリカも本格的に月開発を始めたらしいからな」

 「やっぱり、宇宙開発に参入してきましたか」

 「このままだと、日本の宇宙開発に資源が集まってしまう」

 「だから、多少、リスクが高くても自前で宇宙開発したいと思うのだろうな」

 

 

 

 この時期、個人の記録・意見をウェブサイトと呼ばれる仮想空間に公開できるようになった。

 ウェブサイトは、リアルタイムでも、時間的な制約もなく、

 不特定多数の人々と双方向で意見交換など交流可能で、徐々に浸透し、サイト所有者は増えていた。

 サイト管理者は、酔狂人であれ、趣味人であれ、思想が右であれ左であれ、

 組織に依存せず自分の信条、理想、政治的思想を公開することが可能になったため、

 理不尽や違和感を覚えながらも組織にとどまる必要性を急速に低下させていた。

 政治団体は、組織集票と組織収益を保つため、プロパガンダサイトを立ち上げるなどの情報操作も急増したが、

 対立翼であれ、同翼であれ、

 ライバルになりそうなネット新興勢力を潰そうといった侮蔑的・懐疑的な動きも見られた。

 しかし、ウェブサイトの誕生で、もっとも深刻的な打撃を受けたのは、情報公開を独占していたマスメディアで、

 広告収入の減退に繋がるとも予測されていく、

 当初、金をもらって台本を読んでるようなマスメディアの誘導に、サイト管理者が操作され

 意見を変えることが、しばしばあったものの、

 多くは、マスメディアの利益誘導や利害と一致せず。

 また、金も貰っていないことから意見を変えることは稀だった。

 日本における思想対立は、戦後、二つの潮流に分かれていた。

 一つは、基幹産業を中心とする国権寄りの憲政会と、

 もう一つは民間活力を中心とする民権寄りの民政会だった。

 それは、国債発行における国民基礎所得の比率争いが中心で、

 国民基礎所得率15パーセントから25パーセントの攻防で終始し、

 極翼・極翼などの極論は敬遠された。

 しかし、広告費で成り立つマスメディアと違う意見がウェブサイトで広まると情報操作が成り立ちにくくなった。

 そのため、一部は、ウェブサイトを規制をしようと画策するが、まだ、ウェブサイトの黎明だったためか、

 認知度と影響力が未知数だったことから市民権が低く、規制に足る勢力も結集できないでいた。

 

 某サイト管理者たちの掲示板

  “最近、ウェブサイトが増えたな”

  “今後10年で100万サイト増えるって誰かが言ってたの聞いた”

  “おれは、遺伝子番号を使った無条件1人1サイトと、自由契約サイトにするって、某所で聞いた”

  “なんで遺伝子サイト (笑”

  “世論統計と投票が正確で一発だろう”

  “なる〜”

  “うげぇ〜 どっちにしても埋没する〜”

  “早い者勝ちだもんだね。でも今後は、実力勝負”

  “ヤバす”

  “そのうち、画像と、動画コンテンツも・・・”

  “そんな技術ねぇよ”

  “資金力と人材が強い企業ウェブサイトが主流になっていくのかも”

  “そんなのマスメディアと同じじゃん”

  “いま思えば、盛者必衰で、諸行無常だったな・・・”

  “な、なにぃ もう、負けたのか。いつの間に (笑”

  “ ”

  “ ”

 

 

 

 利己主義が強まるほど格差が広がり、

 拝金主義が強まるほど財産の分配を減らすため人口が縮小していく、

 特に信用創造を採用している国家群は、借金によって紙幣が生産されているため、

 既得権益者の紙幣回収が進むほどゼロサム効果が現れ、大衆の購買力が低下していく、

 新札発行がなされなければ、借金で設備投資しても購買力がなく回収不能に陥る。

 信用創造は、自動的に不況に落ち込むことから、金融財政は必ず破綻し、

 借金を踏み倒すのは必ず銀行や大手企業の強者となった。

 日本の国民基礎所得は、国債による特定産業へ財政投資に対し、2割の国民分配率決めていた。

 不公平が是正されやすく、公定歩合の補填されているため、財政が破綻しにくい効果があった。

 一方、中国型の人頭紙幣発行制度は、新札発行の2割が自動的に国民に均等分配されるため、

 借金創造による紙幣発行から解放されいることから、財政破綻の可能性が小さく、

 個人消費と個人投資などの需要が経済を牽引しやすいことから、基幹産業を牽制することになったものの、

 自由経済な気風が育ちやすかった。

 

 国家の紙幣発行が金貸し業の信用創造から、国債債創造に移行した日本、ドイツ、チリ。

 そして、人本創造に移行した中国、ベネズエラで起きたことは、貧富の格差が是正され、

 蓄財により老後の不安が解消され、子供を産み育てることに価値を置き始めたのだった。

 そして、人口増加を気にする国家は、宇宙開発に期待し、投資を増やしていた。

 ベネズエラ

 轟音と白煙を棚引かせて、ロケットが昇っていく、

 オリノコ川下流に宇宙ロケット基地が建設され、ドイツ製宇宙ロケットが打ち上げられていた。

 日本のカタパルト式貨物宇宙ロケット、空中発射型有人宇宙ロケットを除くなら、

 アメリカのスペースシャトルより効率が良く、

 ソビエトの宇宙ロケットより性能が良く、

 打ち上げロケット式宇宙ロケットの最高峰と言われていた。

 関係者たち

 「日本が打ち上げ型宇宙ロケット技術の一部を提供してくれたおかげで、随分早く、軌道に乗せられた」

 「まだ、日本の宇宙開発には、負けますがね」

 「一気に差が開いてしまったからな」

 「なんにしても今後は、追いつけ、追い抜けでしょう」

 「取り敢えず、月開発か。適当な小惑星を占有開発したいものだ」

 「時間がかかるのでは?」

 「まず、無人開発型の衛星を小惑星エウロパに送って、ドイツが開発すると宣言すればいい」

 「日本は、それで引っ込むと?」

 「開発を持続している限り手を出さないそうだ」

 「そりゃ 持続力が試されますね」

 「だが、開発を続けられるなら小惑星エウロパをドイツの小惑星にできる」

 「たぶん、日本の独走が気に入らない諸外国は、ドイツに投資するだろう」

 「だと、いいのですが、火星と金星の分配は魅力的ですから」

 「火星と金星の分配地で釣って。月と小惑星は独自開発か、上手いことやりやがるな」

 「日本は、木星まで、王手をかけてますよ」

 「カリストか・・・」

 「なんにしてもアメリカがスペースシャトルをやめて通常の打ち上げロケットにする前に小惑星エウロパに取り付きたい」

 「ですよねぇ・・・」

 日本は、有人で衛星ダイモス。小惑星浅間(クルースン)、浅間(アムン)、エロス、ケレスに取り付いており、

 衛星カリスト。小惑星パラス、ベスタ、ヒギエア、インテラムニアへも開発衛星を送っていた。

 ドイツは、小惑星帯で6番目に大きなエウロパ(公転周期5.46年。直径302.50km)に開発衛星を打ち上げていた。

 そして、その名を冠する欧州諸国も日本に小惑星エウロパを取られたくないのか、

 ドイツを応援しようと考えたのか、海外からの支援金が集まっていた。

 

 

 

 首都カラカスは、ニューヨークと見紛うような摩天楼が建ち並んでいた。

 その多くは、日本とドイツのゼネコンによって建設されたものだった。

 街の看板は、スペイン語だけでなく、中国語、日本語、ドイツ語、英語の順で多く、

 ベネズエラでの力関係を示していた。

 この頃の日本語は単一言語として、4億5000万人が話しており、

 潜在的な話者は5億人を超えると言われ、

 方言で意思疎通が困難な中国語を除けば、世界最大の言語になっていた。

 また、宇宙でも日本語が最大勢力だったことから、各国で日本語を第一外国語にすることが多く、

 購買力の高い日本人相手の商店も多かったことから、

 日本人がベネズエラに旅行に来たとしてもそれほど困らないといった状況が作られていた。

 日本人観光客たち

 「オリンピック会場を作ってるのか。アメリカは忌々しいだろうな」

 「だけど、2000年はカフカスだけじゃなく、シドニーと北京も立候補してる」

 「京都もな」

 「京都か。京都は、今ひとつ乗り切れてないからな」

 「国的には、上海か。ハルピンでやりたいけどな」

 「ていうか、宇宙開発で忙しくて、オリンピックは、どうでもいいや的な雰囲気がある」

 「そんなこと言ってるから日本人は宇宙人とか言われるんだよ」

 「「「あはははは」」」

 「次はアトランタだっけ、あんま競争なかったけど」

 「まぁ どこの都市でも1996年より、2000年を狙いたいだろう・・・」

 “イラッシャイマセ”

 中華飯店の前

 「入るか」

 「そうだな」

 「しかし・・・ 日本語を話せるベネズエラ人が増えてるんだな」

 「宇宙に行きたがってるんじゃないか」

 「ドイツの宇宙ロケット発射基地を建設してるし」

 「だけど宇宙ロケットの打ち上げで、地球の酸素を消費してるとかで、反対派も増えてる」

 「酸素なら宇宙にあるし、あとで返すよ」

 「しかし、ドイツとベネズエラで宇宙開発が進むと、アメリカも突き上げられて宇宙開発も進むかも」

 「金じゃなく、フードクーポンを配って、利権カーストを守ってるようじゃ無理じゃないか」

 「フードクーポンで昼飯食べながら宇宙ロケットを打ち上げればいいじゃないか」

 「そんな宇宙ロケット。怖すぎて乗りたかないわ」

 

 

 

 扶桑(カムチャッカ・チュクチ)州 (121万ku)   大和(アラスカ)州 (171万7854ku)

 ベーリング海峡は、海峡幅86km。水深30〜50mなので、海峡海底トンネルが建設されていた。

 暖房は、和洋州と、日本からの空調トンネル網が広がっていたが主に室内で使われていた。

 室外に出すと、上昇気流が激しすぎて、天候を変動させてしまう恐れがあったからだ。

 しかし、銅管網を地中に通すことで地面を保温し、

 ジャガイモ、ニンジン、レタス、キャベツ、カブ、ルタバガ、ルバーブなどの栽培圏を北上させていた。

 家主が5年ぶりに地上に降りて、我が家に戻ると空気を入れ替えて、掃除し、

 いらなくなった物を捨てる。

 この時期は、宇宙と地上の二重生活者が多かった。

 宇宙開発省は、二重生活者用宿舎ビル100万戸分の建設を決めており、

 若い職員や割り切った職員は、宇宙生活を主。地上生活を従にするため、宿舎に引越していた。

 宿舎であれば、長期不在でも安全と、家の機能と、プライベートが保たれる。

 実家で一人暮らしだとかなり悲惨で、ホームヘルパーを雇うと割高になった。

 久しぶりの開放感を感じようと外に出るが、固定された大地とどこまでも広がる青い空に違和感を感じる。

 「なんか、異世界に来たみたいだな」

 ポツリと呟くと、実家に行く時間なのを思い出し、扉へ向かっていく、

 大和州と扶桑州は、日満州と並び、さらに数億人の人口を収容できる面積があることから、

 宇宙開発までの年月稼ぎとして利用できた。

 しかし、いずれ、人口増加から宇宙に向かう。

 そして、それまでに宇宙に必要な人工空間を作る必要があった。

 

  

 

 中国13軍閥

  北京、南京、福州、広東、広西、昆明、貴州、重慶、

  西安、甘粛、青海、ウィグル、チベット

 軍閥一つ一つは、独自通貨を発行し、新規通貨発行の2割を個人口座に均等分配し入金していた。

 感覚的には、EUのユーロ通貨に近い。

 安楽な生活が保証されていそうだったが現実は違った。

 生活に必要な税金は、均等分配された金額よりも多く、中国人は奴隷のように働かされていた。

 軍閥異動は、可能で、比較的住みやすい、青海、ウィグル、チベットなどの軍閥を見つけて異動しようとするが、

 日本の遺伝子検査器は、共通口座を使っていたことから二重口座を作ることもできなかった。

 むろん、銀行は幾つも口座を作ることができたが、銀行も個人証明で遺伝子検査機を利用しており、

 公共機関も遺伝子検査機を利用していたことから出自を偽ることはほぼ不可能になっていた。

 また、安全保障金が要求されるため、富裕層でもおいそれと異動できなかった。

 中国人は生き残りのため、国外に脱出しようとするが、一番近い日本の入国が封鎖されており、

 日本の口座に莫大な振り込まない限り、日本にいられず、

 一般人の海外労働先は、南米大陸やアフリカ大陸がほとんどだった。

 

 

 

 和洋州 (25万ku)

 “自主独立と発展”

 幕末、維新、明治以降、日本が目標としてきた自主独立と、

 戦後の発展が組み合わされたスローガンが掲げられていた。

 どこかの宗教団体の標語でもあり、最近、よく、目にするフレーズだった。

 欧米諸国のグローバル化と国際協調に対する日本の意思表示でもあるが、

 宇宙開発の足を引っ張るな、と言ってるようにも思われた。

 もっとも、孤立主義というわけではなく、

 必要なものは輸入し、安全保障上支障ないものならもので求められれば輸出した。

 そして、中国の軍閥権力層の家族たちは祖国から奪ってきた金を使って、外国人用マンションを購入していた。

 もちろん、外国人は、所有を認められていないので、100年賃貸の前払いというやつだ。

 快適な部屋と涼しい街を歩き、

 子供たちを日本の学校に行かせて、日本人にさせようとしていた。

 宇宙開発で先行している日本は活気があり、様々な商品に溢れ、人々の生活も安定していた。

 正直、中国人であるより、日本人として生きていくほうが未来があるように思われた。

 軍閥貴族と呼ばれた中国人たちは白人数人と接触すると封筒を交換する。

 そのあと、街で買ってた食料に感動していた。

 一番近い小売店で売ってるものさえ、中国の高級店より安全で美味しいのだ。

 そして、封筒を見てニヤリとする。

 「トゥーレ協会の荷物はなんだったある?」

 「重慶軍閥情報部で集めた日本の神火風研究の報告書ある」

 「死神教の?」

 「いや、ほかにもいろいろある」

 「ビルマの秘宝とか。インドのシヴァ神の力だとか」

 「また、そういうオカルトを・・・ 大丈夫あるか。信用を失ったら取引できなくなるある」

 「軍閥情報で調べた最終報告書ある。嘘ついてないある」

 「売ってよかったあるか?」

 「どうせ、つまらない情報ある。金の方がいいある」

 「それは言えるある」

 「しかし、残念ある。中国が単一の国家なら、世界の大国として世界の覇権を目指せたある」

 「その時、世界は地獄ある」

 「何である? もっといい国になってるある」

 「どんな国ある?」

 「日本みたいに、いい国ある」

 「中国は、13軍閥あるのに、一番いい軍閥がチベットとウィグルある」

 「中国は1つになってもいい国にならないある」

 「むしろ、悪い国ある」

 「それに、強い国がいい国とは限らないある」

 「日本は強いある」

 「核ミサイルは、アメリカ、ソビエトより少ないある」

 「それは、日本人が宇宙に住んでるからある」

 「中国も宇宙に行きたいある」

 「このままだと、日本に宇宙が占領されるある。中国も、もっと宇宙開発しないと行けないある」

 「待つある。我々が中国から持ち出したお金は、中国の宇宙開発予算ある」

 「「「「・・・・」」」」

 

 

 上海は幾つもの城塞都市が連結する巨大都市となっていた。

 北極圏から送られてくる冷気がビルから降下し、

 起伏の大きな地域は、温度が目まぐるしく変化し、

 最下層に至ると霜が降りるほどだった。

 関係者たち

 「ここが最低温度区画か。確かに寒い」

 「これ以上やると市街地の農地まで届くし、気候を変動させかねないな」

 「いや、冷気は、底にとどまりやすいから、よほど、上空に巻き上げさせない限り変動は少ないだろう」

 「だけど、上海沖まで冷気が届いてるっていうぜ」

 「中国の大気汚染を浴びるよりマシだよ」

 「まぁ そうだろうが」

 「核ミサイルで攻撃してきたら、最大冷気で放射能を押し返してやる」

 「「「「あははは・・・」」」」

 「中国は核兵器を本当に作ってるの?」

 「アメリカが教えたとか教えてないとか」

 「そういうのはやめて欲しいね」

 「原子力発電所も作りたがってるし」

 「作ったら送電停止してやる」

 「ていうか、送電停止したら、原子力発電所を作るって、脅迫だろう」

 「なんにしても中国の原発は困る」

 

 

 

 台湾州

 送電線が大陸側に伸びていく、

 宇宙太陽光発電所が建設されると、

 電気を輸出する代わりに核開発や原子力発電所を建設しない約束で、日本と電力需給協定を結ぶ国が増え、

 原子力発電所が急速に廃れていく要因ともなった。

 そして、地上発電もバックアップで必要になり、台湾発電所の送電線が大陸に伸びていく、

 この頃、宇宙太陽光発電のマイクロ波充電で洋上を走るタンカーが建造され、

 燃料消費は低下し、移動にかかるコストを低下させていた。

 100万t級タンカー

 「マイクロ波っていってもこのくらいの広さがないと辛いか」

 「いや、普通より強いマイクロ波だから」

 「当たると人体に支障がありそうだな」

 「一応、安全基準値らしいけど、異物があったり、反射鏡を外れると、マイクロ波が止まることになってる」

 「長い目で見ると黒字になるのか」

 「荷電粒子発電ほどじゃないけどね」

 「宇宙開発で荷電粒子発電の取り合いになってるのが、想定外だったな」

 「アルファ・ベーター粒子の防御塵で、宇宙線から守られたいは人情だからね」

 「神火人以外の常人が宇宙に行くようになって、特に要求が強まったからな」

 「軍用を除けば、ほとんど宇宙開発に取られるかもな」

 「そんなことしたら、独立戦争で攻撃されたらどうするんだよ」

 「いや、本当の権力層の神火人が宇宙に行ってるからな」

 「そういや、ユダヤ資本も宇宙に避難所を欲しがってたぞ」

 「どこでもいいから開発した小惑星を売ってくれと」

 「自分で開発しろよ」

 「民衆にお金を渡すと下克上されそうで、怖いんだと」

 「「「「あはははは」」」」

 

 

 

 

  

 繁華街

 反日ギルド朝鮮チーム コード名 ムン キン リン は、日本人の群衆に紛れていた。

 トボ トボ トボ トボ

 「今日も背中が泣いてるニダ」

 「きっと、日本女10人中8人が振り返る背中ニダ」

 「海岸沿いを回ったというのに、クラーケンの噂はなかったニダ」

 「でも怪しいのは農林水産省ニダ。あの役人の表情は、なにか誤魔化した顔ニダ」

 「反日ギルドは、日本海軍が怪しいと言ってたニダ」

 「海軍将校は知ってるみたいだけど、渋い顔で怒ってたニダ。きっと利権が違うニダ」

 「そうニカ・・・」

 「じゃ もう一度 原爆を落とされた人々の世界平和を望む会 に行くニカ?」

 「もう、あそこは、本体じゃないような気がするニダ」

 「じゃ 死神教ニカ? 最近、東京に大きな教会が建ったニダ」

 「東京より、アメリカやソビエトの教会の方が10倍も大きいニダ」

 「信者数も日本より、アメリカとソビエトの方が多いニダ。そんなのおかしいニダ」

 「死神教に、アメリカのスポンサーが倒されたら、反日ギルドは困るニダ」

 「スポンサーは負けそうにか?」

 「次の選挙で死神系議員は10パーセント超え確実ニダ」

 「死神教系信者がアメリカの政治中枢を押さえたら送金はないニダ。御終いニダ」

 「日本は本当に悪い国ニダ」

 「しかし、相変わらず、凄い賑わいニダ」

 「日本人は総人口4億3000万人ニダ。これからもっと増えていくニダ」

 「日本人の人口が増えるなんて気持ち悪いニダ。日本人の子供なんて見たくもないニダ」

 「アメリカに貰った不妊剤を日本のダムに投げ込んでやるニダ」

 「足りないニダ。もっと日本人の人口を減らさないといけないニダ」

 「貧富と地域の格差を広げて、貧困層のお金を減らせば、犯罪が増えて自滅するニダ」

 「国民基礎所得をなくさない限り難しいニダ」

 「まず、権力層に近づいて、保身と利己主義と拝金主義を蔓延させるニダ」

 「そして、省庁を対立させて、貧富で対立させて、地域どうしで対立させるニダ」

 「国民基礎所得をなくしてしまうニダ」

 「そうすれば、貧富の格差が増えて、地域格差が大きくなって、民族意識がバラバラになって、日本人は自滅ニダ」

 

 

 

 反日ギルド朝鮮チーム コード名 ムン キン リン は、味方のように振る舞いながら有力者に近づく、

 「これはこれは、通産官僚様。今日もいらっしゃいましたニダ」

 「おお、君らも好きだな」

 「ノーパン喫茶は、大好きニダ」

 「ははははは」

 「最近は、どうニダ」

 「まぁ 宇宙開発と海底開発が武器になって。安く原料を買えそうだ」

 「そのうち、全て国産原料になるかもしれないな」

 「それはいけないニダ」

 「なぜだ」

 「外交しないと仲間はずれになるニダ」

 「まぁ 売る方で関係を保てるだろう」

 「売り買いが外交の基本ニダ。売りだけの国は嫌われるニダ」

 「じゃ 友好国から一定量を国で買って、国内で分配するか。友好国に払い下げてやるか」

 「少し高くつくニダ」

 「困ったものだ」

 「それは、いけないニダ。ストレスになるニダ。癌の元ニダ」

 「そうか」

 「ストレスは癌の元ニダ。癌は、とっても怖いニダ」

 「そうか。怖いな」

 「自分なら割引で外国から輸入できるよう交渉できるニダ」

 「ほぉ」

 「交渉上手な人と伝手があるニダ。10パーセント引きにする自信があるニダ」

 「それは凄い」

 「先生に5パーセント分をキックバックできるニダ」

 「あはははは」

 「応援するニダ。利権の味方をすれば天下りできるニダ」

 「そ、そうか」

 「それに、某長銀行は、担当者にお金を渡すだけで、10倍の金を借りることができるニダ」

 「お〜」

 「出世したいなら使うニダ」 ひそひそ

 「しかし、それだと、発覚したとき問題なりそうだな」

 「いい方法があるニダ」

 「先生が副業するニダ」

 「副業」

 「商品紹介業ニダ」

 「おお」

 「先生の紹介で必ず買うと某長銀行で買うから手数料が入るニダ」

 「商品は動かないのに。先生の口座に莫大な手数料が入るニダ」

 「莫大な手数料・・・」

 「でも半分は返してもらうニダ」

 「なんだ」

 「そこからニダ」

 「おおー」

 「日本人は、お金持ちの先生のいうことをみんな聞くようになるニダ」

 「おおー」

 「そこで金持ちになる10コツ教材を売るニダ」

 「お金持ちのいうことはみんな信じて買うから、先生は、お金持ちになるニダ」

 「その教材で、本当にお金持ちになるのか」

 「なるわけないニダ。ただの広告でイルミネーションニダ」

 「しかし、5、6人のお金持ちがいて、サクラが10人くらいいたら信じるニダ」

 「おおーー」

 「リベートと地位があれば、もっとたくさん協力できるニダ」

 「「「「あはははははは」」」」

 「「「ウェーハハハハ!!!」」」

  

 

 反日ギルド朝鮮チーム コード名 ムン キン リン は、通商官僚との接触に成功し、

 貿易担当者にダメージ3を与え、在日の地位をレベル1を上げ、レベル34になった。

 反日ギルドから トンスル酒 が送られてきた。

 「貿易利権に食い込めたニダ」

 「貿易の仲介を牛耳れるニダ」

 「そのうち、通産大臣の弱みを握って、高値で海外資源を買わせてやるニダ」

 「人間不信を煽れば、もっと不正腐敗が増えるニダ」

 「日本人同士が憎み合うニダ」

 「日本人同士殺し合うニダ〜♪」

 「「「ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!!」」」

 「「「ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!!」」」

 「「「ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!!」」」

 反日ギルドから次のクエストが送られてくる。

  1、日本食品に毒を入れる。    2、日本の銀行を襲撃する。

  3、日本人から金を騙し取る。   4、日本人を自殺させる。

  5、日本女性を強姦する。     6、日本人を拉致誘拐する。

  7、日本の文化財を盗む、放火する。

 「「「・・・・・・・」」」

 

 

 

 

  

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 月夜裏 野々香です。

 和洋州と日満州も1億人の大台に (笑

 本土は、移民でそれほど増えていません。

 宇宙開発は、産業基盤が整えば貨物打ち上げがなくなり、

 有人打ち上げのみなので、民間宇宙事業も軌道に乗ることになるでしょう。

 

 

 総人口4億3152万人。

  日本・輝夜 (72万ku) 日本・半島  内地人口1億7286万。

 

  海外州人口2億5906万人

   和洋州 (25万ku) 京杭大運河東部域  1億0131万

   日満州 (100万ku) 外満州  1億0131万

   扶桑(カムチャッカ・チュクチ)州 (121万ku) 2153万

   大和(アラスカ)州 (171万7854ku) 2789万

   南洋 (ハワイ、ビスマルク、ソロモン諸島) (10万6461ku) 512万

    フィリピン バターン・コレヒドール島 日本自治 “桃太郎” 区 (1000ku)

    マレーシア ブルネイ 日本自治 “金太郎” 区 (1000ku)

    インドシナ ダナン 日本自治 “舌切雀” 区 (1000ku)

    インドネシア パレンバン 日本自治 “浦島太郎” 区 (1000ku)

    ビルマ ヤンゴン 日本自治 “因幡の白兎” 区 (1000ku)

    シンガポール 日本人自治 “鶴の恩返し” 区 (1000ku)

 

  4200t級宇宙船

   “あけぼの” “はつはる” “あさかぜ” “あかつき”

   “あさつゆ” “ゆきどけ” “はるかぜ” “わかば” 

   “やまかぜ” “しらゆき” “はつゆき” “しらくも”

   “しらつゆ” “むらさめ” “はるさめ” “さみだれ”

 

 

 日本海軍

 第01機動部隊

  38000t級航空巡洋艦 播磨 長門

  36000t級伊勢型航空巡洋艦 伊勢

  12000t級鞍馬型ヘリ巡洋艦 出雲 吾妻 伊吹 生駒 愛宕

  6000t級綾波型巡洋艦

       綾波 敷波 荒波 浦波 淡雪 灰雪 秋月 葉月

       雪風 秋風 舞風 雷風 吹雪 初雪 冬月 涼月

  38000t級強襲揚陸艦 相模

 

 

 第02機動部隊

  38000t級航空巡洋艦 薩摩 駿河

  36000t級伊勢型航空巡洋艦 扶桑

  12000t級鞍馬型ヘリ巡洋艦 鞍馬 浅間 八雲 春日 羽黒

  6000t級綾波型巡洋艦

      藤波 高波 磯波 白波 水雪 玉雪 夏月 照月

      峯風 朝風 灘風 旗風 白雪 春雪 春月 若月

  38000t級強襲揚陸艦 津軽

 

 

 

  38000t級播磨型航空巡洋艦4隻

          “播磨” “薩摩” “長門” “駿河”

  12000t級鞍馬型ヘリ巡洋艦12隻

          “鞍馬” “出雲” “吾妻” “浅間”

          “八雲” “伊吹” “生駒” “春日”

          “愛宕” “羽黒” “青葉” “白馬”

  6000t級綾波型巡洋艦 40隻

          “綾波” “敷波” “荒波” “浦波” “藤波” “高波” “磯波” “白波”

          “雪風” “峯風” “秋風” “朝風” “灘風” “舞風” “雷風” “旗風”  

          “吹雪” “白雪” “淡雪” “水雪” “灰雪” “玉雪” “春雪” “初雪”

          “秋月” “冬月” “夏月” “春月” “葉月” “涼月” “照月” “若月”

          “夕雲” “朝雲” “天雲” “峯雲” “巻雲” “山雲” “秋雲” “白雲”

 

 白龍型潜水艦 50隻

   排水量 水上3000t/海中4300t

   全長90m×全幅9m×吃水8.5m

   荷電粒子発電1000馬力〜1500馬力 20基

   水上/海中20000馬力〜30000馬力 30kt〜36kt  航続距離60年

   533mm8管 40本

   乗員65人

  “白龍” “雷龍” “慶龍” “神龍” “剛龍”  “海龍” “陣龍” “蒼龍” “銀龍” “鋼龍”

  “雲龍” “妖龍” “弓龍” “迅龍” “凰龍”  “黒龍” “鎧龍” “零龍” “呑龍” “戦龍”

  “朝潮” “夕潮” “巻潮” “波潮” “赤潮”  “黒潮” “冬潮” “早潮” “夏潮” “磯潮”

  “長波” “巻波” “高波” “藤波” “清波”  “涼波” “早波” “浜波” “朝波” “高波”

  “幽鬼” “鋼鬼” “慶鬼” “蒼鬼” “海鬼”  “凰鬼” “弓鬼” “陣鬼” “彗鬼” “黒鬼”

 

 

 ジェットエンジン

 直径40cm級流星エンジン  直径60cm級彗星エンジン

 直径80cm級蒼星エンジン  直径100cm級紅星エンジン  直径120cm級天星エンジン

 

 “原爆を落とされた人々の世界平和を望む会” 

 広島  賀茂忠行  天光正教  ウリエル  死神ウラン

 長崎  安倍晴明  聖炎主教  サリエル  死神プルト

 

 宇宙開発

   常磐 アムン (Asteroid 3554 Amun) M型 直径2.48km 公転周期350.96日 発見1986年

   浅間 クルースン(Asteroid 3753 Cruithne) Q型 直径5km  公転周期363.99日 発見1986年

   エロス (433 Eros) 34.4km×11.2km×11.2 km S型  公転周期642.4日 発見1898年

   ガニュメート (1036 Ganymed) 31.66km S型  公転周期1587.75日 発見1924年

   八雲 (6178) 1986 DA  M型 直径2.3km 公転周期1719.466日 発見1986年

 

 

 1984年 宇宙ステーション “高天原” → 小惑星エロス 34.4km×11.2km×11.2 km S型 公転周期642.4日

 1986年 宇宙ステーション “アマテラス” → 火星軌道 衛星ダイモス(15.0km×12.0km×11.0km)

 1994年 宇宙ステーション “ツクヨミ” → 小惑星ケレス (直径952.4km) 公転周期1679日(4.6年)

 1995年 宇宙ステーション “スサノオ” → 金星

 

 

 計画

   宇宙ステーション “カグツチ” 木星軌道  カリスト 

   宇宙ステーション “ミカヅチ”  パラス or ベスタ

 

 

  

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第50話 1994年 『開発、人工空洞小惑星ケレス』

第51話 1995年 『灼熱のビーナス』
第52話 1996年 『宇宙人たちは、地球に構っていられない』