検査結果と手術方法 2007年2月8日(木)

MRIの検査結果と手術方法が決まる日。午後3時の予約で会社から病院に向かう途中、母から「母も病院に行き、結果一緒に聞きます」との携帯メール。母とは別居ですが「どうして急に?」と後で聞くと「もしかして悪い結果だったら一人じゃ可哀想だから」と。親は幾つになってもありがたいものです。
この日は病院が混んでいて、診察室に入ったのは4時を過ぎてからでした。「MRIの結果、がんの広がりは患部(1箇所)のみで、ほかには広がっていないので乳房温存手術(部分切除術)とします。そして、センチネルリンパ節生検といって、がん細胞がリンパ流に乗って最初に到達するリンパ節(センチネルリンパ節)だけを一つか二つ摘出して、転移があるか検査をします」と言うお話。初めの予定通り手術は2泊3日で患部のみの切除となりました。「手術日は毎週火曜日で予定は先まで入っていますが、1時間位の手術なので20日か27日に入れます。どちらがいいですか?」と問われ、「早いほうの20日でお願いします」と答え、19日入院/20日手術/21日退院の予定となりました。「手術の前に、骨シンチグラフィー(骨に転移していないかを調べる検査)とCT(頭からお腹までに転移がないかを調べる検査)をします」(乳がんの遠隔転移先は、「肺」 「肝臓」 「骨」 「脳」とのこと)更に「手術まで日にちがないので、今日は術前検査を出来る範囲で済ませてから帰ってください」と。母には先に帰宅してもらい、私は診察後、血液検査(採血)心電図肺機能検査出血検査胸部レントゲンの諸検査と入院手続きをしてから帰宅。なんだか急に忙しなくなってきました。
最近は、セカンドオピニオンという言葉がよく聞かれます。 大学病院のホームページでも「セカンドオピニオン外来」という項目を眼にします。 また乳がん体験者の方のページを見ていてもセカンドオピニオン外来を数ヵ所受診されて、手術法に納得されてから手術を受ける方も多いようです。私の場合、先生から提示された術式も「乳房温存術」と「センチネルリンパ節生検」(リンパ節郭清術ではない)であり、私なりに調べた結果と同じでした。私が感じた先生の印象も「明るくはっきりとした物言いと態度」で、私の性格とも合いそう…。そして、乳がんの場合、術後の投薬期間や経過観察期間が5〜10年と長いので、今後のことを考えると若い先生のほうがいいかも…と思い、セカンドオピニオンは受けず、この先生にお願いすることに決めました。
現在はネットで知りたい情報(術前検査法やがんの標準治療など)がほぼ得られるのでとても便利でありがたいですが、逆に色々な情報を(患者さんの詳しい治療経過や闘病記など)得られるが故に先の不安や恐怖を受けることになってしまうのも事実です。どんな病気でも同じかもしれませんが、同じがん種で同じ大きさ、そして同じような病理診断結果であっても病状も予後も、また抗がん剤の効き目も副作用も人それぞれ違うのです。だからこそ、穏やかな気持ちで治療を受けるためには、何でも話しあえる関係が作れるような担当の先生と出会えることが一番大切なことかもしれませんね。

入院案内

入院案内と一番初めに書いた同意書「HIV検査についての説明と同意書」

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