今日は釣友のＮ．Ｉに千曲釣行を誘われたが、午後からの子供の授業参観と夜からの仕事が有りどうしても休めなかった。２６日の千曲の釣りが諦めきれない気持ちを嘲笑うかのように、今日は朝から天気が良く昼には気温も２０℃を越す最高の釣り日和となった。
子供の授業参観に出席しながら、千曲でのＮ．Ｉの釣果が気になって仕方なかった。そして授業参観が終わった１４：３０と同時に、釣りに行きたい気持ちが押さえきれず、釣り道具を車に放り込み地元の渓に向かっていた。

今回目的の渓は前々から気になっていた渓で、話によると放流は行っていない様で、魚影は薄いが釣れれば天然のイワナだと言う。初めての渓に期待は高まる。現地に車を飛ばし早々に支度をし入渓。今日はボサ川の為、ボサ川用に購入した『EUFLEX インファンテ 7'00''　6PC #4』を選択。実はこのロッド管釣りで試し振りをしたきりで、渓流では初振りとなる。
水温を計ると１０℃有る。少しドライの時期には早いかなと思ったが、この水温ならドライで行けそうだ。

釣り始めてしばらくは魚影も確認出来ず流れも細い為、本当に魚がいるのか不安になった。しかし３０分程釣り上がった所で、そんな不安を拭い去ってくれる待望の１匹が顔を出してくれた。２２cm程だが天然のイワナにふさわしいヒレピンの美しい魚体だ。先日入魂したばかりのKain Netも喜んでいる事であろう。そしてロッドにも入魂完了。

魚がいる事が確認出来、一層気合が入る。流れが細くポイントが少ないので、早いペースで釣り上がる。そこそこ水深の有るポイントでは、少ないながらも反応が有り可愛いチビちゃんが釣れてくる。
小さいながらに引きは強く、飽きない程度に遊んでくれる。
そんなチビちゃんを数匹釣ったあと、この渓では大きめな溜まりが現れた。

今までのポイントの中では１番良さそうなポイントだ。身を低くしてそっと覗き込むと、巻き返しで良型がこちらを向いている。一瞬、目と目が合ってしまったように感じて『ドキッ』としてしまった。
相手はこちらに気付いているのか？いないのか？解らないが逃げる様子はない。上流に回り込みたいが身を隠す場所が無い。仕方ないのでこの場所からキャストを試みる。２回程キャストをするが上手く巻き返しのレーンに乗らず反応は無い。そして上手い具合にレーンに乗った時、魚に反応が現れた。ゆっくり『スゥー』と浮き上がると大きな口を開けてフライを吸い込んだ。一呼吸置いてロッドを立てると、魚は我を忘れ暴れまくった。予想していたサイズにしては引きが強烈だ。慎重にやりとりをし無事ランディングに成功。ズシリと重みを感じる。ネットから出そうと魚を握るとかなりの太さだ。こちらを向いていたから２７・８ｃｍに見えたが、軽く尺は超えていそうだ。ネットから取り出し寸法を測るとメジャーの目盛りは３３ｃｍを示している。今季初の尺イワナに喜びが込み上げた。

その後はもう少し釣り上がったが、反応は有るもののポイントも極端に無くなってきたので約１時間３０分の探釣で終了とした。
しかし探釣のつもりで入った渓で思いもよらない出会いが出来たので、先日の千曲の悔やまれる思いも何処かに吹き飛んでしまう程の大満足な釣行ととなった。
また、ボサ川用に購入したロッドにも入魂出来たし、もう言う事の無い満足な時間を過ごせた。これでＧ．Ｗは竿を出さなくても我慢して乗り切れそうだ。