ミリメートルモデリング 1/4 式波・アスカ・ラングレー
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当方が今まで組み立てた個人ディーラーキットの中で、今の所(2012年8月現在)最大級のサイズ、そしてお値段。
正直言って購入にはかなりの決断が要りましたが、内容はメーカー製キットと良い勝負、と言うかパーツの分割とかはVolksの絶対領域シリーズを凌ぐ所があります。
これ程のサイズとなると、洗浄するのも一仕事でして、市販の離型剤落としなんざ幾らあっても足りないので、どでかい洗面器に中性洗剤とクリームクレンザーをどぽーっと注ぎ、古式ゆかしく歯ブラシ・・・じゃなくて風呂掃除用の大型ブラシでガシガシ洗浄してから作業開始。
重量がハンパじゃないので、両手足と頭部の軸打ちには5mm真鍮パイプ使ってます。
頭部で気になったのが瞳でして、眼球の境界がハッキリしていないので一段落とす感じで彫り直し、ペーパーを当てて若干アールを付けました。
塗装の際、瞳をマスクするのにそのままでは具合が悪い故の処置ですが、あくまで当方の作り方に合わせた改修ですのでお勧めする改造ではありません。
髪の毛は怒濤のパーツ数でくらぁーっと来ますが、インストで指示された順番通りに組めば組み立ての際に迷う事は無い筈です。
パーツ同士がかなりタイトに絡むので、事前の仮組みで塗装面が擦らない様に組み方を確認するのをお勧めします。
組み上げた髪の毛の固定方法として、ツインテール共々木ネジでネジ留めする方法が紹介されていたのですが、そのまま真似するのも芸が無いので固定方法はアレンジしました。
髪の毛と言えばもう一つ、前髪は後日送られたアップデートパーツを使ってます。
胴体は、塗装を考慮してか首筋周りが細かい分割となっているのですが、緑色のパーツは板状で反りやすいので要注意です。
まぁ多少反った所で、上から別のパーツで押さえ込むので何とかなりますが・・・。
胸のオレンジ色した部分は、「隙間が出来るかも」との事でしたが、当方のはさほど目立つ隙間も無かったので気にせずそのまま組んでます。
背中のバックパックは大スケールならではの凝った分割をしていたので、機能を考えて内部を少々アレンジしました。
肩のマイナスモールドは別パーツですが、パーツは使用せず真鍮材から削り出して置き換え。
置き換えと言えば、両胸の下に付く円盤状のパーツも市販のディテールアップパーツを組み合わせてアレンジしました。
(ダッテナクシチャッタトカイエルワケガナイデショ)
両脚では、胴体との接合面に若干隙間が見受けられたのでエポキシパテにて隙間埋め。
太腿の黒ラインが別パーツとなってまして、長さは削って微調整する様インストに指示があるのですが、どうも当方のは完成させると短かった様で・・・。
何せこのサイズの上にパーツ数ですので、塗装は体力と根気勝負です。
量が要るのは判り切っているので、主要色は徳用ビンで調色してから塗装開始。
プラグスーツの赤はフィニッシャーズのマイカレッドとピュアオレンジで調色し、シャドゥ部分はクリアレッドを吹き重ねて表現。
陰影表現に赤色以外の色は一滴たりとも使いたくなかった故の手法ですが、この大きさだと勝手に陰影がでるので、ムリしてそこまでする必要も無かったですね・・・
黒色部分ですが、両腕と胴体はピュアブラックとファインシルバーのミックス、両脚のソール部分はカーボンブラックマット。
掌部分はマスキングが困難な箇所があるので、同系統の色をエナメルで調色した物を吹いてはみ出した部分を拭き取るという、何とも前近代的な方法で仕上げました。
黒色以外は退色対策にUVカットをコートした後、フィニッシャーズのオートクリアで更にコーティング。
ウレタンに比べると表面硬度と耐久性に劣りますが、エッジがダレないシャープな仕上がりになるので敢えてアクリルラッカーをチョイスしています。
一応自立しますが、かなり不安定なのでベースへの固定は必須。
あまり大きなベースだと保管場所が確保出来ないので、材料にはアルミ厚板を使用しました。
底面積の代わりに重量で安定性を確保しようとした訳ですが、その代償として滅茶苦茶重くなったので(当たり前)、持ち運びはハッキリ言って拷問です・・・