“すばらしい!” 2008年5月31日(土)

昨年の手術および術後治療通院はそれほど仕事が忙しくない状況だったのですが、秋頃から、今までのSGML文書作成の仕事に加え、InDesignでの文字組版の仕事(月刊誌)が次々と加わり、病院へ行く日程もいつにしたらよいものか? と考えてしまうほど忙しい毎日。とは言え、『命(いのち)あっての物種(ものだね)』 だし、これだけは遠慮せずに優先的に日程をとっていきたいと思っています。ということで、月刊誌の校了日となった5月27日(火)、忙しい合間を縫って午前半休を頂き3ヶ月検診に行ってきました。
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“超音波”&“マンモグラフィー”
受付に予約券と診察券を提出すると、「診察前に超音波とレントゲンを撮ってください」と。
まずは2階の生理機能検査室へ。ちょっと混んでいて、既に健診などの方たちが10人ほど待っていました。1時間弱の待ち時間の後、検査室へ。
検査技師さんは女性です。術側、健側、首…と丁寧に見てくださいました。「傷のあるところが癌のあったところですか?」と質問されたので、「傷の少し下にへこんでいるところがあると思うのですが、そこにありました」と言うと、「えっ、乳房から外れていますよね」と。私「そうですね。小さな胸の私ですが、乳房のふくらみが終わったあたりなんですよね。先生は乳腺の末端のほうだとおっしゃっていました」。技師さん「そうですか〜。ここまで乳腺があるとすると、私たちも検査の時少し外側まで調べないといけないですね」と。
次に3階に上がってレントゲン室の受付に。胸・腹と書かれている扉の前の椅子で待っていると、隣のドアが開いて名前を呼ばれました。その扉にはピンクリボンマークが書かれていました。「あっ、レントゲン検査ってマンモだったのか〜」と。初診時に一度受けていましたが、思っていたほど痛くなかった記憶がありました。ところがです。今回は痛かった。傷があるせいばかりでなく、私は乳房は小さいものの鳩胸なので、挟みこむ板が動き始めてから一度出ている胸にぶつかってしまい、技師さんが引っ張っている乳房の位置が微妙にずれてしまい、やり直しに…。おまけに痩せっぽちでゴツゴツしている腕(脇)が硬い機械に押し付けられて痛い! 私も痛くてやめたくなったけど、前回と同じ小柄な女性技師さん、悪戦苦闘でため息が聞こえてきそうでした。
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“すばらしい…”
検査を終えて、外科外来に戻ると11時20分。予約時間から2時間が経過していました。 殆どすぐに呼ばれ診察室へ。今日は胸の検査をしたから診察はしないかな〜と思っていた私に、「診察します」と先生。そして簡単に触診をしながら、「わかりませんね〜」と。 「あっ、ええ。ありがとうございます。お陰さまで脇のセンチネルの跡なんて全く分かりません。もう温泉も行きました」と私。先生は私の顔を見ながら笑顔で、ちょっと身体を後ろに引いてもう一度胸をながめ、小さな声で「すばらしい!」と独り言のように呟きました。ん? 「素晴らしい」って言った? それって自画自賛? それとも? (←私の心の声)
手術でしこりの周りを大きめに切除すると聴いていたわりには、術後、腫れていた乳房は凹んだり窪んだりしていませんでした。「余りに小さな胸なので可哀想と思って何か詰め物をしてくれたのかなぁ…」と冗談で話していたくらいに…。ところが術後16日目に傷口が開いて縫い直した後、上から触るとポッカリと空洞が出来ていたのです。最近はすっかり忘れていましたが、そういえば、今はその空洞もきれいに埋まっています。もともと右の乳房は左より小さかったのですが、手術をしても術側/左のほうが大きいくらいです。
やっぱり外科の先生は手術の出来栄えが気になるのかな? …ということで、1年3ヶ月検診も異常なしでした。再診&検査¥2,970、そしてお薬90日分¥16,220也。

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