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「イリヤの空、UFOの夏」舞台探訪〜鉄人ラーメン屋発見編〜
前回の「イリヤの空、UFOの夏」舞台探訪〜鉄人屋発見編〜にて、勝手に「鉄人屋」と「園原中」のモデルと称して舞台探訪を行った我々であるが、その後の我がSUGI氏,KIZ氏,QLAND氏の三名の特派員の取材により、それらが予想以上に「イイ線」行っていたことが判明した。あえて点数にすれば70点、アテもなく取材したことを考えれば大成功と言って良い結果だったのだ。 そして、先の特派員による取材の結果、さらに驚くべき情報が明らかになった。 調布駅前にも、“鉄人屋”があるらしい。 情報を入手した私は、はやる胸を押さえて、コミケに行くついでに この取材のために東京都調布市へと遠征したのだった。
やって来たのは、京王線調布駅南口である。 さて、QLAND特派員が送って来た情報は、次の通りだった。 「調布駅の南口出たとこのお店で、それらしき看板かかってるらしいですよ」 …それらしき看板って何だよ? 思わずQLAND特派員にツッコみたくなったが、その場にいないのではしょうがない。とりあえず、あてもなく「それらしき看板」を探すことにする。 が、探しはじめてまもなく、南口で「それらしき」お店は、ほとんど候補が無いことを知ることになった。 唯一、それらしいのは、 この、駅南口すぐそばの「一八亭」のみである。 このビルの上にも中華料理屋があるが、ごく普通の中華料理屋で、とても「鉄人屋」のような豪快な料理を出すようには見えない。 しかし、この「一八亭」にしても、「それらしき」看板とは、とても言い難い上に、「鉄人屋」らしいただならぬオーラが漂っているようには見えない(ここらへん、すでに頭の中に「鉄人屋」の先入観が出来上がってしまっている)。 ここで中に入ってしまったら、たとえハズしたとしても、何か注文をしなければならない。 慎重になった私は、「南口」と「北口」の間違いではないかと思い、念のために調布駅北口の方も回ってみた。しかし、北口は開発が進んでいて、さらに「鉄人屋」があるとは思えない雰囲気だった。 「えーい、ままよ、妹よ(お兄ちゃま)」 意を決した私は、一八亭ののれんをくぐった。 「・・・ハズした」 入っての、第一印象だった。 そこは、想像していた「鉄人屋」とは、イメージが違った。 それでも、入ってしまったからには、何か注文をしなければならない。とりあえずカウンターに座ってメニューを探していたら、店員さんが、 「食券買って下さい」 と声をかけてきた。 「やっぱりココじゃなかった。『鉄人屋』が食券で食べるわけがない」 落胆した私は、店の入り口まで戻って、無難にラーメンとギョーザの食券を買い、席に戻って食券を置いた。 ラーメンが来るのを待つ間、私はそれでもあきらめきれずに店内をしつこく見渡した。 夏だった。 店の隅では、TVが高校野球を流していた。 今頃、水前寺と浅羽が殿山でUFOを追いかけているはずだが、自分が今追いかけているのは「鉄人屋」だった。 …と、その時、視界の端に映ったものは、 ・ あっ・・・・ ・ ・ ・ あった!! 鉄人屋は、実在したのだ! (「イリヤの空〜」では「無銭飲食列伝」となっているが、gooの辞書で調べてみると、「列伝」の方が正しく、「烈伝」があて字のようである) 料理の名は、「ジャンボラーメン」。 調布駅前の鉄人屋は、「鉄人ラーメン」の店だったのだ! 失敗すると1,500円。鉄人定食の3食セットが4,000円であることを考えると、妥当な値段である(?) あらためて見回してみると、壁には、ちゃんと完食者のリストもあった。 探しても、当然、「水前寺邦博」も「伊里野加奈」も「須藤晶穂」も名前を見つけることは出来なかったのだが。 撮影の許可をいただく時に、お店の方に聞いた話によると、以前に集団で挑戦して「見苦しい行為」に及んだグループがあって、それ以来「ジャンボラーメン」はやめようかと思っているとのこと。 なるほど、たしかに他のお客さんの気分を害するイベントは、飲食店としてはリスキーですわな。挑戦者が伊里野のような美少女ならいざ知らず(?) それでも、ここが「鉄人屋」ゆかりの地なのだ。 ちょっとした感動を覚えつつ、私は一八亭を出た。 そして、ふと大切な事に気がついた私は、調布駅前の雨空に向かって対空ミサイルのように叫ぶのだった。 「ぬいぐるみを撮るのを忘れたーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」 終わる
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