| 旅行記のTOPに戻る |
「久遠の絆」舞台探訪〜京都編〜
「百年…貴方を待っていたの…。千年…貴方に恋していたわ」 F.O.Gの名作ビジュアルノベル、「久遠の絆」の舞台の京都を歩きました。 以前にも一度、嵯峨野を巡ったことがありますが、その時は行き当たりばったりだったため、もう一度きちんと舞台を回りたいと思っていました。念願の長期休暇が取れたため、長年の希望だった舞台の探訪が出来ました。 初回作発表から6年、DC版の「再臨詔」編から4年。 久遠の時を越えて、物語の始まりの地、そして、千年の因縁の決着の地を巡ります。 −2007.01.07 改版− Google Maps APIのテストを兼ねて、地図とマーカを追加してみました。 京都市内の高精細な地図と航空写真で「久遠の絆」の舞台のイメージを味わってみて下さい。 −「久遠の絆」舞台探訪 京都編 地図 (Google MAPS API版)− 本編 −東本願寺、清水寺−
京都の旅の起点は、やっぱりここから。 修学旅行の出発点、東本願寺前。京都駅北口を出て、歩いて5分程度です。 [地図で確認してみる] ゲーム中では、ここで最終的なヒロインを確認して、共に波乱のエンディングへと向かいます。 貴方のヒロインは誰だったでしょうか? 私は、天野先輩ということで脳内合成。<そのシナリオは、無い さて、実際にはこの後、時間の都合上、JR嵯峨野線に乗って嵯峨野方面へ回ったのですが、ここでは本編のシナリオに沿って、洛東の清水寺へと舞台を移します。
主人公が意識を取り戻す場所、清水寺の回廊。 ここは、沙夜先生シナリオが印象的だったなぁ。 [地図で確認してみる]
上の構図は、再臨詔編での汰一と絵里のツーショットで使われたもの。 [地図で確認してみる] ゲーム中では二人の背後の欄干に擬宝珠 (ギボウシ=たまねぎのような金属製のボウシ)が付いてますが、実際にはこの場所の欄干には擬宝珠はありません。この撮影で立っている場所の欄干には付いているので、それとの合成でしょう。 後からも出て来ますが、「久遠の絆」は意外に背景のアレンジが多めです。
清水寺の舞台を下りて、茶わん坂の方へ降りていく途中、六花亭という茶屋の前。 [地図で確認してみる] ヒロインとの絆を確かめたり、いきなりバトルが始まったりと、多くのドラマが生まれた場所です。
清水寺から北へ上がって行って、有名な銀閣寺。 万葉シナリオでのラブラブモードっぷりが印象的ですね。 [地図で確認してみる] 実は、ここは別企画の「ARIA」舞台探訪で、貴船神社に行った後に寄ったもの。 東の山にあるから、午後に行った方が光の加減が都合良いと思って午後に回したのですが、実はこれが大失敗。行った時には、太陽はモロに建物の真上。バッチリ、狙ったような逆光っぷり。 考えてみれば、書院造りの建物を西日が当たる向きに作るはずがないわけで…。 パンフレットでレンズを遮光して、何とか取れたのが上の写真。 銀閣寺の撮影は、午前中が狙い目です。 再臨詔編 −嵯峨野、嵐山−
さて、ここから先は、舞台を嵯峨野、嵐山に移します。
DC版になって追加された番外編、ある意味「天野先輩シナリオ」とも言える、「再臨詔編」。 その中から、天野先輩との思い出の地をたどります。
嵯峨野の北のはずれ、化野(あだしの)念仏寺。 天野先輩と主人公が地上に戻って来て最初のシーンが、これ。 [地図で確認してみる] 愛宕山上空から降りて来て、清滝トンネルあたりの人目に付かないところで地上に降りて、そこから歩いて来たと考えれば納得が行きます。 天野先輩が「嵐山〜」とせがんでますが、実際的にも嵯峨野,嵐山しか選択肢がありません(笑) ここまで来ると、修学旅行生の姿もなく、ご年輩の夫婦連れがほとんどで、閑静な場所です。 この日はお寺の中も入りましたが、背景に一致する風景は無く、入り口だけ撮っても十分でしょう。
化野念仏寺から南に少し下って、ゲーム中で「愛に失望して世を捨てた女のいた(ところ)」と紹介される、祇王寺。 3年ぶりの訪問ですが、変わらない姿には、思わず懐かしささえ感じます。 二度訪れる者には懐かしい、古都、京都の魔力ですねぇ。
上の写真は、ゲーム中に出てきた背景と同じアングルを意識して撮ったもの。 母屋はそっくりですが、木の形、灯籠の有無など、細かい所は違います。 [地図で確認してみる] 祇王寺を出て南へ、二尊院前あたりまで歩くと、観光客や修学旅行の学生も増えてにぎやかになって来ます。嵯峨野線の踏切から野宮神社のあたりの竹林の中を続く小径は、いかにも「嵯峨野」らしい風景で、絶好の観光スポットになっています。
写真は、野宮神社付近から大通り方向を向いて撮ったもの。 ゲーム中の竹林が続いている絵には、ここからの構図が一番似てます。 [地図で確認してみる] 撮ってる間にも、人力車のにーさん達が、「ここが一番のおすすめです」と言いながら写真を撮っていたので、一番いいアングルであることは間違いないようです。
さて、今回の一番の難関だったのが、天野先輩が自分の過去を話すシーンの背景。 これまで、化野念仏寺、祇王寺、野宮神社周辺、と順に歩いて来ているため、当然ここは有名な天龍寺が第一候補になるところです。 ところが、美しいことで有名な庭園の中をくまなく歩いたのですが、天野先輩の背景と一致するところが見つかりません。 庭園を出て、ようやく見つけたそれらしいところは、駐車場も近い、天龍寺の入り口近くの弘源寺の外の壁。庭園は拝観料500円を取られますが、ここは自由に入れる場所です。 [地図で確認してみる] ここが本当に背景の場所だとすると、なんと御門君はこの天野先輩とのデートでは、祇王寺の拝観料300円のみ、二人分でも600円しか使ってないことになります。 さすがは神様、デートもソツがありません。<ォィ 再臨詔編 −嵐山、渡月橋−
ここまで来ると、旅も終わりが近づきます。天龍寺から南へ少し歩いて、有名な渡月橋です。 [地図で確認してみる] ゲーム中では二人っきりでいいムードですが、実際はこんなに人が一杯(笑) まだ紅葉シーズンには早いから、これでも少ない方なのかも?
渡月橋を渡って、天野先輩が参拝をせがんだお寺、法輪寺です。 その門なのですが、ゲーム中ではもっと引いたアングルになってますが、この撮影地点は階段の上で、これ以上引いて撮ることが出来ません。背景のアレンジと思われます。 [地図で確認してみる]
これもなるべく背景と似た角度から撮ったつもりですが、それでも左右の灯籠の位置と高さ、本堂の横の建物などが違います。 [地図で確認してみる]
そして、さらに「久遠の絆」には現実には無い場所まで描かれています。 天野先輩が何者かと話すシーンに登場する背景ですが、描かれている柵の形からすると、元の絵は上の写真のように見晴台から見た風景がそれに近いようです。ゲーム中では、多宝塔の位置と向きからすると、まるで法輪寺の上の方から見下ろしたように見えますが、実際にはそんな所はありません。 [地図で確認してみる]
天野先輩との短いデートの終わりを告げるシーン。法輪寺側から見た渡月橋。 ゲーム中では、その名にふさわしく、月が昇っていました。 [地図で確認してみる] 他のヒロインは幾多の時代に渡って絆が描かれますが、天野先輩はこの「再臨詔編」で一気に絆が語られます。それだけに、この嵯峨野,嵐山のシーンは強く印象に残っています。 幾星霜の思いをはがねの身に秘めた、気丈で、それでいて繊細な彼女に幸せがあらんことを祈りつつ、嵐山公園で甘酒を飲んで「久遠の絆」舞台探訪の京都編をしめくくったのでした。 こくこく。 おまけ(例のアレな写真)を見てみる ようやく長年の夢が叶った!、という感じです。 紅葉がほとんど見られなかったのは残念ですが、後日、11月下旬に別の企画で京都駅に寄ったらすごい人出だったので、舞台探訪という目的ではちょうど良かったのかも?、とも思っています。 清水寺と銀閣寺は市内の南東と北東に離れている上に撮るシーンも少なくて、移動時間ばかりかかった印象が強いです。 それに比べて、「再臨詔」編の嵯峨野・嵐山編は、歩いて半日で回れて、道の周辺の風景も風情があって、本当に良い探訪コースでした。難点は、JR嵯峨嵐山駅を起点に歩くと、4〜5km程度歩くことになることですが…。天野先輩ファン向けの聖地巡礼コースと言えるでしょう(笑) さて、これであと残るのは、「久遠の絆」の奈良編だけとなりましたが、これはまたいつになるやら…。 また、一年後の長期休暇に期待することにします(笑)
| 旅行記のTOPに戻る |
|