「入院当日は午前10時を目安にご来院いただき…」とあったので、通勤ラッシュが一段落した時間の電車で予定より早く病院に到着。入退院窓口で受付をして、5階の入院病棟へ。ナースステーションに声をかけると、身長と体重測定。その後ソファーで問診票に記載しながら少し待ち病室へ。この病院では手術前後はナースステーションのすぐ前の二人部屋(回復室)で過ごすことになっており、私の場合手術の翌日が退院予定のため3日間ともその部屋のみで終わりと言う説明がありました。看護師さんから 「パジャマに着替えてください」と言われ、手にはリストバンドがはめられました(拓郎さんのコンサート以来2度目のリストバンドです)。その後、入院後の細かい予定と注意事項が記載されたプリントを頂きました。 そうこうしているうちにお隣のベッドにやはり翌日、同じ先生で乳がんの手術を受ける方がご家族と共に入室されました。
午後2時半頃、先生が病棟にやってきて手術の説明がありました。内容的には、前々日の外来でのお話とほぼ同じ。本来は家族も一緒に聴くのでしょうが、弟に二日会社を休んでもらうのは悪いので先生に尋ねたところ「ご家族が来るのは手術日だけでいいですよ」と言ってくださったので、私一人で説明を受け同意書にサインをしました。その後、翌日の手術室担当看護師さんから手術(主に全身麻酔)についてのお話があり、あっという間に夕方に。午後5時過ぎ看護師さんが「2階の生理機能検査室に行ってください」と。急ぎ2階へ行くと超音波室の看護師さんが「先生がマーキングしますからね」と。すぐに先生がやってきて超音波検査で画像を確認し、その後胸にマジックで(しこりの部分と切開線と思われる)マーキング。 私だけなのかな(お隣の人は?)と思いながら部屋に戻り暫くすると、先生が病室にやってきて、お隣の方に「ちょっとマーキングさせてくれる。右左間違えちゃうと大変だから…」と。彼女は右乳房全摘手術でした。
午後6時夕食の案内があったので、同室の彼女と二人でとりに行き、部屋に戻って仕切りのカーテンを開け放ち、一緒にお話をしながら食事をしました。彼女はまだ若く年齢は32才。私の娘のような年齢です。そして既に昨年の夏ごろから12月まで術前化学療法(抗がん剤治療2種)を受けていて全身脱毛状態…。髪の毛だけなく眉毛も睫もそして鼻毛も抜けてしまうので結構辛いそうです。術前化学療法をするか手術を先にするかは、彼女自身の選択に委ねられたそうですが、術前に化学療法をしたほうが薬の効き目がわかる(彼女の場合胸のしこりは目で見える範囲では消えた)というメリットがあるのと、痛いことは先延ばしにしたかったので…と言っていました。腋窩リンパにも転移があったこともあり今回乳房は全摘することにしたようで(本当に消えたのかは手術で切除して調べないと分からないらしい)私よりずっと若くしかもがんのステージが高いのにとても明るい方で感心すると同時に「私も術後化学療法するかなぁ」と手術よりそっちがちょっと不安。あっという間に午後8時を過ぎ、看護師さんから下剤が配られました。就寝前の検温では37.1℃と体温が上がってしまった私です。
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入院時必要なもの
・診察券
・保険証
・入院申込兼誓約書
・身の回りの品 下着類、寝巻き、室内履き(スリッパ)、洗面道具、タオル、ティッシュペーパー、湯飲み、バスタオル(バスタオルは大き目のもの…これは手術の際、ストレッチャーに敷いておき、術後、自分のベッドに戻る時バスタオルごと患者の身体を看護師さんたちが持ち上げてベッドに移すために使用する)
入院日にすること
1.「ネブライザー吸入の練習」を数回する(手術の麻酔時、人工呼吸器をつけるために刺激により痰がふえる→吸入をすることで痰の排出をしやすくするため)
2.手術までに必要なもの(T字帯、紙おむつ等)を売店で買い揃える
ほかに持ち込んだもの
・携帯音楽プレーヤ(拓郎さんの曲録音) FMラジオとNHK-TVが受信できたので、ニュースが聞けました。 ・デジカメ(上の一枚しか写さなかった) |