骨シンチグラフィ検査 2007年2月13日(火)

シンチグラフィとは、体内に投与した放射性同位体から放出される放射線を検出し、その分布を画像化したもの。画像診断法の一つ。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)脳血流、ガリウム、心筋、肺…等ありますが、そのなかで、骨(こつ)シンチグラフィは、テクネチウム (99mTc) というラジオアイソトープを含んだ薬剤を注射して行う核医学検査です。この検査は注射した薬剤が、骨の代謝や反応が盛んなところに集まる性質を利用して、骨腫瘍や骨の炎症、骨折の有無などを調べるようですが、私の検査の目的は骨へのがんの転移を調べるため。まずは午前10時に検査室に行き、ラジオアイソトープを含んだ薬剤を注射します。そして、約3時間後(私の場合は13:45が指定時間)から画像撮影がはじまります。
撮影はベッドに動かず30〜40分間横になっているだけですが、はじまった時にはちょっとびっくり。私の顔の真上(鼻の上5pと離れていないかんじ)にカメラがありました。あまりの圧迫感なので眼を閉じてしまいました。暫くして眼を開けてみるとカメラは胸のあたりに下がっていました。約20分くらいしてから、一度止まり、次にベッドの下(足元)から頭に向かって撮影しているようでした。
因みに、私は仕事上で某医学会の会報誌(論文発表)を長年入力した経験があります。そのときに、論文中によく出てくる検査名や薬品名を(内容は理解してなくても)いろいろと知っていました。この骨(こつ)シンチ、99mTc、MRI、穿刺吸引細胞診…などがそれです。今まで名前だけ知っていた検査法を正に身をもって体験することになるとは思ってもいませんでしたが、実際に体験してみて「こういう検査だったのね」と、ひとつずつ謎が解明されていくようなちょっとだけ楽しみな気持ちになりました。

骨シンチグラフィ

注意書きには
*ベッドに仰向けで寝ていただき、30〜40分かけて検査します。
○お時間までは、普通に過ごしていただいて構いません。
○お食事は、(食事制限がなければ)普通通りに摂っていただいて構いません。
●水分を多めにおとりいただき、お小水をこまめに済ましてください。
●検査の直前にも、お小水を済ませていただきます。

*余分なお薬が、お小水と一緒に排泄されるため、検査直前にも排尿するようにします。
*外来の患者様:検査予定時間の5分ほど前に、トイレを済ませて、お待ちください。

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