久しぶりにぐっすりと眠り、翌日の朝はすっきりと目覚めました。午後2時に外科外来受診でしたが、お昼前に実家を出て自宅に一度戻ってから病院に向かいました。乳房片側全摘出の方の傷は1ヶ所ですが、私の場合は2ヶ所(右図参照)です。傷は脇のほうがどちらかというと攣れて痛い感じでした(脇はホチキスの針3本でとめてあるよう)。場所が胸で、しかも乳房の下のほうなので、自分の目では傷の確認もできないため、デジカメで写して確認(自分の傷は見ても大丈夫な私です)。今時の手術創は表側からは縫い糸も全く見えないのですね(写真参照)。さて、診察室に入ると先生は「どうですか? 退院しても大丈夫だったでしょう」と。そして、診察時、昨日貼った“テガダーム(パッド付き)”もはがして、「あまり長く貼っておくと痒くなっちゃうので、このままでいいです。シャワーの時だけテープを貼ってください」とのこと。
診察後、まだ入院中の同じ日に手術を受けた彼女の病室に寄ってみました。大部屋が満室なので、ナースステーションから一番遠い個室にいた彼女は、「ここは静かなのでよく眠れます」と話していました。彼女は右乳房全摘出なので胸にはドレーンが入っており、傷からの浸出液の量がある程度まで減ったら、ドレーンが外され退院となる予定(先生からは術後2週間くらいと言われているそう)。
昨日の退院時と1日しか違わないのに気持ちはかなり元気になり、「やはり病院内にいると病人になってしまっているのだなぁ…」と実感。それでも、まだ走ると傷が痛むので、横断歩道で信号を渡る時にも十分余裕を持ってソロソロと歩いて(実家へ)帰宅。帰宅後はパジャマに着替えて再び病人に。
前日の術後、担当医から切除部位を見せられて説明された母と弟夫婦ですが、母が言うには「がんは、ちょうど外米のように白くて細長いものだった」と。せっかくデジカメ持参で入院したのだから「デジカメで撮影してもらえばよかった…」と弟に言ったら 「趣味ワル〜」と言われてしまった。 その弟が姪たちに説明した私の“がん”の所見は「焼く前のカルビのお肉の上に焚いたご飯粒が一粒乗っている感じ」だそう。
趣味悪くても、この目で見たかったなぁ。
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注 悲しいかなこの絵ほど豊かな胸ではありません。
手術の傷跡 カラーだとリアルなので、色は無しにしましたが、濃い色の部分は手術後数日は赤みを帯びていましたが、日々色が変わりその後は、茶色のお饅頭を胸に抱えているような感じで膨らんでいました。
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