手術 2007年2月20日(火)

6時。病棟の廊下に電気がついたので起き出し、洗面(前夜9時以後絶飲食、うがいのみ可)を済ませてからトイレへ。昨晩就寝前に飲んだ下剤が効きスッキリ〜。病室のドアが一晩中開けっぱなしだったので、廊下を隔てた前のナースステーションの物音(ナースコール等)が気になりよく眠れなかった(私のベッドは廊下側)。朝の検温は37.2℃と高め、血圧も上が142と高め。6時半頃、看護師さんが「浣腸をしますのでトイレでお待ちください」と。40年前に一度入院・手術(局部麻酔)の経験があるので術前の大体のことは覚えていたけど、あれから40年経ち変わっていることも多し。
8時20分頃、「点滴をしますので処置室にきてください」と言われ、同室の彼女と二人で処置室に。先生が点滴の針を刺しながら「よく眠れましたか?」と。殆ど眠れなかったので(正直な)私は首を傾げてニコッ…。体温が高いせいか先生の手が冷たくて気持ちよかった。点滴(多分、水分などの体液の補給・維持)は手術をする胸と反対側の手から行い、翌日の朝、退院直前の9時半過ぎまで続きました。
前日、看護師さんが先生は3つ手術が入っているといっていましたが、私は午前11時でお隣の彼女は午後1時半からの予定でした。10時過ぎに家族(母と弟夫婦)が到着。10時半過ぎ、手術着・紙パンツ・帽子を渡され着替え、足には白いレッグウォーマーのようなものを履きました(術後、この上に空気枕のようなものを巻くのですが、血栓予防らしい)。手術室に行く前に今一度血圧を測ったら朝より高く147、看護師さんが「高めですね」。11時少し前にストレッチャーで手術室へ。手術室入り口には、昨日説明にみえた看護師さんがいて「お名前は?」と確認。手術室へ入り手術ベッドに移動、心電図や血圧計をつけられ、その後、口に酸素マスクが。麻酔薬は点滴ラインから投薬とのお話でしたが、「ちょっと臭いますよ」と言われ、あっという間に眠りに…。
目覚めた時には手術室外の回復室で、「手術終わりましたよ」と看護師さんの声が。「ありがとうございました」(私)。ストレッチャーが手術室の外へ出ると、母と弟の顔が見えました。一緒に乗ったエレベーター内で、看護師さんの「痛いですか?」の問いに「胸の傷と喉が」と答えると、全身麻酔体験者の弟が「そうそう、喉が痛いんだよね」と(弟は小学生の時、交通事故を体験)。病室へ戻り、看護師さん4名ほどでストレッチャーに敷いたバスタオルごと私を持ち上げベッドへ移動(う〜ん、重めの方は大変だろうなぁ…)。手術をしたばかりだから当たり前だけど、胸と脇(リンパ節切除)そして喉がいた〜い! ベッドに落ち着いたところで看護師さんが「痛み止めを点滴にいれますね」と。心電図、血圧計は腕に巻かれたままだし、尿道にはカテーテルが入っており、口には酸素マスク。身体を動かすのがとても不自由な状況。母に時間を聞くと12時半とのこと。「大丈夫だから、お昼ごはんを食べてきて」と言い、母と弟夫婦は部屋を出て行きました。少ししてお隣の彼女が手術室に向かう準備をしている様子。ウトウトとした時に「無事終わりましたよ」と先生の声が。目を開けるとベッドサイドでこちらを覗き込む先生の顔が。私の術後お昼ご飯を済ませ、お隣の彼女の手術がはじまる前に声をかけてくれたのでしょうか。「ありがとうございました」と言うと「痛い?」と聴くので「大丈夫です」。思ったよりマメで優しい先生じゃないのぉ…(ちょっと感激)。
午後3時過ぎ、看護師さんが「酸素マスクは外しますね」と外してくださいました。丁度その頃母だけ戻ってきました(弟夫婦は帰したとのこと)。痛みは、痛み止めが効いてほぼ無くなり母と話していると、3時半を回った頃お隣の方が戻ってきました。ベッドに移った頃、先生が入ってきて「グッパーして」と(多分脇のリンパ郭清術をしているからかな)。彼女「チョー痛いんですけど!」と先生に訴える。先生は看護師さんに「痛み止め入れてあげて」すると看護師さん「もう入れてます」と。その後も彼女の痛みは止まらず、暫くしてから坐薬を投薬してようやく治まったよう(私より傷の範囲も大きいから痛みも大きいよね)。どちらの家族も帰り、静かになった夕方5時半過ぎ(と思われる)先生が再び病室へ。「明日帰れそう?」と聞かれ、言葉に詰まった私に「もう1泊しても構いませんよ。ところでご飯たべれそう?」 「えっ、今晩ですか? 今日はいいです」。食べるより静かに寝ていたい。ところがその晩もよく眠れなかった。手術したばかりの私達の術後管理のために、点滴やら、血圧やら、とにかく数時間おきに看護師さんがやってくる。おまけに背中が強烈に痛い…。看護師さんに「背中が痛いので、体位を変えても大丈夫でしょうか」と聴くと「大丈夫ですよ」と。そこで、恐々ソロソロ横向きに。背中の痛みからは少しだけ解放されたけど、とにかくよく眠れず朝を迎えました。

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