準備と予備知識

  最近、私は「気づき」を得る機会がとても多くなりました。神様(或いはハイヤーセルフ)とのパイプが以前より繋がりやすくなったのだと思います。何故だろうと考えてみて思い当たることが幾つかありました。その思い当たることが「気づき」の準備だったのだと思います。このページでは「気づき」の準備と「気づき」に必要となる予備知識について説明します。それぞれに注意していただきたい点が幾つかあるので分けて書いて行きたいと思います。



 (1) 「気づき」の準備

  「気づき」とは言ってみれば神様からの通信みたいのようなものです。皆様方の中にも、ある日突然、素晴らしいアイデアや閃きが浮かんできたということを経験されている方がいらっしゃるのではないでしょうか。それも形を変えた「気づき」の一つなのだと思います。けれど、欲しい時にはいつでも浮かんでくると言うわけではありません。

  何故なのでしょうか。それは神様からの通信がとても微妙なものだからなのです。微妙な通信を受け取るには、心にそれを感じ取れるだけの「ゆとり」が必要になってくるのです。ところが私たちの意識の状態は、物心が付いた頃からさんざんに行われてきた様々な刷り込みや、物質世界で生きているからやむを得ないのですが、眼前の物質的な現象に目を奪われることで一杯になっており神様からの通信に気づけるだけの余裕を失っているのです。

  神様からの通信を必要な時に何時でも自由に受け取れるようになるためには心にゆとりを持たせる必要があるのです。「気づき」の準備とは神様からの通信を受け取るために郵便受けに必要なスペースを設けるみたいなことなのです。それさえ出来れば我々は自分にとって大切な真理を絶妙なタイミングで受け取れるようになるのです。

  「気づき」の準備を行うに当たって知っておかなければならない重要なポイントが三つあります。

  一つは、「気づき」の内容は一人一人によって全て異なると言うことです。つまりAさんの「気づき」はBさんの参考とはなり得てもBさんの「気づき」そのものとはなり得ないのです。それは全ての人が一人一人異なる存在理由を持って生まれてきており、必要とする「気づき」の内容も異なっているからなのです。霊性の高い人の話を聞いたり読んだりすることで貴方の「気づき」が触発されることはありますが、貴方自身の「気づき」になっているわけではないことに注意してほしいのです。

  二つ目は、「気づき」の準備は継続することが大切だと言うことです。週1回でも構わないので「気づき」が訪れるようになるまで継続するようにしてください。「気づき」の準備は、それを何日間やったから「気づき」が訪れるという性質のものではありません。その人の心の準備が整わないかぎり「気づき」を意識することはできないのです。また、心がどんな状態になったら「気づき」が訪れるようになるかを表面の意識で知ることもできないようです。従って「気づき」が訪れるようになるのは、ある日突然という形になるのかもしれませんが、貴方にとって必要かつ絶妙なタイミングで訪れるようにことは確かです。

  三つ目は、「気づき」が訪れるようになっても「気づき」の準備を継続することが大切なようです。我々は物質の世界で生きています。従って眼前で展開する物質的な現象を変えることはできても無視して生きて行くことは困難です。また、エゴや恐れに起因する刷り込みも絶えず行われています。「気づき」の準備を怠っていると、いつの間にか心のゆとりが失われてしまい、神様からの微妙な通信が受け取れなくなってしまうようなので注意が必要だと思います。

  では、私がこれまでに経験した「気づき」の準備に必要な事柄について書いていってみたいと思います。

  気づきを得るための基本はやはり「瞑想」だと思います。瞑想というと難しく考えがちですが、要は神様からの通信を受けやすくするために心を空っぽにする練習だと思えばよいのです。現代社会ではほとんどの人が物心が付いたときには刷り込みで心が一杯になっています。周囲から刷り込まれた見方でしかものが考えられなくなっているのです。

  極端な場合は欲望さえもが刷り込みに則った形で起きています。これではとても神様からの通信を受け取ることは出来ません。様々な刷り込みを手放して心を空っぽの状態にすることが必要となるのです。勿論、現代社会で生きて行かなければならないのですから常時、心を空っぽにすることは困難です。必要なのは、たとえ一瞬でも心を空っぽにすることでそれが出来れば十分なのです。

  では実際に瞑想をやってみましょう。誰にも邪魔されない場所で最初は5分間だけ眼を閉じて気持ちを静め、心を空っぽにしてみてください。やってみれば分かることですが次から次へと色々な思いが浮かんできて一瞬たりとも心を空っぽにすることは出来なかったと思います。その為に先人たちや賢者が古来から様々な瞑想法を考え出してきたのです。

  瞑想法のポイントは何か一つのことに意識を集中することで次から次へと浮かんでくる雑念を追い払う事にあります。どんな瞑想法を選択しても構いませんが手段が目的化しないよう注意して自分に合ったものを選んでください。私は水晶を使っていますが最もシンプルで且つ究極の瞑想法は自分の呼吸に意識を集中する方法ではないかと思います。

  瞑想の次に私が大切だなと感じている準備は呼吸法です。「気づきを得る」には心の準備が整っているだけでは十分ではないのです。全身の細胞が活性化している必要があるのです。神様からの通信は心だけではなく全身で受け取るもののようなのです。

  しかしながら現代人の呼吸は全身の細胞を活性化するには浅すぎるようです。その為に各細胞には単に生きるためだけであるならば不足はないのですが、気づきを得るためには十分な酸素が行き渡ってはいないのです。そこで必要となるのが腹式呼吸法です。

  腹式呼吸法とは言っても別に難しいものではなく、お腹の底から空気を吐き出しそして吸い込むだけのことです。いわゆる深呼吸のことで、これを毎日繰り返すだけでも一定の効果は得られます。それを更に効果的、効率的の行うために古来から様々な呼吸法が編み出されています。どの呼吸法を選択するのかはあなたの自由です。自分にあった呼吸法を見つけだしてください。

  私は塩谷信夫先生の「正心調息法」とデイヴィッド・ハーブ氏の「なまけ者の3分間瞑想法」の中に出てくる呼吸法とを自分にあった形で組み合わせて使っています。それぞれの呼吸法の気に入った部分だけを使わせてもらっています。大切なのは形ではなく継続することの出来る自分にあった方法ではないかと思います。

  一日にどれくらい実行するのかについては、それぞれの呼吸法の指示に従っても構いませんし、自分の生活のリズムに合わせて時間をとっても構いません。重要なのは毎日欠かさず行うことだと思います。私は毎晩寝る前と電車や人を待つ間など空いている時間があれば実行するようにしています。

  三つ目は「祈りの言葉」を唱えることです。「祈りの言葉」を唱えることは自分の心の波長を神 の波長に合わせること或いは意識を集中するのに役立っているのではないかと思います。瞑想のところでも書きましたが、人間の意識は常に何かしらを思い浮かべているのが常態です。このお喋りな意識に付き合っていたのではとても「気づき」を得ることは出来ません。

  「祈りの言葉」を唱えることは、「祈りの言葉」に意識を集中することにより、お喋りを中断させる効果があるのだと思います。「祈りの言葉」の内容は何であっても構わないと思います。ただ、短いものであるならば繰り返し唱えることが必要ではないかと思います。

  私は「般若心経」とマントラを唱えるようにしています。「般若心経」を選んだのは「経」の中では最も短くて暗記しやすかったことと僅か262文字の中に素晴らしい真理が説かれていることが気に入ったからです。マントラは「南無阿弥陀仏」などの他に神様からいただいた言葉を唱えています。

  神様からいただいた言葉とは、様々な「気づき」が起こり始めた頃、ある日突然、フワッと心の中に浮かんできた言葉で、とてもユニークな言葉でしたが実に見事に私の現世に必要な真理を言い当てていました。同時にこの言葉は一人一人の個人に与えられるものであって公表すべきものではないと教えられましたので、ここに載せることはいたしません。

  四つ目に私は小さいながらも自分の部屋の中に「祭壇」を設けています。「祭壇」とは言っても 神様を奉ってあるわけではありません。瞑想や呼吸法を行いマントラを唱えるための空間です。だから決して大げさなものではありません。意識を集中するための場と考えていただければ十分です。

  私の場合は30cm×40cmのラワン材に好きな色の布を敷いて、その上に水晶、香炉、蝋燭立て、天川弁財天の五十鈴、お守りなどを飾ってあるだけです。自分が意識を集中するのに役立つな或いは神聖だなと感じる場を設けるだけなので材料とか大きさに一切の制限はありません。

  最近ではドゥー・イット・ユアセルフ等のお店で廉価な神棚を売っているのでそれを購入してきて据え付けても構わないし、極端な話、壁に曼陀羅の絵を張るだけでも構わないのです。重要なのは自分の身近な場所に「神聖」だと感じる場を自分の手で設けることなのです。

  五つ目は「香」を焚くことです。「香」を焚くことで得られる香りは気持ちを落ち着け、意識を集中するのに役立ちます。だから昔からお寺や神社を始めとし、心の修行を行う場所ではよく利用されているのだと思います。私の場合は、瞑想や呼吸法を行いマントラを唱える時に使わせてもらっています。

  「香」の種類は、自分が気に入ったものであれば何であっても構いません。極端な話、霊前に上げる線香であっても構わないのです。ただ、一種類でも構わないのですが、出来れば何種類かを用意される方がベターだと思います。人の心は常に一定とは限らないので、その時々の気分に応じて使い分ける方が効果的だからです。

  また「エキセントリック」なもの「扇情的」なものは避けたほうが良いという考え方もあるようですが、特に拘る必要はないと思います。自分の外の何かに縛られるのではなく、その時々の自分の気持ちにあったものを上手に使い分けることが大切なのです。自分以外のものに囚われていたのではハイヤーセルフと繋がることは不可能です。

  私の場合は「白檀」を中心に現在は8種類を利用しています。瞑想、呼吸法、マントラそれぞれに応じて選択を変えています。8種類の中にはスーパーマーケットで売っている線香も含まれています。ここでも重要なのは素直に続けることではないかと思います。

  「香」を焚く以外に、私は利用してはいませんが「音楽」を聴くことや「絵画」を観ることも「気づきを得る」ための心の準備に役立つのではないかと思います。肝心なのは他の意見に囚われることなく心を澄ませ、自分自身に意識を集中してみることだと思います。

  以上が「気づき」の準備に役立ったのではないかと私が感じているものです。もっと具体的な指導やアドヴァイスを希望される方は「3セッションの案内」の項を参照してください。

  (2)予備知識

  「気づき」を得るのに「気づき」の準備とともに私が大切だなと感じているのが予備知識です。何故、予備知識が大切かというと折角「気づき」が訪れていても、それまで持っていた常識に反していたり何のことだか意味が分からないままに見逃してしまっている場合がかなり多いからです。
  「気づき」が訪れた場合に予備知識を持っていれば「もしかするとこれは・・・」と言った形で「気づき」が訪れ始めたことを感じ取れる可能性が高くなるのです。

  予備知識についても「気づき」の準備同様に注意していただきたい点が幾つかあります。

  まず、最も大切なことは予備知識は記憶の片隅に留めておけばよいことであって今すぐに理解する必要はないと言うことです。予備知識に対する理解は「気づき」とともにやってくるものだからです。予備知識には特定の決まった解釈があるわけではありません。解釈は一人一人によって全て異なるのです。それは大きな全体の中で一人一人が果たす役割が異なっているからなのです。役割が異なれば同じ言葉であっても持っている意味は異なってくるのです。

  次に、予備知識についてこれまでの経験や学んだ知識、常識などで解釈しないようにしてください。特に常識での判断は絶対にしないようにしてください。それらを行ってしまうと既存の価値体系の中に組み込まれてしまい、新たな「気づき」を受け入れる余地や予備知識の信号としての意味が失われてしまうからです。予備知識の中には表面的には常識に反するようなことも含まれています。けれど、そこにはとても深い意味が隠されていますので、「気づき」が訪れるまではそんな言葉もあるのだと言うことに留め、評価はしないようにしてください。  

  三番目に、ここに記す予備知識は現時点で私の心に浮かんできたものだけです。これが全てというわけではありません。この世界にはスピリチュアルな「気づき」を得られている方々が沢山おり、様々な形で気づかれたことを人々に伝えようとしています。そう言った方々が書かれた本を読んだり、講演会を聞くことなどで予備知識の量を充実させることをお勧めします。ただし、中には高次の「迷い」に入り込み、自分の考えを人に押し付けようとする人もいますので、その点だけは十分に注意願います。なお、私も今後、気づいた時点でこのページの充実を図って行きたいと考えていますので参考として下さい。

  以上の注意点を踏まえ、私も可能な限り自分の解釈や評価が加わらないよう出来るだけ箇条書きで表現するように務めますが、私の想いが滲み出るような部分があれば割り引いて読んでいただければ幸いです。

  最後に「気づき」がどんな形で訪れるかについて書いておきたいと思います。「気づき」の訪れ方も人によって様々なようです。体験談などでは「声が聞こえてくる」というケースが多いようですが、自動書記と呼ばれる紙やワープロに向かってメモや文章を書くという場合もあるし、イメージが浮かぶと言うこともあります。私の場合は言葉が口をついて出てきたり、想念が次から次へと頭の中に浮かんでくると言うことが多かったと思います。形はどうであれ「気づき」ということに変わりはないのですから、常識などに囚われず素直に受け入れてみることが大切ではないかと思います。

 
<事項>

 ・人間は魂の存在である。
 ・魂は神の分け御霊である。
 ・魂は物質存在ではなく、また、物質に隷属するものでもない。
 ・結果は物質世界に属し、魂は過程に意味を見出す。
 ・肉体は魂の乗り物に過ぎない。

 ・魂は輪廻転生を繰り返す。
 ・魂は人生を計画し、両親を選択して生まれてくる。
 ・魂が必要とするものは望めば全て与えられる。
 ・現世を離れる時期(=死ぬ時期)は、決まっており変更することは出来ない。

 ・全ては絶妙なタイミングで訪れる。
 ・偶然は存在しない。
 ・全てが必然であり、無駄なものは何一つ無い。
 ・時期が来ていないものを動かすことはできない。時期が来れば自然と動き出す。

 ・物質は全て変化する。
 ・時間と空間は個に属する。
 ・相対時間(グリニッジ時間)は約束事に過ぎない。
 ・物質の時間はリニア(直線的)に流れ、魂に時間の流れはない。
 ・過去は自分の記憶の中にのみ存在し、未来は心の想像に過ぎない。
 ・今、この瞬間さえ自分の記憶の一部に過ぎない。

 ・真理は感じ取るものである。
 ・存在は理屈ではない。
 ・存在の原点は信じることである。
 ・真理は実践を伴わなければ単なる知識に過ぎない。
 ・真理は極めてシンプルである。理屈をこねくり回さなければ理解できない真理は、何ら   かの価値観によってフィルターがかけられた真理である。
 ・理屈は都合によって産み出された虚構に過ぎない。

 ・個のない全体はなく、個を突き詰めれば全体となる。
 ・全ては一つであり、個は全体の異なる側面を演じているに過ぎない。
 ・存在は全て異なり、全く同じものは存在しない。
 ・「エゴ」は分離を前提としなければ存在できない。
 ・後悔は分離したエゴに特有のもの。
 ・全ては繋がっており、独立して存在すると思うのは錯覚である。

 ・世界は意識の反映に過ぎない。
 ・世界は個の意識の重なり合いとしてのみ存在する。
 ・存在は意識がない限り全て中立である。

 ・意識は波動としての性質を持っている。
 ・波動は共鳴し、干渉する。
 ・ポジティブな発想はポジティブな結果を招き、ネガティブな発想はネガティブな結果を 招  く。

 ・裁くのは人間の意識のみで神は決して裁かない。
 ・宗教は自分の心に語りかける言葉であって、人に語りかける言葉ではない。
 ・人間を除く生物は神の摂理に従って生きている。
 ・残酷、残虐は人間の心にしか存在しない。
 ・神に試されることはあっても、神を試すことは許されない。

 ・「気づき」に終わりはなく、また、後戻りもない。
 ・「気づき」に聖域は無く、自分が生きている現実のあらゆる分野に及ぶ。
 ・「気づき」とは神の意図が存在することを理解することである。

 ・人類の果たすべき役割はガイア(地球)の調和であり、宇宙の調和であって、人間同士  の競争ではない。
 ・人の果たすべき役割は一人一人全て異なる。
 ・他人との比較は無意味である。
 ・「彼岸」とは人間が存在を理解するための仮の言葉でしかない。
 ・「悟る」とは「気づき」を得た状態や神或いはハイヤーセルフと繋がった状態を指すの    ではない。
 ・スピリチュアルであると言うことはファンタジーの世界で遊ぶことではない。

 ・人間は顕在意識、魂、カルマの三つの側面を生きている。
 ・考えや感情を手放すとは、その存在を拒否または否定し、意識下に押し込めることで   はない。
 ・ガイア(地球)という環境の中で人間として神によって生かされている自分を自覚する。
 ・物質として存在していることを受け入れる。
 ・我々は神よって与えられた役割を生きているに過ぎない。

 ・どう生きるかの選択権は常に自分にある。
 ・どの道を生きて行くのか、決めているのは貴方自身なのだ。
 ・外に向かって自分を作らず、自分の心に対し素直であること。
 ・原因を自分の外に求めている限り、真の解決を得ることは出来ない。
 ・責任を他に転化するのを止めなさい。
 ・自分を信用できなければ委ねることは出来ない。

 ・「死」は全ての人間に確実かつ平等に訪れる一つの通過点に過ぎない。
 ・己の死を超えた目的意識を持つ。
 ・強迫観念ではない目的意識を明確に持ち続けること。

 ・人は他人を変えることは出来ない。他人も貴方を変えることは出来ない。自分を変える  ことが出来るのは自分のみである。
 ・眼前の物質世界に展開する現象に惑わされてはならない。
 ・謙虚さを失えば盲目とならざるを得ない。
 ・野生の生物に託された神のメッセージに気づくこと。
 ・瞑想は実践以外にその本質を理解する方法はない。
 ・未来は見ようとするものではなく、見えてくるものである。

「前回追加」
 
 ・知識は認識となり得て初めて意味を持つ。
 
「今回追加」
 
 ・何かに縋ろうとしている限り、全てを受け入れることは出来ない。
 
 
 
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