手術のなが〜い1日・その1〜手術前〜


<2004年10月18日(月)  入院当日>
昼からの入院だったのだが、麻酔科の受診予約があり、朝から病院へ。今回は実母が入院に付き添ってくれるというので、病院で待ち合わせする。
病院の外来ってなんでこんなに人が多いの〜と思うぐらい人があふれていた。市立病院ということもあるのだが、麻酔科を受ける人ってそんなに多いの?というぐらい待たされた。
手術に関しては、全身麻酔のほか、硬膜外麻酔というのも行うのだそうだ。クリニックのNsに聞いていたが、この硬麻が術後の痛みを軽減してくれるらしい。そういえば円切で入院したとき、同じ病室の人で硬麻をした人としなかった人の話を聞いたっけ。しなかった人は激痛で苦しんだとか・・・。なんかこわいなあ。大丈夫かなあ。
あと全身麻酔では気管にチューブを入れて人工的に呼吸させるため、術後喉を痛めることがあるという。痰が出にくいかもしれないが、できるだけ出すようにとも言われた。それも前の病室で苦しんでいたようなあ。全身麻酔って大変だ・・・。
今度の病室は6階南病棟618号室。前回同様4人部屋である。私の他はみんな内科だった。この病院にはガン病棟もあるが、わたしは前回同様婦人科病棟だった。ガンはガンでも初期のため普通でいいんだ。なんとなく安心した。
退院までの一連の流れの説明を受ける。今度は2週間。全身麻酔をうけるので、前回よりも絶食期間が長く、食事も術後食などが加わっていた。予定表の中に「抜鉤」という文字を見つける。何?抜鉤?バッコウ??Nsに聞くと、今は縫うというよりホッチキスみたいなもので留めるということだった。で「抜糸」ならぬ「抜鉤」。仁侠映画や漫画にでてくる、あの線路みたいな傷跡を想像していたのだが、もう昔の話だそうだ。医学の進歩ってすごいな・・・
説明の後は特に予定はないということで、母と少し話をした。二人きりで面と向かって話すなんて久しぶりだった。私は母を、母は私をそれぞれ元気付けようとたわいもない話をしたように思う。その中に母を思う娘の気持ち、娘を思う母の気持ちがにじみ出ていたような感じだった。
一連の流れを直接聞くことができたのがよかったのか、母は安心して父や妹に伝えることができると言って帰っていった。母は母なりに心配も気配りもしてくれているのだろう。もう若くもないのに遠方から詰めてくれて申し訳ないな・・・。感謝してます、おかあさん。
夕食が済むと同室のおばさまたちが話しかけてくる。気軽に返事をしていたのだが、興味はわたしの病状にあったみたいで、しつこく聞いてくる。どうしようかと迷っていたが、患者サイトにあった撃退法でこちらから一言「子宮ガンで水曜日に子宮摘出手術をうけるんです!!」といったら、そのあと一瞬黙った。
やった!と思ったのだが、そこはみんな病気持ち。「まあ早期ガンは治るから。早く見つかってよかったね。手術してしまえば安心よ。」と次々に話し出す。あんまり効き目なかったかな?