仮想戦記 『バトル オブ ゼロ』
著者 文音
第07話 アメリカ参戦編
1941年(昭和16)七月十五日白い家「諸君、アメリカが参戦する方法が見つかったか?」
「難しいですね。資本家はこのまま戦争景気が続いてくれることを望んでおり、本国の戦争参加自体は望んでおりません」
「英国からの参戦要請はないか?」
「バトルオブブリテンに勝利したもののすぐさま大陸反攻をするにはしばし戦力補充をする必要があります。よって、英国から参戦要請が仮にあったとしても半年は無理かと」
「なぜ、仮とつくのか?」
「英国にしてみれば同盟国である日本に配慮しなければなりません。今のところ、英国が独逸、日本がイタリアを担当しておりますので問題がございませんが、仮定としてアメリカが参戦するとなると、まずどちらを攻めるのか、双方から了承を得なければなりませんし、日本はバトルオブブリテンに英国防衛部隊を送った経緯があります。英国にしてみても、一度日本とともに大陸反攻を試したいと思っても無理がありません。アメリカに参戦要請をするのはその後となりかねません」
「くーーーっ。国外に出た亡命政権はどうか?参戦理由として十分だと思うが」
「ほぼ例外なく英国に集まっている亡命政権ですが、フランスを筆頭に各国とも事情は同じかと。母屋の英国の理解を得なければならないのでさきほどの話とさほど条件は変わりません」
「それも無理か?」
「一カ国だけ、国内にとどまって抵抗する国家が英国以外にあります」
「ソビエトか?」
「いえ違います、ギリシャです」
「確か、クレタ島にとどまっているんだよな」
「どうだ、ギリシャ救出をスローガンに参戦できるか?」
「少しスローガンとしては弱いかと」
「えーい、これも駄目か」
「こういうのはどうでしょうか?オリンピックを取り返せ」
「悪くない」
「資本家どもには次回オリンピックをアメリカに行うつもりであるから、社会資本の充実をオリンピック関連で行うとすればよいか」
「ではスローガンを、リメンバーオリンピア」
「全ての文明はギリシャに通じる。文明を取り返すために戦争を行うものとする」
連邦議会
「本日、アメリカ合衆国は同胞のギリシャが国土を大幅に減らすものの国土回復に万進している姿を顧み、これを助けて独逸に八月十五日付で宣戦布告するものとする。ただし、本国の参戦要件は、ギリシャ解放を第一とする」
ペンタゴン
「ついに参戦か。長かったような短かったような」
「でもよう、白い家にきいたらどうしてギリシャ領を攻めなければならないかと問い合わせたら、高度な政策を反映したものであると言い返された」
「そりゃ、きいてくれるなおっかさんと同意義だろ」
「大統領の支持率をあげ、三選を目指しているせいだろ」
「しかし弱ったな。クレタ島に部隊を展開するにはあまりにバルカン半島に近すぎる。部隊を上陸させてる最中に空爆される」
「現在、飛行場は使えないということだ」
「アレクサンドリアに主力を逗留しなければならないだろう」
「当分、アレクサンドリアから空爆でギリシャ周辺の飛行場をたたくしかないだろう」
「戦艦が十一隻、空母が六隻で搭載機が五百機。重巡洋艦が十八隻ある。が、二割は本国配備か、北大西洋配備にしなければならないだろう」
「そうは言うが、ギリシャ周辺は山あり岡ありで大型艦を運用しにくい地形だ」
「極論からいえば、タコを釣る漁船が一番適した船かもしれん」
「空爆したところで、山がちな地形を利用されれば効果的とは言いがたい
「ここは発想を変えよう。地中海の制海権を確保するために最初にシチリア島を占拠する。そこに空港を整備して西進」
「シチリア島を日本軍所属にすれば文句は出ないだろう。一時的に利用させてもらおう。同島からならギリシャを空爆しても良し、艦砲射撃しても良し。ギリシャ西部ならすこしだけ視界も良好」
「よし、日本軍との連合作戦をとりつけろ」
「はっ」
独逸首相官邸
「総統、アメリカが参戦を決定しました」
「どこを攻撃してくるのだ?」
「ギリシャです」
「フランスもしくはイタリアではないのか?」
「アメリカの資本家たちのロビー活動により、戦場をせまく設定するための誘導によるものと出ています」
「クレタ島を残したのが参戦理由になろうとはな」
「あの島は、枢軸国を全て空爆できる絶好の位置だ。アメリカ軍上陸を阻止しなければならないな。苦戦中の東部戦線を考えると補給線が延びている今、持久戦に移行するチャンスか」
「すぐさま、東部戦線に指令を出す」
ドニエプル戦線令
東部戦線は、ドニエプル川西岸に沿って戦線を構築せよ。北方担当軍は、バルト三国並びにベラルーシを占拠し、その国境線をラインとするものとする。それより東側に侵攻している場合、放置してもよい。戦線構築の終了とともに、各部隊から三分の一ずついったん本国に帰還せよ。ローテーションで休暇を与える。新たな任務は休暇明けに与える。
ミンクス 独逸軍司令部
「攻撃目標が現実に合わせてバルト三国とベラルーシ及びウクライナ半分に変更された」
「市街地はそんなにないから陸空連携で望めるな。この戦線でいくと南方軍がキエフ直前までいって、キエフがソビエト側の最前線となるようだ」
「ソビエト領に入ってから輸送部隊並びに戦車部隊が未舗装の道路を踏破するのに難渋しているのも要因の一つだろう」
「短期決戦で挑んだものの、ソビエト領に入ろうとするタイミングでアメリカの宣戦布告か」
「で戦線がバルカン半島に戦線が一つできる」
「アメリカとソビエトによる物量作戦でこられると空軍がバルカン半島にくぎ付け、陸軍がドニエプル川沿いに張り付けられそうだ」
「急きょ、ロンメル中将がギリシャ独逸軍の司令官として就任し、アメリカ軍と対峙することになった。イタリアはケッセルリンク司令が担当するそうだ」
ハイファ日本空軍司令部
「予定にはなかったことだが、シチリア島をアメリカと共同で攻撃することになった」
「イタリア空軍がすっかり独逸軍の飛行機と入れ替わってることを考えると、制空権までは取るのが難しいだろう」
「ここは、訓練中の津波(T-34)の実践配置を試す機会となるだろう」
「詳細を改めて詰めることとして、シチリア島をチュニジア側(南部)から東周りにアメリカ軍が担当。西周りを日本軍が担当することになった」
「共同作戦の目的で、ギリシャを目指すアメリカ軍は島の東側に飛行場と軍港を必要とし、日本軍は、反対周りに島の占領を行うために今回の戦闘区域割りとなった」
「作戦は、八月十五日をもっておこなわれる。それまでに我々は、パンテレーリア島を無力化もしくは占領しておく」
八月十五日
日の出を待って、日米正規空母六隻による島南部空港施設への爆撃が九九式艦上爆撃機、SBPドーントレスによりおこなわれた。シチリア島南部に日本海軍戦艦六隻、アメリカ海軍戦艦四隻による艦砲射撃によりシチリア島防衛軍の無力化をめざして砲弾が降り注いだ。
空母翔鶴
「搭載機の数で上回ってるため、零戦とワイルドキャットで独逸のMe109と制空権争いをしているな」
「空爆部隊に被害が及ばないならば、今の状態でよしとしよう」
「敵は、イタリア半島南部からやってくる分だけ、飛行時間に難がある」
「しかし、戦艦十隻か、大戦中これだけ集まったのは初めてでないか」
「独逸には地中海に派遣する戦艦がありませんし、イタリアはひきこもり戦艦ですから、戦艦が活躍する場所が大戦中、かなり限定されてます」
「後は、空挺部隊と艦砲射撃で独逸の四号戦車と自走砲をたたければ勝ちだな」
「津波を今回温存したのは、艦砲射撃で島を無力化できると踏んだ上での判断ですね」
「それもあるが、戦車を上陸させるのはやっぱり難しいし、海軍から戦艦部隊を使ってくれという要望が日米からおこってな。宝の持ち腐れはしてはならないと判断されたんだよ」
「さいわい、独逸の潜水艦はジブラルタル海峡のレーダー網と日本潜水艦部隊がその後ろに配置され、二重の防潜をおこなってるせいでやってこないがね。防潜網と合わせると三重の障壁になっておる」
「こちらとしては、大陸上陸に備えて戦車の揚陸作戦を試してみたかったんだが今回は縁がなかった」
シチリア島ジェーラ 連合国空挺部隊集合地点
「いいか、散らばるな、遮蔽物で体を保護しながら生き延びろ」
「こちらの火力は戦艦の主砲だ。敵戦車の弾をよけていれば、艦砲射撃の援護が来る。敵戦車がいたら、艦上爆撃機で片付けてくれる」
「上陸部隊は陸上の一角を占めていればいい。そのうち敵部隊は損傷率が勝手に上昇してくれる。おされたら押し返すだけでいい」
「前方に何もいなくなって初めて偵察部隊を出せ。敵部隊を発見したら、ここに戻ってこい。無線ですぐさま艦上空爆を要請する。戦闘は最小限でよい」
「ただいま、地元民から情報提供がありました。敵独逸装甲部隊が島東部を防衛。イタリア軍が島西部を担当しているそうです」
「敵兵力は、装甲部隊一個師団。歩兵部隊十五万とのことです」
「敵装甲部隊がいるところへ集中的に艦上空爆を実施。目標がなければ島東部へ空爆だ」
「アメリカ軍の戦艦でシチリア島脱出につかわれるメッシーナ海峡の封鎖を目指せ。退路を断たれると敵部隊はあわてて降伏するかもな」
九月一日
バレルモイタリア軍基地
「日本軍は教科書通りに来るな」
「最初に艦砲射撃が降り注いでこちらは甚大な被害を受ける。偵察部隊を出して敵がいなくなったのを確認した後、歩兵部隊が占領をする」
「どうやら、地元民から情報が漏れている模様で、こちらの陣地に対し的確な艦砲射撃がやってきます」
「祖国防衛のはずなんだが、ファシスト政権をたちあげたムッソリーニはよほど国内の敵をつぶしてきたようだな」
「背後を取られなければいいんだが。こちらは持久作戦でいくしかない」
「本部、大変なことが起こりました」
「何だ?」
「シチリア島のマフィアが寝返りました。我々の後方をふさごうとしています」
「すぐさま、東方に退却する。挟み撃ちを回避せよ」
九月二十五日
独逸軍イタリア司令部
「メッシーナ周辺に部隊を集めよ。イタリア軍を本土に退却させろ。ゲーリング師団が退却するまで爆撃機で戦艦をメッシーナに近づけさせるな」
「報告が上がってきています。ゲーリング装甲師団の損傷率48%となっております」
「戦車で艦砲射撃をうけたらそうなるだろ。砲弾は一けた戦艦の方が大きい。戦車砲をはじく装甲をしたところで、艦砲をはじけはしない。もし可能ならば、その戦車はもはや移動が不可能だ」
「海軍の言葉に戦艦は要塞砲と戦ってはならないとある。いいかえれば要塞砲以外ならば戦艦は攻撃してもよいとある」
「今はシチリア島から無事に撤退を完了させることが仕事だ」
十月一日
独逸軍イタリア司令部
「イタリア兵が二万人、捕虜となりましたが、十一万人の人員がイタリア半島に撤退することができました」
「悪くない。イタリア南部に防衛戦を構築する。とりあえず、南部に四本の防衛線だ」
シチリア島日本軍司令部
「シチリア島からイタリア軍が撤退しました」
「それと同時に、アメリカ軍による日本軍のための空港建設も開始されました。島東部にはアメリカ軍用飛行場の土木作業も開始されました」
「それではわが軍はフランス領サンディーニャ島並びコルシカ島の攻略に向けて戦力の構築を急いでくれ、もっともアメリカ軍による飛行場建設が順調に進行する前提であるがな」
クレムリン
「独逸軍は、ドニエプル川に沿って防衛ラインを構築しているようだがこれを破るすべはあるか?」
「T-34が独逸の戦車数の二倍になるまでは攻勢は厳しいものがあります。独逸は敗北して戦力を減らしたのではなく、アメリカ軍の参軍に備えて持久戦に移行したものですから、精鋭兵が残っています。独逸の精鋭を破るには数で押すしかありません」
「では、攻勢時期はどのぐらいになるかね」
「はやくて、年明けかと」
「確かに戦力を生産するにはそのくらいかかるだろう」
「でしたら、連合国の主要国で作戦会議をされてはどうでしょうか?」
「各国が攻勢をかける時期を合わせるだけでも独逸の戦力を大祖国戦争から引きはがすことができます」
「そうだな、一度戦後の枠組み等も決めないといけないからな。アメリカ、英国、日本の代表と会談をもってみるか」
1942年(昭和17)一月
独逸、ユダヤ人の撲滅を開始する。
十月十日
アレキサンドリア英国陸軍司令部
「本日は我が国の申し出にお集まりいただき、ソビエトを代表して私、フルシチョフがお礼申し上げます」
「アメリカを代表してきたアイゼンハワーだ」
「日本を代表してきたロレンスだ」
「ホスト国となりました英国を代表してモンゴメリーが調整役を務めさせていただきます」
「それでは、各国にお集まりいただいた理由をソビエト代表から説明させていただきます」
「アメリカ参戦に伴い、独逸の攻勢はとまり、戦線が持久戦模様とおなりました。しかし、独逸は兵力を減少したわけではなく、精鋭を抱えたまま陸軍をドニエプル川沿いに防衛戦線を構築しております。ソビエトは、全戦力をもってこれに対応しておりますが戦車の数で負けている限り、攻勢に出るのが難しくなっております。そこで各国には枢軸国に攻勢をかけてもらい、我が国の負担軽減をはかってもらいたく今回の会議となったわけです」
「なるほど、ごもっともなご意見ですが、わがアメリカをはじめとする三国とは条件が一つ違いますね。対ギリシャにしても、フランス、イタリアを攻めるにしてもそこには海があります。この海を越えるのがどれほど難しいかはバトルオブブリテンに失敗した独逸の例を出すまでもなく海というのは途方もない防衛陣地となります。まず、そこをご理解していただきたい」
「それは、重々承知しております。我が国もある意味海に匹敵するドニエプル川沿いに独逸の陣を構築されておりますが、これを攻めるのにどれほど難しいのかよくわかります。できれば、この川沿いを迂回する方向で戦争継続を考えています」
「英国からみれば、まだ独逸に対し上陸作戦を発動すべき時期ではないかと思われます。そのため、我が国にできることはまず独逸に対し空爆を繰り返し敵戦力の供給力を断つことから始めるべきかと思われます」
「対枢軸国で戦艦六隻を運用している日本からみれば、一部とはいえフランス領であるコルシカ島を再び取り返すことで独逸占領地の方々に希望を与え、かつイタリア軍の自発的降伏宣言を勝ち取ることも可能かと思われます」
「確かに、米日でシチリア島を占領したとき、地元民の情報並びにマフィアの寝がえりがあればこそ無駄な抵抗を省くことができましたな」
「では、まだ攻勢に出る時期でないといわれるのですか?」
「独逸並びにその占領地に空爆をすることで、独逸の主戦派は戦争継続を声高々に主張することができるでしょうか?」
「独逸にしてみれば、今まで攻める側から守る側に転換するわけです。しかも防衛戦争と異なり、侵略戦争が招いた結果が独逸の占領地を攻められるわけです。レジスタンスを押さえるのもかなりてこずることが予想されます」
「日本からひとつ言いたいことがあります。独逸はまだ石油が枯渇していませんが、イタリアはどうでしょうか?イタリアには海軍がありますが戦争には出てきません。この理由の一つとして石油が不足しているためと思われます」
「確かに人造石油とルーマニアのモレニ油田だけでフランスとイタリア及び北欧諸国までをまかなうのは無理がある。ただし後一年はもつだろうし、それまでに大量破壊兵器が独逸で発明されると状況はひっくり返る可能性がある」
「今回の会談では、各国が空爆をした場合の結果があらわれておりません。今は敵戦力を削る時期であり、敵の制空権を奪いつつある状況を生むのが第一の目的ではないでしょうか」
「それについては異議なし」
「では、次回会合は空爆効果の結果を踏まえて会談を開きたいとおもいます」
「引き続き、枢軸国に対する要求をまとめたいとおもいます」
「ファシスト政権に対しては、無条件降伏を求めたい」
「ユダヤ人に対する政策だけでも許しがたいものがあるからな」
「イタリアから独逸を追い出した場合、イタリアへの対応は?」
「ファシスト政権でなくなれば連合国側に迎えてもよい」
「今回の大戦では、枢軸国側から奪えるものはしれてるからな」
「第一次世界大戦なら植民地の配分でもめたのだが、今回はイタリアのリビアぐらいなものか、何もない国だしな」
キエフソビエト守備部隊
「ズルズル、ズルズル」
「パリン」
「どたどた」
「おい、二度目を目撃したぞ」
「凄腕すぎてなんともいえん」
「敵はマグヌードルを食べている兵士を上官だと思っている」
「こっちの上官は、それを知ってて建物内でしか食べないのを敵さんは知らないようだ」
「マグヌードルを食べている兵士は上官にふんした偽物なんだが」
「偽物も生き延びたいから狙撃兵からみてマグカップを横向きですすっている」
「確かにそうすれば、本当の凄腕狙撃兵なら恨みつらみでマグヌードルの入ったマグを狙っても上半身に当たらない可能性がある」
「本日の最高気温は、10.8度。最低気温は3.0度。マグヌードルのこいしい季節だな」
「狙撃兵もわかってるんじゃないか。マグヌードルをすすってるやつが一般兵だと」
「わかってるかもしれんが、寒い中、暖かいマグヌードルを狙ったほうが上官の受けがいいかもしれん」
「かもしれないな。三度目があったら、狙撃よけのマグヌードルに昇格だ」
「これから野外に陣を築いていると寒くなるからな」
十一月三日
日本海軍司令部
「やっと、サンディーニャ島並びコルシカ島を占拠できた。ていうか、大陸から離れたフランス領は守備隊もぼろかったな」
「資源でもあれば話は別でしょうが、ナポレオンの出身地というだけではな」
「パリには凱旋門まで出かけたヒットラーだが出身地のコルシカ島は興味がなかったようだな」
「それでだが、フランス領を占有したことでおまけがついてきた」
「また、どこかを占領しろと言うのか?」
「候補として考えられるのは、英国海峡に浮かぶチャンネル諸島か?」
「それがチャーチルの持て余した自由フランスのシャルル=ド=ゴール将軍だ」
「どこが強硬なのか?」
「日本政府に対する要望が早くも来ている」
「自由フランスが使用する戦車を支給され、フランス機甲師団を作りたいとのことです」
「要望を受け取ったのはいいが、どの戦車にする」
「アメリカの支給するM4戦車」
「T-34型の津波」
「英国軍戦車でエルサレム信託地配備のマチルダT戦車」
「足の速い戦車にしとくか?40km/h、45km/h、13km/h」
「津波は狭くて嫌だそうです」
「M4にしとけ」
「操縦しやすくて気に入った模様です」
「了解、了解」
「マチルダT戦車と言われた場合、陸軍の将軍ですか、それとも海軍の将軍ですかと問い合わせたいところだった」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
humanoz9 + @ + gmail.com
第06話 スターリンライン編 |
第07話 アメリカ参戦編 |
第08話 終章編 |