放射線経過/外科診察 2007年4月24日(火)

放射線治療の経過
私の場合、放射線治療開始が3月最終週の月曜日からだったので、回数のカウントが分かりやすい。毎週末5、10、15、20、25と回数が増え、この間、祝日もなかったため全体照射の25回は土・日以外途切れることなく続き、25回終了はゴールデンウィーク直前の4月27日、その後5月1・2・7日の3回がしこりのあったところに集中的に照射する電子線治療となりました。幸い病院と会社が徒歩15分程と通院環境に恵まれていたため、休暇ではなく勤務時間中1時間の外出ということで対処して頂き、その分終業時間を1時間延長し、私の定時は約ひと月半、午後6時となりました。予約時間は毎日午後4時10分だったので、会社を午後3時50分に出て就業間直の午後4時50分頃帰社。入院患者さんの放射線治療が途中に挟まれるため、ときには午後5時を過ぎてしまったこともありましたが、概ね1時間の時間内で帰社することができました。
放射線治療の間、毎週金曜日には放射線科の先生の診察があります。照射部位の胸を視診、副作用や困ったことは? との問診で5分程です。先生は「3週間くらいは、特に何事もなくいけると思います」と。そして「3週間くらいすると、皮膚に炎症が出てくるでしょうが、これも個人差があります」とも。 先生がおっしゃるとおり、15回までは少し日焼けのように赤く色づいているくらいで(私の場合)特別副作用と思われるものはありませんでした。強いて言えば、一言「眠い!」。これは丁度季節が春だったので、春眠だったのか、はたまた放射線の副作用だったのかは定かではありませんが。
さて、右の写真(色調が統一されていませんが)を見ていただけると分かるかと思いますが、15回を過ぎた頃から毛穴がブチブチと目立ってきて(デジカメで写して拡大してみると、毛穴一つ一つに黒いものが詰まっているような感じ)、触った感じもザラザラとして痒みもでてきました。4月20日の診察時、先生から「お薬出しますから、朝、晩よく塗ってね」と言われました。でも、お薬(リンデロン-VG軟膏)を塗りこむと、胸に書いてあるマジックのマーカーが消えてしまうのです。そこで自己判断でシャワー後の夜だけ塗って、朝は塗らずに治療を続けました。ところが、これがいけなかったのか、この後27日の診察時、胸を見た先生が、「あら、こんなに赤くなってしまって。あなたは酷いほうですよ。今日でマーカーはとれても大丈夫なので、よ〜くお薬塗ってね」と。もともと日焼けには弱い肌で真っ赤に腫れてしまうタイプなのです。

胸の放射線やけの状態
放射線治療5回目
3月30日 放射線治療5回目
放射線治療15回目
4月13日 放射線治療15回目
放射線治療20回目
4月20日 放射線治療20回目
放射線治療25回目
4月27日 放射線治療25回目
放射線治療28回目
5月7 日 放射線治療28回目(終了)

外科の診察
4月24日、外科の診察がありました。先生は、かなり赤くなった胸をみて「傷のほうはいいですね。今(放射線は)何回目ですか?」 私『今日が21回で5月7日に終了します』
今後の治療についてのお話…「がん細胞はホルモン感受性が有りだったので、ホルモン治療をします。抗がん剤については、粘液がんの場合あまり効果がないとされていて、例えば100人の方が再発するとして、そのうち20〜30人の再発を抑えられるということなら使うのですが、辛い思いをして抗がん剤を投与しても2〜3人程度の人にしか効かないのです」 つづけて「それでもリンパ節に転移が認められれば、やはり抗がん剤を使わざるを得ないのですが、幸い転移もなかったので使いません」と。抗がん剤は脱毛や吐き気などのほか骨髄機能の低下という副作用があるので、日常生活を普通に送るためには使用しなければラッキーと思います。でも、私のがん種は今後もしも再発した時にも、やはり抗がん剤が効きにくいということなのかな?(それはちょっと不安かも)
私 『私の場合(ホルモンレセプターの)エストロゲンは+でしたがプロゲステロンは−ですよね』 先生「アロマターゼ阻害薬がエストロゲン量を減少させ乳がん細胞の増殖をおさえるので、それを使うつもりでいます。アリミデックスと言うお薬です」 (やっぱり〜。ネットで私が調べた結果と同じ考えのよう)
私 『お薬の副作用は、どのような…?』 先生「いわゆる更年期症状と、骨量が少なくなるという副作用が…」
私 『実は昨年、会社で調べた結果、骨密度が少ないといわれたのですが』 先生「あ、そうですか。それでは、この病院でも骨密度をもういちど調べてみますか? その結果によって、お薬を違うものに変更するかもしれません」
ということで、放射線治療終了日の翌日に骨密度を測定してからお薬を処方していただくことになりました。

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