抜糸/詳しい病理診断 2007年3月22日(木)

前週3月15日の診察時、私はてっきり抜糸をするのかと思っていましたが、先生は「今日は抜糸はしません。また傷が開いてしまうと怖いので、来週にします」と慎重でした。そして、「来週は22日(木)に抜糸、そして翌日23日(金)も放射線科を受診していただくため、時間を空けてください」と言いながら、放射線科に予約を入れてくださいました。そして、この日、無事抜糸をすることが出来ました。
診察の前日、病理診断についてきちんと聞いておこうと思い、先生に必要事項を記入して頂くための表を作成し、持参しました(右図)。
下記結果より、1月25日〈告知〉の時に頂いた浸潤癌についてというプリントにあった、4項目(1. 35歳未満 2. 腫瘍の大きさが2cm以上 3. 腋窩リンパ節に転移がある 4. エストロゲンレセプターを持っていない〈女性ホルモンの影響を受けない〉)は、全て当てはまらないことになり、私の場合は低リスクということになるようです。

【病理診断結果】
乳がんの種類浸潤がん
組織学的分類粘液がん(純型)
部位/腫瘍径左B/18×15 mm
TNM分類T1N0M0 ステージT
切除断端陰性
核異型度(特殊型のため記載無し)
脈管侵襲
 
リンパ管侵襲 無
静脈侵襲    無
ホルモンレセプター
  ER +
  PgR −
Hercept test≧2 −
病理診断結果

粘液がん 粘液癌は別名、膠様癌とも呼ばれ、粘液産生を特徴とする癌であり腫瘤内部は産生された粘液がゼリー状に存在し、そこに癌細胞が浮遊している。乳癌全体の中で粘液癌の頻度は約2.5%〜3%程である。粘液癌は純型(pure type) と混合型(mixed type)に分かれる。
部位別発生頻度
外上部 50% (C)  内上部 25% (A)
外下部 10% (D)  内下部  5% (B)
乳輪部  7% (E)  複数の領域 3%
TNM分類
T:原発巣  T1 しこりの大きさ20mm以下
N:リンパ節 N0 転移無し
M:遠隔転移 M0 転移無し
ホルモンレセプター
ER(エストロゲン受容体) 有り
PgR(プロゲステロン受容体) 無し
HER2タンパク
HER2/neu過剰発現 無し

この日、主治医の先生から「4月から僕は違う病院に行くことになったのです」とお話がありました。続けて「でも、外来診察はこの病院でしますので、患者さんは今までと何ら変わりありません。但し、曜日が木曜日でなく火曜日に変更になります」と。実は少し前の外来待ちのとき、先生が外部の方と電話をしていた後、看護師さんと「大学から帰ってこないかと言う話があって…」と話しているのを聞いてしまったので、もしかして先生がいなくなるのかな〜と思っていたのです。やっぱり…。でも、とりあえずは今の病院で診察を続けられるとのことでよかった。そして、「もしもの時には、○○大学病院に来てもらうことになるかもしれませんが」と。もしもの時って〜? その日が来ないことを、そして、できれば今後、先生の手を煩わせることなくわが人生を終えられることを願っている私です。尚、先生が行く新しい病院は今の病院と5分くらいしか離れていない所なのですが。

乳癌の臨床

乳癌の臨床 篠原出版新社
粘液癌と放射線治療についての論文記載があったので購入しました。

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