母の騒動 2008年12月31日(水)

ご報告が大分遅くなりましたが、12月2日(火)、乳腺外科に定期検診に行ってきました。まずは先生の診察。いつものように触診。 今回は術側だけでなく健側の右胸も触診してくださいました。 先生が私の胸の異常を探るように調べている時ふとある思いが頭をよぎりました。「この年になって他人の若い男性に乳房を触られることになるなんて思ってもみなかったなぁ…。そしてまた、それを何の抵抗も無くしている自分も不思議!」。もちろん病気なんだから当たり前といえばそうなんだけれど…。やがて触診を終え、「特に異常は無いと思われます。前回は何も検査しなかったんですね。では、このあと“肺のレントゲン”“乳房の超音波”“採血(腫瘍マーカー)”の検査をして帰ってください。で、その結果なのですが…」そうそう、血液検査だけは数日〜1週間かかるので結果を聞きにいく日を設定しなくてはならない。私もこれから仕事が忙しく怒涛の日々になるので(翌週は無理なので)16日にしていただこうと考えていました。ところが「今月はあと二回しか診察日がなく(今、わが担当医は火曜日しかこの病院にいない)残念ながら予約で一杯なんです。そこで来年の年明け早々6日はどうでしょうか?」。私(内心よかった…と思いつつ)「はい!」「では、6日の午後にお昼ご飯を食べずにきて、まずは超音波検査を受けてください。肝臓の様子も見たいので。その結果が出てから全ての検査結果とあわせて診察になります」。お薬もとりあえず1月分というお話だったので1月の次は4月の検診となるため、今回の検診が2年検診を兼ねているのかな〜? …ということで結果は年明けです。
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“母の肺がん”騒動
実は、自分の病気よりも気になることがこの間に起こっていました。
8月に老人健診を受けた母が、胸のレントゲンで異常を指摘され、区の検診センターでCTを撮る事になりました。そしてその結果、「怪しい影があるので大きな病院で精密検査をしてください」と、街の担当医から言われたのです。
9月初め紹介された病院に連絡を入れたところ、初診の予約が10月10日と言われ、不安な気持ちでひと月過ごすのは気が重いというので、私の通院している病院に紹介状を書き直していただき受診しました。そしてCT検査をしたところ、やはり右肺の上葉に1.5cmほどの影があることを指摘され、その後、入院検査となったのです。9月29日、CTガイド下生検というCT画像を見ながら影の部分に針を刺して細胞を採取する検査を行いましたが、結果的には悪い細胞は見つかりませんでした。但し、母の場合、影の部分が肺の外側に近いので(細胞がたくさん採れる)先がギザギザした針で刺すと肺に開ける穴が大きくなってしまい肺気腫になる可能性が大きいことと、細胞を採り出すときにとりこぼしてしまう可能性も大きくなるので、先の細い針で採取したため、検査するに十分な量の細胞が採れなかった…ということで、悪性の細胞が出なかった=肺癌ではないと断定できない、とのお話でした。
検査後、やはり軽い肺気腫になり大事をとって4日間入院しました。そして2ヵ月後にもう一度CTを撮り、変化が無かったら(影が消えるか小さくなっていなければ)「思い切って部分切除の手術を受けるか、または経過観察で行くかを決めましょう」という事に…。
そして2ヵ月後の11月28日、CT検査で影の大きさは変化無し。思い切って手術をしようとも思ってはいたのですが、母の希望もあり、とりあえずは経過観察で様子を見ることにしました。78歳という母の年齢のことや肺の手術についてのリスクを考えると、手術することを決断できませんでした。もしも肺がんだったら、せっかく早く見つけたのに切らずにいたために転移…も有り得ることは十分承知しています。この決断が吉とでるか凶とでるかは今の時点では分かりませんが、母もそのことは納得済みです。そして、今はようやく気持ちも落ち着いてきて「後はなるようになるわね〜」と暢気に暮らしていくことに決めたようです。但しまた2月初めにはCT検査が待っています。

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