ふつかめ

朝食&チェックアウト

ゆっくり起床。オットは大浴場に朝風呂を浴びに行く。(ホテル日航には温泉ではないが、大浴場があるのだ。)
洋食でブフェスタイルの朝食。内容は可もなく不可もなく…といった感じ。
朝食後はゆっくり身支度を整え、9時30分にチェックアウト。
荷物をオットの車に詰めて、ハウステンボス2日目に突入。
ホテル宿泊者専用ゲートで入場券を購入。近隣ホテル宿泊者は2日目の入場料が1000円になる。(ちなみに通常の入場料は3200円。)
その後パスカードというフリーアトラクションチケットを購入していざ出発。

左がパスポート。エッシャーのだまし絵が描かれている。
右側がパスカード。某新聞のマスコットキャラクター(ペーパードギーというらしい)の作者、ボー・ベンディクセンのイラストがついている。

花の美術館

最初にこの時期の特別イベント「花の美術館」を見る。
これは運河に大きなフロートを浮かべて花壇を作り、この花壇をキャンバスに見立て、季節の花々で世界的に有名な絵画を作ってしまおうというもの。
実は昨日の夕方、川端から一度みてみたのだが、大きな四角い花壇に花がグニョグニョに植えられているだけできれいでもなんともないように見えたのだ。
今日も川端からぼーっと(グニョングニョンじゃんと思いながら)見ていたら、運河の真中にかかる橋に2階建てバスが停まっていた。
「なぜこんなところにバスが?!」と思っていたら、バスのそばにいた案内のおねーさんが「どうぞバスの2階にあがってそこから花壇を見てみてください」と勧めてくれる。
「上から見たって変わらないだろう」と思いながら2階にあがる…と、橋のたもとからだと単なるグニョグニョにしか見えなかった花壇が、ちゃんと「扇を持つ女」や「日傘をさす女性」の絵のように見えたのだ!
階段の上り下りは息苦しくなるからいやだと渋っている母を呼んで見せると「あーここからならよくわかるわ。あがってきて正解」と満足したようだった。

モネの「日傘をさす女性」に見える…かな?
こちらはモディリアニの「扇を持つ女」。
こっちのほうがわかりやすいかも。
花のキャンバスは全部で5つ。
上の2つのほかは、ゴッホの「ひまわり」、ミレーの「落穂ひろい」、ゴーギャンの「タヒチの女たち」。

ドムトールン

その後運河沿いをてくてく歩いて、町の中心に到着。今日のアトラクションめぐりはまずドムトールンからスタート。
大きなエレベーターで地上80メートルの展望台に到着。
自宅の近くに230メートルのビルがあり、高いところからものを見るのは慣れていて、80メートルなんて本当はたいしたことないはずなのだが、周りに高い建物が何もないからか、高さを実感することができた。

ドムトールンから見下ろしたビネンスタッド。
映画のセットみたい。
こちらはスパーケンブルグとパレスハウステンボスの方向を見たもの。
煉瓦造りの大きな建物はホテルデンハーグ。

カロヨンシンフォニカ

ハウステンボスを上から楽しんだ後は、ミュージアムスタッドに移動し、アトラクション3連発を楽しむこととする。
まずはカロヨンシンフォニカ。
カロヨンというのは、教会の鐘楼などについている青銅製の鐘のこと。
このアトラクションには37個のカロヨンがついた自動演奏装置をはじめ、世界の珍しい鐘が展示されている。
案内のおねーさんに「カロヨンのアンサンブルは、かなり大きな音になりますから聞いても驚かないでくださいね」と注意されて多少覚悟はしていたものの、実際にたくさんの鐘が鳴り渡るとやはりびっくりしてしまった。


クリスタルドリーム

2つ目はクリスタルドリーム。
映像と噴水を融合させた幻想的なショースタイルのアトラクション。
ストーリーもギリシャ神話を元にしたものでとても幻想的。
でもどうしても噴水より映像のほうに目が行ってしまい、せっかくの噴水(1回のショーで使う水の量はなんと200トン!)が良く見えない。
映像の量をもう少し減らして、噴水をもっと良く見せて欲しいなと思ってしまった。


オルゴールファンタジア

そして最後はオルゴールファンタジア。
このアトラクションはオルゴールをはじめとする自動演奏楽器の数々を、おねーさんがツアー形式で案内してくれる。
ツアーの内容は大きく3つに分かれる。
まず最初にストリートオルガン。
ふいごから送られる風の勢いで演奏するオルガンは元気で素朴な音。装飾も美しく、鉦や太鼓を鳴らす人形もユーモラス。
続いて階段を上って第2の部屋へ。
ここではシリンダー式オルゴールを見せてもらう。
1本のシリンダーには6~10曲が納められていて、1曲演奏が終わると自動でシリンダーが移動し、2曲目に移る様子などを見せてもらう。
シリンダー式オルゴールの箱は棺おけを模して作られているなんていう小ネタも教えてもらった。
そして最後に自動演奏機能付きのピアノのある部屋に移動。
このピアノにはバイオリンも内蔵されていて、この1台でバイオリンデュオが可能なのだ。
その音色にも驚いたが、さらに驚いたのは、演奏が終了すると自動でお片づけをはじめること。
ブック(穴のたくさんあいた紙で、自動演奏の楽譜のようなもの)が最初に巻き戻されるのだ。
さまざまなタイプの自動演奏楽器を見ることができて、なかなかお勉強になるアトラクションであった。


ホライゾンアドベンチャー&ミステリアスエッシャー

ニュースタッドに移動して、わくわく系のアトラクションを回ることにする。
まずはノアの劇場へ…と思ったら、整備のため休館とのこと。残念!
今度(っていつになるのか)にしようと思い、隣接するホライゾンアドベンチャーに行くことにする。
ホライゾンアドベンチャーは800トンの水が雨となり、洪水となって荒れ狂う、迫力あるアトラクション。
座席は動くわ、水の勢いはすごいわ(でも濡れたりはしない)、本当にびっくりした。

興奮さめやらぬまま、ミステリアスエッシャーへ。
エッシャーのだまし絵の世界に入り込んでいく3D劇場。
映像のストーリーは面白かったが、劇場にたどり着くまでのだましの数がちょっと少なかったような気がする。
エッシャーの作品のポスターでもいいから目の錯覚を楽しませる要素が欲しいなと思った。

ニュースタッドの中心、マウリッツ広場。
後ろの建物は(後ほど登場する)宇宙帆船館。

グーテンアペティート

ニュースタッドにあるレストランをのぞいてみるが、食指の動くようなものがない。
ドムトールンの下にあるフードコートを見てみるが、なんとなく栄養が偏りそうな雰囲気。
あちこちぐるぐるして結局ビネンスタッドにあるバフェテリアに決定。
ここではサンドウィッチのほか、クロワッサンやデニッシュなどのパンも販売していて、店内で食べることもできる。
私とオットはサンドウィッチとビール、ハハはサラダとマフィンで軽めの昼食を楽しんだ。
このときお店でコーヒーを飲んでいたおひげの外人オジサン(あとでこのオジサンは木靴に絵をかいて売っている有名人であることが判明。)に「ニーハオ!」と話し掛けられた…またまた日本人にみられなかったらしい…


アクアリント

昼食の後はお店の向かい側にある水の迷路、アクアリントで遊ぶ。
ゲートを通ると、へんてこなキャラクターたちが迎えてくれる。
バルセロナオリンピックのマスコット「コビ」の生みの親、ハビエル・マリスカルのデザインだそうだ。
螺旋の坂道を下って、いよいよ水の迷路のスタート。
迷路の壁がアクリルの薄い水槽になっていて、中の水が波立ったり、下から細かい泡があがってくるのが見えたりして見た目にきれい。
壁は大人の目線の高さほどで、迷路自体は全然難しくなくて子供向け。
しかし、アクリル水槽の中で踊る水の動きを見ているだけでも楽しい。


宇宙帆船館

またニュースタッドに戻り、まだ見ていなかったアトラクションを回る。
天星館(星座&星占い)と宇宙帆船館のどちらにしようか考えた。
天星館はショー形式のアトラクションで上演時間が決まっており、しばらくの間待っていなければならない。
一方の宇宙帆船館はライド系のアトラクションで、待ち時間なしですぐに楽しめる。
心疾患のある人でも楽しめそう(妊婦&4歳未満の子供はNG)なので、宇宙帆船館に決める。
乗り物の形式としてはディズニーランドのピーターパン空の旅。懸垂型の乗り物に乗って宇宙旅行をする。
途中「フォトポイント」があって、(ディズニーランドのスプラッシュマウンテンみたいに)写真を撮ってくれる。
カメラの前に来たときVサインをする。(さりげにオットもカメラ目線…でも両手は安全バーをしっかり握っていた。)
そこそこの仕上がりだったので購入。1000円なり。

1000円で買った写真。素敵な台紙つき。
(今回は台紙はずしてスキャナーにかけちゃったけど。)

ミュージアムモーレン

これでほとんどの有料アトラクションは制覇。
飛行機の出発時間までまだ間があるが、オットも疲れているようなのでぼちぼちハウステンボスを離れることとする。
ニュースタッドから途中ミュージアムモーレンに立ち寄る。
モーレンというのは風車のこと。
このミュージアムモーレンは、風車の内部を見ることができる。
日本には風車に似たものとして水車があるが、日本の水車は脱穀・製粉が主な役割である。
一方オランダの風車は運河の水をくみ上げ、運河の水位を保つのに使われているそうだ。
さすが0メートル地帯の多いオランダならではの知恵。

跳ね橋と風車…オランダっぽいでしょ?
今回撮影した中で一番いいかも。
奥にある大きな建物は、ハウステンボスジェイアール全日空ホテル。

テディベアキングダム

さぁ、これで最後だ!帰ろう!と思いながら出国口近くで気が付いた…テディベアキングダムがまだだった!
テディベアキングダムではテディベアの名前の由来や、テディベアの母と呼ばれる女性の話、テディベアの変遷などが展示されている。
アーティストベアといって、テディベア作家が自作のテディで物語の一場面を作るコーナーなどもあって、もうかわいさ200%!って雰囲気であった。

テディベアキングダムも見て、これで最後、出国ゲートを抜ける…とそこは巨大なお土産コーナーになっていた。
何か国内で見落として買い損ねたものはないかと一応店内を一回りするが、めぼしいものは見当たらず。
結局買ったのは絵葉書セット×2+Miffyの絵葉書5枚、合計2100円のみ。

「結局買ったもの」全部。これだけ。

ここ10年来の夢がかなってうれしかったな。2日間お天気もずっとよかったし。
今度来るときは園内のホテルに泊まって、今回見逃した美術館&ノアの劇場を見て、帆船(時間が合わなかった)やルフティバルーン(世界最大の気球。今回は強風のため休止。)にも乗って、無料の展示物(シーボルト記念館や帆船資料館など)も丁寧に見て回りたいなと思う。
でもオットやハハはもう十分!って言うだろうな…どなたか私と一緒にハウステンボスに行きません?

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