2000年8月8日の日常
〜松本楽志氏上京記念突発的集会〜

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2000年8月8日(火)

 ここは8月8日の日記を、集まりの部分だけ切り抜いて、写真と文章を若干追加したページです。転送速度が遅く待っていられないとか、そもそも重いページは嫌いだ、という方はブラウザのボタンか既に表示されているはずのリンクで戻ることをお勧めします。
 写真はクリックすると別ウインドウにて原寸で表示されます、がHPの容量を考えて高めの圧縮率で保存してありますので、画質はあまり良くありません。また、見栄えを良くするためいずれも加工を加えております。撮影された内容に問題があるとか、これを載せるのは勘弁してくれという要望があった場合(特に参加者)には削除される可能性もありますので、必要な方は発見次第ページそのものをコピーするなりして下さいませ。

 その頃プロバイダに届いていたメールの存在を私は知らない。

 時間が近づいた頃を見計らって、丁度浅草近くの銀行に向かう母の車に便乗して駅前へと発った。約束よりも20分早い。元々移動はバイクか親の車か自転車、その範囲内で用事を済ましてしまうのが常の私は駅の周辺をゆっくり巡ったという経験がなく、訳もなく右へ行き左へ行き時間を潰した。思っていた以上に蕎麦屋が多く、予め行く予定の店を決めていなかったら目移りして結局スカを掴まされる羽目になるところだった。目的の蕎麦屋までの道筋を確認すると、駅の前まで戻り日陰からなるべく動かないようにする。
 3時。待ち人来たらず。15分ほどになって漸く相手から電話がかかってくるが、雑音が激しく聞き取れない。やっと東京駅に着いたという箇所だけは何とか聞き取り、そこから浅草までの乗り換えを指示する。更に数分のち、もう一人の待ち人から電話が入った。吾妻橋近くの出入口にいた市川憂人さんとお会いする。まだもう一人が姿を見せる様子がないので、近くにあった31でアイスを買うと、表の椅子に座って食す。BGMは虎舞竜『ロード第一章』、続いてチューリップ『サボテンの花』。何故。待ち人なかなか現れず。
 松本楽志さんが現れたのは結局3時40分になってから。前日ビデオを返し忘れ、新幹線に乗る前に返そうと考えていたら、思惑よりビデオ屋の開店が1時間遅かったらしい。予定通りであれば夜の待ち合わせ時間の前に幽霊画を見に行く予定だったが、この時点でかなりシビアな状況である。ともあれあとのことは蕎麦を食ってから考えよう、と予め決めていた店の前まで行くと、
 盆休み
 急遽私の職場に電話をかけ、私の母に「他にこの界隈でいい店はないかーっ?!」と問い質し、別の店の名前を引き出してそこまで移動。新仲見世通りにほど近い場所にある、私も一度来たことのある店だった。二階席でとにかく一息つく。私はここで松本楽志さんから念願の鏡 明『不確定世界の探偵物語』(トクマノベルス)を戴く。お返しに似たようなタイトルの似たようなものをお渡しする。内容は極秘。『ダ・ヴィンチ』今月号の特集を眺めつつ、怪談とか大学の不可解な建築構造とかの話をして時間を過ごす。そうこうしているうちに4時半も近くなり、予定していたもう一箇所に向かってもゆっくり見ている時間はなくなってしまった。そこで次の待ち合わせ場所である上野までひとまず駒を進め、そこで適当に涼める場所を探して時間を潰すことに。
 しかし到着した時間がそもそも5時近くであり(殆ど地元で暮らしているくせに駅構内で迷った私もいけない)、主要な施設はもう閉館の時刻で駅周辺の人波も宛ら引き潮である。もし開いている可能性があるなら、とややマイナーな施設へと向かう。事実上山を登って越えなければいけないのだが、二人には黙っておいた。途中でおじさん連に餌を貰っている猫にちょっかいをかけつつ(特に楽志さん)上野公園内を抜ける。猫ちょっかい
 因みに←が猫にちょっかいをかけている我々の写真。猫が中心なので市川さんは半分、楽志さんに至っては何だこの顔。画面下方にいる猫が、植え込みの中でじゃれている二匹の小さな黒猫を眺めているの図。
 その後、不忍池の周りで折良く開かれていた骨董市でカルトな出物を冷やかしながら歩いた。取り分け異彩を放っていたのは、→である。なんじゃこりゃあ(1)
 木製のトルソが、丁度人の胴体のあるべき高さに達するように設えた支柱に支えられており、支柱の頂点には御覧のようにパーマネントの装置を彷彿とさせる(実際私は最初、その用途に使われていたものじゃないかと思ったのだが)球状の物体が乗っかっている。トルソには胸部と首の中間辺りと、胸部真下から腹部にかけて窓が切ってあり、開けると(写真ではちょっと見づらいが)内部には電球が一つ・二つ埋め込んである。しかも色や各所の部品に違いこそあるものの明らかに同じ用途に使われていたと思しいものが二体、仲良く並んでいた。
 三人であーでもないこーでもないとその使用目的について推理を重ねるが、決定的な答えを見出せないままその場を立ち去った(用途を御存知の方は下の送信フォームなどでご一報いただけると幸いです。いや本当に何なのこれは)。
 他にも、廃棄処分となった医療器具が無造作に箱に投げ入れられた状態で売られていたり、なんじゃこりゃあ(2)構造はどう見てもカセットデッキなのだがデザインが某ス○ーウ○ーズに出てくるロボットさながらで腕の先にはコップや缶ジュースの類を置くためらしいグリップが設えてあったりと正体不明なのに妙に既視感を誘う玩具があったり、買う気にこそならないもののこちらの好奇心を妙にそそる出物があちこちに並んでいてなかなかに楽しい催しでありました。
休憩中。 下町風俗資料館はまだ開いていた。私も知らなかったが8時半まで開いているらしい。300円を払い、やたらディテールの凝りまくった下町風景の再現の中で涼み腰を休める。←がその現場写真一枚目。明治・大正期の商店の軒先を模した一画で和む市川憂人さん(左)と松本楽志さん(右)の図。向こう側に見える招き猫が妙に浮いていて怖い。
 風俗資料館の展示、というか建物内部に復元された明治大正期における下町の町並みは、見学者それぞれが自由に上がってその雰囲気を体感できるようになっている。ここはまだしも大きな構えになっているが、別の場所には下町特有の狭く入り組んだ路地が再現されており、駄菓子屋とその奥の居間に裏の縁側、長屋の玄関先に裏口、小さな祠などディテールが細やかである。私にとっては小学校時代から馴染み深い資料館なのだが、その雰囲気といい精細さといい、これが何回来ても結構飽きないのだった。変わり種で尚かつ涼めるという理由から案内したのだが、結構喜んで貰えたようで安心する。駄菓子屋奥の居間
 しかし我々が何より填ったのは、二階展示室にある知恵の輪とパズルだった。知恵の輪といってもあの鉄製の小さなものではなく、縄と木の細工などを利用した如何にも職人芸的な代物である。これが思いの外難物で、一個を市川憂人さんが攻略できただけであとは突破口さえ見出せない。しまいには楽志さんが切れた。二階には他にも色々と展示物があったのに、この知恵の輪と喫茶室を模した一画に置いてあったパズルなどで遊んでいるうちに瞬く間に時が過ぎていった。一応他のものも見たのである、ざっと。楽志さんは備え付けの感想ノートに、例によってあれを書いていた。撮る。もな〜

 ……程なく次の待ち合わせ時刻になり、上野駅の公園口まで戻って待つ。近田鳶迩さん東風さんを迎え、再び既に暗くなった公園内を抜けてパセラへ。案内役が私だったものだから他に思いつく場所もない。カラオケよりも、食事をしつつ創作ML同士の集まりということもあって創作の話をするのが目的……だったのだが、ML周辺の話とか間違っても公にしてはいけない話を中心に駄弁る。というわけで内容に関する詳細はご勘弁を。
ピースじゃなくて。 ……と書いたら市川さん(写真左、というか意趣返し)に片鱗だけ抜き出されてもうた。くそう。アップロードに手間がかかると言っていたからよもや詳細は書くまいと思って安心していたのに。
 だからと言うわけではないが、市川さんの恥ずかしい写真を載せてみる。→がそれ。。なお右が東風さん。私の撮影技術の問題で市川さんばかり際立って写っていたため、市川さんを除いた全体の明るさとコントラストを変更させていただいた。で、明るめにはなったものの、市川さんのポーズの間抜けぶりがより一層浮き彫りになってしまった。他意はない。枝豆片手に。
 そして←、左が楽志さんで右の枝豆片手に写っているのがえんじさん。因みに男衆は東風さんによって楽志・憂人組とえんじ・深川組に切られた。基準は秘密。深川の写真は、流石に私の手許には御座いません悪しからず。
 それぞれに注文するのも面倒なので、コースで纏めて注文したのだが、これが案外に重く、腹ごなしの意味も含めて(というかそうやって自分を納得させたというか)結局カラオケにも手を出した。私ははじめの方で中島みゆき『たかが愛』(こっちのクリップはシンプルで良かった)と椎名林檎『ギブス』を歌って好評を博したので大満足でした。曲数と注文した数からすると私が一番得をしていたような気がするのでここでお詫びしておきます。すまん。それにしてもバックに延々バッファローズ選手の写真を流し続けた『丸の内サディスティック』のビデオクリップはあまりに謎である。

 帰宅してメールボックスを開けると、出発直前の楽志さんから「遅れるかも」という主旨のメールが届いていた。日中は見られないっちゅーの。

 久々に動き回って語り合って心地よく疲労しました。ちょっとは作業の続きをするつもりだったが流石に無理、なのでもうちょっと待ってね>U様。遅れるのは痛いんです私自身。


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しかし秘密の多い日記だ。

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