流星は何ですか? 二種類あります。
 ひとつは、「惑星間物質」とよばれるものが太陽系内に沢山あります。その大きさはまちまちで、砂粒より小さい埃(ほこり)みたいなものから、大きな岩石くらいのものまであります。地球が、太陽の周りを回っているとき、実は、そのような物質の中を廻っているのです。その物質が地球大気に突入して、摩擦(まさつ)のため発光するものです。それは、平均すると、大体1時間に10個くらいは、見えるはずです。
 もう一つは、「彗星(すいせい)痕跡(こんせき)」です。彗星が太陽に近づいて来ると、太陽からの風などの力で、本体を少しずつ崩(くず)しながら太陽の周りを回り、やがて太陽から遠ざかっていきます。そのとき残した彗星の残りくずが彗星の通り道に残されます。地球が、年に一度、その残りくずの道に通りかかると、その物質が地球大気圏に飛び込んできて発光します。『はじめての天文学』鈴木敬信著pp204〜213;参照
どうして獅子座流星群と言うのですか?  
流星の飛んだ跡をさかのぼると、獅子座のライオンのたてがみの付近に集中します。このような点を「輻射点」といいます。
この輻射点が獅子座にあるので、このような名前が付けられているのです。
どうして獅子座から流星がでるのですか? 上で説明しました彗星痕跡は、太陽系を訪問している彗星は、みな作るのですが、とりわけ沢山痕跡を残す彗星があります。丁度、砂利を満載したダンプトラックが砂利を道路にこぼしながら走りますが、少なく積めばこぼれ落ちる砂利も少なく、走っているダンプトラックによってこぼしていく砂利の量も違います。
 テンペル・タットル彗星は、33.2年の周期で太陽に接近します。それが残した痕跡が、獅子座流星群のもとなのです。しかし、獅子座の恒星とは直接の関係があるのではなくて、痕跡と地球が交わる点が見かけ上獅子座にあるからです。
獅子座から離れている方が長くて大きいのはどうしてですか?
実際の流星の長さは平均するとほぼ同じと見なせますが、我々が見る方向によって、見かけ上、短く見えたり、長く大きく見えたりします。
『天文ガイド』2001年10月号参照
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